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JP2013142702A - トルク検出用のセンサシステム - Google Patents

トルク検出用のセンサシステム Download PDF

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JP2013142702A
JP2013142702A JP2013002733A JP2013002733A JP2013142702A JP 2013142702 A JP2013142702 A JP 2013142702A JP 2013002733 A JP2013002733 A JP 2013002733A JP 2013002733 A JP2013002733 A JP 2013002733A JP 2013142702 A JP2013142702 A JP 2013142702A
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ザイツ ローラント
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フランク ホルガー
Sodan Lars
ソーダン ラース
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ベーレンス ホルガー
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    • G01L3/02Rotary-transmission dynamometers
    • G01L3/04Rotary-transmission dynamometers wherein the torque-transmitting element comprises a torsionally-flexible shaft
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Abstract

【課題】トルク検出用のセンサシステムのサイズを小さくすること。
【解決手段】軸方向に相互にずらされて配置された同一半径の2つの磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)の各リング(24,26,54,56,98,100)にそれぞれ、半径方向に内側を向いている複数のフィンガ(28,30,58,60,102,104)が設けられており、両磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のフィンガ(28,30,58,60,102,104)の端部領域は同一平面内に配置されており、少なくとも1つの磁束ガイド部品のフィンガはリングから軸方向に階段状に曲げられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トルクを検出するためのセンサシステムに関する。
電動パワーステアリングによるトルクを検出するためには、磁気方式で入力軸と出力軸との間の角度変化を検出する種々の装置が存在する。どの装置においても、多極磁石と、磁束ガイド部品を含む磁束ユニットとを使用する。
DE102005031086A1に開示されているセンサシステムでは、磁束ユニットは磁束ガイド部品として、相互に同軸に配置された2つの円筒部材を含み、両円筒部材の半径は異なる。この磁束ユニットでは、半径がより小さい円筒部材は、半径方向に外側に向いている複数のフィンガを有し、半径がより大きい円筒部材は、半径方向に内側を向いている複数のフィンガを有し、両磁束ガイド部品のフィンガは交互に、相互に並んで冠状になるように配置されている。
EP1464935B1に、シャフトに加えられるトルクを求めるための装置が記載されている。この装置の磁束ユニットは、同一に構成された2つの磁束リングを有し、これらの磁束リングは軸方向に相互にずらされて配置されており、これらの各磁束リングにはそれぞれ複数のフィンガが配置されており、これらのフィンガは半径方向に内側に向いている。両磁束リングのフィンガ間に多極磁石リングが配置されている。さらに、各磁束リングは磁束集束部材によって包囲されている。
DE102005031086A1 EP1464935B1
本発明の課題は、トルク検出用のセンサシステムのサイズを小さくすることである。
上述の従来技術を背景として、独立請求項である請求項1に記載の構成を有するセンサシステムを提案する。従属請求項および明細書から、本発明の別の実施形態を導き出すことができる。
本発明の第1の実施形態のセンサシステムの第1の細部を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態のセンサシステムの第2の細部を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態のセンサシステムの概略的な断面図である。 図3の第1の細部を示す概略図である。 図3の第2の細部を示す概略図である。 本発明の第3の実施形態のセンサシステムの概略的な断面図である。 本発明の第3の実施形態のセンサシステムの一構成要素として構成された磁束ガイド部品の概略図である。 本発明の第3の実施形態のセンサシステムを第1の別の視点から見た図である。 本発明の第3の実施形態のセンサシステムを第2の別の視点から見た図である。
磁束ユニットの構成要素である複数の磁束ガイド部品を非常にフラットに形成し、磁極と該磁束ガイド部品とを軸方向に配置することにより、軸方向および半径方向のサイズが小さいセンサシステムを実現することができる。2つの磁束ガイド部品のフィンガの端部領域を同一平面内に交互に並べて冠状になるように配置する、当該磁束ガイド部品の実施形態により、磁界を集束するために別の集束部材を使用するのを回避することができる。このことは、プリント配線板に逆ひいては裏にして回路(IC)を実装して用いるか、または、プリント配線板に標準SMT技術で回路を実装して用いることによって実現される。このような回路は、磁界検知センサ素子として構成される。磁束ガイド部品を上述のように構成することにより、少なくとも1つの磁界検知センサ素子を構成するための実施形態は少なくとも2つ実現される。
その際には滑り軸受を介して、前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子を保持するためのプリント配線板とシャフトとを接続することができる。このようにすることにより、前記シャフトは、前記センサ素子を有するプリント配線板に対して相対的に回転できるようになる。上述の実施形態の代わりに択一的に、または上述の実施形態を補足するため、プリント配線板をセンサシステムのケーシングの側方にスライド挿入して通すか、または、少なくとも1つのシャフトを含むステアリング装置のケーシング内にプリント配線板を側方にスライド挿入することができる。前記シャフトは通常は2つである。このような実施形態により、ケーシング内に組み付けるとき、および、ステアリング装置における公差を補償するときのフレキシビリティを最大限にすることができる。
上述のセンサシステムは、相互に同軸に配置されておりかつ同一の回転軸を中心として回転可能でありトーションバーを用いて相互に接続された2つのシャフト間においてトルクを検出および/または求めるために構成されている。両シャフトが相互に相対的に回転するとトーションバーはねじれ、トルクが生成される。ここでは、両シャフトのうち一方を入力軸と称し、両シャフトのうち他方を出力軸と称することができる。ここでは、両シャフトのうち第1のシャフトに、上述の磁束ガイド部品を含む磁束ユニットが設けられており、第2のシャフトに、多極磁極を実現するための磁極リングが設けられており、該磁極リングの各磁極の向きは軸方向になっている。
両磁束ガイド部品は平面状の皿形部材として形成し、軸方向にずらして前記磁極リングの下方と上方とに配置することができる。その際には各磁束ガイド部品はリングを有し、両磁束ガイド部品のリングは等しい半径を有する。さらに、前記各リングにそれぞれ複数のフィンガが配置されており、該複数のフィンガは同一平面内において、前記リングから半径方向に内側の方向を向いている。したがって、前記フィンガは前記磁極リングの片側にある。その際には、両磁束ガイド部品のフィンガを階段状に曲げることができる。この場合、各磁束ガイド部品がそれぞれリングを有しかつ半径方向に内側を向いている複数のフィンガを有する2つの磁束ガイド部品を同一に形成し、ひいては汎用部品として形成することができる。また、両磁束ガイド部品のうち1つの磁束ガイド部品のフィンガのみを階段状に形成することもできる。その場合には、他方の第2の磁束ガイド部品は平面状に形成され、リングおよびフィンガもこの同じ平面内に配置される。
さらに、両リング間に少なくとも1つの平面状のプリント配線板が挿入される。このプリント配線板は、両シャフトと、第1のシャフトに固定されており両磁束ガイド部品を有する磁束ユニットとに対して相対回動不能および/または固定位置に取り付けられて固定される。さらに、前記少なくとも1つのプリント配線板の開口内および/または孔内に、たとえば集積回路として構成された磁界検知センサ素子が配置される。その際には、この少なくとも1つの磁界検知センサ素子は前記少なくとも1つのプリント配線板に裏返して、ひいては逆に実装される。このことにより、前記少なくとも1つのプリント配線板の高さを小さくすることができる。その代わりに択一的に、前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子を前記プリント配線板の表面上に、標準SMT(Surface Mounted Technology)実装技術で固定することもできる。
トルクを求めるためには、両磁束ガイド部品の両リング間のギャップ内に少なくとも1つの磁界検知センサ素子を設置し、両磁束ガイド部品を組み合わせたものを介して、第2のシャフトに固定されて設置された磁極リングにより生成された磁界を該ギャップ内に集束することにより、増幅および/または集中させる。前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子を用いて、両シャフトが同じ回転軸を中心として相互に相対的に回転したときに発生する磁界の空間的変化を検出することにより、両シャフト間の回転角を検出し、この回転角からトルクを導出することができる。
明細書および添付の図面から、本発明の別の利点および実施形態を導き出すことができる。
もちろん、上記および下記の特徴は、記載された組み合わせでだけ使用できるという訳ではなく、別の組み合わせや単独で、本発明の開示内容を逸脱することなく使用できると解すべきである。
図面に本発明を複数の実施形態で概略的に示しており、以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
各図の記載内容は相互に関連しており、かつ全図において包括的に記載されており、符号が同一である場合には同一の構成要素を示している。
図1および2に概略的に示された第1の実施形態のセンサシステム2は、同一の回転軸8を中心として回転可能でありかつトーションバーを介して相互に接続された第1のシャフト4と第2のシャフト6との間においてトルクを検出するために構成されている。前記トーションバーはここでは詳細に図示されていない。
前記センサシステム2は磁極リング10を含み、該磁極リング10は、相互に並んで冠状をなすように配置された磁極12,14を有し、該磁極12,14は交互にN‐S方向とS‐N方向となるように、かつ、磁極の向きが回転軸8の方向になるように配置されている。その際には、磁極リング10はスリーブ16を介して第2のシャフト6に固定されて取り付けられている。
センサシステム2の磁束ユニット18は第1のシャフト4に固定されて取り付けられており、2つの磁束ガイド部品20,22を含む。各磁束ガイド部品20,22はそれぞれリング24と複数のフィンガ28,30とを有し、各フィンガ28,30はそれぞれ、両リング24,26のうち一方に配置されており、半径方向に内側を向いている。図1および2に示されているように、第1の磁束ガイド部品20の第1のリング24のフィンガ28は軸方向に下方向に階段状に曲げられている。第2の磁束ガイド部品22の第2のリング26のフィンガ30は、軸方向に上方向に曲げられている。このようにして、両磁束ガイド部品20,22は階段状の形状を有するようにされる。第1のリング24は軸方向に第2のリング26の上方に位置するように構成されるので、両リング24,26のフィンガ28,30を軸方向に曲げることにより、フィンガ28,30の端部領域は軸方向に同一平面内に位置するようになり、両磁束ガイド部品20,22のフィンガ28,30の端部領域はこの同一平面内において交互に、相互に隣り合って配置されることになる。
リング24,26間のギャップ31に、ホールセンサとして構成された磁界検知センサ素子34が配置されており、該磁界検知センサ素子34は、プリント配線板32の孔および/または開口の内部に配置されている。図2に示されているように、曲がった矢印にて示されているように磁極リング10によって形成された磁界はフィンガ28,30と両リング24,26とを介して、内部に磁界検知センサ素子34を配置したギャップ31内に集束される。このようにして、集束された前記磁界は前記磁界検知センサ素子34によって検出できるようになる。
図3にて断面図で示された本発明の第2の実施形態のセンサシステム40は、本発明の第1の実施形態のセンサシステム2と同様に、同一の回転軸46を中心として回転する第1のシャフト42と第2のシャフト44との間においてトルクを検出するために構成されている。この実施形態でも、スリーブ48を介して第1の上方のシャフト42に磁束ユニット49が固定されており、この磁束ユニット49は、センサシステム2の第1の実施形態と同様、強磁性材料から成る2つの磁束ガイド部品50,52を含み、これらの各磁束ガイド部品50,52は一続きのリング54,56を含む。前記強磁性材料はたとえばNiFe等である。この構成の細部を図5に示す。
本発明の第1の実施形態のセンサシステム2と同様、第1の磁束ガイド部品50のリング54は軸方向で見て第2の磁束ガイド部品52のリング56の上方に配置されている。さらに、第1の磁束ガイド部品50の第1のリング54に複数のフィンガ58が配置されており、これらのフィンガ58は半径方向に内側に向いており、軸方向に下方向に階段状に曲げられている。第2の磁束ガイド部品52のフィンガ60もまた、半径方向に内側を向いているが、軸方向に上方向に階段状に曲げられている。このようにして、両磁束ガイド部品50,52は双方とも、階段状の形状を有することとなる。両磁束ガイド部品50,52のフィンガ58,60およびリング54,56の断面をこのように階段状に形成することにより、両リング54,56が相互に軸方向にずれて配置されているにもかかわらず、これらの端部領域が同一の平面内に位置するようになる。
図5において良く分かるように、フィンガ58,60は穿孔62を有し、この穿孔62を介して両磁束ガイド部品50,52のフィンガ58,60はスリーブ48に結合される。プラスチックから形成されたスリーブ48もまた穿孔64を有し、この穿孔64を介して、両磁束ガイド部品50,52のフィンガ58,60の端部領域が同一の平面内において相互に隣り合って冠状をなすように位置決めされる。
軸方向にずらされた両リング54,56の表面66は真っ直ぐおよび/または平面であり、この表面66によって、両リング54,56間に環状のギャップ67が形成され、両リング54,56間のこのギャップ67内において磁界検知センサ素子68がプリント配線板70に設けられている。この磁界検知センサ素子68はたとえば、ホールセンサ、異方性磁気抵抗測定用のAMRセンサ、または、巨大磁気抵抗測定用のGMRセンサとして構成することができる。
センサシステム40はさらに、滑り軸受として構成されたプリント配線板ホルダ72を有する。このプリント配線板ホルダ72には、前記磁界検知センサ素子68を備え付けたプリント配線板70が固定されており、さらに、滑り軸受として構成されたプリント配線板ホルダ72は回動可能であるように、スリーブ48の半径方向の軸受面74と軸方向の軸受面76とに結合されている。さらに、プリント配線板ホルダ72はアキシャルリング78によって外れないように固定され、スリーブ48に対して相対回動可能に支承される。アキシャルリング78は熱かしめ溝80を介してスリーブ48に固定されている。さらに、プリント配線板70はホルダ81に固定位置に取り付けられている。このようにして、磁界検知センサ素子68は滑り軸受を介して、両シャフト42,44に対して相対的に、かつ磁束ユニット49に対して相対的に、固定位置に相対回動不能に取り付けられる。
第2のシャフト44には、本発明の第1の実施形態のセンサシステム2と同様、スリーブ82を介して磁極リング84が固定されている。この磁極リング84はたとえばSrFeから形成されている。プラスチックから形成されたスリーブ48もまた穿孔64を有し、この穿孔64を介して、両磁束ガイド部品50,52のフィンガ58,60の端部領域が同一の平面内において相互に隣り合って冠状をなすように位置決めされる。この磁極リング84によって生成された、磁界の向きが軸方向である磁界は、両磁束ガイド部品50,52のフィンガ58,60とリング54,60とを介して、両リング54,60間のギャップ67に集束され、磁界検知センサ素子68によってこの磁界を検出できるようになる。両磁束ガイド部品50,52の、軸方向に曲げられかつ半径方向に内側を向くフィンガ58,60の端部領域と、一平面との位置決めとを含むセンサシステム40の製造時には、図5に示した上面86に工具を係合させることができる。
同図に示された実施形態では、磁極リング84は46mmの外径を有する。ここでは、リング54,56の外径、ひいては磁束ガイド部品50,52の外径は56mmである。各リング54,56の厚さないしは高さは0.5mmであり、ギャップ67の高さに相当する、両リング54,56間の間隔は5mmに及ぶ。このような構成により、磁極リング84の下縁からプリント配線板ホルダ72の上縁までで測定される、前記センサシステム40全体の軸方向の高さを、最大20mmとすることができる。
図6,8および9に、本発明の第3の実施形態のセンサシステム90を異なる視点から見たものを概略的に示しており、このセンサシステム90は、センサシステム2,40の上述の2つの実施形態と同様、磁束ユニット92を有し、この磁束ユニット92もまた2つの磁束ガイド部品94,96を含む。図7に、上方の第1の磁束ガイド部品94を単独で示している。この実施形態でも、各磁束ガイド部品94,96がそれぞれリング98,100を有し、これらの各磁束ガイド部品94,96の別の構成要素として、リング98,100に複数のフィンガ102,104が配置されている。これらのフィンガ102,104は半径方向に内側を向いており、かつ、軸方向に曲げられていることにより、これらの磁束ガイド部品94,96は階段状の形状を有する。
特に図8および図6に示されているように、この実施形態では第1の磁束ガイド部品である上方の磁束ガイド部品94のフィンガ102はリング98から軸方向に下方向に曲げられているのに対し、第2の磁束ガイド部品96のフィンガ104は、この実施形態では第1の磁束ガイド部品94のリング98の下方に配置された、該第2の磁束ガイド部品96のリング100から軸方向に上方向に曲げられている。さらに、両磁束ガイド部品94,96のフィンガ102,104の端部領域は、リング98,100から軸方向にずれた同一の平面内に配置されている。
ここでは、前記磁束ガイド部品94,96はスリーブ106を介して第1のシャフト108に固定されており、該第1のシャフト108は第2のシャフト110と同軸に配置されている。ここでは、両シャフト108,110はトーションバー112を介して相互に結合されており、同一の回転軸を中心として相互に相対的に回転可能に構成されている。センサシステム2,40の上述の実施形態と同様、スリーブ114を介して第2のシャフト110に磁極リング116が取り付けられている。
両リング98,100間にギャップ117が設けられており、該ギャップ117内に少なくとも1つの磁界検知センサ素子118が配置されている。磁極リング116によって生成された磁界は磁束ガイド部品94,96を通ってギャップ117の領域内に集束され、前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子118によって検出される。
この実施形態でも、前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子118はプリント配線板120の開口および/または孔内に配置されている。センサシステム90の円柱状のケーシング122は開口124を有しており、該ケーシング122の側壁にホルダ126が取り付けられており、該ホルダ126に、前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子118を備えたプリント配線板120が、磁気センサユニット116を備えた回転可能な両シャフト108,110に対して相対的に位置固定されている。前記磁気センサユニット116もまた、回転可能であるように設けられている。
ここで開示したトルク検出センサシステム2,40,90はすべて、磁界を集束させるための磁束ユニット18,49,92を有し、該磁束ユニット18,49,92は2つの磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96を有し、各磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96はそれぞれリング24,26,54,56,98,100を有し、各リング24,26,54,56,98,100には、半径方向に内側を向いた複数のフィンガ28,30,58,60,102,104が配置されており、両磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96のリング24,26,54,56,98,100の半径は等しく、両リング24,26,54,56,98,100は軸方向に相互にずれて配置されている。両磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96のフィンガ28,30,58,60,102,104の端部領域は同一平面内に位置し、少なくとも1つの磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96のフィンガ28,30,58,60,102,104は当該少なくとも1つの磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96のリング24,26,54,56,98,100から軸方向に階段状に曲げられている。このようにして、少なくとも1つの前記磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96は階段状の形状を有することとなる。
前記磁束ユニット18,49,92は、両シャフト4,6,42,44,108,110のうち第1のシャフトに設置されており、通常は固定されており、両シャフト4,6,42,44,108,110のうち第2のシャフトに磁極リング10,84,116が設置されている。両リング24,26,54,56,98,100間に、少なくとも1つの磁界検知センサ素子34,68,118が両シャフト4,6,42,44,108,110に対して位置固定されて配置されている。
図1〜9に示したセンサシステム2,40,90のいずれにおいても、両磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96のフィンガ28,30,58,60,102,104はリング24,26,54,56,98,100から軸方向に階段状に曲げられている。このことにより、各センサシステム2,40,90の両磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96は同一の部材として構成される。センサシステム2,40,90を準備するためには、これら2つの同一の磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96がシャフト4,6,42,44,108,110の回転軸8,46を同軸で囲むようにし、かつ、両磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96を相互に180°回転させて配置する。さらに、両磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96のフィンガ28,30,58,60,102,104の端部領域が同一平面内に配置されるようにする。
図中に示していない、本発明の別の実施形態のセンサシステムでは、両磁束ガイド部品のうち第1の磁束ガイド部品のフィンガのみが、当該第1の磁束ガイド部品のリングから軸方向に階段状に曲げられる。両磁束ガイド部品の第2の磁束ガイド部品のフィンガは平面状に形成され、当該第2の磁束ガイド部品のリングと同じ平面内に配置される。このようにして、第2の磁束ガイド部品は平面状になる。しかしこの実施形態でも、両磁束ガイド部品のフィンガの端部は同一平面内に配置される。
前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子34,68,118は裏返しで、ひいては逆にして、プリント配線板32,70,120の開口および/または孔内に配置され、該プリント配線板32,70,120を介して滑り軸受として、前記第1のシャフト4,6,42,44,108,110に接続することができる。上述の実施形態に代えて択一的に、または上述の実施形態と併用して、前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子34,68,110はプリント配線板32,70,120を用いて、前記センサシステム2,40,90のケーシング122に通してスライド挿入することができる。
センサシステム2,40,90を製造するためには、両磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96のうち少なくとも一方の磁束ガイド部品のフィンガ28,30,58,60,102,104をリング24,26,54,56,98,100から軸方向に階段状に曲げることができる。その際には両磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96のリング24,26,54,56,98,100は軸方向に相互にずらして配置され、かつ、両磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96のフィンガ28,30,58,60,102,104が同一平面内に配置されるようにする。
さらに、冠状を成すように第1の磁束ガイド部品および第2の磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96のフィンガ28,30,58,60,102,104を相互に隣り合わせてスリーブ48,100に配置し、該スリーブ48,100を介して両磁束ガイド部品20,22,50,52,94,96と前記シャフトのうち一方のシャフト4,42,108とを相対回動不能に結合し、該一方のシャフト4,42,108に固定する。
センサシステム2,40,90のいずれの実施形態においても、とりわけ磁束ユニット18,49,92を平面状に形成することにより、軸方向の所要スペースは僅かのみとなり、磁束ユニット18,49,92を組み付けるのが容易になり、かつ、必要な保持力および加圧力が低減する。前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子34,68,118を回転可能であるように第1のシャフト4,42,108に結合するための滑り軸受の直径は僅かとなる。前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子34,68,118を保持するために設けられたプリント配線板32,70,120を横方向に位置決めして簡単にセンサシステム2,40,90に組み込むことができ、さらに、プリント配線板32,70,120のコネクタの選択をフレキシブルに行うことができるようにもなる。平行に配置されるリング24,26,54,56,98,100の軸方向の幅を大きくすることができるので、常に回転変調誤差を僅かにすることができる。

Claims (10)

  1. 磁界を集束するための磁束ユニット(18,92)を有する、トルク検出用のセンサシステムであって、
    前記磁束ユニット(18,49,92)は2つの磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)を有し、
    各磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)はそれぞれリング(24,26,54,56,98,100)を含み、
    各リング(24,26,54,56,98,100)にはそれぞれ、半径方向に内側を向いている複数のフィンガ(28,30,58,60,102,104)が設けられており、
    両磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のリング(24,26,54,56,98,100)の半径は同じであり、両磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)は軸方向に相互にずらされて配置されており、
    両磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のフィンガ(28,30,58,60,102,104)の端部領域は同一平面内に配置されており、
    少なくとも1つの磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のフィンガ(28,30,58,60,102,104)は、当該少なくとも1つの磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のリング(24,26,54,56,98,100)から軸方向に階段状に曲げられている
    ことを特徴とする、センサシステム。
  2. 第1の磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のフィンガ(28,30,58,60,102,104)の端部領域と第2の磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のフィンガ(28,30,58,60,102,104)の端部領域とは、冠状を成すように相互に隣り合って配置されている、
    請求項1記載のセンサシステム。
  3. 両リング(24,26,54,56,98,100)間に少なくとも1つの磁界検知センサ素子(34,68,118)が配置されている、
    請求項1または2記載のセンサシステム。
  4. 前記センサシステムは、2つのシャフト(4,6,42,44,108,110)間のトルクを検出するために構成されており、
    前記磁束ユニット(18,92)は、両シャフト(4,6,42,44,108,110)のうち第1のシャフトに設置されており、
    両シャフト(4,6,42,44,108,110)のうち第2のシャフトに磁極リング(10,84,116)が設置されている、
    請求項1から3までのいずれか1項記載のセンサシステム。
  5. 両磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のフィンガ(28,30,58,60,102,104)は前記リング(24,26,54,56,98,100)から軸方向に階段状に曲げられている、
    請求項1から4までのいずれか1項記載のセンサシステム。
  6. 両磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)は同一の部材として構成されている、
    請求項5記載のセンサシステム。
  7. 両磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のうち第1の磁束ガイド部品のフィンガ(28,30,58,60,102,104)は、当該第1の磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のリング(24,26,54,56,98,100)から軸方向に曲げられており、
    両磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のうち第2の磁束ガイド部品のフィンガ(28,30,58,60,102,104)は平面状に形成されており、当該第2の磁束ガイド部品(20,22,50,52,94,96)のリング(24,26,54,56,98,100)と同じ平面内に配置されている、
    請求項1から4までのいずれか1項記載のセンサシステム。
  8. 前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子(34,68,118)は、裏にしてプリント配線板(32,70,120)に実装されて配置されている、
    請求項3から7までのいずれか1項記載のセンサシステム。
  9. 前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子(34,68,118)は滑り軸受を介して、前記シャフト(4,6,42,44,108,110)のうちいずれかに結合されている、
    請求項4から8までのいずれか1項記載のセンサシステム。
  10. 前記少なくとも1つの磁界検知センサ素子(34,68,118)は前記センサシステム(2,40,90)のケーシング(122)内にスライド挿入されている、
    請求項3から9までのいずれか1項記載のセンサシステム。
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