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JP2014007948A - モータコア、モータ、搬送装置及びモータコアの製造方法 - Google Patents

モータコア、モータ、搬送装置及びモータコアの製造方法 Download PDF

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JP2014007948A JP2013112830A JP2013112830A JP2014007948A JP 2014007948 A JP2014007948 A JP 2014007948A JP 2013112830 A JP2013112830 A JP 2013112830A JP 2013112830 A JP2013112830 A JP 2013112830A JP 2014007948 A JP2014007948 A JP 2014007948A
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Abstract

【課題】滑らかな回転を保ちつつ、磁気損失による効率悪化を防ぐモータ及び搬送装置を実現するために改良したモータコアを提供する。
【解決手段】互いに別体である内周コア2と外周コア3を組み合わせてなるモータコア1において、前記内周コア2には径方向に貫通する切欠き5が設けられている。ここで、前記切欠き5は、前記内周コア2の軸方向両端面を残して、軸方向内部に設けられてもよい。また、前記切欠き5は、前記内周コア2の周方向に均等な間隔で設けられてもよい。また、前記内周コア2は、放射状に外径側へ向かう複数のスロット首部21を有し、前記スロット首部21は内周側でスロット連結部22により連結され、前記切欠き5は、前記スロット連結部22に設けられてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば搬送装置のアーム等を駆動するモータに用いられるモータコアに関する。また、そのモータコアを備えたモータ及びそのモータを備えた搬送装置に関する。
従来より、半導体やフラットパネルディスプレイ等の製造において、真空中でもワークの移動が可能なアームを備える搬送装置がある。この搬送装置の駆動源は、一般的にモータであり、サーボモータが用いられている。また、装置のコンパクト化等のため、減速機を必要としないダイレクトドライブモータも使用されている。
このモータに用いられるモータコアとして、内周コア及び外周コアとからなる2分割モータコアが知られている。特許文献1には、2分割モータコアを用いた場合においても、モータの発生トルクの低下を抑え、モータの発熱を小さくできるモータコアが開示されている。このモータコアは、無方向性電磁鋼板と方向性電磁鋼板を組み合わせて使用したものである。
特開2010−259246号公報
近年、石油等の限られた資源を節約し、自然エネルギーへの転換が進められている。また一方、各種製品工場において、機能を損なわず電力の消費を抑える省エネルギー化が望まれている。特に、モータは各種機械に多く用いられており、各種製品工場において、モータの更なる効率化、省電力化が求められている。
本発明の課題は、モータにおいて、滑らかな回転を保ちつつ、磁気損失による効率悪化を防ぐことである。
(1)互いに別体である内周コアと外周コアを組み合わせてなるモータコアにおいて、前記内周コア又は前記外周コアには径方向に貫通する切欠きが設けられていることを特徴とするモータコア。
(2)前記切欠きは、前記内周コアと前記外周コアのうち、ロータ側となる方に設けられていることを特徴とする(1)に記載のモータコア。
(3)前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの軸方向両端面を残して、軸方向内部に設けられていることを特徴とする(1)又は(2)に記載のモータコア。
(4)前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの周方向に均等な間隔で設けられていることを特徴とする(1)又は(3)に記載のモータコア。
(5)前記内周コアは、放射状に外径側へ向かう複数のスロット首部を有し、前記スロット首部は内周側でスロット連結部により連結され、前記切欠きは、前記スロット連結部に設けられていることを特徴とする(1)〜(4)に記載のモータコア。
(6)前記内周コアの前記スロット首部は、外周側先端に凹部又は凸部を有し、その凹部又は凸部は、前記外周コアの内周に設けられた凸部又は凹部に嵌合され、前記内周コアと前記外周コアとが相対回転不能となっていることを特徴とする(1)〜(5)に記載のモータコア。
(7)予めボビンに巻かれた複数のモータ巻線を前記内周コアに、外周側から挿入し、その状態の内周コアを前記外周コア内に軸方向に挿入していることを特徴とする(1)〜(6)に記載のモータコア。
(8)前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの軸方向に長い線状であることを特徴とする(1)〜(7)に記載のモータコア。
(9)前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの軸方向に長い長方形であることを特徴とする(1)〜(7)に記載のモータコア。
(10)前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの軸方向に長い楕円であることを特徴とする(1)〜(7)に記載のモータコア。
(11)前記切欠きは、長手方向を前記内周コア又は前記外周コアの軸方向から傾斜させ、よりコギングトルクを低下させていることを特徴とする(7)〜(10)に記載のモータコア。
(12)前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの軸方向幅の70〜90%の範囲に設けられていることを特徴とする(2)〜(11)に記載のモータコア。
(13)(1)〜(12)に記載のモータコアを備えるモータ。
(14)(13)に記載のモータを備える搬送装置。
(15)互いに別体である内周コアと外周コアを組み合わせてなるモータコアの製造方法において、前記内周コア又は前記外周コアは、電磁鋼板からプレスにより所望の環状に形成され、それを複数枚積層接着し、そのスタック状態になった内周コア又は前記外周コアの周面に後加工で切欠きを設けることを特徴とするモータコアの製造方法。
(16)前記切欠きは、レーザーカットによって設けられることを特徴とする(15)に記載のモータコアの製造方法。
(17)(15)又は(16)に記載の製造方法で得られた内周コアに、予めボビンに巻かれた複数のモータ巻線を外周側から挿入し、その状態の内周コアを前記外周コア内に軸方向に挿入することを特徴とするモータコアの製造方法。
(18)前記内周コアの外径を前記外周コアの内径以下の径に設定し、前記内周コアを前記外周コアに挿入した後、前記内周コアと前記外周コアを接着することを特徴とする(17)に記載のモータコアの製造方法。
(19)前記内周コアの外径より前記外周コアの内径をやや小さい径に設定し、前記内周コアと前記外周コアを焼き嵌めすることを特徴とする(17)に記載のモータコアの製造方法。
この発明によれば、滑らかな回転を保ちつつ、磁気損失による効率悪化の少ないモータが提供される。
第1の実施形態のモータコアを示す図である。(a)が正面図であり、(b)が断面図である。 第1の実施形態の内周コアを示す正面図である。 第1の実施形態の外周コアを示す正面図である。 線状の切欠きの実施例を示す図である。 長方形を傾斜させた切欠きの実施例を示す図である。 楕円の切欠きの実施例を示す図である。 第2の実施形態のモータコアを示す図である。(a)が正面図であり、(b)が側面図である。 第2の実施形態の内周コアを示す正面図である。 第2の実施形態の外周コアを示す正面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ、発明を実施するための形態(以下、実施形態という)を挙げて更に詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明は何ら限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が想定できる範囲で実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のモータコアを示す図である。(a)が正面図であり、(b)が断面図である。モータ(図示せず)は、ステータ(固定子、図示せず)に対し、ロータ(回転子、図示せず)が回転する構造となっており、モータコア1は、ステータの一部を構成している。モータコア1の内周側にはロータがあり、ステータに対し回転自在に支持されている。ロータの外周側には周方向に複数の永久磁石が固定されており、モータコア1で発生される磁界によって、ロータは回転トルクを与えられる。
モータコア1は、サーボモータの中でもダイレクトドライブモータに適用されるものであり、モータ巻線4の数が30個と数多く設けられている。ダイレクトドライブモータは、一般に、減速機等の機構を介さず、直接被駆動物を移動、位置決めできるモータであり、その位置決め精度及び駆動トルクを向上させるため、多数のモータ巻線4を備えている。モータ巻線4は、モータリード線6を介して制御ユニット(図示せず)と接続されており、制御ユニットから流される電流を通す。モータ巻線4は、ソレノイドの原理で磁界を発生し、ロータの永久磁石に吸引力と反発力を与え、ロータに回転トルクを与える。
モータコア1は、互いに別体である内周コア2と外周コア3を組み合わせてなり、内周コア2には径方向に貫通する切欠き5が設けられている。切欠き5は内周コア2と外周コア3のうち、ロータ(永久磁石)側となる方に設けられており、本実施の形態では、内周コア2に設けられている。切欠き5は内周コア2の軸方向両端面を残して、軸方向内部に設けられている。切欠き5は、内周コア2の周方向に均等な間隔で設けられている。
図2は、内周コア2を示す正面図である。内周コア2は、放射状に外径側へ向かう複数のスロット首部21を有し、スロット首部21は内周側でスロット連結部22により連結されている。スロット連結部22には切欠き5が設けられている。内周コア2のスロット首部21は外周側先端に凹部23を有している。
図3は、外周コア3を示す正面図である。外周コア3は、内周コア2より径が大きい環状形状となっており、その内周には周方向に均等な間隔で凸部31を有している。凸部31は、内周コア2の凹部23に嵌合され、内周コア2と外周コア3とは相対回転不能となっている。
モータコア1は、予めボビンに巻かれた複数のモータ巻線4を内周コア2のスロット首部21に外周側から挿入し、その状態の内周コアを外周コア3内に軸方向に挿入した構造となっている。このことにより、外部でボビンに巻線を行なうことができ、占積率を大幅に向上することができる。
図4は、線状(細い長方形)の切欠き51の実施例を示す図であり、図1(b)に示した内周コア2のAの位置を拡大したものにあたる。内周コア2には、その軸方向に長い線状の切欠き51が設けられている。この切欠き51の幅は、切欠き51がレーザーカットにより設けられる場合、レーザーカットのカット幅で設定できる。本実施例においては、切欠き51の長手方向と内周コア2の軸方向Dは一致しているが、切欠き51の長手方向を内周コア2の軸方向Dから傾斜させてもよい。
図5は、長方形を傾斜させた切欠き52の実施例を示す図であり、図4同様、図1(b)に示した内周コア2のAの位置を拡大したものにあたる。内周コア2には、その軸方向に長い長方形の切欠き52が設けられている。本実施例においては、切欠き52の長手方向Lを内周コア2の軸方向Dから傾斜させている。このことにより、磁束の急激な変化を防止しモータのコギングトルクをより低下させる効果がある。しかしながら、切欠き52の長手方向Lと内周コア2の軸方向Dを一致させた場合でも、本願の課題であるモータの効率化を図ることができる。
図6は、楕円の切欠き53の実施例を示す図である。図4及び図5同様、図1(b)に示した内周コア2のAの位置を拡大したものにあたる。内周コア2には、その軸方向に長い楕円の切欠き53が設けられている。このことにより、応力集中を緩和でき内周コア2の剛性の低下を抑えつつ、モータのコギングトルクの低下を実現できる。切欠き53により内周コア2は強度が低下するが、楕円形状とすることで曲がりに強くなる。本実施例においては、切欠き53の長手方向と内周コア2の軸方向Dは一致しているが、切欠き53の長手方向を内周コア2の軸方向Dから傾斜させてもよい。
上記、図4〜図6に示した種々の切欠き51〜53の形状の実施例では、どの切欠きも内周コア2の軸方向幅の70〜90%の範囲に設けられている。これは、70%より小さくなるとスロット間で磁気が漏れて損失が大きくなり、90%より大きくなるとモータのコギングトルク大きくなるため、バランスの良い範囲に設定している。
上記のように、モータは、内周コア2に切欠き5を有するモータコア1を備えることで、コギングトルクを小さくしつつ、磁気損失が少ない効率の高いモータとすることができる。
また、上記のようなモータコア1を備えるモータを備える搬送装置は、モータのコギングトルクが小さいので、スムーズな回転で被搬送物を搬送できる。また、モータの磁気損失が少ないので、効率の高い省電力の搬送装置である。
次に、上記モータコア1の製造方法についての実施例を説明する。なお、この実施例により本発明は何ら限定されるものではない。また、以下の説明における構成手順には、当業者が想定できる範囲で実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
本実施例のモータコア1の製造方法は、互いに別体である内周コア2と外周コア3を組み合わせてなるモータコア1の製造方法であって、内周コア2は、電磁鋼板からプレスにより所望の環状に形成され、それを複数枚積層接着し、そのスタック状態になった内周コア2の内周面に後加工で切欠き5を設けている。
その切欠き5は、レーザーカットによって設けられている。このようにして得られた内周コア2に、予めボビンに巻かれた複数のモータ巻線4を外周側から内周コア2のスロット首部21に挿入し、その状態の内周コア2を外周コア3内に軸方向に挿入する。このように、外部でボビンに巻線を行なうことにより、占積率を大幅に向上できる。
内周コア2の外径は、外周コア3の内径以下の径に設定しており、内周コア2を外周コア3に挿入した後、内周コア2と外周コア3を接着する。
また、別の実施例として、内周コア2の外径より外周コア3の内径をやや小さい径に設定し、内周コア2と外周コア3を焼き嵌めすることも可能である。
また、上記第1の実施形態では、内周コア2のスロット首部21に凹部23を設け、外周コア3の内周に凸部31を設けたが、逆に、内周コア2のスロット首部21に凸部を設け、外周コア3の内周に凹部を設けてもよい。
また、上記第1の実施形態では、モータがインナーロータ(ロータがステータの内側)型の例について説明したが、アウターロータ(ロータがステータの外側)型にも適用できる。この場合、切欠きは外周コアに設けられる。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、モータがインナーロータ(ロータがステータの内側)型(アウターステータ型とも言う)の例について説明したが、第2の実施形態では、アウターロータ(ロータがステータの外側)型(インナーステータ型とも言う)の例について説明する。
図7は、第2の実施形態のモータコアを示す図である。(a)が正面図であり、(b)が側面図である。モータ(図示せず)は、ステータ(固定子、図示せず)に対し、ロータ(回転子、図示せず)が回転する構造となっており、モータコア201は、ステータの一部を構成している。モータコア201の外周側にはロータがあり、ステータに対し回転自在に支持されている。ロータの内周側には周方向に複数の永久磁石が固定されており、モータコア201で発生される磁界によって、ロータは回転トルクを与えられる。
モータコア201は、サーボモータの中でもダイレクトドライブモータに適用されるものであり、モータ巻線204の数が30個と数多く設けられている。ダイレクトドライブモータは、一般に、減速機等の機構を介さず、直接被駆動物を移動、位置決めできるモータであり、その位置決め精度及び駆動トルクを向上させるため、多数のモータ巻線204を備えている。モータ巻線204は、モータリード線(図示せず)を介して制御ユニット(図示せず)と接続されており、制御ユニットから流される電流を通す。モータ巻線204は、ソレノイドの原理で磁界を発生し、ロータの永久磁石に吸引力と反発力を与え、ロータに回転トルクを与える。
モータコア201は、互いに別体である内周コア202と外周コア203を組み合わせてなり、外周コア203には径方向に貫通する切欠き205が設けられている。切欠き205は内周コア202と外周コア203のうち、ロータ(永久磁石)側となる方に設けられており、本実施の形態では、外周コア203に設けられている。切欠き205は外周コア203の軸方向両端面を残して、軸方向内部に設けられている。切欠き205は、外周コア203の周方向に均等な間隔で設けられている。
図8は、内周コア202を示す正面図である。内周コア202は、放射状に外径側へ向かう複数のスロット首部221を有し、スロット首部221は内周側でスロット連結部222により連結されている。内周コア202のスロット首部221は外周側先端に凹部223を有している。
図9は、外周コア203を示す正面図である。外周コア203は、内周コア202より径が大きい環状形状となっており、その内周には周方向に均等な間隔で凸部231を有している。凸部231は、内周コア202の凹部223に嵌合され、内周コア202と外周コア203とは相対回転不能となっている。外周コア203には図7で説明した切欠き205が設けられている。
モータコア201は、予めボビンに巻かれた複数のモータ巻線204を内周コア202のスロット首部221に外周側から挿入し、その状態の内周コアを外周コア203内に軸方向に挿入した構造となっている。このことにより、外部でボビンに巻線を行なうことができ、占積率を大幅に向上することができる。すなわち、アウターロータ型であってもコアを分割する部分は、第1の実施形態で説明したインナーロータ型と同様、モータ巻線204の外周側とすることで、より多くの巻数で巻いたモータ巻線204を挿入することができる。
切欠き205の形状は、図4、図5及び図6を用いて第1の実施形態で説明したインナーロータ型のものと同様である。
図4は、線状(細い長方形)の切欠き51の実施例を示す図である。外周コア203には、その軸方向に長い線状の切欠き51が設けられている。この切欠き51の幅は、切欠き51がレーザーカットにより設けられる場合、レーザーカットのカット幅で設定できる。本実施例においては、切欠き51の長手方向と外周コア203の軸方向Dは一致しているが、切欠き51の長手方向を外周コア203の軸方向Dから傾斜させてもよい。
図5は、長方形を傾斜させた切欠き52の実施例を示す図である。外周コア203には、その軸方向に長い長方形の切欠き52が設けられている。本実施例においては、切欠き52の長手方向Lを外周コア203の軸方向Dから傾斜させている。このことにより、磁束の急激な変化を防止しモータのコギングトルクをより低下させる効果がある。しかしながら、切欠き52の長手方向Lと外周コア203の軸方向Dを一致させた場合でも、本願の課題であるモータの効率化を図ることができる。
図6は、楕円の切欠き53の実施例を示す図である。外周コア203には、その軸方向に長い楕円の切欠き53が設けられている。このことにより、応力集中を緩和でき外周コア203の剛性の低下を抑えつつ、モータのコギングトルクの低下を実現できる。切欠き53により外周コア203は強度が低下するが、楕円形状とすることで曲がりに強くなる。本実施例においては、切欠き53の長手方向と外周コア203の軸方向Dは一致しているが、切欠き53の長手方向を外周コア203の軸方向Dから傾斜させてもよい。
上記、図4〜図6に示した種々の切欠き51〜53の形状の実施例では、どの切欠きも外周コア203の軸方向幅の70〜90%の範囲に設けられている。これは、70%より小さくなるとスロット間で磁気が漏れて損失が大きくなり、90%より大きくなるとモータのコギングトルク大きくなるため、バランスの良い範囲に設定している。
上記のように、モータは、外周コア203に切欠き205を有するモータコア201を備えることで、コギングトルクを小さくしつつ、磁気損失が少ない効率の高いモータとすることができる。
また、上記のようなモータコア201を備えるモータを備える搬送装置は、モータのコギングトルクが小さいので、スムーズな回転で被搬送物を搬送できる。また、モータの磁気損失が少ないので、効率の高い省電力の搬送装置である。
次に、上記モータコア201の製造方法についての実施例を説明する。なお、この実施例により本発明は何ら限定されるものではない。また、以下の説明における構成手順には、当業者が想定できる範囲で実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
本実施例のモータコア201の製造方法は、互いに別体である内周コア202と外周コア203を組み合わせてなるモータコア201の製造方法であって、外周コア203は、電磁鋼板からプレスにより所望の環状に形成され、それを複数枚積層接着し、そのスタック状態になった外周コア203の周面に後加工で切欠き205を設けている。
その切欠き205は、レーザーカットによって設けられている。内周コア202には、予めボビンに巻かれた複数のモータ巻線204を外周側から内周コア202のスロット首部221に挿入し、その状態の内周コア202を外周コア203内に軸方向に挿入する。このように、外部でボビンに巻線を行なうことにより、占積率を大幅に向上できる。
内周コア202の外径は、外周コア203の内径以下の径に設定しており、内周コア202を外周コア203に挿入した後、内周コア202と外周コア203を接着する。
また、別の実施例として、内周コア202の外径より外周コア203の内径をやや小さい径に設定し、内周コア202と外周コア203を焼き嵌めすることも可能である。
また、上記第2の実施形態では、内周コア202のスロット首部221に凹部223を設け、外周コア203の内周に凸部231を設けたが、逆に、内周コア202のスロット首部221に凸部を設け、外周コア203の内周に凹部を設けてもよい。
1,201 モータコア
2,202 内周コア
21,221 スロット首部
22,222 スロット連結部
23,223 凹部
3,203 外周コア
31,231 凸部
4,204 モータ巻線
5,51,52,53,205 切欠き
6 モータリード線
D 軸線方向
L 切欠き長手方向

Claims (19)

  1. 互いに別体である内周コアと外周コアを組み合わせてなるモータコアにおいて、前記内周コア又は前記外周コアには径方向に貫通する切欠きが設けられていることを特徴とするモータコア。
  2. 前記切欠きは、前記内周コアと前記外周コアのうち、ロータ側となる方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のモータコア。
  3. 前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの軸方向両端面を残して、軸方向内部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータコア。
  4. 前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの周方向に均等な間隔で設けられていることを特徴とする請求項1〜3に記載のモータコア。
  5. 前記内周コアは、放射状に外径側へ向かう複数のスロット首部を有し、前記スロット首部は内周側でスロット連結部により連結され、前記切欠きは、前記スロット連結部に設けられていることを特徴とする請求項1〜4に記載のモータコア。
  6. 前記内周コアの前記スロット首部は、外周側先端に凹部又は凸部を有し、その凹部又は凸部は、前記外周コアの内周に設けられた凸部又は凹部に嵌合され、前記内周コアと前記外周コアとが相対回転不能となっていることを特徴とする請求項1〜5に記載のモータコア。
  7. 予めボビンに巻かれた複数のモータ巻線を前記内周コアに、外周側から挿入し、その状態の内周コアを前記外周コア内に軸方向に挿入していることを特徴とする請求項1〜6に記載のモータコア。
  8. 前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの軸方向に長い線状であることを特徴とする請求項1〜7に記載のモータコア。
  9. 前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの軸方向に長い長方形であることを特徴とする請求項1〜7に記載のモータコア。
  10. 前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの軸方向に長い楕円であることを特徴とする請求項1〜7に記載のモータコア。
  11. 前記切欠きは、長手方向を前記内周コア又は前記外周コアの軸方向から傾斜させ、よりコギングトルクを低下させていることを特徴とする請求項7〜10に記載のモータコア。
  12. 前記切欠きは、前記内周コア又は前記外周コアの軸方向幅の70〜90%の範囲に設けられていることを特徴とする請求項2〜11に記載のモータコア。
  13. 請求項1〜12に記載のモータコアを備えるモータ。
  14. 請求項13に記載のモータを備える搬送装置。
  15. 互いに別体である内周コアと外周コアを組み合わせてなるモータコアの製造方法において、前記内周コア又は前記外周コアは、電磁鋼板からプレスにより所望の環状に形成され、それを複数枚積層接着し、そのスタック状態になった内周コア又は前記外周コアの周面に後加工で切欠きを設けることを特徴とするモータコアの製造方法。
  16. 前記切欠きは、レーザーカットによって設けられることを特徴とする請求項15に記載のモータコアの製造方法。
  17. 請求項15又は16に記載の製造方法で得られた内周コアに、予めボビンに巻かれた複数のモータ巻線を外周側から挿入し、その状態の内周コアを前記外周コア内に軸方向に挿入することを特徴とするモータコアの製造方法。
  18. 前記内周コアの外径を前記外周コアの内径以下の径に設定し、前記内周コアを前記外周コアに挿入した後、前記内周コアと前記外周コアを接着することを特徴とする請求項17に記載のモータコアの製造方法。
  19. 前記内周コアの外径より前記外周コアの内径をやや小さい径に設定し、前記内周コアと前記外周コアを焼き嵌めすることを特徴とする請求項17に記載のモータコアの製造方法。
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