JP2004064924A - コアシート、ステータ及び回転電動機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インナコア12のティース部12aとアウタコア11との結合部分において、該ティース部12aには、該ティース部12aより周方向に拡幅となる拡幅部12fが形成される。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コアシート、そのコアシートを用いたステータ及びそのステータを用いた回転電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブラシレスモータ等の回転磁界型電動機において、例えば、特許第2875497号公報に示すようなステータコア(公報中では、ステータとしている)が用いられて構成されているものがある。
【0003】
上記公報のステータコアは、磁性金属板材をプレス打ち抜き加工してなるコアシートを複数枚積層して構成されている。ステータコア(コアシート)は、リング状のアウタコア(外側コアシート部)と、略同幅で径方向に直線状に延び巻線を巻回するためのティース部(鉄芯部)が周方向に等間隔に複数個配設され内側端部にて周方向にリング状に連結されてなるインナコアとを備え、アウタコアの内周部とティース部の外側端部とが連結される。つまり、上記公報のようなステータコアにおいては、アウタコアとインナコアとを結合する前にインナコアのティース部に巻線を巻回することができ、しかもこの場合、ティース部の外側から巻線を巻回することができるので、巻線作業が容易で、巻線の占積率を向上することができるといった利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報では、インナコアのティース部は略同幅で径方向に直線状に延びる形状をなしているので、該ティース部とアウタコアとの結合部分では、互いの部材が滑らかに繋がっていない。そのため、この結合部分では、磁路が略直角状に屈曲するため、磁気抵抗が大きくなっている。その結果、モータ性能が低下するといった問題が生じていた。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、モータ性能を向上することができるコアシート、そのコアシートを用いたステータ及びそのステータを用いた回転電動機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、軸方向に複数枚積層してステータコアを構成するためのコアシートであって、リング状をなし内周部に複数の第1結合部を有するアウタコアと、径方向に延び周方向に所定間隔を有して配置され巻線を巻回するためのティース部と該ティース部の径方向内側端部を周方向にリング状に連結する連結部と該ティース部の径方向外側端部に設けられ前記第1結合部と結合する第2結合部とを有するインナコアと、を備え、前記インナコアのティース部と前記アウタコアとの結合部分において、該ティース部及び該アウタコアの少なくとも一方には、該ティース部より周方向に拡幅となる拡幅部が形成されている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコアシートにおいて、前記インナコアのティース部と前記アウタコアとの結合部分において、該ティース部には、該ティース部より周方向に拡幅となる拡幅部が形成されている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のコアシートにおいて、前記第1,第2結合部は、互いが結合すると前記ティース部が前記アウタコア側に圧接する力が生じるように形成されている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコアシートにおいて、前記アウタコア及び前記インナコアは、磁性金属板材の同一部分をプレス打ち抜き加工にて形成されている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコアシートを軸方向に複数枚積層してなるステータコアと、樹脂成形により形成され前記ステータコアに装着されるインシュレータと、前記ステータコアのティース部に前記インシュレータを介在させた状態で巻回される巻線と、を備えたステータである。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のステータにおいて、前記インシュレータは、前記ティース部間のスロット内周面を被覆するスロット内被覆部を有しており、このスロット内被覆部は、前記アウタコアの内周部との絶縁を図るべく該内周部に沿って周方向に延びるとともに前記拡幅部をも覆うアウタ側被覆部を有している。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載のステータと、前記ステータにより回転されるロータと、を備えた回転電動機である。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、インナコアのティース部とアウタコアとの結合部分において、該ティース部及び該アウタコアの少なくとも一方には、該ティース部より周方向に拡幅となる拡幅部が形成される。つまり、ティース部より幅広の拡幅部をティース部及びアウタコアの少なくとも一方に設けたことにより、インナコアのティース部とアウタコアとの結合部分の磁路の曲がりが緩やかに改善され、磁気抵抗が低減される。そのため、このようなコアシートを用いたステータの特性が向上し、ひいては該ステータを用いた回転電動機の性能が向上する。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、インナコアのティース部とアウタコアとの結合部分において、該ティース部には、該ティース部より周方向に拡幅となる拡幅部が形成される。つまり、ティース部より幅広の拡幅部を該ティース部に設けたことにより、インナコアのティース部とアウタコアとの結合部分の磁路の曲がりが緩やかに改善され、磁気抵抗が低減される。そのため、このようなコアシートを用いたステータの特性が向上し、ひいては該ステータを用いた回転電動機の性能が向上する。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、第1,第2結合部は、互いが結合するとティース部がアウタコア側に圧接する力が生じるように形成される。そのため、ティース部とアウタコアとが圧接することにより、この結合部分の磁気抵抗がより低減される。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、アウタコア及びインナコアは、磁性金属板材の同一部分をプレス打ち抜き加工にて形成される。そのため、アウタコアとインナコアとの歪みの差が小さくなるので、互いを結合した際における両コアの軸ずれが小さく抑えられる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、ステータは、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコアシートを軸方向に複数枚積層してなるステータコアと、樹脂成形により形成されステータコアに装着されるインシュレータと、ステータコアのティース部にインシュレータを介在させた状態で巻回される巻線とを備えて構成される。つまり、磁気抵抗が低減されたコアシートを用いているので、ステータの特性が向上し、ひいては該ステータを用いた回転電動機の性能が向上する。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、インシュレータは、ティース部間のスロット内周面を被覆するスロット内被覆部を有しており、このスロット内被覆部は、アウタコアの内周部との絶縁を図るべく該内周部に沿って周方向に延びるとともに拡幅部をも覆うアウタ側被覆部を有している。そのため、アウタ側被覆部は拡幅部を覆うことで該拡幅部にて支持されることになるので、巻線の巻回時等にアウタ側被覆部に対して径方向外側に曲がるような力が作用した場合の割れを防止できる。
【0018】
請求項7に記載の発明によれば、回転電動機は、請求項5又は6に記載のステータと、ステータにより回転されるロータとを備えて構成される。つまり、特性が優れたステータを用いているので、回転電動機の性能が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、ブラシレスモータ1の断面図である。円筒状のモータハウジング2の内周面2aには、略円環状をなすステータ3が挿入され固定されている。ステータ3は、ステータコア4、インシュレータ5及び巻線6を備えている。
【0020】
図2に示すように、ステータコア4は、磁性金属板材をプレス打ち抜き加工してなるコアシート10を複数枚積層して構成される積層型のコアである。ステータコア4(コアシート10)は、アウタコア11とインナコア12とから構成されている。
【0021】
アウタコア11は、リング状をなし、内周部11aにおいて周方向に等間隔(30°間隔)に12個の結合凹部11b(第1結合部)が形成されている。各結合凹部11bは、径方向内側が開口しており、径方向内側に向かうほど周方向に対向する辺が互いに近接するような略台形状をなしている。又、各結合凹部11bは、後述する各ティース部12aの幅(周方向幅)より若干小さく形成されている。
【0022】
尚、各結合凹部11b間にも凹部11cが形成されているが、これは、インナコア12をプレス打ち抜き加工した時に形成されるものである。つまり、本実施形態では、アウタコア11及びインナコア12は、この凹部11cの部分でアウタコア11とインナコア12とが分離するように、磁性金属板材の同一部分をプレス打ち抜き加工して形成されている。そして、アウタコア11とインナコア12とを結合する場合には、インナコア12(ティース部12a)の結合凸部12eが本来の結合凹部11bと結合するようにインナコア12をアウタコア11に対して打ち抜かれた位置(凹部11cが形成された位置)から15°回転させて結合凸部12eと結合凹部11bとを結合させるようになっている。このようにアウタコア11及びインナコア12を磁性金属板材の同一部分をプレス打ち抜き加工して形成すると、両コア11,12の歪みの差が小さくなるので、互いを結合した際における両コア11,12の軸ずれが小さく抑えられる。
【0023】
インナコア12は、略同幅で径方向に直線状に延び巻線6を巻回するためのティース部12aが周方向に等間隔(30°間隔)に12個配設され、各ティース部12aの内側端部間が連結部12bにより周方向にリング状に連結され、更にその内周部にはロータ収容孔12cが形成されてなる。各ティース部12a間を連結する連結部12bには、その中央に他の部分より薄肉に形成された薄肉部12dが設けられている。この薄肉部12dは、隣接するティース部12a間の漏れ磁束を低減すべく磁気抵抗を増加させるために設けられている。
【0024】
各ティース部12aの外側端部には、図2及び図3に示すように、前記アウタコア11の結合凹部11bに結合(嵌合)される結合凸部12e(第2結合部)がそれぞれ形成されている。各結合凸部12eは、前記結合凹部11bに対応するように、径方向内側に向かうほど周方向に対向する辺が互いに近接するような略台形状をなしている。そして、これら結合凸部12e及び前記結合凹部11bは、互いに結合するとティース部12aを径方向外側に引っ張る方向(アウタコア11に圧接する方向)に力が発生するように形成されている。
【0025】
又、各ティース部12aの外側端部には、前記結合凸部12eより径方向内側において、周方向の両方向にそれぞれ延びる拡幅部12fが形成されている。各拡幅部12fは、アウタコア11の内周部11aに当接し、ティース部12aにおけるアウタコア11との当接部分を拡大する。又、各拡幅部12fは、径方向外側に進むに従い周方向に序々に拡幅となるように形成されている。このような拡幅部12fを設けることにより、各ティース部12aとアウタコア11との結合部分が極力滑らかに繋がるようになので、図3のA矢印にて示すように、拡幅部12fにおける磁力線の曲がりが緩やかになる。つまり、この結合部分の磁路の曲がりが緩やかに改善されるので、磁気抵抗を低減できる。
【0026】
又、上記したように、結合凸部12eと結合凹部11bとが結合するとティース部12aを径方向外側に引っ張る方向(アウタコア11に圧接する方向)に力が発生するので、ティース部12aの当接部分がアウタコア11の内周部11aに対して圧接する。そのため、このことによっても、各ティース部12aとアウタコア11との結合部分における磁気抵抗が低減される。又、この場合、結合凸部12eと結合凹部11bとの結合によりティース部12aを径方向外側に引っ張る方向に力が発生するが、各拡幅部12fにより各ティース部12aにおけるアウタコア11との当接部分が拡大するので、その当接部分で前記引っ張り力を十分受け止めることができる。そのため、インナコア12の内周部に設けたロータ収容孔12cの変形を小さく抑えることができ、該収容孔12cの軸ずれを防止できる。因みに、本実施形態では、各ティース部12aに設けられる各拡幅部12fの周方向先端部間の幅は、該ティース部12aの幅より大きく、中心角が360°/2n(nは、ティース部12aの数)、即ち15°より小さい所定の範囲内に設定されている。
【0027】
前記インシュレータ5は、樹脂成形により形成され、ステータコア4(インナコア12)に装着され、各ティース部12aに巻回される巻線6と絶縁するものである。インシュレータ5は、軸方向両端からそれぞれ装着可能な2つの部品にて構成され、それぞれ各ティース部12aの軸方向端面を絶縁被覆する端面被覆部(図示略)と、各ティース部12a間、即ちスロット12gの内周面を絶縁被覆するスロット内被覆部5aとを備えている。そして、そのスロット内被覆部5aをステータコア4(インナコア12)のスロット12g内に軸方向両端からそれぞれ挿入して、インシュレータ5がステータコア4(インナコア12)を軸方向において挟むように装着される。尚、スロット内被覆部5aはスロット12gの内周面に対して微少な隙間を有しているため、該スロット内被覆部5aのスロット12g内への挿入は容易となっている。
【0028】
又、このスロット内被覆部5aには、前記ティース部12aの拡幅部12f及び前記アウタコア11の内周部11aの一部を覆うように該内周部11aに沿って周方向に延びるアウタ側被覆部5bが形成されている。アウタ側被覆部5bは、巻線6とアウタコア11の内周部11aとを絶縁するために設けられている。又、アウタ側被覆部5bは、前記ティース部12aの拡幅部12fにより支持されている。そのため、アウタ側被覆部5bは周方向に長く延びる形状をなしているが、巻線6の巻回時等にアウタ側被覆部5bに対して径方向外側に曲がるような力が作用しても、前記ティース部12aの拡幅部12fにより支持されているので、割れることが防止されている。
【0029】
このような構成のステータ3は、コアシート10を軸方向に複数枚積層してアウタコア11とインナコア12とを構成し、そのアウタコア11とインナコア12とを結合する前に該インナコア12にインシュレータ5を装着し、そのインナコア12のティース部12aに巻線6を巻回し、その後、インナコア12とアウタコア11とが互いに結合されて完成される。そして、このようにしてなるステータ3の内側(即ち、ロータ収容孔12cの内側)には、その外周面に周方向に異極となる8個のマグネット16が固定されたロータ15が回転可能に配設されている。ロータ15は、ステータ3の巻線6に駆動電流を供給することにより該ステータ3に発生する回転磁界によって回転される。
【0030】
次に、上記した本実施形態の特徴を以下に列挙する。
(1)本実施形態では、インナコア12のティース部12aとアウタコア11との結合部分において、該ティース部12aには、該ティース部12aより周方向に拡幅となる拡幅部12fが形成されている。つまり、ティース部12aより幅広の拡幅部12fを該ティース部12aに設けたことにより、インナコア12のティース部12aとアウタコア11との結合部分の磁路の曲がりが緩やかに改善されるので、磁気抵抗を低減することができる。そのため、このようなコアシート10を用いたステータ3の特性が向上し、ひいては該ステータ3を用いたブラシレスモータ1の性能を向上することができる。特に、各拡幅部12fは、径方向外側に進むに従い周方向に序々に拡幅となるように形成されているので、これらの効果が一層大きなものとなる。
【0031】
(2)本実施形態では、アウタコア11の結合凹部11b及びインナコア12のティース部12aの結合凸部12eは、互いが結合するとティース部12aがアウタコア11側に圧接する力が生じるように形成されている。そのため、ティース部12aとアウタコア11とが圧接することにより、この結合部分の磁気抵抗をより低減することができる。
【0032】
(3)本実施形態では、アウタコア11及びインナコア12は、磁性金属板材の同一部分をプレス打ち抜き加工にて形成されている。そのため、アウタコア11とインナコア12との歪みの差が小さくなるので、互いを結合した際における両コア11,12の軸ずれを小さく抑えることができる。又、両コア11,12を形成するための磁性金属板材の材料取りがよい。
【0033】
(4)本実施形態では、インシュレータ5は、ティース部12a間のスロット12gの内周面を被覆するスロット内被覆部5aを有しており、このスロット内被覆部5aは、アウタコア11の内周部11aとの絶縁を図るべく該内周部11aに沿って周方向に延びるとともに拡幅部12fをも覆うアウタ側被覆部5bを有している。そのため、アウタ側被覆部5bは拡幅部12fを覆うことで該拡幅部12fにて支持されることになるので、巻線6の巻回時等にアウタ側被覆部5bに対して径方向外側に曲がるような力が作用した場合の割れを防止することができる。尚、この拡幅部12fがなければ、インシュレータ5のアウタ側被覆部5bが割れる頻度が高くなるので、本実施形態では、この点で優れている。
【0034】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、インナコア12のティース部12aに拡幅部12fを設けたが、アウタコア11側に設けてもよい。又、両方に設けてもよい。又、拡幅部12fの形状はこれに限らず適宜変更してもよい。
【0035】
○上記実施形態では、インナコア12のティース部12aに結合凸部12eを設け、アウタコア11に結合凹部11bを設けたが、これらを逆に設けてもよい。又、結合凸部12e及び結合凹部11bの形状はこれに限らず適宜変更してもよい。又、結合凸部12e及び結合凹部11bの結合によりティース部12aがアウタコア11に圧接するような力が生じるように形成したが、特にこの力が生じない形状としてもよい。
【0036】
○上記実施形態では、アウタコア11及びインナコア12を、磁性金属板材の同一部分をプレス打ち抜き加工して形成したが、同一部分でなくてもよい。両コア11,12を磁性金属板材の別の部分で形成したり、両コア11,12を別の磁性金属板材で形成してもよい。
【0037】
○上記実施形態では、インナコア12にティース部12aを等間隔に配置したが、その配置は等間隔でなくてもよく、適宜変更してもよい。又、ティース部12aの数も12個以外であってもよい。
【0038】
○上記実施形態では、ブラシレスモータ1のステータ3に実施したが、ブラシレスモータ以外の回転電動機、例えばインダクションモータのステータに実施してもよい。
【0039】
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ) 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコアシートにおいて、
前記アウタコアに設けられる第1結合部は、径方向内側が開口している結合凹部であり、
前記インナコアのティース部に設けられる第2結合部は、その結合凹部に嵌合する凸部であることを特徴とするコアシート。
【0040】
(ロ) 上記(イ)に記載のコアシートにおいて、
前記結合凹部及び前記結合凸部は、径方向内側に向かうほど周方向に対向する辺が互いに近接するような略台形状をなしており、互いが結合すると前記ティース部が前記アウタコア側に圧接する力が生じるように形成されていることを特徴とするコアシート。
【0041】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、モータ性能を向上することができるコアシート、そのコアシートを用いたステータ及びそのステータを用いた回転電動機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の回転電動機を示す断面図である。
【図2】ステータコアの斜視図である。
【図3】ステータの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
3…ステータ、4…ステータコア、5…インシュレータ、5a…スロット内被覆部、5b…アウタ側被覆部、6…巻線、10…コアシート、11…アウタコア、11a…内周部、11b…第1結合部としての結合凹部、12…インナコア、12a…ティース部、12b…連結部、12e…第2結合部としての結合凸部、12f…拡幅部、12g…スロット、15…ロータ。
Claims (7)
- 軸方向に複数枚積層してステータコアを構成するためのコアシートであって、
リング状をなし内周部に複数の第1結合部を有するアウタコアと、
径方向に延び周方向に所定間隔を有して配置され巻線を巻回するためのティース部と該ティース部の径方向内側端部を周方向にリング状に連結する連結部と該ティース部の径方向外側端部に設けられ前記第1結合部と結合する第2結合部とを有するインナコアと、を備え、
前記インナコアのティース部と前記アウタコアとの結合部分において、該ティース部及び該アウタコアの少なくとも一方には、該ティース部より周方向に拡幅となる拡幅部が形成されていることを特徴とするコアシート。 - 請求項1に記載のコアシートにおいて、
前記インナコアのティース部と前記アウタコアとの結合部分において、該ティース部には、該ティース部より周方向に拡幅となる拡幅部が形成されていることを特徴とするコアシート。 - 請求項1又は2に記載のコアシートにおいて、
前記第1,第2結合部は、互いが結合すると前記ティース部が前記アウタコア側に圧接する力が生じるように形成されていることを特徴とするコアシート。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコアシートにおいて、前記アウタコア及び前記インナコアは、磁性金属板材の同一部分をプレス打ち抜き加工にて形成されていることを特徴とするコアシート。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のコアシートを軸方向に複数枚積層してなるステータコアと、
樹脂成形により形成され前記ステータコアに装着されるインシュレータと、
前記ステータコアのティース部に前記インシュレータを介在させた状態で巻回される巻線と、
を備えたことを特著とする特徴とするステータ。 - 請求項5に記載のステータにおいて、
前記インシュレータは、前記ティース部間のスロット内周面を被覆するスロット内被覆部を有しており、このスロット内被覆部は、前記アウタコアの内周部との絶縁を図るべく該内周部に沿って周方向に延びるとともに前記拡幅部をも覆うアウタ側被覆部を有していることを特徴とするステータ。 - 請求項5又は6に記載のステータと、
前記ステータにより回転されるロータと、
を備えたことを特徴とする回転電動機。
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