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JP2016044727A - 無段変速機 - Google Patents

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JP2016044727A
JP2016044727A JP2014168619A JP2014168619A JP2016044727A JP 2016044727 A JP2016044727 A JP 2016044727A JP 2014168619 A JP2014168619 A JP 2014168619A JP 2014168619 A JP2014168619 A JP 2014168619A JP 2016044727 A JP2016044727 A JP 2016044727A
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小沢 英隆
Hidetaka Ozawa
英隆 小沢
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Abstract

【課題】内燃機関の動作行程に伴うトルク変動に応じた強度を有する、小型軽量化又は低コスト化を実現可能な無段変速機を提供する。
【解決手段】無段変速機は、複数の気筒を有する内燃機関からの駆動力が伝達される入力軸と、出力軸と、入力軸に偏心したカムディスク及びカムディスクに偏心して回転する回転ディスクを有する偏心機構と、出力軸に軸支された揺動リンクとを有し、入力軸の回転運動を揺動リンクの揺動運動に変換する複数のてこクランク機構と、出力軸に対する揺動リンクの一方向回転阻止機構とを備える。各偏心機構のカムディスクは、入力軸の周方向における所定角度毎に偏心して配置され、各気筒での圧縮行程から膨張行程に至る行程での上死点を越えた時点での入力軸の回転角度位置を基準位置としたとき、燃焼順序の隣り合う各気筒の基準位置間の回転角度差が所定角度と異なる。てこクランク機構の少なくとも一つは、内燃機関からの駆動力に対する強度が他と異なる。
【選択図】図9

Description

本発明は、クランク式の無段変速機に関する。
特許文献1には、エンジンに接続された入力軸の回転をコネクティングロッドの往復運動に変換し、コネクティングロッドの往復運動をワンウェイクラッチによって出力軸の回転運動に変換する複数のクランク式の変速ユニットを備えた無段変速機及び当該無段変速機の制御装置が開示されている。
特許文献1に開示された無段変速機の各変速ユニットは、入力軸に偏心して設けられた固定ディスクと、この固定ディスクに偏心して回転自在に設けられた揺動ディスクとから構成される。また、揺動リンクと出力軸との間には、一方向クラッチが設けられている。一方向クラッチは、揺動リンクが出力軸に対して一方側に相対回転しようとするときに、出力軸に揺動リンクを固定し、他方側に相対回転しようとするときに、出力軸に対して揺動リンクを空転させる。
入力軸には、ピニオンシャフトが挿入されるとともに、固定ディスクの偏心方向に対向する箇所に切欠孔が形成され、この切欠孔からピニオンシャフトが露出している。揺動ディスクには入力軸及び固定ディスクを受け入れる受入孔が設けられている。この受入孔を形成する揺動ディスクの内周面には内歯が形成されている。内歯は、入力軸の切欠孔から露出するピニオンシャフトと噛合する。入力軸とピニオンシャフトとを同一速度で回転させると、変速ユニットにおける偏心機構の偏心量が維持される。入力軸とピニオンシャフトの回転速度を異ならせると、変速ユニットにおける偏心機構の偏心量が変更されて、変速比が変化する。
入力軸を回転させることにより変速ユニットの偏心機構を回転させると、コネクティングロッドの大径環状部が回転運動して、コネクティングロッドの他方の端部と連結される揺動リンクの揺動端部が揺動する。揺動リンクは、一方向クラッチを介して出力軸に設けられているため、一方側に回転するときのみ出力軸に回転駆動力(トルク)を伝達する。
特開2012−251608号公報
上記説明した無段変速機の各変速ユニットには、入力軸に加わる最大負荷に対応した疲労強度設計が一律に適用されている。しかし、エンジンの気筒数と当該無段変速機の変速ユニットの数によっては、トルクを伝達するコネクティングロッドにかかる負荷が、変速ユニットによって異なる場合がある。
エンジンの一連の動作行程では、ピストンの往復運動がコンロッドを介してクランク軸によってトルク変動を伴う回転駆動力となって取り出される。この回転駆動力に伴う負荷は、無段変速機の入力軸から変速ユニットのコネクティングロッドにかかる。エンジンの回転駆動力に伴う負荷が無段変速機の各コネクティングロッドに等しくかかるには、以下の(1)〜(2)の条件を満たす必要がある。
(1)エンジンの気筒数nと無段変速機の変速ユニットの数mの関係が、n=α・m(但し、n,m=自然数、n,m≠1)である。
(2)エンジンの1気筒の全行程に要するクランク角度θcを気筒数nで除したクランク角度(θc/n)と一致する角度毎に、無段変速機の入力軸に固定ディスクが偏心して配置されている。
具体的には、4サイクル(吸入行程、圧縮行程、膨張行程(燃焼行程)、排気行程)のエンジンの各気筒では、720度のクランク角度で一連の動作行程が終了するが、これを4気筒エンジンに適用する場合には、180度周期のクランク角度で各気筒が膨張行程を迎えるように設計している。各気筒での膨張行程で出力されるトルクは他の行程でのトルクよりも相対的に大きいため、エンジン全体としての出力トルクは脈動する。このため、無段変速機が例えば2つの変速ユニットを備え、入力軸に対して固定ディスクを180度毎に偏心して配置すると、各変速ユニットのコネクティングロッドがトルクを受ける周期はエンジンの各気筒における膨張行程のタイミングと重なるため、無段変速機のどちらの変速ユニットのコネクティングロッドも同じトルクを受ける。
一方、無段変速機が例えば3つの変速ユニットを備え、入力軸に対して固定ディスクを120度毎に偏心して配置すると、各変速ユニットのコネクティングロッドがトルクを受ける周期と4サイクルのエンジンの各気筒における膨張行程のタイミングとは異なる。このため、従来では、最も大きなトルクがかかる変速ユニットに対する疲労強度設計を基準として、当該設計を無段変速機における全ての変速ユニットに一律に適用していた。
一般的に、トルクに対する強度を上げるためには、トルク伝達経路に対する部材の断面積を増したり、剛性の高い素材によって部材を構成する。その結果、部材の重量が増したり形状が大型化したりコストが増加する場合がある。このため、上記説明した無段変速機において、最も大きなトルクがかかる変速ユニットにとって上記疲労強度設計は適当であるが、この変速ユニット以外の変速ユニットにとって上記疲労強度設計はオーバースペックであるだけでなく、小型軽量化や低コスト化を阻害する。
本発明の目的は、内燃機関の動作行程に伴うトルク変動に応じた強度を有する、小型軽量化又は低コスト化を実現可能な無段変速機を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
車両に搭載された複数の気筒(例えば、後述の実施形態での気筒C1,C2,C3,C4)を有する内燃機関(例えば、後述の実施形態でのエンジンE)からの駆動力が伝達される入力軸(例えば、後述の実施形態での入力軸2)と、
前記入力軸と平行に配置された出力軸(例えば、後述の実施形態での出力軸3)と、
前記入力軸に偏心して設けられたカムディスク(例えば、後述の実施形態でのカムディスク5)及びカムディスクに対して偏心して回転自在に設けられた回転ディスク(例えば、後述の実施形態での回転ディスク6)を有する偏心機構(例えば、後述の実施形態での回転半径調節機構4)と、前記出力軸に軸支された揺動リンク(例えば、後述の実施形態での揺動リンク18)と、を有し、前記入力軸の回転運動を前記揺動リンクの揺動運動に変換する複数のてこクランク機構(例えば、後述の実施形態でのてこクランク機構20)と、
前記揺動リンクが前記出力軸を中心として一方側に回転しようとするときに前記出力軸に対して前記揺動リンクを固定し、他方側に回転しようとするときに前記出力軸に対して前記揺動リンクを空転させる一方向回転阻止機構(例えば、後述の実施形態での一方向クラッチ17)と、を備える無段変速機(例えば、後述の実施形態での無段変速機1)であって、
前記複数のてこクランク機構の各回転半径調節機構における前記カムディスクは、前記入力軸の周方向における所定角度毎に偏心して配置され、内燃機関の各気筒での圧縮行程から膨張行程に至る行程での上死点を越えた時点での前記入力軸の回転角度位置を基準位置としたとき、燃焼順序の隣り合う各気筒の基準位置間の回転角度差が所定角度と異なるよう構成され、前記複数のてこクランク機構の少なくとも一つは、内燃機関からの駆動力に対する強度が他のてこクランク機構と異なる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記複数のてこクランク機構のうち、前記基準位置での前記入力軸の回転角度と、前記カムディスクの前記入力軸に対する偏心角度との相対角度が最も小さいてこクランク機構は、前記内燃機関からの駆動力に対する強度が他のてこクランク機構より高い。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記てこクランク機構は、一方の端部に前記偏心機構に回転自在に外嵌される大径環状部(例えば、後述の実施形態での大径環状部15a)を有し、他方の端部が前記揺動リンクの揺動端部に連結されるコネクティングロッド(例えば、後述の実施形態でのコネクティングロッド15)を有し、
強度が高いてこクランク機構の前記コネクティングロッドの幅は、強度が低いてこクランク機構の前記コネクティングロッドの幅よりも広い。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、
前記基準位置は、前記膨張行程開始後の前記入力軸の回転角度位置であって、前記入力軸が前記基準位置で受けるトルクは、前記内燃機関の各気筒での行程で得られる最大のトルクである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、
前記複数の気筒の数は偶数である。
請求項1の発明によれば、圧縮行程から膨張行程に至る上死点を越えた入力軸の回転角度位置を基準位置とし、燃焼順序の隣り合う各気筒の基準位置間の回転角度差が、カムディスクが設けられる、入力軸の周方向の所定角度(カムディスクの配置位相角度)と異なるように構成したことで、内燃機関の動作行程に伴うトルク変動が入力軸にかかっても、当該トルク変動に対応した複数のてこクランク機構の強度が設計されることで、各てこクランク機構に必要な強度を確保することができる。また、複数のてこクランク機構に対し一律に強度を設定した場合と比較して、小型軽量化又は低コスト化を実現できる。
請求項2の発明によれば、回転角度位置が基準位置での入力軸には、その他の回転角度位置と比較して、大きなトルクがかかるため、基準位置に近いてこクランク機構の強度を高める設定とすることで、内燃機関からの駆動力に対する強度の最適化を図ることができる。
請求項3の発明によれば、大きなトルクがかかるてこクランク機構のコネクティングロッドの幅を他のてこクランク機構のコネクティングロッドの幅よりも広くすることで、トルク伝達経路に垂直な断面積を変えて、トルクの大きさに対処することができる。
請求項4の発明によれば、内燃機関の動作行程のうち、膨張行程の開始後が、入力軸が内燃機関のクランク軸から受けるトルクが最大となるため、基準位置に近いてこクランク機構の強度を高める設定とすることにつながる。
請求項5の発明によれば、内燃機関の気筒の数が奇数個であると、各てこクランク機構に対する出力トルクの位相が反転し、各てこクランク機構の強度の設定が煩雑になるため、内燃機関の気筒数は偶数であることが望ましい。
本実施形態の無段変速機を含む車両の内部構成を示すブロック図である。 本発明の無段変速機の実施形態を示す軸方向の断面図である。 図2に示した無段変速機の回転半径調節機構、コネクティングロッド及び揺動リンクを軸方向から示す模式図である。 図2の無段変速機の回転半径調節機構の回転半径の変化を示す模式図である。 図2の無段変速機の回転半径調節機構の回転半径の変化と、揺動リンクの揺動運動の揺動角の関係を示す模式図であり、(a)は回転半径が最大、(b)は回転半径が中、(c)は回転半径が小である場合を示す。 図2の無段変速機の回転半径調節機構の回転半径の変化に対する揺動リンクの角速度の変化を示すグラフである。 図2の無段変速機のてこクランク機構によって出力軸が回転される状態を示すグラフである。 図2に示した無段変速機のてこクランク機構のカムディスク同士の関係を表す模式図であり、(a)は各カムディスクの配置関係、(b)は各カムディスクの位相の関係、(c)は各カムディスクの軸間距離の関係を示す。 4気筒4サイクルエンジンの出力トルクのトルク変動と、無段変速機が備えた6つのてこクランク機構との関係を示す模式的な説明図である。 2気筒4サイクルエンジンの出力トルクのトルク変動と、無段変速機が備えた6つのてこクランク機構との関係を示す模式的な説明図である。 変形例に係る無段変速機の軸方向の断面図である。
以下、本発明の無段変速機の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の無段変速機を含む車両の内部構成を示すブロック図である。図1に示す車両に搭載された無段変速機1は、エンジンEからの駆動力を左右の車軸を介して駆動輪W,Wに伝達する。
本実施形態の無段変速機1は、四節リンク機構型の無段変速機であり、変速比i(i=入力軸の回転速度/出力軸の回転速度)を無限大(∞)にして出力軸の回転速度を「0」にできる変速機、いわゆるIVT(Infinity Variable Transmission)の一種である。
まず、図2及び図3を参照して、本実施形態の無段変速機1の構成について説明する。
本実施形態の無段変速機1は、入力軸2と、出力軸3と、6つの回転半径調節機構4とを備える。また、無段変速機1は、変速機ケース21に収納されている。変速機ケース21は、一端壁部21aと、一端壁部21aに対向して配置され、エンジンENGに固定されている他端壁部21bと、一端壁部21aの外縁と他端壁部21bの外縁とを連結する周壁部21cとによって形成されている。一端壁部21aと他端壁部21bには、入力軸2を軸支するための入力軸側開口部と、出力軸3を軸支するための出力軸側開口部が形成されており、それらの入力軸側開口部と出力軸側開口部には、入力軸軸受22と出力軸軸受23が嵌合されている。
入力軸2は、中空の部材であり、エンジンEからの回転駆動力を受けることで入力軸2の回転中心軸線P1を中心に回転する。
出力軸3は、入力軸2に平行に配置され、デファレンシャルギヤDや車軸等を介して車両の駆動輪W等の駆動部に回転動力を伝達させる。
回転半径調節機構4の各々は、入力軸2の回転中心軸線P1を中心として回転するように設けられ、カム部としてのカムディスク5と、回転部としての回転ディスク6と、ピニオンシャフト7とを有する。
カムディスク5は、円盤形状であり、入力軸2の回転中心軸線P1から偏心して入力軸2と一体的に回転するように入力軸2に2個1組で設けられている。各1組のカムディスク5は、6組のカムディスク5で入力軸2の周方向を一回りするように配置されている。
回転ディスク6は、その中心から偏心した位置に受入孔6aが設けられた円盤形状であり、その受入孔6aを介して、1組のカムディスク5に対して1つずつ、回転自在に外嵌している。
回転ディスク6の受入孔6aは、その中心が、入力軸2の回転中心軸線P1からカムディスク5の中心P2(受入孔6aの中心)までの距離Raとカムディスク5の中心P2から回転ディスク6の中心P3までの距離Rbとが同一となるように形成されている。また、回転ディスク6の受入孔6aには、1組のカムディスク5の間となる位置に、内歯6bが設けられている。
ピニオンシャフト7は、中空の入力軸2内に、入力軸2と同心に配置され、入力軸2に対して相対回転自在になっている。また、ピニオンシャフト7の外周には、外歯7aが設けられている。ピニオンシャフト7の外周に設けられた外歯7aは、回転ディスク6の受入孔6aの内周に設けられた内歯6bと噛合している。さらに、ピニオンシャフト7には、差動機構8が接続されている。
差動機構8は、遊星歯車機構として構成され、サンギヤ9と、入力軸2に連結された第1リングギヤ10と、ピニオンシャフト7に連結された第2リングギヤ11と、サンギヤ9及び第1リングギヤ10と噛合する大径部12aと、第2リングギヤ11と噛合する小径部12bとからなる段付きピニオン12を自転及び公転自在に軸支するキャリア13とを有している。また、差動機構8のサンギヤ9は、ピニオンシャフト7用の電動機からなる調節用駆動源14の回転軸14aに連結されている。
そのため、調節用駆動源14の回転速度を入力軸2の回転速度と同一にした場合、サンギヤ9と第1リングギヤ10とが同一速度で回転することとなり、サンギヤ9、第1リングギヤ10、第2リングギヤ11及びキャリア13の4つの要素が相対回転不能なロック状態となって、第2リングギヤ11と連結するピニオンシャフト7が入力軸2と同一速度で回転する。
調節用駆動源14の回転速度を入力軸2の回転速度よりも遅くした場合、サンギヤ9の回転数をNs、第1リングギヤ10の回転数をNR1、サンギヤ9と第1リングギヤ10のギヤ比(第1リングギヤ10の歯数/サンギヤ9の歯数)をjとすると、キャリア13の回転数が(j・NR1+Ns)/(j+1)となる。また、サンギヤ9と第2リングギヤ11のギヤ比((第2リングギヤ11の歯数/サンギヤ9の歯数)×(段付きピニオン12の大径部12aの歯数/小径部12bの歯数))をkとすると、第2リングギヤ11の回転数が{j(k+1)NR1+(k−j)Ns}/{k(j+1)}となる。
したがって、調節用駆動源14の回転速度を入力軸2の回転速度よりも遅くした場合であって、カムディスク5が固定された入力軸2の回転速度とピニオンシャフト7の回転速度とが同一である場合には、回転ディスク6はカムディスク5とともに一体に回転する。一方で、入力軸2の回転速度とピニオンシャフト7の回転速度とに差がある場合には、回転ディスク6はカムディスク5の中心P2を中心にカムディスク5の周縁を回転する。
図3に示すように、回転ディスク6は、カムディスク5に対して、P1からP2までの距離RaとP2からP3までの距離Rbとが同一となるように偏心されている。そのため、回転ディスク6の中心P3を入力軸2の回転中心軸線P1と同心に位置させて、入力軸2の回転中心軸線P1と回転ディスク6の中心P3との距離、すなわち、偏心量R1を「0」にすることもできる。
回転半径調節機構4、具体的には回転半径調節機構4の回転ディスク6の周縁には、コネクティングロッド15が回転自在に外嵌している。
コネクティングロッド15は、一方の端部に大径の大径環状部15aを有し、他方の端部に大径環状部15aの径よりも小径の小径環状部15bを有している。コネクティングロッド15の大径環状部15aは、ボールベアリングからなるコンロッド軸受16を介して、回転ディスク6に外嵌している。
出力軸3には、一方向回転阻止機構としての一方向クラッチ17を介して、揺動リンク18が軸支されている。
一方向クラッチ17は、出力軸3の回転中心軸線P4を中心として一方側に回転しようとする場合に出力軸3に対して揺動リンク18を固定し、他方側に回転しようとする場合に出力軸3に対して揺動リンク18を空転させる。
揺動リンク18には、揺動端部18aが設けられ、揺動端部18aには、小径環状部15bを軸方向で挟み込むことができるように形成された一対の突片18bが設けられている。一対の突片18bには、小径環状部15bの内径に対応する貫通孔18cが穿設されている。貫通孔18c及び小径環状部15bに連結ピン19が挿入されることによって、コネクティングロッド15と揺動リンク18とが連結されている。また、揺動リンク18には、環状部18dが設けられている。
本実施形態においては、一方向回転阻止機構として一方向クラッチ17を用いているが、本発明の無段変速機に用いられる一方向回転阻止機構は、これに限らず、揺動リンク18から出力軸3にトルクを伝達可能な揺動リンク18の出力軸3に対する回転方向を切換自在に構成される二方向クラッチ(ツーウェイクラッチ)で構成してもよい。
次に、図2〜図6を参照して、本実施形態の無段変速機1のてこクランク機構について説明する。
図3に示すように、本実施形態の無段変速機1では、回転半径調節機構4と、コネクティングロッド15と、揺動リンク18とで、てこクランク機構20(四節リンク機構)が構成されている。
このてこクランク機構20によって、入力軸2の回転運動は、揺動リンク18の揺動運動に変換される。本実施形態の無段変速機1は、図2に示すように、合計6個のてこクランク機構20を備えている。
このてこクランク機構20では、回転半径調節機構4の偏心量R1が「0」でない場合に、入力軸2とピニオンシャフト7を同一速度で回転させると、各コネクティングロッド15が、60度ずつ位相を変えながら、入力軸2と出力軸3との間で出力軸3側に押したり、入力軸2側に引いたりを交互に繰り返して、揺動リンク18を揺動させる。
そして、揺動リンク18と出力軸3との間には一方向クラッチ17が設けられているので、揺動リンク18が押された場合又は引かれた場合のいずれか一方の場合には、揺動リンク18が固定されて出力軸3に揺動リンク18の揺動運動の力が伝達されて出力軸3が回転し、他方の場合には、揺動リンク18が空回りして出力軸3に揺動リンク18の揺動運動の力が伝達されない。6つの回転半径調節機構4は、それぞれ60度ずつ位相を変えて配置されているので、出力軸3は6つの回転半径調節機構4で順に回転させられる。
また、本実施形態の無段変速機1では、図4に示すように、回転半径調節機構4の回転半径、すなわち、偏心量R1を調節自在としている。
図4(a)は、偏心量R1を「最大」とした状態を示し、入力軸2の回転中心軸線P1とカムディスク5の中心P2と回転ディスク6の中心P3とが一直線に並ぶように、ピニオンシャフト7と回転ディスク6とが位置する。この場合の変速比iは最小となる。図4(b)は、偏心量R1を図4(a)よりも小さい「中」とした状態を示し、図4(c)は、偏心量R1を図4(b)よりも更に小さい「小」とした状態を示している。変速比iは、図4(b)では図4(a)の変速比iよりも大きい「中」となり、図4(c)では図4(b)の変速比iよりも大きい「大」となる。図4(d)は、偏心量R1を「0」とした状態を示し、入力軸2の回転中心軸線P1と、回転ディスク6の中心P3とが同心に位置する。この場合の変速比iは無限大(∞)となる。
また、図5は、本実施形態の回転半径調節機構4の回転半径、すなわち、偏心量R1の変化と、揺動リンク18の揺動運動の揺動角(揺動範囲)の関係を示す模式図である。
図5(a)は偏心量R1が図4(a)の「最大」である場合(変速比iが最小である場合)、図5(b)は偏心量R1が図4(b)の「中」である場合(変速比iが中である場合)、図5(c)は偏心量R1が図4(c)の「小」である場合(変速比iが大である場合)の、回転半径調節機構4の回転運動に対する揺動リンク18の揺動範囲θ2を示している。ここで、出力軸3の回転中心軸線P4からコネクティングロッド15と揺動端部18aの連結点、すなわち連結ピン19の中心P5までの距離が、揺動リンク18の長さR2である。
この図5から明らかなように、偏心量R1が小さくなるにつれ、揺動リンク18の揺動範囲θ2が狭くなり、偏心量R1が「0」になった場合には、揺動リンク18は揺動しなくなる。
また、図6は、無段変速機1の回転半径調節機構4の位相θ1を横軸、揺動リンク18の角速度ωを縦軸として、回転半径調節機構4の偏心量R1の変化に伴う角速度ωの変化の関係を示す図である。
この図6から明らかなように、偏心量R1が大きい(変速比iが小さい)ほど揺動リンク18の角速度ωが大きくなることが分かる。
また、図7は、6つの回転半径調節機構4を回転させた場合(入力軸2とピニオンシャフト7とを同一速度で回転させた場合)の回転半径調節機構4の位相θ1に対する、各揺動リンク18の角速度ωを示す図である。
この図7から、6つのてこクランク機構20によって出力軸3がスムーズに回転されることが分かる。
また、図2に示したように、本実施形態の無段変速機1は、6つのてこクランク機構20を備えている。
本実施形態の無段変速機1では、図8(a)に示すように、それらの6つのてこクランク機構20の各々が有している回転半径調節機構4を、エンジンとは反対の側、すなわち、調節用駆動源(ACT)14側から順に、第1〜第6回転半径調節機構4a〜4fとし、それらの各々が有する各1組のカムディスク5を、第1〜第6カムディスク5a〜5fとしている。また、6つのてこクランク機構20を、調節用駆動源14側から順に、第1〜第6てこクランク機構20a〜20fとしている。
そして、図8(b)に示すように、第1カムディスク5aと第2カムディスク5bとの位相は、図8(b)における反時計回りに、60°ずれている。また、第2カムディスク5bと第3カムディスク5cとの位相は、図8(b)における反時計回りに、60°ずれている。第3カムディスク5cと第4カムディスク5dとの位相は、図8(b)における反時計回りに、60°ずれている。第4カムディスク5dと第5カムディスク5eとの位相は、図8(b)における反時計回りに、60°ずれている。第5カムディスク5eと第6カムディスク5fとの位相は、図8(b)における反時計回りに、60°ずれている。なお、エンジンのクランク軸の回転方向は、図8(b)における反時計回りである。
また、図8(c)にしめすように、各カムディスク5a〜5fは、入力軸2の軸方向において、等間隔となるように配置されている。
本実施形態の無段変速機1では、第1〜第6カムディスク5a〜5fの位相、すなわち、第1〜第6回転半径調節機構4a〜4fの位相と配置をこのような関係にすることによって、各回転半径調節機構4に生じる遠心力が互いに打ち消し合い、各回転半径調節機構4が回転する際に発生する振動が抑制されている。
次に、エンジンEが4気筒4サイクルエンジンである場合の無段変速機1に最適な疲労強度設計を施した構成について、図9を参照して説明する。図9は、4気筒4サイクルエンジンの出力トルクのトルク変動と、無段変速機1が備えた6つのてこクランク機構20との関係を示す模式的な説明図である。
図9に示すグラフの横軸は、4気筒4サイクルエンジンのクランク角度(クランク軸の回転角度)を示し、縦軸は当該エンジンの出力トルクを示す。なお、4気筒4サイクルエンジンの出力トルクは、4つの気筒C1〜C4)において各動作行程時のピストンからクランク軸を介して入力軸2に伝達するトルクを示す。また、4気筒4サイクルエンジン(以下、単に「エンジン」という。)は、クランク角度が720度で一連の動作行程が完結するが、図9に示す例では、各気筒C1〜C4が180度の等位相間隔で膨張行程を迎えるように設定されている。なお、気筒C1〜C4は、エンジンの振動対策としての点火順序に応じて、物理的な配列とは関係のない気筒C1、C2、C3、C4の順に膨張行程を迎えるよう設定されている。
図9に示すグラフでは、気筒C1のピストンが上死点(TDC:Top Dead Center)に位置するときのクランク角度(入力軸2の回転角度位置)は0度であり、気筒C1の次に膨張行程を迎える気筒C2のピストンが上死点に位置するときのクランク角度は180度であり、気筒C2の次に膨張行程を迎える気筒C3のピストンが上死点に位置するときのクランク角度は360度であり、気筒C3の次に膨張行程を迎える気筒C4のピストンが上死点に位置するときのクランク角度は540度である。
また、気筒C1での圧縮行程から膨張行程に至る上死点(クランク角度=0度)を越えた時点での、気筒C1から得られる出力トルクが最大となるクランク角度t1を、気筒C1の基準位置とする。同様に、気筒C2での圧縮行程から膨張行程に至る上死点(クランク角度=180度)を越えた時点での、気筒C2から得られる出力トルクが最大となるクランク角度t2を、気筒C2の基準位置とする。また、気筒C3での圧縮行程から膨張行程に至る上死点(クランク角度=360度)を越えた時点での、気筒C3から得られる出力トルクが最大となるクランク角度t3を、気筒C3の基準位置とする。また、気筒C4での圧縮行程から膨張行程に至る上死点(クランク角度=540度)を越えた時点での、気筒C4から得られる出力トルクが最大となるクランク角度t4を、気筒C4の基準位置とする。
上記説明した無段変速機1が備える6つのてこクランク機構20における各回転半径調節機構4a〜4fは、図8に示したように、入力軸2に60度毎に位相を変えて配置されている。このため、本実施形態では、気筒C1からの出力トルクは主に第1てこクランク機構20a〜第3てこクランク機構20cによって伝達され、気筒C2からの出力トルクは主に第4てこクランク機構20d〜第5てこクランク機構20fによって伝達され、気筒C3からの出力トルクは主に第1てこクランク機構20a〜第3てこクランク機構20cによって伝達され、気筒C4からの出力トルクは主に第4てこクランク機構20d〜第6てこクランク機構20fによって伝達される。
但し、図9に示すように、気筒C1の基準位置(クランク角度t1)に対するカムディスク5の偏心角度の相対角度は、第1てこクランク機構20aが最も小さく、第2てこクランク機構20bが次に小さく、第3てこクランク機構20cが最も大きい。また、気筒C3の基準位置(クランク角度t3)に対するカムディスク5の偏心角度の相対角度は、第1てこクランク機構20aが最も小さく、第2てこクランク機構20bが次に小さく、第3てこクランク機構20cが最も大きい。このため、気筒C1,C3から受ける出力トルクの大きさは、第1てこクランク機構20a、第2てこクランク機構20b、第3てこクランク機構20cの順に小さくなる。このように、6つのてこクランク機構20が受ける負荷の大きさはそれぞれ異なるため、本実施形態では、負荷の大きさに応じててこクランク機構20のコネクティングロッド15の幅を広く構成している。なお、コネクティングロッド15の幅を広く構成すると、トルク伝達経路に垂直な断面積が大きくなるため、負荷に対する強度が上がる。
このように、第1〜第3てこクランク機構20a〜20cの各コネクティングロッド15の幅はそれぞれ異なり、第3てこクランク機構20cのコネクティングロッド15の幅よりも、第1,第2てこクランク機構20a,20bのコネクティングロッド15の各幅を広く構成し、第2てこクランク機構20bのコネクティングロッド15の幅よりも第1てこクランク機構20aのコネクティングロッド15の幅の方を広く構成している。
気筒C2,C4の基準位置(クランク角度t2,t4)に対するカムディスク5の偏心角度の相対角度は、第4てこクランク機構20dが最も小さく、第5てこクランク機構20eが次に小さく、第6てこクランク機構20fが最も大きい。したがって、第4〜第6てこクランク機構20d〜20fの各コネクティングロッド15の幅も、上記関係と同様である。すなわち、負荷の大きさに応じて第4〜第6てこクランク機構20d〜20fの各コネクティングロッド15の幅はそれぞれ異なり、第4てこクランク機構20dのコネクティングロッド15の幅よりも、第5,第6てこクランク機構20e,20fのコネクティングロッド15の各幅を広く構成し、第5てこクランク機構20eのコネクティングロッド15の幅よりも第4てこクランク機構20dのコネクティングロッド15の幅の方を広く構成している。
以上説明したように、本実施形態では、無段変速機1が備える6つのてこクランク機構20が受けるエンジンからの出力トルクの大きさに応じて、コネクティングロッド15の幅が異なる。すなわち、大きな負荷を受けるてこクランク機構20のコネクティングロッド15の幅は広く、小さな負荷を受けるてこクランク機構20のコネクティングロッド15の幅は狭く構成されている。このように、コネクティングロッド15の幅が異なることで、各てこクランク機構20に必要な強度を確保することができる。また、幅の狭いコネクティングロッド15を含むてこクランク機構20は薄く軽いため、全てのてこクランク機構20に対し一律に強度を設定した場合と比較して、小型軽量化又は低コスト化を実現できる。
本実施形態の無段変速機1は、2気筒4サイクルエンジンに最適な疲労強度設計を施した構成とすることもできる。図10は、2気筒4サイクルエンジンの出力トルクのトルク変動と、無段変速機1が備えた6つのてこクランク機構20との関係を示す模式的な説明図である。図10に示すように、気筒C1からの出力トルクは第1てこクランク機構20a〜第6てこクランク機構20fによって伝達され、気筒C2からの出力トルクも第1てこクランク機構20a〜第6てこクランク機構20fによって伝達される。
この場合、図10に示すように、一方の気筒(例えば、気筒C1)の基準位置(例えば、クランク角度t1)に対するカムディスク5の偏心角度の相対角度は、第1てこクランク機構20aが最も小さく、第2てこクランク機構20bが次に小さく、第3〜第6てこクランク機構20c〜20fは大きい。このため、当該一方の気筒から受ける出力トルクの大きさは、第1てこクランク機構20a、第2てこクランク機構20b、第3〜第6てこクランク機構20c〜20fの順に小さくなる。但し、当該一方の気筒の基準位置に対する第6てこクランク機構20fにおけるカムディスク5の偏心角度の相対角度は最も大きいが、他方の気筒(例えば、気筒C2)の基準位置(例えば、クランク角度t2)に対する相対角度は小さい。したがって、第6てこクランク機構20fは、第1てこクランク機構20a及び第2てこクランク機構20bが比較的大きな出力トルクを受ける一方の気筒からの出力トルクよりも相対的に大きな出力トルクを他方の気筒から受ける。
このように、2気筒4サイクルエンジンを用いた場合も、6つのてこクランク機構20が受ける負荷の大きさはそれぞれ異なるため、てこクランク機構20のコネクティングロッド15の幅は負荷の大きさに応じて構成される。
なお、上記説明では、てこクランク機構20が受けるエンジンからの出力トルクの大きさに応じてコネクティングロッド15の幅が異なるが、剛性の異なる素材を用いて、負荷に対するてこクランク機構20の強度を変えても良い。また、コネクティングロッド15の幅が異なるだけでなく、図3に示した揺動リンク18と出力軸3の間に設けられる一方向クラッチ17の強度が異なる構成であっても良い。また、エンジンEの気筒数が奇数個であると、各てこクランク機構に対する出力トルクの位相が反転し、各てこクランク機構の強度の設定が煩雑になるため、エンジンEの気筒数は偶数であることが望ましい。また、無段変速機1が備えるてこクランク機構20の数は6つに限らず、2つ以上であればよい。また、エンジンEは、4サイクルに限らず、2サイクルや6サイクルであっても良い。但し、エンジンEの気筒数、各気筒における一連の動作行程のために要するクランク角度及び無段変速機1が備えるてこクランク機構20の数の関係において、複数のてこクランク機構20にエンジンEからの出力トルクが等しくかかる構成を除く。すなわち、複数の気筒の基準位置間の回転角度差と、てこクランク機構20におけるカムディスク5の入力軸2の周方向に設けられる所定角度差が異なる構成であれば良い。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、図11に示すように、無段変速機1には、入力軸2の略中央部に位置するカムディスク5に回転中心軸線P1を中心とした円筒面7eを設け、円筒面7eを周壁部21cから延びる隔壁部21dに中間軸受26を介して回転自在に支持するように構成してもよい。この場合、隔壁部21dの出力軸3側には、出力軸3を軸支する中間軸受27が設けられ、リンク機構40、第1相対角センサ48及び第2相対角センサ49は、出力軸軸受23又は中間軸受27に隣接する揺動リンク18の少なくともいずれか一つに対して配置される。
1 無段変速機
2 入力軸
3 出力軸
4 回転半径調節機構
5 カムディスク
6 回転ディスク
6a 受入孔
6b 内歯
7 ピニオンシャフト
7a 外歯
8 差動機構
9 サンギヤ
10 第1リングギヤ
11 第2リングギヤ
12 段付きピニオン
12a 大径部
12b 小径部
13 キャリア
14 調節用駆動源
14a 回転軸
15 コネクティングロッド
15a 大径環状部
15b 小径環状部
16 コンロッド軸受
17 一方向クラッチ
18 揺動リンク
18a 揺動端部
18b 突片
18c 貫通孔
18d 環状部
19 連結ピン
20 てこクランク機構
21 変速機ケース
21a 一端壁部
21b 他端壁部
21c 周壁部
22 入力軸軸受
23 出力軸軸受
26 中間軸受
27 中間軸受
C1、C2、C3、C4 気筒
E エンジン
P1 入力軸2の回転中心軸線
P2 カムディスク5の中心
P3 回転ディスク6の中心
P4 出力軸3の回転中心軸線
P5 連結ピン19の中心
Ra P1とP2の距離
Rb P2とP3の距離
R1 P1とP3の距離(偏心量,回転半径調節機構4の回転半径)
R2 P4とP5の距離(揺動リンク18の長さ)
θ1 回転半径調節機構4の位相
θ2 揺動リンク18の揺動範囲

Claims (5)

  1. 車両に搭載された複数の気筒を有する内燃機関からの駆動力が伝達される入力軸と、
    前記入力軸と平行に配置された出力軸と、
    前記入力軸に偏心して設けられたカムディスク及び該カムディスクに対して偏心して回転自在に設けられた回転ディスクを有する偏心機構と、前記出力軸に軸支された揺動リンクと、を有し、前記入力軸の回転運動を前記揺動リンクの揺動運動に変換する複数のてこクランク機構と、
    前記揺動リンクが前記出力軸を中心として一方側に回転しようとするときに前記出力軸に対して前記揺動リンクを固定し、他方側に回転しようとするときに前記出力軸に対して前記揺動リンクを空転させる一方向回転阻止機構と、を備える無段変速機であって、
    前記複数のてこクランク機構の各偏心機構における前記カムディスクは、前記入力軸の周方向における所定角度毎に偏心して配置され、
    前記内燃機関の各気筒での圧縮行程から膨張行程に至る行程での上死点を越えた時点での前記入力軸の回転角度位置を基準位置としたとき、燃焼順序の隣り合う各気筒の基準位置間の回転角度差が前記所定角度と異なるよう構成され、
    前記複数のてこクランク機構の少なくとも一つは、前記内燃機関からの駆動力に対する強度が他のてこクランク機構と異なる、無段変速機。
  2. 請求項1に記載の無段変速機であって、
    前記複数のてこクランク機構のうち、前記基準位置での前記入力軸の回転角度と、前記カムディスクの前記入力軸に対する偏心角度との相対角度が最も小さいてこクランク機構は、前記内燃機関からの駆動力に対する強度が他のてこクランク機構より高い、無段変速機。
  3. 請求項1又は2に記載の無段変速機であって、
    前記てこクランク機構は、一方の端部に前記偏心機構に回転自在に外嵌される大径環状部を有し、他方の端部が前記揺動リンクの揺動端部に連結されるコネクティングロッドを有し、
    強度が高いてこクランク機構の前記コネクティングロッドの幅は、強度が低いてこクランク機構の前記コネクティングロッドの幅よりも広い、無段変速機。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の無段変速機であって、
    前記基準位置は、前記膨張行程開始後の前記入力軸の回転角度位置であって、前記入力軸が前記基準位置で受けるトルクは、前記内燃機関の各気筒での行程で得られる最大のトルクである、無段変速機。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の無段変速機であって、
    前記複数の気筒の数は偶数である、無段変速機。
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