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JP2013213958A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2013213958A JP2012084506A JP2012084506A JP2013213958A JP 2013213958 A JP2013213958 A JP 2013213958A JP 2012084506 A JP2012084506 A JP 2012084506A JP 2012084506 A JP2012084506 A JP 2012084506A JP 2013213958 A JP2013213958 A JP 2013213958A
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Naotoshi Fujita
尚寿 藤田
Kiyoshi Sako
潔 酒向
Takuya Kobayashi
卓也 小林
Mutsumi Kikuchi
睦 菊池
Yukihiro Ichiki
幸裕 市来
Kazuaki Iikura
和昭 飯倉
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Abstract

【課題】記録媒体を汚れにくくすることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、像形成部100と、用紙を搬送しつつ加熱することにより現像剤像を用紙に定着する定着装置240と、用紙を反転させて、用紙を像形成部100に再び搬送する再搬送装置560と、制御回路600とを有し、制御回路600は、用紙の縁部近傍に余白を形成させることなく現像剤像を形成させる場合に、用紙が最初に像形成部100を通過する際に、像形成部100に用紙に対して現像剤像を形成させず、定着装置240に用紙を加熱させ、加熱された用紙を像形成部100へと再搬送装置560に搬送させた後、像形成部100に用紙に対して現像剤像を形成させる。
【選択図】図8

Description

本発明は画像形成装置に関する。
特許文献1には、トナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像形成手段により形成されたトナー像を担持する像担持体と、記録材を担持搬送する記録材担持体と、を有し、前記像担持体と前記記録材担持体との間に形成されるニップ部で、前記像担持体上のトナー像が前記記録材担持体に担持搬送される記録材に転写され、前記記録材上に画像が形成される画像形成装置において、前記記録材担持体には、前記記録材担持体に担持される記録材のうち記録材搬送方向下流側の端縁が突き当たる突き当て部を有し、前記突き当て部に前記端縁が突き当たることで、前記記録材の担持位置を決めるとともに前記端縁にトナーが付着しないように前記端縁を保護する突き当て部材が設けられていることを特徴とする画像形成装置が開示されている。
特開2010−20076号公報
本発明は、記録媒体を汚れにくくすることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、記録媒体に現像剤像を形成する像形成部と、記録媒体を搬送しつつ加熱することにより前記像形成部で形成された現像剤像を記録媒体に定着する定着装置と、前記定着装置から搬送されてきた記録媒体を反転させて、前記像形成部に再び搬送する再搬送装置と、少なくとも前記像形成部、前記定着装置、及び前記搬送装置を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、記録媒体の縁部近傍に余白を形成させることなく現像剤像を形成させる場合に、記録媒体が最初に前記像形成部を通過する際に、前記像形成部に記録媒体に対して現像剤像を形成させず、前記像形成部により現像剤像が形成されることなく前記像形成部を通過した記録媒体を前記定着装置に加熱させ、前記定着装置により加熱された記録媒体を前記像形成部へと前記再搬送装置に搬送させ、前記再搬送装置により搬送された記録媒体に対して前記像形成部に現像剤像を形成させる画像形成装置である。
請求項2に係る本発明は、前記制御部は、前記定着装置に、記録媒体に形成された現像剤像を記録媒体の一方の面に対して定着させ、一方の面に現像剤像が定着された記録媒体を前記像形成部へと前記再搬送装置に搬送させ、前記再搬送装置により搬送された記録媒体の他方の面に対して前記像形成部に現像剤像を形成させる請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に係る本発明は、前記制御部は、前記像形成部により現像剤像が形成されることなく前記像形成部を通過した記録媒体の後端部近傍が前記定着装置に到達した際の記録媒体の搬送速度が、記録媒体の他の部分が前記定着装置を通過する際の搬送速度よりも遅くなるように、前記定着装置に記録媒体を搬送させる請求項1又は2記載の画像形成装置である。
請求項4に係る本発明は、前記像形成部により現像剤像が形成されることなく前記像形成部を通過した記録媒体の後端部近傍が前記定着装置に到達した際に、前記定着装置に記録媒体の搬送を一時的に停止させる請求項1又は2記載の画像形成装置である。
請求項5に係る本発明は、前記制御部は、記録媒体が最初に前記像形成部を通過する際に、前記像形成部に、記録媒体の少なくとも後端部近傍に対して現像剤を付着させる請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置である。
請求項6に係る本発明は、前記制御部は、記録媒体の縁部近傍に余白を形成させて現像剤像を形成させる場合に、記録媒体が最初に前記像形成部を通過する際に、前記像形成部に記録媒体に対して現像剤像を形成させる請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置である。
請求項1に係る本発明によれば、記録媒体を汚れにくくすることができる画像形成装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、記録媒体の両方の面に画像を形成することができる画像形成装置を提供することができる。
請求項3に係る本発明によれば、請求項2又は3に係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して記録媒体を汚れにくくすることができる画像形成装置を提供することができる。
請求項4に係る本発明によれば、請求項2又は3に係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して記録媒体を汚れにくくすることができる画像形成装置を提供することができる。
請求項5に係る本発明によれば、請求項2乃至4いずれかに係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して記録媒体を汚れにくくすることができる画像形成装置を提供することができる。
請求項6に係る本発明によれば、請求項2乃至5いずれかに係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、記録媒体の一方の面に画像を形成する際の画像を形成する速度を、本構成を有しない場合と比較して速くすることができる画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を左側から示す断面図である。 図1に示す画像形成装置が有する像形成構造体を左側から示す断面図である。 図1に示す画像形成装置で形成される画像の大きさと記録媒体の大きさとの関係を説明する図である。 図1に示す画像形成装置で画像が形成された記録媒体を模式的に示す図である。 図1に示す画像形成装置の制御部を示すブロック図である。 図1に示す画像形成装置の動作を示す第1のフローチャートである。 図1に示す画像形成装置の動作を示す第2のフローチャートである。 図1に示す画像形成装置の動作を示す第3のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12内に、記録媒体として用いられている用紙に現像剤像を形成する像形成部100と、像形成部100で形成された現像剤像を用紙に転写する転写装置200と、像形成部100で形成され、転写装置200で用紙に転写された現像剤像を用紙に定着させる定着装置240と、像形成部100に用紙を供給する記録媒体供給部として用いられている給紙装置300とが設けられている。
また、画像形成装置本体12内には、主搬送路510が形成されているとともに、反転搬送路562を有し、定着装置240から搬送されてきた用紙を反転させて像形成部100に再び搬送する再搬送装置560が設けられている。また、画像形成装置10は、制御部として用いられている制御回路600を有する。また、画像形成装置本体12の上部は、用紙が排出される排出部14として用いられている。また、画像形成装置本体12の例えば前側(図1における右側)には、画像形成装置10を操作するための操作部として用いられている操作パネル610が取り付けられている。
像形成部100は、例えばカラー画像を形成し、電子写真方式が採用されている。像形成部100は、像保持体として用いられている例えば円筒形状の感光体110Y、感光体110M、感光体110C、感光体110Kをそれぞれに有する例えば4個の像形成構造体102Y、像形成構造体102M、像形成構造体102C、像形成構造体102Kと、潜像形成装置160とを有する。像形成構造体102M、像形成構造体102C、像形成構造体102Kの詳細は後述する。
潜像形成装置160は、例えばレーザ露光装置からなり、感光体110Yにイエローの画像に対応するレーザ光を、感光体110Mにマゼンタの画像に対応するレーザ光を、感光体110Cにシアンの画像に対応するレーザ光を、感光体110Kに黒の画像に対応するレーザ光をそれぞれ発し、感光体110Y、感光体110M、感光体110C、感光体110Kにそれぞれ静電潜像を形成する。
転写装置200は、感光体110Y、感光体110M、感光体110C、感光体110Kにそれぞれに形成されたイエローの現像剤からなる現像剤像、マゼンタの現像剤からなる現像剤像、シアンの現像剤からなる現像剤像、黒の現像剤からなる現像剤像を用紙に転写する。転写装置200は、用紙搬送部材202と、転写ロール210Y、転写ロール210M、転写ロール210C、転写ロール210Kと、用紙搬送部材202を清掃する清掃部材220とを有する。
用紙搬送部材202は、例えば帯状であり、例えば無端状であって、例えば静電的に吸着することで用紙を保持し、保持した用紙を搬送する。用紙搬送部材202は、例えば、2つの支持ロールである支持ロール204、支持ロール206によって支持されている。支持ロール204、支持ロール206の少なくともいずれか一方は、用紙搬送部材202に駆動を伝達する駆動ローラとして用いられていて、用紙搬送部材202に駆動を伝達し、用紙搬送部材202を図1に示す矢印方向に回転させる。
転写ロール210Y、転写ロール210M、転写ロール210C、転写ロール210Kは、例えば用紙搬送部材202の内側に、用紙搬送部材202を介して感光体110Y、感光体110M、感光体110C、感光体110Kとそれぞれに対向するように配置されている。また、転写ロール210Y、転写ロール210M、転写ロール210C、転写ロール210Kには、それぞれに転写バイアスが印加されていて、感光体110Y、感光体110M、感光体110C、感光体110Kに形成された現像剤像を、用紙搬送部材202によって搬送中の用紙へと順に転写し、用紙にイエローの現像剤像、マゼンタの現像剤像、シアンの現像剤像、黒の現像剤像との4色の現像剤像が重ねられた現像剤像を形成する。
清掃部材220は、一端部が用紙搬送部材202に押し付けられていて、用紙搬送部材202から現像剤、紙粉等を掻き落とすように除去する。
定着装置240は、加熱ロール242と加圧ロール244とを有する。加熱ロール242は、内部に熱源246を有し、外側の部分が図1に示す矢印方向に回転する。加圧ロール244は、用紙を加熱ロール242に対して押し付けるために用いられていて、例えば加熱ロール242と連れ回りして回転するようになっている。定着装置240は、用紙を搬送しつつ加熱することにより像形成部100で形成された現像剤像を用紙に定着させる。
給紙装置300は、像形成部100に用紙を供給する。給紙装置300は、第1給紙装置310と第2給紙装置330とを有する。第1給紙装置310と第2給紙装置330とは、厚さ、大きさ等が互いに異なる用紙を収納することができ、厚さ、大きさ等が互いに異なる用紙を像形成部100に供給することができるようになっている。
第1給紙装置310は、用紙収納容器312を有する。用紙収納容器312には、例えば厚紙等の用紙が積層するように収納されていて、用紙収納容器312は、画像形成装置本体12に対して、例えば前側に引き出し可能、又は取り外し可能となっている。また、第1給紙装置310は、用紙収納容器312から用紙を送り出す送り出しロール314を有する。
第2給紙装置330は、用紙収納容器332を有する。用紙収納容器332には、例えば普通紙等の用紙が積層するように収納されていて、用紙収納容器332は、画像形成装置本体12に対して、例えば前側に引き出し可能、又は取り外し可能となっている。また、第2給紙装置330は、用紙収納容器332から用紙を送り出す送り出しロール334を有する。
主搬送路510は、給紙装置300から転写装置200に向けて用紙を搬送し、転写装置200から排出部14へ排出するように用紙を搬送する際に用いられる搬送路である。主搬送路510に沿って、用紙搬送方向における上流側から順に、先述の給紙装置300と、レジストロール514と、先述の像形成部100及び転写装置200と、先述の定着装置240と、排出ロール518とが配置されている。
レジストロール514は、像形成部100及び転写装置200に向けて搬送される用紙の先端部の像形成部100及び転写装置200側に向けての移動を一時的に停止させ、感光体110Y、110M、110C、110Kにそれぞれに現像剤像が形成されるタイミングと合致するように、用紙の先端部の像形成部100及び転写装置200に向けての移動を再開させる。
排出ロール518は、回転方向を切り替えられるようになっていて、一方の方向に回転することで、定着装置240から搬送されて来た用紙を排出部14へ排出する。また、排出ロール518は、他方の方向に回転することにより排出部14側から画像形成装置本体12内へと用紙を引込み、反転搬送路562へ用紙を供給する。
再搬送装置560は、先述の反転搬送路562と、先述の排出ロール518とを有し、例えば3つの反転搬送ロール564をさらに有する。一方の面に画像が形成された用紙の他方の面に画像を形成する場合は、画像が形成された用紙の後端部近傍に排出ロール518が接触した状態で、排出ロール518が用紙を反転搬送路562へ供給する方向への回転を開始し、この回転により用紙が後端側から反転搬送路562へ供給され、供給された用紙が3つの反転搬送ロール564によってレジストロール514の上流側へ搬送される。
図2には、像形成構造体102が示されている。
像形成構造体102Y、像形成構造体102M、像形成構造体102C、像形成構造体102Kは、形成する現像剤像の色が異なるものの、構成は同じであるので、以下、像形成構造体102と総称して説明する。図2に示されるように、像形成構造体102は、像形成構造体本体104を有し、像形成構造体本体104内に、先述の感光体110と、感光体110を一様に帯電する帯電装置114と、潜像形成装置160(図1参照)により感光体110に形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置116と、転写装置200(図1参照)による現像剤像の転写がなされた後に感光体110に残留する現像剤等を清掃する清掃装置118とが設けられている。
像形成構造体本体104には、水平方向における一端部から他端部近傍まで至るレーザ光路106が形成されていて、潜像形成装置160から照射されたレーザ光が、レーザ光路106を通過して感光体110へと到達するようになっている。
図3には、像形成部100で形成される現像剤の大きさと用紙の大きさとの関係が示されている。像形成部100は、用紙の端部周辺に例えば一定の幅の余白を形成し、この余白の内側に画像を形成することも、用紙の端部周辺に余白を形成することなく用紙の全面に現像剤像を形成することもできる。例えば、写真等の画像を形成する場合は、紙の端部近傍に余白を形成することなく用紙の全面に画像を形成することが多く、例えば文字を主体とする画像を形成する場合は、端部近傍に余白を形成し、この余白の内側に画像を形成することが多い。
像形成部100で用紙の端部周辺に余白を形成することなく用紙の全面に現像剤像を形成する場合、図3に示すように、用紙Pの大きさよりも大きく現像剤像Iを形成し、転写装置200で現像剤像Iを用紙Pに転写する。より具体的には、用紙の先端部、用紙の後端部、及び用紙の側端部において現像剤像Iの用紙Pからはみ出す部分の幅Lが例えば2mmとなるように像形成部100が現像剤像を形成する。用紙に転写されずに用紙搬送部材202に転写された現像剤像Iの一部は、清掃部材220(図1参照)によって、用紙搬送部材202から除去される。
図4には、現像剤像が転写された用紙Pが模式的に示されている。
像形成部100で用紙Pの端部周辺に余白を形成することなく用紙の全面に現像剤像を形成する場合、転写装置200で用紙Pに現像剤像を転写する際に、本来、現像剤像を形成する現像剤を転写するべき位置である用紙の転写面のみならず、図4に示すように用紙の縁部(厚み部分)にも現像剤が付着してしまうことがある。図4においては、用紙Pの先端部側における縁部と、一方の側部側における縁部とに現像剤が付着した様子が示されているものの、用紙Pの後端側における縁と、他方の側部側の縁部とにも現像剤が付着してしまうことがある。
縁部に現像剤が付着した状態で用紙Pが定着装置240へと送り込まれると、用紙Pの縁部に付着している現像剤が加熱ロール242及び加圧ロール244に付着してしまう。そして、加熱ロール242と加圧ロール244に付着した現像剤が、次に定着装置に送り込まれる用紙等に付着し、これらの用紙等を汚してしまう虞がある。
図5は、制御回路600を示すブロック図である。
図5に示されているように、制御回路600には、通信インターフェイス602を介して画像データが入力される。また、制御回路600には、操作パネル610から入力がなされ、制御回路600からの出力によって、少なくとも像形成部100と、給紙装置300と、再搬送装置560と、定着装置240とが制御される。
図6は、画像形成装置10の動作を示すフローチャートである。
図6に示されているように、一連の動作が開始されると、制御回路600は、最初のステップであるステップS100で、通信インターフェイス602から入力された画像データや操作パネル610からの入力に基づいて、次に画像を形成するモードが縁無しモードであるか否かの判別を行う。ここで、縁無しモードとは、紙の端部近傍に余白を形成することなく用紙の全面に現像剤像を形成するモードである(図3参照)。ステップS100で、縁無しモードであるとの判別がなされた場合は、ステップS300に進み、ステップS300において、像形成部100等に縁無しモードでの画像形成を行わせる。ステップS300の詳細は後述する。ステップS300での処理が終了すると、ステップS400へ進む。
一方、ステップS100で、縁無しモードであるとの判別がなされなかった場合は、ステップS200に進み、ステップS200において、通常モードでの画像形成を行わせる。ここで、通常モードとは、用紙の端部周辺に例えば一定の幅の余白を形成し、この余白の内側に画像を形成するモードである。ステップS200の詳細は後述する。ステップS200での処理が終了すると、ステップS400へ進む。
次のステップS400では、処理をした画像データが、通信インターフェイス602を介して入力された一群の画像データ中の最後の画像データであるか否かを判別し、最後のデータでないとの判別がなされた場合はステップS100に戻り、最後のデータであるとの判別がなされた場合は、一連の処理を終了させる。
図7は、画像形成装置10における通常モードでの画像形成の詳細を示すフローチャートである。通常モードでの画像形成が開始されると、図7に示すように、制御回路600は、ステップS202で給紙装置300に像形成部100へ向けて用紙を供給させる。
次のステップであるステップS208では、制御回路600は、像形成部100に用紙の一方の面に現像剤像を形成させ、転写装置200に形成された現像剤像を用紙に転写させる。ここで、現像剤像が形成される用紙の一方の面とは、用紙収納容器312又は用紙収納用紙332に収納された状態において上側の面である。用紙の用紙収納容器312又は用紙収納用紙332に収納された状態において上側を向いている面を以下、「第1面」と呼ぶ。一方、用紙の用紙収納容器312又は用紙収納用紙332に収納された状態において下側を向いている面を以下、「第2面」と呼ぶ。
次のステップであるステップS210では、制御回路600は、定着装置240を制御して、用紙の第1面にステップS208で形成された現像剤像を定着させる。
次のステップであるステップS212では、制御回路600は、再搬送装置560を制御して、用紙を反転させつつ、用紙を像形成部100へと再び供給させる。
次のステップであるステップS214では、制御回路600は、像形成部100を制御して、像形成部100に用紙の第2面に対して現像剤像を形成させる。
次のステップであるステップS216では、制御回路600は、定着装置240を制御して、用紙の第2面にステップS214で形成された現像剤像を定着させ、一連の通常モードでステップを終了させる。尚、用紙の一方の面だけに画像を形成する場合は、制御回路600は、ステップS212、ステップS214、及びステップS216の動作を行わせず、ステップS310をもって通常モードによる画像形成動作を終了させる。
図8は、画像形成装置10における縁無しモードでの画像形成の詳細を示すフローチャートである。縁無しモードでの画像形成が開始されると、図8に示すように、制御回路600は、ステップS302で給紙装置300に像形成部100へ向けて用紙を供給させる。この際、制御回路600は、像形成部100に用紙の第1面に対して画像形成を行わせない。即ち、画像形成装置10においては、用紙の縁部近傍に余白を形成させることなく画像形成をさせる場合は、制御回路600は、用紙が最初に像形成部100を通過する際に、像形成部100に用紙の第1面に対しての像形成をさせないとの制御がなされる。
次のステップS304では、制御回路600は、定着装置240を制御して、像形成部100で現像剤像が形成されることなく像形成部100を通過してきた用紙を定着装置240に加熱させる。用紙を加熱する際の定着装置240の動作は、未定着の現像剤像を用紙に定着させる際の動作と同じであり、熱源246が熱を発した状態で、加熱ロール242が回転して用紙を排出部14側へと送り出す。
次のステップであるステップS306では、制御回路600は、再搬送装置560を制御して、用紙を反転させつつ、用紙を像形成部100へと再び供給させる。
次のステップであるステップS308では、制御回路600は、像形成部100を制御して、像形成部100に用紙の第2面に対して現像剤像を形成させる。この際、ステップS304で加熱された用紙に対して現像剤の形成がなされるため、現像剤像と併せて用紙の縁部に付着した現像剤(図4参照)が、用紙に現像剤が形成された時点から加熱され始める。このため、熱の作用によって用紙の縁部に付着した現像剤が用紙の縁部に付着した状態となり用紙から離間しくい状態となる。
次のステップであるステップS310では、制御回路600は、定着装置240を制御して、用紙の第2面にステップS308で形成された現像剤像を定着させる。この際、用紙の縁部に付着した現像剤は、先述のように用紙から離間しにくくなっている。このため、用紙の縁部に付着している現像剤が用紙縁部から離間し、加熱ロール242及び加圧ロール244に付着することを原因とする加熱ロール242及び加圧ロール244の汚れが生じにくい。このため、次に用紙の第1面に現像剤像が定着される際に(後述するステップS316を参照)、加熱ロール242及び加圧ロール244に付着した現像剤が付着することによる用紙の汚れが生じにくくなる。さらには、次以降に画像が形成される用紙に対しても、加熱ロール242及び加圧ロール244に付着した現像剤が付着することによる用紙の汚れが生じにくくなる。
次のステップであるステップS312では、制御回路600は、再搬送装置560を制御して、用紙を反転させつつ、用紙を像形成部100へと供給させる。
次のステップであるステップS314では、制御回路600は、像形成部100に用紙の第1面に対して現像剤像を形成させる。この際、ステップS304で加熱され、ステップS310で現像剤像が用紙に定着される際にさらに加熱された用紙に対して現像剤の形成がなされる。このため、現像剤像と併せて用紙の縁部に付着した現像剤(図4参照)が、用紙に現像剤が形成された時点から加熱され始める。このため、熱の作用によって用紙の縁部に付着した現像剤が用紙の縁部に付着した状態となり用紙から離間しくい状態となる。
次のステップであるステップS316では、制御回路600は、定着装置240を制御して、用紙の第1面にステップS314で形成された現像剤像を定着させる。この際、用紙の縁部に付着した現像剤は、先述のように用紙から離間しにくくなっている。このため、用紙の縁部に付着している現像剤が用紙縁部から離間し、加熱ロール242及び加圧ロール244に付着することを原因とする加熱ロール242及び加圧ロール244の汚れが生じにくい。このため、次の用紙に現像剤像が定着される際に、加熱ロール242及び加圧ロール244に付着した現像剤が付着することによる用紙の汚れが生じにくい。
制御回路600は、ステップS316をもって、一連のフチ無しモードで画像形成のステップを終了させる。尚、用紙の一方の面だけに画像を形成する場合は、制御回路600は、ステップS312、ステップS314、及びステップS316の動作を行わせず、ステップS310をもって縁無しモードにより画像形成動作を終了させる。
ステップS304で定着装置240に用紙を加熱させる際に、像形成部100を通過した用紙の後端部近傍が定着装置240に到達した際の用紙の搬送速度が、用紙の他の部分が定着装置240を通過する際の搬送速度よりも遅くなるように、定着装置に記録媒体を搬送させても良い。これにより、用紙の後端部近傍が用紙の他の部分よりも定着装置240によって長時間加熱されるようになる。そうすると、再搬送装置560で像形成部への再搬送される際に最初に像形成部に到達する用紙の位置であり、最初に定着装置240に到達する用紙の位置である用紙の後端部が十分に加熱されるようになり、用紙の後端部側の縁部に付着した現像剤が用紙からより離間しにくくなる。
また、ステップS304で定着装置240に用紙を加熱させる際に、用紙の後端部近傍が定着装置240に到達した際に、定着装置240を制御して、用紙の搬送を一時的に停止させても良い。これにより、用紙の後端部近傍が用紙の他の部分よりも定着装置240によって長時間加熱されるようになる。そうすると、再搬送装置560で像形成部への再搬送される際に最初に像形成部に到達する用紙の位置であり、最初に定着装置に到達する用紙の位置である用紙の後端部が十分に加熱されるようになり、用紙の後端部側の縁部に付着した現像剤が用紙からより離間しにくくなる。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置で、縁無しモードで画像形成をする際の動作を示すフローチャートである。先述の第1の実施形態に係る画像形成装置10においては、縁無しモードでの画像形成をする場合は、ステップS302において供給された用紙が最初に像形成部100を通過する際に、像形成部100に用紙の第1面に対して画像形成を行わせず、ステップS304で、像形成部100で現像剤像が形成されることなく像形成部を通過してきた用紙を定着装置240に加熱させた。
これに対して、この第2の実施形態に係る画像形成装置においては、縁無しモードでの画像形成をする場合は、ステップS302において供給された用紙が最初に像形成部100を通過する際に、ステップS303において、制御回路600は、像形成部100を制御して像形成部100に用紙の第1面の少なくとも後端部近傍に対して現像剤を付着させる。そして、ステップS303で現像が付着された用紙が次のステップS304において、定着装置240によって加熱される。ステップS303で用紙に付着させる現像剤としては、用紙に付着した際の目立ちにくさから、例えばイエローの現像を用いることが望ましい。
ステップS304で用紙の第1面に現像剤を付着させると、用紙の縁部にも現像剤が付着した状態となり、ステップS304で用紙が加熱されることにより、この縁部に付着した現像剤にも熱が加わり、熱の作用によって現像剤が用紙の縁部に固定された状態となる。そして、ステップS308で用紙の縁部に付着した現像剤が、既に用紙の縁部に固定されている現像剤に付着し、ステップS308で用紙の縁部に付着した現像剤が用紙の縁部から離間しにくくなる。以上で説明をしたステップS303における動作以外は、この第2の実施形態に係る画像形成装置は、構成及び動作において先述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同一である。
以上述べたように、本発明は、少なくとも、例えばプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に利用することができる。
10・・・画像形成装置
100・・・像形成部
240・・・定着装置
518・・・排出ロール
560・・・再搬送装置
562・・・反転搬送路
600・・・制御回路

Claims (6)

  1. 記録媒体に現像剤像を形成する像形成部と、
    記録媒体を搬送しつつ加熱することにより前記像形成部で形成された現像剤像を記録媒体に定着する定着装置と、
    前記定着装置から搬送されてきた記録媒体を反転させて、前記像形成部に再び搬送する再搬送装置と、
    少なくとも前記像形成部、前記定着装置、及び前記再搬送装置を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    記録媒体の縁部近傍に余白を形成させることなく現像剤像を形成させる場合に、
    記録媒体が最初に前記像形成部を通過する際に、前記像形成部に記録媒体に対して現像剤像を形成させず、
    前記像形成部により現像剤像が形成されることなく前記像形成部を通過した記録媒体を前記定着装置に加熱させ、
    前記定着装置により加熱された記録媒体を前記像形成部へと前記再搬送装置に搬送させ、
    前記再搬送装置により搬送された記録媒体に対して前記像形成部に現像剤像を形成させる
    画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    前記定着装置に、記録媒体に形成された現像剤像を記録媒体の一方の面に対して定着させ、
    一方の面に現像剤像が定着された記録媒体を前記像形成部へと前記再搬送装置に搬送させ、
    前記再搬送装置により搬送された記録媒体の他方の面に対して前記像形成部に現像剤像を形成させる
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記像形成部により現像剤像が形成されることなく前記像形成部を通過した記録媒体の後端部近傍が前記定着装置に到達した際の記録媒体の搬送速度が、記録媒体の他の部分が前記定着装置を通過する際の搬送速度よりも遅くなるように、前記定着装置に記録媒体を搬送させる請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記像形成部により現像剤像が形成されることなく前記像形成部を通過した記録媒体の後端部近傍が前記定着装置に到達した際に、前記定着装置に記録媒体の搬送を一時的に停止させる請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、記録媒体が最初に前記像形成部を通過する際に、前記像形成部に、記録媒体の少なくとも後端部近傍に対して現像剤を付着させる請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、記録媒体の縁部近傍に余白を形成させて現像剤像を形成させる場合に、記録媒体が最初に前記像形成部を通過する際に、前記像形成部に記録媒体に対して現像剤像を形成させる請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置。
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