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JP2015060780A - 表示装置の製造方法及び製造システム - Google Patents

表示装置の製造方法及び製造システム Download PDF

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JP2015060780A
JP2015060780A JP2013195063A JP2013195063A JP2015060780A JP 2015060780 A JP2015060780 A JP 2015060780A JP 2013195063 A JP2013195063 A JP 2013195063A JP 2013195063 A JP2013195063 A JP 2013195063A JP 2015060780 A JP2015060780 A JP 2015060780A
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竜則 坂野
Tatsunori Sakano
竜則 坂野
健太郎 三浦
Kentaro Miura
健太郎 三浦
上田 知正
Tomomasa Ueda
知正 上田
信美 斉藤
Nobumi Saito
信美 斉藤
慎太郎 中野
Shintaro Nakano
慎太郎 中野
雄也 前田
Yuya Maeda
雄也 前田
山口 一
Hajime Yamaguchi
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Abstract

【課題】信頼性の高い表示装置の製造方法及び製造システムを提供する。【解決手段】実施形態によれば、基板の上に第1樹脂層を形成する工程と、第1樹脂層の上に表示層を形成する工程と、表示層の上に接着層を介して第2樹脂層を接着する工程と、基板を除去する工程と、接着層の密度を高くする工程と、を備えた表示装置の製造方法が提供される。表示層は、第1樹脂層と表示層との積層方向に対して垂直な方向に並ぶ複数の画素を含む。複数の画素のそれぞれは、第1樹脂層の上に設けられた第1電極と、第1電極の上に設けられた有機発光層と、有機発光層の上に設けられた第2電極と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、表示装置の製造方法及び製造システムに関する。
電界発光(エレクトロルミネッセンス、EL)素子を用いた表示装置がある。電界発光素子を用いた表示装置では、軽量化や大型化という要求に加え、長期信頼性、形状の自由性が高いこと、曲面表示が可能なことなどの高度な要求がなされている。そこで、表示装置に用いる基板としては、重くて割れやすく大面積化が困難なガラス基板に代わって、透明プラスチック等の樹脂層が注目を集めている。表示装置の製造において、ガラス基板などの支持基板の上に樹脂層を設け、樹脂層上に回路および表示層を形成したのちに、樹脂層から支持基板を剥離して表示装置を形成する方法がある。こうした表示装置の製造方法において、信頼性の向上が望まれる。
特開2012−27177号公報
本発明の実施形態は、信頼性の高い表示装置の製造方法及び製造システムを提供する。
本発明の実施形態によれば、基板の上に第1樹脂層を形成する工程と、前記第1樹脂層の上に表示層を形成する工程と、前記表示層の上に接着層を介して第2樹脂層を接着する工程と、前記基板を除去する工程と、前記接着層の密度を高くする工程と、を備えた表示装置の製造方法が提供される。前記表示層は、前記第1樹脂層と前記表示層との積層方向に対して垂直な方向に並ぶ複数の画素を含む。前記複数の画素のそれぞれは、前記第1樹脂層の上に設けられた第1電極と、前記第1電極の上に設けられた有機発光層と、前記有機発光層の上に設けられた第2電極と、を含む。
第1の実施形態に係る表示装置を模式的に表す断面図である。 図2(a)〜図2(c)は、第1の実施形態に係る表示装置の製造工程順を模式的に表す断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、第1の実施形態に係る表示装置の製造工程順を模式的に表す断面図である。 第1の実施形態に係る表示装置の製造方法を模式的に表すフローチャートである。 第2の実施形態に係る表示装置を模式的に表す断面図である。 図6(a)〜図6(c)は、第2の実施形態に係る表示装置の製造工程順を模式的に表す断面図である。 第2の実施形態に係る表示装置の製造工程順を模式的に表す断面図である。 第3の実施形態に係る製造システムを模式的に表すブロック図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る表示装置を模式的に表す断面図である。
図1に表したように、表示装置110は、第1樹脂層11と、第2樹脂層12と、表示層13と、接着層14と、を備える。表示装置110は、例えば、表示層13を第1樹脂層11と第2樹脂層12とで支持する。表示装置110は、例えば、可撓性を有する。表示装置110は、例えば、フレキシブルな表示装置である。
表示層13は、第1樹脂層11の上に設けられる。第2樹脂層12は、表示層13の上に設けられる。接着層14は、表示層13と第2樹脂層12との間に設けられる。第2樹脂層12は、接着層14によって表示層13の上に接着されている。
この例では、表示装置110が、第1封止層21と、第2封止層22と、をさらに備える。第1封止層21及び第2封止層22は、必要に応じて設けられ、省略可能である。第1封止層21は、第1樹脂層11の上に設けられる。この例では、表示層13が、第1封止層21の上に設けられる。第2封止層22は、表示層13の上に設けられる。この例では、接着層14が、第2封止層22の上に設けられる。すなわち、この例では、第2樹脂層12が、接着層14を介して第2封止層22に接着される。
第1樹脂層11は、可撓性を有する。この例において、第1樹脂層11は、光透過性をさらに有する。また、第1樹脂層11は、例えば、表示層13の形成などにおいて実質的に変化しない熱特性を有する。第1樹脂層11には、例えば、ポリイミドが用いられる。
第1封止層21は、例えば、水分や不純物の透過を抑制する。第1封止層21は、例えば、表示層13を水分や不純物などから保護する。第1封止層21には、例えば、可撓性と光透過性とガスバリア性とを有する材料が用いられる。第1封止層21には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、または、シリコン酸窒化膜などが用いられる。
表示層13は、複数の画素30を含む。複数の画素30は、第1樹脂層11と表示層13との積層方向に対して垂直な方向に並ぶ。
ここで、第1樹脂層11と表示層13との積層方向に対して平行な方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。X軸方向及びZ軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
複数の画素30は、例えば、X軸方向及びY軸方向に並ぶ。複数の画素30は、例えば、積層方向に対して垂直な面内(X−Y平面)において、二次元マトリクス状に配置される。
複数の画素30のそれぞれは、第1電極31と、第2電極32と、有機発光層33と、を含む。第1電極31は、第1樹脂層11の上に設けられる。有機発光層33は、第1電極31の上に設けられる。第2電極32は、有機発光層33の上に設けられる。第1電極31は、例えば、光透過性を有する。第2電極32は、例えば、光反射性を有する。第2電極32の光反射率は、第1電極31の光反射率よりも大きい。
有機発光層33は、第1電極31及び第2電極32のそれぞれと電気的に接続される。これにより、第1電極31と第2電極32との間に電圧を印加することで、有機発光層33に電流が流れる。このように、第1電極31と第2電極32とを介して有機発光層33に電流を流す。これにより、有機発光層33から光が放出される。
この例では、有機発光層33から放出された光が、第1電極31を透過し、第1樹脂層11から外部に出射される。すなわち、この例において、表示装置110は、いわゆるボトムエミッション型である。例えば、第1電極31を光反射性とし、第2電極32を光透過性とし、第2樹脂層12から光を出射させてもよい。すなわち、表示装置110は、いわゆるトップエミッション型でもよい。
画素30とは、例えば、表示装置110において、有機発光層33から光が放出される部分である。表示装置110では、二次元マトリクス状に並べられた各画素30の発光を制御する。これにより、表示装置110において、画像を表示することができる。
この例では、表示層13が、複数の薄膜トランジスタ35を含む。複数の薄膜トランジスタ35のそれぞれが、複数の画素30のそれぞれに対応して設けられる。この例では、各画素30の発光が、各薄膜トランジスタ35によって制御される。各画素30と各薄膜トランジスタ35との組み合わせが、マトリクス状に並べて配置される。すなわち、この例において、表示装置110は、有機ELを用いたアクティブマトリクス方式の表示装置である。
各画素30の駆動方式は、アクティブマトリクス方式に限ることなく、例えば、パッシブマトリクス方式でもよいし、他の駆動方式でもよい。例えば、パッシブマトリクス方式の場合、画素30毎に薄膜トランジスタ35を設ける必要はない。すなわち、薄膜トランジスタ35は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
各薄膜トランジスタ35は、第1樹脂層11の上に並べて設けられる。この例では、各薄膜トランジスタ35が、第1封止層21の上に設けられる。
薄膜トランジスタ35は、例えば、第1導電部41と、第2導電部42と、ゲート電極43と、ゲート絶縁膜44と、半導体層45と、チャネル保護膜46と、を含む。
ゲート電極43は、第1封止層21の上に設けられる。ゲート電極43には、例えば、アルミニウム、銅、モリブデン、タンタル、チタン、又は、タングステンなどが用いられる。
ゲート絶縁膜44は、ゲート電極43の上に設けられる。この例では、複数の薄膜トランジスタ35のそれぞれのゲート絶縁膜44が、互いに連続している。換言すれば、この例では、1つのゲート絶縁膜が、複数のゲート電極43のそれぞれを覆うように、第1封止層21の全体の上に設けられている。ゲート絶縁膜44には、例えば、絶縁性と光透過性とを有する材料が用いられる。ゲート絶縁膜44には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸窒化膜のいずれかが用いられる。
半導体層45は、ゲート絶縁膜44の上に設けられる。ゲート絶縁膜44は、ゲート電極43と半導体層45との間に設けられ、ゲート電極43と半導体層45とを絶縁する。半導体層45には、例えば、アモルファスシリコンが用いられる。半導体層45には、例えば、レーザーアニールなどによって結晶化させたポリシリコンやZnOやInGaZnOなどの酸化物半導体、または、ペンタセンなどの有機半導体などを用いてもよい。
第1導電部41は、半導体層45と電気的に接続されている。第2導電部42は、半導体層45と電気的に接続されている。第1導電部41及び第2導電部42には、例えば、Ti、Al及びMoなどが用いられる。第1導電部41及び第2導電部42は、例えば、Ti、Al及びMoの少なくともいずれかを含む積層体でもよい。第1導電部41は、薄膜トランジスタ35のソース電極及びドレイン電極の一方である。第2導電部42は、薄膜トランジスタ35のソース電極及びドレイン電極の他方である。
チャネル保護膜46は、半導体層45の上に設けられている。チャネル保護膜46は、半導体層45を保護する。チャネル保護膜46には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又は、シリコン酸窒化膜などが用いられる。
第1導電部41は、半導体層45の一部を覆う。第2導電部42は、半導体層45の別の一部を覆う。半導体層45は、第1導電部41及び第2導電部42に覆われない部分を有する。ゲート電極43は、X−Y平面に対して平行な平面に投影したときに、第1導電部41と第2導電部42との間の部分に重なる。これにより、ゲート電極43に電圧を印加することで、半導体層45にチャネルが発生し、第1導電部41と第2導電部42との間に電流が流れる。
この例では、半導体層45がゲート電極43の上に設けられたボトムゲート型の薄膜トランジスタ35を用いている。薄膜トランジスタ35は、ボトムゲート型に限ることなく、例えば、ゲート電極43が半導体層45の上に設けられたトップゲート型でもよい。
この例において、表示層13は、パッシベーション膜50と、カラーフィルタ52と、バンク層54と、をさらに含む。
パッシベーション膜50は、薄膜トランジスタ35と第1電極31との間に設けられる。パッシベーション膜50には、例えば、絶縁性と光透過性とを有する材料が用いられる。パッシベーション膜50には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸窒化膜のいずれかが用いられる。
カラーフィルタ52は、第1電極31とパッシベーション膜50との間に設けられる。カラーフィルタ52は、例えば、画素30毎に異なる色を有する。カラーフィルタ52は、例えば、赤色、緑色及び青色のいずれかのカラー樹脂膜(例えばカラーレジスト)が用いられる。例えば、赤色、緑色及び青色の各カラーフィルタ52が、各画素30に所定のパターンで配置される。有機発光層33から放出された光は、カラーフィルタ52を透過して第1樹脂層11側から外部に出射する。これにより、カラーフィルタ52に応じた色の光が、各画素30から放出される。カラーフィルタ52は、必要に応じて設けられる。カラーフィルタ52は、省略可能である。
第1電極31は、第1導電部41及び第2導電部42のいずれか一方と電気的に接続される。この例では、第1電極31は、第1導電部41(例えばソース)と電気的に接続される。
第1電極31は、カラーフィルタ52の上に設けられる。第1電極31には、例えば、導電性と光透過性とを有する材料が用いられる。第1電極31には、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)などが用いられる。
パッシベーション膜50及びカラーフィルタ52には、第1導電部41の一部を露呈させる開口が、それぞれ設けられている。第1電極31の一部は、パッシベーション膜50及びカラーフィルタ52のそれぞれの開口内に入り込んでいる。第1電極31は、例えば、第1導電部41の開口に露呈された部分において、第1導電部41と電気的に接続される。第1電極31は、例えば、第1導電部41の開口に露呈された部分に接する。
バンク層54は、第1電極31及びカラーフィルタ52の上に設けられる。バンク層54には、例えば、絶縁性を有する材料が用いられる。バンク層54には、例えば、有機樹脂材料が用いられる。バンク層54には、第1電極31の一部を露呈させる開口が設けられている。例えば、バンク層54の開口によって、各画素30の領域が規定される。
有機発光層33は、バンク層54の上に設けられる。有機発光層33は、例えば、バンク層54の開口において、第1電極31と接触する。有機発光層33には、例えば、正孔輸送層と、発光層と、電子輸送層と、を積層させた積層体が用いられる。この例では、各画素30のそれぞれの有機発光層33が、互いに連続している。有機発光層33は、例えば、第1電極31と接する部分にだけ設けてもよい。すなわち、有機発光層33は、バンク層54の開口内にだけ設けてもよい。
第2電極32は、有機発光層33の上に設けられる。第2電極32には、導電性を有する材料が用いられる。第2電極32には、例えば、Alが用いられる。この例では、各画素30のそれぞれの第2電極32が、互いに連続している。第2電極32は、例えば、画素30毎に離間していてもよい。例えば、パッシブマトリクス方式の場合、所定の列の画素30の第2電極32が互いに連続し、異なる列の第2電極32どうしは、互いに離間する。
第2封止層22は、有機発光層33及び第2電極32を覆う。第2封止層22は、例えば、有機発光層33及び第2電極32を保護する。第2封止層22には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜、シリコン窒化膜、アルミナ及びタンタル酸化膜の少なくともいずれかが用いられる。第2封止層22には、例えば、これらの積層膜が用いられる。
第2樹脂層12には、例えば、第1樹脂層11と実質的に同じ材料を用いることができる。第2樹脂層12には、例えば、ポリイミドが用いられる。第2樹脂層12の材料は、第1樹脂層11の材料と異なってもよい。また、この例において、第2樹脂層12は、光透過性を有しなくてもよい。例えば、トップエミッション型の表示装置とする場合には、第2樹脂層12に光透過性の材料を用いる。接着層14には、例えば、光硬化性の樹脂材料や熱硬化性の樹脂材料などが用いられる。
次に、表示装置110の製造方法について説明する。
図2(a)〜図2(c)、図3(a)及び図3(b)は、第1の実施形態に係る表示装置の製造工程順を模式的に表す断面図である。
図2(a)及び図2(b)に表したように、表示装置110の製造においては、まず、基板5の上に第1樹脂層11を形成する。
第1樹脂層11の形成では、例えば、基板5の上に、第1樹脂層11の原材料を含む材料層11mを形成する。この後、材料層11mを加熱して材料層11mから第1樹脂層11を形成する。基板5には、例えば、ガラス基板が用いられる。
第1樹脂層11の一例として、ポリイミドフィルムの形成の概略を説明する。第1樹脂層11にポリイミドフィルムを用いる場合には、構造中にイミド基を有するポリマーを含む耐熱性樹脂が用いられる。ポリイミド樹脂としては、例えば、ポリアミドイミド、ポリベンズイミダゾール、ポリイミドエステル。ポリエーテルイミド、ポリシロキサンイミド等が挙げられる。
ポリイミド樹脂は公知のジアミンと酸無水物とを溶媒の存在下で反応させて製造することが出来る。例えば、ジアミンと酸無水物を反応させることによりポリイミド樹脂の前駆体であるポリアミド酸の樹脂溶液を得ることが出来る。
基板5は、例えば、ポリアミド酸溶液の塗布を行う際の支持体としての機能を持つ。基板5の透湿度は、ポリイミド樹脂が形成される際の剥離性に影響がある。例えば、ポリアミド酸溶液の乾燥・イミド化工程における有機溶剤およびイミド化進行に伴う水分が、基板5と第1樹脂層11との界面に集中し、双方の密着を阻害する。この状態では、例えば、基板5と第1樹脂層11との剥離は容易となる。つまり基板5の透湿度が大きければ、水分が界面に留まることなく密着性が強くなる。一方、低すぎると水分が抜けきらずプロセス中における第1樹脂層11の予期せぬ浮きが生じる傾向がある。
イミド化は、熱処理によってポリアミド酸の脱水閉環を進行させてポリイミドを形成する工程である。すなわち、材料層11mから第1樹脂層11を形成する工程である。上述のように、イミド化の際に発生するイミド化水をどの程度、基板5と第1樹脂層11との界面に残存させるかが、基板5の剥離性に大きく影響する。界面の液体成分が完全に取り除かれると、密着性が強固になり、剥離不良の原因になる。剥離層を入れて密着力を下げる場合には、例えば、イミド化の水分が剥離層との界面に留まるような材料を用いていると予想される。
図2(c)に表したように、第1樹脂層11の上に、第1封止層21を形成する。そして、第1封止層21の上に、表示層13を形成する。本実施形態では、例えば、既存のガラス基板上のプロセスと同じように表示層13を製造することができる。例えば、アクティブマトリックスディスプレイのアレイを含むディスプレイを既存の技術を用いて第1樹脂層11の上に作製することが可能である。
例えば、第1樹脂層11の上に金属層を形成し、その金属層の上に第1封止層21を形成してもよい。ゲート電極43を形成する前に、スルーホールを第1封止層21に形成することで、金属層とコンタクトを取る。これにより、例えば、後に行うレーザによる剥離工程によって裏面からの実装が可能となる。この後は、基本的に従来と同様のアクティブマトリクスを形成すればよい。例えば、アモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)によるアクティブマトリクスの形成方法を示す。
まず、ゲート電極43を形成する。ゲート電極43には、例えば、アルミニウム、銅、モリブデン、タンタル、チタン及びタングステンの少なくともいずれかが用いられる。ゲート電極43は、例えば、コンタクトホール、配線を介し、ドライバICと電気的に接続する。
続いて、ゲート絶縁膜44を形成する。ゲート絶縁膜44の形成には、例えば、CVD法またはスパッタ法が用いられる。ゲート絶縁膜44には、例えば、SiO、SiNまたはSiONなどが用いられる。
続いて、半導体層45を形成する。半導体層45の形成には、例えば、CVD法が用いられる、半導体層45には、例えば、水素化アモルファスシリコン(a−Si:H)が用いられる。続いて、チャネル保護膜46を形成する。チャネル保護膜46の形成には、例えば、CVD法またはスパッタ法が用いられる。チャネル保護膜46には、例えば、SiO、SiNまたはSiONなどが用いられる。そして、第1導電部41と第2導電部42とを形成する。これにより、薄膜トランジスタ35が形成される。
この後、パッシベーション膜50の形成、コンタクトホールの形成、第1電極31の形成、バンク層54の形成、有機発光層33の形成、第2電極32の形成を順次行う。これにより、表示層13が形成される。そして、第2電極32の上に、第2封止層22を形成する。第2封止層22には、例えば、SiNまたはAlOを含む積層膜が用いられる。薄膜トランジスタ35の形成方法、及び、薄膜トランジスタ35の構造は、上記に限らない。例えば、チャネル保護膜46を有しない薄膜トランジスタでもよい。
有機発光層33の形成では、例えば、正孔輸送層を蒸着し、発光層を堆積させる。発光層の上に電子輸送層を形成する。第2電極32には、例えば、LiFとAlとの積層膜が用いられる。第2封止層22は、例えば、PE−CVD法によるSiN、スパッタ法によるSiO、または、ポリパラキシレンを含む有機樹脂膜(パリレン)などでもよい。
図3(a)に表したように、接着層14を介して第2樹脂層12を表示層13の上に接着する。この例では、第2樹脂層12を第2封止層22に接着する。これにより、例えば、封止性能を向上させることができる。さらには、レーザ剥離などで基板5を除去する際の、表示層13などの支持体としても機能する。
図3(b)に表したように、基板5を除去する。基板5の除去には、例えば、レーザ剥離が用いられる。レーザ剥離は、レーザ光を基板5側から照射し、第1樹脂層11または吸収層(図示は省略)に光を吸収させる。これにより、熱を非常に狭い領域で発生させ、基板5を第1樹脂層11から剥離する。
レーザ光としては、波長に制限がかかり、基板5(例えばガラス)を透過し、第1樹脂層11(例えばポリイミド)に吸収される波長を中心に持つレーザ光を選択する必要がある。候補としては、例えば、XeClエキシマレーザ(中心波長308nm)、YAG:THGレーザ(中心波長355nm)などを挙げることが出来る。
これとは別に、第1樹脂層11に吸収が無くても吸収層に光を吸収させる方式がある。この場合、吸収層として金属膜を用いると、広い波長の領域で吸収を持つ。このため、用いることができるレーザの幅が大きく広がる。例えば、金属膜としてTiを用い、レーザとして赤外のファイバレーザを用いる。XeClエキシマレーザは、非常に装置コスト、ランニングコストが高い。このため、将来的な低コストプロセス化を考慮すると、吸収層を入れるプロセスを追加したとしても、製造コストを抑えることができると考えられる。
基板5の除去は、レーザ剥離に限定されない。例えば、ランプなどで第1樹脂層11を加熱することによって、基板5を第1樹脂層11から剥離させてもよい。また、例えば、基板5を研削することによって、基板5を除去してもよい。例えば、基板5と第1樹脂層11との接着剤を薬剤などで溶融させることによって、基板5を除去してもよい。
基板5を除去した後、接着層14の密度を高くする工程を実行する。「接着層14の密度を高くする工程」とは、換言すれば、接着層14の材料の分子間距離を近づける工程である。例えば、弾性率を高くする工程であると言うこともできる。より具体的には、例えば、熱や光によって、接着層14を硬化させる工程である。例えば、接着層14に光硬化性の樹脂材料を用いた場合には、接着層14に光を照射して接着層14の密度を高くする。すなわち、光の照射によって接着層14を硬化させる。例えば、接着層14に熱硬化性の樹脂材料を用いた場合には、接着層14を加熱して接着層14の密度を高くする。すなわち、加熱によって接着層14を硬化させる。
これにより、表示装置110が完成する。
基板5を除去した後、熱または光によって接着層14を硬化させる。これにより、例えば、接着層14が、バリア性を発揮する。本実施形態では、基板5の除去前に接着層14を硬化させず、基板5を除去した後に接着層14を硬化させる。これにより、例えば、有機発光層33への応力集中を避けることができる。有機発光層33は、層間の密着性が低く、力が集中すると有機発光層33の膜剥がれが発生する。膜剥がれが発生した画素30は、EL発光が消失し、滅点となる。よって有機発光層33かかる膜応力を小さく抑えることが非常に重要となる。
例えば、第1樹脂層11の表示層13と反対側の面に、フィルムを貼り合わせることで、第2樹脂層12及び第2封止層22とのバランスを取り、有機発光層33がなるべく中立面に位置するようにしてもよい。すなわち、有機発光層33のZ軸方向の位置が、表示装置110のZ軸方向の厚さの中心付近に来るようにする。これにより、例えば、可撓性の表示装置110を湾曲させた際に、有機発光層33に加わる応力を小さくすることができる。例えば、表示装置110を曲げに強い構造とすることができる。
以上の説明では、本実施形態に係る表示装置110の特徴的工程のみを説明したが、上記以外の工程を含むことを妨げるものではなく、任意の工程を含めることが出来る。
本願発明者は、ガラス基板上(膜厚700μm)に塗布形成したポリイミドフィルム(10μm)に表示層13を形成し、第2樹脂層12としてPEN基板を貼り付けたサンプルを作製し、XeClエキシマレーザによる剥離評価を行った。
剥離評価では、接着層14の種類の異なる3つのサンプルを作製した。第1サンプルでは、接着のみを行う材料を接着層14に用いた。第2サンプルでは、接着後、熱硬化させる材料を接着層14に用いた。第3サンプルでは、熱可塑性の粘着剤を接着層14に用いた。
第1サンプル及び第3サンプルでは、レーザ照射による剥離条件出しを行っても、オーバラップ率による影響が見られず、全てEL発光した。ここで、オーバーラップ率とは、すなわち1回目にレーザショットされた部分の面積のうち、この1回目にレーザショットされた部分と、2回目にレーザショットされた部分の重なるところの面積の割合である。これに対し、第2サンプルにおいて、接着層14を硬化させた後に、レーザ剥離させた場合、オーバラップ率に対し顕著な傾向を示した。
このように、オーバラップ率が高い場合には、画素30の有機発光層33の膜剥がれが発生し、残留応力が高いことを示した。剥離前には、画素30が正常に点灯することを確認している。例えば、ガラス基板という支持体が無くなることで、第1樹脂層11が最表面となり、残留応力が緩和される。このため、第1樹脂層11自体が形状を変化する過程において、有機発光層33のバンク構造部のエッジに大きな応力がかかる。これにより、膜剥がれが発生していると考えられる。
機械的に手や装置によって剥離する場合にしても、レーザ照射で剥離する場合にしても剥離された領域と、まだ剥離されていない密着した領域の界面に大きな応力が発生する。これが連続的に剥離が進むにつれて移動することから、構造と応力のバランスに従って剥離した瞬間に膜剥がれが発生するかどうかが決まる。以上から、第2樹脂層12及び接着層14の残留応力の影響は大きいことが分かる。従って、接着層14を如何に残留応力を小さくした状態で基板5を除去するかが重要となる。
このように、本願発明者は、基板5を除去する工程において、接着層14の残留応力が、有機発光層33の膜剥がれに影響を与えることを見出した。これは、本願発明者の検討によって初めて見出された技術的課題である。
また、本願発明者は、上記の各サンプルについて、ガスバリア性についても評価を行った。その結果、第1サンプル及び第3サンプルのガスバリア性は、第2サンプルのガスバリア性に比べて低いことが分かった。
このように、接着のみを行う材料を接着層14に用いた場合、及び、熱可塑性の材料を接着層14に用いた場合には、有機発光層33の膜剥がれを抑制できる反面、ガスバリア性が低くなる。一方、接着層14を硬化させた後に基板5から剥離させる方法では、良好なガスバリア性を得られる反面、有機発光層33の膜剥がれが生じ易くなる。
これに対して、本実施形態に係る表示装置110の製造方法においては、接着層14の密度が低い状態で、基板5を除去している。具体的には、接着層14を硬化させる前に、基板5を除去している。これにより、接着層14を硬化させた後に基板5を除去する場合に比べ、基板5を除去する工程において、有機発光層33に加わる応力を小さくすることができる。これにより、例えば、基板5を除去する工程における有機発光層33の膜剥がれを抑制することができる。そして、基板5を除去した後に接着層14の密度を高くすることで、良好なガスバリア性を得ることもできる。
従って、本実施形態に係る表示装置110の製造方法によれば、高い信頼性を得ることができる。例えば、有機発光層33の膜剥がれの抑制と高いガスバリア性とを両立させることができる。例えば、表示装置110の製造において、歩留まりを高めることができる。例えば、製造コストを抑えることができる。
図4は、第1の実施形態に係る表示装置の製造方法を模式的に表すフローチャートである。
図4に表したように、実施形態に係る表示装置の製造方法は、第1樹脂層11を形成するステップS110と、表示層13を形成するステップS120と、第2樹脂層12を接着するステップS130と、基板5を除去するステップS140と、接着層14の密度を高くするステップS150と、を含む。実施形態に係る表示装置の製造方法は、他の工程をさらに含んでもよい。例えば、第1樹脂層11を形成するステップS110は、材料層11mを形成する工程と、材料層11mから第1樹脂層11を形成する工程と、を含んでもよい。
ステップS110では、例えば、図2(a)及び図2(b)に関して説明した処理を実施する。ステップS120では、例えば、図2(c)に関して説明した処理を実施する。ステップS130では、例えば、図3(a)に関して説明した処理を実施する。ステップS140及びステップS150では、例えば、図3(b)に関して説明した処理を実施する。
これにより、信頼性の高い表示装置の製造方法を得ることができる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る表示装置を模式的に表す断面図である。
図5に表したように、表示装置120では、第2樹脂層12と接着層14との間にカラーフィルタ層60が設けられている。また、表示装置120は、第2樹脂層12とカラーフィルタ層60との間に設けられた平坦化層61と、接着層14とカラーフィルタ層60との間に設けられたバリア層62と、をさらに含む。表示装置120において、カラーフィルタ層60、平坦化層61及びバリア層62は、必要に応じて設けられ、省略可能である。なお、上記第1の実施形態と同様の部材には、同符号を付し、詳細な説明を省略する。
表示装置120においては、第2電極32が、光透過性を有する。表示装置120において、第2電極32は、例えば、透明電極である。第1電極31は、例えば、光反射性である。第1電極31は、光透過性でもよい。すなわち、表示装置120は、有機発光層33から放出された光が、第2電極32を透過し、第2樹脂層12側から外部に出射されるトップエミッション型である。従って、表示装置120では、第2封止層22、接着層14、バリア層62、カラーフィルタ層60、平坦化層61、及び、第2樹脂層12のそれぞれも、光透過性を有する。
この例において、第1電極31には、例えば、LiF/Al、AlまたはAgなどが用いられる。第2電極32には、例えば、ITOやMgAgなどが用いられる。平坦化層61には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、または、アルミ酸化膜などが用いられる。バリア層62には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、または、アルミ酸化膜などが用いられる。
カラーフィルタ層60は、例えば、複数のカラーフィルタ60aを含む。各カラーフィルタ60aは、例えば、X−Y平面に対して平行な平面に投影したときに、各画素30のそれぞれと重なる位置に配置される。これにより、有機発光層33から放出された光が、カラーフィルタ60aを透過し、カラーフィルタ60aに応じた色の光が、外部に出射される。
カラーフィルタ層60は、例えば、遮光部60bさらに含む。遮光部60bは、光透過性を有しない。遮光部60bは、例えば、各カラーフィルタ60aのそれぞれを囲む枠状である。遮光部60bは、例えば、X−Y平面に対して平行な平面に投影したときに、各薄膜トランジスタ35のそれぞれと重なる。これにより、例えば、薄膜トランジスタ35への外光などの入射を抑制し、薄膜トランジスタ35の特性変動を抑制することができる。遮光部60bには、例えば、黒色の樹脂材料などが用いられる。
次に、表示装置120の製造方法について説明する。
図6(a)〜図6(c)、及び、図7は、第2の実施形態に係る表示装置の製造工程順を模式的に表す断面図である。
図6(a)に表したように、表示装置120の製造においては、まず、上記第1の実施形態と同様に、基板5の上に第1樹脂層11を形成する。第1樹脂層11の上に、第1封止層21を形成する。第1封止層21の上に、表示層13を形成する。そして、表示層13の上に、第2封止層22を形成する。
図6(b)に表したように、表示層13などとは別に、支持体6の上に、第2樹脂層12を形成する。支持体6には、例えば、ガラス基板などが用いられる。支持体6の上に第2樹脂層12を形成する工程は、基板5の上に第1樹脂層11を形成する工程よりも先に行ってもよい。または、基板5の上に第1樹脂層11を形成する工程と、支持体6の上に第2樹脂層12を形成する工程と、を実質的に同時に行ってもよい。
第2樹脂層12の上に、カラーフィルタ層60を形成する。この例では、第2樹脂層12の上に平坦化層61を形成し、平坦化層61の上にカラーフィルタ層60を形成する。そして、カラーフィルタ層60の上に、バリア層62を形成する。
図6(c)に表したように、表示層13の上に、接着層14を介して第2樹脂層12を接着する。この例では、表示層13と第2樹脂層12との間にカラーフィルタ層60が配置されるように、接着層14を介してカラーフィルタ層60と第2樹脂層12とを表示層13の上に接着する。この例では、バリア層62が、接着層14によって第2封止層22に接着される。
図7に表したように、レーザ光の照射などにより、基板5を除去する。そして、この例では、さらに支持体6を除去する。支持体6の除去には、例えば、基板5の除去と同様の方法を用いることができる。この後、第1の実施形態と同様に、接着層14の密度を高くする工程を行う。以上により、表示装置120が完成する。
このように、トップエミッション型の表示装置120において、基板5の除去及び支持体6の除去を行った後に、接着層14の密度を高くする工程を行う。これにより、例えば、基板5を除去する工程及び支持体6を除去する工程における有機発光層33の膜剥がれを抑制することができる。そして、基板5及び支持体6を除去した後に接着層14の密度を高くすることで、良好なガスバリア性を得ることもできる。
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係る製造システムを模式的に表すブロック図である。
図8に表したように製造システム200は、第1処理部201と、第2処理部202と、第3処理部203と、第4処理部204と、第5処理部205と、を含む。
第1処理部201は、基板5の上に第1樹脂層11を形成する処理を行う。第1処理部201は、例えば、図2(a)及び図2(b)に関して説明した処理を行う。
第2処理部202は、第1樹脂層11の上に表示層13を形成する処理を行う。第2処理部202は、例えば、図2(c)に関して説明した処理を行う。
第3処理部203は、表示層13の上に接着層14を介して第2樹脂層を接着する処理を行う。第3処理部203は、例えば、図3(a)に関して説明した処理を行う。
第4処理部204は、基板5を除去する処理を行う。第4処理部204は、例えば、図3(b)に関して説明した処理を行う。
第5処理部205は、接着層14の密度を高くする処理を行う。第5処理部205は、例えば、図3(b)に関して説明した処理を行う。
第1処理部201〜第5処理部205のそれぞれは、1つの装置で構成されていてもよいし、それぞれ別の装置で構成されていてもよい。また、第1処理部201〜第5処理部205のそれぞれが、複数の装置を含んでもいてもよい。例えば、第1処理部201は、材料層11mを形成する装置と、材料層11mから第1樹脂層11を形成する装置と、を含んでもよい。
製造システム200は、例えば、第1処理部201〜第5処理部205のそれぞれの間において、基板5などの加工品を搬送する搬送装置をさらに含んでもよい。第1処理部201〜第5処理部205のそれぞれの間の加工品の搬送は、例えば、作業者などが手動で行ってもよい。
実施形態によれば、信頼性の高い表示装置の製造方法及び製造システムが提供される。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれは良い。本願明細書において、「上に設けられる」状態は、直接接して設けられる状態の他に、間に他の要素が挿入されて設けられる状態も含む。「積層される」状態は、互いに接して重ねられる状態の他に、間に他の要素が挿入されて重ねられる状態も含む。「対向する」状態は、直接的に面する状態の他に、間に別の要素が挿入されて面する状態も含む。本願明細書において、「電気的に接続」には、直接接触して接続される場合の他に、他の導電性部材などを介して接続される場合も含む。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。
しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、表示装置に含まれる、基板、第1樹脂層、表示層、画素、第1電極、有機発光層、第2電極、接着層及び材料層、及び、製造システムに含まれる第1処理部〜第5処理部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した表示装置の製造方法及び製造システムを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての表示装置の製造方法及び製造システムも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
5…基板、 6…支持体、 11…第1樹脂層、 11m…材料層、 12…第2樹脂層、 13…表示層、 21…第1封止層、 22…第2封止層、 30…画素、 31…第1電極、 32…第2電極、 33…有機発光層、 35…薄膜トランジスタ、 41…第1導電部、 42…第2導電部、 43…ゲート電極、 44…ゲート絶縁膜、 45…半導体層、 46…チャネル保護膜、 50…パッシベーション膜、 52…カラーフィルタ、 54…バンク層、 60…カラーフィルタ層、 61…平坦化層、 62…バリア層、 110、120…表示装置、 200…製造システム、 201〜205…処理部

Claims (7)

  1. 基板の上に第1樹脂層を形成する工程と、
    前記第1樹脂層の上に表示層を形成する工程であって、前記表示層は、前記第1樹脂層と前記表示層との積層方向に対して垂直な方向に並ぶ複数の画素を含み、前記複数の画素のそれぞれは、前記第1樹脂層の上に設けられた第1電極と、前記第1電極の上に設けられた有機発光層と、前記有機発光層の上に設けられた第2電極と、を含む、表示層を形成する工程と、
    前記表示層の上に接着層を介して第2樹脂層を接着する工程と、
    前記基板を除去する工程と、
    前記接着層の密度を高くする工程と、
    を備えた表示装置の製造方法。
  2. 前記第1樹脂層を形成する前記工程は、
    前記基板の上に材料層を形成する工程と、
    前記材料層を加熱して前記材料層から前記第1樹脂層を形成する工程と、
    を含む請求項1記載の表示装置の製造方法。
  3. 前記第1樹脂層は、ポリイミドを含む請求項1又は2に記載の表示装置の製造方法。
  4. 前記基板を除去する前記工程は、
    前記第1樹脂層にレーザ光を照射することにより前記基板を前記第1樹脂層から剥離させる工程と、
    前記第1樹脂層を加熱することにより前記基板を前記第1樹脂層から剥離させる工程と、
    の一方を含む請求項1〜3のいずれか1つに記載の表示装置の製造方法。
  5. 前記接着層の密度を高くする前記工程は、
    前記接着層に光を照射して前記接着層を硬化させる工程と、
    前記接着層を加熱して前記接着層を硬化させる工程と、
    の一方を含む請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置の製造方法。
  6. 支持体の上に前記第2樹脂層を形成し、前記第2樹脂層の上にカラーフィルタ層を形成する工程をさらに備え、
    前記第2樹脂層を接着する前記工程は、前記表示層と前記第2樹脂層との間に前記カラーフィルタ層が配置されるように、前記接着層を介して前記カラーフィルタ層と前記第2樹脂層とを前記表示層の上に接着する請求項1〜5のいずれか1つに記載の表示装置の製造方法。
  7. 基板の上に第1樹脂層を形成する第1処理部と、
    前記第1樹脂層の上に表示層を形成する第2処理部であって、前記表示層は、前記第1樹脂層と前記表示層との積層方向に対して垂直な方向に並ぶ複数の画素を含み、前記複数の画素のそれぞれは、前記第1樹脂層の上に設けられた第1電極と、前記第1電極の上に設けられた有機発光層と、前記有機発光層の上に設けられた第2電極と、を含む、第2処理部と、
    前記表示層の上に接着層を介して第2樹脂層を接着する第3処理部と、
    前記基板を除去する第4処理部と、
    前記接着層の密度を高くする第5処理部と、
    を備えた表示装置の製造システム。
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