JP2014500019A5 - - Google Patents
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- N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ活性を有するリコンビナントタンパク質であって、アクセプター性グリカンの末端Manα3残基へのN−アセチルグルコサミンの転移を触媒し、かつ末端Manα6残基へのN−アセチルグルコサミンの転移を触媒し、そして少なくとも2種の異なる酵素由来の触媒ドメインを含む、リコンビナントタンパク質。
- N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI触媒ドメインおよびN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインを含む融合タンパク質である、請求項1記載のリコンビナントタンパク質。
- N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI触媒ドメインおよびN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインがヒト酵素に由来する、請求項2記載のリコンビナントタンパク質。
- N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI触媒ドメインが、配列番号1のアミノ酸残基105〜445と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一の配列を含む、請求項3記載のリコンビナントタンパク質。
- N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインが、配列番号21のアミノ酸残基30〜447と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一の配列を含む、請求項3または請求項4記載のリコンビナントタンパク質。
- N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインが、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI触媒ドメインに対してN末端側にある、請求項2〜5のいずれか一項記載のリコンビナントタンパク質。
- さらに、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI触媒ドメインとN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインの間にスペーサーを含む、請求項2〜6のいずれか一項記載のリコンビナントタンパク質。
- スペーサーがステムドメイン由来の配列を含む、請求項7記載のリコンビナントタンパク質。
- スペーサーが、配列番号118、配列番号120、配列番号122、および配列番号124から成る群より選択される配列を含む、請求項7または請求項8記載のリコンビナントタンパク質。
- さらに、触媒ドメインのN末端に結合したターゲティングペプチドを含む、請求項2〜9のいずれか一項記載のリコンビナントタンパク質。
- ターゲティングペプチドが、ステムドメイン、ステムドメインのN末端に結合した膜貫通ドメイン、及び、場合により、ステムドメインのN末端に結合した細胞質ドメインを含む、請求項10記載のリコンビナントタンパク質。
- ターゲティングペプチド、ステムドメイン、膜貫通ドメイン及び/又は細胞質ドメインが、マンノシダーゼ、マンノシルトランスフェラーゼ、グリコシルトランスフェラーゼ、2型ゴルジ体タンパク質、MNN2、MNN4、MNN6、MNN9、MNN10、MNS1、KRE2、VAN1、およびOCH1から成る群より選択されるタンパク質に由来するか又は表1のタンパク質に由来する、請求項8または請求項11記載のリコンビナントタンパク質。
- タンパク質が、アクレモニウム属(Acremonium)、アスペルギルス属(Aspergillus)、アウレオバシジウム属(Aureobasidium)、クリプトコッカス属(Cryptococcus)、クリソスポリウムス属(Chrysosporium)、クリソスポリウム・ラクノウェンス(Chrysosporium lucknowense)、フィリバシジウム属(Filibasidium)、フザリウム属(Fusarium)、ジベレラ属(Gibberella)、ヒュミコラ属(Humicola)、マグナポルテ属(Magnaporthe)、ムコール属(Mucor)、ミセリオフソラ属(Myceliophthora)、ミロセシウム属(Myrothecium)、ネオカリマスティクス属(Neocallimastix)、ニューロスポラ属(Neurospora)、ペシロミセス属(Paecilomyces)、ペニシリウム属(Penicillium)、ピロミセス属(Piromyces)、シゾフィラム属(Schizophyllum)、タラロミセス属(Talaromyces)、サーモアスカス属(Thermoascus)、チエラビア属(Thielavia)、トリポクラジウム属(Tolypocladium)、およびトリコデルマ属(Trichoderma)から成る群より選択される生物に由来する、請求項12記載のリコンビナントタンパク質。
- ヒトN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインおよびヒトN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI触媒ドメイン、ここで、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインはN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI触媒ドメインのN末端側に位置する、触媒ドメインの間に位置するヒトN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIステムドメイン由来の配列を含むスペーサー配列、ならびにN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインに対してN末端側に位置するターゲティングペプチド、ここで、ターゲティングペプチドは、ヒトN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII由来の細胞質ドメイン、膜貫通ドメイン、およびステムドメインを含む、を含む請求項1または2記載のリコンビナントタンパク質。
- 配列番号95に少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%同一の配列を含む、請求項1または2記載のリコンビナントタンパク質。
- ヒトN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインおよびN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI触媒ドメイン、ここで、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインは、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI触媒ドメインのN末端側に位置する;触媒ドメインの間に位置するスペーサー、ここで、スペーサーは、配列番号118、配列番号120、配列番号122、および配列番号124から成る群より選択される配列を含む;ならびにN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインに対してN末端側に位置するターゲティングペプチド、ここで、ターゲティングペプチドは、ヒトN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII由来の細胞質ドメイン、膜貫通ドメイン、およびステムドメインを含む、を含む請求項1または2記載のリコンビナントタンパク質。
- スペーサーが、配列番号118、配列番号120、および配列番号124から成る群より選択される配列を含む、請求項16記載のリコンビナントタンパク質。
- 請求項1〜17のいずれか一項記載のリコンビナントタンパク質をコードする単離されたポリヌクレオチド。
- プロモーターに作動可能に連結された請求項18記載の単離されたポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
- 請求項19記載の発現ベクターを含むホスト細胞。
- 複合N−グリカンを製造する方法であって、
(1)N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI触媒ドメインおよびN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインを含む融合タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むホスト細胞を提供すること;そして
(2)アクセプター性グリカンの末端Manα3残基へのN−アセチルグルコサミンの転移および末端Manα6残基へのN−アセチルグルコサミンの転移を触媒して複合N−グリカンを製造する融合タンパク質が発現されるようにホスト細胞を培養すること
を含む、方法。 - アクセプター性グリカンが、異種ポリペプチドに結合している、請求項21記載の方法。
- 複合N−グリカンが、GlcNAcβ2Manβ3(GlcNAcβ2Manβ6)Manβ4GlcNAcβ4GlcNAcである、請求項21または請求項22記載の方法。
- ホスト細胞が、トリコデルマ属種(Trichoderma sp.)、アクレモニウム属(Acremonium)、アスペルギルス属(Aspergillus)、アウレオバシジウム属(Aureobasidium)、クリプトコッカス属(Cryptococcus)、クリソスポリウムス属(Chrysosporium)、クリソスポリウム・ラクノウェンス(Chrysosporium lucknowense)、フィリバシジウム属(Filibasidium)、フザリウム属(Fusarium)、ジベレラ属(Gibberella)、マグナポルテ属(Magnaporthe)、ムコール属(Mucor)、ミセリオフソラ属(Myceliophthora)、ミロセシウム属(Myrothecium)、ネオカリマスティクス属(Neocallimastix)、ニューロスポラ属(Neurospora)、ペシロミセス属(Paecilomyces)、ペニシリウム属(Penicillium)、ピロミセス属(Piromyces)、シゾフィラム属(Schizophyllum)、タラロミセス属(Talaromyces)、サーモアスカス属(Thermoascus)、チエラビア属(Thielavia)、およびトリポクラジウム属(Tolypocladium)から成る群より選択される糸状菌細胞である、請求項21〜23のいずれか一項記載の方法。
- ホスト細胞が、さらに、UDP−GlcNAcトランスポーターをコードするポリヌクレオチドを含む、請求項21〜24のいずれか一項記載の方法。
- ホスト細胞が、野生型ホスト細胞における活性レベルに比べて低下した活性レベルのドリキル−P−Man:Man(5)GlcNAc(2)−PP−ドリキルマンノシルトランスフェラーゼを有するか又はalg3遺伝子が、ホスト細胞から欠失されている、請求項21〜25のいずれか一項記載の方法。
- ホスト細胞が、野生型ホスト細胞における活性又は発現レベルに比べて低下した活性レベルのα−1,6−マンノシルトランスフェラーゼ又は低下した発現レベルのoch1遺伝子を有する、請求項21〜26のいずれか一項記載の方法。
- ホスト細胞が、さらに、
i)α−1,2−マンノシダーゼをコードするポリヌクレオチド;
ii)β−1,4−ガラクトシルトランスフェラーゼをコードするポリヌクレオチド;および/または、
iii)シアリルトランスフェラーゼをコードするポリヌクレオチド
を含む、請求項21〜27のいずれか一項記載の方法。 - 複合N−グリカンを製造する方法であって、
(1)野生型ホスト細胞における発現レベルに比べて低下した発現レベルのalg3遺伝子を有するトリコデルマ属(Trichoderma)ホスト細胞であって、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI触媒ドメインをコードする第1のポリヌクレオチドおよびN−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII触媒ドメインをコードする第2のポリヌクレオチドを含むトリコデルマ属(Trichoderma)ホスト細胞を提供すること;ならびに
(2)ホスト細胞を培養して複合N−グリカンを製造すること
を含む、方法。 - 野生型糸状菌細胞における発現レベルに比べて低下した発現レベルのalg3遺伝子を有するか又はalg3遺伝子が欠失している、請求項2〜17のいずれか一項記載のリコンビナントタンパク質を含む糸状菌細胞。
- さらに、UDP−GlcNAcトランスポーターをコードするポリヌクレオチドを含む、請求項30記載の糸状菌細胞。
- 野生型糸状菌細胞における活性レベルに比べて低下した活性レベルのα−1,6−マンノシルトランスフェラーゼを有する、請求項30〜31のいずれか一項記載の糸状菌細胞。
- 野生型糸状菌細胞における発現レベルに比べて低下した発現レベルのoch1遺伝子を有する、請求項30〜32記載の糸状菌細胞。
- さらに、
i)α−1,2−マンノシダーゼをコードするポリヌクレオチド;
ii)β−1,4−ガラクトシルトランスフェラーゼをコードするポリヌクレオチド;および/または、
iii)シアリルトランスフェラーゼをコードするポリヌクレオチド
を含む、請求項30〜33のいずれか一項記載の糸状菌細胞。 - トリコデルマ属種(Trichoderma sp.)、アクレモニウム属(Acremonium)、アスペルギルス属(Aspergillus)、アウレオバシジウム属(Aureobasidium)、クリプトコッカス属(Cryptococcus)、クリソスポリウムス属(Chrysosporium)、クリソスポリウム・ラクノウェンス(Chrysosporium lucknowense)、フィリバシジウム属(Filibasidium)、フザリウム属(Fusarium)、ジベレラ属(Gibberella)、マグナポルテ属(Magnaporthe)、ムコール属(Mucor)、ミセリオフソラ属(Myceliophthora)、ミロセシウム属(Myrothecium)、ネオカリマスティクス属(Neocallimastix)、ニューロスポラ属(Neurospora)、ペシロミセス属(Paecilomyces)、ペニシリウム属(Penicillium)、ピロミセス属(Piromyces)、シゾフィラム属(Schizophyllum)、タラロミセス属(Talaromyces)、サーモアスカス属(Thermoascus)、チエラビア属(Thielavia)、およびトリポクラジウム属(Tolypocladium)から成る群より選択される、請求項30〜34のいずれか一項記載の糸状菌細胞。
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