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JP2015001267A - 無段変速機 - Google Patents

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JP2015001267A
JP2015001267A JP2013126067A JP2013126067A JP2015001267A JP 2015001267 A JP2015001267 A JP 2015001267A JP 2013126067 A JP2013126067 A JP 2013126067A JP 2013126067 A JP2013126067 A JP 2013126067A JP 2015001267 A JP2015001267 A JP 2015001267A
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優史 西村
Yuji Nishimura
優史 西村
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H29/00Gearings for conveying rotary motion with intermittently-driving members, e.g. with freewheel action
    • F16H29/02Gearings for conveying rotary motion with intermittently-driving members, e.g. with freewheel action between one of the shafts and an oscillating or reciprocating intermediate member, not rotating with either of the shafts
    • F16H29/04Gearings for conveying rotary motion with intermittently-driving members, e.g. with freewheel action between one of the shafts and an oscillating or reciprocating intermediate member, not rotating with either of the shafts in which the transmission ratio is changed by adjustment of a crank, an eccentric, a wobble-plate, or a cam, on one of the shafts

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Abstract

【課題】入力部の回転中心軸線方向におけるピニオンの幅や軸受を配置するためのスペースの幅を小さくせずに、てこクランク機構1つ当たりの幅を小さくすることのできる無段変速機を提供する。【解決手段】無段変速機1は、回転ディスク6が、形成された受入孔6aと同心の環状部6cと、その外周面に設けられ、コネクティングロッド15の一方の端部が回転自在に外嵌し、環状部6cよりも回転中心軸線P1方向の長さが短い外嵌部6dとを有する。カムディスク5が、切欠孔5bが形成され、環状部6cが回転自在に外嵌するカム本体部5cと、その外周面の周縁部の両側からカム本体部5cの径方向外側に環状部6cの外周面よりも延出した一対の外周側径方向延出部5dと、それらの先端部から外嵌部6d側に環状部6cの外周面と対向する位置まで延出した一対の外周側軸方向延出部5eとを有する。環状部6cの外周面と外周側軸方向延出部5eとの間に、軸受機構21を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、てこクランク機構を用いた四節リンク機構型の無段変速機に関する。
従来、エンジン等の走行用駆動源からの駆動力が伝達される中空軸状の入力部である入力軸と、入力部の回転中心軸線と平行な回転中心軸線を有する出力軸と、複数のてこクランク機構とを備える四節リンク機構型の無段変速機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の無段変速機において、てこクランク機構は、回転半径を調節自在であり入力部の回転中心軸線を中心として回転可能な回転半径調節機構と、出力軸に軸支された揺動リンクと、一方の端部が回転半径調節機構に回転自在に外嵌し、他方の端部が揺動リンクの揺動端部に連結されたコネクティングロッドとで構成されている。そして、このてこクランク機構は、回転半径調節機構の回転運動を揺動リンクの揺動運動に変換する。
揺動リンクと出力軸との間には、揺動リンクが出力軸の回転中心軸線を中心として出力軸に対して一方側に相対回転しようとするときに出力軸に対して揺動リンクを固定し、他方側に相対回転しようとするときに出力軸に対して揺動リンクを空転させる一方向回転阻止機構としての一方向クラッチが設けられている。
回転半径調節機構は、入力部の回転中心軸線に対して偏心した状態で入力部と一体的に回転する円盤形状のカム部と、このカム部に対して偏心した状態でカム部に回転自在に外嵌される回転部と、複数のピニオンが軸方向に並んで一体に回転するように設けられたピニオンシャフトと、調節用駆動源とで構成されている。
回転部には、その中心から偏心した位置に、カム部を受け入れる受入孔が設けられている。受入孔の内周面には内歯が形成されている。
ピニオンシャフトは、入力部内に、入力部の回転中心軸線と同心に配置され、調節用駆動源からの駆動力によって入力部に対して相対回転自在になっている。また、ピニオンの外周面には、外歯が設けられている。
ところで、入力部には、入力部の回転中心軸線に対してカム部の偏心方向とは逆の方向に位置させて、内周面と外周面とを連通させる切欠孔が形成されている。
そして、ピニオンの外歯は、入力部の切欠孔から露出し、回転部の受入孔の内周面に形成された内歯と噛合する。
入力部とピニオンシャフトの回転速度が同一の場合には、回転半径調節機構の回転半径、すなわち、偏心量が維持される。入力部とピニオンシャフトの回転速度が異なる場合には、回転半径調節機構の回転半径、すなわち、偏心量が変更される。
したがって、この回転半径調節機構は、その回転半径を変化させることによって、揺動リンクの揺動端部の振れ幅、ひいては変速比を変化させ、入力部の回転速度に対する出力軸の回転速度を制御する。
この無段変速機では、入力部を回転させることによって回転半径調節機構を回転させると、コネクティングロッドの一方の端部が回転運動して、コネクティングロッドの他方の端部と連結されている揺動リンクが揺動する。そして、揺動リンクは、一方向クラッチを介して出力軸に軸支されているので、出力軸に対して一方側に回転するときのみ出力軸に回転駆動力(トルク)を伝達する。
また、カム部は、それぞれ位相が異なるように設定され、複数のカム部で入力部の周方向を一回りするようになっている。そのため、各回転半径調節機構に外嵌したコネクティングロッドによって、各揺動リンクが順にトルクを出力軸に伝達し、出力軸をスムーズに回転させることができるようになっている。
ところで、回転部の受入孔は、軸方向中央に位置する小径の小径孔と、小径孔を軸方向から挟むように配置され小径孔よりも大径の一対の大径孔とで構成されている。この小径孔と大径孔との間には、互いの径の相違から段差部が形成されている。内歯は、小径孔の内周面に設けられている。
カム部の外周面と一対の大径孔の内周面との間には、それぞれ軸受が設けられている。この軸受は、円柱状のローラからなる複数の転動体と、複数の転動体同士の間隔を保持するための保持器と、外輪とで構成される。
特開2013−19429号公報
ところで、従来の無段変速機では、てこクランク機構1つあたりの入力部の回転中心軸線方向における長さ(幅)は、回転部の内歯及びそれと噛合するピニオンの外歯の幅と、カム部が回転部を軸支するための軸受の幅とによって占められている。
すなわち、従来の無段変速機では、てこクランク機構1つあたりの幅を小さくしようとした場合、ピニオンの外歯の歯幅を小さくするか、回転部を支持するための軸受を配置するスペースの幅を狭くする必要がある。
しかし、ピニオンの外歯の歯幅を小さくすると、その外歯に加わる荷重に耐えられる強度を確保するために、ピニオンの径方向における外歯の長さを長くしなければならない。このため、ピニオンが径方向に大きくなるという問題があった。
一方で、回転部を支持するための軸受を配置する軸方向のスペースの幅を狭くすると、軸受の幅も小さくしなくてはならず、回転部を支持するための十分な幅を有する軸受を配置することができないという問題があった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、入力部の回転中心軸線方向におけるピニオンの幅や軸受を配置するためのスペースの幅を小さくせずに、てこクランク機構1つ当たりの幅を小さくすることのできる無段変速機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の無段変速機は、走行用駆動源の駆動力が伝達される入力部と、入力部の回転中心軸線と平行な回転中心軸線を有する出力軸と、調節用駆動源と、調節用駆動源の駆動力を用いて回転半径を調節自在であり入力部の回転中心軸線を中心として回転可能な回転半径調節機構と、出力軸に軸支された揺動リンクと、回転半径調節機構と揺動リンクとを連結するコネクティングロッドとを有し、回転半径調節機構の回転運動を揺動リンクの揺動運動に変換するてこクランク機構と、揺動リンクが出力軸の回転中心軸線を中心として出力軸に対して一方側に回転しようとするときに出力軸に対して揺動リンクを固定し、他方側に回転しようとするときに出力軸に対して揺動リンクを空転させる一方向回転阻止機構とを備え、回転半径調節機構は、調節用駆動源の駆動力が伝達されるピニオンと、ピニオンが挿通する貫通孔及びピニオンが露出する切欠孔が形成され、入力部の回転中心軸線に対して偏心した状態で入力部と一体的に回転するカム部と、中心から偏心した位置にピニオン及びカム部が挿通する受入孔が設けられ、カム部に対して偏心した状態で回転自在な回転部とを有し、受入孔の内周面には、切欠孔から露出したピニオンと噛合する内歯が形成された無段変速機であって、回転部は、受入孔と同心の環状部と、環状部の外周面に設けられ、コネクティングロッドの一方の端部が回転自在に外嵌し、環状部よりも入力部の回転中心軸線方向の長さが短い外嵌部とを有し、カム部は、環状部が回転自在に外嵌するカム本体部と、カム本体部の外周面の周縁部の両側からカム本体部の径方向外側に環状部の外周面よりも延出した一対の外周側径方向延出部と、一対の外周側径方向延出部の各々の先端部から外嵌部側に環状部の外周面と対向する位置まで延出した一対の外周側軸方向延出部とを有し、環状部と外周側軸方向延出部との間に、軸受機構を備えたことを特徴とする。
このように、本発明の無段変速機の回転部は、その環状部の内周面に内歯を設けるとともに、その環状部の外周面において軸受を介してカム部に軸支されている。
したがって、本発明の無段変速機は、回転部の内歯及びピニオンと、カム部が軸受を介して回転部を軸支するための部分とを、径方向から見て重なるように配置できる構成となっている。
そのため、本発明の無段変速機は、入力部の回転中心軸線方向におけるてこクランク機構の長さ(幅)を小さくする際に、軸受を配置するための軸方向のスペースの幅やピニオンの幅を小さくする必要がない。
その結果、回転部を支持するために十分な幅を持った軸受を配置することができる。また、ピニオンの幅を十分に確保できるので、ピニオンの歯部を径方向に大きくすることなく、ピニオンの歯部に十分な強度を持たせることができる。
また、本発明の無段変速機では、一対の外周側軸方向延出部の先端は、外嵌部に、入力部の回転中心軸線方向から、挟み込むようにして接触することが好ましい。
このように、回転部の外嵌部を、カム部の一対の外周側軸方向延出部で挟持するような構成にすると、入力部の回転中心軸線方向における回転部の移動を、従来の無段変速機よりも回転部の外周側において規制することができ、回転部の倒れを防止しやすくなる。
また、本発明の無段変速機では、一対の外周側軸方向延出部の少なくとも一方の先端と外嵌部の外周側軸方向延出部の先端が接触する部分との間に、摩擦部材を備えること、又は、一対の外周側軸方向延出部の少なくとも一方の先端、若しくは、外嵌部の外周側軸方向延出部の先端が接触する部分に、摩擦部が形成されていることが好ましい。
このような構成にすると、回転部とカム部との間で差回転が生じるときに、両者の相対回転速度を摩擦力によって減速することができる。そのため、てこクランク機構の機構上生じてしまう、回転部の内歯とピニオンシャフトの外歯の接触面が切り替わって、内歯と外歯との間のバックラッシュが詰まる際の衝撃を小さくすることができ、それに伴って、その際に生じる歯打ち音も低減することができる。
また、本発明の無段変速機では、調節用駆動源の駆動力が伝達され、ピニオンが接続されるシャフトを備え、ピニオンは、外周面に外歯が形成された歯部と、入力部の回転中心軸線方向における幅が歯部より狭く、歯部とシャフトとを接続する接続部とを有し、カム部は、カム本体部の内周面の周縁部の両側からカム本体部の径方向内側に歯部の内周面よりも延出した一対の内周側径方向延出部と、一対の内周側径方向延出部の各々の先端部から接続部側に歯部の内周面と対向する位置まで延出した一対の内周側軸方向延出部とを有することが好ましい。
このように、内周側軸方向延出部と歯部とが、カム本体部の径方向から見て重なるような構成にすると、入力部の回転中心軸線方向における外歯の幅を小さくすることなく、ピニオンのシャフトの外周面上におけるカム部を支持するための幅を十分に確保することができる。
本発明の実施形態の無段変速機を示す断面図。 本実施形態の無段変速機の回転半径調節機構、コネクティングロッド及び揺動リンクを軸方向から示す模式図。 本実施形態の無段変速機の回転半径調節機構の回転半径の変化を示す模式図であり、(a)は回転半径が最大、(b)は回転半径が中、(c)は回転半径が小、(d)は回転半径が「0」である場合を示す。 本実施形態の無段変速機の回転半径調節機構の回転半径の変化と、揺動リンクの揺動運動の揺動角との関係を示す模式図であり、(a)は回転半径が最大、(b)は回転半径が中、(c)は回転半径が小である場合の揺動リンクの揺動運動の揺動角を示す。 本実施形態の無段変速機に配置されたピニオンシャフト周辺の部分を拡大して示す断面図。
以下、本発明の無段変速機の実施形態を説明する。本実施形態の無段変速機は、四節リンク機構型の無段変速機であり、変速比i(i=入力部の回転速度/出力軸の回転速度)を無限大(∞)にして出力軸の回転速度を「0」にできる変速機、いわゆるIVT(Infinity Variable Transmission)の一種である。
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態の無段変速機1の構成について説明する。
本実施形態の無段変速機1は、内燃機関であるエンジンや電動機等の走行用駆動源からの回転駆動力を受けることで回転中心軸線P1を中心に回転する入力部2と、回転中心軸線P1に平行に配置され、デファレンシャルギヤを介して車両の駆動輪(図示省略)に回転動力を伝達させる出力軸3と、回転中心軸線P1上に設けられた6つの回転半径調節機構4とを備える。なお、デファレンシャルギヤの代わりにプロペラシャフトを設けてもよい。
各回転半径調節機構4は、回転中心軸線P1を中心として回転するように設けられており、カム部としてのカムディスク5と、回転部としての回転ディスク6と、複数のピニオンを備えたピニオンシャフト7とを備える。
カムディスク5は、円盤状であり、回転中心軸線P1から偏心されると共に、1つの回転半径調節機構4に対して2個1組となるように、各回転半径調節機構4に設けられている。また、カムディスク5には、回転中心軸線P1の方向に貫通する貫通孔5aが設けられている。さらに、カムディスク5には、回転中心軸線P1に対して偏心する方向とは逆の方向に開口し、カムディスク5の外周面と貫通孔5aを構成する内周面とを連通させる切欠孔5bが設けられている。
また、各1組のカムディスク5は、それぞれ位相を60度異ならせて、6組のカムディスク5で回転中心軸線P1の周方向を一回りするように配置されている。
さらに、カムディスク5は、隣接する回転半径調節機構4のカムディスク5と連結して一体型カム部を構成している。この一体型カム部は、一体成型で形成してもよいし、2つのカムディスクを溶接して一体化してもよい。
さらに、隣接するカムディスク5同士はボルト(図示省略)で固定されている。回転中心軸線P1上の最も走行用駆動源側に位置するカムディスク5は入力部2と一体的に連結されている。このようにして、入力部2とカムディスク5とでカムシャフト50が構成されることとなる。
カムシャフト50は、カムディスク5の貫通孔5aが連なることによって構成された挿通孔50aを有する。これにより、カムシャフト50は、走行用駆動源とは反対側の一方端が開口し他方端が閉塞した中空軸形状に構成される。
最も走行用駆動源側に位置するカムディスク5は、入力部2と一体的に形成されている。このカムディスク5と入力部2とを一体的に形成する方法としては、一体成型を用いてもよく、また、カムディスク5と入力部2とを溶接して一体化してもよい。
回転ディスク6は、その中心から偏心した位置に受入孔6aが設けられた円盤形状であり、その受入孔6aを介して、各1組のカムディスク5に対して1つずつ、回転自在に外嵌している。また、回転ディスク6の受入孔6aには、1組のカムディスク5の間となる位置に、内歯6bが設けられている。
また、回転ディスク6の受入孔6aは、入力部2の回転中心軸線P1からカムディスク5の中心P2(受入孔6aの中心)までの距離Raとカムディスク5の中心P2から回転ディスク6の中心P3までの距離Rbとが同一となるように、カムディスク5に対して偏心している。
カムシャフト50の挿通孔50aには、回転中心軸線P1と同心に、ピニオンシャフト7がカムシャフト50と相対回転自在となるように配置されている。
ピニオンシャフト7には、回転ディスク6の内歯6bと対応する個所に外歯7aを有している。なお、外歯7aは、ピニオンシャフト7と別体に構成して、外歯7aをピニオンシャフト7にスプライン結合で連結させてもよい。外歯7aは、カムディスク5の切欠孔5bを介して、回転ディスク6の内歯6bと噛合する。
また、ピニオンシャフト7には、隣接する外歯7aの間に位置させて軸受7bが配置されている。この軸受7bを介して、ピニオンシャフト7は、カムシャフト50を支えている。
差動機構8は、遊星歯車機構として構成され、サンギヤ9と、カムシャフト50に連結された第1リングギヤ10と、ピニオンシャフト7に連結された第2リングギヤ11と、サンギヤ9及び第1リングギヤ10と噛合する大径部12aと、第2リングギヤ11と噛合する小径部12bとからなる段付きピニオン12を自転及び公転自在に軸支するキャリア13とを有している。また、差動機構8のサンギヤ9は、ピニオンシャフト7用の電動機からなる調節用駆動源14の回転軸14aに連結されている。
そのため、調節用駆動源14の回転軸14aの回転速度を入力部2の回転速度と同一にした場合、サンギヤ9と第1リングギヤ10とが同一速度で回転することとなる。その結果、サンギヤ9、第1リングギヤ10、第2リングギヤ11及びキャリア13の4つの要素が相対回転不能なロック状態となって、第2リングギヤ11と連結するピニオンシャフト7が入力部2と同一速度で回転する。
調節用駆動源14の回転軸14aの回転速度を入力部2の回転速度よりも遅くした場合、サンギヤ9の回転数をNs、第1リングギヤ10の回転数をNR1、サンギヤ9と第1リングギヤ10のギヤ比(第1リングギヤ10の歯数/サンギヤ9の歯数)をjとすると、キャリア13の回転数が(j・NR1+Ns)/(j+1)となる。また、サンギヤ9と第2リングギヤ11のギヤ比((第2リングギヤ11の歯数/サンギヤ9の歯数)×(段付きピニオン12の大径部12aの歯数/小径部12bの歯数))をkとすると、第2リングギヤ11の回転数が{j(k+1)NR1+(k−j)Ns}/{k(j+1)}となる。
入力部2の回転速度とピニオンシャフト7の回転速度とに差がある場合には、回転ディスク6はカムディスク5の中心P2を中心にカムディスク5の周縁を回転する。
図2に示すように、回転ディスク6は、カムディスク5に対して、入力部の回転中心軸線P1からカムディスク5の中心P2までの距離Raと、カムディスク5の中心P2から回転ディスク6の中心P3までの距離Rbとが同一となるように偏心している。
そのため、回転ディスク6の中心P3を入力部2の回転中心軸線P1と同一線上に位置させて、入力部2の回転中心軸線P1と回転ディスク6の中心P3との距離(回転半径調節機構4の回転半径)、すなわち、偏心量R1を「0」にすることもできる。
回転半径調節機構4の回転ディスク6の周縁には、コネクティングロッド15が回転自在に外嵌している。
コネクティングロッド15は、一方の端部に大径の大径環状部15aを有し、他方の端部に大径環状部15aの径よりも小径の小径環状部15bを有している。コネクティングロッド15の大径環状部15aは、ボールベアリングからなるコネクティングロッド軸受16を介して、回転ディスク6に外嵌している。
出力軸3には、一方向回転阻止機構としての一方向クラッチ17を介して、揺動リンク18が軸支されている。
一方向クラッチ17は、出力軸3の回転中心軸線P4を中心として出力軸3に対して一方側に相対回転しようとする場合に出力軸3に対して揺動リンク18を固定し、他方側に相対回転しようとする場合に出力軸3に対して揺動リンク18を空転させる。
揺動リンク18には、揺動端部18aが設けられている。揺動端部18aには、小径環状部15bを軸方向で挟み込むことができるように形成された一対の突片18bが設けられている。一対の突片18bには、小径環状部15bの内径に対応する貫通孔18cが穿設されている。貫通孔18c及び小径環状部15bに連結ピン19が挿入されることによって、コネクティングロッド15と揺動リンク18とが連結されている。
なお、本実施形態においては、入力部2とカムディスク5とでカムシャフト50を構成し、カムシャフト50が、カムディスク5の貫通孔5aが連なることによって構成される挿通孔50aを備えるものを説明した。
しかしながら、本発明の無段変速機におけるカムシャフトはこのように構成されたものに限らず、例えば、入力部を一端が開口するように挿通孔を有する中空軸状に構成し、円盤状のカムディスクに入力部を挿通できるように貫通孔を本実施形態のものよりも大きく形成して、カムディスクを中空軸状に構成された入力部の外周面にスプライン結合させてもよい。
この場合、中空軸からなる入力部には、カムディスクの切欠孔に対応させて切欠孔が設けられる。そして、入力部内に挿入されるピニオンは、入力部の切欠孔及びカムディスクの切欠孔を介して、回転ディスクの内歯と噛合する。
また、本実施形態においては、一方向回転阻止機構として一方向クラッチ17を用いているが、本発明の無段変速機に用いられる一方向回転阻止機構はこのような一方向クラッチ17に限られない。
例えば、揺動リンクから出力軸にトルクを伝達可能な揺動リンクの出力軸に対する回転方向を切換自在に構成される二方向クラッチ(ツーウェイクラッチ)で構成してもよい。
次に、図1〜図4を参照して、本実施形態の無段変速機のてこクランク機構について説明する。
図2に示すように、本実施形態の無段変速機1では、回転半径調節機構4と、コネクティングロッド15と、揺動リンク18とで、てこクランク機構20(四節リンク機構)が構成されている。
このてこクランク機構20によって、入力部2の回転運動は、揺動リンク18の揺動運動に変換される。本実施形態の無段変速機1は、図1に示すように、合計6個のてこクランク機構20を備えている。
このてこクランク機構20では、回転半径調節機構4の回転半径、すなわち、偏心量R1が「0」でない場合に、入力部2とピニオンシャフト7とを同一速度で回転させると、各コネクティングロッド15が、60度ずつ位相を変えながら、入力部2と出力軸3との間で出力軸3側に押したり、入力部2側に引いたりを交互に繰り返して、揺動リンク18を揺動させる。
そして、揺動リンク18と出力軸3との間には一方向クラッチ17が設けられている。この一方向クラッチ17は、コネクティングロッド15によって、揺動リンク18が押された場合又は引かれた場合のいずれか一方の場合には、揺動リンク18が固定されて出力軸3に揺動リンク18の揺動運動の力が伝達されて出力軸3が回転するように構成されている。
また、一方向クラッチ17は、揺動リンク18が押された場合又は引かれた場合のいずれか他方の場合には、揺動リンク18が空回りして出力軸3に揺動リンク18の揺動運動の力が伝達されず、出力軸3が回転しないように構成されている。
6つの回転半径調節機構4は、それぞれ60度ずつ位相を変えて配置されているので、出力軸3は6つの回転半径調節機構4で順に回転させられる。
また、本実施形態の無段変速機1では、図3に示すように、回転半径調節機構4の回転半径、すなわち、偏心量R1を調節自在としている。
図3(a)は、偏心量R1を「最大」とした状態を示し、入力部2の回転中心軸線P1とカムディスク5の中心P2と回転ディスク6の中心P3とが一直線に並ぶように、ピニオンシャフト7と回転ディスク6とが位置する。この場合の変速比iは最小となる。図3(b)は、偏心量R1を図3(a)よりも小さい「中」とした状態を示し、図3(c)は、偏心量R1を図3(b)よりも更に小さい「小」とした状態を示している。変速比iは、図3(b)では図3(a)の変速比iよりも大きい「中」となり、図3(c)では図3(b)の変速比iよりも大きい「大」となる。図3(d)は、偏心量R1を「0」とした状態を示し、入力部2の回転中心軸線P1と、回転ディスク6の中心P3とが同心に位置する。この場合の変速比iは無限大(∞)となる。
また、図4は、本実施形態の回転半径調節機構4の回転半径、すなわち、偏心量R1の変化と、揺動リンク18の揺動運動の揺動角の関係を示す模式図である。
図4(a)は偏心量R1が図3(a)の「最大」である場合(変速比iが最小である場合)、図4(b)は偏心量R1が図3(b)の「中」である場合(変速比iが中である場合)、図4(c)は偏心量R1が図3(c)の「小」である場合(変速比iが大である場合)の、回転半径調節機構4の回転運動に対する揺動リンク18の揺動範囲θ2を示している。
ここで、出力軸3の回転中心軸線P4からコネクティングロッド15と揺動端部18aの連結点、すなわち、連結ピン19の中心P5までの距離が、揺動リンク18の長さR2である。
この図4から明らかなように、偏心量R1が小さくなるにつれ、揺動リンク18の揺動範囲θ2が狭くなり、偏心量R1が「0」になった場合には、揺動リンク18は揺動しなくなる。
次に、図5を参照して、本実施形態の無段変速機1の回転半径調節機構4について詳細に説明する。
図5に示すように、本実施形態の無段変速機1の回転半径調節機構4は、カムディスク5と、回転ディスク6と、ピニオンシャフト7を備えている。
回転ディスク6は、環状部6cと、外嵌部6dとを有する。
環状部6cは、環状の部材であり、その中心部には、ピニオンシャフト7が挿通される受入孔6aが形成されている。
外嵌部6dは、環状部6cの外周面に、偏心して設けられた円盤形状の部材である。外嵌部6dの外周面には、コネクティングロッド軸受16を介して、コネクティングロッド15の大径環状部15aが回転自在に外嵌している。また、外嵌部6dの入力部2の回転中心軸線P1方向の長さは、環状部6cよりも短く形成されている。
ピニオンシャフト7は、歯部7cと接続部7dとからなるピニオンと、シャフト7eとを有する。
歯部7cは、外周面に外歯7aが形成された環状の部材である。
接続部7dは、歯部7cの内周面側に設けられた環状の部材である、接続部7dの入力部2の回転中心軸線P1方向の長さは、歯部7cよりも短く形成されている。
シャフト7eは、調節用駆動源14の駆動力が伝達される軸である。その外周面には、歯部7c及び接続部7dとにより構成された複数のピニオンが互いに間隔を存して嵌め込まれ、スプライン結合によって接続されている。
カムディスク5は、カム本体部5cと、外周側径方向延出部5dと、外周側軸方向延出部5eと、内周側径方向延出部5fと、内周側軸方向延出部5gとを有する。
カム本体部5cは、切欠孔5bの形成された部材であり、回転ディスク6の環状部6cが回転自在に外嵌している。また、切欠孔5bからは、ピニオンシャフト7の歯部7cの外歯7aが露出している。なお、図2におけるカムディスク5は、このカム本体部5cを表している。
外周側径方向延出部5dは、環状の部材であり、カム本体部5cの外周面の周縁部の両側からカム本体部5cの径方向外側に、環状部6cの外周面よりも延出するように形成されている。
外周側軸方向延出部5eは、筒状の部材であり、一対の外周側径方向延出部5dの各々の先端部から外嵌部6d側に、環状部6cの外周面と対向する位置まで延出するように形成されている。この一対の外周側軸方向延出部5eの先端は、外嵌部6dに、入力部2の回転中心軸線P1方向から、摩擦部材22を介して、挟み込むようにして接触している。
外周側径方向延出部5dと外周側軸方向延出部5eとにより構成されている部分は、入力部2の回転中心軸線P1に直交する方向から見た場合、その断面形状がL字状になっている。
内周側径方向延出部5fは、環状の部材であり、カム本体部5cの内周面の周縁部の両側からカム本体部5cの径方向内側に、歯部7cの内周面よりも延出するように形成されている。
内周側軸方向延出部5gは、筒状の部材であり、一対の内周側径方向延出部5fの各々の先端部から接続部7d側に、歯部7cの内周面と対向する位置まで延出するように形成されている。内周側軸方向延出部5gとピニオンシャフト7のシャフト7eとの間には、軸受7bが配置されている。そのため、カムディスク5は、ピニオンシャフト7に回転自在に軸支されている。
内周側径方向延出部5fと内周側軸方向延出部5gとにより構成されている部分は、入力部2の回転中心軸線P1に直交する方向から見た場合、隣接するカムディスク5の内周側径方向延出部5fと内周側軸方向延出部5gとにより構成されている部分と一体になって、その断面形状がT字状になっている。
軸受機構21は、環状部6cと外周側軸方向延出部5eとの間に配置された円柱形上の複数のローラ21aと、その複数のローラ同士の間隔を保持するための保持器21bとにより構成されている。
このように、本実施形態の無段変速機1の回転ディスク6は、その環状部6cの内周面に内歯6bを設けるとともに、その環状部6cの外周面において軸受21を介してカムディスク5に軸支されている。
したがって、本実施形態の無段変速機1は、回転ディスク6の内歯6b及び外歯7aと、カムディスク5が軸受21を介して回転ディスク6を軸支するための部分とを、径方向から見て重なるように配置できる構成となっている。
そのため、本実施形態の無段変速機1は、入力部2の回転中心軸線P1方向におけるてこクランク機構20の長さ(幅)を小さくする際に、軸受21を配置するための軸方向のスペースの幅やピニオンの歯部7cの幅を小さくする必要がない。
その結果、回転ディスク6を支持するために十分な幅を持った軸受21を配置することができる。また、外歯7aを有する歯部7cの幅を十分に確保できるので、歯部7cを径方向に大きくすることなく、外歯7aに十分な強度を持たせることができる。
また、本実施形態の無段変速機1は、回転ディスク6の外嵌部6dを、カムディスク5の一対の外周側軸方向延出部5eで挟持するような構成になっている。
その結果、入力部2の回転中心軸線P1方向における回転ディスク6の移動を、従来の無段変速機よりも回転ディスク6の外周側において規制することができ、回転ディスク6の倒れを防止しやすくなる。
さらに、本実施形態の無段変速機1は、内周側軸方向延出部5gと歯部7cとが、カム本体部5cの径方向から見て対向するような構成になっている。
その結果、入力部2の回転中心軸線P1方向における外歯7aの幅を小さくすることなく、シャフト7eの外周面上におけるカムディスク5を支持するための幅を十分に確保することができる。
ところで、本実施形態の無段変速機1では、その機構上、てこクランク機構20の動作中に、ピニオンシャフト7の外歯7aに加わる荷重の方向が時々刻々と変化する。
そこで、図2を用いて、本実施形態の無段変速機1のてこクランク機構20の動作中にピニオンシャフト7に加わる荷重について説明する。
図2に示すように、本実施形態の無段変速機1のてこクランク機構20は、ピニオンシャフト7と、カムディスク5と回転ディスク6とを有する回転半径調節機構4と、コネクティングロッド15と、揺動リンク18とを備えている。
そして、カムディスクの中心P2とピニオンシャフト7の回転中心軸線、すなわち、入力部2の回転中心軸線P1とを結ぶ線(長さRaを持つ線)とカムディスク5の中心P2と回転ディスク6の中心P3とを結ぶ線(長さRbを持つ線)とが、カムディスク5の中心P2を頂点としたV字型を形成している。
このV字型の開き具合、すなわち、これらの2つの線がなす角度は、入力部2に対するピニオンシャフト7の相対的な回転によって、0°〜180°の間で変化する。
ところで、回転ディスク6の中心P3、すなわち、V字型に加わる荷重は、てこクランク機構20の一動作の間に、周期的にV字型が開く方向とV字型が閉じる方向のいずれかの方向に切り替わるので、ピニオンシャフト7に加わる荷重の方向も切り替わることになる。
そして、ピニオンシャフト7の外歯7aと回転ディスク6の内歯6bとの間にはバックラッシュが設けられているので、その荷重の方向が切り替わる際には、ピニオンシャフト7の外歯7aの歯面のうち、それまで回転ディスク6の内歯6bと接触していた側の歯面が内歯6bから離れ、それまで回転ディスク6の内歯6bと接触していなかった側の逆側の歯面が内歯6bに接触することになる。
そのため、ピニオンシャフト7に加わる荷重の方向が切り替わる際にピニオンシャフト7の外歯7aと回転ディスク6の内歯6bとの接触によって衝撃が生じ、ひいては、その衝撃によって歯打ち音が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態の無段変速機1においては、図5に示すように、カムディスク5の外周側軸方向延出部5eと回転ディスク6の外嵌部6dとの間に、回転ディスク6やカムディスク5よりも摩擦係数の高い材料により構成された環状の摩擦部材22を配置している。
これにより、本実施形態の無段変速機1は、接触する歯面の切り替わりの開始から完了までの間の、カムディスク5と回転ディスク6との相対回転の速度が、摩擦部材22が存在していない場合に比べ遅くなる。
その結果、本実施形態の無段変速機1においては、カムディスク5の外周側軸方向延出部5eと回転ディスク6の外嵌部6dとが直接接触している場合に比べ、ピニオンシャフト7に加わる荷重の方向が切り替わる際にピニオンシャフト7の外歯7aと回転ディスク6の内歯6bとの接触によって生じる衝撃が緩和され、ひいては、その衝撃によって生じる歯打ち音も低減される。
本実施形態では、てこクランク機構20の動作によってピニオンシャフト7に加わる荷重が切り替わる場合について説明したが、本発明の無段変速機は、このような場合に限られず、その他の理由によってピニオンシャフト7に加わる荷重が切り替わる場合にも、歯打ち音の低減をすることができることはいうまでもない。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
上記実施形態では、カムディスク5の外周側軸方向延出部5eと回転ディスク6の外嵌部6dとの間に環状の摩擦部材22を配置することによって、カムディスク5と回転ディスク6との相対回転速度を低減している。
しかし、摩擦部材を配置するのではなく、外周側軸方向延出部5eの先端、若しくは、回転ディスク6の外嵌部6dの外周側軸方向延出部5eが接触する部分、又は、その両方に粗面化処理を施し、その接触する領域における摩擦係数を高めるようにした摩擦部を形成してもよい。
また、上記実施形態では、外周側軸方向延出部5eを、筒状の部材として形成している。しかし、例えば、軸受機構21の保持器21bが、ローラ21aをカム本体部5cの径方向外側から保持する筒状の形状である場合等には、必ずしも外周側軸方向延出部5eを筒状の部材として構成する必要はない。
1…無段変速機、2…入力部、2a…切欠孔、3…出力軸、4…回転半径調節機構、5…カムディスク(カム部)、5a…貫通孔、5b…切欠孔、5c…カム本体部、5d…外周側径方向延出部、5e…外周側軸方向延出部、5f…内周側径方向延出部、5g…内周側軸方向延出部、6…回転ディスク(回転部)、6a…受入孔、6b…内歯、6c…環状部、6d…外嵌部、7…ピニオンシャフト、7a…外歯、7b…軸受、7c…歯部、7d…接続部、7e…シャフト、8…差動機構、9…サンギヤ、10…第1リングギヤ、11…第2リングギヤ、12…段付きピニオン、12a…大径部、12b…小径部、13…キャリア、14…調節用駆動源、14a…回転軸、15…コネクティングロッド、15a…大径環状部、15b…小径環状部、16…コネクティングロッド軸受、17…一方向クラッチ(一方向回転阻止機構)、18…揺動リンク、18a…揺動端部、18b…突片、18c…貫通孔、19…連結ピン、20…てこクランク機構、21…軸受機構、21a…ローラ(転動体)、21b…保持器、22…摩擦部材、50…カムシャフト、50a…挿通孔、i…変速比、P1…入力部2の回転中心軸線、P2…カムディスク5の中心、P3…回転ディスク6の中心(入力側支点)、P4…出力軸3の回転中心軸線、P5…連結ピン19の中心(出力側支点)、Ra…P1とP2の距離、Rb…P2とP3の距離、R1…P1とP3の距離(偏心量,回転半径調節機構4の回転半径)、R2…P4とP5の距離(揺動リンク18の長さ)、θ1…回転半径調節機構4の回転角度、θ2…揺動リンク18の揺動範囲。

Claims (5)

  1. 走行用駆動源の駆動力が伝達される入力部と、
    前記入力部の回転中心軸線と平行な回転中心軸線を有する出力軸と、
    調節用駆動源と、前記調節用駆動源の駆動力を用いて回転半径を調節自在であり前記入力部の回転中心軸線を中心として回転可能な回転半径調節機構と、前記出力軸に軸支された揺動リンクと、前記回転半径調節機構と前記揺動リンクとを連結するコネクティングロッドとを有し、前記回転半径調節機構の回転運動を前記揺動リンクの揺動運動に変換するてこクランク機構と、
    前記揺動リンクが前記出力軸の回転中心軸線を中心として前記出力軸に対して一方側に回転しようとするときに前記出力軸に対して前記揺動リンクを固定し、他方側に回転しようとするときに前記出力軸に対して前記揺動リンクを空転させる一方向回転阻止機構とを備え、
    前記回転半径調節機構は、ピニオンと、前記入力部の回転中心軸線に対して偏心した状態で回転するカム部と、中心から偏心した位置に前記ピニオン及び前記カム部が挿通する受入孔が設けられ、前記カム部に対して偏心した状態で回転自在な回転部とを有し、
    前記カム部には、前記ピニオンが挿通する貫通孔、及び、前記ピニオンが露出する切欠孔が設けられ、
    前記受入孔の内周面には、前記切欠孔から露出した前記ピニオンと噛合する内歯が形成された無段変速機であって、
    前記回転部は、前記受入孔と同心の環状部と、前記環状部の外周面に設けられ、前記コネクティングロッドの一方の端部が回転自在に外嵌し、前記環状部よりも前記入力部の回転中心軸線方向の長さが短い外嵌部とを有し、
    前記カム部は、前記環状部が回転自在に外嵌するカム本体部と、前記カム本体部の外周面の周縁部の両側から前記カム本体部の径方向外側に前記環状部の外周面よりも延出した一対の外周側径方向延出部と、一対の前記外周側径方向延出部の各々の先端部から前記外嵌部側に前記環状部の外周面と対向する位置まで延出した一対の外周側軸方向延出部とを有し、
    前記環状部と前記外周側軸方向延出部との間に、軸受機構を備えたことを特徴とする無段変速機。
  2. 請求項1に記載の無段変速機であって、
    一対の前記外周側軸方向延出部の先端は、前記外嵌部に、前記入力部の回転中心軸線方向から、挟み込むようにして接触することを特徴とする無段変速機。
  3. 請求項2に記載の無段変速機であって、
    一対の前記外周側軸方向延出部の少なくとも一方の先端と前記外嵌部の前記外周側軸方向延出部の先端が接触する部分との間に、摩擦部材を備えたことを特徴とする無段変速機。
  4. 請求項2に記載の無段変速機であって、
    一対の前記外周側軸方向延出部の少なくとも一方の先端、又は、前記外嵌部の前記外周側軸方向延出部の先端が接触する部分に、摩擦部が形成されていることを特徴とする無段変速機。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の無段変速機であって、
    前記調節用駆動源の駆動力が伝達され、前記ピニオンが接続されるシャフトを備え、
    前記ピニオンは、外周面に外歯が形成された歯部と、前記入力部の回転中心軸線方向における幅が前記歯部より狭く、前記歯部と前記シャフトとを接続する接続部とを有し、
    前記カム部は、前記カム本体部の内周面の周縁部の両側から前記カム本体部の径方向内側に前記歯部の内周面よりも延出した一対の内周側径方向延出部と、一対の前記内周側径方向延出部の各々の先端部から前記接続部側に前記歯部の内周面と対向する位置まで延出した一対の内周側軸方向延出部とを有することを特徴とする無段変速機。
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