JP2013218852A - 帯電粒子発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】帯電粒子の発生の有無を確実に検出することができる帯電粒子発生装置を提供する。
【解決手段】帯電粒子発生器3と帯電粒子検出器4と帯電粒子を外部に送出する送風機2とを備え、帯電粒子検出器3を保持する保持部材(ダクト14)は少なくとも帯電粒子検出器4の検出部位の周囲に位置する部分が非帯電性である。帯電粒子を外部に送出するための吹出口10と送風機2とを繋ぐダクト14の一部に、帯電粒子検出器4が検出部位をダクト14の内側に臨む状態で保持されている。帯電粒子発生器3と帯電粒子検出器4とは対向配置され、ダクト14の対向する内壁が接近して間隔が狭くなった位置に設けてある。
【選択図】図1
【解決手段】帯電粒子発生器3と帯電粒子検出器4と帯電粒子を外部に送出する送風機2とを備え、帯電粒子検出器3を保持する保持部材(ダクト14)は少なくとも帯電粒子検出器4の検出部位の周囲に位置する部分が非帯電性である。帯電粒子を外部に送出するための吹出口10と送風機2とを繋ぐダクト14の一部に、帯電粒子検出器4が検出部位をダクト14の内側に臨む状態で保持されている。帯電粒子発生器3と帯電粒子検出器4とは対向配置され、ダクト14の対向する内壁が接近して間隔が狭くなった位置に設けてある。
【選択図】図1
Description
本発明は、発生した帯電粒子を検出する機能を備えた帯電粒子発生装置に関する。
近年、空気中の水分子を正及び/又は負のイオンで帯電させることにより、居住空間内の空気を清浄化するイオン発生装置を用いた空気清浄技術が盛んに用いられている。例えば、イオン発生装置では、内部の送風路の途中に清浄空気中の水分子を帯電させて正イオン及び負イオンを発生させるイオン発生器が配設され、発生したイオンを含む清浄空気を外部へ放出するようになっている。外部へ放出された正負イオンは、居住空間において空気中の浮遊粒子に付着して不活性化させ、浮遊細菌を死滅させると共に臭気成分を変性させる。その結果、居住空間内の空気が浄化される。
標準的なイオン発生器は、放電電極と誘導電極との間に高電圧交流の駆動電圧を印加することにより、コロナ放電を発生させて正イオン及び負イオンを発生する。イオン発生器の稼働が長期になると、コロナ放電に伴うスパッタ蒸発によって放電電極が損耗する。また、化学物質、塵埃等の異物が放電電極に累積的に付着する。このような場合、放電が不安定になり、イオンの発生量が減少することになる。
特許文献1に記載されたイオン発生装置では、イオンの発生の有無を検出するためにイオン検出器が設けられる。イオン検出器は送風路に面し、送風方向の上流側にイオン発生器が配置され、下流側にイオン検出器が配置される。そして、イオンが発生していないことが検出されたとき、イオン発生器の保守が必要であることをランプやブザーによって使用者に報知するようになっている。
特許文献2には、空気浄化用に発生させた帯電微粒子水を照射した対象物の帯電量を非接触式の帯電量検知部で検知し、その結果に基づいて対象物の帯電量が一定になるように帯電微粒子水の発生部を制御する帯電粒子発生装置が記載されている。
特許文献1に記載のイオン発生装置では、イオン検出器は正イオン又は負イオンのいずれか一方を捕集して検出する。しかし、イオン検出器が設置されている箇所の周辺の部材に正イオン又は負イオンが付着して正電位又は負電位に帯電した場合、イオン検出器でイオンを検出することが困難になる。例えば、正イオンを検出する場合に、イオン検出器の周辺の部材が正電位に帯電していると、検出すべき正イオンが周辺部材からクーロン力による斥力を受け、イオン検出器で捕集することができない。そのため、イオンが十分に発生しているにも関わらず、イオンが発生していないと誤って検出する可能性がある。尚、この問題は、特許文献2に記載された帯電微粒子水等の発生装置において帯電粒子を検出する場合に同様に生じる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、帯電粒子の発生の有無を確実に検出することができる帯電粒子発生装置を提供することを目的とする。
本発明に係る帯電粒子発生装置は、帯電粒子を発生する帯電粒子発生器と、該帯電粒子発生器が発生した帯電粒子を検出する帯電粒子検出器と、前記帯電粒子発生器が発生した帯電粒子を外部に送出する送風機とを備えた帯電粒子発生装置において、前記帯電粒子検出器を保持する保持部材が設けられ、該保持部材は少なくとも前記帯電粒子検出器の検出部位の周囲に位置する部分が非帯電性であることを特徴とする。
本発明においては、帯電粒子発生器から発生した帯電粒子が送風機によって外部に送出され、また、帯電粒子発生器から発生した帯電粒子は保持部材に保持された帯電粒子検出器によって検出される。この帯電粒子の検出の際、帯電粒子検出器の検出部位の周囲に位置する保持部材の部分は非帯電性であるため帯電することはなく、帯電粒子発生器から発生し帯電粒子検出器の検出部位に向けて移動する帯電粒子に斥力や引力等の静電力を及ぼさない。
本発明に係る帯電粒子発生装置は、帯電粒子を外部に送出するための吹出口と、該吹出口と前記送風機とを繋ぐダクトとを備え、該ダクトの一部は、前記帯電粒子検出器を検出部位が内側に臨む状態で保持することを特徴とする。
本発明においては、帯電粒子を外部に送出するための吹出口と送風機とを繋ぐダクトの一部に、検出部位がダクトの内側に臨む状態で保持された帯電粒子検出器により、帯電粒子発生器から発生しダクトに放出された帯電粒子が検出される。
本発明においては、帯電粒子を外部に送出するための吹出口と送風機とを繋ぐダクトの一部に、検出部位がダクトの内側に臨む状態で保持された帯電粒子検出器により、帯電粒子発生器から発生しダクトに放出された帯電粒子が検出される。
本発明に係る帯電粒子発生装置は、前記帯電粒子発生器は前記帯電粒子検出器と対向配置されていることを特徴とする。
本発明においては、帯電粒子発生器と対向配置された帯電粒子検出器により、帯電粒子発生器から発生しダクトに放出された帯電粒子が効率よく検出される。
本発明においては、帯電粒子発生器と対向配置された帯電粒子検出器により、帯電粒子発生器から発生しダクトに放出された帯電粒子が効率よく検出される。
本発明に係る帯電粒子発生装置は、前記帯電粒子発生器と帯電粒子検出器とは前記ダクトの対向する内壁が接近して間隔が狭くなった位置に設けてあることを特徴とする。
本発明においては、ダクトの対向する内壁が接近して間隔が狭くなった位置に帯電粒子発生器と対向配置された帯電粒子検出器により、帯電粒子発生器から発生しダクトに放出された帯電粒子が更に効率よく検出される。
本発明においては、ダクトの対向する内壁が接近して間隔が狭くなった位置に帯電粒子発生器と対向配置された帯電粒子検出器により、帯電粒子発生器から発生しダクトに放出された帯電粒子が更に効率よく検出される。
本発明に係る帯電粒子発生装置は、前記帯電粒子発生器は、前記ダクトの送風方向と交差する方向に間隔を隔てて並置され、異なる極性の帯電粒子を発生する2つの帯電粒子発生部を有し、前記帯電粒子検出器は前記帯電粒子発生部の一方が発生した帯電粒子を捕集する捕集電極と、該捕集電極が前記帯電粒子発生部の他方が発生した帯電粒子を捕集することを防ぐ遮蔽体とを設けてあることを特徴とする。
本発明においては、異なる極性の帯電粒子を発生する2つの帯電粒子発生部がダクトの送風方向と交差する方向に間隔を隔てて並置され、2つの帯電粒子発生部の一方が発生した帯電粒子が帯電粒子検出器に設けた捕集電極に捕集され、2つの帯電粒子発生部の他方が発生した帯電粒子は帯電粒子検出器に設けた遮蔽体によって捕集電極に捕集されることが防がれる。その結果、帯電粒子発生器から2つの異なる極性の帯電粒子を発生させる場合に、一方の極性の帯電粒子のみを捕集電極で捕集するので、精度の良い帯電粒子の検出を行うことができる。
本発明においては、異なる極性の帯電粒子を発生する2つの帯電粒子発生部がダクトの送風方向と交差する方向に間隔を隔てて並置され、2つの帯電粒子発生部の一方が発生した帯電粒子が帯電粒子検出器に設けた捕集電極に捕集され、2つの帯電粒子発生部の他方が発生した帯電粒子は帯電粒子検出器に設けた遮蔽体によって捕集電極に捕集されることが防がれる。その結果、帯電粒子発生器から2つの異なる極性の帯電粒子を発生させる場合に、一方の極性の帯電粒子のみを捕集電極で捕集するので、精度の良い帯電粒子の検出を行うことができる。
本発明に係る帯電粒子発生装置は、前記遮蔽体は、前記帯電粒子発生部の他方と対向した導電体であることを特徴とする。
本発明においては、2つの帯電粒子発生部の他方が発生した帯電粒子は対向した導電体に効率よく吸収され、捕集電極に捕集されることが的確に防がれる。
本発明においては、2つの帯電粒子発生部の他方が発生した帯電粒子は対向した導電体に効率よく吸収され、捕集電極に捕集されることが的確に防がれる。
本発明に係る帯電粒子発生装置は、前記帯電粒子検出器の検出結果に基づき、前記帯電粒子の発生の有無を判定する判定手段を備えていることを特徴とする。
本発明においては、帯電粒子発生器から発生した帯電粒子が帯電粒子検出器によって検出され、帯電粒子の発生の有無が帯電粒子検出器の検出結果に基づき判定される。その結果、例えば様々な判定条件を設定して帯電粒子の発生無しを十分に確認し、運転の停止や帯電粒子発生器の保守等の指示を的確に行うようにすることができる。
本発明においては、帯電粒子発生器から発生した帯電粒子が帯電粒子検出器によって検出され、帯電粒子の発生の有無が帯電粒子検出器の検出結果に基づき判定される。その結果、例えば様々な判定条件を設定して帯電粒子の発生無しを十分に確認し、運転の停止や帯電粒子発生器の保守等の指示を的確に行うようにすることができる。
本発明に係る帯電粒子発生装置は、前記判定手段は、前記送風機の動作を停止させた状態での前記帯電粒子検出器の検出結果に基づき、前記帯電粒子の発生の有無を判定することを特徴とする。
本発明においては、送風機の動作を停止させた状態で帯電粒子発生器から発生した帯電粒子が帯電粒子検出器によって検出され、帯電粒子の発生の有無が帯電粒子検出器の検出結果に基づき判定される。そのため、例えば帯電粒子発生器と帯電粒子検出器とを接近させて配置し、帯電粒子を短時間だけ発生させて検出するような場合に、発生した帯電粒子が送風により飛ばされることなく、接近配置された帯電粒子検出器により検出することができる。
本発明においては、送風機の動作を停止させた状態で帯電粒子発生器から発生した帯電粒子が帯電粒子検出器によって検出され、帯電粒子の発生の有無が帯電粒子検出器の検出結果に基づき判定される。そのため、例えば帯電粒子発生器と帯電粒子検出器とを接近させて配置し、帯電粒子を短時間だけ発生させて検出するような場合に、発生した帯電粒子が送風により飛ばされることなく、接近配置された帯電粒子検出器により検出することができる。
本発明に係る帯電粒子発生装置は、前記判定手段により帯電粒子の発生無しが判定された場合に前記帯電粒子発生器の保守が必要であることを報知する報知手段を備えていることを特徴とする。
本発明においては、帯電粒子の発生無しが判定された場合に帯電粒子発生器の保守が必要であることが報知されるので、適切なタイミングで保守を実施して帯電粒子が発生する状態に復帰させることができる。
本発明においては、帯電粒子の発生無しが判定された場合に帯電粒子発生器の保守が必要であることが報知されるので、適切なタイミングで保守を実施して帯電粒子が発生する状態に復帰させることができる。
本発明に係る帯電粒子発生装置は、前記帯電粒子は、空気イオンであることを特徴とする。
本発明においては、帯電粒子発生器は空気中の成分をイオン化することにより帯電粒子を発生させる。
本発明においては、帯電粒子発生器は空気中の成分をイオン化することにより帯電粒子を発生させる。
本発明によれば、帯電粒子発生器から発生した帯電粒子は帯電粒子検出器の検出部位の周囲に位置する保持部材の帯電に伴う静電力を受けることなく、帯電粒子検出器によって適正に検出されるので、帯電粒子の発生の有無を確実に検出することができる帯電粒子発生装置が提供される。
以下、本発明に係る帯電粒子発生装置の実施の形態について、空気中にイオンを発生させるイオン発生装置を例に図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係るイオン発生装置の断面図、図2はイオン発生器の正面図、図3はイオン発生器及びイオン検出器を示す断面図、図4はイオン検出器の正面図、図5はイオン発生装置の制御構成を示すブロック図、図6はイオンの検出波形を示すタイムチャートである。
イオン発生装置は、矩形状の箱体を垂直に立てた外形の本体ケース1を有し、本体ケース1の内部に、イオンを発生するイオン発生器3と、発生したイオンを外部に送出する送風機2と、発生したイオンを検出するイオン検出器4と、マイコン等からなる制御部5とを備えている。制御部5はイオン発生器3および送風機2を駆動制御し、イオン検出器4によるイオン検出を実行して、イオン発生の有無を判定する。
本体ケース1の背面に着脱自在なカバー11が設けられ、カバー11に、フィルタ付きの吸込孔11aが形成されている。本体ケース1の背面側の下部に、カバー11に対向した吸込口12を有する吸気室13が形成されている。吸気室13の内部に、送風機2が設置されている。
送風機2はシロッコファンにて構成され、本体ケース1に取り付けられた円筒状のファンケーシング20と、ファンケーシング20に回転自在に内装されたファン21と、ファン21を回転させるファンモータ22とを備えている。ファンケーシング20の上部に上向きのファン吹出口23が形成されている。
本体ケース1の上面に、ルーバ10aを備えた吹出口10が形成され、送風機2のファン吹出口23と吹出口10とを繋ぐダクト14が設けられる。ダクト14の内部に、上下向きの送風路15が形成されている。ダクト14は、角筒状に形成され、上側および下側部分が大径で、中間部分では対向する壁部が接近して間隔が狭くなっている。ダクト14の下端がファン吹出口23に連通し、ダクト14の上端が吹出口10に連通している。
イオン発生器3およびイオン検出器4は、ダクト14の壁部に設けた開口から送風路15に臨む状態で、ダクト14の対向する壁部の間隔が最も狭くなった中間部分に適切な距離を隔てて対向設置されている。すなわち、ダクト14の壁部の間隔を狭くすることによって生じたスペースに、イオン発生器3およびイオン検出器4が設けられ、これによって、本体ケース1内のスペースを有効に活用でき、装置全体の小型化が図られる。
イオン発生器3は、放電電極30および誘導電極31と、各放電電極30及び誘導電極31間に高電圧を印加する高電圧発生回路35と、これらを内装するイオン発生ユニット36と、イオン発生ユニット36を収容する収容ケース32とを有する。放電電極30は、針電極とされ、誘導電極31は、環状に形成され、放電電極30から一定距離離れて、放電電極30の周りを囲んでいる。一対の放電電極30および誘導電極31を組として、放電電極30および誘導電極31の組が左右2組設けられ、2組の各電極30,31が支持基板33に間隔をあけて実装され、支持基板33がイオン発生ユニット36に内装されている。本実施形態においては、一方の放電電極30は正イオンを発生させ、他方の放電電極30は負イオンを発生させる。
送風機2により吸込孔11a及び吸込口12を通して吸い込まれた空気が、送風路15を下側から上側に向かって通り、イオン発生器3から発生した正及び負イオンを伴った空気が吹出口10から外部へ吹き出される。本実施形態においては、正イオンはH+(H2O)m(mは任意の自然数)、負イオンはO2 -(H2O)n(nは任意の自然数)となるように電圧の調整を行っている。正イオンH+(H2O)m及び負イオンO2 -(H2O)n(nは任意の自然数)を空気中に同時に放出することによって、空気中に浮遊する細菌やウイルスの表面に、正負イオンが付着し化学反応する。この時の反応によって発生する水酸基ラジカル(・OH)や過酸化水素H2O2が細菌やウイルスの表面を破壊し、細菌は殺菌され、ウイルスは失活させられる。
イオン発生ユニット36の前面に2つの貫通孔34が形成され、各貫通孔34に放電電極30が臨んでいる。放電電極30は、貫通孔34の中心に位置する。イオン発生ユニット36は、収容ケース32に着脱可能に装着される。収容ケース32の前面には、イオン発生ユニット36が装着されたときに各貫通孔34に対向するアーチ状のガードリブ32aがそれぞれ設けられる。ガードリブ32aは、貫通孔34を跨いでいる。これにより、ユーザが放電電極30に直接触れることを防止できる。
収容ケース32は、本体ケース1に対して着脱可能とされる。本体ケース1の背面に挿入口17が形成され、カバー11を取り外した状態において、収容ケース32は挿入口17から出し入れ可能にされる。収容ケース32が挿入口17に挿入されたとき、収容ケース32に形成された爪(不図示)が本体ケース1に形成された弾性を有する切欠部(不図示)に引っかかることにより、収容ケース32が装着される。収容ケース32の下部の前面に、ピンコネクタ37が設けられ、装着時に本体ケース1側のソケット38と接続される。ピンコネクタ37を通じて、高電圧発生回路35に制御部5から駆動信号が入力されるとともに、直流電源あるいは交流電源が供給される。ダクト14の背面側の壁に、イオン発生用窓14aが形成され、収容ケース32が装着されたとき、イオン発生用窓14aに収容ケース32が嵌め込まれる。収容ケース32の前面にある2つの貫通孔34及びアーチ状のガードリブ10aが送風路15に露出し、ガードリブ10aは、送風路15内の送風方向と平行に配される。
収容ケース32を本体ケース1から強く引っ張り出すと、切欠部が変形して、爪が外れ、収容ケース32が本体ケース1から取り出される。収容ケース32は開閉可能に構成され、収容ケース32を開くことにより、イオン発生ユニット36を取り出すことができる。このように、イオン発生器3は、カートリッジとして取り扱うことができる。例えば、イオン発生器3が寿命に達したとき、収容ケース32を開いて新しいイオン発生ユニット36に交換すればよい。古いイオン発生ユニット36を取り外して、新しいイオン発生ユニット36を装着すれば、カートリッジを再生することができ、再使用可能となる。
イオン検出器4は、発生したイオンを捕集する捕集電極42と、捕集したイオンに応じた検出信号を制御部5に出力するイオン検出回路43とを有する。捕集電極42は、回路基板44の前面に設けられ、銅テープにより形成される。回路基板44の裏面に、イオン検出回路43が実装される。捕集電極42とイオン検出回路43とは回路基板44内において電気的に接続され、イオン検出回路43は制御部5にリード線を介して接続されている。
イオン検出回路43は、公知のものであり、例えば特開2007−114177号公報に記載されているように、整流用のダイオード、p−MOS型FETなどから構成される。イオン検出器4は、正イオンあるいは負イオンのいずれか一方のイオンを検出する。いずれのイオンを検出するかはイオン検出回路の回路構成によって決まり、一般に正イオンを検出するためには捕集電極42を負電位もしくはゼロ電位とする。逆に、負イオンを検出するためには捕集電極42を正電位もしくはゼロ電位とする。
例えば、捕集電極42が、発生した両イオンのうち正イオンを捕集すると、捕集電極42の電位が初期電位から上昇する。捕集したイオン量に応じて電位が上がる。また、逆に捕集電極42が、発生した両イオンのうち負イオンを捕集すると、捕集電極42の電位が初期電位から下がる。イオン検出回路43は、この電位の変化に応じた出力電圧をA/D変換して制御部5に出力する。制御部5は、イオン検出器4からの入力値に基づいてイオン発生の有無に関する判断を行う。
イオン検出器4は、送風路15に捕集電極42を露出する状態で設けられる。すなわち、回路基板44がダクト14の前面側の壁に形成されたイオン検出窓14bに嵌め込まれて、回路基板44の前面が送風路15に露出し、イオン発生器3の前面と送風路15を挟んで対向配置される。そして、捕集電極42は左右方向の一側に片寄って配置され、検出すべきイオンを発生する一方の放電電極30の対向位置となり、他方の放電電極30の対向位置には設置しない。これによって、捕集電極42は、一方のイオンを集中的に捕集することができ、イオン検出の精度を高めることができる。さらに、放電電極30の中心からガードリブ32aがずれて配置されているので、イオンの発生および拡散が邪魔されず、捕集電極42は、発生したイオンを確実に捕集できる。
イオン検出器4は、捕集したい一方のイオンだけでなく、他方のイオンも捕集するおそれがあり、この捕集を防ぐために、導電体46が設けられる。導電体46は金属板製であり、回路基板44の前面に、その一部を覆うように設けられ、捕集電極42が捕集するイオンとは逆極性のイオンを発生する他方の放電電極30に対向して配置される。捕集電極42と導電体46とは電気的に絶縁される。他方の放電電極30から発生したイオンは、導電体46に捕集されるので、捕集電極42に向かう逆極性のイオン量が減少し、逆極性のイオンが捕集電極42に捕集されることを防げる。
イオン発生器3とイオン検出器4との間隔は、所定の距離に規定される。放電電極30と誘電電極31との間でのコロナ放電によって、放電電極30からイオンが発生する。このとき、イオンは相対するイオン検出器4に向かって広がり、放電電極30の先端を中心にしてドーム状に高濃度のイオンが分布する。放電電極30の先端と相対するダクト14の壁やイオン検出器4が近すぎると、放電電極30との間で放電が発生してしまう。そこで、ダクト14の壁やイオン検出器4がイオン発生を阻害しないように、イオン発生器3の前面からイオン検出器4の前面までの距離を所定の距離、例えば10mm以上とする。ダクト14の最も狭い間隔がこの距離に応じて設定される。このように規定することにより、安定してイオンを発生させることができる。また、イオン発生器3とイオン検出器4との間には、濃度が濃い状態のイオンが存在するので、正確にイオンの発生を検出することができる。
本体ケース1の上面には、操作パネル50が設けられ、操作パネル50は、運転スイッチなどを有する操作部51および表示部52を備えている。運転スイッチが操作されると、制御部5は、イオン発生器3および送風機2を駆動するとともに表示部52を動作させて、運転中であることを表示させる。図5中、53はEEPROM等の書き換え可能な不揮発性の記憶素子であり、イオン発生器3に関する情報を記憶する。
制御部5は、イオン検出を実行するとき、イオン発生器3を所定時間オンし、続いて同時間だけオフする。このオンオフが予め設定されたイオン判定時間だけ繰り返される。この時間中、イオン検出器4は、イオンを検出する。このときのイオン検出器4からの出力電圧の例を図6に示す。イオン発生器3がオンのとき、イオンが発生するので、出力電圧は上昇して、一定電圧に飽和する。イオン発生器3がオフのとき、イオンは発生しないので、出力電圧はほぼ0Vとなる。
イオン検出器4からの出力電圧に応じた入力値が制御部5に入力される。制御部5は、イオン判定時間中に検出された入力値の最大値と最小値との差を算出し、この差が閾値以上であるか否かを判断して、イオン発生の有無を判定する。制御部5は、最大値と最小値との差が閾値以上の場合、イオンの発生有と判定する。最大値と最小値との差が閾値未満の場合、イオンの発生無と判定する。なお、本実施形態では閾値は、0.5Vとされる。この値は、単位時間当たりの標準の放電回数のときのイオン濃度に対して、イオン濃度が半減するときの放電回数でイオン発生器3をオンオフしたとき、イオン検出器4からの出力電圧に基づいて設定される。
イオン発生装置を長期間使用していると、放電電極30が劣化したり、ごみが付着したりして、放電が不安定になり、発生するイオンが減少して、空気清浄効果が得られなくなる。そこで、制御部5は、運転時間を積算し、総運転時間が交換予告時間、例えば17500時間に達したとき、イオン発生器3の交換を促す表示を行う。その後も運転はされるが、総運転時間が交換時間、例えば19000時間に達したとき、制御部5は、イオン発生器3が寿命に達したと判断して、運転を停止するとともに交換するべき状態に達したことを報知する。
しかし、イオン発生装置が使用される環境によっては、埃、湿気、オイルミストなどが放電電極30に付着して、上記の時間が経過する前に、イオン発生器3が寿命に達する場合がある。イオン発生器3が寿命になると、イオンの発生量が減ったり、イオンが発生しなくなったりする。前述のように、イオン検出器4がイオンの発生を検出し、制御部5は、イオン検出器4からの入力値に基づいてイオン発生の有無を判定する。そして、制御部5は、イオンの発生無と判定すると、運転を停止し、イオン発生器3を交換するよう表示を行う。
イオン発生装置の運転環境によっては、イオン発生エラーが起こる場合がある。イオン検出器4の周辺構造体であるダクト14が強く帯電した場合には、ダクト14が帯電した電位と同じ極性のイオンが反発されて、イオン検出器4にイオンが付着し難くなるからである。例えば、イオン検出器4によって、正イオンを検出する場合に、イオン発生装置の運転開始直後では、ダクト14は正電位もしくは負電位のどちらにも帯電しておらず、イオン発生器3から発生した正イオンおよび負イオンがイオン検出器4との間の空間に拡散し満たされる。イオン検出器4に付着したイオンは、正イオンは捕集電極42に捕集され、負イオンは導電体46に捕集されるが、イオン検出器4以外のダクト14の内壁面に付着したイオンは壁面を、正電位もしくは負電位に帯電させてしまう。
前述のとおり、正イオンを検出する場合には、正イオンを発生する放電電極30と対向するように捕集電極42が設置されているので、捕集電極42の近傍のダクト14の壁面は正電位に帯電し易い。従って、この直後から発生した正イオン及び負イオンは、帯電したダクト14の壁面の正電位の影響を受ける。イオン検出器4の捕集電極42に近い壁面から正イオンが反発力を受けて、捕集電極42に付着し難くなる。このため、イオン検出器4の出力値が下がり、イオンの量が少なくなったものと判断してしまう。一方、負イオンは正電位に帯電したダクト14の内壁に吸収されてしまうため、イオン発生装置の機外へ送出されるイオンの量そのものが減少してしまう。
このような事態を避けるために、本実施形態ではダクト14の内面に金属メッキを施している。ダクト14内面を導電性の物質で覆うことにより、局部的な帯電現象が起こりにくくなり、特定のイオンが反発されたり吸着されたりすることがなくなる。ダクト14の内面を帯電防止処理する方法は、金属メッキに限られず、金属箔貼付けや金属膜蒸着法によっても同様に効果を得ることが出来る。また、ダクト14の内面の帯電防止処理は全面行われることが最も好ましいが、少なくともイオン検出器4の検出部位(捕集電極42及び導電体46を設けた回路基板44)の周囲に位置するダクト部分だけであっても、相当の効果が期待できる。
樹脂成型によるダクトを使用する場合には、内壁面に帯電防止剤や帯電防止塗料を塗布して帯電を防止する簡便な方法も可能である。尚、この場合も、少なくともイオン検出器4の検出部位(捕集電極42及び導電体46を設けた回路基板44)の周囲の内壁面にだけ帯電防止剤や帯電防止塗料を塗布するようにしてもよい。帯電防止剤や導電性樹脂などは既に多くのものが実用化されているので、簡単に利用することが出来る。さらに、ダクト14そのものを導電物質で形成することも好ましく、板金成形や導電性樹脂成型による方法が可能である。
壁の近傍にイオン発生器3とイオン検出器4を並置した時の、帯電による影響を検証した結果を表1に示す。イオン濃度(個/cc)については、予めイオン検出器4の出力電圧とイオン濃度との相関関係を求め、実際のイオン検出器4の出力電圧から換算して求める。壁面静電気量(kV)は,市販の非接触式の電圧測定器で測定する。帯電しやすい素材としてポリカーボネート製シートを使用した。
壁面素地が帯電しにくい素材である場合又は壁面素地が帯電しやすい素材であるが帯電防止処理をしている場合は、2回の試験とも、壁面の静電気量が少なくなり、イオン検出器4でイオン濃度を検出することができる。壁面素地が帯電しやすい素材で帯電防止処理をしていない場合には、壁面の静電気量が多くなり、イオン検出器4でイオン濃度が測定できなくなる。また、壁へのイオン付着にバラつきがあり、正に帯電したときは負イオンの測定できず、正イオンの検出量も減少している。負に帯電したときは正負両イオンとも測定できない。
次に、制御部5によるイオン発生の判定処理について説明する。イオン発生の判定は、まずイオン発生装置の運転開始時に行われる。そして、運転中には、所定のタイミングで複数回のイオン発生の判定が行われる。制御部5は、イオンの発生無と所定回数判定すると、再度判定を行い、最終的にイオン発生エラーか否かの判定を行う。イオン発生エラーと判定されると、イオン発生装置の運転が停止される。以下、具体的な処理について説明する。図7〜図13はイオン発生の判定処理を示すフローチャートである。
運転開始時、モード1による判定を行う。モード1(図7)では、イオン判定時間は最少時間の2秒とされ、制御部5は、送風機2を停止させ、イオン発生器3を1秒オン/1秒オフするクラスター高圧出力処理(図13)を実行して、イオン検出を行う(ステップS1〜S3)。イオン検出が終了した後、制御部5は、送風機2を駆動し(ステップS4)、センサ入力に基づいてイオン発生の有無を判定する(ステップS5)。
運転開始時に、送風機2を駆動せず、イオン発生器3だけを駆動することにより、発生したイオンは、風に流されることなく、イオン発生器3とイオン検出器4との間の狭い空間に充満する。すなわち、イオン発生器3とイオン検出器4とが対向配置されているので、送風機2を駆動しなくても、発生したイオンはイオン検出器4に到達する。イオン判定時間は短時間であるので、すぐに送風機2が駆動され、ユーザに運転上の違和感を与えることがない。
制御部5は、モード1において、イオンの発生有と判定する(ステップS5:YES)と、イオン発生の判定を行わない通常モード(図8)に移行し、エラーカウンタを0にリセットする(ステップS6〜S7)。
また、モード1において、イオンの発生無と判定されたとき(ステップS5:NO)は、制御部5は、次の判定として、モード2による判定を行う(ステップS8)。このとき、モード2の開始は、モード1において判定した後、直ぐ、あるいは、数秒程度経過してから行ってもよい。
通常モードでは、イオン発生の判定を行わずに、送風機2を駆動し、イオン発生器3を1秒オン/1秒オフするクラスター高圧出力処理(図13)を実行して、所定時間、例えば3時間、運転が行われる(ステップS11〜13)。3時間経過すると、制御部5は、モード2による判定を行う(ステップS14)。
モード2(図9)では、イオン判定時間は長めの1分に設定され、送風機2を駆動しながら、イオン発生器3を10秒オン/10秒オフするクラスター高圧出力処理(図13)を実行して、イオン検出を行う(ステップS21〜S23)。次にイオン発生の有無を判定する(ステップS24)。なお、イオン発生器3は1分間に3回オンオフがされるが、1分間における最大の入力値と最小の入力値との差に基づいて、1回判定してもよく、あるいは1回のオンオフ毎における最大の入力値と最小の入力値との差に基づいて、合計3回の判定を行ってもよい。
制御部5は、モード2において、イオンの発生有と判定する(ステップS24:YES)と、通常モードに移行し、エラーカウンタをリセットする(ステップS25〜S26)。通常モードでは、3時間経過後に、制御部5は、再びモード2による判定を行う。
制御部5は、モード2において、イオンの発生無と判定する(ステップS24:NO)と、すぐにあるいは短時間のうちにモード3に移行する(ステップS27)。
モード3(図10)では、イオン判定時間は短め(10秒)に設定され、送風機2を駆動しながら、イオン発生器3を1秒オン/1秒オフするクラスター高圧出力処理(図13)を実行して、イオン検出を行う(ステップS31〜S33)。次にイオン発生の有無を判定する(ステップS34)。制御部5は、上記と同様に、10秒間における最大の入力値と最小の入力値との差に基づく1回の判定、あるいは1回のオンオフ毎における最大の入力値と最小の入力値との差に基づく合計5回の判定を行う。
制御部5は、モード3において、イオンの発生有と判定する(ステップS34:YES)と、通常モードに移行し、エラーカウンタをリセットする(ステップS35〜S36)。通常モードでは、3時間経過後に、制御部5は、再びモード2による判定を行う。
制御部5は、モード3において、イオンの発生無と判定する(ステップS34:NO)と、エラーカウンタが所定回数未満、例えば60回未満か否かをチェックする(ステップS37)。エラーカウンタが60回未満のとき(ステップS37:YES)、制御部5は、エラーカウンタを1つカウントアップし、通常モードに移行する(ステップS38〜S39)。通常モードでは、3時間経過後にモード2による判定を行う。なお、エラーカウンタの所定回数は、適宜設定してよい。エラーカウンタが60回以上のとき(ステップS37:NO)、制御部5は、モード4による判定を行う(ステップS40)。
モード4(図11)では、イオン判定時間は長め(1分)に設定され、送風機2を停止して、イオン発生器3を10秒オン/10秒オフするクラスター高圧出力処理(図13)を実行して、1分間のイオン判定時間の間、イオン検出を行う(ステップS51〜S53)。次にイオン発生の有無を上記と同様に判定する(ステップS54)。制御部5は、モード4において、イオンの発生有と判定する(ステップS54:YES)と、通常モードに移行し、エラーカウンタをリセットする(ステップS55〜S56)。通常モードでは、3時間経過後に、制御部5は、再びモード2による判定を行う。制御部5は、モード4において、イオンの発生無と判定する(ステップS54:NO)と、すぐにあるいは短時間のうちにモード5による判定を行う(ステップS57)。
モード5(図12)では、イオン判定時間は短め(10秒)に設定され、送風機2を停止させて、イオン発生器3を1秒オン/1秒オフするクラスター高圧出力処理(図13)を実行して、10秒間のイオン判定時間の間、イオン検出を行う(ステップS61〜S63)。次に、イオン発生の有無を判定する(ステップS64)。制御部5は、モード5において、イオンの発生有と判定する(ステップS64:YES)と、通常モードに移行し、エラーカウンタをリセットする(ステップS65〜S66)。通常モードでは、3時間経過後に、制御部5は、再びモード2による判定を行う。
制御部5は、モード5において、イオンの発生無と判定する(ステップS64:NO)と、イオン発生エラーと判断する(ステップS67)。そして、制御部5は、すぐに全ての負荷を停止させて、運転を中止する(ステップS68)とともに、表示部52を動作させて、イオン発生のエラー表示を行う(ステップS69)。
上記のように、制御部5は、イオン発生の判定時を含めて運転中、実行するモードに応じて送風機2およびイオン発生器3の駆動を制御する。イオン発生器3の駆動を制御するクラスター高圧出力処理は、図13に示すように、実行するモードを判断し(ステップS71)、通常モード、モード1,3,5の場合(ステップS71:YES)、高電圧発生回路35は、1秒オン/1秒オフで駆動制御される。制御部5は、1秒毎に1秒フラグを0か1に切り替え(ステップS72〜S75)、1秒フラグの値を判断して(ステップS76)、1秒フラグが1のとき(ステップS76:YES)、高電圧発生回路35にオン信号を出力し(ステップS77)、イオンを発生させる。1秒フラグが0のとき(ステップS76:NO)、高電圧発生回路35にオフ信号を出力し(ステップS78)、イオンを発生させない。
クラスター高圧出力処理で実行するモードがモード2,4の場合(ステップS71:NO)、高電圧発生回路35は、10秒オン/10秒オフで駆動制御される。制御部5は、10秒毎に10秒フラグを0か1に切り替え(ステップS79〜S82)、10秒フラグの値を判断して(ステップS83)、10秒フラグが1のとき(ステップS83:YES)、高電圧発生回路35にオン信号を出力し(ステップS84)、イオンを発生させる。10秒フラグが0のとき(ステップS83:NO)、高電圧発生回路35にオフ信号を出力し(ステップS85)、イオンを発生させない。
上記の実施の形態では、イオン発生器3は空気中の水分と結合した正イオンおよび負イオンを発生させるものとして説明を行っているが、イオン発生器3は、正イオンもしくは負イオンのいずれかを発生させるものでもよい。また、空気イオンを発生させるイオン発生器3に替えて、帯電粒子として、放電電極に水膜を生じさせて生成される帯電微粒子水を発生する静電霧化装置でもよい。送出される微細粒子が帯電をしていれば同様の効果が期待できる。
なお、今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
本発明は、イオン発生器や帯電微粒子水を発生する静電霧化装置等の帯電粒子発生器と、帯電粒子発生器が発生した帯電粒子を検出する帯電粒子検出器とを搭載した空気調和機や送風機に有効に利用できる。
2 送風機
3 イオン発生器(帯電粒子発生器)
30 放電電極(帯電粒子発生部)
31 誘導電極(帯電粒子発生部)
4 イオン検出器(帯電粒子検出器)
42 捕集電極
46 導電体(遮蔽体)
5 制御部(判定手段)
52 表示部(報知手段)
10 吹出口
14 ダクト(保持部材)
3 イオン発生器(帯電粒子発生器)
30 放電電極(帯電粒子発生部)
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46 導電体(遮蔽体)
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10 吹出口
14 ダクト(保持部材)
Claims (10)
- 帯電粒子を発生する帯電粒子発生器と、該帯電粒子発生器が発生した帯電粒子を検出する帯電粒子検出器と、前記帯電粒子発生器が発生した帯電粒子を外部に送出する送風機とを備えた帯電粒子発生装置において、
前記帯電粒子検出器を保持する保持部材が設けられ、該保持部材は少なくとも前記帯電粒子検出器の検出部位の周囲に位置する部分が非帯電性であることを特徴とする帯電粒子発生装置。 - 帯電粒子を外部に送出するための吹出口と、該吹出口と前記送風機とを繋ぐダクトとを備え、
該ダクトの一部は、前記帯電粒子検出器を検出部位が内側に臨む状態で保持することを特徴とする請求項1に記載の帯電粒子発生装置。 - 前記帯電粒子発生器は前記帯電粒子検出器と対向配置されていることを特徴とする請求項2に記載の帯電粒子発生装置。
- 前記帯電粒子発生器と帯電粒子検出器とは前記ダクトの対向する内壁が接近して間隔が狭くなった位置に設けてあることを特徴とする請求項3に記載の帯電粒子発生装置。
- 前記帯電粒子発生器は、前記ダクトの送風方向と交差する方向に間隔を隔てて並置され、異なる極性の帯電粒子を発生する2つの帯電粒子発生部を有し、
前記帯電粒子検出器は前記帯電粒子発生部の一方が発生した帯電粒子を捕集する捕集電極と、該捕集電極が前記帯電粒子発生部の他方が発生した帯電粒子を捕集することを防ぐ遮蔽体とを設けてあることを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の帯電粒子発生装置。 - 前記遮蔽体は、前記帯電粒子発生部の他方と対向した導電体であることを特徴とする請求項5に記載の帯電粒子発生装置。
- 前記帯電粒子検出器の検出結果に基づき、前記帯電粒子の発生の有無を判定する判定手段を備えていることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の帯電粒子発生装置。
- 前記判定手段は、前記送風機の動作を停止させた状態での前記帯電粒子検出器の検出結果に基づき、前記帯電粒子の発生の有無を判定することを特徴とする請求項7に記載の帯電粒子発生装置。
- 前記判定手段により帯電粒子の発生無しが判定された場合に前記帯電粒子発生器の保守が必要であることを報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項7又は8に記載の帯電粒子発生装置。
- 前記帯電粒子は、空気イオンであることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の帯電粒子発生装置。
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-
2012
- 2012-04-06 JP JP2012087683A patent/JP2013218852A/ja active Pending
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