JP2014172559A - 操縦灯、および、これを用いた操縦支援装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 右操縦灯13は、ケース23をLED26、27と共に車体に対し相対移動させて、LED26、27による路面の照射範囲を車両前後方向へ変更可能なアクチュエータ20を備えている。したがって、右操縦灯13によれば、車両の走行状態に応じて路面の照射範囲を変更することができる。例えば、シフトポジションが後退の位置にあるとき路面の後方領域を照らすことにより、運転者に脱輪や接触などに注意を向けさせることができる。また、シフトポジションが前進の位置にあるとき路面の中央領域を照らすことにより、運転者に巻き込みや路肩乗り上げなどに注意を向けさせることができる。そのため、車両の走行状態に適した視認性を得ることができ、操縦支援性能が向上する。
【選択図】図3
Description
最近、補助的な灯具のなかでも、操縦灯に注目が集まっている。操縦灯は、車両側方の路面を照らして車両の低速走行時の操縦を支援する灯具である。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、操縦支援性能を向上させることができる操縦灯を提供することである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による操縦灯は、図1に示す車両のドアミラーに適用されている。車両10の車体18に取り付けられた右ドアミラー11には右操縦灯13が設けられており、車体18に取り付けられた左ドアミラー14には左操縦灯15が設けられている。各操縦灯13、15は、電子制御装置16により制御される。右操縦灯13、左操縦灯15および電子制御装置16は、操縦支援装置17を構成している。
右操縦灯13は、アクチュエータ20、ケース23、アウターレンズ25、LED26およびLED27を備えている。アクチュエータ20は、特許請求の範囲に記載の「第1アクチュエータ」に相当する。また、LED26およびLED27は、特許請求の範囲に記載の「光源」を構成しており、「発光体」に相当する。
アウターレンズ25は、ケース23の開口部24を塞ぐように設けられており、光を透過可能である。
操縦支援装置17は、右操縦灯13、左操縦灯15および電子制御装置16を備えている。電子制御装置16は、CPU、ROMおよびRAMなどを備えたマイクロコンピュータから構成されている。電子制御装置16には、前照灯スイッチ31、イグニッションスイッチ32、シフトポジションセンサ33および車速センサ34が電気的に接続している。電子制御装置16は、各スイッチおよび各センサから入力される信号に基づきプログラム処理を実行し、右操縦灯13のLED26、27およびアクチュエータ20と、左操縦灯15のLED26、27およびアクチュエータ20とを制御する。
本発明の第2実施形態による右操縦灯を図8および図9に基づき説明する。なお、左操縦灯の構成は、右操縦灯の構成と同じであるため、説明を省略する。
右操縦灯40は、アウターレンズ41および点灯切替手段44を備えている。アウターレンズ41は、図8に示すようにLED26が発する光を路面19の中央領域A2に導くためのレンズカットが施された第1レンズ部42と、図9に示すようにLED27が発する光を路面19の後方領域A3に導くためのレンズカットが施された第2レンズ部43とを形成している。
本発明の第3実施形態による右操縦灯を図10および図11に基づき説明する。なお、左操縦灯の構成は、右操縦灯の構成と同じであるため、説明を省略する。
右操縦灯50は、遮光板51およびソレノイド52を備えている。遮光板51は、ケース23内でLED26、27に対し相対移動可能に設けられた「遮光部材」である。遮光板51は、図10に示す第1作動位置に位置しているときLED27が発する光を遮り、図11に示す第2作動位置に位置しているときLED26が発する光を遮る。
本発明の第4実施形態による操縦支援装置を図12〜図15に基づき説明する。
図12に示すように、操縦支援装置60の電子制御装置61には、操舵角センサ62が電気的に接続している。電子制御装置61は、各スイッチおよび各センサから入力される信号に基づきプログラム処理を実行し、右操縦灯13のLED26、27およびアクチュエータ20と、左操縦灯15のLED26、27およびアクチュエータ20とを制御する。
図13のS200では、前進時の操縦支援処理が行われる。図14は、前進時の操縦支援処理を示すサブルーチンである。図14のサブルーチンが開始すると、先ずS210では、操舵角センサ62から入力される信号に基づき、右折中であり且つ操舵角が所定値を超えるか否かが判断される。上記所定値は予め設定される値である。ステップS210の判断が肯定された場合(S210:Yes)、処理はステップS220に移行する。一方、ステップS210の判定が否定された場合(S210:No)、処理はステップS230に移行する。
第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態および第4実施形態では、LED26、27による路面の照射範囲は、電子制御装置16、61により設定されていた。これに対し、本発明の他の実施形態では、LEDによる路面の照射範囲は、運転者が操作可能なスイッチによって設定されてもよい。
第1実施形態では、アクチュエータ20は、ケース23をLED26、27と共に車体18に対し相対移動させることにより、LED26、27による路面19の照射範囲を変更していた。これに対し、本発明の他の実施形態では、アクチュエータは、LED、またはLEDが固定された基板等の部材をケースに対し相対移動させることにより、LEDによる路面の照射範囲を変更してもよい。
本発明の他の実施形態では、ケース内で移動可能なインナーレンズまたはリフレクタが設けられ、アクチュエータは、インナーレンズまたはリフレクタをLEDに対し相対移動させることにより、LEDによる路面の照射範囲を変更してもよい。この場合、上記インナーレンズまたはリフレクタは、特許請求の範囲に記載の「導光部材」に相当する。また、上記アクチュエータは、特許請求の範囲に記載の「第3アクチュエータ」に相当する。
第2実施形態では、点灯切替手段44は、ケース23の基板28に設けられていた。これに対し、本発明の他の実施形態では、点灯切替手段は、例えば、電子制御装置に内蔵されてもよいし、ケース23外に単独で設けられてもよい。
第3実施形態では、遮光板は、ソレノイドにより移動させられていた。これに対し、本発明の他の実施形態では、遮光板は、モータ等の他のアクチュエータにより移動させられてもよい。
本発明の他の実施形態では、LEDに代えて、例えば白熱電球などの光源が設けられてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
15・・・左操縦灯(操縦灯)
19・・・路面
20・・・アクチュエータ(照射範囲変更手段)
23・・・ケース
26、27・・・LED(光源、発光体)
44・・・点灯切替手段(照射範囲変更手段)
52・・・ソレノイド(照射範囲変更手段)
Claims (10)
- 車両側方の路面を照らして車両の操縦を支援する操縦灯であって、
車体に取り付け可能なケースと、
前記ケース内に設けられ、前記ケースが車体に取り付けられたとき車両側方の路面を照らす光源と、
前記光源による路面の照射範囲を変更可能な照射範囲変更手段と、
を備えることを特徴とする操縦灯。 - 前記照射範囲変更手段は、前記光源を車体に対し相対移動させる第1アクチュエータであることを特徴とする請求項1に記載の操縦灯。
- 前記光源は、2つ以上の発光体から構成され、
前記照射範囲変更手段は、前記発光体の点灯と消灯とを切り替える点灯切替手段であることを特徴とする請求項1に記載の操縦灯。 - 前記照射範囲変更手段は、
前記光源が発する光のうち少なくとも一部を遮ることができるとともに、当該遮る位置が変化するように前記光源に対し相対移動可能に設けられている遮光部材と、
前記遮光部材を前記光源に対し相対移動させる第2アクチュエータと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の操縦灯。 - 前記照射範囲変更手段は、
前記光源が発する光を車両側方の路面へ導く導光部材と、
前記導光部材を前記光源に対し相対移動させる第3アクチュエータと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の操縦灯。 - 前記照射範囲変更手段は、前記光源による路面の照射範囲を車両前後方向へ変更可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の操縦灯。
- 車両側方の路面を車両前後方向において3つの領域に分けたとき、各領域を車両前方側から順に前方領域、中央領域および後方領域とすると、
前記照射範囲変更手段は、前記光源による路面の照射範囲を、前記前方領域、前記中央領域および前記後方領域のうち少なくとも2箇所に変更可能であることを特徴とする請求項6に記載の操縦灯。 - 請求項7に記載の操縦灯から構成され、車両の右側に設けられる右操縦灯と、
請求項7に記載の操縦灯から構成され、車両の左側に設けられる左操縦灯と、
前記右操縦灯の前記照射範囲変更手段、および、前記左操縦灯の前記照射範囲変更手段を制御する電子制御装置と、
を備え、
前記電子制御装置は、車両の変速機の操作装置が前進の位置にあるとき、前記右操縦灯および前記左操縦灯による路面の照射位置を前記中央領域に位置させ、車両の変速機の操作装置が後退の位置にあるとき、前記右操縦灯および前記左操縦灯による路面の照射位置を前記後方領域に位置させることを特徴とする操縦支援装置。 - 前記電子制御装置は、
車両の変速機の操作装置が前進の位置にあり且つ右操舵時の操舵角が所定値を超えるとき、前記右操縦灯による路面の照射位置を前記中央領域に位置させるとともに、前記左操縦灯による路面の照射位置を前記前方領域に位置させ、
車両の変速機の操作装置が前進の位置にあり且つ左操舵時の操舵角が所定値を超えるとき、前記右操縦灯による路面の照射位置を前記前方領域に位置させるとともに、前記左操縦灯による路面の照射位置を前記中央領域に位置させることを特徴とする請求項8に記載の操縦支援装置。 - 前記電子制御装置は、
車両の変速機の操作装置が後退の位置にあり且つ右操舵時の操舵角が所定値を超えるとき、前記右操縦灯による路面の照射位置を前記中央領域に位置させるとともに、前記左操縦灯による路面の照射位置を前記後方領域に位置させ、
車両の変速機の操作装置が後退の位置にあり且つ左操舵時の操舵角が所定値を超えるとき、前記右操縦灯による路面の照射位置を前記後方領域に位置させるとともに、前記左操縦灯による路面の照射位置を前記中央領域に位置させることを特徴とする請求項8または9に記載の操縦支援装置。
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2013
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