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JP2013165439A - フラッシュバンド補正装置、フラッシュバンド補正方法及び撮像装置 - Google Patents

フラッシュバンド補正装置、フラッシュバンド補正方法及び撮像装置 Download PDF

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JP2013165439A JP2012028450A JP2012028450A JP2013165439A JP 2013165439 A JP2013165439 A JP 2013165439A JP 2012028450 A JP2012028450 A JP 2012028450A JP 2012028450 A JP2012028450 A JP 2012028450A JP 2013165439 A JP2013165439 A JP 2013165439A
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Abstract

【課題】映像データのフレームに生じたフラッシュバンドを適切に検出して補正すること。
【解決手段】フラッシュバンド補正装置10は、ローリングシャッタ方式の撮像素子がフレーム毎に出力する映像信号のライン毎の露光期間の違いにより、フラッシュ光によってフレーム内に生じたライン毎の輝度レベルの段差であるフラッシュバンドの開始ライン及び終了ラインにより、フラッシュバンドが生じるフレームを検出するフラッシュバンド検出部11と、フラッシュバンドが検出された開始ライン及び終了ラインに基づいてフレームレートを変換する前の映像信号のフレームの組み合わせを決定してフレームレートを1/n倍に変換するフレームレート変換部12と、を備える。
【選択図】図2

Description

本開示は、例えば、被写体に強い光(以下、「フラッシュ」という。)を照射して撮像した映像データのフレームに生じるフラッシュバンドを検出する場合に適用するフラッシュバンド補正装置、フラッシュバンド補正方法及び撮像装置に関する。
従来、カメラに用いられる撮像素子には、水平ライン(以下、「ライン」という。)毎に順次露光を開始し、ライン毎に映像信号を順次読み出してフレームを出力するローリングシャッタ方式を採用したものが知られている。このローリングシャッタ方式の撮像素子では、ライン毎に露光期間が異なる。このため、撮像素子が映像信号を読み出すフレームレートより短い期間にフラッシュ等が焚かれると、表示される映像のフレーム毎に帯状の輝度レベルの段差(フラッシュバンド)が生じることがある。以下、輝度レベルを「レベル」と略記し、フラッシュバンドを「FB」と略記する。
図18は、従来のフレームに生じたFBの例を示す説明図である。
図18Aは、縦軸に垂直方向のライン数(本)をとり、横軸に時間(秒)をとって、撮像素子が出力するフレームとフラッシュとの関係を示す。
撮像素子は、フレームの上部から下部の方向に読み出した映像信号を出力する。そして、1フレーム目から2フレーム目にわたってフラッシュが焚かれている。
図18Bは、各フレームの映像の例を示す。
図18Aに示したように、1フレーム目から2フレーム目にわたってフラッシュが焚かれると、1フレーム目の下部のラインにはフラッシュの影響によりレベルの段差が生じる。一方、2フレーム目については、1フレーム目の最も下部のラインの映像信号が読み出される前に、2フレーム目の上部のラインの映像信号が読み出される。このため、2フレーム目の上部のラインにはフラッシュの影響によりレベルの段差が生じる。
このように、フレーム中にFBが生じると、1フレーム目では、映像の下部が明るくなり、2フレーム目では映像の上部が明るくなる。そして、複数のフレームにわたってFBが生じると、動画の再生時や静止画のキャプチャ時にFBが見えてしまうため、映像の品質が落ちてしまう。
従来、FBが生じたフレームが映像に与える影響を抑えるために、レベルの段差を解消するように補正したり、該当するフレーム自体を捨てたりするなどの対策がとられていた。これらの対策の前提として、FBの有無を検出する方法が検討されていた。
特許文献1には、FBの検出方法として、1フレーム目の下部と2フレーム目の上部に画素のレベルが増加した領域が存在することを検出する第1の条件を用いる方法が開示されている。この方法では、1フレーム目でレベルが増加した領域が、2フレーム目でレベルが減少していることを第2の条件として設定してFBを検出している。
さらに別の方法として、特許文献2には、適正な露出で撮像された連続するフレームから、露出が飽和しているフレームを検出する方法について開示されている。
特開2010−135921号公報 特開2007−306225号公報
ところで、ローリングスキャン方式で撮像された映像にはFBが発生することが多い。FBを補正するためには、2枚以上のフレームを重ね合わせて、FBを目立たなくする方法が有るが、1枚の画像としては時間軸が延びてしまい、動きが激しい被写体を撮像した映像では、違和感が出る可能性があった。また、リアルタイムでFBが生じた映像を補正するためには、FBの検出と補正を行うためのアルゴリズムが大変難しくなる。さらにFBを誤検出したり誤補正したりする場合もあった。
また、特許文献1に開示されたFBの検出方法には、FBの開始ラインと終了ラインが1フレーム内に収まる場合や、FBが3フレーム以上にわたって連続する場合を検出できなかった。また、特許文献2に開示されたFBの検出方法は、高輝度の動体や光源の位置が変動すると、この変動した動体や光源によりFBが生じたものと誤検出する可能性があった。
本開示はこのような状況に鑑みて成されたものであり、フレームレートを1/n倍に変換する際に、変換前のフレームに生じたFBを適切に補正するものである。
本開示は、ローリングシャッタ方式の撮像素子がフレーム毎に出力する映像信号のライン毎の露光期間の違いにより、フラッシュ光によってフレーム内に生じたライン毎のレベルの段差であるフラッシュバンドの開始ライン及び終了ラインにより、フラッシュバンドが生じるフレームを検出し、フラッシュバンドが検出された開始ライン及び終了ラインに基づいてフラッシュバンドを補正してフレームレートを1/n倍に変換するものである。
本開示によれば、フラッシュバンドが生じたフレームを検出すると、フラッシュバンドを補正した上でフレームレートを1/n倍に変換するため、補正後のフレームにフラッシュバンドの目立たない良好な映像を提供することが可能となる。
本開示の第1の実施の形態例における撮像装置の構成例を示すブロック図である。 本開示の第1の実施の形態例におけるFB補正装置の内部構成例を示すブロック図である。 本開示の第1の実施の形態例におけるフレームレート変換部が120Pから60Pにフレームレートを変換する際の補正処理の例を示す説明図である。 本開示の第1の実施の形態例におけるフレームレート変換部が通常の補正処理と補正処理Aを行う例を示すフローチャートである。 本開示の第1の実施の形態例におけるフレームレート変換部がシングルFBを補正する処理の例を示す説明図である。 本開示の第2の実施の形態例におけるフレームレート変換部が120Pから60Pにフレームレートを変換する際の補正処理の例を示す説明図である。 本開示の第2の実施の形態例におけるフレームレート変換部が通常の補正処理と補正処理A,Bを行う例を示すフローチャートである。 本開示の第2の実施の形態例におけるフレームレート変換部がマルチFBの補正処理を実行する一例を示す説明図である。 本開示の第2の実施の形態例におけるフレームレート変換部がマルチFBの補正処理を実行する他の例を示す説明図である。 本開示の第3の実施の形態例におけるフレームレート変換部が180Pから60Pにフレームレートを変換する際の補正処理の例を示す説明図である。 本開示の第3の実施の形態例におけるフレームレート変換部が通常の補正処理と補正処理Cを行う例を示すフローチャートである。 本開示の第3の実施の形態例におけるシングルFBの場合に行われる補正処理の例を示す説明図である。 本開示の第4の実施の形態例におけるフレームレート変換部が180Pから60Pにフレームレートを変換する際の補正処理の例を示す説明図である。 本開示の第4の実施の形態例におけるフレームレート変換部が通常の補正処理と補正処理C,D,Eを行う例を示すフローチャートである。 本開示の第4の実施の形態例におけるフレームレート変換部がマルチFBの補正処理を実行する一例を示す説明図である。 本開示の第4の実施の形態例におけるフレームレート変換部がマルチFBの補正処理を実行する他の例を示す説明図である。 本開示の他の実施の形態例におけるFB補正装置の変形例を示すブロック図である。 従来のフレームに生じたFBの例を示す説明図である。
以下、本開示を実施するための最良の形態(以下、実施の形態とする。)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態例(120Pから60Pにフレームレートを変換する際に、シングルFBを補正する処理の例)
2.第2の実施の形態例(120Pから60Pにフレームレートを変換する際に、マルチFBを補正する処理の例)
3.第3の実施の形態例(180Pから60Pにフレームレートを変換する際に、シングルFBを補正する処理の例)
4.第4の実施の形態例(180Pから60Pにフレームレートを変換する際に、マルチFBを補正する処理の例)
5.変形例
<1.第1の実施の形態例>
[120Pから60Pにフレームレートを変換する際に、シングルFBを補正する処理の例]
始めに、一つのフレームにフラッシュが焚かれた場合における本開示の第1の実施の形態例に係るFB補正の処理例について、図1〜図5を参照して説明する。本実施の形態では、フレームに生じたFBを検出し、検出したフラッシュバンドを補正してフレームレートを変換するフラッシュバンド補正装置10(以下、FB補正装置10)及び、FB補正装置10を備えた撮像装置1の例について説明する。このFB補正装置10は、後述する内部ブロックが連携して行うフラッシュバンド補正方法を実現する。以下の説明において、映像データの1つのフレームに1回だけフラッシュが焚かれ、1又は2フレームに渡ってFBが発生することを「シングルフラッシュバンド(以下、シングルFB)」と呼ぶ。
図1は、撮像装置1の内部構成例を示すブロック図である。
始めに、一般的なカメラシステムを採用した撮像装置1について説明する。本開示に係る技術は、撮像装置1が用いる撮像処理方法にも適用される。
撮像装置1は、ローリングシャッタ方式の撮像素子やレンズ系等を備え、RGBの3原色の映像信号を出力する撮像部2と、撮像部2から受け取った映像信号に所定の処理を行う映像信号処理回路3とを備える。この撮像素子には、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサが用いられる。なお、撮像部2が備える撮像素子やレンズ系等は不図示としてある。
撮像素子は、レンズ系を介して入射した被写体の像光を画素毎に露光して、ライン毎に映像信号を出力する。撮像素子が所定のフレームレートでフレーム毎に出力する映像信号のライン毎の露光期間の違いにより、フラッシュ光によってフレーム内に生じたライン毎の輝度レベルの段差であるFBが生じる場合がある。そして、撮像部2は、不図示のA/D(Analog/Digital)変換部を用いて、撮像素子が出力した映像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、量子化された映像信号を生成する。
映像信号処理回路3は、撮像部2から受け取る映像信号の欠陥を補正する撮像系補正部31と、ユーザ等によってなされる不図示の操作部の指示に応じて映像信号のゲイン等を調整するゲイン調整部32とを備える。ここでは、撮像系補正部31とゲイン調整部32を合わせて映像信号の線形補正を行う線形補正部として用いる。
また、映像信号処理回路3は、映像信号のニー補正を行うニー補正部33と、映像信号のガンマ補正を行うガンマ補正部34とを備える。ニー補正部33とガンマ補正部34を合わせて映像信号の非線形補正を行う非線形補正部として用いる。さらに、映像信号処理回路3は、ガンマ補正部34から受け取った映像信号を外部の記録媒体(フラッシュメモリ、HDD等)に書き込む映像信号を出力信号として生成する出力信号生成部35を備える。
撮像部2が出力するRGBの3原色の映像信号は、撮像系補正部31とゲイン調整部32によって線形処理された後、所定の信号規格に収めるために、ニー補正部33にてレベル圧縮される。また、映像信号が出力されるモニタのガンマに対応するためにガンマ補正部34によってガンマ補正が行われる。その後、出力信号生成部35は、最終的な出力形式に変換した映像信号を不図示のモニタ等に出力する。
図2は、FB補正装置10の内部構成例を示すブロック図である。
FB補正装置10は、撮像部2から入力する映像データのフレームからFBを検出するフラッシュバンド検出部11(以下、FB検出部11)と、FBの開始ライン及び終了ラインに基づいてフレームレートを変換する前の映像信号のフレームの組み合わせを決定し、映像データのフレームレートを1/n倍(nは、2以上の整数)に変換するフレームレート変換部12を備える。また、FB補正装置10は、フレームレート変換部12によって映像データの書込み又は読出しが行われるフレームメモリ13を備える。
上述したようにFB検出部11は、FBのフレーム内におけるFBの有無並びに開始ライン及び終了ラインを検出する。このため、FB補正装置10は、線形補正部又は非線形補正部のいずれかの前段に配置されるようにすればよい。このとき、FB補正装置10に続けて配置される線形補正部又は非線形補正部は、1/n倍に変換されたフレームを含む映像データに所定の処理を加える撮像処理部として用いられる。
FB検出部11に入力する映像データはプログレッシブ信号であり、フレームレートを、例えば120フレーム/秒(以下、120P)又は180フレーム/秒(以下、180P)としている。そして、フレームレート変換部12が120Pを1/2倍に周波数変換した映像データはプログレッシブ信号であり、フレームレートは60フレーム/秒(以下、60P)となる。また、後述するものの、フレームレート変換部12が180Pを1/3倍に周波数変換した映像データもプログレッシブ信号であり、フレームレートは60Pとなる。
ここで、映像データの読み出し時間を、1フレームの時間よりも短くすれば、読み出した映像データからFBを減らせることはよく知られている。このことから、元のフレームレートの倍のフレームレートで映像データを読み出すと、FBが映像データに発生する確率は半分になる。
このため、倍のフレームレートで撮像した2枚のフレームを足し合わせることでFBの発生を減らせることが示される。しかし、2枚のフレームを足し合わせてもFBの発生確率が半分になるだけで、残りの発生確率により足し合わせたフレームにFBが現れる。このため以下に説明する方法により、足し合わせる2枚のフレームを、FBの発生状況によって組み替えれば、FBを減らすことができる。
次に、FB補正装置10に入力する映像データを第1フレーム〜第17フレームまで取り出して行うFB補正の処理例について図3〜図5を参照して説明する。以下の説明では、複数のフレームのまとまりを「グループ」と呼び、グループ内に含まれる第n番目のフレームを「第n領域」とも略記する。また、リアルタイムで120Pを60Pのフレームレートに変換するために、変換後のフレームレートである60Pの1フレームを「現フレーム」と呼ぶ。そして、フレームレート変換部12が変換した後のフレームレートの1フレームの長さだけ前にある変換前のフレームレートの複数のフレームを「現グループ」と呼び、現グループに対して後続する変換前のフレームレートのフレームを「次グループ」と呼ぶ。また、現グループに対して先行する変換前のフレームレートのフレームを「前グループ」と呼ぶ。
ここで、この現フレームの1フレームだけ直前にある変換前のフレームレートである120Pの第1領域、及び第1領域に続く第2領域を「現グループ」と呼ぶ。そして、現グループに対して60Pの1フレームだけ前にある120Pの第1及び第2領域を「前グループ」と呼ぶ。また、後述するものの現グループに対して60Pの1フレームだけ後ろにある120Pの第1及び第2領域を「次グループ」と呼ぶ。
図3は、フレームレート変換部12が120Pから60Pにフレームレートを変換する際の補正処理の例を示す説明図である。図3Aは、現グループの第1及び第2領域を加算平均する例を示す。図3Bは、第1領域にフラッシュが焚かれた場合に、現グループの第1及び第2領域を加算平均する例を示す。図3Cは、第1の実施の形態例に係る補正処理Aの例を示す。
FB検出部11は、現グループ内でFBが開始又は終了したことを検出する。このとき、フレームレート変換部12は、少なくとも現グループに含まれる映像データをフレームメモリ13に書込み、FB検出部11が検出したFBの開始又は終了する領域に基づいて、フレームメモリ13から読み出した映像データに対して以下に説明する補正処理を行って、フレームレートを変換する。
ここで、第1の実施の形態例に係るフレームレート変換部12がFBを補正するための条件を以下のように定義する。
(1)通常の補正処理
通常、フレームレート変換部12は、120Pの各フレームに交互に現れる現グループの第1及び第2領域を加算平均する処理を行う(図3A)。
また、フレームレート変換部12は、現グループの第1領域でFBが開始し、図3Cに示す状態でない場合、60Pの現フレームとして、120Pの現グループの第1及び第2領域を加算平均する処理を行う(図3B)。
(2)補正処理A
フレームレート変換部12は、第2領域でFBが開始し、第1領域でFBが開始していない場合に、第1の実施の形態例に係る補正処理Aを行う(図3C)。
このとき、120Pのフレームのうち、現グループの第1領域でFBが開始せず、現グループの第2領域でFBが開始した場合、60Pの現フレームとして、120Pの現グループの第2領域と、次グループの第1領域を加算平均する。
このため、第1の実施の形態例に係るフレームレート変換部12は、FBが現グループにない場合、又はFBが現グループの第1領域で開始した場合に、現グループの第1及び第2領域を加算平均する。また、FBが現グループの第2領域で開始した場合に、現グループの第2領域と次グループの第1領域を加算平均する。そして、映像データのフレームレートを1/2倍に変換している。
図4は、フレームレート変換部12が通常の補正処理と補正処理Aを行う例を示すフローチャートである。
始めに、フレームレート変換部12は、120Pの現グループの第1及び第2領域に対してFBがあるか判断する(ステップS1)。第1及び第2領域にFBがなければ、現グループの第1及び第2領域を加算平均する通常の補正処理を行って(ステップS5)、処理を終了する。
現グループの第1及び第2領域にFBがあれば、現グループの第1領域でFBが開始したか判断する(ステップS2)。第1領域でFBが開始していれば、通常の補正処理を行って(ステップS5)、処理を終了する。
第1領域でFBが開始していなければ、現グループの第2領域でFBが開始したと判断できる。このとき、現グループの第1領域を捨て(ステップS3)、FBが開始する現グループの第2領域と、次グループの第1領域を加算平均する補正処理Aを行って(ステップS4)、処理を終了する。
図5は、フレームレート変換部12がシングルFBを補正する処理の例を示す説明図である。図5Aは、従来のシングルFBの補正例を示す。図5Bは、第1の実施の形態例に係るシングルFBの補正例を示す。図5Aに示すようにフレームレート変換部12は、第1の実施の形態例に係るシングルFBの補正処理をオフ(無効)としてあり、通常のFB補正処理を行うものとする。
図5Aより、120Pのフレームのうち、第5フレームと第12フレームでフラッシュが焚かれ、シングルFBが開始していることが示される。従来は、第1及び第2フレーム、第3及び第4フレーム、…のように、現グループに含まれる連続する2フレームの映像データを加算平均してFBを補正していた。このため、フレームレートを変換した後の映像データの第3フレームは、周波数変換する前の映像データの第5及び第6フレームを加算平均したものとなる。しかし、120Pのフレームの第12フレームでは、第11フレームが加算平均されるため、変換後の映像データの第6及び第7フレームにはFBが生じてしまう。
ここで、図5Bに示すようにフレームレート変換部12のFB補正処理をオン(有効)にする。このとき、60Pの第6フレームは、第11フレームを捨てて、第12及び第13フレームを加算平均したものとなる。また、60Pの第7フレームは、120Pの第14及び第15フレームを加算平均したものとなり、60Pの第8フレームは、120Pの第15及び第16フレームを加算平均したものとなる。その後、不図示としてある60Pの第9フレーム以降は、120Pの第17及び第18フレーム以降のフレームを一組ずつで順次平均したものとなる。
以上説明した第1の実施の形態例に係るFB補正装置10によれば、フレームレート変換部12が120Pから60Pに映像データのフレームレートを変換する際に、変換前のフレームに生じたシングルFBをリアルタイムで補正できる。このとき、通常の補正処理に加えて、FB検出部11が120Pにおける現グループの第2領域にフラッシュが焚かれ、FBが開始したことを検出すると、フレームレート変換部12がFBを補正するために用いるフレームの組を変える補正処理Aを行う。このため、変換後の60PのフレームからFBの発生を効率的に抑え、FBを目立たなくすることができる。
また、フレームレート変換部12は、120Pの現グループのフレームに生じたFBにより補正処理を判断しているため、60Pの1フレームの遅延でFB補正を行うことができ、ほぼリアルタイム(低遅延)での処理が可能となる。このように、HFR(High Frame Rate)である映像データをLFR(Low Frame Rate)に周波数変換する際には、変換後のフレームの時間軸が極端に変動せず、リアルタイム性が保たれる。また、FB検出部11がFBを誤検出したことにより、フレームレート変換部12がFBの誤補正を行ったとしても、誤補正されるフレームはわずかである。このため、変換前のフレームレートで連続してFB補正装置10に入力する映像データの連続性を維持したまま、FB補正装置10は映像データを出力できる。
<2.第2の実施の形態例>
[120Pから60Pにフレームレートを変換する際に、マルチFBを補正する処理の例]
次に、複数のフレームに連続してフラッシュが焚かれた場合における本開示の第2の実施の形態例に係るFB補正の処理例について、図6〜図9を参照して説明する。以下の説明において、既に第1の実施の形態で説明した図1に対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。また、映像データの複数のフレームに連続してフラッシュが焚かれ(以下、「マルチフラッシュ」と呼ぶ)、3フレーム以上に渡ってFBが発生することを「マルチフラッシュバンド(以下、「マルチFB」)」と呼ぶ。
マルチフラッシュが焚かれると、上述した第1の実施の形態例に係る補正処理だけでは、マルチFBが現れてしまう。そこで、第2の実施の形態例に係るフレームレート変換部12は、2枚のフレームを組み合わせる場合と、1枚のフレームをそのまま使う場合とを使い分けて、マルチFBにも対応する。
図6は、フレームレート変換部12が120Pから60Pにフレームレートを変換する際の補正処理の例を示す説明図である。図6Aと図6Bは、通所の補正処理の例を示す。図6Cは、上述した第1の実施の形態例に係る補正処理Aの例を示す。図6Dは、第2の実施の形態例に係る補正処理Bの例を示す。
第2の実施の形態例に係るフレームレート変換部12がFBを補正するための条件を以下のように定義する。ここで、図6Aに示す通常の補正処理と、図6Cに示す補正処理Aは、第1の実施の形態例に係るフレームレート変換部12が行う処理と同様であるため説明を省略する。
(1)通常の補正処理
フレームレート変換部12は、現グループの第1領域でFBが開始し、図6Cと図6Dに示す状態ではない場合、60Pの現フレームとして、120Pの現グループの第1及び第2領域を加算平均する処理を行う(図6B)。
(2)補正処理B
フレームレート変換部12は、第1領域でFBが開始せず、第1領域でFBが終了し、かつ、第2領域でFBが終了せず、第2領域でFBが開始しない場合に第2の実施の形態例に係る補正処理Bを行う。この補正処理Bは、60Pの現フレームとして、現グループの第2領域を2倍に伸張する(図6D)。
このため、第2の実施の形態例に係るフレームレート変換部12は、第1の実施の形態例に係るフレームレート変換部12が行う処理に加えて、FBが前グループの第2領域で開始し、現グループの第2領域で終了した場合に、現グループの第1及び第2領域を加算平均する。また、FBが現グループの第2領域で開始し、次グループの第1領域で終了した場合に、現グループの第2領域と次グループの第1を加算平均する。FBが前グループの第2領域で開始し、現グループの第1領域で終了した場合に、次グループの第2領域を2倍に伸張して加算平均する。そして、映像データのフレームレートを1/2倍に変換している。
図7は、フレームレート変換部12が通常の補正処理と補正処理A,Bを行う例を示すフローチャートである。
始めに、フレームレート変換部12は、120Pの現グループの第1及び第2領域でFBがあるか判断する(ステップS11)。第1及び第2領域でFBがなければ、第1及び第2領域を加算平均する通常の補正処理を行って(ステップS18)、処理を終了する。
現グループの第1及び第2領域にFBがあれば、現グループの第1領域でFBが開始したか判断する(ステップS12)。現グループの第1領域でFBが開始していれば、通常の補正処理を行って(ステップS18)、処理を終了する。
現グループの第1領域でFBが開始していなければ、現グループの第2領域でFBが開始したか判断する(ステップS13)。現グループの第2領域でFBが開始していれば、現グループの第1領域を捨て(ステップS14)、FBが開始する現グループの第2領域と、次グループの第1領域を加算平均する補正処理Aを行って(ステップS15)、処理を終了する。
ステップS13において、前グループの第2領域でFBが開始したと判断した場合、現グループの第1領域でFBが終了したか判断する(ステップS16)。現グループの第1領域でFBが終了した場合、現グループの第2領域を2倍に伸張する補正処理Bを行って(ステップS17)、処理を終了する。
ステップS16において、現グループの第2領域でFBが終了した場合、通常の補正処理を行って(ステップS18)、処理を終了する。
図8は、第2の実施の形態例に係るフレームレート変換部12がマルチFBの補正処理を実行する一例を示す説明図である。図8Aは、マルチFBに対して行う第1の実施の形態例と同様のシングルFBの補正例を示す。図8Bは、第2の実施の形態例に係るマルチFBの補正例を示す。
図8Aに示すように、120Pのフレームのうち、第2、第8、第9、第12及び第15フレームでフラッシュが焚かれ、FBが開始している。ここで、第8及び第9フレームにマルチFBが発生している。フレームレート変換部12は、第1の実施の形態例に係る補正処理を行うと、120Pの第2フレームで開始したFBは、補正処理Aによって120Pの第3フレームと加算平均される。
また、120Pの第8フレームで開始したFBは、補正処理Aによって120Pの第9フレームと加算平均される。しかし、120Pの第9フレームでもFBが発生しており、120Pの第10フレームでFBが終了する。このとき、60Pの第4フレームは第8及び第9フレームを加算平均したものとなるが、60Pの第5フレームには、120Pの第10フレームで発生したFBが現れる。なお、60Pの第4フレームにも、1回目のフラッシュ光(120Pの第8フレーム)と2回目のフラッシュ光(120Pの第9フレーム)の輝度の違いによるFBが現れる。しかし、連続する120Pの2フレームの内、一方のフレームにフラッシュ光があり、他方のフレームにフラッシュ光がない場合に60Pのフレームに生じるFBに比べ、フラッシュ光が2回連続することで生じるFBは、視覚的な影響は少ない。このため、フラッシュ光が2回連続することで生じるFBは、補正する対象から外してもよい。このようなFBが発生しても、ビデオカメラ映像における極端な高輝度(フラッシュ光)は、FB補正装置10に続けて配される高輝度圧縮回路等により輝度が圧縮され、輝度の違いが目立たなくなるためである。
そして、120Pの第12及び第13フレームが平均されて60Pの第6フレームに変換されるが、60Pの第7フレームには、120Pの第13フレームに現れたFBが現れる。また、120Pの第15フレームは捨てられ、60Pの第8フレームは120Pの第15及び第16フレームを加算平均したものとなる。
ここで、図8Bに示すように、第2の実施の形態例に係るマルチFBの補正処理をオン(有効)とし、マルチFBを補正する。このとき、以下のように120Pのフレームが補正されて60Pの各フレームが生成される。
60Pの第1フレームは、120Pの第2フレームでFBが開始するため、補正処理Aにより120Pの第2及び第3フレームを加算平均したものとなる。
60Pの第2フレームは、補正処理Bにより120Pの第4フレームを2倍に伸張したものとなる。
60Pの第3フレームは、通常の補正処理により120Pの第5及び第6フレームを加算平均したものとなる。
60Pの第4フレームは、補正処理Aにより120Pの第8及び第9フレームを加算平均したものとなる。ここで、120Pの第7フレームは捨てられる。
60Pの第5フレームは、通常の補正処理により120Pの第9及び第10フレームを加算平均したものとなる。ここで、120Pの第11フレームは捨てられる。
60Pの第6フレームは、補正処理Aにより120Pの第12及び第13フレームを加算平均したものとなる。
60Pの第7フレームは、補正処理Bにより120Pの第14フレームを2倍に伸張したものとなる。
60Pの第8フレームは、通常の補正処理により120Pの第15及び第16フレームを加算平均したものとなる。
図9は、第2の実施の形態例に係るフレームレート変換部12がマルチFBの補正処理を実行する他の例を示す説明図である。図9Aは、120Pのフレームの例を示し、図9Bは、60Pのフレームの例を示す。
図9に示すように、120Pの第2、第5、第6、第8、第9、第12及び第13フレームにフラッシュが焚かれているものとする。このため、120Pの第2及び第3フレーム、第5〜第10フレーム、第12〜第14フレームでFBが発生している。
まず、120Pの第2フレームでFBが開始しているので、60Pの第1フレームは、補正処理Aにより120Pの第2及び第3フレームを加算平均したものとなる。
60Pの第2フレームは、補正処理Bにより120Pの第4フレームを2倍に伸張したものとなる。
また、120Pの第5フレームでFBが開始し、第6フレームで終了するので、60Pの第3フレームは、通常の補正処理により120Pの第5及び第6フレームが加算平均したものとなる。
また、120Pの第6フレームでFBが開始し、第7フレームで終了するので、120Pの第7フレームは捨てられる。
次に、120Pの第8フレームでFBが開始し、第10フレームで終了する。ここで、第9フレームでは、第8及び第9フレームで開始したFBが重なっている。
このとき、60Pの第4フレームは、補正処理Aにより120Pの第8及び第9フレームが加算平均したものとなる。
60Pの第5フレームでは、通常の補正処理により120Pの第9及び第10フレームが加算平均され、120Pの第11フレームは捨てられる。
次に、120Pの第12フレームでFBが開始し、第14フレームで終了する。
このとき、60Pの第6フレームは、補正処理Aにより120Pの第12及び第13フレームが加算平均される。
60Pの第7フレームは、通常の補正処理により120Pの第13及び第14フレームが加算平均される。
その後、60Pの第8フレームは、通常の補正処理により120Pの第15及び第16フレームが加算平均したものとなる。
以上説明した第2の実施の形態例に係るFB補正装置10によれば、フレームレート変換部12が前グループの第2領域でフラッシュが焚かれ、現グループの第1領域でFBが終了した場合に、現グループの第2領域を2倍に伸張する補正処理Bを行う。そして、現グループの第1領域でFBが開始し、補正処理A,Bを行う状態にない場合には、通常の補正処理を行う。このため、上述した第1の実施の形態例に係る補正処理Aに加えて補正Bを行うことにより、120Pから60Pにフレームレートを変換する処理において、マルチFBの補正をリアルタイムで行い、60Pのフレームに生じるFBを目立たなくすることができる。
この場合においても、上述した第1の実施の形態例に係るFB補正装置10と同様に、最大60Pの1フレーム内に遅延を抑えながらリアルタイム処理を行うために、次グループについてはFBの開始又は終了の判定を行っていない。このため、120Pの前グループ又は現グループのフレームに基づいて高速でFBを補正することができる。
<3.第3の実施の形態例>
[180Pから60Pにフレームレートを変換する際に、シングルFBを補正する処理の例]
次に、一つのフレームにフラッシュが焚かれた場合における本開示の第3の実施の形態例に係るFB補正の処理例について、図10〜図12を参照して説明する。
図10は、第3の実施の形態例に係るフレームレート変換部12が180Pから60Pにフレームレートを変換する際の補正処理の例を示す説明図である。図10Aは、従来行われた第1領域と、このフレームに続く第2領域を加算平均する例を示す。図10Bは、第1領域にフラッシュが焚かれた場合に、第2領域と加算平均する例を示す。図10Cは、第3の実施の形態例に係る補正処理の例を示す。
ここで、60Pの現フレームの1フレームだけ直前にある変換前のフレームレートである180Pの第1〜第3領域を「現グループ」と呼ぶ。そして、現グループに対して60Pの1フレームだけ前にある180Pの第1〜第3領域を「前グループ」と呼ぶ。また、後述するものの現グループに対して60Pの1フレームだけ後ろにある180Pの第1〜第3領域を「次グループ」と呼ぶ。
第3の実施の形態例に係るフレームレート変換部12がFBを補正するための条件を以下のように定義する。
(1)通常の補正処理
通常、フレームレート変換部12は、交互に繰り返して180Pの各フレームに現れる第1〜第3領域を加算平均する処理を行う(図10A)。
また、フレームレート変換部12は、現グループの第1領域でFBが開始し、図10Cに示す状態でない場合、60Pの現フレームとして、180Pの現グループの第1〜第3領域を加算平均する処理を行う(図10B)。
(2)補正処理C
ここで、フレームレート変換部12は、現グループの第3領域でFBが開始し、現グループの第1領域でFBが開始していない場合に第3の実施の形態例に係る補正処理Cを行う(図10C)。このとき、フレームレート変換部12は、60Pの現フレームとして、180Pの現グループの第2及び第3領域と、次グループの第1領域を加算平均する処理を行う。
このため、第3の実施の形態例に係るフレームレート変換部12は、FBが現グループにない場合、又はFBが現グループの第1又は第2領域で開始した場合に、現グループの第1乃至第3領域を加算平均する。また、FBが現グループの第3領域で開始して、次グループの第1領域で終了した場合に、現グループの第2及び第3領域と次グループの第1領域を加算平均する。そして、映像データのフレームレートを1/3倍に変換している。
図11は、第3の実施の形態例に係るフレームレート変換部12が通常の補正処理と補正処理Cを行う例を示すフローチャートである。
始めに、フレームレート変換部12は、180Pの現グループの第1〜第3領域でFBがあるか判断する(ステップS21)。現グループの第1〜第3領域でFBがなければ、第1〜第3領域を加算平均する通常の補正処理を行って(ステップS26)、処理を終了する。
1〜第3第1〜第3領域にFBがあれば、前グループの第3領域でFBが開始したか判断する(ステップS22)。前グループの第3領域でFBが開始していれば、現グループの第2及び第3領域と次グループの第1領域を加算平均する補正処理Cを行って(ステップS25)、処理を終了する。
ステップS22において、前グループの第3領域でFBが開始していなければ、現グループの第3領域でFBが開始したか判断する(ステップS23)。前グループの第3領域でFBが開始せず、現グループの第1又は第2領域でFBが開始していれば、第1〜第3領域を加算平均する通常の補正処理を行って(ステップS26)、処理を終了する。
現グループの第3領域でFBが開始していれば、現グループの第1領域を捨て(ステップS24)、現グループの第2及び第3領域と次グループの第1領域を加算平均する補正処理Cを行って(ステップS25)、処理を終了する。
図12は、シングルFBの場合に行われる補正処理の例を示す説明図である。図12Aは、従来のシングルFBの補正例を示す。図12Bは、第3の実施の形態例に係るシングルFBの補正例を示す。図12Aに示すフレームレート変換部12は、第3の実施の形態例に係るシングルFBの補正処理をオフ(無効)としてあり、通常のFB補正処理を行うものとする。
図12Aには、180Pのフレームのうち、第5、第12及び第19フレームでフラッシュが焚かれ、シングルFBが開始していることが示される。従来は、第1〜第3フレーム、第4〜第6フレーム、…のように、現グループに含まれる連続する3フレームの映像データを加算平均してFBを補正していた。このため、フレームレートを変換した後の60Pの第2フレームは、180Pのフレームの第4〜第6フレームを加算平均したものとなる。また、180Pの第19フレームは現グループの第1領域でFBが開始し、第2領域となる第20フレームでFBが終了するため、60Pの第7フレームは、120Pの第19〜第21フレームを加算平均したものとなる。しかし、180Pのフレームの第12フレームは現グループの第3領域でFBが開始し、第13フレームの第1領域でFBが終了するため、60Pの第4及び第5フレームにはFBが生じてしまう。
このため、図12Bに示すようにフレームレート変換部12のFB補正処理をオン(有効)にする。このとき、180Pの第12フレームでFBが開始すると、60Pの第4フレームでは、180Pの現グループに含まれる第10フレームを捨てて、現グループの第11及び第12フレームと、次グループの第13フレームを加算平均する。また、60Pの第5フレームは、180Pの現グループである第14及び第15フレームと、次グループである第16フレームを加算平均する。
以上説明した第3の実施の形態例に係るFB補正装置10によれば、フレームレート変換部12が現グループの第3領域にフラッシュが焚かれ、シングルFBが開始した場合には、現グループの第2及び第3領域と、次グループの第1領域を加算平均する補正処理Cを行う。このようにFBをリアルタイムで補正するため、180Pを60Pに変換した後のフレームには、FBの発生を効率的に抑え、FBを目立たなくすることができる。
<4.第4の実施の形態例>
[180Pから60Pにフレームレートを変換する際に、マルチFBを補正する処理の例]
次に、複数のフレームに連続してフラッシュが焚かれた場合における本開示の第4の実施の形態例に係るFB補正の処理例について、図13〜図16を参照して説明する。
図13は、第4の実施の形態例に係るフレームレート変換部12が180Pから60Pにフレームレートを変換する際の補正処理の例を示す説明図である。図13A〜図13Cは、図10A〜図10Cに示した図と同じものである。図13Dと図13Eは、前グループの第3領域でFBが開始した場合に、現グループの第2及び第3領域を加算して1.5倍に伸張する補正処理D,Eの例を示す。
第4の実施の形態例に係るフレームレート変換部12がFBを補正するための条件を以下のように定義する。ここで、図13Aと図13Cに示す通常の補正処理と補正処理Cは、第3の実施の形態例に係るフレームレート変換部12が行う処理と同様であるため説明を省略する。
(1)通常の補正処理
フレームレート変換部12は、現グループの第1領域でFBが開始し、図13Cと図13Dに示す状態ではない場合、60Pの現フレームとして、180Pの現グループの第1〜第3領域を加算平均する処理を行う(図13B)。
(2)補正処理D
フレームレート変換部12は、前グループの第3領域でFBが開始し、現グループの第1領域でFBが終了した場合であって、現グループの第2及び第3領域でFBが発生していない場合に、現グループの第2及び第3領域を加算して1.5倍に伸張する(図13D)。
(3)補正処理E
フレームレート変換部12は、前グループの第3領域でFBが開始し、現グループの第1領域でFBが終了し、さらに現グループの第2領域でFBが開始し、現グループの第3領域でFBが終了した場合に、現グループの第2及び第3領域を加算して1.5倍に伸張する(図13E)。
このため、第4の実施の形態例に係るフレームレート変換部12は、第3の実施の形態例に係るフレームレート変換部12が行う処理に加えて、FBが前グループの第3領域で開始し、現グループの第1領域で終了した場合に、現グループの第2及び第3領域を1.5倍に伸張して加算平均して、フレームレートを1/3倍に変換している。
図14は、第4の実施の形態例に係るフレームレート変換部12が通常の補正処理と補正処理C,D,Eを行う例を示すフローチャートである。
始めに、フレームレート変換部12は、180Pの現グループの第1〜第3領域でFBがあるか判断する(ステップS31)。第1〜第3領域でFBがなければ、第1〜第3領域を加算平均する通常の補正処理を行って(ステップS42)、処理を終了する。
現グループの第1〜第3領域にFBがあれば、現グループの第1領域でFBが開始したか判断する(ステップS32)。現グループの第1領域でFBが開始していれば、通常の補正処理を行って(ステップS42)、処理を終了する。
現グループの第1領域でFBが開始していなければ、前グループの第3領域でFBが開始したか判断する(ステップS33)。前グループの第3領域でFBが開始した場合には、現グループの第3領域でFBが開始したか判断する(ステップS34)。現グループの第3領域でFBが開始した場合には、現グループの第2及び第3領域と、次グループの第1領域を加算平均する補正処理Cを行って(ステップS41)、処理を終了する。
現グループの第3領域でFBが開始していない場合には、現グループの第1領域でFBが終了したか判断する(ステップS35)。現グループの第2又は第3領域でFBが終了していれば、通常の補正処理を行って(ステップS42)、処理を終了する。
現グループの第1領域でFBが終了していれば、現グループの第2及び第3領域にFBがあるか判断する(ステップS36)。現グループの第2及び第3領域にFBがなければ、現グループの第2及び第3領域を1.5倍に伸張する補正処理Dを行って(ステップS37)、処理を終了する。一方、現グループの第2及び第3領域にFBがあれば、現グループの第2及び第3領域を1.5倍に伸張する補正処理Eを行って(ステップS38)、処理を終了する。
ステップS33において、前グループの第3領域でFBが開始していない場合には、現グループの第3領域でFBが開始したか判断する(ステップS39)。現グループの第3領域でFBが開始していない場合、通常の補正処理を行って(ステップS42)、処理を終了する。
現グループの第3領域でFBが開始した場合、FBが開始する前の現グループの第1領域を捨て(ステップS40)、現グループの第2及び第3領域と、次グループの第1領域を加算平均する補正処理Cを行って(ステップS41)、処理を終了する。
図15は、第4の実施の形態例に係るフレームレート変換部12がマルチFBの補正処理を実行する一例を示す説明図である。図15Aは、第3の実施の形態例と同様にシングルFBの補正例を示す。図15Bは、第4の実施の形態例に係るマルチFBの補正例を示す。
図15Aに示すように、180Pのフレームのうち、第3、第7、第11、第12、第18及び第20フレームでフラッシュが焚かれ、FBが開始している。ここで、フレームレート変換部12は、第3の実施の形態例と同様の補正処理を行うと、180Pの第3フレームで開始したFBは、補正処理Cによって現グループの第2及び第3フレームと、次グループの第4フレームにより加算平均される。
ここで、120Pの第11フレームで開始したFBは、通常の補正処理によって180Pの第10〜第12フレームで加算平均される。しかし、120Pの第12フレームでもFBが発生しているため、第13フレームでFBが終了する。このとき、60Pの第5フレームには、180Pの第13フレームに発生したFBが現れる。
ここで、図15Bに示すように、第4の実施の形態例に係るマルチFBの補正処理をオン(有効)とし、マルチFBを補正する。このとき、以下のように180Pのフレームが補正されて60Pの各フレームが生成される。
60Pの第1フレームは、180Pの第3フレームでFBが開始するため、補正処理Cにより180Pの第2〜第4フレームを加算平均したものとなる。
60Pの第2フレームは、180Pの第4フレームでFBが終了するため、補正処理Dにより180Pの第5及び第6フレームを1.5倍に伸張したものとなる。
60Pの第3フレームは、通常の補正処理により180Pの第7〜9フレームを加算平均したものとなる。
60Pの第4フレームは、通常の補正処理により180Pの第10〜12フレームを加算平均したものとなる。
60Pの第5フレームは、180Pの第13フレームでFBが終了し、第14及び第15フレームでFBがないため、補正処理Dにより180Pの第14及び第15フレームを1.5倍に伸張したものとなる。ここで、180Pの第13フレームは捨てられる。
60Pの第6フレームは、補正処理Cにより180Pの第17〜第19フレームを加算平均したものとなる。ここで、180Pの第16フレームは捨てられる。
60Pの第7フレームは、180Pの第19フレームでFBが終了し、第14及び第15フレームでFBがあるため、補正処理Eにより180Pの第20及び第21フレームを1.5倍に伸張したものとなる。
60Pの第8フレームは、通常の補正処理により180Pの第22〜24フレームを加算平均したものとなる。
図16は、第4の実施の形態例に係るフレームレート変換部12がマルチFBの補正処理を実行する他の例を示す説明図である。図16Aは、180Pのフレームの例を示し、図16Bは、60Pのフレームの例を示す。
180Pの第3、第9、第11、第12、第18及び第20フレームにフラッシュが焚かれているものとする。このため、180Pの第3及び第4フレーム、第9〜第13フレーム、第18〜第21フレームでFBが発生している。
まず、180Pの第3フレームでFBが開始しているので、60Pの第1フレームは、補正処理Cにより180Pの第2〜第4フレームを加算平均したものとなる。
60Pの第2フレームは、補正処理Dにより180Pの第5及び第6フレームを1.5倍に伸張したものとなる。
60Pの第3フレームは、補正処理Cにより180Pの第8〜第10フレームを加算平均したものとなる。
60Pの第4フレームは、補正処理Cにより180Pの第11〜第13フレームを加算平均したものとなる。
60Pの第5フレームは、補正処理Dにより180Pの第14及び第15フレームを1.5倍に伸張したものとなる。このとき、180Pの第16フレームは捨てられる。
60Pの第6フレームは、補正処理Cにより180Pの第17〜第19フレームを加算平均したものとなる。
60Pの第7フレームは、補正処理Eにより180Pの第20及び第21フレームを1.5倍に伸張したものとなる。このとき、180Pの第16フレームは捨てられる。
60Pの第8フレームは、通所の補正処理により180Pの第22〜第24フレームを加算平均したものとなる。
以上説明した第4の実施の形態例に係るFB補正装置10によれば、フレームレート変換部12が前グループの第3領域でフラッシュが焚かれ、現グループの第1領域でFBが終了した場合に、現グループの第2及び第3領域を1.5倍に伸張する補正処理D,Eを行う。このため、上述した第3の実施の形態例に係る補正処理Cに加えて、補正処理D,Eを行うことにより、180Pから60Pにフレームレートを変換する処理において、マルチFBの補正をリアルタイムで行い、60Pのフレームに生じるFBを目立たなくする。
上述したように第1〜第4の実施の形態例に係るFB補正装置10によれば、フレームレート変換部12が2倍以上のHFRで撮影した映像データのフレームレートを低いフレームレートに周波数変換する際、変換後の映像データからFBを消すことができる。この時に、組み合わせるフレームの順列を調整することで、FBを目立たなくすることが可能となる。特に、映像データをライブ映像として配信する場合には、遅延をできるだけ少なくする必要がある。このため、例えば、撮像素子にCMOSセンサ等を使い、ローリングスキャン方式で撮影したビデオ映像に発生するFBを補正する際に、リアルタイムかつ低遅延で処理することができる。
<5.変形例>
なお、上述した第1及び第2の実施の形態例では120Pを60Pに変換し、第3及び第4の実施の形態例では180Pを60Pに変換する処理例について説明したが、変換前後のフレームレートはこれらの値に限らない。また、ローリングスキャン方式を使う撮像素子であれば、CMOSセンサ以外のものを用いてもよい。
また、FB検出部11に入力する映像データは、プログレッシブ信号であることが望ましいが、フレームレート変換部12が出力する映像データはプログレッシブ信号の他にインターレース信号であってもよい。このため、映像を表示するモニタの種類に合わせて、フレームレート変換部12が出力する映像信号の方式を任意に変えてよい。
また、上述した第1〜第4の実施の形態例に係るFB補正装置10では、各ブロックをハードウェアにより構成したが、ソフトウェアで実行してもよい。ここで、ソフトウェアで実行するためのFB補正装置20の構成について説明する。
図17は、FB補正装置20の内部構成例を示すブロック図である。
FB補正装置20は、上述したFB補正装置10と同様に、FB検出部11、フレームレート変換部12、フレームメモリ13を備える。さらに、FB補正装置20は、FB検出部11の検出結果を処理して、フレームレート変換部12の動作を制御する制御部14を備える。この制御部14には、例えば中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)が用いられる。このようにFB補正装置20の動作をソフトウェアで制御することによって、フレームレート変換部12が行う処理を複雑化することが可能となる。
また、上述した実施の形態例における一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、又は各種の機能を実行するためのプログラムをインストールしたコンピュータにより、実行可能である。例えば汎用のパーソナルコンピュータ等に所望のソフトウェアを構成するプログラムをインストールして実行させればよい。
また、上述した実施の形態例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給してもよい。また、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPU等の制御装置)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、機能が実現されることは言うまでもない。
この場合のプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態例の機能が実現される。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施の形態例の機能が実現される場合も含まれる。
また、本開示は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本開示の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)ローリングシャッタ方式の撮像素子が所定のフレームレートでフレーム毎に出力する映像信号のライン毎の露光期間の違いにより、フラッシュ光によって前記フレーム内に生じた前記ライン毎の輝度レベルの段差であるフラッシュバンドのフレーム内における開始ライン及び終了ラインを検出するフラッシュバンド検出部と、
前記開始ライン及び終了ラインに基づいてフレームレートを変換する前の前記映像信号のフレームの組み合わせを決定してフレームレートを1/n倍に変換するフレームレート変換部と、を備える
フラッシュバンド補正装置。
(2)
前記フレームレート変換部は、変換前のフレームレートが変換後のフレームレートの2倍である場合に、変換後のフレームレートの1フレームの長さだけ前にある変換前のフレームレートの複数のフレームを現グループとし、前記現グループに対して後続する変換前のフレームレートのフレームを次グループとし、フラッシュバンドが現グループにない場合、又はフラッシュバンドが現グループの第1領域で開始した場合に、前記現グループの第1及び第2領域を加算平均し、フラッシュバンドが現グループの第2領域で開始した場合に、前記現グループの第2領域と前記次グループの第1領域を加算平均して、前記フレームレートを1/2倍に変換する
前記(1)記載のフラッシュバンド補正装置。
(3)
前記フレームレート変換部は、前記現グループに対して先行する変換前のフレームレートのフレームを前グループとし、フラッシュバンドが前記前グループの第2領域で開始し、現グループの第2領域で終了した場合に、前記現グループの第1及び第2領域を加算平均し、フラッシュバンドが前記現グループの第2領域で開始し、前記次グループの第1領域で終了した場合に、前記現グループの第2領域と前記次グループの第1を加算平均し、フラッシュバンドが前記前グループの第2領域で開始し、現グループの第1領域で終了した場合に、前記次グループの第2領域を2倍に伸張して加算平均して、前記フレームレートを1/2倍に変換する
前記(1)又は(2)記載のフラッシュバンド補正装置。
(4)
前記フレームレート変換部は、変換前のフレームレートが変換後のフレームレートの3倍である場合に、変換後のフレームレートの1フレームの長さだけ前にある変換前のフレームレートの複数のフレームを現グループとし、前記現グループに対して後続する変換前のフレームレートのフレームを次グループとし、フラッシュバンドが現グループにない場合、又はフラッシュバンドが現グループの第1又は第2領域で開始した場合に、前記現グループの第1乃至第3領域を加算平均し、フラッシュバンドが現グループの第3領域で開始して、前記次グループの第1領域で終了した場合に、前記現グループの第2及び第3領域と前記次グループの第1領域を加算平均して、前記フレームレートを1/3倍に変換する
前記(1)記載のフラッシュバンド補正装置。
(5)
前記フレームレート変換部は、前記現グループに対して先行する変換前のフレームレートのフレームを前グループとし、フラッシュバンドが前記前グループの第3領域で開始し、現グループの第1領域で終了した場合に、前記現グループの第2及び第3領域を1.5倍に伸張して加算平均して、前記フレームレートを1/3倍に変換する
前記(1)又は(4)記載のフラッシュバンド補正装置。
(6)
ローリングシャッタ方式の撮像素子がフレーム毎に出力する映像信号のライン毎の露光期間の違いにより、フラッシュ光によって前記フレーム内に生じた前記ライン毎の輝度レベルの段差であるフラッシュバンドの開始ライン及び終了ラインにより、フラッシュバンドが生じるフレームを検出することと、
前記フラッシュバンドが検出された開始ライン及び終了ラインに基づいてフレームレートを変換する前の前記映像信号のフレームの組み合わせを決定してフレームレートを1/n倍に変換することを、含む
フラッシュバンド補正方法。
(7)
ローリングシャッタ方式の撮像素子がフレーム毎に出力する映像信号のライン毎の露光期間の違いにより、フラッシュ光によって前記フレーム内に生じた前記ライン毎の輝度レベルの段差であるフラッシュバンドの開始ライン及び終了ラインにより、フラッシュバンドが生じるフレームを検出するフラッシュバンド検出部と、
前記フラッシュバンドが検出された開始ライン及び終了ラインに基づいてフレームレートを変換する前の前記映像信号のフレームの組み合わせを決定してフレームレートを変換するフレームレート変換部と、を有するフラッシュバンド補正装置と、
1/n倍に変換された前記映像データに所定の処理を加える撮像処理部と、を備えた
撮像装置。
1…撮像装置、2…撮像部、3…映像信号処理回路、10…FB補正装置、11…FB検出部、12…フレームレート変換部、13…フレームメモリ、14…制御部、20…FB補正装置、31…撮像系補正部、32…ゲイン調整部、33…ニー補正部、34…ガンマ補正部、35…出力信号生成部

Claims (7)

  1. ローリングシャッタ方式の撮像素子が所定のフレームレートでフレーム毎に出力する映像信号のライン毎の露光期間の違いにより、フラッシュ光によって前記フレーム内に生じた前記ライン毎の輝度レベルの段差であるフラッシュバンドのフレーム内における開始ライン及び終了ラインを検出するフラッシュバンド検出部と、
    前記開始ライン及び終了ラインに基づいてフレームレートを変換する前の前記映像信号のフレームの組み合わせを決定してフレームレートを1/n倍に変換するフレームレート変換部と、を備える
    フラッシュバンド補正装置。
  2. 前記フレームレート変換部は、変換前のフレームレートが変換後のフレームレートの2倍である場合に、変換後のフレームレートの1フレームの長さだけ前にある変換前のフレームレートの複数のフレームを現グループとし、前記現グループに対して後続する変換前のフレームレートのフレームを次グループとし、フラッシュバンドが現グループにない場合、又はフラッシュバンドが現グループの第1領域で開始した場合に、前記現グループの第1領域、及び前記第1領域に続く第2領域を加算平均し、フラッシュバンドが現グループの第2領域で開始した場合に、前記現グループの第2領域と前記次グループの第1領域を加算平均して、前記フレームレートを1/2倍に変換する
    請求項1記載のフラッシュバンド補正装置。
  3. 前記フレームレート変換部は、前記現グループに対して先行する変換前のフレームレートのフレームを前グループとし、フラッシュバンドが前記前グループの第2領域で開始し、現グループの第2領域で終了した場合に、前記現グループの第1及び第2領域を加算平均し、フラッシュバンドが前記現グループの第2領域で開始し、前記次グループの第1領域で終了した場合に、前記現グループの第2領域と前記次グループの第1を加算平均し、フラッシュバンドが前記前グループの第2領域で開始し、現グループの第1領域で終了した場合に、前記次グループの第2領域を2倍に伸張して加算平均して、前記フレームレートを1/2倍に変換する
    請求項2記載のフラッシュバンド補正装置。
  4. 前記フレームレート変換部は、変換前のフレームレートが変換後のフレームレートの3倍である場合に、変換後のフレームレートの1フレームの長さだけ前にある変換前のフレームレートの複数のフレームを現グループとし、前記現グループに対して後続する変換前のフレームレートのフレームを次グループとし、フラッシュバンドが現グループにない場合、又はフラッシュバンドが現グループの第1又は第2領域で開始した場合に、前記現グループの第1乃至第3領域を加算平均し、フラッシュバンドが現グループの第3領域で開始して、前記次グループの第1領域で終了した場合に、前記現グループの第2及び第3領域と前記次グループの第1領域を加算平均して、前記フレームレートを1/3倍に変換する
    請求項1記載のフラッシュバンド補正装置。
  5. 前記フレームレート変換部は、前記現グループに対して先行する変換前のフレームレートのフレームを前グループとし、フラッシュバンドが前記前グループの第3領域で開始し、現グループの第1領域で終了した場合に、前記現グループの第2及び第3領域を1.5倍に伸張して加算平均して、前記フレームレートを1/3倍に変換する
    請求項4記載のフラッシュバンド補正装置。
  6. ローリングシャッタ方式の撮像素子がフレーム毎に出力する映像信号のライン毎の露光期間の違いにより、フラッシュ光によって前記フレーム内に生じた前記ライン毎の輝度レベルの段差であるフラッシュバンドの開始ライン及び終了ラインにより、フラッシュバンドが生じるフレームを検出することと、
    前記フラッシュバンドが検出された開始ライン及び終了ラインに基づいてフレームレートを変換する前の前記映像信号のフレームの組み合わせを決定してフレームレートを1/n倍に変換することを、含む
    フラッシュバンド補正方法。
  7. ローリングシャッタ方式の撮像素子がフレーム毎に出力する映像信号のライン毎の露光期間の違いにより、フラッシュ光によって前記フレーム内に生じた前記ライン毎の輝度レベルの段差であるフラッシュバンドの開始ライン及び終了ラインにより、フラッシュバンドが生じるフレームを検出するフラッシュバンド検出部と、
    前記フラッシュバンドが検出された開始ライン及び終了ラインに基づいてフレームレートを変換する前の前記映像信号のフレームの組み合わせを決定してフレームレートを変換するフレームレート変換部と、を有するフラッシュバンド補正装置と、
    1/n倍に変換された前記フレームを含む映像データに所定の処理を加える撮像処理部と、を備えた
    撮像装置。
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