JP2014066416A - 蓄熱パネル、蓄熱システムおよび建造物 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽光や廃熱などの廃エネルギーを利用した熱を効率良く蓄熱させると共に、蓄えた熱を熱媒体を介して取り出して、熱需要部にて利用することができる蓄熱パネル、蓄熱システムおよび構造物を提供する。
【解決手段】蓄熱パネル(1B)は、熱を集める熱収集板(10)と、該熱収集板(10)の裏面に取り付けられた蓄熱部(12)と、蓄熱部(12)に蓄えられた熱を移動させる熱媒体が流れる流路(14)と、蓄熱パネル(1A)の側端面に少なくとも配された第1断熱部(16)とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】蓄熱パネル(1B)は、熱を集める熱収集板(10)と、該熱収集板(10)の裏面に取り付けられた蓄熱部(12)と、蓄熱部(12)に蓄えられた熱を移動させる熱媒体が流れる流路(14)と、蓄熱パネル(1A)の側端面に少なくとも配された第1断熱部(16)とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、住宅等の建造物に用いられる蓄熱パネル、蓄熱パネルを用いた蓄熱システム、蓄熱システムが設けられた建造物に関する。
従来の電気や石油、ガス等のエネルギー源によって作動する暖房器具は、これらエネルギー源を使用するにつれてコストがかかるという問題があるため、近年、太陽熱を利用した蓄熱システムによって床暖房を行う技術が知られている。
例えば、特許文献1には、太陽熱収熱ユニット内で温められた空気を床下に導くとともに、この空気の熱を床下に配設された蓄熱材によって吸収させ、この蓄熱材から熱を放出して床暖房を行う構成が記載されている。
また、特許文献2には、冷暖房に要するエネルギーが少なくてすむように、屋外側に断熱材層、室内側に潜熱蓄熱材からなる蓄熱材層とを組み合わせた建築物の躯体構造において、蓄熱材層を、所定の範囲の融点または凝固点を有する潜熱蓄熱材を内包したマイクロカプセルを含む固形ボード層とすることが記載されている。
同じく、特許文献3には、太陽熱を利用した温室の温度制御をするために、潜熱蓄熱材が内部に注入されてなる潜熱蓄熱パネルが記載されている。
しかしながら、特許文献1の技術では、太陽熱によって温められた空気を床下まで導き、この空気の熱を吸収させなければ蓄熱材に蓄熱できない。そのため、例えば蓄熱材自体を、太陽熱を直接受ける場所に留め置いて蓄熱させる場合に比して時間がかかり、効率が良くない場合があった。
特許文献2、3の技術は、太陽熱を利用するものではあるが、蓄熱材層に蓄えた熱を積極的に熱需要部にて利用するものではなく、断熱性を高めるものである。したがって、蓄熱材層に蓄えた熱を、熱媒体を介して移動させ、熱需要部に利用するといったことはできない。
本発明の課題は、太陽光や廃熱などの廃エネルギーを利用した熱を効率良く蓄熱させると共に、蓄えた熱を熱媒体を介して取り出して、熱需要部にて利用することができる蓄熱パネル、蓄熱システムおよび建造物を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、熱を集める熱収集板と、該熱収集板の裏面に取り付けられた蓄熱部と、前記蓄熱部に蓄えられた熱を移動させる熱媒体が流れる流路と、当該蓄熱パネルの側端面に少なくとも配された第1断熱部とを備えることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る蓄熱システムは、本発明の一態様に係る蓄熱パネルと、前記蓄熱パネルにおける前記流路の入出口に設けられた、前記流路を流れる熱媒体の量を調整する流量調整部とを備えることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る建造物は、本発明の一態様に係る蓄熱システムを用いた建造物であって、前記蓄熱システムにおける蓄熱パネルが、建造物の外壁の一部であることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、太陽光や廃熱などの廃エネルギーを利用した熱を効率良く蓄熱させると共に、蓄えた熱を熱媒体を介して取り出して、熱需要部にて利用することができる蓄熱パネル、蓄熱システムおよび建造物を提供することができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1の(a)は、本発明の第1の実施形態に係る蓄熱パネル1Aの概観図である。図1の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図、図1の(c)は、(a)におけるB−Bラインの矢視断面図、図1の(d)は、(a)におけるC−Cラインの矢視断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1の(a)は、本発明の第1の実施形態に係る蓄熱パネル1Aの概観図である。図1の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図、図1の(c)は、(a)におけるB−Bラインの矢視断面図、図1の(d)は、(a)におけるC−Cラインの矢視断面図である。
図1の(a)〜(d)に示すように、蓄熱パネル1Aは、熱を集める熱収集板10と、熱収集板10の裏面に取り付けられた蓄熱部12と、蓄熱部12に蓄えられた熱を移動させる熱媒体が流れる流路14と、蓄熱部12と流路14とを含めて熱収集板10の裏面側を覆う第1断熱部16とを備える。
熱収集板10は、例えば、太陽光などの光が照射されることにより光を熱に変換して発熱する発熱体である。なお、熱収集板10は、光を熱に変換するものに限定されるものではなく、一般家庭の排熱や、産業用では工場排熱等の熱源から熱を収集するものであってもよい。
熱収集板10に適用可能な材質としては、熱伝導性の高い金属板が適切であり、例えば銅、ステンレス、アルミニウム、鉄、鋼板等がある。特に、熱収集板10を発熱体とする場合には、吸光率を向上させるために、前述の熱伝導性の高い金属板を黒く塗った金属板やカラー鋼板等を用いることも可能である。
蓄熱部12は、熱収集板10が集めた熱を蓄熱するものである。蓄熱部12は熱収集板10に取り付けられているので、熱収集板10から熱を直接受け取ることとなる。これにより、蓄熱に時間がかからず、かつ、熱損失もなく、結果的に効率よく蓄熱できる。
蓄熱パネル1Aでは、蓄熱部12は、熱収集板10の裏面に対して部分的に設けられている。熱収集板10の裏面において、蓄熱部12が設けられていない部分は、流路14となっている。これによれば、流路14も熱収集板10と接触しているので、流路14を流れる熱媒体は、熱収集板10からの熱を直接受けとって、熱需要部へと移動させることができる。
図1の構成では、蓄熱部12は複数の角柱状の蓄熱体12aよりなり、複数の蓄熱体12aが、蓄熱パネル1Aが設置された場合の上下方向を長手方向として、熱収集板10の裏面に取り付けられている。蓄熱体12aと蓄熱体12aとの間が流路14となっている。流路14も、蓄熱パネル1Aが設置された場合の上下方向に伸びる。
蓄熱体12aは、熱伝導性に優れた材質からなる容器に、蓄熱材が密封された構造である。容器の材質としては、熱伝導性の高い金属板が適切であり、例えば銅、ステンレス、アルミニウム、鉄、鋼板等がある。
蓄熱材としては、潜熱蓄熱材であることが好ましい。潜熱蓄熱材は、物質の顕熱と固体から液体へ相変化する際に発生する潜熱とを用いて蓄熱する。したがって、顕熱のみを用いた蓄熱材よりも蓄熱密度が大きく、小さな容量で多くの熱を蓄熱できる。潜熱蓄熱材としては、例えば、H3COONa・3H2O、Na2SO4・10H2O、Na2S2O3・5H2O、CaCl2・6H2O、Ba(OH)2・8H2O、Xylitol、Mg(NO3)2・6H2O、D-Threitol、Erythritol、D-Sorbitol、Pentaglyserol、パラフィン・ワックス(CnH2n+2)などを使用できる。
図1の構成のように、蓄熱部12と流路14とを並列させて同層に形成することで、流路14を流れる熱媒体が蓄熱部12(各蓄熱体12a)に接触する面積を広く確保しながら、蓄熱パネル1Aの厚みを薄くすることができる。
また、この場合、熱収集板10と蓄熱体12aとは、面と面とを合わせた面接触であることが好ましい。これにより、熱収集板10の熱を蓄熱体12aに対して効率よく伝達することができる。
また、蓄熱体12aは、蓄熱パネル1Aの厚み方向に沿って切った断面形状が、厚み方向に長手方向を有する矩形形状であることが好ましい(図1の(b)参照)。これにより、蓄熱体12aと流路14を流れる熱媒体との接触面積をより一層広く確保し、蓄熱体12aと熱媒体との間の熱交換を高効率に行わせることができる。但し、蓄熱部12を構成する各蓄熱体12aの形状や、流路14の形状は蓄熱容量や熱媒体の種類に応じて設定されるものである。
流路14を流れる熱媒体としては、空気の他、水や不凍液でもよい。但し、熱媒体が水や不凍液の場合は、流路14にはパイプが配設されることとなる。
第1断熱部16は、蓄熱パネル1Aの側端面を覆うように設けられており、パネル側端面からの熱損失を防ぐものである。さらに、蓄熱パネル1Aでは、第1断熱部は、パネル側端面だけでなく、熱収集板10の裏面側を蓄熱部12と流路14とを含めて覆っている。これにより、熱収集板10、蓄熱部12、および流路14からの熱損失を防ぐことができる。第1断熱部16における、蓄熱パネル1Aが設置された場合の上下に位置する側端面には、前記流路14の入出口18が形成されている。
第1断熱部16の材質としては、例えば一般的に建造部の断熱材としてよく用いられる、グラスウールやロックウール、プラスチック系断熱材料であるウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレン、発砲炭化カルシウム、フェノールフォーム、発砲ガラス等がある。さらに、自然系断熱材としは、セルロースファイバー、軽量軟質木質繊維ボード、単価発砲コルク、セルロースウール、ココヤシ繊維、綿状木質繊維、フラックス繊維、ハンフ繊維等が適用可能である。
このような構成を有する蓄熱パネル1Aは、熱収集板10が光を熱に変換する発熱体である場合、熱収集板10側を屋外側として設置され、建造物の外部構造体の一部となる。建造物の外部構造体の一部として設置することで、建造物に照射される太陽光などの光を熱に換えて蓄熱することが可能となり、例えば住宅などに本構成を適用することで、住宅に設置されている熱需要部に熱を供給できる。
具体的には、建造物に照射される太陽光を熱収集板10が熱に換えると共に集め、集めた熱を蓄熱部12が蓄熱する。蓄熱部12に蓄えられた熱は、流路に熱媒体を流すことで取り出して移動させることができ、熱需要部にて利用される。
また、熱収集板10が廃熱を集熱する場合は、蓄熱パネル1Aは、熱収集板10側を廃熱を出す熱源に向けて設置される。
熱媒体が空気である場合は、暖房などの空調(熱需要部)に利用できる。熱媒体が水である場合は、給湯(熱需要部)に利用できる。熱媒が不凍液である場合は、床暖房(熱需要部)やルーフヒーティング(熱需要部)に利用できる。
蓄熱部12を構成する潜熱蓄熱材の融点としては、空調(暖房)に利用する場合は約40〜50℃、浴室の給湯に利用する場合は約50〜80℃、浴室以外の給湯に利用する場合は約40〜50℃、床暖房に利用する場合は約35〜40℃とすることが好ましい。
なお、図1の蓄熱パネル1Aにおいては、熱収集板10の裏面側を覆う第1断熱部16を設けたが、建造物の外壁が十分に断熱部として機能する外部構造体に外付けする場合や、別途、断熱材を設ける構成の場合は、図2に示す蓄熱パネル1Bのように、第1断熱部16を、パネル側端面を覆うだけの構成としてもよい。
なお、図2の(a)は、本発明の第1の実施形態に係る変形例の蓄熱パネル1Bの概観図である。図2の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図、図2の(c)は、(a)におけるB−Bラインの矢視断面図、図2の(d)は、(a)におけるC−Cラインの矢視断面図である。
〔第2の実施形態〕
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
図3の(a)は、本発明の第2の実施形態に係る蓄熱パネル1Cの概観図である。図3の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図、図3の(c)は、(a)におけるB−Bラインの矢視断面図、図3の(d)は、(a)におけるC−Cラインの矢視断面図である。
蓄熱パネル1Aと蓄熱パネル1Cとの違いは、蓄熱パネル1Cにおいては、熱収集板10の表面側に配された光透過性を有する第2断熱部20をさらに備える点である。第2断熱部20を備えることで、熱収集板10が収集した熱が、熱収集板10の表面側から外部へ放熱されることによる熱損失を防止することができる。
第2断熱部20は、具体的には、光透過断熱板20aが熱収集板10の表面に配置されてなる。光透過断熱板20aの材料としては、ガラスやアクリル、ポリカーボネートなどを用いることができる。ガラスの場合、屋外に設置されることを想定して、強化ガラスや、より光透過性に優れる強化白板ガラス(低鉄分ガラス)等を用いることが好ましい。また、光透過断熱板20aを設けることで、熱収集板10を保護して、当該蓄熱パネルの寿命を延ばすことができるという効果も期待できる。
〔第3の実施形態〕
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1、第2の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1、第2の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
図4の(a)は、本発明の第3の実施形態に係る蓄熱パネル1Dの概観図である。図4の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図、図4の(c)は、(a)におけるB−Bラインの矢視断面図、図4の(d)は、(a)におけるC−Cラインの矢視断面図である。
蓄熱パネル1Cと蓄熱パネル1Dとの違いは、蓄熱パネル1Dにおいては、熱収集板10の表面側に配された光透過性を有する第2断熱部20を、光透過断熱板20aと、光透過断熱板20aと熱収集板10との間に形成された空気層(空間層)22とで構成している点である。空気層22が加わることで、低コストにて断熱効果を上げることができる。なお、空気層22に換えて真空層(空間層)であってもよい。
〔第4の実施形態〕
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第3の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第3の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
図5の(a)は、本発明の第4の実施形態に係る蓄熱パネル1Eの概観図である。図5の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図、図5の(c)は、(a)におけるB−Bラインの矢視断面図、図5の(d)は、(a)におけるC−Cラインの矢視断面図である。
蓄熱パネル1Dと蓄熱パネル1Eとの違いは、蓄熱パネル1Eが、光透過断熱板20aのさらに表面側に、熱収集板10への光照射を遮る開閉式あるいは着脱式の光遮蔽板24をさらに備える点である。このような、光遮蔽板24を備えることで、蓄熱の必要がないときは光遮蔽板24にて熱収集板10への光照射を遮ることができ、夏場など蓄熱部12に熱を蓄える必要がない場合、不要な蓄熱を防止できる。
〔第5の実施形態〕
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第4の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第4の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
図6の(a)は、本発明の第5の実施形態に係る蓄熱パネル1Fの概観図である。図6の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図、図6の(c)は、(a)におけるC−Cラインの矢視断面図、図6の(d)は、蓄熱体の要部拡大斜視図である。
蓄熱パネル1Dと蓄熱パネル1Fとの違いは、蓄熱パネル1Fにおいては、蓄熱部12が、波板状の表面を有する平板状の蓄熱体12bより構成されている点である。蓄熱体12bと蓄熱体12bとの間が流路14となっている。
このような蓄熱体12bの表面を波板状とすることで、流路14に流れる熱媒体(空気)との熱交換面積が増え、熱交換効率が上がる。なお、図1等に示した角柱状の蓄熱体12aの表面を波板状としても熱交換率を上げることができる。
〔第6の実施形態〕
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第5の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第5の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
図7の(a)は、本発明の第6の実施形態に係る蓄熱パネル1Gの概観図である。図7の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図、図7の(c)は、(a)におけるC−Cラインの矢視断面図、図7の(d)は、蓄熱体の要部拡大斜視図である。
蓄熱パネル1Dと蓄熱パネル1Gとの違いは、蓄熱パネル1Gにおいては、蓄熱部12が、表面にフィン70を有する平板状の蓄熱体12cより構成されている点である。前述したように、蓄熱体は、熱伝導性に優れた材質からなる容器に、蓄熱材が密封された構造である。フィン70はこのような熱伝導性に優れた材質からなる容器と一体に形成されている。蓄熱体12cと蓄熱体12cとの間が流路14となっている。図7(c)においては、流路14において対向する2枚の蓄熱体12cより伸びるフィン70が互い違いに配設されている構成を例示しているが、対向する2枚の蓄熱体12cより伸びるフィン70が対向して向き合う構成でもよい。
このようなフィン70を蓄熱体12cの表面に形成することで、流路14に流れる熱媒体(空気)との熱交換面積が増え、熱交換効率が上がる。なお、図1等に示した角柱状の蓄熱体12aの表面にフィン70を設けた場合にも熱交換率を上げることができる。
〔第7の実施形態〕
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第6の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第6の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
図8の(a)は、本発明の第7の実施形態に係る蓄熱パネル1Hの概観図である。図8の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図、図8の(c)は、(a)におけるC−Cラインの矢視断面図、図8の(d)は、蓄熱体の要部拡大斜視図である。
蓄熱パネル1Dと蓄熱パネル1Hとの違いは、蓄熱パネル1Hにおいては、蓄熱部12が、表面にピン状のフィンであるピンフィン71を有する平板状の蓄熱体12dより構成されている点である。前述したように、蓄熱体は、熱伝導性に優れた材質からなる容器に、蓄熱材が密封された構造である。ピンフィン71はこのような熱伝導性に優れた材質からなる容器と一体に形成されている。蓄熱体12dと蓄熱体12dとの間が流路14となっている。図8(c)においては、流路14において対向する2枚の蓄熱体12dより伸びるピンフィン71が互い違いに配設されている構成を例示しているが、対向する2枚の蓄熱体12dより伸びるピンフィン71が対向して向き合う構成でもよい。
このようなピンフィン71を蓄熱体12dの表面に形成することで、流路14に流れる熱媒体(空気)との熱交換面積が増え、熱交換効率が上がる。なお、図1等に示した角柱状の蓄熱体12aの表面にピンフィン71を設けた場合にも熱交換率を上げることができる。
〔第8の実施形態〕
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第7の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第7の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
図9の(a)は、本発明の第8の実施形態に係る蓄熱システム100の概観図である。図9の(b)は、(a)におけるB−Bラインの矢視断面図である。なお、図9においては、蓄熱システム100に用いられる蓄熱パネルとして、蓄熱パネル1Dを例示するが、蓄熱パネル1A,1B、1C、1E、1F、1G、1Hのいずれでもよいことは言うまでもない。
蓄熱システム100は、蓄熱パネル1Dと、蓄熱パネル1Dにおける流路14の入出口18に設けられた、流路14を流れる熱媒体の量を調整するシャッター(流量調整部)28とを備える。なお、図9では、1つの蓄熱パネル1Dを例示しているが、複数の蓄熱パネル1Dを備えていてもよい。
流路14を流れる熱媒体は空気である。蓄熱システム100においては、熱媒体が空気であり、熱媒体が自然対流によって流路14を流れるようになっている。自然対流を利用することで、熱媒体を流すための部材を別途必要としない。
流路14の入出口18に、シャッター28を設けることで、シャッター28の開閉を調整して、流路14を流れる熱媒体の量を調整することができる。つまり、熱需要部が必要とするときのみ、必要な量の熱媒体を熱需要部へ送ることが可能になる。
また、蓄熱システム100においては、蓄熱パネル1Dにおける蓄熱部12の温度を測定する温度センサー26をさらに備えている。温度センサー26を備えることで、蓄熱システム100のユーザは、蓄熱部12の温度に基づいて、熱需要部に熱媒体を流すかどうかを決定することができる。
〔第9の実施形態〕
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第8の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第8の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
図10の(a)は、本発明の第9の実施形態に係る蓄熱システム101の概観図である。図10の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図である。なお、図10においては、蓄熱システム101に用いられる蓄熱パネルとして、蓄熱パネル1Eを例示するが、蓄熱パネル1A,1B、1C、1D、1F、1G、1Hのいずれでもよいことは言うまでもない。
蓄熱システム101と蓄熱システム100との違いは、蓄熱システム101では、蓄熱パネル1Eの上方に、シャッター28を介して供給される熱媒体を、指定された方向に送るファン(送風装置)32と、シャッター28を介して流路14と連通する空気ダクト30を備えている点である。ファン32は、空気ダクト30内部に配されている。
ファン32を備えることで、蓄熱部12により温められた熱媒体である空気を指定の方向へ送ることができる。そして、ここでは、空気ダクト30が設けられ、ファン32は空気ダクト30内に配設されているので、熱媒体である空気を、空気ダクト30内の指定する方向へと送ることができる。
ここで、図10は、当該蓄熱システム101における冬場の状態を示している。暖められた熱媒体である空気をファン32にて屋内へと送りだす。光遮蔽板24は、取り外されている。
一方、図11の(a)(b)に、当該蓄熱システム101における夏場の状態を示す。蓄熱の必要がないため、光遮蔽板24が取り付けられ、熱収集板10への光照射をさえ遮り、蓄熱部12に熱を蓄えないようにしている。また、ファン32を用いて、蓄熱パネル1Eにて暖められた空気は屋外へと送りだしている。図11の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図である。
〔第10の実施形態〕
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第9の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第9の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
図12の(a)は、本発明の第6の実施形態に係る蓄熱システム102の概観図である。図12の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図、図12の(c)は、(a)におけるB−Bラインの矢視断面図である。
図12においては、蓄熱システム102に用いられる蓄熱パネルとして、蓄熱パネル1Iを例示する。蓄熱パネル1Iは、熱媒体が水や不凍液である場合により適した構造を有する。
蓄熱パネル1Iは、熱収集板10の裏面に設けられた蓄熱部12及び流路の形状と構成が異なる以外は、蓄熱パネル1Eと同じ構成を有する。蓄熱パネル1Iの蓄熱部12には、空気よりも暖められにくい液体の熱媒体に好適となるように、九十九折状の流路14が形成されている。九十九折状に流路14が形成されることで、熱媒体が蓄熱部12および熱収集板10と接触する経路を長く確保して、蓄熱部12の熱を熱媒体へと移動させることができる。
流路14は、熱媒体が液体であるため、パイプが配設されてなる。流路14の入出口18,18には、さらに別のパイプ40,40が接続され、パイプ40,40に熱媒体の流量を調整するためのバルブ42,42が設けられている。
熱媒体が不凍液である場合は、図示しないポンプが別途配置される。また、熱媒体が水道水であり、入力側のパイプ40の最上流側が水道につながっている場合は、ポンプ及びバルブ42を不要とすることもできる。
また、図13に、熱媒体が水や不凍液である場合により適した構造を有する熱の蓄熱パネル1Jを備えた変形例の蓄熱システム103の概観図を示す。図13の(b)は、(a)におけるA−Aラインの矢視断面図、図13の(c)は、(a)におけるB−Bラインの矢視断面図である。
蓄熱パネル1Jは、熱収集板10の裏面に設けられた蓄熱部12及び流路の形状が異なると共に、フィン46が流路14にさらに設けられている。フィン46を流路に設けることで、空気よりも暖められにくい液体の熱媒体にさらに好適とできる。
〔第11の実施形態〕
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第7の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
以下、本発明のその他の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、第1〜第7の実施形態と同一の機能を有する部材には、同一の部材番号を付して説明を省略する。
図14〜図16は、前記した蓄熱システム100〜103を制御する制御部60a〜60cを示すブロック図である。制御部60a〜60cは、シャッター28あるいはバルブ42に対する動作命令を受け付けると共に、該動作命令と温度センサー26の測定結果とに基づいて、シャッター28あるいはバルブ42の動作を制御する。
制御部60a〜60cは、ユーザにより、熱媒体を熱需要部に供給するよう命じられると、蓄熱部12の温度を確認し、蓄熱部の温度に基づいて、シャッター28あるいはバルブ42を開くか否か、あるいはそれに加えて流量(開き具合)を調整する。また、ポンプ42が接続されている場合は、ポンプ44の動作も制御する。
制御部60a〜60cを設けることで、熱需要部に対して熱媒体を流すかどうかの蓄熱部12の温度に基づく判断を自動化し、熱媒体の熱需要部への供給を命じるだけで、蓄熱システム100〜103を利用することができる。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、熱を集める熱収集板と、該熱収集板の裏面に取り付けられた蓄熱部と、前記蓄熱部に蓄えられた熱を移動させる熱媒体が流れる流路と、
当該蓄熱パネルの側端面に少なくとも配された第1断熱部とを備える構成である。
本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、熱を集める熱収集板と、該熱収集板の裏面に取り付けられた蓄熱部と、前記蓄熱部に蓄えられた熱を移動させる熱媒体が流れる流路と、
当該蓄熱パネルの側端面に少なくとも配された第1断熱部とを備える構成である。
上記構成によれば、熱収集板が熱を集め、集めた熱を蓄熱部が蓄熱する。蓄熱部に蓄えられた熱は、流路に熱媒体を流すことで取り出して移動させることができ、熱需要部にて利用することができる。熱収集板が集める熱は、有効利用されない廃エネルギーを利用した熱であり、家庭や工場から出る廃熱や、太陽光を熱に換えたものも含まれる。
ここで、蓄熱部は熱収集板に取り付けられているので、熱収集板から熱を直接受け取ることとなる。これにより、蓄熱に時間がかからず、かつ、熱損失もなく、結果的に効率よく蓄熱できる。
蓄熱パネルは、例えば建造物の外壁等に取り付けられるが、その際、熱収集板の裏面側(蓄熱パネルの裏面)は、蓄熱部と流路とを含めて外壁に覆われ、外壁が断熱材として機能する。これにより、熱収集板、蓄熱部、および流路からの熱損失を防ぐことができる。蓄熱パネルの側端面からの放熱については、第1断熱部にて防止できる。
これにより、太陽熱等の廃熱を効率良く蓄熱させると共に、蓄えた熱を熱媒体を介して取り出して、熱需要部にて利用することができる蓄熱パネルを提供することができる。
本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、さらに、前記第1断熱部は、前記熱収集板の裏面側を前記蓄熱部と前記流路とを含めて覆うように設けられている構成としてもよい。
上記構成によれば、熱収集板の裏面側を蓄熱部と流路とを含めて第1断熱部が覆うことで、熱収集板、蓄熱部、および流路からの熱損失を防ぐことができる。蓄熱パネルが取り付けられる外壁等が断熱性が低くても、前記熱損失を防ぐことができる。
本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、さらに、前記熱収集板は、光を熱に変換する発熱体であり、前記熱収集板側を屋外側として設置され、建造物の外部構造体の一部となる構成としてもよい。
上記構成によれば、建造物に照射される太陽光などの光を熱に換えて蓄熱することが可能となり、例えば建造物としての住宅などに適用することで、住宅に設置されている熱需要部に熱を供給できる。
本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、さらに、前記熱収集板の表面側に配された光透過性を有する第2断熱部をさらに備える構成としてもよい。
熱収集部が収集した熱が、熱収集板の表面側から外部へ放熱されることによる熱損失を防止することができる。
本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、さらに、前記蓄熱部は前記熱収集板の裏面に対して部分的に形成されており、蓄熱部が設けられていない部分に前記流路が形成されている構成としてもよい。
上記構成によれば、蓄熱部と流路とが同層に形成されるので、流路を流れる熱媒体が蓄熱部に接触する面積を広く確保しながら、蓄熱パネルの厚みを薄くすることができる。
本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、さらに、前記蓄熱部の蓄熱材が潜熱蓄熱材である構成としてもよい。
潜熱蓄熱材は、物質の顕熱と固体から液体へ相変化する際に発生する潜熱とを用いて蓄熱するため、顕熱のみを用いた蓄熱材よりも蓄熱密度が大きく、小さな容量で多くの熱を蓄熱できる。
本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、さらに、前記第2断熱部が、前記熱収集板の表面側に配置された光透過板と、前記光透過板と前記熱収集板との間に形成された空間層とからなる構成としてもよい。
上記構成によれば、光透過板と熱収集板との間に形成される空間層が断熱層として機能する。加えて、光透過板にて熱収集板が保護され、当該蓄熱パネルの寿命を延ばすことができる。
本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、さらに、前記熱収集板への光照射を遮る開閉式あるいは着脱式の光遮蔽板をさらに備える構成としてもよい。
上記構成によれば、蓄熱の必要がないときは光遮蔽板にて熱収集板への光照射を遮ることができ、夏場など蓄熱部に熱を蓄える必要がない場合に、蓄熱を防止できる。
本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、さらに、前記蓄熱部は複数の蓄熱体よりなり、蓄熱体と蓄熱体との間が前記流路を構成しており、蓄熱体の表面が波板状である構成としてもよい。
上記構成によれば、流路を流れる熱媒体が蓄熱体に接触する面積を広く確保することができ、熱交換効率を上げることができる。
本発明の一態様に係る蓄熱パネルは、さらに、前記蓄熱部は複数の蓄熱体よりなり、蓄熱体と蓄熱体との間が前記流路を構成しており、蓄熱体の表面に、フィンあるいはピンフィンが設けられている構成としてもよい。
上記構成によれば、フィンあるいはピンフィンが設けられることで、熱媒体が蓄熱体に接触する面積をより一層広く確保することができ、熱交換効率をさらに上げることができる。
本発明の一態様に係る蓄熱システムは、本発明の一態様に係る蓄熱パネルと、前記蓄熱パネルにおける前記流路の入出口に設けられた、前記流路を流れる熱媒体の量を調整する流量調整部とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、流量調整部を調整して、蓄熱パネルの流路を流れる熱媒体の量を調整できる。つまり、熱需要部が必要とするときのみ、必要な量の熱媒体を熱需要部へ送ることが可能になる。
本発明の一態様に係る蓄熱システムは、さらに、前記蓄熱パネルにおける前記蓄熱部の温度を測定する温度センサーを備える構成としてもよい。
上記構成によれば、温度センサーにより蓄熱部の温度が測定されるので、蓄熱部の温度に基づいて、熱需要部に熱媒体を流すかどうかを決定することができる。
本発明の一態様に係る蓄熱システムは、さらに、前記熱媒体が空気であり、熱媒体が自然対流によって前記流路を流れる構成としてもよい。
上記構成によれば、自然対流を利用しているので、熱媒体を流すための部材を別途必要とすることなく、流路に熱媒体を流すことができる。
本発明の一態様に係る蓄熱システムは、さらに、前記蓄熱パネルの上方に設けられ、前記流量調整部を介して供給される熱媒体を、指定された方向に送る送付装置を備える構成としてもよい。
上記構成によれば、蓄熱部により温められた熱媒体である空気を送付装置にて指定の方向へ送ることができる。
本発明の一態様に係る蓄熱システムは、さらに、前記蓄熱パネルの上方に設けられ、前記流量調整部を介して前記流路と連通する空気ダクトを備え、前記送風装置が、前記空気ダクト内部に配されている構成としてもよい。
上記構成によれば、蓄熱部により温められた熱媒体である空気を、空気ダクトを通して、指定の方向へ送ることができる。
本発明の一態様に係る蓄熱システムは、さらに、前記流量調整部に対する動作命令を受け付けると共に、該動作命令と前記温度測定部の測定結果とに基づいて、前記流量調整部の動作を制御する制御部をさらに備える構成としてもよい。
上記構成によれば、制御部が、動作命令と蓄熱部の温度状態に応じて流量調整部材の動作を制御するので、蓄熱部の温度に基づいた、熱需要部に熱媒体を流すかどうかの判断が自動で実施され、ユーザによる判断が必要ない。
本発明の一態様に係る蓄熱システムは、さらに、前記蓄熱部に蓄えられた熱が暖房に用いられる構成としてもよい。
本発明の一態様に係る建造物は、本発明の一態様に係る蓄熱システムを用いた建造物であって、前記蓄熱システムにおける蓄熱パネルが、建造物の外壁の一部であることを特徴としている。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、住宅等の建造物に用いることができ、新しく建設する建造物にも、既にある建造物に対しても適用できる。
1A〜1J 蓄熱パネル
10 熱収集板
12 蓄熱部
12a〜12d 蓄熱体
14 流路
16 第1断熱部
18 入出口
20 第2断熱部
20a 光透過断熱板
22 空気層
24 光遮蔽板
26 温度センサー
28 シャッター
30 空気ダクト
32 ファン
40 パイプ
42 バルブ
44 ポンプ
46 フィン
70 フィン
71 ピンフィン
60a〜60c 制御部
100〜103 蓄熱システム
10 熱収集板
12 蓄熱部
12a〜12d 蓄熱体
14 流路
16 第1断熱部
18 入出口
20 第2断熱部
20a 光透過断熱板
22 空気層
24 光遮蔽板
26 温度センサー
28 シャッター
30 空気ダクト
32 ファン
40 パイプ
42 バルブ
44 ポンプ
46 フィン
70 フィン
71 ピンフィン
60a〜60c 制御部
100〜103 蓄熱システム
Claims (18)
- 熱を集める熱収集板と、
該熱収集板の裏面に取り付けられた蓄熱部と、
前記蓄熱部に蓄えられた熱を移動させる熱媒体が流れる流路と、
当該蓄熱パネルの側端面に少なくとも配された第1断熱部とを備えることを特徴とする蓄熱パネル。 - 前記第1断熱部は、前記熱収集板の裏面側を前記蓄熱部と前記流路とを含めて覆うように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱パネル。
- 前記熱収集板は、光を熱に変換する発熱体であり、
前記熱収集板側を屋外側として設置され、建造物の外部構造体の一部となることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄熱パネル。 - 前記熱収集板の表面側に配された光透過性を有する第2断熱部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の蓄熱パネル。
- 前記蓄熱部は前記熱収集板の裏面に対して部分的に形成されており、蓄熱部が設けられていない部分に前記流路が形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の蓄熱パネル。
- 前記蓄熱部の蓄熱材が潜熱蓄熱材であることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の蓄熱パネル。
- 前記第2断熱部が、
前記熱収集板の表面側に配置された光透過板と、
前記光透過板と前記熱収集板との間に形成された空間層とからなることを特徴とする請求項4に記載の蓄熱パネル。 - 前記熱収集板への光照射を遮る開閉式あるいは着脱式の光遮蔽板をさらに備えることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の蓄熱パネル。
- 前記蓄熱部は複数の蓄熱体よりなり、蓄熱体と蓄熱体との間が前記流路を構成しており、蓄熱体の表面が波板状であることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の蓄熱パネル。
- 前記蓄熱部は複数の蓄熱体よりなり、蓄熱体と蓄熱体との間が前記流路を構成しており、蓄熱体の表面に、フィンあるいはピンフィンが設けられていることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の蓄熱パネル。
- 請求項1から10の何れか1項に記載の蓄熱パネルと、
前記蓄熱パネルにおける前記流路の入出口に設けられた、前記流路を流れる熱媒体の量を調整する流量調整部とを備えることを特徴とする蓄熱システム。 - 前記蓄熱パネルにおける前記蓄熱部の温度を測定する温度センサーを備えることを特徴とする請求項11に記載の蓄熱システム。
- 前記熱媒体が空気であり、熱媒体が自然対流によって前記流路を流れることを特徴とする請求項11又は12に記載の蓄熱システム。
- 前記熱媒体が空気であり、
前記蓄熱パネルの上方に設けられ、前記流量調整部を介して供給される熱媒体を、指定された方向に送る送風装置を備えることを特徴とする請求項11から13の何れか1項に記載の蓄熱システム。 - 前記蓄熱パネルの上方に設けられ、前記流量調整部を介して前記流路と連通する空気ダクトを備え、
前記送風装置が、前記空気ダクト内部に配されていることを特徴とする請求項14に記載の蓄熱システム。 - 前記流量調整部に対する動作命令を受け付けると共に、該動作命令と前記温度センサーの測定結果とに基づいて、前記流量調整部の動作を制御する制御部をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の蓄熱システム。
- 前記蓄熱部に蓄えられた熱が暖房に用いられることを特徴とする請求項11から16の何れか1項に記載の蓄熱システム。
- 請求項11から17の何れか1項に記載の蓄熱システムを用いた建造物であって、
前記蓄熱システムにおける蓄熱パネルが、建造物の外壁の一部であることを特徴とする建造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012211496A JP2014066416A (ja) | 2012-09-25 | 2012-09-25 | 蓄熱パネル、蓄熱システムおよび建造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012211496A JP2014066416A (ja) | 2012-09-25 | 2012-09-25 | 蓄熱パネル、蓄熱システムおよび建造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=50742993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012211496A Pending JP2014066416A (ja) | 2012-09-25 | 2012-09-25 | 蓄熱パネル、蓄熱システムおよび建造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014066416A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016217663A (ja) * | 2015-05-25 | 2016-12-22 | 株式会社Ihi | 蓄熱システム |
JP2017066660A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 株式会社竹中工務店 | 日射熱制御構造 |
JP2019157830A (ja) * | 2018-03-16 | 2019-09-19 | 東邦瓦斯株式会社 | 蓄熱システム |
CN113863497A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-12-31 | 中国化学工程重型机械化有限公司 | 一种基于供热系统的异形大体积钢结构 |
-
2012
- 2012-09-25 JP JP2012211496A patent/JP2014066416A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019157830A (ja) * | 2018-03-16 | 2019-09-19 | 東邦瓦斯株式会社 | 蓄熱システム |
CN113863497A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-12-31 | 中国化学工程重型机械化有限公司 | 一种基于供热系统的异形大体积钢结构 |
CN113863497B (zh) * | 2021-08-30 | 2022-12-16 | 中国化学工程重型机械化有限公司 | 一种基于供热系统的异形大体积钢结构 |
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