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JP2014213638A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置 Download PDF

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JP2014213638A JP2013090365A JP2013090365A JP2014213638A JP 2014213638 A JP2014213638 A JP 2014213638A JP 2013090365 A JP2013090365 A JP 2013090365A JP 2013090365 A JP2013090365 A JP 2013090365A JP 2014213638 A JP2014213638 A JP 2014213638A
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Abstract

【課題】目的地周辺のEV走行と走行経路全体としての燃費向上を両立させること。【解決手段】走行経路上の夫々の区間の走行負荷に基づいて、区間毎にHV走行区間又はEV走行区間を割り当てる走行モード計画部を走行計画ECU1に設けると共に、HV走行区間に割り当てられた区間では機関と回転機を動力源として制御し、EV走行区間に割り当てられた区間では回転機を動力源として制御する走行制御部を走行制御ECU2に設け、走行モード計画部は、少なくとも走行経路の目的地を含む区間をEV走行区間としてのEV最優先区間に割り当てると共に、走行経路におけるEV最優先区間以外の残りの区間を走行負荷と二次電池の残量とに基づいてHV走行区間又はEV走行区間に割り当てること。【選択図】図1

Description

本発明は、走行経路における車両の走行負荷等の走行状態情報に基づいて当該走行経路の走行モードを計画し、この計画された走行モードに基づいた走行を行うハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、この種の制御装置が知られている。例えば、下記の特許文献1には、走行負荷情報(道路データ、交差点データ、勾配データ等)に基づいて走行経路の走行パターンを予測し、その走行パターンに基づいてエンジンとモータの運転スケジュール(エンジンとモータの使用割合のスケジュール)を設定し、その運転スケジュールに基づいて車両を走行させる制御装置が開示されている。尚、下記の特許文献2には、地図上でEV走行(モータ出力のみによる走行)の可能な領域を予め設定しておき、走行経路上でEV走行とHV走行(エンジン出力を用いた走行)とを適宜切り替える制御装置が開示されている。この特許文献2の制御装置においては、車両がEV走行領域に入る前に二次電池のSOCを高めている。
特開2007−050888号公報 特開2003−032807号公報
ところで、例えば静寂に包まれた地域(深夜や早朝の住宅街等)が走行経路の目的地となる場合には、その静寂を自車が破ることを避けるべく、その目的地付近での車両の発する音(排気音等)の低減を望むことがある。かかる要望を叶える為には、例えば、その目的地付近をEV走行させることが好ましい。従って、上記特許文献1の制御装置においては、その点に関して改善の余地がある。ここで、例えば、この制御装置に上記特許文献2の技術を適用することで、目的地付近がEV走行領域の場合には、目的地やその周辺において、燃費の向上と共に自車を静かに走行させることができる。しかしながら、この場合には、エンジン回転数を上昇させるなどして事前に二次電池のSOCを高めることになるので、走行経路を総合的に観てみると、結果として燃費の低下を招いてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、目的地周辺でEV走行を行いつつ、走行経路全体としての燃費を向上させることが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、走行経路上の夫々の区間の走行負荷に基づいて、該区間毎にHV走行区間又はEV走行区間を割り当てる走行モード計画部と、前記HV走行区間に割り当てられた区間では機関と回転機を動力源として制御し、前記EV走行区間に割り当てられた区間では前記回転機を動力源として制御する走行制御部と、を備え、前記走行モード計画部は、少なくとも走行経路の目的地を含む区間を前記EV走行区間としてのEV最優先区間に割り当てると共に、該走行経路における前記EV最優先区間以外の残りの区間を前記走行負荷と二次電池の残量とに基づいて前記HV走行区間又は前記EV走行区間に割り当てることを特徴としている。
ここで、前記走行モード計画部は、EV走行させる際に必要な区間毎の要求駆動エネルギを前記目的地が含まれる区間を起点にして手前に一区間ずつ累積し、該累積値が二次電池の所定の残存エネルギを超えるまで、該各区間を前記EV最優先区間に割り当てることが望ましい。
また、前記走行モード計画部は、割り当てられた前記EV最優先区間の1つ手前の区間をEV走行区間に割り当てることが望ましい。
また、前記走行モード計画部は、二次電池のSOC値がモード切り替え閾値よりも小さいときにEV走行モードからHV走行モードへの走行モードの切り替えを行う場合、前記EV最優先区間をEV走行中ならば、該EV最優先区間におけるモード切り替え閾値を当該EV最優先区間以外の他のEV走行区間のモード切り替え閾値よりも小さくすることが望ましい。
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、走行経路の目的地を含む区間をEV最優先区間に設定し、且つ、走行経路におけるEV最優先区間以外の残りの区間を走行負荷と二次電池の残量とに基づいてHV走行区間又はEV走行区間に割り当てている。これが為、この制御装置は、走行経路の目的地周辺をEV走行させつつ、燃費を向上させることができる。
図1は、本発明に係るハイブリッド車両の制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施例の制御装置の演算処理動作を説明するフローチャートである。 図3は、EV要求区間の選定について詳述するフローチャートである。 図4は、EV要求区間以外の区間の走行モードの割り当てについて詳述するフローチャートである。 図5は、変形例の制御装置の演算処理動作を説明するフローチャートである。
以下に、本発明に係るハイブリッド車両の制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例]
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置の実施例を図1から図4に基づいて説明する。
本実施例の制御装置は、設定された自車の走行経路についての走行モードを計画し、この計画された走行モードに基づいて、走行モードの切り替えを行いながら自車を走行させる。この例示では、走行モードの計画を行う電子制御装置(以下、「走行計画ECU」と云う。)1と、走行モードの切り替えや走行モードに応じた自車の走行を制御する電子制御装置(以下、「走行制御ECU」と云う。)2と、が設けられている。
この制御装置の適用対象であるハイブリッド車両は、機関と回転機とが動力源として用意されており、大きく分けて次の2つの走行モードで走行することができる。その走行モードとは、機関の動力のみ又は機関及び回転機の夫々の動力で走行するハイブリッド走行モード(以下、「HV走行モード」と云う。)と、回転機の動力のみで走行する電気自動車モード(以下、「EV走行モード」と云う。)と、を指している。尚、機関とは、所謂エンジンであって、内燃機関や外燃機関のことを云う。また、回転機とは、電動機や電動発電機等のことを云う。
先ず、この制御装置に関わるシステム構成についての説明を行う。
本システムは、車両に設けた自車位置検出装置11と地図情報データベース12と走行経路演算装置13とを備える。自車位置検出装置11は、自車の存在している位置を検出する装置である。この自車位置検出装置11としては、所謂GPS(Global Positioning System)を利用すればよい。地図情報データベース12は、車両の通行が可能な道路の地図情報と、交差点等の様な道路関連施設の地図情報と、その道路を所定の条件下で予め区分した区間情報と、その区間毎の車両の走行状態情報と、が少なくとも記憶されたものである。また、この地図情報データベース12には、その道路の種別(高速道路や一般道等の種別、平坦路と登坂路と降坂路の種別など)や形状(勾配など)を表す道路情報を記憶させておいてもよい。走行経路演算装置13は、操作者に指定された目的地までの自車の走行経路を演算する。
区間とは、例えば、隣り合う2つの交差点で区分された道路(つまり、隣り合う2つの交差点の間に存在している道路)、平坦路と登坂路と降坂路とで区分された道路、登坂路や降坂路の中でも勾配の大小に基づき区分された道路、所定の距離毎に区分された道路等のことである。ここで、2つの交差点の間の道路は、長短様々であり、平坦路や坂路が混在している場合もある。これが為、区間は、2つの交差点の間や所定の距離等の上記の諸条件の組み合わせによって予め決めておくことが望ましい。以下においては、この区間をリンクとも云い、また、区間の端部(例えば隣接する区間の接続部分等)をノードとも云う。地図情報データベース12には、その区間(リンク)や当該区間の端部(ノード)の情報と共に、区間に対して一意に対応させた識別情報(リンクID)や区間の端部に対して一意に対応させた識別情報(ノードID)も記憶させている。
走行状態情報とは、区間の道路状態(例えば勾配等)に応じた車両の走行状態の予測情報のことである。この走行状態情報は、該当する区間のリンクIDに対応させて例えば地図情報データベース12に記憶させている。この走行状態情報としては、例えば、区間を走行する際の車両の予測走行負荷の情報、区間を走行する際に消費が予測される予測消費エネルギの情報、区間を走行する際の予測燃費や予測電費の情報等が該当する。その予測走行負荷と予測消費エネルギと予測電費と予測燃費とは互いに関わり合いを持つものであり、走行計画ECU1は、例えば予測走行負荷の情報に基づいて、予測消費エネルギ又は予測燃費又は予測電費の各種情報を求めることができる。これが為、地図情報データベース12には、少なくとも区間毎の予測走行負荷情報を記憶させておけばよい。尚、この例示の地図情報データベース12には、予測走行負荷情報と予測消費エネルギ情報と予測電費情報と予測燃費情報とを区間毎に記憶させている。
ここで、走行計画ECU1には、地図情報データベース12の走行状態情報と実際に走行した際の走行情報とにずれが生じている場合、その地図情報データベース12の走行状態情報を実際に得た走行情報に更新させてもよい。この走行状態情報の学習の要否は、区間毎に判断する。その際、実際に走行したときの走行情報は、走行中の車両運転情報等に基づいて演算すればよい。その車両運転情報とは、例えば、車速センサ14の検出値(車速)、アクセル開度センサ15の検出値(アクセル開度)、ブレーキセンサ16の検出値(ブレーキペダル操作量)、バッテリセンサ17の検出値(SOC:State of Charge)等の車両運転状態の判断が可能な情報のことである。また、実際に走行した際の走行情報は、走行中の前後加速度センサ18の検出値を利用して演算してもよい。前後加速度センサ18の検出値に基づいて走行路の勾配を推定できるからである。
また、走行経路における区間毎の走行状態情報は、路車間通信によってセンタから取得してもよく、車車間通信によって他車から取得してもよい。本システムには、かかる通信を担う車載器19も用意されている。
本システムにおいては、その自車位置検出装置11と地図情報データベース12と走行経路演算装置13とを包含するカーナビゲーションシステムを利用してもよい。
走行計画ECU1の走行モード計画部は、設定された走行経路上のリンクIDとノードIDとに基づいて、この走行経路における出発地から目的地までの区間S(n)を特定する(n=0,1,2,…,i)。尚、区間S(0)は、出発地を含む区間である。また、区間S(i)は、目的地を含む最終区間である。そして、この走行モード計画部は、その夫々の区間S(n)に対しての走行モードを決める。この例示の走行計画では、その夫々の区間S(n)に対してHV走行区間Shv又はEV走行区間Sevを割り当てる。そのHV走行区間Shvとは、HV走行モードで走行させる区間のことである。EV走行区間Sevとは、EV走行モードで走行させる区間のことである。ここで、この例示では、そのEV走行区間Sevの中でも、後述するEV走行指示部31でEV走行を優先させるべく要求された目的地とその周辺を含むEV走行の区間のことを「EV最優先区間Sev0」と云う。
走行モード計画部は、或る区間の走行モードを決めるに際して、その区間の走行状態情報と現在の二次電池(図示略)の状態情報とに基づいて、この区間を走行する際の走行モードを決める。その走行モードの選択の考え方は、この技術分野における周知技術等に沿ったものであってもよい。二次電池の状態情報とは、二次電池の残量、つまりSOC値などのことである。
具体的に、例えば、区間S(n)が登坂路の場合には、平坦路や降坂路と比べて、走行負荷が高く、また、消費エネルギも大きい(燃費や電費が悪い)。更に、この場合には、勾配が大きいほど、走行負荷が高く、また、消費エネルギも大きい(燃費や電費が悪い)。これが為、この場合には、登坂路の勾配が大きいほど、EV走行で燃費を向上させるよりも、HV走行によって高い走行負荷に対応した走行性能(つまり登坂力)を確保させることの方が好ましい。従って、走行モード計画部は、区間S(n)が登坂路の場合、例えば、その勾配が大きいほど、EV走行モードよりもHV走行モードが選択され易くなるように構成する。一方、区間S(n)が降坂路の場合には、平坦路や登坂路と比べて、走行負荷が低く、また、消費エネルギも小さい(燃費や電費が良い)。更に、この場合には、勾配が大きいほど、走行負荷が低く、また、消費エネルギも小さい(燃費や電費が良い)。これが為、この場合には、降坂路の勾配が大きいほど、HV走行で必要以上の走行負荷に対応できる状態を保っているよりも、EV走行によって燃費を向上させることの方が好ましい。従って、走行モード計画部は、区間S(n)が降坂路の場合、例えば、その勾配が大きいほど、HV走行モードよりもEV走行モードが選択され易くなるように構成する。
これらの走行モードの選択に際して、走行モード計画部は、二次電池のSOC値が第1SOC値以上であれば、二次電池への充電が抑制されているとして、HV走行モードが選択される状況下でもEV走行モードを選択して、二次電池の放電を促してもよい。また、走行モード計画部は、二次電池のSOC値が第2SOC値以下であれば、二次電池の放電が抑制されているとして、EV走行モードが選択される状況下でもHV走行モードを選択して、二次電池への充電を促してもよい。ここで、その第1及び第2のSOC値は、二次電池の充電又は放電を判断する為の閾値である。第1SOC値は、二次電池が満充電又はそれに近い状態のSOC値であり、例えば二次電池への充電が抑制されているときのSOC値を設定しておけばよい。また、第2SOC値は、二次電池が空又はそれに近い状態のSOC値であり、例えば二次電池の放電が抑制されているときのSOC値を設定しておけばよい。
更に、走行モード計画部には、区間S(n)が平坦路の場合、例えば、二次電池のSOC値が第1SOC値以上であれば、EV走行モードを選択させ、二次電池のSOC値が第2SOC値以下であれば、HV走行モードを選択させればよい。また、走行モード計画部は、区間S(n)が平坦路の場合に、二次電池のSOC値が第2SOC値よりも大きく且つ第1SOC値よりも小さければ、燃費の向上効果を高めるべく、そのSOC値が大きいほどEV走行モードが選択され易くなるように構成すればよい。
また更に、自車が例えば前方の他車への追従走行制御や前方の他車との車間制御等を実行している場合には、他車との車間、他車の車速や加減速度等の情報も考慮に入れて走行モードの設定を行ってもよい。かかる情報は、例えば、撮像装置20の撮影した自車の前方の画像、レーダ装置21の検出値等を用いて取得する。
また、走行モード計画部には、走行計画を走行中に更新させることも可能である。例えば、走行経路の走行中に二次電池の残量が予測していたよりも増加した場合には、その残量如何で、HV走行モードが設定されていたとしてもEV走行モードに切り替えてもよい。また、走行経路の走行中に二次電池の残量が予測していたよりも減少した場合には、その残量如何で、EV走行モードが設定されていたとしてもHV走行モードに切り替えてもよい。
走行計画ECU1は、走行経路上の各区間S(n)における走行モードの計画情報を走行制御ECU2に渡す。走行制御ECU2は、その走行計画に基づいた走行モードで、夫々の区間S(n)毎に走行モードに応じた動力源を制御する。これにより、このハイブリッド車両は、設定された走行モードに従って、使用する動力源を区間S(n)の間で保持しながら又は適宜切り替えながら目的地まで到達する。その制御において、走行制御ECU2は、制御対象の区間S(n)がHV走行区間Shvであるならば、そのHV走行区間Shvの走行状態情報と二次電池の残量(SOC値)とに応じて機関と回転機の夫々の動力の出力比を設定する。
この様に、この制御装置は、設定された走行経路において予め区間S(n)毎に走行モードを決定し、その走行モードに応じた動力源を使いながら目的地まで自車を走行させることができる。
ところで、前述した様に、目的地やその周辺においては、その環境如何で、自車の発する音の低下が望まれることがある。本実施例のハイブリッド車両には、かかる要望を実現させる為に、目的地周辺を静音走行させ、目的地へと到着したときにも静粛性を保たせることのできる制御が用意されている。
具体的に、車室内には、目的地周辺をEV走行させる為の指示部(以下、「EV走行指示部」と云う。)31が設けられている。そのEV走行指示部31は、運転者等の操作者によって操作されるものであり、例えばオンオフスイッチや表示部32に表示された釦等として用意される。また、走行モード計画部は、そのEV走行指示部31で目的地周辺のEV走行が指示された場合に、その目的地を含む最終区間S(i)の走行モードが優先的にEV走行モードに設定されるよう構成する。これにより、この制御装置は、目的地周辺の最終区間S(i)をEV最優先区間Sev0に設定してEV走行させることができるので、目的地周辺において静音走行による自車の走行音の低下を図ることができる。また、この制御装置は、EV走行で目的地に到着したときにもEV走行モードが保たれているので、例えば目的地に到着してからイグニッションがオフにされるまでの間の自車の静粛性を保つこともできる。
走行モード計画部には、少なくとも走行経路の目的地を含む最終区間S(i)をEV最優先区間Sev0に割り当てると共に、その走行経路の残りの区間を走行負荷と二次電池の残量とに基づいてHV走行区間Shv又はEV走行区間Sevに割り当てさせる。
ここで、最終区間S(i)の距離如何では、これよりも手前の区間についても目的地周辺に相当することがあるので、その手前の区間においても自車の発する音の低下が望まれることがある。また、燃費の向上効果を高める為には、走行経路上で可能な限りEV走行での走行距離を増やすことが望ましい。そこで、走行モード計画部には、二次電池の残量に基づいて、最終区間S(i)から手前側(現在の自車側)へと順番に、その区間S(n)をEV最優先区間Sev0に割り当て可能か否か判断させ(n=i−1,i−2,…)、EV走行が可能であればEV最優先区間Sev0として割り当てさせる。この例示では、その判断の如何に関わらず、最終区間S(i)をEV最優先区間Sev0に割り当てるのであれば、その1つ手前の区間S(i−1)をEV走行区間Sevに割り当てて、その2つの区間S(i),S(i−1)を目的地まで継続してEV走行させる。
以下、この制御装置の走行計画に係る演算処理動作を図2のフローチャートに基づき説明する。
走行計画ECU1の走行モード計画部は、走行経路演算装置13によって設定された走行経路の情報を取得する(ステップST1)。ここでは、少なくとも走行経路における夫々の区間S(n)と夫々の区間S(n)の端部とに各々対応しているリンクIDとノードIDとを取得する(n=1,2,…,i)。
そして、走行モード計画部は、走行経路における目的地までの各区間S(n)の走行負荷P(n)の情報を取得する(ステップST2)。このステップST2では、各区間S(n)のリンクIDに基づいて、夫々の区間S(n)の走行負荷P(n)の情報を地図情報データベース12から読み込む。
走行モード計画部は、各区間S(n)の予測消費エネルギE(n)を演算する(ステップST3)。その予測消費エネルギE(n)は、対応する区間S(n)毎の走行負荷P(n)に基づいて求められる。
走行モード計画部は、目的地周辺のEV走行開始条件が成立しているのか否かを判定する(ステップST4)。この判定は、操作者がEV走行指示部31の操作で目的地周辺のEV走行の実施を要求しているのか否かを判断するものである。走行モード計画部は、EV走行指示部31で目的地周辺のEV走行の実施が要求されている場合、目的地周辺のEV走行開始条件が成立しているとの判定を行う。
ここで、そのEV走行開始条件が成立していたとしても、現在の二次電池の残存駆動エネルギが最終区間S(i)の予測消費エネルギE(i)よりも低い場合、自車は、最終区間S(i)を目的地までEV走行で走りきることができない可能性がある。その二次電池の残存駆動エネルギとは、二次電池の残量(SOC値)に応じた全エネルギにおいて、例えば電装系等の電気機器で消費されるエネルギ分を除いた残りの二次電池のエネルギのことであり、EV走行に使うことのできるエネルギに相当する。これが為、制御装置には、目的地周辺のEV走行開始条件が成立していたとしても、現在の二次電池の残存駆動エネルギが最終区間S(i)の予測消費エネルギE(i)以上でなければ、目的地周辺でのEV走行を実施させない方がよい。
そこで、この例示の走行モード計画部には、目的地周辺のEV走行開始条件が成立している場合、現在の二次電池の残量SOCが二次電池におけるEV走行用の必要残量SOCevよりも多いのか否か判定させる(ステップST5)。現在の二次電池の残量SOCとは、電気機器で消費されるエネルギ分も含めた現在の二次電池の全ての残量のことである。二次電池におけるEV走行用の必要残量SOCevとは、或る1つの区間をEV走行で走りきる為に必要とされる二次電池の最少残量のことである。この例示では、最終区間S(i)をEV走行で走りきる為に必要な二次電池の最少残量以上の残量をEV走行用の必要残量SOCevとして予め設定しておく。例えば、そのEV走行用の必要残量SOCevは、EV走行中の最終区間S(i)で目的地へと到着させることのできる量であり、二次電池の残量がEV走行不能な状態にまで減ってしまうことの無い様に定める。
走行モード計画部は、現在の二次電池の残量SOCがEV走行用の必要残量SOCevよりも多い場合、前回の走行計画から一定時間が経過したのか否かを判定する(ステップST6)。前回の走行計画からの経過時間が短いときは、その走行計画に変更を加える必要性が低い。これに対して、前回の走行計画からの経過時間が長いときは、例えば予測していたよりも二次電池の残量が変わっており、新たな走行計画を立てることが望ましい場合もある。従って、その一定時間は、例えば、前回の走行計画の変更が必要になる可能性のある経過時間を設定しておけばよい。
走行モード計画部は、前回の走行計画から一定時間が経過していない場合、ステップST4に戻る。
これに対して、前回の走行計画から一定時間が経過した場合、走行モード計画部は、EV最優先区間Sev0に割り当て可能な区間であるのか否かを、最終区間S(i)を起点にして手前に一区間ずつ判定していくことで、目的地まで続くEV最優先区間Sev0を選定する(ステップST7)。
そのEV最優先区間Sev0の選定について、図3のフローチャートを用いて説明する。
走行モード計画部には、EV走行させる際に必要な区間毎の駆動エネルギ(以下、「要求駆動エネルギ」と云う。)を目的地が含まれる最終区間S(i)を起点にして手前に一区間ずつ累積させ、その累積値(要求駆動エネルギEev)が二次電池の所定の残存エネルギ(二次電池におけるEV走行用の必要残存エネルギEsoc−ev)を超えるまで、その各区間をEV最優先区間Sev0に割り当てさせる。また、この例示の走行モード計画部には、その様に割り当てられたEV最優先区間Sev0の1つ手前の区間をEV走行区間Sevに割り当てさせる。
走行モード計画部は、EV走行が可能な最終区間S(i)をEV最優先区間Sev0に割り当てる(ステップST7A)。そして、この走行モード計画部は、EV最優先区間Sev0のEV走行に必要な要求駆動エネルギEevを演算する(ステップST7B)。ここでは、最終区間S(i)をEV走行する為の要求駆動エネルギEevを求める。その最終区間S(i)の要求駆動エネルギEevは、最終区間S(i)の予測消費エネルギE(i)に余裕代を持たせた消費エネルギであり、その予測消費エネルギE(i)に余裕代分の消費エネルギα(>0)を加算したものである。その様な余裕代を持たせた理由は、目的地へと到着する前に二次電池の残量がEV走行不能な状態にまで減ってしまうことを防ぐ為である。従って、消費エネルギαは、その点を考慮した上で予め決めておけばよい。
走行モード計画部は、EV最優先区間Sev0用の要求駆動エネルギEevが二次電池におけるEV走行用の必要残存エネルギEsoc−evよりも高くなっているのか否かを判定する(ステップST7C)。そのEV走行用の必要残存エネルギEsoc−evとは、前述したEV走行用の必要残量SOCevをエネルギに換算したものである。尚、この判定は、EV最優先区間Sev0のEV走行に必要な二次電池の残量とEV走行用の必要残量SOCevとの比較に置き換えてもよい。
走行モード計画部は、EV最優先区間Sev0用の要求駆動エネルギEevがEV走行用の必要残存エネルギEsoc−evよりも高くなっている場合、区間S(i−1)をEV走行区間Sevに割り当てて(ステップST7D)、EV最優先区間Sev0の選定処理を終わらせる。
例えば、走行モード計画部は、ステップST7Bを経てステップST7Cの判定を行い、要求駆動エネルギEevが必要残存エネルギEsoc−evよりも高くなっていると判定した場合、ステップST7DでEV最優先区間Sev0としての最終区間S(i)の1つ手前の区間S(i−1)をEV走行区間Sevに割り当てる。従って、この場合には、最終区間S(i)がEV最優先区間Sev0に割り当てられ、且つ、その1つ手前の区間S(i−1)がEV走行区間Sevに割り当てられるので、その夫々の区間S(i),S(i−1)がEV走行区間Sevとして選定される。
これに対して、EV最優先区間Sev0用の要求駆動エネルギEevがEV走行用の必要残存エネルギEsoc−ev以下の場合、走行モード計画部は、「i」をデクリメント(i=i−1)して(ステップST7E)、区間S(i)をEV最優先区間Sev0に割り当てる(ステップST7F)。そして、走行モード計画部は、その区間S(i)の予測消費エネルギE(i)を今現在分かっているEV最優先区間Sev0用の要求駆動エネルギEevに加算することで、新たなEV最優先区間Sev0用の要求駆動エネルギEevを演算する(ステップST7G)。その新たな要求駆動エネルギEevとは、そのステップST7Fで割り当てたEV最優先区間Sev0を含む全てのEV最優先区間Sev0の予測消費エネルギEの和に上記の消費エネルギαを加算したものに相当する。
走行モード計画部は、ステップST7Gで要求駆動エネルギEevを求めた後、ステップST7Cに戻って再び同様の判定を行う。
例えば、走行モード計画部は、ステップST7Bを経てステップST7Cの判定を行い、要求駆動エネルギEevが必要残存エネルギEsoc−ev以下になっていると判定した場合、ステップST7Fで最終区間S(i)の1つ手前の区間S(i−1)をEV最優先区間Sev0に割り当てる。そして、ステップST7Gでは、最終区間S(i)とその1つ手前の区間S(i−1)とをEV走行させる為に必要な要求駆動エネルギEevが演算される。この時点では、最終区間S(i)とその1つ手前の区間S(i−1)とがEV最優先区間Sev0として選定されている。
その後、ステップST7Gで求めた要求駆動エネルギEevと必要残存エネルギEsoc−evとをステップST7Cで比較し、再び要求駆動エネルギEevが必要残存エネルギEsoc−ev以下になっていると判定された場合、走行モード計画部は、ステップST7Fで更に1つ手前の区間S(i−2)をEV最優先区間Sev0に割り当てて、最終区間S(i)とその1つ手前の区間S(i−1)と更に1つ手前の区間S(i−2)とをEV走行させる為に必要な要求駆動エネルギEevをステップST7Gで演算する。この時点では、最終区間S(i)から区間S(i−2)までの3つの区間がEV最優先区間Sev0として選定されている。
走行モード計画部は、ステップST7Cで要求駆動エネルギEevが必要残存エネルギEsoc−evよりも高くなっていると判定されるまで、その演算処理を繰り返すことになるので、EV最優先区間Sev0として割り当てられる区間が1つずつ増えていく。
そして、走行モード計画部は、ステップST7Cで要求駆動エネルギEevが必要残存エネルギEsoc−evよりも高くなっていると判定した場合、ステップST7Dに進み、最後にステップST7FでEV最優先区間Sev0として割り当てられた区間S(i)の1つ手前の区間S(i−1)をEV走行区間Sevに割り当てる。このときには、最終区間S(i)からステップST7Dにおける区間S(i−1)までがEV走行区間Sevとして選定されている。
走行モード計画部は、その選定されたEV最優先区間Sev0の1つ手前のEV走行区間Sevよりも更に手前の残りの各区間に対して、その区間毎の走行負荷Pと二次電池の残量とに基づいてEV走行区間Sev又はHV走行区間Shvを割り当てる(ステップST8)。
その際、走行モード計画部は、その残りの各区間において、走行負荷Pの小さい区間から順番にHV走行区間Shvを割り当てていく。そのHV走行区間Shvとして割り当てられた区間においては、実際に走行することでエネルギが生成され、二次電池の残量に応じた残存エネルギEsocが増えるものとして捉えることができる。これが為、その残りの区間に対する割り当ては、例えば図4のフローチャートに基づき行う。尚、そのHV走行に伴い生成されるエネルギは、その区間の走行負荷Pに基づいて推定すればよい。
走行モード計画部は、走行経路における全ての区間S(n)の予測消費エネルギE(n)の和からEV最優先区間Sev0用とその1つ手前のEV走行区間Sev用の要求駆動エネルギEevを減算した残存予測消費エネルギErを演算する(ステップST8A)。また、この走行モード計画部は、残りの各区間の内の走行負荷Pの小さい区間にHV走行区間Shvを割り当てる(ステップST8B)。そして、走行モード計画部は、そのHV走行区間Shvを走行し終えたと仮定したときの二次電池の残存エネルギEsocを推定し(ステップST8C)、その残存エネルギEsocが残存予測消費エネルギErよりも高いのか否かを判定する(ステップST8D)。
走行モード計画部は、二次電池の残存エネルギEsocが残存予測消費エネルギEr以下の場合、ステップST8Bに戻り、次に走行負荷Pの小さい区間をHV走行区間Shvに割り当てて、再び同様の判定を行う。一方、走行モード計画部は、二次電池の残存エネルギEsocが残存予測消費エネルギErを超えている場合、未だ割り当てられていない残りの区間をEV走行区間Sevに割り当てる(ステップST8E)。この様にしてEV最優先区間Sev0とその1つ手前のEV走行区間Sev以外の残りの区間にEV走行区間Sev又はHV走行区間Shvを割り当てることで、二次電池の残存エネルギEsocが残存予測消費エネルギErを超えた一区間だけHV走行区間Shvの多い状態となる。これが為、このハイブリッド車両においては、EV走行区間Sevへと進入する前に二次電池におけるEV最優先区間Sev0用とその1つ手前のEV走行区間Sev用の要求駆動エネルギEev分が不足すると云う事態を回避できるので、最終区間S(i)において目的地までEV走行し続けることができる。
ここで、ステップST4で目的地周辺のEV走行開始条件が成立していないと判定した場合、走行モード計画部は、全ての区間S(n)に対して、その区間S(n)毎の走行負荷P(n)又は予測消費エネルギE(n)と二次電池の残量とに基づいてEV走行区間Sev又はHV走行区間Shvの割り当てを行う(ステップST9)。この割り当ては、従来と同じ考えに沿って行えばよい。
また、ステップST5で現在の二次電池の残量SOCがEV走行用の必要残量SOCev以下であると判定した場合、走行モード計画部は、ステップST7と同じ様にしてEV最優先区間Sev0を選定する(ステップST10)。尚、この場合にも、その最優先区間Sev0の1つ手前がEV走行区間Sevに選定される。そして、走行モード計画部は、そのEV最優先区間Sev0の1つ手前のEV走行区間Sevよりも更に手前の残りの各区間をHV走行区間Shvに割り当てる(ステップST11)。
走行制御ECU2の走行制御部は、この様にして全ての区間S(n)の走行モードが決められた後、その走行モードに合わせて夫々の区間S(n)を走行させる(ステップST12)。
制御装置は、上述したステップST4以降の演算処理を制御終了条件が成立するまで実行する。例えば、制御装置は、自車が目的地に到着したときに制御終了条件が成立したとの判定を行う。また、この制御装置は、二次電池の残量がEV走行不能な量まで減少したときに制御終了条件が成立したとの判定を行う。そのステップST4以降の演算処理は、例えば制御終了条件が成立するまで一定の周期で繰り返してもよい。
以上示した様に、この制御装置は、操作者の指示に応じて走行経路の目的地周辺をEV最優先区間Sev0としてEV走行させることができ、更に、その目的地を含む最終区間S(i)と繋がる手前の区間についても、二次電池の残量に応じてEV最優先区間Sev0に設定し、EV走行させることができる。従って、この制御装置は、目的地周辺において自車を静音走行させ、目的地に到着したときにも自車の静粛性を保たせることができる。また、この制御装置は、その様にEV最優先区間Sev0を延ばすことで、自車の燃費性能を向上させることもできる。更に、この制御装置は、EV最優先区間Sev0の1つ手前のEV走行区間Sevの更に手前の区間に対して、そのEV最優先区間Sev0とEV走行区間Sev(少なくともEV最優先区間Sev0)をEV走行で走りきることができるようにHV走行区間ShvとEV走行区間Sevの割り当てを行う。これが為、この制御装置は、例えば目的地の手前での二次電池の残量不足によるHV走行への切り替えを回避することができるので、運転者に違和感を与えずとも済む。また、この制御装置は、そのEV最優先区間Sev0の1つ手前のEV走行区間Sevの更に手前の区間の割り当てに際しても、可能な限りEV走行が行われるように計画しているので、この点でも自車の燃費性能を向上させることができる。
[変形例]
ところで、実施例の様にして走行計画を立てたとしても、実際には、二次電池が予定よりも多く使われてしまい、例えばEV最優先区間Sev0でHV走行に切り替わってしまうことがある。そして、その様な走行モードの切り替えは、目的地周辺のEV走行を望んでいる運転者に違和感を与えることになる。
そこで、本変形例の制御装置は、走行経路上でEV最優先区間Sev0が割り当てられる場合、EV最優先区間Sev0以外の他のEV走行区間(以下、「通常EV走行区間」と云う。)Sevと比較して、EV走行モードからHV走行モードへの切り替わりを行い難くする。具体的には、EV最優先区間Sev0が設定される場合、その走行モードの切り替えの要否を判断する為の閾値を通常EV走行区間Sevに対して変更する。
以下、この点について図5のフローチャートに基づき説明する。この例示では、二次電池のSOC値に応じて走行モードの切り替えの判断が為されるものとする。従って、この制御装置は、二次電池のSOC値がモード切り替え閾値Asocよりも小さいときに、EV走行モードからHV走行モードに切り替える。本変形例では、「Asoc0」を通常EV走行区間Sevのモード切り替え閾値にしている。
走行モード計画部は、走行経路上でEV最優先区間Sev0が割り当てられているのか否かを判定し(ステップST21)、EV最優先区間Sev0が割り当てられている場合、現在の走行中の区間(走行区間)がEV最優先区間Sev0であるのか否かを判定する(ステップST22)。
走行モード計画部は、現在の走行区間がEV最優先区間Sev0の場合、通常EV走行区間Sevのモード切り替え閾値Asoc0から補正値β(>0)を減算し(Asoc0−β)、これをモード切り替え閾値Asocに設定する(ステップST23)。その補正値βは、通常EV走行区間Sevに対して、どの程度HV走行モードへの切り替わりが行われないようにするのか否か、つまりどの程度まで二次電池の残量を減らしても良いのか否かで決まる。この為、この補正値βは、例えば、モード切り替え閾値AsocがEV走行可能な二次電池のSOC値の下限値となるような値に決めればよい。
走行モード計画部は、モード切り替え閾値Asocを決めた後、現在の二次電池のSOC値とモード切り替え閾値Asocとを比較する(ステップST24)。
走行モード計画部は、現在の二次電池のSOC値がモード切り替え閾値Asocよりも小さければ、走行モードをHV走行モードに切り替えて(ステップST25)、この演算処理を終わらせる。その際、走行モード計画部は、走行モードの切り替えの指令を走行制御ECU2に渡す。
一方、現在の二次電池のSOC値がモード切り替え閾値Asoc以上の場合、EV走行モードの継続が可能であると判定して(ステップST26)、ステップST21に戻る。
ここで、ステップST21でEV最優先区間Sev0が割り当てられていないと判定した場合、走行モード計画部は、通常EV走行区間Sevのモード切り替え閾値Asoc0をモード切り替え閾値Asocに設定する(ステップST27)。また、ステップST22で現在の走行区間がEV最優先区間Sev0ではないと判定した場合にも、走行モード計画部は、ステップST27に進み、通常EV走行区間Sevのモード切り替え閾値Asoc0をモード切り替え閾値Asocに設定する。
この様に、本変形例の制御装置は、EV最優先区間Sev0をEV走行しているときに、そのEV走行中のモード切り替え閾値Asocを通常EV走行区間Sevのモード切り替え閾値Asoc0よりも小さくすることで、EV最優先区間Sev0でのHV走行モードへの切り替わりの発生を抑えている。これが為、この制御装置は、目的地周辺のEV走行を望んでいる運転者にとっての走行モードの変更と云う違和感を抑えることができる。
尚、この制御装置は、EV最優先区間Sev0のEV走行中に機関の再起動が行われ難くなるように制御することで、EV最優先区間Sev0でのHV走行モードへの変更を抑えることも可能である。
1 走行計画ECU
2 走行制御ECU
11 自車位置検出装置
12 地図情報データベース
13 走行経路演算装置
17 バッテリセンサ
31 EV走行指示部

Claims (4)

  1. 走行経路上の夫々の区間の走行負荷に基づいて、該区間毎にHV走行区間又はEV走行区間を割り当てる走行モード計画部と、
    前記HV走行区間に割り当てられた区間では機関と回転機を動力源として制御し、前記EV走行区間に割り当てられた区間では前記回転機を動力源として制御する走行制御部と、
    を備え、
    前記走行モード計画部は、少なくとも走行経路の目的地を含む区間を前記EV走行区間としてのEV最優先区間に割り当てると共に、該走行経路における前記EV最優先区間以外の残りの区間を前記走行負荷と二次電池の残量とに基づいて前記HV走行区間又は前記EV走行区間に割り当てることを特徴としたハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記走行モード計画部は、EV走行させる際に必要な区間毎の要求駆動エネルギを前記目的地が含まれる区間を起点にして手前に一区間ずつ累積し、該累積値が二次電池の所定の残存エネルギを超えるまで、該各区間を前記EV最優先区間に割り当てることを特徴とした請求項1記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記走行モード計画部は、割り当てられた前記EV最優先区間の1つ手前の区間をEV走行区間に割り当てることを特徴とした請求項1又は2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記走行モード計画部は、二次電池のSOC値がモード切り替え閾値よりも小さいときにEV走行モードからHV走行モードへの走行モードの切り替えを行う場合、前記EV最優先区間をEV走行中ならば、該EV最優先区間におけるモード切り替え閾値を当該EV最優先区間以外の他のEV走行区間のモード切り替え閾値よりも小さくすることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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