JP2015159177A - 樹脂基板、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂基板100は、繊維基材を含む繊維基材層101と、繊維基材層101の片面または両面に設けられ、かつ、繊維基材を含まない樹脂層103と、を備えている。そして、樹脂基板100の膜厚を第1の膜厚とし、樹脂基板100を10質量%水酸化ナトリウム水溶液に80℃、30分間浸漬した後の樹脂基板の膜厚を第2の膜厚とした場合、[{(第1の膜厚)−(第2の膜厚)}/(第1の膜厚)]×100で定義される減膜率が1%以上10%以下である。
【選択図】図1
Description
微細な回路を形成する方法として、SAP(セミアディティブプロセス)法が提案されている。SAP法では、はじめに、絶縁層表面に粗化処理を施し、上記絶縁層表面上に下地になる無電解金属めっき膜を形成する。次いで、めっきレジストにより非回路形成部を保護し、電解めっきにより回路形成部の銅厚付けをおこなう。その後、めっきレジストを除去し、上記回路形成部以外の無電解金属めっき膜をフラッシュエッチングで除去することにより、絶縁層上に回路を形成する。SAP法は、絶縁層上に積層する金属層を薄膜化できるので、より微細な回路配線が可能となる。
特許文献1には、N−置換マレイミド基と酸性置換基を有する硬化剤と、ビスフェノールF型フェノールノボラック型エポキシ樹脂を含有する熱硬化性樹脂組成物を用いたプリプレグおよび積層板が記載されている。
繊維基材を含む繊維基材層と、
上記繊維基材層の片面または両面に設けられ、かつ、上記繊維基材を含まない樹脂層と、
を備えるプリント配線基板形成用の樹脂基板であって、
当該樹脂基板の膜厚を第1の膜厚とし、当該樹脂基板を10質量%水酸化ナトリウム水溶液に80℃、30分間浸漬した後の樹脂基板の膜厚を第2の膜厚とした場合、
[{(第1の膜厚)−(第2の膜厚)}/(第1の膜厚)]×100で定義される減膜率が1%以上10%以下である、樹脂基板が提供される。
樹脂基板100は、繊維基材を含む繊維基材層101と、繊維基材層101の片面または両面に設けられ、かつ、繊維基材を含まない樹脂層103と、を備えている。
そして、樹脂基板100の膜厚を第1の膜厚とし、樹脂基板100を10質量%水酸化ナトリウム水溶液に80℃、30分間浸漬した後の樹脂基板の膜厚を第2の膜厚とした場合、[{(第1の膜厚)−(第2の膜厚)}/(第1の膜厚)]×100で定義される減膜率が1%以上10%以下であり、好ましくは1%以上6%以下である。
また、樹脂基板100は、プリント配線基板形成用の樹脂基板であり、プリント配線基板の絶縁層を形成するために用いられる。
本発明者は、上記事情に鑑みて鋭意検討した結果、上記式で定義される減膜率を上記上限値以下とすることで、樹脂基板の微細配線加工性が改善することを見出した。これは、上記式で定義される減膜率が上記上限値以下である樹脂基板は、樹脂基板の表面に粗化処理を施しても、金属層(回路層)に対する密着性を維持できるからだと考えられる。
ここで、無機充填材(B2)の含有率(FC1)は、樹脂層103の繊維基材層101との境界から樹脂基板100の表面に向かって5μmまでの領域を切り出し、切り出した樹脂層から測定することができる。なお、切り出した樹脂層の重量を100質量%とする。
また、無機充填材(B1)の含有率(FC2)は、好ましくは5質量%以上65質量%以下であり、より好ましくは10質量%以上60質量%以下である。
ここで、無機充填材(B1)の含有率(FC2)は、樹脂基板100の表面から厚み方向に5μmまでの領域を切り出し、切り出した樹脂層から測定することができる。なお、切り出した樹脂層の重量を100質量%とする。
例えば、第一樹脂層103aは、後述するエポキシ樹脂組成物(A)からなり、第二樹脂層103bはエポキシ樹脂組成物(A)とは異なる種類のエポキシ樹脂組成物(B)からなる。
樹脂基板100は、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が上記範囲を満たすと、樹脂基板100の剛性が高まり、実装時の樹脂基板100の反りをより一層低減できる。その結果、樹脂基板100により得られる半導体装置について、半導体素子のプリント配線基板に対する位置ずれをより一層抑制でき、半導体素子とプリント配線基板との間の接続信頼性をより一層高めることができる。
樹脂基板100は、250℃での貯蔵弾性率E'が上記範囲を満たすと、樹脂基板100の剛性が高まり、実装時の樹脂基板100の反りをより一層低減できる。その結果、樹脂基板100により得られる半導体装置について、半導体素子のプリント配線基板に対する位置ずれをより一層抑制でき、半導体素子とプリント配線基板との間の接続信頼性をより一層高めることができる。
(1)プリプレグ(P)を構成する各材料の組み合わせ
(2)樹脂基板100表層部の無機充填材の含有量
(1)金属張積層板100を構成する材料としてはエポキシ樹脂(A)と、ビスマレイミド化合物(B)およびシアネート樹脂(D)から選択される1種以上と、無機充填材(C)とを選択する。
(2)プリプレグ作製時において、プリプレグ表面部の無機充填材の量を低下させる。
はじめに、繊維基材にエポキシ樹脂組成物(A)を含浸させ、その後、半硬化させることにより、プリプレグ(P1)を得る。次いで、得られたプリプレグ(P1)またはプリプレグ(P1)を2枚以上重ね合わせた積層体の片面または両面にエポキシ樹脂組成物(A)とは異なる種類のエポキシ樹脂組成物(B)からなる樹脂層をラミネートし、その後、半硬化させる。こうすることにより、プリプレグ(P)を得ることができる。また、本実施形態では、プリプレグ(P)を硬化してなる層のうち、繊維基材を含む層が繊維基材層101であり、それ以外の繊維基材を含まない層が樹脂層103である。
これらの中でも、(1)支持基材付き樹脂層を繊維基材にラミネートする方法がとくに好ましい。支持基材付き樹脂層を繊維基材にラミネートする方法は、繊維基材にかかる張力を低圧に調節することが容易である。
とくに、繊維基材の厚さが0.2mm以下の場合、(1)支持基材付き樹脂層を繊維基材にラミネートする方法が好ましい。この方法によれば、繊維基材に対する樹脂材料の含浸量を自在に調節でき、プリプレグの成形性をさらに向上できる。なお、支持基材付き樹脂層を繊維基材にラミネートする場合、真空のラミネート装置などを用いることがより好ましい。
プリプレグ(P)またはプリプレグ(P)を2枚以上重ね合わせた積層体の外側の上下両面または片面に金属箔105を重ね、ラミネーター装置やベクレル装置を用いて高真空条件下でこれらを接合する、あるいはそのままプリプレグ(P)の外側の上下両面または片面に金属箔105を重ねる。また、プリプレグ(P)を2枚以上積層するときは、積層したプリプレグ(P)の最も外側の上下両面もしくは片面に金属箔105を重ねる。
次いで、プリプレグ(P)と金属箔105とを重ねた積層体を加熱加圧成形することで金属張積層板200を得ることができる。
また、上記の加熱加圧成形するときの圧力は、0.5MPa以上5MPa以下が好ましく、2.5MPa以上5MPa以下の高圧がより好ましい。
また、金属箔105としては、キャリア付金属箔なども使用することができる。
金属箔105の厚みは、好ましくは0.5μm以上20μm以下であり、より好ましくは1.5μm以上18μm以下である。
アラルキル型エポキシ樹脂は、例えば、下記(1)式で表される。
ビスマレイミド化合物(C−1)としては、例えば、4,4'−ジフェニルメタンビスマレイミド、m−フェニレンビスマレイミド、p−フェニレンビスマレイミド、2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス−(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタン、4−メチル−1,3−フェニレンビスマレイミド、N,N'−エチレンジマレイミド、N,N'−ヘキサメチレンジマレイミド、ビス(4−マレイミドフェニル)エーテル、ビス(4−マレイミドフェニル)スルホン、3,3−ジメチル−5,5−ジエチル−4,4−ジフェニルメタンビスマレイミドなどの分子内に2つのマレイミド基を有する化合物、ポリフェニルメタンマレイミドなどの分子内に3つ以上のマレイミド基を有する化合物などが挙げられる。
これらの中の1種類を単独で用いることもできるし、2種類以上を併用することもできる。これらのビスマレイミド化合物(C−1)の中でも、低吸水率である点などから、4,4'−ジフェニルメタンビスマレイミド、2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス−(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタン、ポリフェニルメタンマレイミドが好ましい。
上記シアネート樹脂(D)は、特に限定されないが、例えば、ハロゲン化シアン化合物とフェノール類やナフトール類とを反応させ、必要に応じて加熱などの方法でプレポリマー化することにより得ることができる。また、このようにして調製された市販品を用いることもできる。
エポキシ樹脂組成物(A)および(B)は、熱硬化性樹脂としてシアネート樹脂(D)をさらに含むことにより、得られる樹脂基板100の線膨張係数を小さくすることができる。さらに、シアネート樹脂(D)を用いることにより、得られる樹脂基板100の電気特性(低誘電率、低誘電正接)、機械強度などを向上できる。
ノボラック型シアネート樹脂としては、例えば、下記一般式(I)で示されるものを使用することができる。
無機充填材(B)としては、例えば、タルク、焼成クレー、未焼成クレー、マイカ、ガラスなどのケイ酸塩;酸化チタン、アルミナ、ベーマイト、シリカ、溶融シリカなどの酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイトなどの炭酸塩;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどの水酸化物;硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウムなどの硫酸塩または亜硫酸塩;ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウムなどのホウ酸塩;窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、窒化炭素などの窒化物;チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウムなどのチタン酸塩などを挙げることができる。
これらの中でも、タルク、アルミナ、ガラス、シリカ、マイカ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムが好ましい。無機充填材(B)としては、これらの中の1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
また、例えば、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、メタキシレリレンジアミン(MXDA)などの脂肪族ポリアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、o−キシレンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルメタン、4,4'−ジアミノジフェニルプロパン、4,4'−ジアミノジフェニルエーテル、4,4'−ジアミノジフェニルスルホン、3,3'−ジアミノジフェニルスルホン、1,5−ジアミノナフタレン、4,4'−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジアニリン、2,2−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、4,4'−ジアミノ−3,3'−ジメチルジフェニルメタン、4,4'−ジアミノ−3,3'−ジエチル−5,5'−ジメチルジフェニルメタン、3,3'−ジエチル−4,4'−ジアミノジフェニルメタンなどの芳香族ポリアミンのほか、ジシアンジアミド(DICY)、有機酸ジヒドララジドなどを含むポリアミン化合物;ヘキサヒドロ無水フタル酸(HHPA)、メチルテトラヒドロ無水フタル酸(MTHPA)などの脂環族酸無水物、無水トリメリット酸(TMA)、無水ピロメリット酸(PMDA)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸(BTDA)などの芳香族酸無水物などを含む酸無水物;ポリサルファイド、チオエステル、チオエーテルなどのポリメルカプタン化合物;イソシアネートプレポリマー、ブロック化イソシアネートなどのイソシアネート化合物;カルボン酸含有ポリエステル樹脂などの有機酸類などの重付加型の硬化剤;2,2'−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4'−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)トリオンなどのフェノール系化合物も用いることができる。
フェノール樹脂系硬化剤は、一分子内にフェノール性水酸基を2個以上有するモノマー、オリゴマー、ポリマー全般であり、その分子量、分子構造を特に限定するものではないが、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ナフトールノボラック樹脂などのノボラック型フェノール樹脂;トリフェノールメタン型フェノール樹脂などの多官能型フェノール樹脂;テルペン変性フェノール樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール樹脂などの変性フェノール樹脂;フェニレン骨格および/またはビフェニレン骨格を有するフェノールアラルキル樹脂、フェニレンおよび/またはビフェニレン骨格を有するナフトールアラルキル樹脂などのアラルキル型樹脂;ビスフェノールA、ビスフェノールFなどのビスフェノール化合物などが挙げられ、これらは1種類を単独で用いても2種類以上を併用してもよい。これらのうち、硬化性の点から水酸基当量は90g/eq以上、250g/eq以下のものが好ましい。
フェノール樹脂の重量平均分子量は、特に限定されないが、重量平均分子量4×102〜1.8×103が好ましく、5×102〜1.5×103がより好ましい。重量平均分子量を上記下限値以上とすることでプリプレグにタック性が生じるなどの問題がおこりにくくなり、上記上限値以下とすることで、プリプレグ作製時、繊維基材への含浸性が向上し、より均一な製品が得ることができる。
これにより、繊維基材または無機充填材(B)と各樹脂との界面の濡れ性を高くすることができ、それによって樹脂基板100の耐熱性をより向上させることができる。
カップリング剤の含有量が上記下限値以上であると、無機充填材(B)を十分に被覆することができ、樹脂基板100の耐熱性を向上させることができる。また、カップリング剤の含有量が上記上限値以下であると、反応に影響を与えるのを抑制でき、樹脂基板100の曲げ強度などの低下を抑制することができる。
樹脂ワニス(I)の固形分は、とくに限定されないが、40質量%以上80質量%以下が好ましく、とくに50質量%以上75質量%以下が好ましい。これにより、樹脂ワニス(I)の繊維基材への含浸性をさらに向上させることができる。
エポキシ樹脂組成物(A)の全固形分(すなわち、溶媒を除く成分)を100質量%としたとき、好ましくは、エポキシ樹脂(A)の割合が1.0質量%以上25.0質量%以下であり、ビスマレイミド化合物(C)およびシアネート樹脂(D)の合計が1.0質量%以上25.0質量%以下であり、無機充填材(B2)の割合が50.0質量%以上95.0質量%以下である。
より好ましくは、エポキシ樹脂(A)の割合が5.0質量%以上20.0質量%以下であり、ビスマレイミド化合物(C)およびシアネート樹脂(D)の合計が2.0質量%以上20.0質量%以下であり、無機充填材(B2)の割合が65.0質量%以上90.0質量%以下である。
エポキシ樹脂組成物(B)の全固形分(すなわち、溶媒を除く成分)を100質量%としたとき、好ましくは、エポキシ樹脂(A)の割合が5.0質量%以上45.0質量%以下であり、ビスマレイミド化合物(C)およびシアネート樹脂(D)の合計が15.0質量%以上50.0質量%以下であり、無機充填材(B1)の割合が5.0質量%以上65.0質量%以下である。
より好ましくは、エポキシ樹脂(A)の割合が10.0質量%以上40.0質量%以下であり、ビスマレイミド化合物(C)およびシアネート樹脂(D)の合計が20.0質量%以上45.0質量%以下であり、無機充填材(B1)の割合が10.0質量%以上60.0質量%以下である。
繊維基材の厚みが上記上限値以下であると、繊維基材中のエポキシ樹脂組成物(A)の含浸性が向上し、ストランドボイドや絶縁信頼性の低下の発生を抑制することができる。また炭酸ガス、UV、エキシマなどのレーザーによるスルーホールの形成を容易にすることができる。また、繊維基材の厚みが上記下限値以上であると、繊維基材やプリプレグの強度を向上させることができる。その結果、ハンドリング性が向上できたり、プリプレグの作製が容易となったり、樹脂基板100の反りを抑制できたりする。
ここで、本実施形態に係るプリント配線基板300は、絶縁層301が本実施形態に係る樹脂基板100に相当し、金属張積層板200の絶縁層301に相当する。
プリプレグとしては、前述したプリプレグ(P)が特に好ましい。
次いで、エッチング処理により、金属箔105を除去する。
なお、エッチング処理による金属箔105の除去前に、絶縁層301にビアホール307を形成してもよい。
薬液処理としては、特に限定されず、有機物分解作用を有する酸化剤溶液などを使用する方法などが挙げられる。また、プラズマ処理としては、対象物となるものに直接酸化作用の強い活性種(プラズマ、ラジカルなど)を照射して有機物残渣を除去する方法などが挙げられる。
また、上記実施形態では、半導体素子407と、プリント配線基板300とを半田バンプ410で接続したが、これに限られるものではない。例えば、半導体素子407とプリント配線基板300とをボンディングワイヤで接続してもよい。
(1)樹脂ワニス(A)の作成
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)4.2質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)9.8質量部、ナフトール変性ノボラックエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−7000L、エポキシ当量230)13.7質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部,シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(A)を調製した。
(1)で得られた樹脂ワニス(A)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(三菱化学ポリエステル社製、SFB−38、厚さ38μm、幅480m)の片面に、コンマコーター装置を用いて乾燥後(半硬化後)の樹脂層の厚さが15μmとなるように塗工した。次いで、これを120℃の乾燥装置で10分間乾燥して、樹脂層付フィルム(A)を作製した。
繊維基材としてガラスクロス(クロスタイプ♯1037、幅360mm、厚さ25μm、Eガラス、坪量24g/m2)を用い、真空ラミネート装置および熱風乾燥装置によりプリプレグを製造した。
具体的には、ガラスクロスの両面に第一樹脂層付フィルム(A)がガラスクロスの幅方向の中心に位置するように、それぞれ重ね合わせ、1330Paの減圧条件下で、80℃のラミネートロールを用いて接合した。
ここで、ガラスクロスの幅方向寸法の内側領域においては、第一樹脂層付フィルム(A)の樹脂層をガラスクロスの両面側にそれぞれ接合するとともに、ガラスクロスの幅方向寸法の外側領域においては、第一樹脂層付フィルム(A)の樹脂層同士を接合した。
次いで、上記接合したものを、120℃に設定した横搬送型の熱風乾燥装置内を2分間通すことによって、圧力を作用させることなく加熱処理して、厚さ45μm(ただし、PETフィルムの厚みを除く)(第一樹脂層:10μm、繊維基材層:25μm、第一樹脂層:10μm)の両面PETフィルム付きのプリプレグ(P1)を得た。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)11.9質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)27.7質量部、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−4032D、エポキシ当量150)25.1質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部、シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)35.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(B)を調製した。
(4)で得られた樹脂ワニス(B)を、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(三菱化学ポリエステル社製、SFB−38、厚さ38μm、幅480m)の片面に、コンマコーター装置を用いて乾燥後(半硬化後)の樹脂層の厚さが5μmとなるように塗工した。次いで、これを120℃の乾燥装置で10分間乾燥して、樹脂層付フィルム(B)を作製した。
(3)で得られた両面PETフィルム付きのプリプレグ(P1)のPETフィルムを剥離し、両面に(5)で得られた第二樹脂層付フィルム(B)を重ね合わせ、真空ラミネート装置および熱風乾燥装置を用い、1330Paの減圧条件下で、80℃のラミネートロールを用いて接合した。次いで、上記接合したものを、120℃に設定した横搬送型の熱風乾燥装置内を2分間通すことによって、圧力を作用させることなく加熱処理して、厚さ55μm(ただし、PETフィルムの厚みを除く)(第二樹脂層:5μm、第一樹脂層:10μm、繊維基材層:25μm、第一樹脂層:10μm、第二樹脂層:5μm)の両面PETフィルム付きのプリプレグ(P)を得た。
(6)で得られた両面PETフィルム付きのプリプレグ(P)の両面のPETフィルムを剥離した。次いで、そのプリプレグ(P)を2枚重ね、その両面に2μmの銅箔(日本電解社製、NSAP−2B)をそれぞれ重ね合わせた。次いで、その積層体を平滑な金属板に挟み、温度220℃、圧力4MPaの条件で1時間、さらに、温度240℃、圧力4MPaの条件で1時間加熱加圧成形し、金属張積層板を得た。得られた金属張積層板の絶縁層(銅箔を除く部分)の厚みは、0.110mmであった。
(7)の金属張積層板の銅箔をエッチング除去した。次いで炭酸レーザーによりスルーホール(貫通孔)を形成した。次にスルーホール内および絶縁層表面を、80℃の膨潤液(ロームアンドハースジャパン社製 コンディショナー211)に10分間浸漬し、さらに80℃の過マンガン酸カリウム水溶液(ロームアンドハースジャパン社製、MLBプロモーター)に10分浸漬後、中和して粗化処理を行った。
これを脱脂、触媒付与、活性化の工程を経た後、無電解銅めっき皮膜を約1μm、めっきレジスト形成、無電解銅めっき皮膜を給電層としパターン電気メッキ銅を12μm形成させ、L/S=12/12μmの微細回路加工を施した。次に、熱風乾燥装置にて200℃で60分間アニール処理を行った後、フラッシュエッチングで給電層を除去した。
次に、ソルダーレジスト(太陽インキ製造社製、PSR−4000 AUS703)を印刷し、半導体素子搭載パッドなどが露出するように、所定のマスクで露光し、現像、キュアを行い、回路上のソルダーレジスト層の厚さが12μmとなるように形成した。
最後に、ソルダーレジスト層から露出した回路層上へ、無電解ニッケルめっき層3μmと、さらにその上へ、無電解金めっき層0.1μmとからなるめっき層を形成し、プリント配線基板を得た。
半導体装置は、(8)で得られたプリント配線基板上に半田バンプを有する半導体素子(TEGチップ、サイズ8mm×8mm、厚み0.1mm)を、フリップチップボンダー装置により、加熱圧着により搭載した。次に、IRリフロー炉で半田バンプを溶融接合した後、液状封止樹脂(住友ベークライト社製、CRP−4160G)を充填し、液状封止樹脂を硬化させることで半導体装置を得た。なお、液状封止樹脂は、温度150℃、120分の条件で硬化させた。上記半導体素子の半田バンプは、Sn/Pb組成の共晶で形成されたものを用いた。最後に14mm×14mmのサイズにルーターで個片化し、半導体装置を得た。
(7)で得られた金属張積層板から銅箔をエッチング除去し、100mm×100mmにグラインダーソーで切り出して、120℃で2時間乾燥させたのち、第1の膜厚をマイクロメーターで測定した。
次に上記サンプルを10質量%水酸化ナトリウム水溶液に80℃、30分間浸漬し、さらに、120℃で2時間乾燥させたのち、第2の膜厚をマイクロメーターで測定した。
減膜率を以下の式から算出した。
減膜率[%]=[{(第1の膜厚)−(第2の膜厚)}/(第1の膜厚)]×100
(7)で得られた金属張積層板から銅箔をエッチング除去し、80℃の膨潤液(アトテックジャパン社製、スウェリングディップ セキュリガント P)に10分間浸漬し、さらに80℃の過マンガン酸カリウム水溶液(アトテックジャパン社製、コンセントレート コンパクト CP)に10分浸漬後、中和して粗化処理を行った。これを脱脂、触媒付与、活性化の工程を経た後、無電解銅めっき皮膜を約1μm、電気めっき銅を30μm形成させ、熱風乾燥装置にて200℃で60分間アニール処理を行った。JIS−C−6481に基づき100mm×20mmの試験片を作製し、23℃におけるピール強度を測定した。
(8)において、L/S=12/12μmの微細回路パターンを形成した後のプリント配線基板について、レーザー顕微鏡で細線の外観検査および導通チェックにより評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:形状、導通ともに問題なし
○:ショート、配線切れはなく、実質上問題ない
×:ショート,配線切れあり
(8)で得られたプリント配線基板のL/S=12/12μmの微細回路パターン上に、ソルダーレジストの代わりにビルドアップ材(住友ベークライト社製、BLA−3700GS)を積層、硬化した試験サンプルを作製した。この試験サンプルを用いて、温度130℃、湿度85%、印加電圧3.3Vの条件で連続湿中絶縁抵抗を評価した。なお、抵抗値106Ω以下を故障とした。評価基準は以下の通りである。
◎:300時間以上故障なし
○:150時間以上300時間未満で故障あり
×:150時間未満で故障あり
(9)で得られた半導体装置の常温(23℃)および260℃での反りを温度可変レーザー三次元測定機(日立テクノロジーアンドサービス社製、形式LS220−MT100MT50)を用いて評価した。上記測定機のサンプルチャンバーに半導体素子面を下にして設置し、高さ方向の変位を測定し、変位差の最も大きい値を反り量とした。評価基準は以下の通りである。
常温(23℃)
◎ :反り量が150μm未満
○ :反り量が150μm以上200μm未満
× :反り量が200μm以上
260℃
◎ :反り量が100μm未満
○ :反り量が100μm以上150μm未満
× :反り量が150μm以上
(9)で得られた半導体装置4個を60℃、60%の条件下で40時間処理後、IRリフロー炉(ピーク温度:260℃)で3回処理し、大気中で、−55℃(15分)、125℃(15分)で500サイクル処理した。つぎに、超音波映像装置(日立建機ファインテック社製、FS300)を用いて、半導体素子、半田バンプに異常がないか観察した。
◎:半導体素子、半田バンプともに異常なし。
○:半導体素子および/または半田バンプの一部にクラックが見られるが実用上問題なし。
△:半導体素子および/または半田バンプの一部にクラックが見られ実用上問題あり。
×:半導体素子、半田バンプともにクラックが見られ使用できない。
(7)で得られた金属張積層板の金属箔をエッチングにより除去し、金属箔を除去した絶縁層から6mm×25mmの試験片を作製した。この試験片について、DMA装置(TAインスツルメント社製動的粘弾性測定装置DMA983)を用いて5℃/分(周波数1Hz)で昇温し、250℃での貯蔵弾性率E'をそれぞれ測定した。またtanδのピーク位置をガラス転移温度とした。
樹脂ワニス(A)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)3.8質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)8.7質量部、ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−3000H、エポキシ当量285)15.2質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部、シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(A)を調製した。
樹脂ワニス(A)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)3.8質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)8.7質量部、ナフチレンエーテル型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−6000、エポキシ当量285)15.2質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部、シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(A)を調製した。
樹脂ワニス(A)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製BMI−80、二重結合当量285)4.8質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製PT−60、当量131)10.9質量部、アントラセン型エポキシ樹脂(三菱化学社製YX−8800、エポキシ当量180)12.0質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部,シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(A)を調製した。
樹脂ワニス(A)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
ビス−(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタン(ケイアイ化成社製、BMI−70、二重結合当量221)3.0質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)9.0質量部、ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−3000H、エポキシ当量285)15.7質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部、シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(A)を調製した。
樹脂ワニス(A)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
4,4'−ジフェニルメタンビスマレイミド(ケイアイ化成社製、BMI−H、二重結合当量179)2.5質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)9.2質量部、ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−3000H、エポキシ当量285)16.0質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部、シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(A)を調製した。
樹脂ワニス(A)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
ポリフェニルメタンマレイミド(大和化成社製、BMI−2300、二重結合当量179)2.5質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)9.2質量部、ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−3000H、エポキシ当量285)16.0質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部,エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部,シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(A)を調製した。
樹脂ワニス(A)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)11.3質量部、ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−3000H、エポキシ当量285)16.4質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部、シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(A)を調製した。
樹脂ワニス(A)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)10.0質量部、ナフトール変性ノボラックエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−7000L、エポキシ当量230)12.1質量部、3,3'−ジエチル−4,4'−ジアミノジフェニルメタン(日本化薬社製、カヤハードA−A アミン当量63.5)5.6質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部,シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(A)を調製した。
樹脂ワニス(A)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)5.0質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)11.5質量部、ナフトール変性ノボラックエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−7000L、エポキシ当量230)16.2質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部,エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部,シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)67.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(A)を調製した。
樹脂ワニス(B)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)9.1質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)20.3質量部、ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−3000H、エポキシ当量285)35.3質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部、シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)35.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(B)を調製した。
樹脂ワニス(B)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
ビス−(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタン(ケイアイ化成製、BMI−70、二重結合当量221)9.9質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)28.6質量部、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−4032D、エポキシ当量150)26.2質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部、シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)35.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(B)を調製した。
樹脂ワニス(B)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)36.8質量部、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−4032D、エポキシ当量150)27.9質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部、シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)35.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(B)を調製した。
樹脂ワニス(B)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)13.2質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)29.5質量部、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂(DIC社製、HP−4032D、エポキシ当量150)27.0質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部,シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)30.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(B)を調製した。
第一樹脂層の厚みを8μm、第二樹脂層の厚みを合計7μmとした以外は、実施例1と同様にして樹脂ワニスを調製し、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を得た。
シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)の代わりにシリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C5、平均粒子径1.6μm)を用いて、樹脂ワニス(B)を調製した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を得た。
シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)の代わりにアルミナ粒子(アドマテックス社製、AO−802、平均粒子径0.7μm)を用いて、樹脂ワニス(B)を調製した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を得た。
樹脂ワニス(B)として、以下のものを使用した以外は実施例1と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)23.5質量部、ナフトール変性ノボラックエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−7000L、エポキシ当量230)28.2質量部、3,3'−ジエチル−4,4'−ジアミノジフェニルメタン(日本化薬社製、カヤハードA−A アミン当量63.5)13.0質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部,シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)35.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(B)を調製した。
樹脂ワニス(B)として、以下のものを使用した以外は実施例2と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)3.8質量部、フェノールノボラックシアネート樹脂(ロンザ社製、PT−60、当量131)8.7質量部、ビフェニルアラルキルエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−3000H、エポキシ当量285)15.2質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部,エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部、シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(B)を調製した。
樹脂ワニス(B)として、以下のものを使用した以外は実施例9と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)10.0質量部、ナフトール変性ノボラックエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−7000L、エポキシ当量230)12.1質量部、3,3'−ジエチル−4,4'−ジアミノジフェニルメタン(日本化薬社製、カヤハードA−A、アミン当量63.5)5.6質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部,シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(B)を調製した。
樹脂ワニス(B)として、以下のものを使用した以外は実施例2と同様にして、プリプレグ、金属張積層板、プリント配線基板、および半導体装置を作製し、各評価をおこなった。
2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(ケイアイ化成社製、BMI−80、二重結合当量285)10.0質量部、ナフトール変性ノボラックエポキシ樹脂(日本化薬社製、NC−7000L、エポキシ当量230)12.1質量部、3,3'−ジエチル−4,4'−ジアミノジフェニルメタン(日本化薬社製、カヤハードA−A、アミン当量63.5)5.6質量部、2−フェニル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2P4MZ)0.1質量部、エポキシシランカップリング剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、A187)0.2質量部、シリカ粒子(アドマテックス社製、SO−C2、平均粒子径0.5μm)72.0質量部にN−メチルピロリドンを加え不揮発分65%となるように調整し、高速撹拌装置を用い撹拌して樹脂ワニス(B)を調製した。
5b キャリア材料
11 繊維基材
100 樹脂基板
101 繊維基材層
103 樹脂層
103a 第一樹脂層
103b 第二樹脂層
105 金属箔
60 真空ラミネート装置
61 ラミネートロール
62 熱風乾燥装置
200 金属張積層板
300 プリント配線基板
301 絶縁層
303 金属層
305 絶縁層
307 ビアホール
308 無電解金属めっき膜
309 電解金属めっき層
311 コア層
317 ビルドアップ層
400 半導体装置
401 ソルダーレジスト層
407 半導体素子
410 半田バンプ
413 封止材
Claims (17)
- 繊維基材を含む繊維基材層と、
前記繊維基材層の片面または両面に設けられ、かつ、前記繊維基材を含まない樹脂層と、
を備えるプリント配線基板形成用の樹脂基板であって、
当該樹脂基板の膜厚を第1の膜厚とし、当該樹脂基板を10質量%水酸化ナトリウム水溶液に80℃、30分間浸漬した後の樹脂基板の膜厚を第2の膜厚とした場合、
[{(第1の膜厚)−(第2の膜厚)}/(第1の膜厚)]×100で定義される減膜率が1%以上10%以下である、樹脂基板。 - 請求項1に記載の樹脂基板において、
前記樹脂層はエポキシ樹脂および無機充填材を含有しており、
前記樹脂層の前記繊維基材層との境界部における前記無機充填材の含有率をFC1とし、
前記樹脂層の厚み方向表面部における前記無機充填材の含有率をFC2としたとき、
前記樹脂層は、FC1>FC2の関係を満たす、樹脂基板。 - 請求項2に記載の樹脂基板において、
前記樹脂層の前記繊維基材層との前記境界部における前記無機充填材の含有率(FC1)が、50質量%以上95質量%以下であり、
前記樹脂層の前記厚み方向表面部における前記無機充填材の含有率(FC2)が、5質量%以上65質量%以下である、樹脂基板。 - 請求項3に記載の樹脂基板において、
前記樹脂層は、
前記繊維基材層に接する第一の樹脂層と、
前記第一の樹脂層の前記繊維基材層と接する側とは反対側に設けられ、かつ、当該樹脂基板の前記厚み方向表面部を構成する第二の樹脂層と、
を含み、
前記第一の樹脂層はエポキシ樹脂組成物(A)からなり、
前記第二の樹脂層はエポキシ樹脂組成物(A)とは異なる種類のエポキシ樹脂組成物(B)からなる、樹脂基板。 - 請求項4に記載の樹脂基板において、
前記樹脂層中に明瞭な層界面を含まない、樹脂基板。 - 請求項4または5に記載の樹脂基板において、
前記第一の樹脂層の厚みが1μm以上50μm以下であり、
前記第二の樹脂層の厚みが2μm以上20μm以下である、樹脂基板。 - 請求項4乃至6いずれか一項に記載の樹脂基板において、
前記エポキシ樹脂組成物(A)を構成するエポキシ樹脂がビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、アラルキル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、アントラセン型エポキシ樹脂、およびジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂からなる群から選択される一種または二種以上である、樹脂基板。 - 請求項4乃至7いずれか一項に記載の樹脂基板において、
前記エポキシ樹脂組成物(A)を構成する無機充填材がタルク、アルミナ、ガラス、シリカ、マイカ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムからなる群から選択される一種または二種以上である、樹脂基板。 - 請求項4乃至8いずれか一項に記載の樹脂基板において、
前記エポキシ樹脂組成物(B)を構成するエポキシ樹脂がビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、アラルキル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、アントラセン型エポキシ樹脂、およびジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂からなる群から選択される一種または二種以上である、樹脂基板。 - 請求項4乃至9いずれか一項に記載の樹脂基板において、
前記エポキシ樹脂組成物(B)を構成する無機充填材がタルク、アルミナ、ガラス、シリカ、マイカ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムからなる群から選択される一種または二種以上である、樹脂基板。 - 請求項1乃至10いずれか一項に記載の樹脂基板において、
前記樹脂層はビスマレイミド化合物をさらに含み、
前記ビスマレイミド化合物が、4,4'−ジフェニルメタンビスマレイミド、2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス−(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタン、からなる群から選ばれる一種または二種以上である、樹脂基板。 - 請求項1乃至11いずれか一項に記載の樹脂基板において、
前記樹脂層はシアネート樹脂をさらに含む、樹脂基板。 - 請求項1乃至12いずれか一項に記載の樹脂基板において、
前記繊維基材が、Eガラス、Sガラス、Dガラス、Tガラス、NEガラス、UTガラス、Lガラス、HPガラス、HMEガラスおよび石英ガラスからなる群から選ばれる一種または二種以上からなるガラス繊維基材である、樹脂基板。 - 請求項1乃至13いずれか一項に記載の樹脂基板において、
当該樹脂基板の厚みが20μm以上300μm以下である、樹脂基板。 - 請求項1乃至14いずれか一項に記載の樹脂基板、または前記樹脂基板を2枚以上重ね合わせた積層体の片面または両面に金属箔が設けられている、金属張積層板。
- 請求項1乃至14いずれか一項に記載の樹脂基板の片面または両面に回路層が設けられている、プリント配線基板。
- 請求項16に記載のプリント配線基板の前記回路層上に半導体素子を搭載した、半導体装置。
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