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JP2016055353A - ヘッド交換式ドリル、およびヘッド交換式ドリル用のヘッド - Google Patents

ヘッド交換式ドリル、およびヘッド交換式ドリル用のヘッド Download PDF

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JP2016055353A JP2014180822A JP2014180822A JP2016055353A JP 2016055353 A JP2016055353 A JP 2016055353A JP 2014180822 A JP2014180822 A JP 2014180822A JP 2014180822 A JP2014180822 A JP 2014180822A JP 2016055353 A JP2016055353 A JP 2016055353A
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Yoshimitsu Sawazono
善充 澤園
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大二 田林
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一彦 鹿島
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Abstract

【課題】加工精度の安定したヘッド交換式ドリルを提供する。【解決手段】回転しながら軸方向に前進するドリル本体と、そのドリル本体の軸方向の前端部に形成された一対の対向片と、前記一対の対向片の間に着脱可能に取り付けられたヘッドとを備えるヘッド交換式ドリルであって、前記ドリル本体は、前記ヘッドを軸方向の後側から支持する座面を有し、その座面は前記一対の対向片の間を分断せずにつなぐように形成され、前記一対の対向片の少なくとも一方は、前記ヘッドの回転方向の後側の面を支持するトルク伝達面を有し、前記トルク伝達面の内径端は、ドリル中心と前記トルク伝達面の外径端を結ぶ直線よりも回転方向前方に形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、切れ刃を有するヘッドをドリル本体の軸方向の前端部に着脱可能に取り付けたヘッド交換式ドリルに関する。
従来、切れ刃を有するヘッドをドリル本体の軸方向の前端部に着脱可能に取り付けたヘッド交換式ドリルとして、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1のヘッド交換式ドリルは、回転しながら軸方向に前進するドリル本体と、ドリル本体の軸方向の前端部にドリル本体の回転中心を間にして対向するように形成された一対の対向片と、その一対の対向片の間に着脱可能に取り付けられたヘッドとを有する。
ドリル本体は、一対の対向片の間にヘッドを軸方向の後側から支持する座面を有する。座面には、一対の対向片の間を分断するように2本のスリットが形成されている。ドリル本体には、スリットの間隔を狭める方向にドリル本体を弾性変形させるクランプねじが設けられ、このクランプねじを締め込むことで、ヘッドを対向片の間に固定することができるようになっている。
特開2007−245295号公報
ところで、特許文献1のヘッド交換式ドリルは、繰り返し加工を行なったときに、加工精度が次第に低下する問題がある。また、高送り加工(ドリル1回転あたりの軸方向の前進距離を大きく設定した加工)を行なうときにも、加工精度が低下する問題が生じやすい。このような問題が生じる原因は、ヘッドに切削トルクがかかったときに、一対の対向片の間が開く方向にドリル本体が変形し、この変形によってヘッドの位置が不安定になることが原因だと考えられる。
そこで、加工精度の安定したヘッド交換式ドリルを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るヘッド交換式ドリルは、
回転しながら軸方向に前進するドリル本体と、
そのドリル本体の軸方向の前端部にドリル本体の回転中心を間にして対向するように形成された一対の対向片と、
切れ刃を有し前記一対の対向片の間に着脱可能に取り付けられたヘッドとを備えるヘッド交換式ドリルであって、
前記ドリル本体は、前記一対の対向片の間に前記ヘッドを軸方向の後側から支持する座面を有し、その座面は前記一対の対向片の間を分断せずにつなぐように形成され、
前記一対の対向片は、前記ドリル本体の回転中心を間にして対向する対向面を有し、前記一対の対向片の少なくとも一方は、その対向面の回転方向の前端から外径側に延びるように形成され、前記ヘッドの回転方向の後側の面を支持するトルク伝達面を有し、
前記トルク伝達面の内径端は、ドリル中心と前記トルク伝達面の外径端を結ぶ直線よりも回転方向前方に形成されている、
ヘッド交換式ドリルである。
上記によれば、加工精度の安定したヘッド交換式ドリルを提供することが可能となる。
本発明の実施形態にかかるヘッド交換式ドリルを示す正面図である。 図1のヘッド交換式ドリルを軸方向の前側から見た図である。 図1のヘッド交換式ドリルの右側面図である。 図1のヘッド交換式ドリルの斜視図である。 図1のヘッド交換式ドリルの分解斜視図である。 図1のヘッド交換式ドリルのドリル本体を示す正面図である。 図6のドリル本体を軸方向の前側から見た図である。 図1のヘッド交換式ドリルのヘッドを示す正面図である。 図8のヘッドの右側面図である。 図2に示すヘッド交換式ドリルのトルク伝達面の近傍の拡大図である。 図9に示す嵌合軸の変形例を示す一部拡大図である。 図11のXII−XII線に沿った断面図である。 図11のXIII−XIII線に沿った断面図である。 図2に示すトルク伝達面を一対の対向片のそれぞれに形成した例を示す図である。
[本発明の実施形態の説明]
(1)本発明の一態様に係るヘッド交換式ドリルは、
回転しながら軸方向に前進するドリル本体と、
そのドリル本体の軸方向の前端部にドリル本体の回転中心を間にして対向するように形成された一対の対向片と、
切れ刃を有し前記一対の対向片の間に着脱可能に取り付けられたヘッドとを備えるヘッド交換式ドリルであって、
前記ドリル本体は、前記一対の対向片の間に前記ヘッドを軸方向の後側から支持する座面を有し、その座面は前記一対の対向片の間を分断せずにつなぐように形成され、
前記一対の対向片は、前記ドリル本体の回転中心を間にして対向する対向面を有し、前記一対の対向片の少なくとも一方は、その対向面の回転方向の前端から外径側に延びるように形成され、前記ヘッドの回転方向の後側の面を支持するトルク伝達面を有し、
前記トルク伝達面の内径端は、ドリル中心と前記トルク伝達面の外径端を結ぶ直線よりも回転方向前方に形成されている、
ヘッド交換式ドリルである。
このようにすると、一対の対向片の間にある座面が一対の対向片の間を分断せずにつなぐように形成されているので、一対の対向片の間を分断するスリットが座面に形成されたものと比較して、ヘッドに切削トルクがかかったときに、一対の対向片の間が開く方向にドリル本体が変形しにくい。さらに、対向片に形成されたトルク伝達面が、ドリル中心と前記トルク伝達面の外径端を結ぶ直線に対して内径側が回転方向前方に変位する向きに傾斜して形成されているため、ヘッドに切削トルクがかかったときにヘッドからトルク伝達面に作用する力の方向が半径方向内向きの成分(すなわち一対の対向片の間が閉まる方向の成分)を含む。そのため、繰り返し加工したときにも、一対の対向片の間が開く方向へのドリル本体の変形が生じにくく、安定した加工精度を得ることができる。また、高送り加工(ドリル1回転あたりの軸方向の前進距離を大きく設定した加工)を行なうときにも、一対の対向片の間が開く方向へのドリル本体の変形が生じにくく、安定した加工精度を得ることができる。
(2)このヘッド交換式ドリルは、以下の構成を加えると好ましい。
前記ドリル本体は、前記座面に開口するように形成された軸方向の嵌合穴と、前記嵌合穴に連通するように半径方向に延びるねじ孔とを有し、
前記ヘッドは、前記嵌合穴に嵌合する嵌合軸を有し、
前記嵌合軸は前記嵌合軸の中心軸に平行なDカット面と前記Dカット面に連なる傾斜案内面を有し、前記傾斜案内面はDカット面側面視においてDカット面と鈍角に交わる。
このようにすると、ねじ孔にセットスクリュを締め込むとヘッドを軸方向後方に移動させる方向の力が生じ、ヘッドが座面に押さえ付けられる。そのため、ヘッドの位置をより効果的に安定させることができる。
(3)また、前記傾斜案内面は、更に、前記嵌合軸の中心軸に垂直な断面において回転方向の後方側が前記Dカット面から離れる角度をもつように形成すると好ましい。
このようにすると、ねじ孔にセットスクリュを締め込んだときに、ヘッドを回転方向後方に回動させる力が生じ、ヘッドがトルク伝達面に押さえ付けられる。そのため、ヘッドの位置をより効果的に安定させることができる。
(4)またこの発明では、上記ヘッド交換式ドリルに用いるヘッドとして、以下の構成のものを提供する。
ヘッド交換式ドリル用のヘッドであって、
ドリル軸方向前方に形成された切れ刃と、
ドリル軸方向後方に形成された軸方向後面と、
前記軸方向後面に形成された嵌合軸と、
ドリル軸心を挟みお互いに平行に形成された1対の幅面と、
前記一対の幅面の少なくとも一方には、回転方向の前端から外径側に形成されるトルク受け面とを含み、
前記トルク受け面の内径端は、ドリル中心と前記トルク受け面の外径端を結ぶ直線よりも回転方向前方に形成されているヘッド交換式ドリル用のヘッド。
(5)このヘッド交換式ドリル用のヘッドは、以下の構成を加えると好ましい。
前記嵌合軸は前記嵌合軸の中心軸に平行なDカット面と前記Dカット面に連なる傾斜案内面を有し、前記傾斜案内面はDカット面側面視においてDカット面と鈍角に交わる。
(6)また、前記傾斜案内面は、更に、前記嵌合軸の中心軸に垂直な断面において回転方向の後方側が前記Dカット面から離れる角度をもつように形成すると好ましい。
(7)前記トルク伝達面と対向面とのなす角をθb、前記トルク受け面と幅面とのなす角をθhとするときにθb≧θhの関係を満たすようにトルク伝達面とトルク受け面を形成すると好ましい。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態にかかるヘッド交換式ドリルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1〜図5に、本発明の実施形態にかかるヘッド交換式ドリル1を示す。このヘッド交換式ドリル1は、回転しながら軸方向に前進するドリル本体2と、ドリル本体2の前端部に着脱可能に取り付けられるヘッド3とを有する。
ドリル本体2は、その外周に切り屑排出用の二条のねじれ溝4が回転対称に形成された円柱状の部材である。ねじれ溝4は、軸方向の後方に向かって次第に回転方向の後方に変位するようねじれた形状とされている。ドリル本体2の軸方向の前端部には、ドリル本体2の回転中心を間にして対向するように一対の対向片5が形成されている。
図5〜図7に示すように、ドリル本体2は、一対の対向片5の間にヘッド3を軸方向の後側から支持する座面6と、座面6に開口するように形成された軸方向の嵌合穴7と、嵌合穴7に連通するように半径方向に延びるねじ孔8とを有する。ねじ孔8にはセットスクリュ9がねじ込まれる。座面6は、例えば、軸方向に直角な平面である。
座面6は、一対の対向片5の間を分断せずにつなぐように(すなわち一対の対向片5の間をスリット等で分断しないように)形成されている。嵌合穴7は、ドリル本体2の回転中心に形成された円柱状の穴である。この嵌合穴7は、一対の対向片5の間で座面6を分断しないように、ドリル本体2芯厚(すなわち図7に示すように、2条のねじれ溝4のうち一方の溝底4aと他方の溝底4aとの間の距離)よりも小径に形成されている。ドリル本体2の軸方向の後端部には、工作機械の主軸等に保持される図示しないシャンクが形成されている。
一対の対向片5は、ドリル本体2の回転中心を間にして対向する対向面10を有する。また一方の対向片5は、他方の対向片5に対する対向面10の回転方向の前端から外径側に延びるように形成されたトルク伝達面11を有する。トルク伝達面11は、一対の対向片5の間にヘッド3を取り付けた状態で、ヘッド3の回転方向の後側の面(図2に示すトルク受け面12)を支持するように対向片5の回転方向の前側部分に形成されている。一方、対向面10の回転方向の後側部分には、ねじれ溝4の内面の一部が形成されている。
図5、図8、図9に示すように、ヘッド3の軸方向前端には、一対の切れ刃13が回転対称に形成されている。ヘッド3の外周には、ヘッド3を一対の対向片5の間に挿入したときに各対向片5の対向面10に向き合う幅面14と、幅面14の回転方向の前端から外径側に延びるように形成されたトルク受け面12と、ヘッド3を一対の対向片5の間に挿入した状態でドリル本体2のねじれ溝4に連続する溝面15とが形成されている。トルク受け面12は、ヘッド3を一対の対向片5の間に挿入したときにトルク伝達面11に対向して接触するように形成されている。
ヘッド3は、ヘッド3を一対の対向片5の間に挿入したときに座面6で支持される軸方向後面16と、軸方向後面16から軸方向後方に突出して形成された嵌合軸17とを有する。嵌合軸17は、ヘッド3を一対の対向片5の間に挿入したときに嵌合穴7に嵌合するように円柱状に形成されている。
嵌合軸17の外周には、セットスクリュ9(図5参照)が当接する位置に、Dカット面18とDカット面18に連なる傾斜案内面19とが形成されている。Dカット面18は、嵌合軸17の外周の円筒面をドリル本体2の回転中心に平行な平面に沿って切り取った形状の平面であり、セットスクリュ9の進行方向に対して垂直に形成されている。傾斜案内面19は、Dカット面側面視(すなわち嵌合軸17の軸心に直交する方向であってDカット面18が直線に見える方向からDカット面18を見る状態)においてDカット面18と鈍角に交わるように形成されている。ここで傾斜案内面19は、セットスクリュ9の進行方向に対して傾斜をもつ平面であり、軸方向後方に向かって次第にセットスクリュ9に近づく向きの傾斜をもつように形成されている。傾斜案内面19は、Dカット面18の軸方向後方に連続して形成されている。
図10に示すように、トルク伝達面11の内径端11aは、ドリル本体2の回転中心Oとトルク伝達面11の外径端11bを結ぶ直線Lよりも回転方向前方に形成されている。すなわち、ドリル本体2の対向片5の回転方向の前側に設けられたトルク伝達面11は、ドリル本体2の回転中心Oとトルク伝達面11上の外径端11bとを結ぶ直線Lに対して内径側が回転方向前方に変位する向きに傾斜して形成されており、ヘッド3に切削トルクがかかったときに、ヘッド3からトルク伝達面11に作用する力Fの方向が半径方向内向きの成分fを含む方向となるようになっている。ここで、トルク伝達面11の傾斜の大きさは、半径方向の直線Lに対してトルク伝達面11のなす角度の大きさが、好ましくは1〜45度の範囲となる程度の大きさとすることができる。さらに好ましくは、1〜10度の範囲とする。さらに好ましくは2〜5度の範囲とする。また、トルク受け面12の内径端は、ドリル中心とトルク受け面12の外径端を結ぶ直線よりも回転方向前方に形成されている。
このヘッド交換式ドリル1は、図5に示すように、一対の対向片5の間にある座面6が一対の対向片5の間を分断せずにつなぐように形成されているので、一対の対向片5の間を分断するスリットが座面6に形成されたものと比較して、ヘッド3に切削トルクがかかったときに、一対の対向片5の間が開く方向にドリル本体2が変形しにくい。さらに、このヘッド交換式ドリル1は、図10に示すように、対向片5に形成されたトルク伝達面11が、ドリル本体2の回転中心Oとトルク伝達面11上の外径端11bとを結ぶ直線Lに対して内径側が回転方向前方に変位する向きに傾斜して形成されているため、ヘッド3に切削トルクがかかったときにヘッド3からトルク伝達面11に作用する力Fの方向が半径方向内向きの成分f(すなわち一対の対向片5の間が閉まる方向の成分)を含む。
そのため、このヘッド交換式ドリル1は、繰り返し加工したときにも、一対の対向片5の間が開く方向へのドリル本体2の変形が生じにくく、安定した加工精度を得ることができる。また、高送り加工(ドリル1回転あたりの軸方向の前進距離を大きく設定した加工)を行なうときにも、一対の対向片5の間が開く方向へのドリル本体2の変形が生じにくく、安定した加工精度を得ることができる。また、ドリル本体2を長寿命とすることができる。
ここで、トルク伝達面11と対向面10とのなす角をθb、トルク受け面12と幅面14とのなす角をθhとするときにθb≧θhの関係を満たすようにトルク伝達面11とトルク受け面12を形成すると、ドリル本体2の変形を効果的に防ぐことができる。
また、このヘッド交換式ドリル1は、ヘッド3の嵌合軸17のセットスクリュ9が当接する位置に、軸方向後方に向かって次第にセットスクリュ9に近づく向きの傾斜をもつ傾斜案内面19が形成されているので、セットスクリュ9を締め込んだときに、ヘッド3を軸方向後方に移動させる方向の力が生じ、ヘッド3が座面6に押さえ付けられる。そのため、ヘッド3の位置が効果的に安定したものとなっている。
上記実施形態では、一対の対向片5の一方にのみトルク伝達面11を形成したが、図14に示すように、トルク伝達面11を一対の対向片5のそれぞれに形成するようにしてもよい。
図11〜図13に、ヘッド3の嵌合軸17の変形例を示す。この嵌合軸17の外周には、セットスクリュ9(図5参照)が当接する位置に、Dカット面18と傾斜案内面19とが形成されている。傾斜案内面19は、図12に示すように軸方向後方に向かって次第にセットスクリュ9に近づく向きに傾斜し、かつ、図13に示すように回転方向の後方に向かって次第にセットスクリュ9に近づく向きにも傾斜するように形成されている。すなわち傾斜案内面19は、セットスクリュ9の進行方向に対して垂直な平面(例えばDカット面18)に対し、ドリル本体2の軸方向と回転方向の両方に傾斜した平面とされている。ここで、傾斜案内面19は、図13に示すように、嵌合軸17の中心軸に垂直な断面において回転方向の後方側がDカット面18から離れる角度をもつように形成されている。
このように、回転方向の後方に向かって次第にセットスクリュ9に近づく向きの傾斜をもつように傾斜案内面19を形成すると、セットスクリュ9を締め込んだときに、ヘッド3を回転方向後方に回動させる力が生じ、ヘッド3がトルク伝達面11に押さえ付けられる。そのため、ヘッド3の位置をより効果的に安定させることができる。
1 ヘッド交換式ドリル
2 ドリル本体
3 ヘッド
4 ねじれ溝
4a 溝底
5 対向片
6 座面
7 嵌合穴
8 ねじ孔
9 セットスクリュ
10 対向面
11 トルク伝達面
11a トルク伝達面の内径端
11b トルク伝達面の外径端
12 トルク受け面
13 切れ刃
14 幅面
15 溝面
16 軸方向後面
17 嵌合軸
18 Dカット面
19 傾斜案内面
O ドリル本体の回転中心
L 半径方向の直線
F ヘッドからトルク伝達面に作用する力
ヘッドからトルク伝達面に作用する力の半径方向内向きの成分

Claims (8)

  1. 回転しながら軸方向に前進するドリル本体と、
    そのドリル本体の軸方向の前端部にドリル本体の回転中心を間にして対向するように形成された一対の対向片と、
    切れ刃を有し前記一対の対向片の間に着脱可能に取り付けられたヘッドとを備えるヘッド交換式ドリルであって、
    前記ドリル本体は、前記一対の対向片の間に前記ヘッドを軸方向の後側から支持する座面を有し、その座面は前記一対の対向片の間を分断せずにつなぐように形成され、
    前記一対の対向片は、前記ドリル本体の回転中心を間にして対向する対向面を有し、前記一対の対向片の少なくとも一方は、その対向面の回転方向の前端から外径側に延びるように形成され、前記ヘッドの回転方向の後側の面を支持するトルク伝達面を有し、
    前記トルク伝達面の内径端は、ドリル中心と前記トルク伝達面の外径端を結ぶ直線よりも回転方向前方に形成されている、
    ヘッド交換式ドリル。
  2. 前記ドリル本体は、前記座面に開口するように形成された軸方向の嵌合穴と、前記嵌合穴に連通するように半径方向に延びるねじ孔とを有し、
    前記ヘッドは、前記嵌合穴に嵌合する嵌合軸を有し、
    前記嵌合軸は前記嵌合軸の中心軸に平行なDカット面と前記Dカット面に連なる傾斜案内面を有し、前記傾斜案内面はDカット面側面視においてDカット面と鈍角に交わる請求項1に記載のヘッド交換式ドリル。
  3. 前記傾斜案内面は、更に、前記嵌合軸の中心軸に垂直な断面において回転方向の後方側が前記Dカット面から離れる角度をもつように形成されている請求項2に記載のヘッド交換式ドリル。
  4. ヘッド交換式ドリル用のヘッドであって、
    ドリル軸方向前方に形成された切れ刃と、
    ドリル軸方向後方に形成された軸方向後面と、
    前記軸方向後面に形成された嵌合軸と、
    ドリル軸心を挟みお互いに平行に形成された1対の幅面と、
    前記一対の幅面の少なくとも一方には、回転方向の前端から外径側に形成されるトルク受け面とを含み、
    前記トルク受け面の内径端は、ドリル中心と前記トルク受け面の外径端を結ぶ直線よりも回転方向前方に形成されているヘッド交換式ドリル用のヘッド。
  5. 前記嵌合軸は前記嵌合軸の中心軸に平行なDカット面と前記Dカット面に連なる傾斜案内面を有し、前記傾斜案内面はDカット面側面視においてDカット面と鈍角に交わる請求項4に記載のヘッド交換式ドリル用のヘッド。
  6. 前記傾斜案内面は、更に、前記嵌合軸の中心軸に垂直な断面において回転方向の後方側が前記Dカット面から離れる角度をもつように形成されている請求項5に記載のヘッド交換式ドリル用のヘッド。
  7. 前記ヘッドは、
    ドリル軸方向前方に形成された切れ刃と、
    ドリル軸方向後方に形成された軸方向後面と、
    前記軸方向後面に形成された嵌合軸と、
    ドリル軸心を挟みお互いに平行に形成された1対の幅面と、
    前記一対の幅面の少なくとも一方には、回転方向の前端から外径側に形成されるトルク受け面とを含み、
    前記トルク受け面の内径端は、ドリル中心と前記トルク受け面の外径端を結ぶ直線よりも回転方向前方に形成されている請求項1に記載のヘッド交換式ドリル。
  8. 前記トルク伝達面と対向面とのなす角をθb、前記トルク受け面と幅面とのなす角をθhとするときにθb≧θhの関係を満たす請求項7に記載のヘッド交換式ドリル。
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