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JP2014074937A - タッチパネルセンサ基板およびタッチパネルセンサ基板の製造方法 - Google Patents

タッチパネルセンサ基板およびタッチパネルセンサ基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】第1電極部および第2電極部が視認されることを抑制することができるタッチパネルセンサ基板を提供する。
【解決手段】タッチパネルセンサ部30は、絶縁層36と、第1方向に延びる複数の第1電極パターン31と、第2方向に延びる複数の第2電極パターン32と、を有している。第1電極パターン31の第1電極部31a、第1接続部31bおよび第2電極パターン32の第2電極部32aは、絶縁層36の基板11の面36bに配置される第1要素群35Aに含まれる。一方、第2接続部32bは絶縁層36の基板11とは反対側の面36aに配置される第2要素群35Bに含まれる。第1要素群35Aは、基板11の法線方向から見て第1電極部31aと第2電極部32aとの間の間隙dと重なるよう配置されたダミーパターンをさらに含んでいる。
【選択図】図3A

Description

本発明は、基板の一面上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極パターンおよび第2方向に延びる複数の第2電極パターンを備えたタッチパネルセンサ基板に関する。また本発明は、タッチパネルセンサ基板の製造方法に関する。
タッチパネル機能を実現するためのタッチパネルセンサとして、静電容量式のタッチパネルセンサが知られている。容量結合式タッチパネルセンサにおいては、人間の指などの外部導体がタッチパネルセンサに接触(接近)するときに発生する静電容量の変化を利用して、タッチパネルセンサ上における人間の指などの外部導体の位置を検出する。静電容量式タッチパネルセンサには表面型と投影型とがあるが、マルチタッチの認識(多点認識)への対応に適していることから、投影型が注目を浴びている。
このようなタッチパネルセンサの形態として、基板と、基板の一面上に設けられ、第1方向に延びる複数の第1電極パターンと、第1電極パターンと交差するよう配置され、第2方向に延びる複数の第2電極パターンと、を備えたタッチパネルセンサ基板が知られている。各第1電極パターンは、第1方向に沿って並べられた複数の第1電極部と、隣り合う2つの第1電極部を接続する第1接続部と、を含んでいる。同様に、各第2電極パターンは、第2方向に沿って並べられた複数の第2電極部と、隣り合う2つの第2電極部を接続する第2接続部と、を含んでいる。第1電極部および第2電極部は、基板の法線方向から見て第1電極部と第2電極部との間に所定の間隙が存在するよう、配置されている。また、第1接続部および第2接続部は、基板の法線方向から見て互いに交差するよう配置されており、また、第1接続部と第2接続部との間には絶縁層が介在されている。
ところで、第1電極部および第2電極部を構成する材料の屈折率と、基板を構成する材料の屈折率とは、通常、大きく異なっている。このため、第1電極部または第2電極部が形成されている領域と、第1電極部と第2電極部との間の間隙に対応する領域との間で、光の透過率や反射率が大きく異なっている。この結果、第1電極部および第2電極部が視認されてしまい、これによって、タッチパネルセンサ基板の意匠性が損なわれてしまうことが考えられる。このような課題を解決するため、例えば特許文献1乃至3において、基板の法線方向から見て第1電極部と第2電極部との間の間隙と重なるよう配置され、第1電極部および第2電極部を構成する材料と同等の屈折率を有する材料から構成されたダミーパターンを設けることが提案されている。特許文献1乃至3において、ダミーパターンは、第1電極部または第2電極部の少なくとも一方と同一平面上に形成されている。
特開2009−205321号公報 特許第4720857号公報 特開2008−129708号公報
ダミーパターンが、例えば第1電極部と同一平面上に形成される場合、ダミーパターンと第1電極部との間には、ダミーパターンと第1電極部とが導通することを防ぐための隙間が設けられる。この隙間が大きいと、第1電極部およびダミーパターンが視認されてしまうことになるので、隙間の寸法は可能な限り小さいことが好ましい。しかしながら、製造装置の公差などを考慮すると、この隙間の最小寸法には限界があり、このため、第1電極部およびダミーパターンが少なからず視認されてしまうと考えられる。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得るタッチパネルセンサ基板およびタッチパネルセンサ基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、基板と、基板の一面上に設けられたタッチパネルセンサ部と、を備え、前記タッチパネルセンサ部は、絶縁層と、第1方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第1電極パターンと、第2方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第2電極パターンと、を有し、各第1電極パターンは、前記第1方向に沿って並べられた複数の第1電極部と、隣り合う2つの第1電極部を接続する第1接続部と、を含み、各第2電極パターンは、前記第2方向に沿って並べられた複数の第2電極部と、隣り合う2つの第2電極部を接続する第2接続部と、を含み、前記第1電極部および前記第2電極部は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間に所定の間隙が存在するよう、配置されており、前記絶縁層の面のうち前記基板側の面に配置される、透光性および導電性を有する要素を第1要素群と定義し、前記絶縁層の面のうち前記基板とは反対側の面に配置される、透光性および導電性を有する要素を第2要素群と定義するとき、前記第1電極部、前記第1接続部および前記第2電極部は、前記第1要素群または第2要素群の一方に含まれ、前記第2接続部は、前記第1要素群または前記第2要素群の他方に含まれ、前記第1要素群または前記第2要素群のうち前記第2接続部を含む要素群は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間の前記間隙と重なるよう配置され、透光性および導電性を有するダミーパターンをさらに含む、タッチパネルセンサ基板である。
本発明によるタッチパネルセンサ基板において、前記ダミーパターンは、前記第2接続部を構成する材料と同一の材料から構成されていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサ基板において、好ましくは、前記絶縁層の屈折率と前記基板の屈折率との差の絶対値が0.1以下である。
本発明によるタッチパネルセンサ基板において、前記基板が、ガラスを含み、前記絶縁層が、酸化珪素を含んでいてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサ基板において、前記タッチパネルセンサ部は、前記第1要素群と前記基板との間に設けられ、絶縁性を有するオーバーコート層をさらに備えていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサ基板において、好ましくは、前記オーバーコート層の屈折率と前記基板の屈折率との差の絶対値が0.1以下である。
本発明によるタッチパネルセンサ基板において、前記オーバーコート層が、前記絶縁層を構成する材料と同一の材料から構成されていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサ基板は、前記基板の周縁部に配置され、前記基板と前記タッチパネルセンサ部の前記オーバーコート層との間に設けられ、遮光性を有する遮光層をさらに備えていてもよい。
本発明は、基板を準備する工程と、基板の一面上にタッチパネルセンサ部を設けるタッチパネルセンサ形成工程と、を備え、前記タッチパネルセンサ部は、絶縁層と、第1方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第1電極パターンと、第2方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第2電極パターンと、を有し、各第1電極パターンは、前記第1方向に沿って並べられた複数の第1電極部と、隣り合う2つの第1電極部を接続する第1接続部と、を含み、各第2電極パターンは、前記第2方向に沿って並べられた複数の第2電極部と、隣り合う2つの第2電極部を接続する第2接続部と、を含み、前記第1電極部および前記第2電極部は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間に所定の間隙が存在するよう、配置されており、前記タッチパネルセンサ形成工程は、前記基板の一面上に第1透明導電層を設ける工程と、前記第1透明導電層をパターニングして第1要素群を形成する工程と、前記第1要素群上に前記絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層上に第2透明導電層を設ける工程と、前記第2透明導電層をパターニングして第2要素群を形成する工程と、を備え、前記第1電極部、前記第1接続部および前記第2電極部は、前記第1要素群または第2要素群の一方に含まれ、前記第2接続部は、前記第1要素群または前記第2要素群の他方に含まれ、前記第1要素群または前記第2要素群のうち前記第2接続部を含む要素群は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間の前記間隙と重なるよう配置され、透光性および導電性を有するダミーパターンをさらに含む、タッチパネルセンサ基板の製造方法である。
本発明によるタッチパネルセンサ基板の製造方法は、前記第1透明導電層を設ける工程の前に、前記基板の一面上に、絶縁性を有するオーバーコート層を形成する工程をさらに備えていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサ基板の製造方法において、前記オーバーコート層を形成する工程の前に、前記基板の一面上であって前記基板の周縁部に、遮光性を有する遮光層を形成する工程をさらに備えていてもよい。
本発明によれば、第1電極部および第2電極部が絶縁層の一方の側の面に配置され、ダミーパターンが絶縁層の他方の側の面に配置される。このため、第1電極部および第2電極部とダミーパターンとが導通するおそれがない。従って、第1電極部と第2電極部との間の間隙をダミーパターンによって十分に埋めることができる。このことにより、第1電極部、第2電極部およびダミーパターンが視認されることを抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるタッチパネルセンサ基板を示す平面図。 図2は、図1において枠IIで囲まれた部分を拡大して示す平面図。 図3Aは、図1のタッチパネルセンサ基板のA−A線に沿った縦断面図。 図3Bは、図1のタッチパネルセンサ基板のA−A線に沿った縦断面図。 図3Cは、図1のタッチパネルセンサ基板のA−A線に沿った縦断面図。 図4(a)〜(d)は、タッチパネルセンサ基板の製造方法を示す図。 図5Aは、第1の変形例によるタッチパネルセンサ基板を示す縦断面図。 図6Aは、第2の変形例によるタッチパネルセンサ基板を示す平面図。 図6Bは、図6Aのタッチパネルセンサ基板と表示部とを備えた表示装置を示す縦断面図。 図7Aは、図6Aのタッチパネルセンサ基板のA−A線に沿った縦断面図。 図7Bは、図6Aのタッチパネルセンサ基板のA−A線に沿った縦断面図。 図8Aは、第3の変形例によるタッチパネルセンサ基板を示す縦断面図。 図8Bは、第3の変形例によるタッチパネルセンサ基板を示す縦断面図。 図8Cは、第3の変形例によるタッチパネルセンサ基板を示す縦断面図。 図9(a)〜(d)は、第3の変形例によるタッチパネルセンサ基板の製造方法を示す図。 図10Aは、第3の変形例によるタッチパネルセンサ基板がさらに遮光層を備える場合を示す縦断面図。 図10Bは、第3の変形例によるタッチパネルセンサ基板がさらに遮光層を備える場合を示す縦断面図。 図11(a)〜(c)は、本実施の形態における許容公差を説明するための図。 図12(a)〜(c)は、比較の形態における許容公差を説明するための図。
以下、図1乃至図4を参照して、本発明の実施の形態におけるタッチパネルセンサ基板10について説明する。まず図1および図2により、タッチパネルセンサ基板10の基板11の法線方向から見た場合のタッチパネルセンサ基板10の構造について説明する。
図1に示すように、タッチパネルセンサ基板10は、透光性を有する基板11と、基板11の一面11a上に設けられ、人間の指などの外部導体の位置を検出するためのタッチパネルセンサ部30と、を備えている。
(基板)
基板11の材料は、タッチパネルセンサ基板10と組み合わされるLCDや有機ELなどの表示部(図示せず)からの光を外部に取り出すことができる限り特に限定されるものではない。例えば、基板11の材料として、透光性や耐久性等を考慮して、ガラスやポリマー等が用いられる。また、基板11の面のうちタッチパネルセンサ部30とは反対側にある面(以下、他面とも称する)には、擦り傷を防止するためのハードコート層などが形成されていてもよい。
基板11の法線方向から見た場合、基板11は、基板11の周縁部に位置する非表示領域Aと、非表示領域Aの内側に位置し、表示部からの光に基づく映像を表示させるための表示領域Aとに区画されている。
(タッチパネルセンサ部)
次にタッチパネルセンサ部30について説明する。なお説明の便宜上、図1においては、後述する絶縁層36が省略されている。
図1に示すように、タッチパネルセンサ部30は、基板11の一面11aの側の表示領域A内に配置され、第1方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第1電極パターン31と、基板11の一面11aの側の表示領域A内に配置され、第1方向とは異なる方向、例えば第1方向に直交する第2方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第2電極パターン32と、を有している。
各第1電極パターン31は、第1方向に沿って並べられ、各々が略正方形の形状を有する複数の第1電極部31aと、隣り合う2つの第1電極部31aを接続する第1接続部31bと、を含んでいる。同様に、各第2電極パターン32は、第2方向に沿って並べられ、各々が略正方形の形状を有する複数の第2電極部32aと、隣り合う2つの第2電極部32aを接続する第2接続部32bと、を含んでいる。図1に示すように、第1接続部31bおよび第2接続部32bは、基板11の法線方向から見た場合に部分的に重なるよう配置されている。すなわち第1電極パターン31および第2電極パターン32は、第1接続部31bおよび第2接続部32bにおいて互いに交差するように構成されている。以下の説明において、基板11の法線方向から見た場合に第1接続部31bおよび第2接続部32bが互いに重なっている部分を「交差部分」と称することもある。
人間の指などの外部導体がタッチパネルセンサ基板10に接近または接触する際、各第1電極パターン31に流れる信号に基づいて、外部導体の第2方向における位置を検出することができ、また各第2電極パターン32に流れる信号に基づいて、外部導体の第1方向における位置を検出することができる。なお、各電極部31a,32aの形状が正方形に限られることはなく、多角形や円形など様々な形状が適宜採用され得る。
また図1に示すように、基板11の非表示領域A内には、各電極パターン31,32からの信号を外部へ取り出すための複数の端子部34が設けられている。また基板11には、各電極パターン31,32と対応する端子部34との間を電気的に接続するための複数の取出パターン33が設けられている。
また第1電極部31aおよび第2電極部32aは、基板11の法線方向から見て第1電極部31aと第2電極部32aとの間に所定の間隙が存在するよう、配置されている。また、タッチパネルセンサ基板10には、図1に示すように、基板11の法線方向から見て第1電極部31aと第2電極部32aとの間の間隙と重なるよう配置されたダミーパターン40がさらに設けられている。以下、図2を参照して、ダミーパターン40について説明する。図2は、図1において枠IIで囲まれた部分を拡大して示す平面図である。
図2において、第1電極部31aと第2電極部32aとの間の間隙が符号dで示されている。間隙dの寸法は、タッチ位置の検出精度の仕様などに応じて設定されるが、例えば数十〜100μm程度となっている。
後述するように、第1電極部31aおよび第2電極部32aと、ダミーパターン40とは、互いに異なる平面上に配置されている。具体的には、第1電極部31aおよび第2電極部32aは、絶縁層36の面のうち基板側の面に配置されており、一方、ダミーパターン40は、絶縁層36の面のうち基板11とは反対側の面に配置されている。このため本実施の形態によれば、製造上の公差やばらつきが生じたとしても、第1電極部31aおよび第2電極部32aとダミーパターン40とが導通することはない。このため、基板11の法線方向から見た場合に、第1電極部31aと第2電極部32aとの間の間隙dをダミーパターン40によって十分に埋めることができる。例えば、基板11の法線方向から見た場合に、第1電極部31aおよび第2電極部32aとダミーパターン40との間の隙間を2μm以下にすることができる。また、基板11の法線方向から見た場合に、第1電極部31aおよび第2電極部32aとダミーパターン40とが重なっていてもよい。第1電極部31aおよび第2電極部32aとダミーパターン40とが重なっている部分の幅は、好ましくは2μm以下となっている。
後述するように、第2接続部32bは、絶縁層36の面のうち基板11とは反対側の面に配置されている。すなわち、第2接続部32bとダミーパターン40とは同一平面上に配置されている。この場合、好ましくは、第2接続部32bとダミーパターン40との間には、図2に示すように、第2接続部32bとダミーパターン40とが導通することを防ぐための隙間sが設けられている。隙間sの寸法は、製造装置の公差などを考慮すると、例えば10〜30μmに設定されている。このように第2接続部32bとダミーパターン40との間に適切に隙間sを設けることにより、ダミーパターン40は、どこにも接続されていない、いわゆるフローティング状態のパターンになる。
ダミーパターン40を構成する材料としては、第1電極部31aおよび第2電極部32aを構成する材料と同様の光学特性を有する材料が用いられる。例えば、ダミーパターン40を構成する材料として、第1電極部31aおよび第2電極部32aと同様に、透光性および導電性を有する材料が用いられる。
次に図3A乃至図3Cを参照して、タッチパネルセンサ部30の層構成について説明する。図3A乃至図3Cはそれぞれ、図1のタッチパネルセンサ基板10のA−A線乃至C−C線に沿った縦断面図である。
図3A乃至図3Cにおいて、基板11の一面が符号11aで表されており、基板11の他面が符号11bで表されている。また基板11の一面11aには、絶縁層36が配置されている。
図3Bに示すように、絶縁層36には、基板11の法線方向から見て第2電極部32aと重なる複数の貫通孔36cが形成されている。また上述の交差部分において、第2接続部32bは、絶縁層36の面36a上を延びるとともに貫通孔36cを通って第2電極部32aに接続されている。貫通孔36cの幅および貫通孔36cを通る第2接続部32bの幅は、例えば数十〜100μm程度となっている。
図3A乃至図3Cにおいて、絶縁層36の面のうち基板11側の面が符号36bで表されており、絶縁層36の面のうち基板11とは反対側の面が符号36aで表されている。ここで、タッチパネルセンサ部30の各構成要素のうち、基板側の面36bに配置される、透光性および導電性を有する要素を第1要素群35Aと定義し、基板11とは反対側の面36aに配置される、透光性および導電性を有する要素を第2要素群35Bと定義する。この場合、図3A乃至図3Cに示すように、上述の第1電極部31a,第1接続部31bおよび第2電極部32aは、第1要素群35Aに含まれる。一方、上述の第2接続部32bは、第2要素群35Bに含まれる。このように、第1電極部31a,第1接続部31bおよび第2電極部32aは同一平面上に配置されており、一方、第2接続部32bは、第1電極部31a,第1接続部31bおよび第2電極部32aとは異なる平面上に設けられている。
ここで図3Aに示すように、上述のダミーパターン40は、絶縁層36の面のうち基板11とは反対側の面36aに配置されている。従って、ダミーパターン40は、第2接続部32bを含む要素群である、上述の第2要素群35Bに含まれる。すなわち、ダミーパターン40は、第1電極部31a,第1接続部31bおよび第2電極部32aとは異なる平面上であって、第2接続部32bと同一の平面上に設けられている。このため図3Aに示すように、第1電極部31aおよび第2電極部32aとダミーパターン40とを導通させることなく、第1電極部31aと第2電極部32aとの間の間隙dをダミーパターン40によって十分に埋めることができる。
次に、各電極パターン31,32および絶縁層36を構成する材料について説明する。
各電極パターン31,32は、映像を表示させるための表示領域Aに配置される。このため各電極パターン31,32は、導電性および透光性を有する透明導電性材料から構成されている。透明導電性材料としては、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化亜鉛、酸化インジウム、アンチモン添加酸化錫、フッ素添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、カリウム添加酸化亜鉛、シリコン添加酸化亜鉛や、酸化亜鉛−酸化錫系、酸化インジウム−酸化錫系、酸化亜鉛−酸化インジウム−酸化マグネシウム系などの金属酸化物が用いられる。これらの金属酸化物が2種以上複合されてもよい。
絶縁層36も同様に、映像を表示させるための表示領域Aに配置される。このため絶縁層36を構成する材料は、絶縁性および透光性を有する材料から構成される。また絶縁層36は、絶縁層36の屈折率と基板11の屈折率との差の絶対値が好ましくは0.1以下であり、さらに好ましくは0.05以下であるよう、構成されている。例えば、基板11が無機ガラスを含む場合、絶縁層36は、酸化珪素などの無機材料を含んでいてもよい。また絶縁層36は、アクリル樹脂などの有機材料を含んでいてもよい。また絶縁層36を構成する材料は、感光性を有する感光性材料をさらに含んでいてもよい。感光性材料としては、例えば、紫外線の照射により硬化する光硬化性樹脂や、熱により硬化する熱硬化性樹脂が用いられる。
(取出パターンおよび端子部の層構成)
次に取出パターン33および端子部34の層構成について説明する。取出パターン33および端子部34を構成する材料は、各電極パターン31,32からの信号を適切に伝導することができる限りにおいて、特に限定されない。例えば図3Bおよび図3Cに示すように、取出パターン33および端子部34は、第1要素群35Aを形成する際に用いられる、後述する第1透明導電層35aを含んでいてもよい。また取出パターン33および端子部34は、金属材料から構成された遮光導電層35cをさらに含んでいてもよい。なお図3Bおよび図3Cにおいて、遮光導電層35cが第1透明導電層35aの基板11側に配置される例が示されているが、これに限られることはない。例えば遮光導電層35cが、第1透明導電層35aの基板11とは反対側に配置されてもよい。なお絶縁層36は、端子部34を少なくとも部分的に露出させるよう構成されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。ここでは、タッチパネルセンサ基板10の製造方法について、図4(a)〜(d)を参照して説明する。図4(a)〜(d)においては、基板11を図1のA−A線に沿って切断した場合の縦断面図が示されている。
はじめに基板11を準備する。次に図4(a)に示すように、基板11の一面11a上に、透明導電性材料からなる第1透明導電層35aを、例えばスパッタリング法を用いて設ける。
次に第1透明導電層35aをパターニングして、図4(b)に示すように、第1電極部31a、第2電極部32aおよび第1接続部31b(図示せず)を含む第1要素群35Aを形成する。第1透明導電層35aをパターニングする方法が特に限られることはなく、公知の方法が適宜用いられる。例えば、はじめに、第1透明導電層35a上に、感光性樹脂を含むレジスト層を設け、次に、レジスト層を、形成されるべき第1要素群35Aに対応したパターンでパターニングする。その後、パターニングされたレジスト層をマスクとして第1透明導電層35aをエッチングする。これによって、透明導電性材料からなる第1電極部31a、第2電極部32aおよび第1電極部31aを含む第1要素群35Aを得ることができる。
その後、図4(c)に示すように、第1要素群35A上に絶縁層36を形成する。例えば、はじめに、絶縁性を有する材料を第1要素群35A上に設け、次に、フォトリソグラフィー法などを用いて当該材料に上述の貫通孔36cを形成する。これによって、貫通孔36cが形成された絶縁層36を得ることができる。
次に、図4(d)に示すように、絶縁層36上に、透明導電性材料からなる第2透明導電層35bを、例えばスパッタリング法を用いて設ける。次に、第1透明導電層35aをパターニングする工程の場合と同様にして、第2透明導電層35bをパターニングする。これによって、図3A乃至図3Cに示すように、透明導電性材料からなる第2接続部32bおよびダミーパターン40を含む第2要素群35Bを得ることができる。
ここで本実施の形態によれば、第1電極部31a、第1接続部31bおよび第2電極部32aが絶縁層36の基板11側の面36bに配置され、第2接続部32bおよびダミーパターン40が絶縁層36の基板11とは反対側の面36aに配置される。このため、第1電極部31aおよび第2電極部32aとダミーパターン40とが導通するおそれがない。従って、第1電極部31aと第2電極部32aとの間の間隙dをダミーパターン40によって十分に埋めることができる。このことにより、第1電極部31a、第2電極部32aおよびダミーパターン40が視認されることを抑制することができる。
また本実施の形態によれば、第2接続部32bおよびダミーパターン40がいずれも、第2透明導電層35bをパターニングすることにより形成される。すなわち、ダミーパターン40は、第2接続部32bを構成する材料と同一の材料から、第2接続部32bを形成する工程と同一の工程によって得られる。このため、従来のタッチパネルセンサ基板10を製造する場合に比べて工数やコストを増大させることなく、ダミーパターン40を備えたタッチパネルセンサ基板10を製造することができる
また本実施の形態によれば、絶縁層36は、絶縁層36の屈折率と基板11の屈折率との差の絶対値が好ましくは0.1以下であり、さらに好ましくは0.05以下であるよう、構成されている。このため、基板11と絶縁層36との間の界面において光が反射することを抑制することができる。これによって、基板11上に第1電極部31aおよび第2電極部32aが設けられている領域に比べて、ダミーパターン40が設けられている領域が目立ってしまうことを抑制することができる。このことにより、タッチパネルセンサ基板10の各パターン31,32,40が視認されることをさらに抑制することができる。
次に、本実施の形態の効果を、比較の形態と比較して説明する。図12(a)(b)(c)は、比較の形態におけるダミーパターン60と電極部31a,32aとの関係を模式的に示す平面図である。また図11(a)(b)(c)は、本実施の形態におけるダミーパターン40と電極部31a,32aとの関係を模式的に示す平面図であり、図12(a)(b)(c)に対応する図である。ここでは、電極部31a,32aが視認されることを防ぐためには、基板11の法線方向から見た場合の電極部31a,32aとダミーパターン60との間の隙間がWよりも小さい必要があると仮定した上で、本実施の形態の効果を、比較の形態と比較して説明する。
比較の形態においては、ダミーパターン60と電極部31a,32aとが同一平面上に配置されている。この場合に、ダミーパターン60を作製する際に許容される公差を、ダミーパターン60の縁部60aがとり得る位置に基づいて考える。図12(a)(b)(c)には、ダミーパターン60の縁部60aがとり得る位置の3つのパターンが示されている。第1のパターンは、図12(a)に示すように、ダミーパターン60の縁部60aと電極部31a,32aとの間の距離がWになる場合である。第2のパターンは、図12(c)に示すように、ダミーパターン60の縁部60aと電極部31a,32aとの間の距離がほぼゼロになる場合である。第3のパターンは、図12(a)に示す縁部60aの位置と図12(c)に示す縁部60aの位置とのほぼ中間に縁部60aが位置している場合であり、ダミーパターン60の縁部60aと電極部31a,32aとの間の距離がW/2になる場合である(図12(b)参照)。このように、比較の形態においては、ダミーパターン60を作製する際に許容される公差は、図12(b)に示す場合を中心とした、±W/2よりも小さい公差となる。
次に、本実施の形態における、ダミーパターン40を作製する際に許容される公差について考える。本実施の形態においても、第1のパターンとして、比較の形態の場合と同様に、ダミーパターン40の縁部40aと電極部31a,32aとの間の距離がWになる場合が考えられる(図11(a)参照)。
また本実施の形態においては、ダミーパターン40と電極部31a,32aとが互いに異なる平面上に配置されている。このため図11(c)に示すように、第2のパターンとして、基板11の法線方向から見た場合にダミーパターン40と電極部31a,32aとが重なっているという場合も考えらえる。ここで、電極部31a,32aが視認されることを防ぐ上で、ダミーパターン40と電極部31a,32aとが重なる部分の幅がどの程度許容されるかについて考える。
ダミーパターン40と電極部31a,32aとが重なっている場合に、電極部31a,32aが視認されるかどうかは、ダミーパターン40と電極部31a,32aとが重なっている部分と、重なっていない部分との間での反射率および透過率の差に依存する。ここで、ダミーパターン40と電極部31a,32aとが重なっている部分は、2層の透明導電層35a,35bを含んでいる。一方、ダミーパターン40と電極部31a,32aとが重なっていない部分は、第1透明導電層35aまたは第2透明導電層35bのいずれか1層の透明導電層を含んでいる。すなわち、ダミーパターン40と電極部31a,32aとが重なっている部分と、重なっていない部分との間には、1層の透明導電層の有無に起因する反射率および透過率の差が存在している。
ところで、図11(a)に示すような、ダミーパターン40と電極部31a,32aとの間に隙間が存在する場合、隙間は、透明導電層を含んでおらず、一方、ダミーパターン40および電極部31a,32aはいずれも、第1透明導電層35aまたは第2透明導電層35bのいずれか1層の透明導電層を含んでいる。すなわち、隙間と、ダミーパターン40および電極部31a,32aとの間には、1層の透明導電層の有無に起因する反射率および透過率の差が存在している。このように、図11(a)に示す第1のパターンと、図11(c)に示す第2のパターンとは、電極部31a,32aが視認されるかどうかを決定する要素が、1層の透明導電層の有無に起因する反射率および透過率の差であるという点で類似している。
ここで、第1透明導電層35aおよび第2透明導電層35bの厚みが、光の波長より十分に小さく、例えば20〜30nm程度であり、このため、薄膜干渉の影響による透過率、反射率の変化量は、膜厚変化量に対し直線性が高いと仮定する。この場合、図11(a)に示す第1のパターンにおける、1層の透明導電層の有無に起因する反射率および透過率の差は、図11(c)に示す第2のパターンにおける、1層の透明導電層の有無に起因する反射率および透過率の差とほぼ同程度になる。従って、図11(c)に示す第2のパターンにおける、ダミーパターン40と電極部31a,32aとが重なる部分の幅に許容される寸法は、図11(a)に示す第1のパターンの場合と同様に、Wとなる。すなわち、図11(c)に示す第2のパターンにおいて、ダミーパターン40の縁部40aと電極部31a,32aとの間に許容される距離はWである。
図11(b)に示す第3のパターンは、図11(a)に示す縁部40aの位置と図11(c)に示す縁部40aの位置とのほぼ中間に縁部40aが位置している場合であり、ダミーパターン40が電極部31a,32a間の間隙に一致する場合である。従って、本実施の形態においては、ダミーパターン40を作製する際に許容される公差は、図11(b)に示す場合を中心とした、±Wの公差となる。
以上のように、比較の形態においては、ダミーパターン60を作製する際に許容される公差が、±W/2よりも小さい公差となり、一方、本実施の形態においては、ダミーパターン40を作製する際に許容される公差が、±Wの公差となる。このように本実施の形態によれば、ダミーパターン40と電極部31a,32aとを互いに異なる平面上に配置することにより、ダミーパターン40を作製する際に許容される公差を、比較の形態の場合の2倍以上とすることができる。このため本実施の形態によれば、製造の安定性を高めることができる。
なお図11(a)〜(c)および図12(a)〜(c)に示す例においては、ダミーパターンの幅がばらつく場合を想定して、本実施の形態における許容公差と比較の形態における許容公差との差について検討した。しかしながら、ダミーパターンの幅がばらつく場合だけでなく、ダミーパターンの幅は一定ではあるがその位置がばらつく場合についても、本実施の形態における許容公差について、上述した利点と同様の利点を期待することができる。
第1の変形例
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。はじめに、第1の変形例について図5Aを参照して説明する。図5Aにおいては、タッチパネルセンサ基板10を図1のA−A線に沿って切断した場合の縦断面図が示されている。
図5Aに示すように、タッチパネルセンサ基板10のタッチパネルセンサ部30は、第1要素群35Aと基板11との間に設けられ、絶縁性を有するオーバーコート層37をさらに有していてもよい。基板11の一面11a上にオーバーコート層37を形成する工程は、上述の第1透明導電層35aを基板11に設ける工程の前に実施される。
オーバーコート層37は、絶縁層36と同様に、絶縁性および透光性を有する材料から構成されている。またオーバーコート層37は、オーバーコート層37の屈折率と基板11の屈折率との差の絶対値が好ましくは0.1以下であり、さらに好ましくは0.05以下であるよう、構成されている。例えばオーバーコート層37は、アクリル樹脂などの有機材料から構成されている。さらに好ましくは、オーバーコート層37は、オーバーコート層37の屈折率と絶縁層36の屈折率との差の絶対が0.1以下であり、さらに好ましくは0.05以下であるよう、構成されている。例えば、オーバーコート層37は、絶縁層36を構成する材料と同一の材料から構成されている。このようなオーバーコート層37をさらに設けることにより、基板11の法線方向から見た場合に、第1電極部31aおよび第2電極部32aと重なる部分の各層における光の反射および透過の態様と、ダミーパターン40と重なる部分の各層における光の反射および透過の態様とを、互いに類似したものにすることができる。このことにより、タッチパネルセンサ基板10の各パターン31,32,40が視認されることをさらに抑制することができる。
第2の変形例
次に、第2の変形例について図6A乃至図7Bを参照して説明する。
図6Aは、本変形例によるタッチパネルセンサ基板10を示す平面図である。図6Aに示すように、タッチパネルセンサ基板10は、基板11の一面11aの周縁部に配置され、遮光性を有する遮光層12をさらに備えていてもよい。遮光層12は、図6Aに示すように、表示領域Aの周辺に位置する非表示領域A内に設けられている。遮光層12は、遮光性を有する遮光性材料から構成される層である。このような遮光層12をタッチパネルセンサ基板10に設けることにより、タッチパネルセンサ基板10およびタッチパネルセンサ基板10が組み込まれた表示装置の意匠性を高めることができる。基板11の一面11a上であって11の周縁部に遮光層12を形成する工程は、上述のオーバーコート層37を形成する工程の前に実施される。
図6Bは、タッチパネルセンサ基板10が組み込まれた表示装置60を示す縦断面図である。図6Bに示すように、表示装置60は、映像を表示するための光を観察者側(図6Bにおける上側)に放射する表示部20と、表示部20に対して観察者側に配置されたタッチパネルセンサ基板10と、を備えている。図6Bに示すように、表示部20とタッチパネルセンサ基板10との間に、透光性を有する接着層25が設けられていてもよい。表示部20としては、LCD、PDP、有機ELなどの一般的な表示用デバイスを用いることができる。
図6Bに示すように、基板11は、入出力装置60の最も観察者側の面を構成する部材となっている。この場合、基板11は、好ましくは、衝撃や外部からの圧力から表示部20を適切に保護することができる程度の強度を有している。すなわち基板11は、表示部20を保護するための前面板として機能するよう構成されている。この場合、タッチパネルセンサ基板10は、タッチパネル機能を備えた前面板として機能することができる。
遮光層12を構成する遮光性材料は、表示部20からの光を遮蔽するまたは減衰させることができる限り特に限定されるものではない。例えば遮光性材料として、カーボンブラック、チタンブラック等の黒色着色材を含有する樹脂組成物を挙げることができる。なお、遮光性材料に含まれる着色剤の色が黒色に限られることはなく、白色など様々な色の着色剤が用いられ得る。
図7Aおよび図7Bは、図6Aのタッチパネルセンサ基板10のA−A線に沿った縦断面図である。図7Aおよび図7Bに示すように、遮光層12は、基板11とオーバーコート層37との間に設けられている。また図7Bに示すように、遮光層12は、基板11の法線方向から見た場合に取出パターン33および端子部34を構成する遮光導電層35cと重なるよう配置されている。これによって、遮光導電層35cが観察者から視認されることを防ぐことができる。
第3の変形例
次に、第3の変形例について図8A乃至図9を参照して説明する。
上述の実施の形態および各変形例において、絶縁層36の基板側の面36bに配置される第1要素群35Aが、第1電極部31a、第2電極部32aおよび第1接続部31bを含み、絶縁層36の基板11とは反対側の面36aに配置される第2要素群35Bが、第2接続部32bおよびダミーパターン40を含む例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第1要素群35Aが、第2接続部32bおよびダミーパターン40を含み、第2要素群35Bが、第1電極部31a、第2電極部32aおよび第1接続部31bを含んでいてもよい。
図8A乃至図8Cにおいては、基板11を図1のA−A線乃至C−C線に沿って切断した場合の縦断面図が示されている。図8A乃至図8Cに示すように、第1電極部31a、第2電極部32aおよび第1接続部31bは、絶縁層36の基板11とは反対側の面36aに配置されている。一方、第2接続部32bは、絶縁層36の基板11側の面36bに配置されている。このように本変形例においても、第1電極部31a,第1接続部31bおよび第2電極部32aは同一平面上に配置されており、一方、第2接続部32bは、第1電極部31a,第1接続部31bおよび第2電極部32aとは異なる平面上に設けられている。この場合、図8Bに示すように、交差部分において、第2電極部32aが、絶縁層36の面36a上を延びるとともに貫通孔36cを通って第2接続部32bに接続されている。
また本変形例においても、図8Aに示すように、基板11の法線方向から見て第1電極部31aと第2電極部32aとの間の間隙と重なるよう配置されたダミーパターン40が設けられている。ダミーパターン40は、絶縁層36の基板11側の面36bに配置されている。従って、ダミーパターン40は、第2接続部32bを含む要素群である、上述の第1要素群35Aに含まれる。すなわち、ダミーパターン40は、第1電極部31a,第1接続部31bおよび第2電極部32aとは異なる平面上であって、第2接続部32bと同一の平面上に設けられている。このため図8Aに示すように、第1電極部31aおよび第2電極部32aとダミーパターン40とを導通させることなく、第1電極部31aと第2電極部32aとの間の間隙dをダミーパターン40によって十分に埋めることができる。
次に、本変形例によるタッチパネルセンサ基板10の製造方法について、図9(a)〜(d)を参照して説明する。図9(a)〜(d)においては、基板11を図1のA−A線に沿って切断した場合の縦断面図が示されている。
はじめに基板11を準備する。次に図9(a)に示すように、基板11の一面11a上に、透明導電性材料からなる第1透明導電層35aを、例えばスパッタリング法を用いて設ける。次に、第1透明導電層35aをパターニングする。これによって、図9(b)に示すように、透明導電性材料からなるダミーパターン40および第2接続部32b(図示せず)を含む第1要素群35Aを得ることができる。その後、図9(c)に示すように、第1要素群35A上に絶縁層36を形成する。例えば、はじめに、絶縁性を有する材料を第1要素群35A上に設け、次に、フォトリソグラフィー法などを用いて当該材料に上述の貫通孔36cを形成する。これによって、貫通孔36cが形成された絶縁層36を得ることができる。次に、図9(d)に示すように、絶縁層36上に、透明導電性材料からなる第2透明導電層35bを、例えばスパッタリング法を用いて設ける。その後、第2透明導電層35bをパターニングする。これによって、図8A乃至図8Cに示すように、透明導電性材料からなる第1電極部31a、第2電極部32aおよび第1接続部31bを含む第2要素群35Bを得ることができる。
本変形例において、第2接続部32bおよびダミーパターン40はいずれも、第1透明導電層35aをパターニングすることにより形成される。すなわち、ダミーパターン40は、第2接続部32bを構成する材料と同一の材料から、第2接続部32bを形成する工程と同一の工程によって得られる。このため、従来のタッチパネルセンサ基板10を製造する場合に比べて工数やコストを増大させることなく、ダミーパターン40を備えたタッチパネルセンサ基板10を製造することができる
なお本変形例においても、図6A乃至図7Bに示す上述の第2の変形例の場合と同様に、タッチパネルセンサ基板10は、基板11の一面11aの周縁部に配置され、遮光性を有する遮光層12をさらに備えていてもよい。この場合、遮光層12を覆うとともに基板11と第1要素群35Aとの間に位置するオーバーコート層37が設けられていてもよい。遮光層12およびオーバーコート層37をさらに備えるタッチパネルセンサ基板10の一例を図10Aおよび図10Bに示す。図10Aおよび図10Bは、上述の第2の変形例における図7Aおよび図7Bに対応する図である。
図10Aおよび図10Bに示す例においても、基板11は、好ましくは、衝撃や外部からの圧力から表示部20を適切に保護することができる程度の強度を有している。これによって、タッチパネルセンサ基板10は、タッチパネル機能を備え、表示部20を保護する前面板として機能することができる。また図10Bに示すように、遮光層12は、基板11の法線方向から見た場合に取出パターン33および端子部34を構成する遮光導電層35cと重なるよう配置されている。これによって、遮光導電層35cが観察者から視認されることを防ぐことができる。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 タッチパネルセンサ基板
11 基板
12 遮光層
30 タッチパネルセンサ部
31 第1電極パターン
31a 第1電極部
31b 第1接続部
32 第2電極パターン
32a 第2電極部
32b 第2接続部
35A 第1要素群
35B 第2要素群
36 絶縁層
37 オーバーコート層
40 ダミーパターン

Claims (11)

  1. 基板と、
    基板の一面上に設けられたタッチパネルセンサ部と、を備え、
    前記タッチパネルセンサ部は、絶縁層と、第1方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第1電極パターンと、第2方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第2電極パターンと、を有し、
    各第1電極パターンは、前記第1方向に沿って並べられた複数の第1電極部と、隣り合う2つの第1電極部を接続する第1接続部と、を含み、
    各第2電極パターンは、前記第2方向に沿って並べられた複数の第2電極部と、隣り合う2つの第2電極部を接続する第2接続部と、を含み、
    前記第1電極部および前記第2電極部は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間に所定の間隙が存在するよう、配置されており、
    前記絶縁層の面のうち前記基板側の面に配置される、透光性および導電性を有する要素を第1要素群と定義し、前記絶縁層の面のうち前記基板とは反対側の面に配置される、透光性および導電性を有する要素を第2要素群と定義するとき、前記第1電極部、前記第1接続部および前記第2電極部は、前記第1要素群または第2要素群の一方に含まれ、前記第2接続部は、前記第1要素群または前記第2要素群の他方に含まれ、
    前記第1要素群または前記第2要素群のうち前記第2接続部を含む要素群は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間の前記間隙と重なるよう配置され、透光性および導電性を有するダミーパターンをさらに含む、タッチパネルセンサ基板。
  2. 前記ダミーパターンは、前記第2接続部を構成する材料と同一の材料から構成されている、請求項1に記載のタッチパネルセンサ基板。
  3. 前記絶縁層の屈折率と前記基板の屈折率との差の絶対値が0.1以下である、請求項1または2に記載のタッチパネルセンサ基板。
  4. 前記基板が、ガラスを含み、
    前記絶縁層が、酸化珪素を含む、請求項3に記載のタッチパネルセンサ基板。
  5. 前記タッチパネルセンサ部は、前記第1要素群と前記基板との間に設けられ、絶縁性を有するオーバーコート層をさらに備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタッチパネルセンサ基板。
  6. 前記オーバーコート層の屈折率と前記基板の屈折率との差の絶対値が0.1以下である、請求項5に記載のタッチパネルセンサ基板。
  7. 前記オーバーコート層が、前記絶縁層を構成する材料と同一の材料から構成されている、請求項5または6に記載のタッチパネルセンサ基板。
  8. 前記基板の周縁部に配置され、前記基板と前記タッチパネルセンサ部の前記オーバーコート層との間に設けられ、遮光性を有する遮光層をさらに備える、請求項5乃至7のいずれか一項に記載のタッチパネルセンサ基板。
  9. 基板を準備する工程と、
    基板の一面上にタッチパネルセンサ部を設けるタッチパネルセンサ形成工程と、を備え、
    前記タッチパネルセンサ部は、絶縁層と、第1方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第1電極パターンと、第2方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第2電極パターンと、を有し、
    各第1電極パターンは、前記第1方向に沿って並べられた複数の第1電極部と、隣り合う2つの第1電極部を接続する第1接続部と、を含み、
    各第2電極パターンは、前記第2方向に沿って並べられた複数の第2電極部と、隣り合う2つの第2電極部を接続する第2接続部と、を含み、
    前記第1電極部および前記第2電極部は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間に所定の間隙が存在するよう、配置されており、
    前記タッチパネルセンサ形成工程は、
    前記基板の一面上に第1透明導電層を設ける工程と、
    前記第1透明導電層をパターニングして第1要素群を形成する工程と、
    前記第1要素群上に前記絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層上に第2透明導電層を設ける工程と、
    前記第2透明導電層をパターニングして第2要素群を形成する工程と、を備え、
    前記第1電極部、前記第1接続部および前記第2電極部は、前記第1要素群または第2要素群の一方に含まれ、前記第2接続部は、前記第1要素群または前記第2要素群の他方に含まれ、
    前記第1要素群または前記第2要素群のうち前記第2接続部を含む要素群は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間の前記間隙と重なるよう配置され、透光性および導電性を有するダミーパターンをさらに含む、タッチパネルセンサ基板の製造方法。
  10. 前記第1透明導電層を設ける工程の前に、前記基板の一面上に、絶縁性を有するオーバーコート層を形成する工程をさらに備える、請求項9に記載のタッチパネルセンサ基板の製造方法。
  11. 前記オーバーコート層を形成する工程の前に、前記基板の一面上であって前記基板の周縁部に、遮光性を有する遮光層を形成する工程をさらに備える、請求項10に記載のタッチパネルセンサ基板の製造方法。
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