JP2014074937A - タッチパネルセンサ基板およびタッチパネルセンサ基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タッチパネルセンサ部30は、絶縁層36と、第1方向に延びる複数の第1電極パターン31と、第2方向に延びる複数の第2電極パターン32と、を有している。第1電極パターン31の第1電極部31a、第1接続部31bおよび第2電極パターン32の第2電極部32aは、絶縁層36の基板11の面36bに配置される第1要素群35Aに含まれる。一方、第2接続部32bは絶縁層36の基板11とは反対側の面36aに配置される第2要素群35Bに含まれる。第1要素群35Aは、基板11の法線方向から見て第1電極部31aと第2電極部32aとの間の間隙dと重なるよう配置されたダミーパターンをさらに含んでいる。
【選択図】図3A
Description
基板11の材料は、タッチパネルセンサ基板10と組み合わされるLCDや有機ELなどの表示部(図示せず)からの光を外部に取り出すことができる限り特に限定されるものではない。例えば、基板11の材料として、透光性や耐久性等を考慮して、ガラスやポリマー等が用いられる。また、基板11の面のうちタッチパネルセンサ部30とは反対側にある面(以下、他面とも称する)には、擦り傷を防止するためのハードコート層などが形成されていてもよい。
次にタッチパネルセンサ部30について説明する。なお説明の便宜上、図1においては、後述する絶縁層36が省略されている。
次に取出パターン33および端子部34の層構成について説明する。取出パターン33および端子部34を構成する材料は、各電極パターン31,32からの信号を適切に伝導することができる限りにおいて、特に限定されない。例えば図3Bおよび図3Cに示すように、取出パターン33および端子部34は、第1要素群35Aを形成する際に用いられる、後述する第1透明導電層35aを含んでいてもよい。また取出パターン33および端子部34は、金属材料から構成された遮光導電層35cをさらに含んでいてもよい。なお図3Bおよび図3Cにおいて、遮光導電層35cが第1透明導電層35aの基板11側に配置される例が示されているが、これに限られることはない。例えば遮光導電層35cが、第1透明導電層35aの基板11とは反対側に配置されてもよい。なお絶縁層36は、端子部34を少なくとも部分的に露出させるよう構成されている。
ところで、図11(a)に示すような、ダミーパターン40と電極部31a,32aとの間に隙間が存在する場合、隙間は、透明導電層を含んでおらず、一方、ダミーパターン40および電極部31a,32aはいずれも、第1透明導電層35aまたは第2透明導電層35bのいずれか1層の透明導電層を含んでいる。すなわち、隙間と、ダミーパターン40および電極部31a,32aとの間には、1層の透明導電層の有無に起因する反射率および透過率の差が存在している。このように、図11(a)に示す第1のパターンと、図11(c)に示す第2のパターンとは、電極部31a,32aが視認されるかどうかを決定する要素が、1層の透明導電層の有無に起因する反射率および透過率の差であるという点で類似している。
ここで、第1透明導電層35aおよび第2透明導電層35bの厚みが、光の波長より十分に小さく、例えば20〜30nm程度であり、このため、薄膜干渉の影響による透過率、反射率の変化量は、膜厚変化量に対し直線性が高いと仮定する。この場合、図11(a)に示す第1のパターンにおける、1層の透明導電層の有無に起因する反射率および透過率の差は、図11(c)に示す第2のパターンにおける、1層の透明導電層の有無に起因する反射率および透過率の差とほぼ同程度になる。従って、図11(c)に示す第2のパターンにおける、ダミーパターン40と電極部31a,32aとが重なる部分の幅に許容される寸法は、図11(a)に示す第1のパターンの場合と同様に、Wとなる。すなわち、図11(c)に示す第2のパターンにおいて、ダミーパターン40の縁部40aと電極部31a,32aとの間に許容される距離はWである。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。はじめに、第1の変形例について図5Aを参照して説明する。図5Aにおいては、タッチパネルセンサ基板10を図1のA−A線に沿って切断した場合の縦断面図が示されている。
次に、第2の変形例について図6A乃至図7Bを参照して説明する。
次に、第3の変形例について図8A乃至図9を参照して説明する。
11 基板
12 遮光層
30 タッチパネルセンサ部
31 第1電極パターン
31a 第1電極部
31b 第1接続部
32 第2電極パターン
32a 第2電極部
32b 第2接続部
35A 第1要素群
35B 第2要素群
36 絶縁層
37 オーバーコート層
40 ダミーパターン
Claims (11)
- 基板と、
基板の一面上に設けられたタッチパネルセンサ部と、を備え、
前記タッチパネルセンサ部は、絶縁層と、第1方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第1電極パターンと、第2方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第2電極パターンと、を有し、
各第1電極パターンは、前記第1方向に沿って並べられた複数の第1電極部と、隣り合う2つの第1電極部を接続する第1接続部と、を含み、
各第2電極パターンは、前記第2方向に沿って並べられた複数の第2電極部と、隣り合う2つの第2電極部を接続する第2接続部と、を含み、
前記第1電極部および前記第2電極部は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間に所定の間隙が存在するよう、配置されており、
前記絶縁層の面のうち前記基板側の面に配置される、透光性および導電性を有する要素を第1要素群と定義し、前記絶縁層の面のうち前記基板とは反対側の面に配置される、透光性および導電性を有する要素を第2要素群と定義するとき、前記第1電極部、前記第1接続部および前記第2電極部は、前記第1要素群または第2要素群の一方に含まれ、前記第2接続部は、前記第1要素群または前記第2要素群の他方に含まれ、
前記第1要素群または前記第2要素群のうち前記第2接続部を含む要素群は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間の前記間隙と重なるよう配置され、透光性および導電性を有するダミーパターンをさらに含む、タッチパネルセンサ基板。 - 前記ダミーパターンは、前記第2接続部を構成する材料と同一の材料から構成されている、請求項1に記載のタッチパネルセンサ基板。
- 前記絶縁層の屈折率と前記基板の屈折率との差の絶対値が0.1以下である、請求項1または2に記載のタッチパネルセンサ基板。
- 前記基板が、ガラスを含み、
前記絶縁層が、酸化珪素を含む、請求項3に記載のタッチパネルセンサ基板。 - 前記タッチパネルセンサ部は、前記第1要素群と前記基板との間に設けられ、絶縁性を有するオーバーコート層をさらに備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタッチパネルセンサ基板。
- 前記オーバーコート層の屈折率と前記基板の屈折率との差の絶対値が0.1以下である、請求項5に記載のタッチパネルセンサ基板。
- 前記オーバーコート層が、前記絶縁層を構成する材料と同一の材料から構成されている、請求項5または6に記載のタッチパネルセンサ基板。
- 前記基板の周縁部に配置され、前記基板と前記タッチパネルセンサ部の前記オーバーコート層との間に設けられ、遮光性を有する遮光層をさらに備える、請求項5乃至7のいずれか一項に記載のタッチパネルセンサ基板。
- 基板を準備する工程と、
基板の一面上にタッチパネルセンサ部を設けるタッチパネルセンサ形成工程と、を備え、
前記タッチパネルセンサ部は、絶縁層と、第1方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第1電極パターンと、第2方向に延び、透光性および導電性を有する複数の第2電極パターンと、を有し、
各第1電極パターンは、前記第1方向に沿って並べられた複数の第1電極部と、隣り合う2つの第1電極部を接続する第1接続部と、を含み、
各第2電極パターンは、前記第2方向に沿って並べられた複数の第2電極部と、隣り合う2つの第2電極部を接続する第2接続部と、を含み、
前記第1電極部および前記第2電極部は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間に所定の間隙が存在するよう、配置されており、
前記タッチパネルセンサ形成工程は、
前記基板の一面上に第1透明導電層を設ける工程と、
前記第1透明導電層をパターニングして第1要素群を形成する工程と、
前記第1要素群上に前記絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層上に第2透明導電層を設ける工程と、
前記第2透明導電層をパターニングして第2要素群を形成する工程と、を備え、
前記第1電極部、前記第1接続部および前記第2電極部は、前記第1要素群または第2要素群の一方に含まれ、前記第2接続部は、前記第1要素群または前記第2要素群の他方に含まれ、
前記第1要素群または前記第2要素群のうち前記第2接続部を含む要素群は、前記基板の法線方向から見て前記第1電極部と前記第2電極部との間の前記間隙と重なるよう配置され、透光性および導電性を有するダミーパターンをさらに含む、タッチパネルセンサ基板の製造方法。 - 前記第1透明導電層を設ける工程の前に、前記基板の一面上に、絶縁性を有するオーバーコート層を形成する工程をさらに備える、請求項9に記載のタッチパネルセンサ基板の製造方法。
- 前記オーバーコート層を形成する工程の前に、前記基板の一面上であって前記基板の周縁部に、遮光性を有する遮光層を形成する工程をさらに備える、請求項10に記載のタッチパネルセンサ基板の製造方法。
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