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JP2013129187A - プリント装置 - Google Patents

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JP2013129187A JP2012180226A JP2012180226A JP2013129187A JP 2013129187 A JP2013129187 A JP 2013129187A JP 2012180226 A JP2012180226 A JP 2012180226A JP 2012180226 A JP2012180226 A JP 2012180226A JP 2013129187 A JP2013129187 A JP 2013129187A
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Shuichi Masuda
修一 増田
Hideyuki Nozawa
秀幸 野澤
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Abstract

【課題】測色のトータルスループットを向上させ、かつプリントした画像への損傷を防止することが可能なプリント装置を提供すること。
【解決手段】乾燥部140を含んだ測色筐体180又は排出ガイド16を上下動可能な構成とし、動作モードまたはシートの種類に応じて両者の間の距離を変える。
【選択図】図3

Description

本発明は、シートにプリントされた測色パターンを測色する測色装置を備えたプリント装置に関する。
インクジェット式プリント装置には、測色機能を備えたものがある。このようなインクジェット式プリント装置によれば、プリントヘッドが主走査方向に走査することでプリントが行われ、プリント後のカラーキャリブレーション等を目的にカラー画像を測色する。測色によって得た色データを基に、次回以降の画像プリントに結果を反映させ、所望の色再現を得ることが出来る。
カラーパッチの乾燥は、所望の色データを得るために十分に乾燥させる必要があり、プリント完了から測色開始までに時間がかかるという課題があった。そこで特許文献1では、プリント部と測色部の下流に、強制的に乾燥を実行する乾燥部を構成し、測色の前に強制乾燥を行うようにすることでプリント完了から測色開始までの時間短縮を提案している。
特開2008−254221号公報
特許文献1の装置において、搬送されるシートに対して乾燥部は、シートとの間隔方向が固定されている。このため、乾燥部の下にシートの先端が導入されるときに、乾燥部の一部にシートが擦れて、乾燥前でインクが乾いていない画像が損傷を受ける可能性がある。とくに、巻きグセが強いシートを使用すると損傷の可能性が大きくなる。また損傷を回避するために乾燥部とシートとの相対距離を可変とする構成が考えられる。しかし、相対距離が可変することにより乾燥範囲が変わるため、1度に乾燥できる乾燥列数を固定すると乾燥範囲内に配置される乾燥列数のロスや未乾燥パッチ列が生じ測色のトータルスループット及び測色時の色安定精度(測色精度)に影響を与える。
本発明は、プリントした画像への損傷を防止する構成を有し、且つ効率的な乾燥制御を選択することにより測色のトータルスループット及び測色精度を向上させることが可能なプリント装置を提供することを目的とする。
本発明のプリント装置は、搬送されるシートにプリントを行うプリント部と、該プリント部より、前記シートの搬送方向において下流側に設けられ、前記プリント部によってプリントされたシートの色を測色する測色部と、該測色部より、前記搬送方向において下流側に設けられ、前記プリント部でプリントされたシートを乾燥する乾燥部と、前記乾燥部とシートとの間の距離を可変に機構とを有し、動作モードに応じて、前記機構により前記乾燥部と前記シートとの間の距離が設定される。
本発明によれば、プリントした画像への損傷を防止することが可能で、且つ効率的な乾燥制御により測色のトータルスループット及び測色精度を向上させることが可能なプリント装置を実現することができる。
インクジェットプリント装置の構成例を示した側面図である。 インクジェットプリント装置のシステム構成を示すブロック図である。 (a)から(d)はプリント部、測色筺体及び排出ガイドを示した図である。 (a)から(c)は、排出ガイドの位置の変化を説明するための図である。 (a)、(b)は、排出ガイドの位置の変化を説明するための図である。 (a)から(c)は、送風ファンの動きを示した図である。 (a)、(b)は、本実施形態における排出ガイドの動きを示した図である。 プリントから排出までの流れを示したフローチャートである。 変化する乾燥範囲を説明する図である。 (a)、(b)はパッチサイズにより変える乾燥列数を説明する図である。 乾燥列数を選択する表を説明する図である。 乾燥列数を算出して測色する流れを示したフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
(プリント装置全体の説明)
図1は、本実施形態に係るJIS規格のA0判やB0判等の比較的大きなサイズのシートにプリントすることが可能なインクジェットプリント装置の構成例を示した側面図である。インクジェットプリント装置は、プリント装置100とスタンド400とが分離可能に構成されている。さらにスタンド400には、シート収納装置500が装着されている。プリント装置100には、下部に給紙部110が具備され、中央付近にプリント部3、プリント部3を保持するプリント部保持体120、測色ユニットU、乾燥部140が水平に設けられている。また、測色ユニットUの下方には、測色の基準となる測色基準面150が具備されている。測色ユニットUによる測色の際には、測色筐体180が測色基準面150に案内されたシート1を押圧するように退避位置から測色位置に下降する。そして、測色ユニットU内部に具備された測色センサ5が走査方向へ駆動しながら、シート1に複数列に渡ってプリントされたカラーパッチ部を読み取る。この読み取りによって所望のデータを取得して、データ取得した後は測色筐体180が退避位置へ退避する。また、乾燥部140の下方には、測色動作に影響を及ぼさない範囲において、可能な限り測色ユニットUから排紙方向下流側に構成した排出ガイド16(ガイド部)を具備する。また、シート1の切断を行うカッター4を具備しており、プリント装置100でのプリントを完了したシート1の切断部をカッター4で切断し、切断したシート1はシート収納装置500へ排出される。尚、本実施形態では、プリント装置100に対して下部に給紙部110が具備されているが、これに限定されるものではなく、給紙部110は、プリント装置100に対して上部又は中央部に具備されていても構わない。
このような構成において、インクジェットプリント装置でプリントを行う場合は、ロール状のシート1を給紙部110にセットして給紙した後、Uターン部2aでシート1の搬送方向を変えて搬送ローラー対2に搬送し、プリント部3まで搬送する。
図2は、本実施形態に係るインクジェットプリント装置のシステム構成を示すブロック図である。シート1が給紙部110にセットされて給紙されると、ユーザーがホストコンピュータ302から入力インターフェース303を介して、シート1の種類やサイズ、その他プリントに必要な情報をCPU300に入力することでプリントを開始させる。尚、CPU300はシートの種類やサイズ、その他プリントに必要な情報等をRAM304に書き込んだり、読み出したりするようになっている。またプリント部3によるプリント、乾燥部140による乾燥、排出ガイド16の駆動、乾燥部140の駆動、送風ファン14等のプログラムはROM301に予め記憶されている。これら入力インターフェース303、CPU300、ROM301、RAM304は、プリント制御装置26として、プリント装置100内部に収納されている。
プリント時には、プリント装置100はシート1を水平に搬送し、シート1の先端部を検知することでシート1の有無を確認する検知センサ4aがシート1の有無を確認する。そして、シート1が有ることを確認後にプリント部3を主走査方向に移動させながらインクを吐出させ、シート1に所定の情報をプリントする。尚、上記したプリント装置の構成及び一連の動作は、後述する実施形態2、3、4、においては、シート1aかシート1bの違いのみであり共通する。
(乾燥部の位置を変化させる機構の説明)
本実施形態では、乾燥部140を上下に移動させてシート1との間隔(距離)を変更可能に構成されている。以下、乾燥部140を上下駆動させるための機構例を説明する。
図3(a)から(d)は、本実施形態に係るプリント装置100のプリント部3、測色筺体180および排出ガイド16を示した図である。図3(a)において測色ユニットUは、頑丈なフレーム構造で構成された測色筺体180に対して位置決め収納されている。また測色筺体180には、上部及び下部の滑車143と連結する乾燥部モータ173と滑車143とを固定する板金147と、乾燥部140を第一停止位置に位置決めロックするロック機構(不図示)とが備えられている。上下の滑車143同士は強固な材質を使用した、例えば、金属製のワイヤー144等で連結されている。また、金属ワイヤー144の所望の位置に、乾燥部140の支持部142が連結固定されている。乾燥部140はコロ145を具備しており、コロ145を介して測色筺体180に固定されたレール146に接触している。
このような構成によって乾燥部140を駆動させることが可能となり、図2のCPU300からの指令に基づき、先ず乾燥部140を固定しているロック機構が解除される。その後、滑車143に連結している乾燥部モータ173が駆動を開始し、金属ワイヤー144が一定方向へ駆動し、金属ワイヤー144に連結固定されている支持部142も一体となって駆動を始める。この駆動により支持部142に連結している乾燥部140が、コロ145を介してレール146に沿って駆動する。また、乾燥部140を上記とは逆方向へ駆動させるには、乾燥部モータ173の回転方向を上記と逆方向へ切り替えることで可能となる。尚、送風ファン14は乾燥部140に対して位置決め固定されているため、当然乾燥部140の上下駆動と共に送風ファン14も上下駆動する。その結果、送風ファン14の吹き出し口からシート1a表面までの相対距離(間隔)がL0となる第一停止位置が設定される。
(乾燥工程と測色工程の説明)
本実形態に係る乾燥程工程と測色工程とを、図3(a)から(d)を用いて説明する。図3(a)は、プリント部3においてシート1aに対してプリントが完了した状態を示した図である。シート1aには、任意の画像G1及びG2と、画像G1の色データをプリントした任意のカラーパッチP1及び画像G2の色データをプリントした任意のカラーパッチP2とが、複数列に渡ってプリント(シート上に形成)されている。シート1aは、巻きグセの弱いシートである。この時、乾燥部140に含まれる送風ファン14の吹き出し口から、排出ガイド16の通紙面に沿って案内されたシート1aまでの相対距離(第1の距離)がL0となる位置を第一停止位置とする。またこの時の測色ユニットUと測色基準面150の通紙面に案内されたシート1aとの相対距離はLaである。ここで、任意のカラーパッチがプリントされる部位は、シート節約の観点からも、画像をプリントする位置に影響を受けることなく、ユーザーが任意で決められることが望ましい。例えばカラーパッチP1のように、画像G1の後スペースにプリントしたり、あるいはカラーパッチP2のように、画像G2と走査方向に並んだスペースにプリントするのが望ましい。尚、図における矢印Aはプリント部3においてプリントを行なう際のシート1aの搬送方向(下流に向けた送り)、矢印Bは乾燥部140での乾燥及び測色ユニットUでの測色を行う際のシート1aの搬送方向(上流に向けた送り、バックフィードとも言う)である。
乾燥工程が開始されると、CPU300からの指示に基づき乾燥部140を固定するロック機構が解除され乾燥部モータ173が駆動を開始し、図3(b)に示すように送風ファン14を含んだ乾燥部140がレール146に沿って第一停止位置から下降を始める。乾燥部140は、送風ファン14の吹き出し口から、排出ガイド16の通紙面に沿って案内された巻きグセの弱いシート1aまでの相対距離(第2の距離)がL1となる第二停止位置で停止し、送風ファン14からの送風がシート1aに対して成される。この時、測色ユニットUと測色基準面150の通紙面に案内されたシート1aとの相対距離はLaである。このような乾燥部140の移動によって、送風ファン14の吹き出し口から排出ガイド16の通紙面に沿って案内されたシート1aまでの相対距離はL0から相対距離L1に変化し設定される。
ここで、相対距離L1<相対距離L0であるため、乾燥時の送風ファン14によるシート1aへの送風の風速がより多く確保でき、シート1aにプリントしたカラーパッチの乾燥時間を短縮することができる。また、乾燥工程開始と同時に、カラーパッチP1が送風ファン14の吹き出し下に来る位置まで、シート1aが矢印Aの方向に搬送され乾燥が成される。尚、送風ファン14からの送風開始は、乾燥部140が第一停止位置で開始してもよく、送風開始と乾燥部140の駆動を並行で実施することで、より乾燥時間の短縮が可能となる。また第二停止位置は、測色ユニットUで測色動作をする際(測色時)、測色筺体180が下方へ駆動しても、測色筺体180、乾燥部140及び測色ユニットUのシート1aへの接触を回避しつつ、シート1aへの風速を十分確保できるように算出した位置である。
乾燥が完了した任意のカラーパッチP1は、測色ユニットUで測色するために、シート1aを矢印Bの方向にバックフィードで送ることによって、測色位置130の下に位置決めされる。その後、図3(c)のように、測色ユニットUの測色部とカラーパッチP1との相対距離がLbとなる測色位置まで測色筺体180が下降し、測色ユニットUによってカラーパッチP1(プリント物)の測色が実行される。測色終了後、測色筺体180は、相対距離Laの退避位置に退避する。さらにその後、図3(d)に示すように、カラーパッチP2が送風ファン14の吹き出し下にくる位置まで、シート1aが矢印Bの方向にバックフィードで送られ、カラーパッチP2の乾燥が成される。乾燥終了後は、カラーパッチP1と同様に、測色位置130に搬送(バックフィードでステップ送り)したカラーパッチP2を、測色筺体180が相対距離Lbまで駆動することで、測色ユニットUによる測色が実行される。
乾燥工程と測色工程とが同時に成されるような場合、送風ファン14の吹き出し口から排出ガイド16の通紙面に沿って案内されたシート1aまでの相対距離は、相対距離L1から相対距離L2となる第三停止位置へ変化させ設定される。ここで、相対距離L2<相対距離L1であるため、シート1aの表面への乾燥風速がより多く確保でき、カラーパッチの乾燥時間短縮に功を奏する。なお測色ユニットUの測色部とカラーパッチP1との相対距離がLbとなる測色位置や、送風ファン14から、排出ガイド16の通紙面に沿って案内されたシート1aまでの相対距離は、予めプリント装置の内部又は外部の情報記憶部に設定及び保管されている。
(排出工程の説明)
乾燥工程及び測色工程が終了し、測色済みとなったシート1aを排出するまでの流れを説明する。シート1a上にプリントされた最後のカラーパッチを測色後、測色筺体180は相対距離Lbとなる測色位置から相対距離Laとなる退避位置に退避する。この時、乾燥部140における相対距離L2は相対距離L1へ変化して設定される。その後、乾燥部140は、相対距離L1の第二停止位置から相対距離L0の第一停止位置へ退避する。これにより、シート1aに若干の巻きグセが有るような場合でも、乾燥部140に干渉せずにスムーズに排出可能となる。その後、シート1aを矢印Aの方向に搬送し、予め設定されたカット位置にシート1aの後端部がきたらシート1aをカットする。カットされた測色済みシート1aは、排出ガイド16で案内され、シート収納装置500に収納される。
また、乾燥部140の第一停止位置は、シート1aと乾燥部140との干渉が無い範囲において、相対位置L1<相対位置L0’<相対位置L0を満たす相対距離L0’(不図示)を初期状態とすることもできる。これによれば、乾燥部140の駆動量を最小限にすることができるため、滑車143や金属ワイヤー144、乾燥部モータ173等の部品寿命の延命が図れるし、駆動電力も抑えられるため省エネになるといったメリットがある。
このように、乾燥部140や測色筐体180を上下動可能に構成し、動作モード毎に乾燥時や側色時には所定の位置まで下降させ、排出時には退避させてシートとの緩衝を防止する。これによって、測色のトータルスループットを向上させることができ、且つプリントした画像への損傷を防止することが可能なプリント装置を実現することができる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。本実施形態では巻きグセの弱い種類のシートを、排出ガイドの位置を変化させて乾燥する場合の実施形態を説明する。第1の実施形態では、送風ファン14の吹き出し口から排出ガイド16の通紙面に沿って案内されたシート1aまでの相対距離を、乾燥部140の位置を変化させることで設定する一例を示した。本実施形態では、排出ガイド16の位置を変化させることで相対距離を設定する構成例を説明する。
(排出ガイド16の位置を変化させるための機構の説明)
図4(a)から(c)は、本実施形態における排出ガイド16の位置の変化を説明するための図である。図4(a)において、排出ガイド16は、基準面150に対して回動可能なように軸161で支持されている。また、測色筺体180のフレーム181に、排出ガイドモータ172(図2参照)を具備し、排出ガイドモータ172の回転部164がベルト163と連結している。回転部164にはベルト163を巻き取り保持するホルダー(不図示)を具備している。さらにベルト163は、排出ガイド16の排出下流側先端に具備したベルト固定部162に固定されている。尚、ベルト163の成す直線と排出ガイド16の通紙面とが成す角度に自由度を持たせるため、ベルト固定部162は排出ガイド16に対して軸支持されている。この構成によれば、排出ガイド16を測色筺体180側へ回動させる場合には、排出ガイドモータ172によって図4(a)における回転部164を時計方向へ回転すると、ベルト163が回転部164のホルダーに巻き取られる。そのため、図4(b)のようにベルト回転部164からベルト固定部162の長さが短くなり、排出ガイド16が軸161を中心に角度α回動することになる。さらに回転部164による回転を続ければ、図4(c)のように角度β回動することが可能となる。
(プリント終了から乾燥及び測色工程完了までの説明)
図5(a)、(b)は、本実施形態における排出ガイド16の位置の変化を説明するための図である。前述のように排出ガイド16の位置が変化することで、送風ファン14の吹き出し口から排出ガイド16の通紙面に沿って案内されたシート1aとの相対距離を設定する例を図4(c)、図5(a)及び図5(b)を用いて説明する。
シート1aへのプリントが終了すると、図4(c)及び図5(a)が示すように、排出ガイド16は軸161を中心に角度β回動し、送風ファン14の吹き出し口からシート1aまでの相対距離がL3となる第一停止位置で停止する。この相対距離L3とは、シート1aにプリントされたカラーパッチを乾燥させるのに十分な距離であり、予めプリント制御装置26に設定しているパラメータである。これによりカラーパッチP1の位置が送風ファン14の吹き出し口に近づくため、カラーパッチP1の乾燥時間を短縮することが可能となる。カラーパッチP1の乾燥完了後、カラーパッチP1が測色ユニットUの測色位置130にくるよう、シート1aは矢印Bの方向に定量搬送されて停止し、第1の実施形態に記載した測色ユニットUによる測色が行なわれる。その後カラーパッチP2も同様に乾燥及び測色工程が実行される。
(乾燥工程及び測色工程終了から排出までの説明)
最後のカラーパッチP2の測色が終了したら、図5(b)に示すように、排出ガイド16の通紙面と送風ファン14の吹き出し口との相対距離がL4となる第二停止位置に排出ガイド16を軸161を中心に回動停止させる。これにより、シート1aをシート収納装置500(図1参照)の所望の位置へ排出することが可能となる。排出工程に入ると、シート1aは矢印Bの方向に搬送され、予め設定されたカット位置にシート1aの後端部がきたらシート1aをカットする。カットされた測色済みシート1aは、排出ガイド16の通紙面に矢印Aの方向に案内されて重力落下し、シート収納装置500の所望の位置に排出される。尚、図5(a)において、乾燥工程中の排出ガイド16の通紙面が成す直線と、基準面150の通紙面との成す直線とが、水平であるかのごとく示しているが、これに限定するものではない。つまり、排出ガイド16の通紙面が送風ファン14の吹き出し口に近づく相対距離L3’(相対距離L3’<相対距離L3)になるよう排出ガイド16を回動してもよく、この場合、より乾燥時間を短縮することも可能である。また、逆に相対距離L3<相対距離L3”<相対距離L4となるような相対距離L3”に排出ガイド16を回動位置決めしてもよい。この場合、排出ガイド16の回動を最小限にすることが可能となるため、回動に寄与する部品の寿命の延命が図れ、駆動電力も抑えられるため省エネになるといったメリットもある。
このように、排出ガイド16を回動可能に、さらに測色筐体180の位置を上下動可能に構成し、乾燥時や側色時には所定の位置まで移動させ、排出時には退避させてシートとの緩衝を防止する。これによって、測色のトータルスループットを向上させることができ、且つプリントした画像への損傷を防止することが可能なプリント装置を実現することができる。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では基本的な構成についてのみ説明する。本実施形態では、巻きグセの強いシートの種類を、乾燥部の位置変化で乾燥する場合の実施形態を説明する。
第1および第2の実施形態では巻きグセの弱いシート1aにおいて、乾燥部140のまたは排出ガイド16が回動する場合で、送風ファン14の吹き出し口と、排出ガイド16の通紙面に沿って案内されたシート1aとの間の相対距離を設定する例を示した。本実施形態では、巻きグセの強いシート1bを、乾燥部140の位置を変化させることで乾燥させ、乾燥時間を短縮する場合の構成例を説明する。
(排出ガイド16の構成説明)
図6(a)から(c)は、本実施形態における送風ファン14の動きを示した図である。図6(a)は、巻きグセの強いシート1bにプリントされたカラーパッチP1を、乾燥部140で乾燥するために、第1の実施形態で示した手段により、乾燥部140を相対距離L1となる第二停止位置まで駆動し、送風している状態を示す。
本実施形態では、排出ガイド16の排出下流側端部には、シート検知手段165を設けている。シート検知手段165の一例としては、送光した光を物体に反射させ、反射した光を受光する構成により、受光量の変化を頼りに物体の有無を検知するような光電センサなどがある。このようにシート検知手段165を設けることで、シート1bが排出ガイド16の通紙面上でガイドされている間は、シート検知手段165からの送光がシート1bの裏面で反射して、シート検知手段165で受光されて受光量が大の状態となる。一方、シート1bの強カール端部11bがシート検知手段165を通過した瞬間に、反射光は受講されなくなるため、シート検知手段165への受光量が激減し、シート検知手段165の上方に物体が無いと検知される。尚、図2に示すように、シート検知手段165で検知した結果をCPU300に入力することで、CPU300が乾燥部モータ173及び乾燥部駆動手段171を制御することで、後述する乾燥部140の駆動が成される。
図6(b)は、シート1bの乾燥工程及び測色工程を経て、シート1bの端部11bが、排出ガイド16端部のシート検知手段165に到達した状態を示す。端部11bが排出ガイド16の端部に乗り上げることで、送風ファン14の吹き出し口からシート1bまでの相対距離はL1からL5に変化することになる。この状態でシート1bの搬送を続けると、乾燥が終了したカラーパッチや画像が乾燥部140と接触し擦れる可能性が高くなる。さらに、測色ユニットUによる測色動作が合わされば、測色筐体180が退避位置Laから測色位置Lbへ下降する(図3参照)ため、相対距離L5がさらに狭まることになり、接触擦れの可能性が非常に高くなる。そこで本実施形態では、図6(c)のように、シート1bの端部11bがシート検知手段165を通過直後に、その検知信号に基づき乾燥部140が相対距離L4となる第二停止位置に退避する。これによって、カラーパッチや画像と乾燥部140との接触擦れを回避しつつシート1bの搬送が可能となる。
尚、紙浮きしている部位にカラーパッチがプリントされている場合に、乾燥部140を相対距離L4となる第二停止位置に退避したとしても、紙浮きにより送風ファン14の吹き出し口にカラーパッチが近づくため、乾燥風速の確保に功を奏する。尚、乾燥部の第二停止位置への退避は、乾燥部140と紙浮きによるシート1bとが接触しない範囲において、シート1bの搬送に合わせて段階的に実行してもよい。
このように、巻きグセの強いシートの種類へプリントを行う場合に、排出ガイド16の排出下流側端部にシート検知手段165を設け、そのシート検知手段165の検知結果に基づいて、排出時に乾燥部140を退避させてシートとの緩衝を防止する。これによって、測色のトータルスループットを向上させることができ、且つプリントした画像への損傷を防止することが可能なプリント装置を実現することができる。
(第4の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第4の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様でるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。本実施形態では、巻きグセの強いシートの種類を、排出ガイド16が回動することで乾燥させ、乾燥時間を短縮する場合の構成例を説明する。
図7(a)、(b)は、本実施形態における排出ガイドの動きを示した図である。図7(a)は、巻きグセの強いシート1bにプリントされた任意のカラーパッチを、乾燥部140で乾燥するために、排出ガイド16が相対距離L3となる第一停止位置まで回動停止した状態である。シート1bの端部11bは、排出ガイド16先端に設けられたシート検知手段165に到達する前の状態である。また図7(b)は、図7(a)から更にシート1bが搬送され、端部11bがシート検知手段165を通過し、シートのカールした部分で紙浮きした状態である。この状態では、シート検知手段165が端部11bの通過を検知し、その検知に基づき、排出ガイド16を回動させている。尚、図2に示すように、シート検知手段165で検知した結果をCPU300に入力することで、CPU300が排出ガイドモータ172及び排出ガイド駆動手段170を制御することで、排出ガイド16の駆動が成される。
本実施形態では、シート1bの端部11bが排出ガイド16の通紙面に乗ったことによりシートのカールによって紙浮きが生じる。しかし、紙浮きと同時に、シート検知手段165で端部11bを検知し、その検知信号に基づき排出ガイド16を回動させて、相対距離L4となる第二停止位置へ退避させることが可能となる。そのため、カラーパッチや画像が乾燥部140と接触して擦れるのを回避しつつシート1bの搬送が可能となる。
尚、紙浮きしている部位にカラーパッチがプリントされている場合に、排出ガイド16を相対距離L4となる第二停止位置に退避したとしても、紙浮きにより送風ファン14の吹き出し口にシート1bのカラーパッチが近づくため、乾燥風速の確保に功を奏する。また、排出ガイド16の相対距離がL4となる第二停止位置への退避は、排出ガイド16と紙浮きによるシート1bとが接触しない範囲において、シート1bの搬送に合わせて段階的に実行してもよい。
また、第3の実施形態及び本実施形態において、紙端(シート端部)検知の一例としてシート検知手段165を挙げたが、これ以外で検知センサ4a(図1および図2参照)を用いてもよい。この場合、検知センサ4aがプリント開始時のシート1bの紙端を検知しておき、検知位置と、搬送ローラーの送り・戻し量と、検知センサ4aから排出ガイド16の端部までの設計値と、から、紙端の位置を算出することが可能となる。
また、シート検知手段165と検知センサ4aとを同時に構成してもよい。その場合、検知センサ4aの検知結果から算出した紙端位置と、シート検知手段165で検知した実際の紙端位置とをCPU300で演算比較する。そして、この比較結果からシートの送り・戻し誤差を算出してRAM304に記憶することができるので、この誤差量を検知センサ4aの検知結果へオフセットとして持たせることで、検知センサ4aによる紙端位置の算出値がより正確になる。
さらに、シート検知手段165や検知センサ4aによる紙端部の検知手段を、第1の実施形態や第2の実施形態に適用してもよい。この場合、乾燥部140及び排出ガイド16の退避を、最後のカラーパッチを乾燥した直後に実行することができるため、測色完了と同時にシート1aやシート1bの排出動作へ移行できる。
また、駆動可能な乾燥部140と回動可能な排出ガイド16は、両者を構成して同時に用いてもよく、この場合、両者の駆動・回動のためのストローク量を低減することができるため省スペース化が図れる。
図8は、本実施形態におけるプリントから排出までの流れを示したフローチャートである。以下このフローチャートを用いてプリントから排出までの流れを説明する。ユーザーによりプリント及び乾燥、測色工程のスタートが実行されると、ステップS001で、乾燥部と排出ガイドとの相対距離が広がるように、乾燥部又は排出ガイドの少なくとも1つが駆動・回動し位置決めを行う。その後、ステップS002でシートにプリントが開始され、ステップS003で所望のプリントが終了してプリント工程が終了する。その後、ステップS004でプリントが成されたシートの種類が、予めプリント装置100のプリント制御装置26に設定した巻きグセが強い又は弱い種類かが選択される。ステップS004における選択が、巻きグセの弱いシートの種類であった場合、ステップS005で、乾燥部と排出ガイドとの相対距離が狭まるように、乾燥部又は排出ガイドの少なくとも1つの位置が変化して位置決めを行う。その後ステップS006で、相対距離を保ったまま乾燥及び測色工程が成され、ステップS007で乾燥及び測色工程が終了する。そして、ステップS008で乾燥部と排出ガイドとの相対距離が広まるように、乾燥部又は排出ガイドの少なくとも1つの位置が変化して位置決めを行う。その後ステップS009で、全ての処理が終了したシートを排出(排紙)して全工程が完了する。
一方、ステップS004における選択が、巻きグセの強いシートの種類であった場合、ステップS010で、乾燥部と排出ガイドとの相対距離が狭まるように、乾燥部又は排出ガイドの少なくとも1つの位置が変化して位置決めを行う。その後、ステップS011で乾燥および測色が開始されて、ステップS012で、シートの端部を検知する検知手段が、シートの端部を検知したかどうかを判断する。検知していない場合には、継続して乾燥および測色が行なわれ、シートの端部を検知した場合には、ステップS013に移行して、乾燥部と排出ガイドとの相対距離が広がるように、乾燥部又は排出ガイドの少なくとも1つの位置が変化して位置決めを行う。その後ステップS014で、乾燥及び測色工程が終了したら、ステップS009で、全ての処理が終了したシートを排出して全工程が完了する。
(第5の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第5の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、第2の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。本実施形態は、乾燥部140と排出ガイド16の相対距離、及び紙搬送方向のカラーパッチの長さ(パッチサイズY)に応じて乾燥列数Nを自動的に選択する構成を有したプリント装置の説明である。
(乾燥部と排出ガイドとの相対距離の変化による乾燥範囲の変化についての説明)
乾燥部140と排出ガイド16の相対距離の変化により乾燥範囲Xが変化する。図9は、変化する乾燥範囲Xを説明するための模式図である。排出ガイド16の角度θ1、排出ガイド16の回動中心1000、回動中心1000から送風ファン14の吹き出し口1001までの水平距離X1、吹き出し角度θ2、吹き出し口1001と回動中心1000との垂直距離X2とすると乾燥範囲Xは次式となる。
X=X1sinθ2−X2sinθ1 (乾燥範囲式)
上式のように乾燥部140と排出ガイド16との相対距離が変化する、つまり排出ガイド16の角度θ1が変化すると乾燥範囲Xが変化することにより乾燥範囲X内に配置できる乾燥列数Nが変化する。図9及び上記の乾燥範囲式から排出ガイド16の角度θ1が大きくなると乾燥範囲Xが狭くなり、一度に乾燥できる乾燥列数Nが減少する。つまり乾燥回数が増え測色スループットに影響する。
(パッチサイズに応じて乾燥効率が変化する説明)
図10(a)、(b)は、本実施形態のプリント装置における乾燥程工程と測色工程を示した図である。図10(a)と図10(b)とではパッチサイズによって乾燥列数Nが異なっている。図10(a)では、乾燥範囲Xに対してパッチサイズYの整数倍の列数を示している。この場合、乾燥範囲X内に無駄なく乾燥列数Nが配置できるために乾燥効率が最も良い状態である。また乾燥列数Nの全列数を1度に乾燥できるため測色精度の向上になる。一方、図10(b)に示すように乾燥範囲Xに対してパッチサイズYの整数倍より大きい又は小さいパッチサイズYの場合は、乾燥範囲X内で送風ファン14の吹き出し口1001に最も近いパッチ列1002のパッチサイズYの全域を乾燥することが出来ない。この場合、このパッチ列には未乾燥領域が発生し他のパッチ列に対して色安定性が異なり測色精度に影響を与える。
既述のように乾燥部140と排出ガイド16との相対距離の変化による乾燥範囲Xの変化及びパッチサイズYにより乾燥範囲X内で1度に乾燥できる乾燥列数Nが異なり乾燥効率が変化しかつ測色精度に影響する。
(予め設定された設定表から乾燥列数を選択する説明)
図11は、相対距離とパッチサイズYにより変化する乾燥列数を示したマトリックス表(予め設定された条件)である。本実施形態では、相対距離とパッチサイズYにより変化する乾燥効率に対して、図11に示すように相対距離とパッチサイズYから最適な乾燥列数Nを選択できるマトリックス表を予め設定している。そして本実施形態のプリント装置は、ユーザーのそれぞれの設定に対して自動的に乾燥列数Nを選択可能な構成を有することを特徴とする。この予め設定されたマトリックス表によって乾燥範囲内の乾燥列数Nを自動的に選択されることにより乾燥効率を向上させ並びにユーザビリティの向上を行うことができる。
(乾燥部と排出ガイドとの相対距離から算出される乾燥範囲及びパッチサイズから求められる乾燥列数の説明)
また本実施形態では、上記のマトリックス表からの選択とは別に、前記相対距離から算出される乾燥範囲XとパッチサイズYにより選択される構成を有することによっても対応可能であることを特徴とする。具体的には、算出された乾燥範囲Xに対するパッチサイズYの整数倍を乾燥列数Nとして選択する。つまり1度に乾燥が可能な乾燥列数Nは、(乾燥範囲X)÷(パッチサイズY)の整数である。この場合、上記のマトリックス表からの選択に対して、より詳細な前記相対距離とパッチサイズYに対しても最適な乾燥列数Nを選択することができ乾燥効率をさらに向上させることができる。
図12は、乾燥範囲Xの算出により乾燥列数Nを選択し、乾燥から測色までの工程を示したフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って乾燥から測色までの工程における処理を説明する。
ステップS100でユーザーにより設定された測色するメディア種及びパッチサイズYをプリントする。ステップS101では、設定されたメディア種に応じて予め設定された排出ガイド16の角度を考慮して、乾燥範囲Xを上述した乾燥範囲式で算出される。またステップS102では、ステップS101で算出された乾燥範囲Xとユーザー設定のパッチサイズYにより乾燥範囲X内の乾燥列数Nを、(乾燥範囲X)÷(パッチサイズY)の整数として算出される。次にステップS103では、乾燥回数Mを算出する。全パッチ列数K÷乾燥列数Nが整数の時、(乾燥回数M)=(全パッチ列数K)÷(乾燥列数N)とする。一方整数ではない時、(乾燥回数M)=(全パッチ列数K)÷(乾燥列数N)+1とする。ステップS104では、排出ガイド16が設定されたメディア種に応じた位置に回動する。そして、ステップS105で乾燥範囲X内に算出された乾燥列数Nが配置されるようにメディアを搬送させ、ステップS106で乾燥範囲X内を送風ファン14により一定時間を乾燥させる。乾燥後にステップS107で乾燥列数N分を1パッチ列搬送及びステップS108で測色スキャンする。ステップS109で乾燥列数N分の測色が終了したらステップS110で乾燥回数M分だけステップS105からステップS109を繰り返して乾燥から測色までを終了させる。
(相対距離からパッチサイズを算出する説明)
一方、パッチサイズYをユーザーが設定する際に前記相対距離をユーザーが選択することにより乾燥効率が良いパッチサイズYをユーザーへ提示し選択する構成も有する。予め設定されているメディア種毎の保証パッチサイズY0、及び前記相対距離から算出される乾燥範囲Xに対して、算出される最適なパッチサイズ(最適パッチサイズY1)は、
(最適パッチサイズY1)=(保証パッチサイズY0)+(a) (aは0以上の実数)となる。
(乾燥列数N)=(乾燥範囲X)÷(最適パッチサイズY1)が、整数または余りが閾値以下になるaを算出し最適パッチサイズY1を導く。この最適パッチサイズY1をユーザーに提示する又は自動的にパッチ配列させることにより、ユーザーは乾燥効率を考慮せずに自動的に最適なパッチサイズを決めることができるためユーザビリティが向上する。又はユーザーが選択した相対距離に対して図11で示したマトリックス表から、もっとも乾燥列数Nが多くかつパッチサイズYが小さいパッチサイズYを選択する構成でもよい。例えば図11に示すように選択された相対距離がCの場合、乾燥列数Nがもっとも多くかつパッチサイズYが小さいBが選択される。
(パッチサイズから相対距離を算出する方法の説明)
また一方、ユーザーによるパッチサイズYの選択により乾燥効率を考慮した乾燥部140と排出ガイド16との相対距離を自動的に算出し、ユーザーに提示又は自動的に排出ガイド16を回動させる構成も有する。予め設定されているメディア種毎の排出ガイド16の保証角度θ0とユーザーが設定したパッチサイズYに対して、算出される最適な角度(最適角度θ1)は、
(最適角度θ1)=(保証角度θ0)+b (bは0以上の実数)となる。
最適角度θ1と上述した乾燥範囲式(X=X1sinθ2−X2sinθ1)から求められる乾燥範囲Xを用いて、(乾燥範囲X)÷(パッチサイズY)が整数または余りが閾値以下になるbを算出し最適角度θ1を導く。この最適角度θ1をユーザーに提示する又は自動的に排出ガイド16を回動させることにより、ユーザーは乾燥効率を考慮せずに自動的に排出ガイド16の最適角度θ1を決定することができるためユーザビリティが向上する。
以上より、本実施形態を有することによりプリントした画像への損傷を防止し、且つ効率的な乾燥制御を選択することにより測色のトータルスループットを向上させることが可能であるプリント装置を提供することができる。尚、本実施形態では、排出ガイド16の回動により乾燥部140との相対距離が可変である構成の説明であるが、乾燥部140を含んだ測色筺体180を上下移動させて相対距離が変化する構成であってもよい。
5 測色センサ
14 送風ファン
16 排出ガイド
100 プリント装置
110 給紙部
140 乾燥部
180 測色筐体
500 シート収納装置
U 測色ユニット

Claims (12)

  1. 搬送されるシートにプリントを行うプリント部と、
    該プリント部より、前記シートの搬送方向において下流側に設けられ、前記プリント部によってプリントされたシートの色を測色する測色部と、
    該測色部より、前記搬送方向において下流側に設けられ、前記プリント部でプリントされたシートを乾燥する乾燥部と、
    前記乾燥部とシートとの間の距離を変化させる機構と、
    を有し、動作モードに応じて、前記機構により前記乾燥部と前記シートとの間の距離が設定されることを特徴とするプリント装置。
  2. 前記距離は、前記プリントの際には第1の距離となり、乾燥の際には前記第1の距離よりも短い第2の距離となり、前記測色部で測色が済んだシートを排出する際には、前記第2の距離よりも長い距離となることを特徴とする、請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記測色部は、測色の際には、プリント時の位置である退避位置よりも前記シートとの相対距離が小さい短い測色位置に移動するものであり、且つ、排出の際には、前記退避位置に移動することを特徴とする、請求項2に記載のプリント装置。
  4. 前記プリント部でプリントしたシートを、下流に向けて送って前記乾燥部で乾燥させ、次いで、シートを上流に向けて送り戻して前記測色部で測色し、測色の済んだシートは下流に向けて搬送して排出することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のプリント装置。
  5. 前記プリント部によって複数列に渡って形成されたカラーパッチに対して、前記測色部による列ごとの読み取りと、上流に向けてのシートのステップ送りと繰り返して読み取りを行うものであることを特徴とする、請求項4に記載のプリント装置。
  6. 搬送されるシートにプリントを行うプリント部と、
    該プリント部より、シートの搬送方向において下流側に設けられ、前記プリント部によってプリントされたシートの色を測色する測色部と、
    該測色部より、前記搬送方向において下流側に設けられ、前記プリント部でプリントされたシートを乾燥する乾燥部と、
    前記乾燥部とシートとの間の距離を変化させる機構と、
    を有し、使用するシートの種類に応じて、前記機構により前記乾燥部とシートとの間の距離が設定されることを特徴とするプリント装置。
  7. 前記機構は、前記乾燥部を、シートを支持するガイド部に対して移動させるものであり、前記乾燥部が移動することによって前記距離が変わることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のプリント装置。
  8. 前記機構は、前記乾燥部に対してシートを支持するガイド部を移動させるものであり、前記ガイド部が移動することによって前記距離が変わることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のプリント装置。
  9. 前記乾燥部とシートを支持するガイド部との間の距離、及びカラーパッチのサイズにより、乾燥範囲内のパッチ列数を予め設定された条件から選択することを特徴とする、請求項6に記載のプリント装置。
  10. 前記乾燥部とシートを支持するガイド部との間の距離から算出される乾燥範囲、及びカラーパッチのサイズにより乾燥範囲内のパッチ列数を算出して選択することを特徴とする、請求項6に記載のプリント装置。
  11. 前記乾燥部とシートを支持するガイド部との間の距離からカラーパッチのサイズを算出または設定表から選択することを特徴とする、請求項6に記載のプリント装置。
  12. カラーパッチのサイズに応じて前記乾燥部とシートを支持するガイド部との間の距離を算出し選択することを特徴とする、請求項6に記載のプリント装置。
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