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JP2015191902A - 半導体モジュール - Google Patents

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JP2015191902A
JP2015191902A JP2014065677A JP2014065677A JP2015191902A JP 2015191902 A JP2015191902 A JP 2015191902A JP 2014065677 A JP2014065677 A JP 2014065677A JP 2014065677 A JP2014065677 A JP 2014065677A JP 2015191902 A JP2015191902 A JP 2015191902A
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Kiyofumi Nakajima
清文 中島
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勇輝 井手
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】半導体モジュールの寄生インダクタンスを低減する。【解決手段】半導体モジュール1は、板状のモールド部90の上面90uに露出した上面51uを有する上相ブロック51と、モールド部90の上面90uに露出した上面71auを有する下相第一ブロック71aと、モールド部90内に配置され、上相放熱板50を介して上相ブロック51に接続された上相第一素子部11と、下相第一ブロック71aに接続された下相第一素子部21と、モールド部90の上面90u側に配置され、上相ブロック51及び下相第一ブロック71aに接続されたコンデンサ30とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体モジュールに関する。
三相インバータの上アームを構成する3つの半導体素子部と、下アームを構成する3つの半導体素子部とを一つのモールド部内に配置した半導体モジュールがある。また、特許文献1には、三相インバータの上アーム又は下アームを構成する3つの半導体素子部をモールド部内に配置した半導体モジュールが記載されている。特許文献1に記載された半導体モジュールでは、プレス加工されたガイドフレームをモールド成形後に切断して、入力端子及び出力端子を形成している。
特開2013−012525号公報
ところで、半導体モジュールにおいては、入力端子から出力端子までの電流の流れる経路の長さが長いほど、寄生インダクタンスが増加する傾向がある。特許文献1に記載された半導体モジュールでは、入力端子及び出力端子を板状のモールド部の側方から引き出している。このような従来の構成では、電流の流れる経路の短縮に改善の余地がある。
このため、本発明は、寄生インダクタンスの低減が可能な半導体モジュールを提供する。
本発明の態様にかかる半導体モジュールは、板状のモールド部と、モールド部の厚さ方向における一方の面に露出した第一露出面を有する第一電極と、モールド部の厚さ方向における一方の面に露出した第二露出面を有する第二電極と、モールド部内に配置され、第一電極に接続された第一半導体素子部、第二半導体素子部、及び、第三半導体素子部と、モールド部内に配置され、第二電極に接続された第四半導体素子部、第五半導体素子部、及び、第六半導体素子部と、第一露出面に接続された第一コンデンサ側入出力端子と、第二露出面に接続された第二コンデンサ側入出力端子と、モールド部の厚さ方向における一方の面側に配置され、第一コンデンサ側入出力端子及び第二コンデンサ側入出力端子に接続されたコンデンサと、第一半導体素子部と第四半導体素子部とに接続された第一入出力端子と、第二半導体素子部と第五半導体素子部とに接続された第二入出力端子と、第三半導体素子部と第六半導体素子部とに接続された第三入出力端子と、を備える。
上記態様によれば、半導体モジュールにおける寄生インダクタンスを低減することができる。
第一電極は、第一露出面を有する第一金属ブロックと、モールド部の厚さ方向における他方の面に露出した第一放熱面を有し、第一金属ブロックに接続された第一放熱板と、を有していてもよい。従って、この半導体モジュールでは、放熱性を高めることができる。
モールド部の厚さ方向における他方の面に露出する第二放熱面と、第二放熱面の反対側に位置すると共に第四半導体素子部に接続された第一接続面と、を有し、第一入出力端子に接続された第二放熱板と、モールド部の厚さ方向における他方の面に露出する第三放熱面と、第三放熱面の反対側に位置すると共に第五半導体素子部に接続された第二接続面と、を有し、第二入出力端子に接続された第三放熱板と、モールド部の厚さ方向における他方の面に露出する第四放熱面と、第四放熱面の反対側に位置すると共に第六半導体素子部に接続された第三接続面と、を有し、第三入出力端子に接続された第四放熱板と、を更に備えていてもよい。これにより、半導体モジュールの放熱性を高めることができる。
上記態様によれば、寄生インダクタンスを低減することができる。
実施形態に係る半導体モジュールの概略構成を示す斜視図である。 図1の半導体モジュールの内部構造を示す斜視図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 図1のIV−IV線に沿った断面図である。 図1の半導体モジュールの下面を示す図である。 変形例に係る半導体モジュールの概略構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態の半導体モジュールは、例えば、車載のバッテリから供給される直流電力をモータ駆動用の三相交流に変換する三相インバータに用いられる。また、本実施形態の半導体モジュールを用いて、モータによって発電された三相交流を直流電力に変換してバッテリを充電してもよい。図1から図5に示すように半導体モジュール1は、素子部10と、素子部10に接続されたコンデンサ30(図3参照)とを含んで構成されている。なお、図1及び図2では、素子部10の構成を示すためにコンデンサ30の図示を省略している。また、図3及び図4では、素子部10の内部構造を図示するために、素子部10の厚さ方向の長さを大きくして描いている。
素子部10は、上相第一素子部(第一半導体素子部)11、上相第二素子部(第二半導体素子部)12、上相第三素子部(第三半導体素子部)13、上相放熱板(第一電極、第一放熱板)50、上相ブロック(第一電極、第一金属ブロック)51、下相第一素子部(第四半導体素子部)21、下相第二素子部(第五半導体素子部)22、下相第三素子部(第六半導体素子部)23、第一出力端子(第一入出力端子)41、第二出力端子(第二入出力端子)42、第三出力端子(第三入出力端子)43、下相第一放熱板(第二放熱板)61、下相第二放熱板(第三放熱板)62、下相第三放熱板(第四放熱板)63、下相第一ブロック(第二電極)71a、下相第一ブロック(第二電極)71b、下相第二ブロック(第二電極)72a、下相第二ブロック(第二電極)72b、下相第三ブロック(第二電極)73a、下相第三ブロック(第二電極)73b、複数の信号端子80、及び、モールド部90を含んで構成されている。
上相放熱板50の表面上には、上相第一素子部11、上相第二素子部12及び上相第三素子部13が、上相第一素子部11、上相第二素子部12及び上相第三素子部13の順で一列に配置されている。但し、上相第一素子部11、上相第二素子部12及び上相第三素子部13が、上相第一素子部11、上相第二素子部12及び上相第三素子部13の順で配置されることに限定されない。上相第一素子部11、上相第二素子部12及び上相第三素子部13は、三相インバータの各相(U相、V相、W相)にそれぞれ対応している。以下、上相第一素子部11、上相第二素子部12及び上相第三素子部13の並び方向を、X軸とする。素子部10の厚さ方向をZ軸とする。また、便宜上、上相放熱板50に対して上相第一素子部11側を「上側」、上相第一素子部11に対して上相放熱板50側を「下側」という。
上相第一素子部11は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)11a、及び、FWD(Free Wheeling Diode)11bを含んで構成されている。IGBT11aはスイッチング素子として機能する。FWD11bは整流素子として機能する。IGBT11a及びFWD11bは、X軸に直交するY軸方向に沿って並べて配置されている。IGBT11a及びFWD11bは、上相放熱板50の上面50uにハンダ付けされて上相放熱板50とハンダHを介して電気的に接続されている。
上相第二素子部12は、上相第一素子部11と同様の構成を有している。具体的には、上相第二素子部12は、IGBT12a、及び、FWD12bを含んで構成されている。IGBT12aはスイッチング素子として機能する。FWD12bは整流素子として機能する。IGBT12a及びFWD12bは、Y軸方向に沿って並べて配置されている。IGBT12a及びFWD12bは、図4に示すように、上相放熱板50の上面50uにハンダ付けされて上相放熱板50とハンダHを介して電気的に接続されている。
上相第三素子部13は、上相第一素子部11と同様の構成を有している。具体的には、上相第三素子部13は、IGBT13a、及び、FWD13bを含んで構成されている。IGBT13aはスイッチング素子として機能する。FWD13bは整流素子として機能する。IGBT13a及びFWD13bは、Y軸方向に沿って並べて配置されている。IGBT13a及びFWD13bは、上相放熱板50の上面50uにハンダ付けされて上相放熱板50とハンダHを介して電気的に接続されている。
なお、上相第一素子部11、上相第二素子部12及び上相第三素子部13を構成する素子は、IGBT及びFWDに限定されない。上相第一素子部11、上相第二素子部12及び上相第三素子部13は、半導体モジュール1の上アームを構成している。
上相ブロック51は、上相第二素子部12のIGBT12aと、上相第三素子部13のIGBT13aとの間に配置されている。但し、上相ブロック51が配置される位置は、IGBT12aとIGBT13aとの間に限定されない。例えば、上相第一素子部11と上相第二素子部12との間に配置されていてもよい。上相ブロック51は、上相放熱板50の上面50uにハンダ付けされて上相放熱板50とハンダHを介して電気的に接続されている。なお、上相放熱板50及び上相ブロック51として、例えば、Cu、Ni、Al等の金属、あるいは、これらの金属の表面にAg、Au等のめっき処理を施したものを用いることができる。上相ブロック51及び上相放熱板50は、半導体モジュール1の上アームのP電極となる。上相ブロック51は、正極端子31を介して、例えば、車載のバッテリ(直流電源(不図示))の高圧側(高電位側)に接続され、入力端子として機能する。なお、上相ブロック51は、出力端子として機能してもよい。
下相第一放熱板61、下相第二放熱板62及び下相第三放熱板63は、下相第一放熱板61、下相第二放熱板62及び下相第三放熱板63の順でX軸方向に沿って一列に配置されている。但し、下相第一放熱板61、下相第二放熱板62及び下相第三放熱板63は、下相第一放熱板61、下相第二放熱板62及び下相第三放熱板63の順で配置されることに限定されない。下相第一放熱板61、下相第二放熱板62及び下相第三放熱板63として、例えば、Cu、Ni、Al等の金属、あるいは、これらの金属の表面にAg、Au等のめっき処理を施したものを用いることができる。下相第一放熱板61と上相第一素子部11とは、Y軸方向に沿って並んでいる。下相第二放熱板62と上相第二素子部12とは、Y軸方向に沿って並んでいる。下相第三放熱板63と上相第三素子部13とは、Y軸方向に沿って並んでいる。下相第一放熱板61に配置された下相第一素子部21と上相第一素子部11とは、制御する三相インバータの相が一致している。下相第二放熱板62に配置された下相第二素子部22と上相第二素子部12とは、制御する三相インバータの相が一致している。下相第三放熱板63に配置された下相第三素子部23と上相第三素子部13とは、制御する三相インバータの相が一致している。
下相第一素子部21は、下相第一放熱板61の上面(第一接続面)61uに配置されている。下相第一素子部21は、IGBT21a、及び、FWD21bを含んで構成されている。IGBT21aはスイッチング素子として機能する。FWD21bは整流素子として機能する。IGBT21a及びFWD21bは、Y軸方向に沿って並べて配置されている。IGBT21a及びFWD21bは、下相第一放熱板61の上面61uにハンダ付けされて下相第一放熱板61とハンダHを介して電気的に接続されている。
IGBT21aの上面には下相第一ブロック71aがハンダ付けされ、IGBT21aと下相第一ブロック71aとがハンダHを介して電気的に接続されている。FWD21bの上面には下相第一ブロック71bがハンダ付けされ、FWD21bと下相第一ブロック71bとがハンダHを介して電気的に接続されている。下相第一ブロック71a及び71bとして、例えば、Cu、Ni、Al等の金属、あるいは、これらの金属の表面にAg、Au等のめっき処理を施したものを用いることができる。下相第一ブロック71a及び71bは、半導体モジュール1の下アームのN電極となる。下相第一ブロック71a及び71b(N電極)は、負極端子32を介して、例えば、車載のバッテリ(直流電源(不図示))の低圧側(低電位側)に接続され、入力端子として機能する。なお、下相第一ブロック71a及び71bは、出力端子として機能してもよい。
下相第二素子部22は、下相第一素子部21と同様の構成を有している。具体的には、下相第二素子部22は、下相第二放熱板62の上面(第二接続面)62uに配置されている。下相第二素子部22は、IGBT22a、及び、FWD22bを含んで構成されている。IGBT22aはスイッチング素子として機能する。FWD22bは整流素子として機能する。IGBT22a及びFWD22bは、Y軸方向に沿って並べて配置されている。図3に示すように、IGBT22a及びFWD22bは、下相第二放熱板62の上面62uにハンダ付けされて下相第二放熱板62とハンダHを介して電気的に接続されている。
IGBT22aの上面には下相第二ブロック72aがハンダ付けされ、IGBT22aと下相第二ブロック72aとがハンダHを介して電気的に接続されている。FWD22bの上面には下相第二ブロック72bがハンダ付けされ、FWD22bと下相第二ブロック72bとがハンダHを介して電気的に接続されている。下相第二ブロック72a及び72bとして、例えば、Cu、Ni、Al等の金属、あるいは、これらの金属の表面にAg、Au等のめっき処理を施したものを用いることができる。下相第二ブロック72a及び72bは、半導体モジュール1の下アームのN電極となる。下相第二ブロック72a及び72b(N電極)は、負極端子32を介して、例えば、車載のバッテリ(直流電源(不図示))の低圧側(低電位側)に接続され、入力端子として機能する。なお、下相第二ブロック72a及び72bは、出力端子として機能してもよい。
下相第三素子部23は、下相第一素子部21と同様の構成を有している。具体的には、下相第三素子部23は、下相第三放熱板63の上面(第三接続面)63uに配置されている。下相第三素子部23は、IGBT23a、及び、FWD23bを含んで構成されている。IGBT23aはスイッチング素子として機能する。FWD23bは整流素子として機能する。IGBT23a及びFWD23bは、Y軸方向に沿って並べて配置されている。IGBT23a及びFWD23bは、下相第三放熱板63の上面63uにハンダ付けされて下相第三放熱板63とハンダHを介して電気的に接続されている。
IGBT23aの上面には下相第三ブロック73aがハンダ付けされ、IGBT23aと下相第三ブロック73aとがハンダHを介して電気的に接続されている。FWD23bの上面には下相第三ブロック73bがハンダ付けされ、FWD23bと下相第三ブロック73bとがハンダHを介して電気的に接続されている。下相第三ブロック73a及び73bとして、例えば、Cu、Ni、Al等の金属、あるいは、これらの金属の表面にAg、Au等のめっき処理を施したものを用いることができる。下相第三ブロック73a及び73bは、半導体モジュール1の下アームのN電極となる。下相第三ブロック73a及び73b(N電極)は、負極端子32を介して、例えば、車載のバッテリ(直流電源(不図示))の低圧側(低電位側)に接続され、入力端子として機能する。なお、下相第三ブロック73a及び73bは、出力端子として機能してもよい。
下相第一ブロック71a、下相第二ブロック72a及び下相第三ブロック73aは、X軸方向に沿って一列に並んでいる。下相第一ブロック71b、下相第二ブロック72b及び下相第三ブロック73bは、X軸方向に沿って一列に並んでいる。
なお、下相第一素子部21、下相第二素子部22及び下相第三素子部23を構成する素子は、IGBT及びFWDに限定されない。下相第一素子部21、下相第二素子部22及び下相第三素子部23は、半導体モジュール1の下アームを構成している。下相第一素子部21、下相第二素子部22及び下相第三素子部23は、三相インバータの各相(U相、V相、W相)にそれぞれ対応している。
第一出力端子41、第二出力端子42及び第三出力端子43は、上アーム及び下アーム間で対応する上相第一素子部11、上相第二素子部12及び上相第三素子部13と、下相第一素子部21、下相第二素子部22及び下相第三素子部23とをそれぞれ接続する。すなわち、第一出力端子41等は、上アームと下アームとの間で制御する相が同じ素子部同士を接続する。
具体的には、第一出力端子41は、下相第一放熱板61の上面61uと、IGBT11aの上面と、FWD11bの上面とにそれぞれハンダ付けされてハンダHを介して電気的に接続されている。第一出力端子41における下相第一放熱板61と接続される側に対して反対側の端部は、モールド部90外に引き出されている。
第二出力端子42は、第一出力端子41と同様の構成を有している。具体的には、第二出力端子42は、図4に示すように、下相第二放熱板62の上面62uと、IGBT12aの上面と、FWD12bの上面とにそれぞれハンダ付けされてハンダHを介して電気的に接続されている。第二出力端子42における下相第二放熱板62と接続される側に対して反対側の端部は、モールド部90外に引き出されている。
第三出力端子43は、第一出力端子41と同様の構成を有している。具体的には、第三出力端子43は、下相第三放熱板63の上面63uと、IGBT13aの上面と、FWD13bの上面とにそれぞれハンダ付けされてハンダHを介して電気的に接続されている。第三出力端子43における下相第三放熱板63と接続される側に対して反対側の端部は、モールド部90外に引き出されている。なお、第一出力端子41〜第三出力端子43は、出力端子として機能する場合に限られず、入力端子として機能してもよい。
半導体モジュール1に設けられた複数の信号端子80は、IGBT11a,12a,13a,21a,22a及び23aに対して制御信号を入力する。
モールド部90は、上相第一素子部11及び下相第一素子部21等を覆う。モールド部90は、例えば、エポキシ樹脂にSiO等のフィラー材を含む熱硬化性樹脂である。モールド部90は、X軸方向及びY軸方向に広がる板状を呈している。ここで、板状とは、Z軸方向の大きさよりも、X軸方向の大きさ及びY軸方向の大きさが大きい形状をいう。また、板状には、本実施形態のように上面90uに凹凸がある(一部が窪んでいる)ものも含まれる。
図1に示すように、上相ブロック51の上面(第一露出面)51u、下相第一ブロック71a,71bの上面(第二露出面)71au,71bu、下相第二ブロック72a,72bの上面(第二露出面)72au,72bu、及び、下相第三ブロック73a,73bの上面(第二露出面)73au,73buは、それぞれモールド部90の上面(厚さ方向における一方の面)90uに露出している。
図5に示すように、上相放熱板50の下面(第一放熱面)50d、下相第一放熱板61の下面(第二放熱面)61d、下相第二放熱板62の下面(第三放熱面)62d、及び、下相第三放熱板63の下面(第四放熱面)63dは、それぞれモールド部90の下面(厚さ方向における他方の面)90dに露出している。
上相放熱板50の下面50d、下相第一放熱板61の下面61d、下相第二放熱板62の下面62d、及び、下相第三放熱板63の下面63dがモールド部90の下面90dに露出することで、上相放熱板50及び下相第一放熱板61〜下相第三放熱板63をIGBT11a等の放熱のための放熱板とすることができる。
コンデンサ30は、上相ブロック51と、下相第一ブロック71a,71b、下相第二ブロック72a,72b及び下相第三ブロック73a,73bとに印加される直流電圧を平滑化する。コンデンサ30は、図3及び図4に示すように、Y軸方向における上相第二素子部12側の端部に設けられた正極端子(第一コンデンサ側入出力端子)31と、Y軸方向における下相第一素子部21側の端部に設けられた負極端子(第二コンデンサ側入出力端子)32と、コンデンサ本体部(コンデンサ)33とを有している。正極端子31と負極端子32との間のY軸方向に沿った長さは、上相ブロック51の上面51uと下相第一ブロック71a,71bの上面71au,71buとの間のY軸方向に沿った長さに略対応している(略一致している)。
同様に、正極端子31と負極端子32との間のY軸方向に沿った長さは、上相ブロック51の上面51uと下相第二ブロック72a,72bの上面72au,72buとの間のY軸方向に沿った長さに略対応している(略一致している)。正極端子31と負極端子32との間のY軸方向に沿った長さは、上相ブロック51の上面51uと下相第三ブロック73a,73bの上面73au,73buとの間のY軸方向に沿った長さに略対応している(略一致している)。
正極端子31は、上相ブロック51の上面51uにハンダ付けされて電気的に接続されている。負極端子32は、下相第一ブロック71a、下相第二ブロック72a及び下相第三ブロック73aの上面71au、72au及び73auと、下相第一ブロック71b、下相第二ブロック72b及び下相第三ブロック73bの上面71bu、72bu及び73buとにハンダ付けされて電気的に接続されている。コンデンサ本体部33は、正極端子31と負極端子32との間に配置され、正極端子31及び負極端子32に接続されている。
より詳細には、正極端子31は、Z軸方向に延びる端子部と、X軸及びY軸方向に沿って延びる端子部とを有している。正極端子31におけるX軸及びY軸方向に沿って延びる端子部の下面と、上相ブロック51の上面51uとが当接している。負極端子32は、Z軸方向に延びる端子部と、X軸及びY軸方向に沿って延びる端子部とを有している。負極端子32におけるX軸及びY軸方向に沿って延びる端子部の下面と、下相第一ブロック71a〜下相第三ブロック73a及び下相第一ブロック71b〜下相第三ブロック73bの上面71au〜73au及び上面71bu〜73buとが当接している。
これにより、上相ブロック51とコンデンサ30の正極側とを正極端子31によって短い経路で接続することができる。また、下相第一ブロック71a及び71bと、コンデンサ30の負極側とを負極端子32によって短い経路で接続することができる。下相第二ブロック72a及び72bと、コンデンサ30の負極側とを負極端子32によって短い経路で接続することができる。下相第三ブロック73aと73bと、コンデンサ30の負極側とを負極端子32によって短い経路で接続することができる。
本実施形態は以上のように構成され、この半導体モジュール1では、上相ブロック51の上面51uと、下相第一ブロック71aの上面71au等とが、モールド部90の上面90uに露出している。コンデンサ本体部33は、モールド部90の上面90u側に配置されている。これにより、板状のモールド部90の側方(厚さ方向と直交する方向(X軸及びY軸の方向)から端子を露出させる場合に比べて、上相第一素子部11〜上相第三素子部13及び下相第一素子部21〜下相第三素子部23と、コンデンサ本体部33との距離を短くすることができる。従って、半導体モジュール1における寄生インダクタンスを低減することができる。
また、IGBT11a,12a,13a,21a,22a及び23aと、モールド部90外との配線を短くすることができる。これにより、半導体モジュール1における寄生インダクタンスを低減することができる。
IGBT11a,12a及び13aに電力を供給する電極を、上相放熱板50と上相ブロック51とによって構成する。これにより、IGBT11a,12a及び13aが接続されつつ、モールド部90の上面90uに上相ブロック51の上面51uが露出し、モールド部90の下面90dに上相放熱板50の下面50dが露出する電極を容易に形成することができる。従って、この半導体モジュール1では、モールド部90の下面90dに上相放熱板50の下面50dが露出しない場合に比べて、放熱性を高めることができる。
下相第一素子部21に接続される下相第一放熱板61の下面61d、下相第二素子部22に接続される下相第二放熱板62の下面62d、及び、下相第三素子部23に接続される下相第三放熱板63の下面63dがモールド部90の下面90dに露出している。これにより、下相第一放熱板61〜下相第三放熱板63を、下相第一素子部21〜下相第三素子部23の放熱のための放熱板とすることができる。従って、半導体モジュール1の放熱性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、半導体モジュール1Aの素子部10Aにおける上アーム側と下アーム側とを、別々のモールド部90A及びモールド部90Bによって覆ってもよい。具体的には、モールド部90Aは、上相第一素子部11、上相第二素子部12、上相第三素子部13、上相放熱板50及び上相ブロック51を覆う。上相ブロック51の上面51uは、モールド部90Aの上面90Auに露出している。上相放熱板50の下面50dは、モールド部90Aの下面90Adに露出している。
モールド部90Bは、下相第一素子部21、下相第二素子部22、下相第三素子部23、下相第一放熱板61、下相第二放熱板62、下相第三放熱板63、下相第一ブロック71a,71b、下相第二ブロック72a,72b、及び、下相第三ブロック73a,73bを覆う。下相第一ブロック71a,71b、下相第二ブロック72a,72b、及び、下相第三ブロック73a,73bの上面71au,71bu,72au,72bu,73au及び73buは、モールド部90Bの上面90Buに露出している。下相第一放熱板61、下相第二放熱板62及び下相第三放熱板63の下面61d,62d及び63dは、モールド部90Bの下面90Bdに露出している。
図6に示すように、第二出力端子42は、IGBT12a及びFWD12bに接続された端子部42aと、下相第二放熱板62に接続された端子部42bとより構成されている。端子部42aと端子部42bとは、モールド部90Aとモールド部90Bとの間の位置で互いに接続されている。上相第一素子部11と下相第一素子部21とを接続する第一出力端子41、及び、上相第三素子部13と下相第三素子部23とを接続する第三出力端子43についても第二出力端子42と同様の構成となっている。
このように、素子部10Aを2つのモールド部90A及び90Bによって覆う場合であっても、板状のモールド部90A及び90Bの側方から端子を露出させる場合に比べて、上相第一素子部11〜上相第三素子部13、及び、下相第一素子部21〜下相第三素子部23と、コンデンサ本体部33との距離を短くすることができる。従って、半導体モジュール1Aにおける寄生インダクタンスを低減することができる。
また、実施形態、及び、図6に示す変形例では、コンデンサ30のコンデンサ本体部33から取り出された正極端子31及び負極端子32を、上相ブロック51の上面51u及び下相第一ブロック71aの上面71au等に直接接続している。これに限定されず、コンデンサ本体部33から取り出された正極端子31及び負極端子32と、上相ブロック51の上面51u及び下相第一ブロック71aの上面71au等とを別部品のバスバを介して接続してもよい。この場合であっても、上相ブロック51及び下相第一ブロック71a等とコンデンサ本体部33との距離が短くなるように接続する。
また、実施形態、及び、図6に示す変形例では、上相放熱板50と上相ブロック51とを別体としたが、上相放熱板50と上相ブロック51とは一体であってもよい。半導体モジュール1及び1Aにおいて、上相ブロック51が上相第二素子部12のIGBT12aと上相第三素子部13のIGBT13aとの間に配置されていることに限定されず、例えば、上相第一素子部11のIGBT11aと上相第二素子部12のIGBT12aとの間に上相ブロック51が配置されていてもよい。
半導体モジュール1において、下アーム側の下相第一ブロック71a,71b、下相第二ブロック72a,72b及び下相第三ブロック73a,73bは、モールド部90内において互いに接続されていてもよい。同様に、半導体モジュール1Aにおいて、下アーム側の下相第一ブロック71a,71b、下相第二ブロック72a,72b及び下相第三ブロック73a,73bは、モールド部90B内において互いに接続されていてもよい。
実施形態、及び、図6に示す変形例では、モールド部90の下面90dに上相放熱板50の下面50d、及び、下相第一放熱板61〜下相第三放熱板63の下面61d〜63dが露出するものとしたが、これらの放熱板の下面がモールド部90の下面90dに露出していなくてもよい。
また、本発明は、半導体モジュール1及び1Aに示すように三相の電流を制御するものに限定されず、四相以上(例えば六相)の電流を制御するものに適用してもよい。
1,1A…半導体モジュール、11…上相第一素子部(第一半導体素子部)、12…上相第二素子部(第二半導体素子部)、13…上相第三素子部(第三半導体素子部)、21…下相第一素子部(第四半導体素子部)、22…下相第二素子部(第五半導体素子部)、23…下相第三素子部(第六半導体素子部)、31…正極端子(第一コンデンサ側入出力端子)、32…負極端子(第二コンデンサ側入力端子)、33…コンデンサ本体部(コンデンサ)、41…第一出力端子(第一入出力端子)、42…第二出力端子(第二入出力端子)、43…第三出力端子(第三入出力端子)、50…上相放熱板(第一電極、第一放熱板)、50d…上相放熱板の下面(第一放熱面)、51…上相ブロック(第一電極、第一金属ブロック)、51u…上相ブロックの上面(第一露出面)、61…下相第一放熱板(第二放熱板)、61u…下相第一放熱板の上面(第一接続面)、61d…下相第一放熱板の下面(第二放熱面)、62…下相第二放熱板(第三放熱板)、62u…下相第二放熱板の上面(第二接続面)、62d…下相第二放熱板の下面(第三放熱面)、63…下相第三放熱板(第四放熱板)、63u…下相第三放熱板の上面(第三接続面)、63d…下相第三放熱板の下面(第四放熱面)、71a,71b…下相第一ブロック(第二電極)、71au,71bu…下相第一ブロックの上面(第二露出面)、72a,72b…下相第二ブロック(第二電極)、72au,72bu…下相第二ブロックの上面(第二露出面)、73a,73b…下相第三ブロック(第二電極)、73au,73bu…下相第三ブロックの上面(第一ブロック面)、90,90A,90B…モールド部、90u,90Au,90Bu…モールド部の上面(厚さ方向における一方の面)、90d,90Ad,90Bd…モールド部の下面(厚さ方向における他方の面)。

Claims (3)

  1. 板状のモールド部と、
    前記モールド部の厚さ方向における一方の面に露出した第一露出面を有する第一電極と、
    前記モールド部の厚さ方向における一方の面に露出した第二露出面を有する第二電極と、
    前記モールド部内に配置され、前記第一電極に接続された第一半導体素子部、第二半導体素子部、及び、第三半導体素子部と、
    前記モールド部内に配置され、前記第二電極に接続された第四半導体素子部、第五半導体素子部、及び、第六半導体素子部と、
    前記第一露出面に接続された第一コンデンサ側入出力端子と、
    前記第二露出面に接続された第二コンデンサ側入出力端子と、
    前記モールド部の厚さ方向における一方の面側に配置され、前記第一コンデンサ側入出力端子及び前記第二コンデンサ側入出力端子に接続されたコンデンサと、
    前記第一半導体素子部と前記第四半導体素子部とに接続された第一入出力端子と、
    前記第二半導体素子部と前記第五半導体素子部とに接続された第二入出力端子と、
    前記第三半導体素子部と前記第六半導体素子部とに接続された第三入出力端子と、
    を備える半導体モジュール。
  2. 前記第一電極は、
    前記第一露出面を有する第一金属ブロックと、
    前記モールド部の厚さ方向における他方の面に露出した第一放熱面を有し、前記第一金属ブロックに接続された第一放熱板と、を有する、請求項1に記載の半導体モジュール。
  3. 前記モールド部の厚さ方向における他方の面に露出する第二放熱面と、前記第二放熱面の反対側に位置すると共に前記第四半導体素子部に接続された第一接続面と、を有し、前記第一入出力端子に接続された第二放熱板と、
    前記モールド部の厚さ方向における他方の面に露出する第三放熱面と、前記第三放熱面の反対側に位置すると共に前記第五半導体素子部に接続された第二接続面と、を有し、前記第二入出力端子に接続された第三放熱板と、
    前記モールド部の厚さ方向における他方の面に露出する第四放熱面と、前記第四放熱面の反対側に位置すると共に前記第六半導体素子部に接続された第三接続面と、を有し、前記第三入出力端子に接続された第四放熱板と、
    を更に備える、請求項1又は2に記載の半導体モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006156748A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Renesas Technology Corp 半導体装置
JP2013179261A (ja) * 2012-01-31 2013-09-09 Aisin Aw Co Ltd スイッチング素子ユニット

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