Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2014000291A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014000291A
JP2014000291A JP2012138554A JP2012138554A JP2014000291A JP 2014000291 A JP2014000291 A JP 2014000291A JP 2012138554 A JP2012138554 A JP 2012138554A JP 2012138554 A JP2012138554 A JP 2012138554A JP 2014000291 A JP2014000291 A JP 2014000291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
images
region
reconstructed
image
interest
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012138554A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6063154B2 (ja
Inventor
Eiji Kasahara
英司 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Aloka Medical Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Aloka Medical Ltd filed Critical Hitachi Aloka Medical Ltd
Priority to JP2012138554A priority Critical patent/JP6063154B2/ja
Publication of JP2014000291A publication Critical patent/JP2014000291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6063154B2 publication Critical patent/JP6063154B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

【課題】再構成処理により得られる画像の表示に係る改良技術を提供する。
【解決手段】再構成処理部20は、前メモリ14に記憶された複数周期に亘る複数の断層画像データの中から、互いに周期的に対応した複数の断層画像データを抽出し、それら互いに周期的に対応した複数の断層画像データから各再構成画像データを形成して、後メモリ26に記憶する。マスク処理部30は、各再構成画像データ内において対象物を含んだ注目領域以外の領域をマスク処理することにより注目領域を決定する。表示処理部40は複数の時相に亘って複数の再構成画像データから次々に得られる注目領域の画像を一定の位置に配置した表示画像を形成し、その表示画像が表示部42に表示される。
【選択図】図1

Description

本発明は、周期的な運動をする対象物の画像を表示する超音波診断装置に関する。
心臓などの周期的な運動をする対象物の三次元画像を形成する技術において再構成処理が知られている。例えば、特許文献1には、対象物に関する運動の複数の周期に亘って走査面を移動させつつ三次元空間内で複数の走査面を形成し、複数の走査面に対応した複数の画像の中から互いに周期的に対応した複数の画像を抽出し、抽出した複数の画像に基づいて対象物の表示画像を形成する旨の技術が記載されている。これにより、例えば周期内の複数の時相に亘って対象物が運動する様子を三次元的に示した表示画像を得ることができる。
ところが、具体的な処理内容次第で、再構成処理により形成される複数時相の表示画像内において、対象物の表示位置が全体的に動いてしまう場合がある。一方、対象物の表示位置を固定しようとすると表示画像の外枠が動いてしまう場合がある。
特開2010−246630号公報
上述した背景技術に鑑み、本願の発明者は、超音波における再構成処理について研究開発を重ねてきた。特に、再構成処理により得られる画像の表示に係る技術に注目した。
本発明は、その研究開発の過程において成されたものであり、その目的は、再構成処理により得られる画像の表示に係る改良技術を提供することにある。
上記目的にかなう好適な超音波診断装置は、周期的な運動をする対象物を含む三次元空間内において、当該運動の複数周期に亘って走査面を移動させつつ複数の走査面を形成するように超音波を送受する超音波送受部と、複数周期に亘って形成される複数の走査面に対応した複数の画像の中から、互いに周期的に対応した複数の画像を抽出して各再構成画像を形成することにより、周期内の互いに異なる複数の時相に対応した複数の再構成画像を得る再構成処理部と、各再構成画像内において前記対象物を基準とした注目領域を決定する領域決定部と、複数の時相に亘って複数の再構成画像から次々に得られる注目領域の画像を一定の位置に表示させる表示処理部と、を有することを特徴とする。
上記好適な超音波診断装置によれば、各再構成画像内において対象物を基準とした注目領域を決定し、複数の時相に亘って複数の再構成画像から次々に得られる注目領域の画像を一定の位置に表示させる旨の改良技術が提供される。例えば、対象物を基準としてその対象物の全体的な移動が抑制されるように注目領域を決定することにより、対象物の全体的な移動が抑制された表示画像を得ることができる。また、例えば、注目領域の大きさを一定にしておけば、注目領域に対応した表示画像の外枠が動くことも抑制できる。
望ましい具体例において、前記領域決定部は、各再構成画像内において前記対象物を含んだ注目領域以外の領域をマスク処理することにより注目領域を決定する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記領域決定部は、複数の再構成画像について注目領域の大きさを一定にして各再構成画像内から注目領域の画像を抽出する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記再構成処理部は、互いに周期的に対応した複数の画像をそれらの配列順に応じた位置に対応付けて再構成空間内に配置して、それら複数の画像から各再構成画像を形成し、これにより、複数の時相に亘る複数の再構成画像内において前記対象物が全体的に移動するように形成され、前記領域決定部は、複数の再構成画像に亘って前記対象物の移動に追従するように注目領域を移動させて各再構成画像内から注目領域の画像を抽出する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記再構成処理部は、互いに周期的に対応した複数の画像の各々をそれに対応した走査面の位置に対応付けて再構成空間内に配置して、それら複数の画像から各再構成画像を形成し、これにより、複数の時相に亘る複数の再構成画像内において前記対象物が全体的に移動しないように形成され、前記領域決定部は、複数の再構成画像に亘って前記対象物を含むように注目領域の位置を一定にして各再構成画像内から注目領域の画像を抽出する、ことを特徴とする。
また、上記目的にかなう好適なプログラムは、周期的な運動をする対象物を含む三次元空間内において、当該運動の複数周期に亘って走査面を移動させつつ複数の走査面を形成するように超音波を送受して得られる画像を処理するプログラムであって、複数周期に亘って形成される複数の走査面の各々から得られる画像のうちの互いに周期的に対応した複数の画像に基づいて各再構成画像を形成することにより、周期内の互いに異なる複数の時相に対応した複数の再構成画像を得る再構成処理機能と、各再構成画像内において前記対象物を基準とした注目領域を決定する領域決定機能と、複数の時相に亘って複数の再構成画像から次々に得られる注目領域の画像を一定の位置に表示させる表示処理機能と、をコンピュータに実現させる、ことを特徴とする。
上記プログラムは、例えば、ディスクやメモリなどのコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶され、その記憶媒体を介してコンピュータに提供される。もちろん、インターネット等の電気通信回線を介して上記プログラムがコンピュータに提供されてもよい。
本発明により、再構成処理で得られる画像の表示に係る改良技術が提供される。例えば本発明の好適な態様によれば、対象物の全体的な移動が抑制された表示画像を得ることができ、また、表示画像の外枠が動くことを抑制できる。
本発明の実施において好適な超音波診断装置の全体構成図である。 図1の超音波診断装置による三次元的な走査を説明するための図である。 図1の再構成処理部20における処理を説明するための図である。 再構成処理から表示画像を得るまでの具体例1を示す図である。 再構成処理から表示画像を得るまでの具体例2を示す図である。
図1は、本発明の実施において好適な超音波診断装置(本超音波診断装置)の全体構成図である。プローブ10は、診断の対象物を含む三次元空間内において超音波を送受波する。プローブ10は、超音波を送受する複数の振動素子を備えており、複数の振動素子が送受信部12によって送信制御されて送信ビームが形成される。また、複数の振動素子が対象物から反射された超音波を受波し、これにより得られた信号が送受信部12へ出力され、送受信部12が受信ビームを形成する。
プローブ10は、超音波ビーム(送信ビームと受信ビーム)を三次元空間内において走査して立体的にエコーデータを収集する3Dプローブである。例えば、一次元的に配列された複数の振動素子(1Dアレイ振動子)によって電子的に形成される走査面を機械的に動かすことにより超音波ビームが三次元的に走査される。また、二次元的に配列された複数の振動素子(2Dアレイ振動子)を電子的に制御して超音波ビームを三次元的に走査してもよい。
送受信部12は、プローブ10が備える複数の振動素子の各々に対応した送信信号を供給することにより超音波の送信ビームを形成する。また、送受信部12は、プローブ10が備える複数の振動素子の各々から得られる受信信号に対して整相加算処理などを施すことにより超音波の受信ビームを形成し、受信ビームに沿って得られるエコーデータを出力する。
図2は、本超音波診断装置による三次元的な走査を説明するための図である。本超音波診断装置において、診断の対象物は例えば心臓などの周期的に運動する組織である。そして、例えば心臓などの周期的な運動をする対象物を含む三次元空間内において、対象物の運動の複数周期に亘って走査面Sを移動させつつ、例えば数百から数千枚程度の走査面Sを形成するように超音波が送受される。
つまり、図2に示すように、深さr方向に沿って形成される超音波ビームがビーム角度θ方向に走査されて走査面Sが形成され、さらに、スキャンφ方向に走査面Sを移動させつつ複数の走査面Sが形成される。例えば、電子的な走査により走査面Sが形成され、機械的に走査により走査面Sをスキャンφ方向に移動する。もちろん、電子的な走査により走査面Sをスキャンθ方向に移動させてもよい。対象物が胎児の心臓であれば、例えば約8秒程度で約20心拍を含む期間に亘って、走査面Sがスキャンφ方向にゆっくりと移動して形成される。
図1に戻り、複数の走査面が形成されると、各走査面ごとにその走査面に関する断層画像データが収集され、複数の走査面に対応した複数の断層画像データが次々に前メモリ14に記憶される。なお、各断層画像データは、rθ座標系(図2)で前メモリ14に記憶されてもよいし、xy直交座標系に変換してから前メモリ14に記憶されてもよい。
再構成処理部20は、前メモリ14に記憶された複数周期に亘る複数の断層画像データの中から、互いに周期的に対応した複数の断層画像データを抽出し、それら互いに周期的に対応した複数の断層画像データから各再構成画像データを形成して、後メモリ26に記憶する。
図3は、再構成処理部20における処理を説明するための図である。図3には、前メモリ14(図1)に記憶されるデータと後メモリ26(図1)に記憶されるデータの対応関係が示されている。図3において、「断層画像φn(n=1,2,3,・・・,60)」は、スキャンφ方向(図2)の座標φnに対応した断層画像データを意味している。
前メモリ14には、φ方向に沿って次々に形成される複数の走査面に対応した複数の断層画像データが形成された順に記憶されている。つまり、前メモリ14には、座標φnの小さい方から、断層画像φ1,断層画像φ2,・・・,断層画像φ60,・・・の順に複数の断層画像データが記憶されている。
再構成処理においては、代表的な時相の断層画像を基準にして、画像の並び替えが行われる。対象組織が心臓の場合には、例えば拡張末期が基準とされる。つまり、前メモリ14に記憶された複数の断層画像のうち、拡張末期に対応した断層画像が基準画像として抽出される。図3において、断層画像φ1,断層画像φ15,・・・,断層画像φ51が複数の基準画像である。再構成処理部20は、互いに周期的に対応した複数の断層画像データとして、まず、基準画像である断層画像φ1,断層画像φ15,・・・,断層画像φ51を抽出する。そして、抽出された断層画像φ1,断層画像φ15,・・・,断層画像φ51が一つのデータブロックとなって後メモリ26内に記憶される。
次に、再構成処理部20は、互いに周期的に対応した複数の断層画像データとして、複数の基準画像の各々に対してφ方向の正側に隣接する複数の断層画像を抽出する。つまり断層画像φ2,断層画像φ16,・・・,断層画像φ52が抽出され、これらが一つのデータブロックとなって後メモリ26内に記憶される。
さらに、再構成処理部20は、断層画像φ2,断層画像φ16,・・・,断層画像φ52の各々に対してφ方向の正側に隣接する複数の断層画像を抽出する。こうして、複数の基準画像の各々を起点として、互いに周期的に対応した複数の断層画像のデータブロックからなる再構成画像データが次々に抽出されて、後メモリ26内に記憶される。
図1に戻り、マスク処理部30は、各再構成画像データ内において対象物を基準とした注目領域を決定する。マスク処理部30は、各再構成画像データ内において対象物を含んだ注目領域以外の領域をマスク処理することにより注目領域を決定する。また、表示処理部40は、複数の時相に亘って複数の再構成画像データから次々に得られる注目領域の画像を一定の位置に配置した表示画像を形成し、その表示画像が表示部42に表示される。なお、本超音波診断装置内の各部は、制御部50により制御される。
そこで、本超音波診断装置における再構成処理から表示画像が得られるまでの処理について詳述する。その処理には以下に説明する2つの具体例がある。
図4は、再構成処理から表示画像を得るまでの具体例1を示す図である。具体例1の再構成処理においては、互いに周期的に対応した複数の断層画像データが、それらの配列順に応じた位置に対応付けて再構成空間内に配置され、それら複数の断層画像データから各時相の再構成画像データが形成される。
図4(1)には、時相0、時相N/2、時相N(Nは自然数)の各再構成画像データが示されている。図4(1)に示す各再構成画像データは、rθφ座標系(図2)におけるrφ面の画像に対応している。
例えば、図3において後メモリ26に記憶された断層画像φ1,断層画像φ15,・・・,断層画像φ51が、再構成空間内においてその空間の端(先頭位置)から順にφ方向に沿って配置されて、図4(1)の時相0の再構成画像データが形成される。また、例えば、図3の後メモリ26に記憶された断層画像φ10,断層画像φ24,・・・,断層画像φ60が、再構成空間内においてその空間の端(先頭位置)から順にφ方向に沿って配置されて、図4(1)の時相Nの再構成画像データが形成される。
この例において、時相0の再構成画像データ内で端(先頭位置)に配置される断層画像データは、断層画像φ1(図3)となり、時相Nの再構成画像データ内で同じく端(先頭位置)に配置される断層画像データは、断層画像φ10(図3)となる。つまり、スキャンφ方向において互いに異なる位置にある断層画像φ1と断層画像φ10が、再構成画像データ内において同じ位置に配置される。
このように、時相0と時相Nの再構成画像データは、互いに異なる位置(ずれた位置)から得られる断層画像によって形成されるため、時相0と時相Nの再構成画像データ内において、対象物である例えば心臓が異なる位置に配置される。この関係は時相0と時相Nとの間に限らず、時相が異なると心臓が全体的にずれた位置に配置されることになる。その結果、図4(1)に示す例のように、複数の時相に亘る複数の再構成画像データ内において、対象物である心臓が全体的に移動するように形成される。
そこで、図4(2)に示すマスク処理では、複数の再構成画像データに亘ってマスク領域を移動させることにより、対象物の移動に追従するように注目領域を移動させて各再構成画像データ内から注目領域の画像を抽出する。
図4(2)に示す時相0、時相N/2、時相Nの各再構成画像データ内において、斜線で示される領域がマスク領域であり、そのマスク領域以外の心臓を含んだ画像領域が注目領域である。注目領域の大きさ(面積)は、複数の時相に亘って一定とする。したがってマスク領域の大きさも、複数の時相に亘って一定となる。
図4(1)の再構成画像データにおいて互いに隣接する時相間では、図2のスキャン方向φに沿って断層画像一枚分のずれがある。つまり、図2において互いに隣接する断層画像間の角度Δφだけのずれがある。そこで、図4(2)に示すマスク処理では、各時相ごとに、スキャン方向φに沿って負方向に(図の左方向に)マスク領域をΔφずつ移動させる。
つまり、時相0においてスキャン方向φの負側(左側)を占めているマスク領域が、その後の各時相において、Δφずつ負方向に移動し、その移動によりはみ出した分だけスキャン方向φの正側(右側)にマスク領域が現れる。そして、中間の時相である時相N/2において正側と負側(右側と左側)のマスク領域の面積が等しくなる。さらに、時相が進んで、最終の時相である時相Nになると、スキャン方向φの正側(右側)に全てのマスク領域が移動する。
時相0から時相Nまでの間に各時相ごとにマスク領域をΔφだけ移動させて、図4(2)に示すマスク処理を実現するためには、マスク領域の大きさ(面積)をN×Δφとすればよい。また、再構成画像データの大きさ、例えば図4(1)に示す各再構成画像データの面積から、マスク領域の面積を差し引くことにより、注目領域の面積が得られる。複数の時相に亘って、マスク領域の面積N×Δφが一定であれば、注目領域の面積も一定となる。
こうして、図4(2)に示すように、複数の時相に亘ってマスク領域を移動させることにより、対象物である心臓の全体的な移動に追従するように注目領域が移動され、各時相ごとにその再構成画像データ内から注目領域の画像が抽出される。なお、各時相ごとに、θ方向(図2参照)に沿って並ぶ全てのrφ面において同じマスク領域が適用される。
各時相ごとに注目領域が決定されると、図4(3)に示す表示処理において、各時相ごとに、注目領域の画像が表示領域の中央に配置されるように、再構成画像データを回転移動する。そして、表示領域の中央に配置された注目領域の画像のみが、図4(4)に示す表示画像として表示される。
対象物である心臓の全体的な動きに追従するように注目領域が決定されるため、図4(4)に示す表示画像では、複数の時相に亘って心臓の全体的な位置が一定とされる。また注目領域の大きさも一定とされているため、図4(4)に示す表示画像では、表示される画像の枠(つまり注目領域の外延)も固定された表示画像が得られる。
なお、表示画像は、例えばXYZ直交座標系で形成されてもよい。例えば、図2に示したrθ座標系の各断層画像データが、xy直交座標系に変換されてから図1の前メモリ14に記憶され、さらに、図4(2)に示すマスク処理と並行して、yφ座標系(yはr方向に対応)からYZ直交座標系への変換が行われる。これにより、先に直交座標系に変換された各断層画像データのx方向をそのままX方向とすれば、XYZ直交座標系で表示画像が得られることになる。
図5は、再構成処理から表示画像を得るまでの具体例2を示す図である。具体例2の再構成処理においては、互いに周期的に対応した複数の断層画像データの各々が、その断層画像データが得られた走査面の位置に対応付けて再構成空間内に配置され、それら複数の断層画像データから各時相の再構成画像データが形成される。
図5(1)には、時相0、時相N/2、時相N(Nは自然数)の各再構成画像データが示されている。図5(1)に示す各再構成画像データは、rθφ座標系(図2)におけるrφ面の画像に対応している。
例えば、図3において後メモリ26に記憶された断層画像φ1,断層画像φ15,・・・,断層画像φ51が、再構成空間内において、それぞれ座標φ1,φ15,・・・,φ51に配置されて、図5(1)の時相0の再構成画像データが形成される。また、例えば図3の後メモリ26に記憶された断層画像φ10,断層画像φ24,・・・,断層画像φ60が、再構成空間内において、それぞれ座標φ10,φ24,・・・,φ60に配置されて、図5(1)の時相Nの再構成画像データが形成される。
図5の例では、再構成画像データ内において走査面の位置に応じて断層画像データが配置されるため、心臓の画像も再構成処理前の当初の位置に配置される。したがって、再構成処理前において心臓が全体的に移動していなければ、複数の時相に亘る複数の再構成画像データ内においても心臓は全体的に移動することはない。
ところが、図5の例においては、時相0の再構成画像データの端に配置される断層画像データは、断層画像φ1(図3)となり、時相Nの再構成画像データの端に配置される断層画像データは、断層画像φ10(図3)となる。そして、断層画像φ1と断層画像φ10は、スキャンφ方向において互いに異なる位置にあるため、再構成画像データ内においても互いに異なる位置に配置される。つまり、時相0の再構成画像データの端の位置と、時相Nの再構成画像データの端の位置とが、互いに異なることになる。
このように、時相0と時相Nの再構成画像データは、互いに画像の端の位置がずれてしまう。この関係は時相0と時相Nとの間に限らず、時相が異なると再構成画像データの端の位置がずれることになる。その結果、図5(1)に示す例のように、複数の時相に亘る複数の再構成画像データにおいて、再構成画像データの端の位置、つまり再構成画像データの外枠がずれてしまう。
そこで、図5(2)に示すマスク処理では、複数の再構成画像データに亘って、外枠のずれてしまう部分にマスク領域を設定し、対象物を含む注目領域の位置を中央に固定して各再構成画像データ内から注目領域の画像を抽出する。
図5(2)に示す時相0、時相N/2、時相Nの各再構成画像データ内において、斜線で示される領域がマスク領域であり、そのマスク領域以外の心臓を含んだ画像領域が注目領域である。注目領域の大きさ(面積)は、複数の時相に亘って一定とする。したがってマスク領域の大きさも、複数の時相に亘って一定となる。また、注目領域の位置も複数の時相に亘って一定とする。なお、各時相ごとに、θ方向(図2参照)に沿って並ぶ全てのrφ面において同じマスク領域が適用される。
各時相ごとに注目領域が決定されると、表示処理においては、注目領域の画像が表示領域の中央に配置されるようにそのまま維持され、そして、表示領域の中央に配置された注目領域の画像のみが、図5(3)に示す表示画像として表示される。
再構成処理において走査面の位置が考慮されているため、図5(3)に示す表示画像では、対象物である心臓の位置も再構成処理前の当初の位置となる。また、表示領域の中央に配置された注目領域の画像のみが表示されるため、図5(3)に示す表示画像では、表示される画像の枠(つまり注目領域の外延)も固定された表示画像が得られる。
なお、表示画像は、例えばXYZ直交座標系で形成されてもよい。例えば、図2に示したrθ座標系の各断層画像データが、xy直交座標系に変換されてから図1の前メモリ14に記憶され、さらに、図5(2)に示すマスク処理と並行して、yφ座標系(yはr方向に対応)からYZ直交座標系への変換が行われる。これにより、先に直交座標系に変換された各断層画像データのx方向をそのままX方向とすれば、XYZ直交座標系で表示画像が得られることになる。
以上、本発明の好適な実施形態である超音波診断装置について説明したが、例えば、図4と図5を利用して説明した再構成処理から表示画像を得るまでの処理の一部または全てに対応したプログラムにより、図1に示した再構成処理部20とマスク処理部30と表示処理部40の機能の一部または全てをコンピュータで実現し、そのコンピュータを超音波画像処理装置として機能させてもよい。
なお、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、その本質を逸脱しない範囲で各種の変形形態を包含する。
10 プローブ、12 送受信部、20 再構成処理部、30 マスク処理部、40 表示処理部。

Claims (6)

  1. 周期的な運動をする対象物を含む三次元空間内において、当該運動の複数周期に亘って走査面を移動させつつ複数の走査面を形成するように超音波を送受する超音波送受部と、
    複数周期に亘って形成される複数の走査面に対応した複数の画像の中から、互いに周期的に対応した複数の画像を抽出して各再構成画像を形成することにより、周期内の互いに異なる複数の時相に対応した複数の再構成画像を得る再構成処理部と、
    各再構成画像内において前記対象物を基準とした注目領域を決定する領域決定部と、
    複数の時相に亘って複数の再構成画像から次々に得られる注目領域の画像を一定の位置に表示させる表示処理部と、
    を有する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 請求項1に記載の超音波診断装置において、
    前記領域決定部は、各再構成画像内において前記対象物を含んだ注目領域以外の領域をマスク処理することにより注目領域を決定する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 請求項1または2に記載の超音波診断装置において、
    前記領域決定部は、複数の再構成画像について注目領域の大きさを一定にして各再構成画像内から注目領域の画像を抽出する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の超音波診断装置において、
    前記再構成処理部は、互いに周期的に対応した複数の画像をそれらの配列順に応じた位置に対応付けて再構成空間内に配置して、それら複数の画像から各再構成画像を形成し、これにより、複数の時相に亘る複数の再構成画像内において前記対象物が全体的に移動するように形成され、
    前記領域決定部は、複数の再構成画像に亘って前記対象物の移動に追従するように注目領域を移動させて各再構成画像内から注目領域の画像を抽出する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の超音波診断装置において、
    前記再構成処理部は、互いに周期的に対応した複数の画像の各々をそれに対応した走査面の位置に対応付けて再構成空間内に配置して、それら複数の画像から各再構成画像を形成し、これにより、複数の時相に亘る複数の再構成画像内において前記対象物が全体的に移動しないように形成され、
    前記領域決定部は、複数の再構成画像に亘って前記対象物を含むように注目領域の位置を一定にして各再構成画像内から注目領域の画像を抽出する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  6. 周期的な運動をする対象物を含む三次元空間内において、当該運動の複数周期に亘って走査面を移動させつつ複数の走査面を形成するように超音波を送受して得られる画像を処理するプログラムであって、
    複数周期に亘って形成される複数の走査面の各々から得られる画像のうちの互いに周期的に対応した複数の画像に基づいて各再構成画像を形成することにより、周期内の互いに異なる複数の時相に対応した複数の再構成画像を得る再構成処理機能と、
    各再構成画像内において前記対象物を基準とした注目領域を決定する領域決定機能と、
    複数の時相に亘って複数の再構成画像から次々に得られる注目領域の画像を一定の位置に表示させる表示処理機能と、
    をコンピュータに実現させる、
    ことを特徴とするプログラム。
JP2012138554A 2012-06-20 2012-06-20 超音波診断装置 Active JP6063154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138554A JP6063154B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 超音波診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138554A JP6063154B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 超音波診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014000291A true JP2014000291A (ja) 2014-01-09
JP6063154B2 JP6063154B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=50034093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012138554A Active JP6063154B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 超音波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6063154B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6193449B1 (ja) * 2016-06-20 2017-09-06 株式会社日立製作所 超音波診断装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005074225A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 周期的に動いている対象に対するボリュメトリック走査を得るための方法及び装置
JP2005511129A (ja) * 2001-12-05 2005-04-28 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 超音波画像安定化システム及び方法
JP2009142600A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Toshiba Corp 超音波診断装置、及びその制御方法
JP2010068904A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Toshiba Corp 超音波診断装置および画像表示プログラム
JP2010246630A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
JP2012066027A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Hitachi Medical Corp 超音波診断装置および方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005511129A (ja) * 2001-12-05 2005-04-28 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 超音波画像安定化システム及び方法
JP2005074225A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 周期的に動いている対象に対するボリュメトリック走査を得るための方法及び装置
JP2009142600A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Toshiba Corp 超音波診断装置、及びその制御方法
JP2010068904A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Toshiba Corp 超音波診断装置および画像表示プログラム
JP2010246630A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
JP2012066027A (ja) * 2010-09-27 2012-04-05 Hitachi Medical Corp 超音波診断装置および方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6193449B1 (ja) * 2016-06-20 2017-09-06 株式会社日立製作所 超音波診断装置
JP2017225477A (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 株式会社日立製作所 超音波診断装置
WO2017221751A1 (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 株式会社日立製作所 超音波診断装置
CN109195528A (zh) * 2016-06-20 2019-01-11 株式会社日立制作所 超声波诊断装置
CN109195528B (zh) * 2016-06-20 2021-06-15 株式会社日立制作所 超声波诊断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6063154B2 (ja) 2017-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5814646B2 (ja) 超音波データ処理方法及びシステム
JP5576036B2 (ja) 超音波診断装置
JP7150800B2 (ja) 医用4dイメージングにおける動き適応型可視化
JP6193124B2 (ja) 超音波診断装置及び超音波画像生成方法
JP5960970B2 (ja) 超音波撮像システム
US12036072B2 (en) Ultrasound imaging apparatus and method
JP6227926B2 (ja) 超音波イメージング・システム
JP4855926B2 (ja) 旋回3次元超音波表示の振動対象との同期化
EP1795129B1 (en) Apparatus and method for displaying an ultrasound image
JP2009291295A5 (ja)
JP5296975B2 (ja) 超音波診断装置
CN103948399B (zh) 扇形扫描方式下基于非衍射波的三维超声成像方法
KR102218308B1 (ko) 초음파 영상 처리 장치 및 방법
JP6591454B2 (ja) 多重音響ウィンドウからの同期されたフェイズドアレイデータの取得
US20100191115A1 (en) Ultrasound imaging system and method
JP6945334B2 (ja) 超音波診断装置及び医用画像処理装置
JP6063154B2 (ja) 超音波診断装置
KR101300646B1 (ko) 3차원 초음파 영상 처리 장치 및 방법
JP2010246630A (ja) 超音波診断装置
JP6545969B2 (ja) 超音波診断装置
WO2010109514A1 (ja) 超音波診断装置
JP3702285B2 (ja) 超音波診断装置
JP5461934B2 (ja) 超音波診断装置
JP2011156191A (ja) 超音波診断装置
JP5182932B2 (ja) 超音波ボリュームデータ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160419

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6063154

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350