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JP2015014339A - 長尺体カバーの接続構造 - Google Patents

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良太 松村
Ryota Matsumura
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Abstract

【課題】長尺体カバーとしての保護機能及び意匠性を向上しながら、硬質の長尺体カバーと軟質の長尺体カバーとを確実、容易に接続する。
【解決手段】硬質の長尺体カバー1と軟質の長尺体カバー2とが継手部材3で接続されている長尺体カバーの接続構造であって、継手部材3の一側部には、硬質の長尺体カバー1の端部が一側方から内嵌又は外嵌する第1接続部15が設けられ、継手部材3の他側部には、軟質の長尺体カバー2の端部5aが他側方から嵌合して、当該端部5aの拡径側及び縮径側の変形を規制可能な第2接続部16が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調用配管や給湯管、ケーブル等の長尺体を覆うカバー構造で、特に、硬質の長尺体カバーと軟質の長尺体カバーとを接続する長尺体カバーの接続構造に関する。
長尺体カバーとしては、例えば、特許文献1,2等に示すように、底板部の幅方向両側に側板部が一体形成された樹脂製の下側カバー体と、天板部の幅方向両側に側板部が一体形成された樹脂製の上側カバー体とを樹脂の押出成形で製作するとともに、下側カバー体の両側板部と上側カバー体の両側板部との相対向する部位に係脱操作可能な係合部と被係合部とを一体形成して構成される保形性のある所謂硬質側に属する長尺体カバーが存在する。
また、このような押出成形品の長尺体カバーを適用することができない規格外の長尺体配設部位においては、一般に、施工現場において、撓み変形可能なポリプロピレン等の樹脂製シート体を円筒状に曲げ操作し、この円筒状に曲げ操作された樹脂製シートの突き合せ状態にある両側縁部同士をテープや接着剤で接合する、若しくは、特許文献3に示すように、樹脂製シートの両側縁部の外面に一体形成された係合突起に対して連結部材を筒軸芯方向から嵌着操作して接合することにより構成される保形性の低い所謂軟質側に属する長尺体カバーが使用されている。
そのため、硬質の長尺体カバーと軟質の長尺体カバーとを接続しなければならない施工現場がでてくる。
このとき、従来では、軟質の長尺体カバーの樹脂製シートにおける開口端部の接続相当位置に、硬質の長尺体カバーの端部を臨ませ、この軟質側の樹脂製シートの開口端部の外周面と硬質の長尺体カバーの端部の外周面とにわたって、横断面形状が略L字状に形成された変形操作可能な金属製の菊座部材を巻回する接続構造が採られている。
特開2006−207782号公報 特開2008−185180号公報 特開2000−35187号公報
従来の長尺体カバーの接続構造では、菊座部材を巻回する際の巻き付け操作力で樹脂製シート又はラッキング板製から構成される軟質の長尺体カバーが径方向に撓み変形し易く、しかも、軟質の長尺体カバーが歪に撓み変形したまま硬質の長尺体カバーに固定化される可能性があり、手間を要する割に長尺体カバーとしての保護機能及び意匠性が低下する不都合があった。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、長尺体カバーとしての保護機能及び意匠性を向上しながら、硬質の長尺体カバーと軟質の長尺体カバーとを確実、容易に接続することのできる長尺体カバーの接続構造を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、硬質の長尺体カバーと軟質の長尺体カバーとが継手部材で接続されている長尺体カバーの接続構造であって、
前記継手部材の一側部には、前記硬質の長尺体カバーの端部が一側方から内嵌又は外嵌する第1接続部が設けられ、前記継手部材の他側部には、前記軟質の長尺体カバーの端部が他側方から嵌合して、当該端部の拡径側及び縮径側の変形を規制可能な第2接続部が設けられている点にある。
上記構成によれば、継手部材の一側部に設けた第1接続部に対して、硬質の長尺体カバーの端部を一側方から単に内嵌又は外嵌させても、この硬質の長尺体カバーの高い保形性を利用して嵌合面とは反対側の径方向内方又は外方への変形を抑制することができる。
しかも、継手部材の他側部に設けた第2接続部に対して軟質の長尺体カバーの端部を嵌合させると、この嵌合装着されている長尺体カバーの端部の拡径側及び縮径側の変形を共に規制することができるので、軟質の長尺体カバーを所定の筒状形態に矯正した状態で確実に取付けることができる。
したがって、長尺体カバーとしての保護機能及び意匠性を向上しながら、硬質の長尺体カバーと軟質の長尺体カバーとを確実、容易に接続することができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記軟質の長尺体カバーが、筒状に曲げ操作可能なシート状体から構成されている点にある。
上記構成によれば、軟質の長尺体カバーの輸送時や保管時においては、シート状体にして積層することができるので、輸送時や保管時に要するスペースを軽減することができる。それでいて、長尺体カバー接続時には、シート状体を所定の筒状形態に簡単に曲げ操作して所定の長尺体カバーを現出すことができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記第2接続部が、前記軟質の長尺体カバーの端部を挾持保持可能に構成されている点にある。
上記構成によれば、第2接続部に対して軟質の長尺体カバーの端部を差し込み操作すると、この軟質の長尺体カバーの端部が第2接続部で挾持保持されるため、この軟質の長尺体カバーの端部と第2接続部との結合力が強くなり、第2接続部に対する軟質の長尺体カバーの離脱移動を抑制することができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記継手部材の前記第2接続部には、前記軟質の長尺体カバーの端部の差し込みに伴って当該軟質の長尺体カバーの端部に抜止め抵抗を付与する抜止め抵抗付与手段が設けられている点にある。
上記構成によれば、第2接続部に対して軟質の長尺体カバーの端部を差し込み操作するだけで、その差し込みに伴って長尺体カバーの端部に抜止め抵抗を付与することができるから、軟質の長尺体カバーの端部と第2接続部との仮止め状態での結合力を向上することができ、第2接続部に対する軟質の長尺体カバーの離脱移動を抑制することができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記継手部材の前記第2接続部とこれに嵌合された前記軟質の長尺体カバーの端部とをビス止め固定してある点にある。
上記構成によれば、第2接続部とこれに嵌合された軟質の長尺体カバーの端部とを強固に固定することができ、振動等の外力に起因する軟質の長尺体カバーの第2接続部からの離脱を防止することができる。
本発明の長尺体カバーの接続構造の第1実施形態を示す分解斜視図 カバー接合時の斜視図 カバー接合部位の縦断面図 継手部材の上半側の正面図 硬質の長尺体カバーの正面図 軟質の長尺体カバーの上半側の正面図 シート状体を設定筒状形態で接合したときの接合部の拡大正面図 シート状体の中間省略をした平面図 図8におけるIXa-IXa線での拡大断面図(a)とIXb- IXb線での拡大断面図(b)
〔第1実施形態〕
図1、図2は、長尺体の一例である空調用配管Pの配管接続構造における配管カバー(長尺体カバーの一例)の接続構造を示し、設定配管カバー形態に維持するための保形性を有する硬質の合成樹脂製の配管カバー(以下、第1配管カバーと記載する)1と、当該第1配管カバー1よりも設定配管カバー形態に維持するための保形性に劣る軟質の合成樹脂製の配管カバー(以下、第2配管カバー2と記載する)とを、第1配管カバー1と略同一又はそれよりも優れた保形性を有する硬質の合成樹脂製の継手部材3で接続してある。
第1配管カバー1は、樹脂の押出成形で製作される半円弧状のベース体1Aと、同じく樹脂の押出成形で製作される半円弧状の蓋体1Bとが主要構成として備えられ、ベース体1Aに対して蓋体1Bを管径方向から係脱自在に接合することにより、ベース体1Aと蓋体1Bとの対向内面間に、空調用配管Pが配設される横断面形状が略円形の配設空間Sが形成されている。
ベース体1Aの左右の開口端縁部には、配設空間S側に突出する係合受け部(被係合部)1aが一体形成されているとともに、蓋体1Bの左右の開口端縁部には、ベース体1Aの両係合受け部1aに対して接合方向から係脱自在な係合爪(係合部)1bが一体形成されている。
第2配管カバー2は、空調用配管Pを配設するための略円形の配設空間Sを形成可能な大きさで矩形に形成された可撓性のある合成樹脂製のシート状体5と、シート状体5の筒軸芯方向に沿う両側縁部5b同士を設定円筒状に曲げ操作された状態で接合する接合手段6とから構成されている。
シート状体5は、設定配管カバー形態への曲げ操作が無理なく確実に行えるものでありながら設定円筒状のカバー体にしたときの強度がある程度確保し易い厚さ0.5〜1.2mm位の樹脂板が使用されている。
接合手段6は、図6〜図9に示すように、筒状に曲げ操作されたシート状体5の両側縁部5bがそれの対面方向から各別に差し込み可能な左右一対の接合凹部7を備えた横断面形状が略「エ」の字状の合成樹脂製の接合部材8と、この接合部材8の両接合凹部7に差し込み接合されたシート状体5の両側縁部5bの抜け出しを阻止する抜止め部9とを主要構成として備えている。
接合部材8は、樹脂の押出成形で製作され、筒状に曲げ操作されたシート状体5の両側縁部5bの外側面に亘って位置する外側接合板部8Aと、筒状に曲げ操作されたシート状体5の両側縁部5bの内側面に亘って位置する内側接合板部8Bと、この内外の両接合板部8A,8Bを幅方向中央部位で繋ぐ繋ぎ部8Cとから構成されている。
抜止め部9は、図8、図9に示すように、シート状体5の両側縁部5bに筒軸芯方向に沿って所定ピッチで打ち出し形成された弾性変形(撓み変形)可能な係合爪(係合部)9Aと、接合部材8の内側接合板部8Bの先端側部位において接合凹部7内に突出する状態で一体形成される係合突起(被係合部)9Bとから構成されている。
抜止め部9の係合爪9Aは、図9に示すように、シート状体5の筒軸芯方向視では三角形状に打ち出し形成され、その高さH1は、接合部材8における係合突起9Bの先端と外側接合板部8Aの内面8aとの対向面間の隙間10よりも大に構成されている。
そのため、接合部材8の接合凹部7に対するシート状体5の側縁部5bの差し込み操作時に、シート状体5の係合爪9Aは、それの傾斜面9aと係合突起9Bの傾斜面9bとの当接に伴って弾性復元力に抗して前記隙間10を通過可能な大きさまで倒伏変形し、係合突起9Bを乗り越えた直後(通過直後)に、接合凹部7内で弾性復元力によって元の状態に復帰し、この復帰した係合爪9Aと係合突起9Bとの係合によってシート状体5の両側縁部5bの抜け出しが阻止される。
接合部材8の接合凹部7の前半側部位7aにおける高さH2は、抜止め部9の係合爪9Aの高さH1よりも大に形成されているとともに、接合凹部7の後半側部位7bにおける高さH3は、シート状体5の両側縁部5bの板厚と同じ又はそれよりも小に形成して、この接合凹部7の後半側部位7bでシート状体5の両側縁部5bを挾持保持するように構成してある。
接合部材8の外側接合板部8Aにおける内面8aは、設定円筒状形態に曲げ操作されたシート状体5の外周面の曲率と同一又は略同一の曲面に構成されている。
継手部材3の配管軸芯方向(長尺体長手方向)の一側部には、図1〜図4に示すように、ベース体1Aと蓋体1Bとからなる硬質の第1配管カバー1の一端部が配管軸芯方向の一側方から内嵌する第1接続部15が設けられ、継手部材3の配管軸芯方向の他側部には、シート状体5と接合部材8とからなる軟質の第2配管カバー部2の一端部が配管軸芯方向の他側方から嵌合して、この第2配管カバー部2のうち、樹脂の弾性復元力に抗して筒状(円筒状)に曲げ操作されたシート状体5の拡径側及び縮径側の変形を規制可能な第2接続部16が設けられている。
継手部材3の第1接続部15は、第1配管カバー1の一端部が配管軸芯方向から差し込み嵌合可能な円環状の嵌合凹部15Aを備え、この嵌合凹部15Aは、継手部材3の一側部に一体形成された外周壁部3Aの内周面と継手部材3内の配管軸芯方向中央位置に一体形成された円環状の仕切り壁部3Bの一側面とで構成されている。
第1接続部15の外周壁部3Aの内周面は、第1配管カバー1の外径よりも僅かに大径に形成され、差し込み嵌合操作された第1配管カバー1の一端部の外周面側を嵌合支持する嵌合内周面15aに形成されているとともに、仕切り壁部3Bの一側面は、差し込み嵌合操作された第1配管カバー1の端面が配管軸芯方向から当接する差し込み規制面15bに構成されている。
この第1接続部15の嵌合凹部15Aに第1配管カバー1の一端部を差し込み嵌合させた状態では、この第1配管カバー1の一端部の外周側のみを嵌合凹部15Aの嵌合内周面15aで位置規制するだけであるが、第1配管カバー1自体が設定配管カバー形態に維持するための保形性に優れているため、この第1配管カバー1の一端部を設定配管カバー形態で継手部材3の第1接続部15に確実に取付けることができる。
継手部材3の第2接続部16は、第2配管カバー2の一端部が配管軸芯方向から差し込み嵌合可能な円環状の嵌合溝16Aを備え、この嵌合溝16Aは、継手部材3の他側部に同心円状態で一体形成された外周壁部3Cの内周面と内周壁部3Dの外周面との間に形成されている。
そして、第2接続部16の外周壁部3Cの内周面は、嵌合溝16Aに差し込み嵌合された第2配管カバー2のシート状体5の拡径側(径方向外方側)への変形を規制する変形規制面16aに構成され、内周壁部3Eの外周面は、嵌合溝16Aに差し込み嵌合された第2配管カバー2のシート状体5の縮径側(径方向内方側)への変形を規制する変形規制面16bに構成されているとともに、仕切り壁部3Bの他側面は、嵌合溝16Aに差し込み嵌合操作された筒状のシート状体5の端面が配管軸芯方向から当接する差し込み規制面16cに構成されている。
この第2接続部16の嵌合溝16Aに第2配管カバー2のシート状体5の端部5aを差し込み嵌合させた状態では、このシート状体5の端部5aの外周面側は、第2接続部16の外周壁部3Cの内周面である拡径側変形規制面16aが接触又は近接し、シート状体5の端部5aの内周面側は、第2接続部16の内周壁部3Eの外周面である縮径側変形規制面16bが接触又は近接する。
そのため、外力によって径方向に撓み変形し易い第2配管カバー2のシート状体5の端部5aを、拡径側及び縮径側の変形を阻止した設定配管カバー形態で継手部材3の第2接続部16に確実に取付けることができる。
内周壁部3Eの外周面である縮径側の変形規制面16bは、先端側ほど小径となるテーパー面に形成され、嵌合溝16Aの入口側の溝幅(径方向幅)は、シート状体5の端部5aの板厚よりも少し大なる寸法に設定され、嵌合溝3Aの奥側の溝幅は、筒状のシート状体5の端部5aの板厚と同一又はそれよりも少し小なる寸法に設定され、第2接続部16の嵌合溝16Aに対する筒状のシート状体5の端部5aの差し込み操作に伴って当該筒状のシート状体5の端部5aを挾持するように構成されている。
第2接続部16の内周壁部3Eの外周面である縮径側の変形規制面16bの周方向複数箇所(当該実施形態では6箇所)には、図4に示すように、嵌合溝16Aに差し込まれる第2配管カバー2のシート状体5における端部5aの外周面に対して喰い込み状態で接触する横断面形状が三角形のリブ17aが一体的に突出形成されている。
この複数のリブ17aをもって、第2接続部16の嵌合溝16Aに対する第2配管カバー2のシート状体5の差し込みに伴って当該軟質のシート状体5の端部に抜止め抵抗を付与する抜止め抵抗付与手段17が構成されている。
また、第2接続部16の外周壁部3Cにおける周方向複数個所(当該実施形態では周方向の4箇所)には、嵌合溝16Aに差し込まれた筒状のシート状体5の端部5aを第2接続部16に外部からビス18で螺合固定するための第1取付け孔19が形成され、第2接続部16の内周壁部3Eの第1取付け孔19に対応する部位にもスリット状の第2取付け孔20が形成されている。
第2接続部16の外周壁部3C側の第1取付け孔19及び内周壁部3E側の第2取付け孔20の各々は、ビス18のネジ径よりも少し小なる細幅に形成されている。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、継手部材3の一側部の第1接続部15に対して硬質の第1配管カバー1の一端部を配管軸芯方向から内嵌させたが、この第1接続部15と第1配管カバー1の一端部とを外嵌接続する外嵌構造に構成してもよい。
(2)上述の第1実施形態では、継手部材3を円環状に一体形成したが、この継手部材3を管径方向から接合分離可能な二分割構造の分割継手体から構成してもよい。
さらに、継手部材3を三分割以上の分割継手体から構成してもよい。
(3)上述の第1実施形態では、第1配管カバー1及び第2配管カバー2を略同一径の円形状に構成したが、第1配管カバー1又は第2配管カバー2が、第2配管カバー2又は第1配管カバー1の外径よりも小径に構成されていてもよい。
(4)上述の第1実施形態では、第1配管カバー1と第2配管カバー2との横断面形状を略同一の円形に形成したが、第1配管カバー1と第2配管カバー2との横断面形状が互いに異なる場合でも、継手部材3の第1接続部15及び第2接続部16の各嵌合形状を、第1配管カバー1と第2配管カバー2の各横断面形状に対応した嵌合形状に構成することにより接続することができる。
(5)上述の第1実施形態では、継手部材3の第2接続部16を、軟質の第2配管カバー2の端部の差し込みに伴って当該第2配管カバー2の端部を挾持保持するように構成したが、この第2接続部16としては、第2配管カバー2の端部を挾持保持しない構造のものであってもよい。
(6)上述の第1実施形態では、設定円形状に曲げ操作されたシート状体5の筒軸芯方向に沿う両側縁部5b同士を接合部材8で接合したが、このシート状体5の両側縁部5b同士をテープや接着剤等で接合してもよい。
さらに、シート状体5の筒軸芯方向に沿う両側縁部5bのうち、一方の側縁部5bには、複数の係止孔を筒軸芯方向に沿って所定ピッチで形成するとともに、他方の側縁部5bにおける各係止孔に対応する部位には、係止孔を撓み変形状態で通過可能で、且つ、通過後の弾性復元で係止孔の開口周縁に係合して抜止め状態に維持される複数の係止突起を一体的に突出形成し、この複数の係止孔と複数の係止突起との係合によってシート状体5の両側縁部5bを接合するように構成してもよい。
(7)上述の第1実施形態では、軟質の第2配管カバー2を、可撓性のある合成樹脂製のシート状体5と、このシート状体5の筒軸芯方向に沿う両側縁部5b同士を設定円筒状に曲げ操作された状態で接合する接合手段6とから構成したが、この軟質の第2配管カバー2としては円筒状に成形されているものであってもよい。
要するに、第2配管カバー2としては、第1配管カバー1よりも撓み変形し易い保形性の弱い軟質な物性を有するものであればよい。
(8)上述の第1実施形態では、抜止め抵抗付与手段17を、嵌合溝16Aに差し込まれる第2配管カバー2のシート状体5における端部5aの外周面に対して喰い込み状態で接触する複数個のリブ17aから構成したが、この抜止め抵抗付与手段17としては、第2接続部16の嵌合溝16Aに対する第2配管カバー2のシート状体5の差し込みに伴って当該軟質のシート状体5の端部に抜止め抵抗を付与することのできるものであれば、いかなる構造のものを採用してもよい。
(9)上述の第1実施形態では、長尺体として空調用配管Pを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、給湯管やケーブル等であってもよい。
(10)上述の第1実施形態では、第1配管カバー1と第2配管カバー2とを接続する継手部材3を、第1配管カバー1と略同一又はそれよりも優れた保形性を有する硬質の合成樹脂から構成したが、この継手部材3を第1配管カバー1よりも軟質の柔らかい合成樹脂から構成してもよい。
(11)上述の第1実施形態では、継手部材3の第2接続部16と第2配管カバー2の端部とを挾持状態で嵌合させたが、継手部材3の第2接続部16と第2配管カバー2の端部とを非挾持状態で嵌合(遊嵌)し、この嵌合された両者を接着剤等で接合してもよい。
さらに、嵌合された継手部材3の第2接続部16と第2配管カバー2の端部とを係止爪等の係合手段で接合してもよい。
(12)また、継手部材3の第2接続部16と第2配管カバー2の端部とを嵌合接続するにあたっては、上述の第1実施形態のように、両者の嵌合部分を周方向で連続する環状形態に構成してもよいが、両者の嵌合部分を周方向で断続形成してもよい。
1 硬質の長尺カバー(第1配管カバー)
2 軟質の長尺カバー(第2配管カバー)
3 継手部材
5 シート状体
15 接続部(第1接続部)
16 接続部(第2接続部)
17 抜止め抵抗付与手段
19 取付け孔(第1取付け孔)

Claims (5)

  1. 硬質の長尺体カバーと軟質の長尺体カバーとが継手部材で接続されている長尺体カバーの接続構造であって、
    前記継手部材の一側部には、前記硬質の長尺体カバーの端部が一側方から内嵌又は外嵌する第1接続部が設けられ、前記継手部材の他側部には、前記軟質の長尺体カバーの端部が他側方から嵌合して、当該端部の拡径側及び縮径側の変形を規制可能な第2接続部が設けられている長尺体カバーの接続構造。
  2. 前記軟質の長尺体カバーが、筒状に曲げ操作可能なシート状体から構成されている請求項1記載の長尺体カバーの接続構造。
  3. 前記第2接続部が、前記軟質の長尺体カバーの端部を挾持保持可能に構成されている請求項1又は2記載の長尺体カバーの接続構造。
  4. 前記継手部材の前記第2接続部には、前記軟質の長尺体カバーの端部の差し込みに伴って当該軟質の長尺体カバーの端部に抜止め抵抗を付与する抜止め抵抗付与手段が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の長尺体カバーの接続構造。
  5. 前記継手部材の前記第2接続部とこれに嵌合された前記軟質の長尺体カバーの端部とをビス止め固定してある請求項1〜4のいずれか1項に記載の長尺体カバーの接続構造。
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