JP2013011736A - 繊維強化複合材料からなる薄型ディスプレイ筐体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パネルユニットシャーシ、バックライトシャーシ、および後キャビネットとを含む薄型ディスプレイ筐体であって、パネルユニットシャーシおよび/またはバックライトシャーシが、熱可塑性樹脂中に不連続の強化繊維がランダム配向して存在する繊維強化複合材料からなり、複合材料中に含まれる強化繊維の平均繊維長が5mm超100mm以下を満たす薄型ディスプレイ筐体。
【選択図】図3
Description
本発明の薄型ディスプレイ筐体は、パネルユニットシャーシ、バックライトシャーシ、および後キャビネットとを含む薄型ディスプレイ筐体であって、前キャビネットをさらに有する場合もある。本発明の薄型ディスプレイ筐体に、表示パネルとバックライトユニットを組み合せた薄型ディスプレイ筐体の構成例の説明図を図1に示す。図2に本発明の薄型ディスプレイ筐体の一例の上部中央(A面)の断面模式図を示す。これらの例では、パネルユニットシャーシ3の前側または後側に締結されたバックライトシャーシ5の前側にバックライトユニット4が配置され、さらにその前側に表示パネル2が配置される。締結され一体化したパネルユニットシャーシ3とバックライトシャーシ5に固定されたバックライトユニット4と表示パネル2にさらに額縁部1aと周面部1bを含む前キャビネット1、後側に後キャビネット6が配置され、パネルユニットシャーシ3と締結されている。
本発明の薄型ディスプレイ筐体は、パネルユニットシャーシおよび/またはバックライトシャーシが、熱可塑性樹脂中に不連続の強化繊維がランダム配向して存在する繊維強化複合材料からなる。
繊維強化複合材料における強化繊維としては特に制限はないが、炭素繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維およびガラス繊維からなる群から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。強度・剛性が求められる用途においては、炭素繊維とガラス繊維とアラミド繊維が好ましく、炭素繊維がより好ましい。なお、導電性が必要な用途においては、炭素繊維が好ましく、ニッケルなどの金属を被覆した炭素繊維がより好ましい。電磁波透過性が必要な用途においては、アラミド繊維、ガラス繊維、ポリエステル繊維が好ましく、電磁波透過性と強度のバランスからアラミド繊維とガラス繊維がより好ましい。耐衝撃性が必要な用途においては、アラミド繊維とポリエステル繊維が好ましい。これらは併用することもでき、筐体の部位によって強化繊維の種類を使い分けることも可能であり、異なる強化繊維を積層させた状態で成形することも可能である。
本発明の筐体を構成する繊維強化複合材料における熱可塑性樹脂の存在量は、強化繊維100重量部に対し、50〜1000重量部であることが好ましい。より好ましくは、強化繊維100重量部に対し、熱可塑性樹脂55〜500重量部、更に好ましくは、強化繊維100重量部に対し、熱可塑性樹脂60〜300重量部である。
繊維強化複合材料中に含まれる強化繊維が、式(1)
臨界単糸数=600/D (1)
(ここでDは強化繊維の平均繊維径(μm)である)
で定義する臨界単糸数以上で構成される強化繊維束(A)について、成形体中の強化繊維全量に対する割合が20Vol%以上90Vol%未満であることが好ましい。成形体中には、強化繊維束(A)以外の強化繊維として、単糸の状態または臨界単糸数未満で構成される繊維束が存在することが好ましい。
0.7×104/D2<N<6×104/D2 (2)
(ここでDは強化繊維の平均繊維径(μm)である)
を満たすことが好ましい。
本発明の薄型ディスプレイ筐体の前キャビネットおよび後キャビネットの素材は特に限定はなく、樹脂、強化繊維複合材料、金属などが用いられる。なかでも軽量化と剛性の観点から強化繊維複合材料が好ましい。強化繊維複合材料としては樹脂と強化繊維とを含む繊維強化複合材料が好ましく、樹脂は熱可塑性でも熱硬化性でも良いし、強化繊維は織物でも連続繊維の一方向性材でも良く、不連続の繊維からなるランダムマットでも良い。好ましいのは熱可塑性樹脂と強化繊維とを含む繊維強化複合材料である。前後キャビネットを構成する繊維強化複合材料は、パネルユニットシャーシ、バックライトシャーシと同様の素材としても良く、強化繊維の平均繊維長が5mm未満の繊維強化複合材料であっても良い。特に前キャビネットの表面においては意匠性を求められるため、表層側の繊維強化複合材料における樹脂の含有量を他の部分に比べて多くしても良い。好ましくは筐体を構成する繊維強化複合材料における熱可塑性樹脂の存在量は、強化繊維100重量部に対し、100〜1000重量部である。より好ましくは、強化繊維100重量部に対し、熱可塑性樹脂200〜1000重量部、更に好ましくは、強化繊維100重量部に対し、熱可塑性樹脂300〜1000重量部である。
本発明の薄型ディスプレイ筐体は、パネルユニットシャーシとバックライトシャーシとは、一体成形部品からなることが好ましい。一体成形部品とすることで、強度と剛性に優れた薄型ディスプレイ筐体が好ましく提供できる。
図3と図4を用いて適用例について説明する。図3の[A]はパネルユニットシャーシとバックライトシャーシが一体成形部品7からなる例を示している。一体成形されたシャーシ7の前側にバックライトユニット4と表示パネル2を配置し、さらに一体成形されたシャーシ7に額縁部1aと周面部1bを有する前キャビネット1を締結し、さらに一体成形されたシャーシ7の後側に位置する後キャビネット6とを締結する。図3の[B]は一体成形されたパネルユニットシャーシとバックライトシャーシにさらに後側に位置する後キャビネットの一部も一体成形したシャーシ7aとし、強度と剛性を満足する例である。この場合、一体成形されたシャーシ7aを締結するために前キャビネット1に締結部を設け、さらに一体化されたシャーシ7aの後側を覆う後キャビネット6が必要になる。さらには、前キャビネット、パネルユニットシャーシおよびバックライトシャーシが一体成形部品からなることが好ましい。図4の[C]は前キャビネットもシャーシとしてパネルユニットシャーシとバックライトシャーシとを一体成形部品8とし、その前側にバックライトユニット4と表示パネル2とを配置し、一体成形したシャーシ8にシャーシ機能を持たせた後キャビネット6を締結する例である。図4の[D]は[C]と同じく前キャビネット、パネルユニットシャーシ、バックライトシャーシを一体成形したシャーシ8の前側に配置される表示パネル2をシャーシ8の前面と同じサイズまで拡大することによって前面すべてを表示パネル化し、シャーシ機能を持たせた後キャビネット6を締結した場合の例である。
パネルユニットシャーシと後キャビネットとが嵌合を含む手段で締結されていることが好ましい。
図5に薄型ディスプレイ筐体の角部Bの断面模式図を示すが、この例ではパネルユニットシャーシとバックライトシャーシさらには前キャビネットとが一体成形されていて、後キャビネットと嵌合により締結されている。一体成形されたシャーシ8と後キャビネット6とが9と10で示すような嵌合を含む手段で締結されていることが、捩れや反りを防ぐ観点から好ましい。嵌合を含む手段で締結することで、大型ディスプレイの筐体であっても捩れや反りが少なく、強度と剛性を担保することが可能となる。なお嵌合以外の締結手段として、例えば接着剤による締結やネジによる締結もあって良い。ネジ等により締結する箇所は図5の11で示すようにボス形状にすることが好ましい。
薄板で捩れや反りが懸念される部位には、図5の12で示すような強化リブを設けても良い。また成形品の周囲を図5の13で示す肉厚部で補強しても良い。このとき、表面(意匠面)にヒケなど影響が出にくいようにこのような強化部位の構造は図5に示すように表示パネル2の後側までとするなどの工夫も適宜行うことも好ましい。
筐体の意匠性を高めるため、前キャビネットおよび/もしくは後ろキャビネットの外表面側に、さらには前キャビネットおよび/もしくは後ろキャビネットと一体成形されたシャーシの外表面に加飾用のフィルムを貼り付けることも可能である。加飾フィルムの種類としては、ベースフィルム上に、文字や図形、模様等、所望の加飾パターンが形成されてなる転写箔や絵付ラベル、絵付フィルム等があり、成形体の表面に、この加飾フィルムの加飾パターンを転写し、或いは加飾フィルム自体を融着あるいは接着する方法が一般的に知られている。この場合、加飾フィルムと成形体の間に成形体の表面凹凸を埋めるための層が形成されていても良い。加飾フィルムは、後加工として貼り付けても良く、プレス用金型内に予めセットし、繊維強化複合材料と一括成形することも可能である。成形品のすべてに加飾する必要は無く、少なくとも前キャビネットの額縁部、周縁部に加飾することが好ましい。加飾面の樹脂をリッチにすることによって表面の意匠性を高めても良い。
本発明の薄型ディスプレイ筐体を構成する繊維強化複合材料の製造方法に特に制限はないが、強化繊維と熱可塑性樹脂とから構成されるランダムマットをプレス成形して得ることが好ましい。そのためのランダムマットは、繊維長10〜100mmの強化繊維と熱可塑性樹脂とから構成され、強化繊維が25〜3000g/m2の目付けにて実質的に2次元ランダムに配向しており、下記式(3)で定義される臨界単糸数以上で構成される強化繊維束(A)について、マットの繊維全量に対する割合が30Vol%以上90Vol%未満であり、かつ強化繊維束(A)中の平均繊維数(N)が下記式(4)を満たすことが好ましい。
0.7×104/D2<N<6×104/D2 (4)
(ここでDは強化繊維の平均繊維径(μm)である)
ここで「実質的に2次元ランダム」とは、複合材料を構成する強化繊維が、複合材料の接表面内に繊維軸の主配向方向があり、かつその面内において互いに直行する二方向に測定した引張弾性率の値のうち大きいものを小さいもので割った比が1.3を超えないことを言う。
臨界単糸数=600/D (3)
(ここでDは強化繊維の平均繊維径(μm)である)
で定義する臨界単糸数以上で構成される強化繊維束(A)について、マットの繊維全量に対する割合が30Vol%以上90Vol%未満であることを特徴とする。マット中には、強化繊維束(A)以外の強化繊維として、単糸の状態または臨界単糸数未満で構成される繊維束が存在する。
0.7×104/D2<N<6×104/D2 (4)
(ここでDは強化繊維の平均繊維径(μm)である)
を満たすことを特徴とする。
プレス成形の方法に特に制限はないが、金型に加熱したランダムマットを下記式(5)のチャージ率で25〜100%となるように配置し、プレス成形するのが好ましい。
チャージ率=100×基材面積(mm2)/金型キャビティ投影面積(mm2) (5)
(ここで金型キャビティ投影面積とは抜き方向への投影面積である)
成形体の水平部に高い物性や意匠性が要求される場合、チャージ率は80〜100%とすることが好ましい。チャージ率が80%未満の場合、水平部で実質的に面内2次元ランダム配向する層(X)が確保できない領域が増えるため、物性発現率や意匠性が低下する傾向にある。チャージ率が100%を超える場合、成形体の端部にバリが発生してしまい、後加工での機械加工などによるトリミングが必要となるため、プロセスが複雑になるだけでなく、材料ロスが発生してしまう。チャージ率80〜100%とすることにより、水平部に強化繊維が実質的に面内2次元配向する層(X)を確保しつつ、材料ロスやトリミングの手間を発生させることなく、軽量な成形体を高い生産性で製造することが可能となる。
1)ランダムマットにおける強化繊維束の分析
強化繊維束(A)のマットの繊維全量に対する割合の求め方は、以下の通りである。
切り出したマットより、繊維束をピンセットで全て取り出し、繊維束を太さ毎に分類する。本実施例では分類は、太さ0.2mm程度単位で分類した。
分類毎に、全ての繊維束の長さ(Li)と重量(Wi)、繊維束数(I)を測定し、記録する。ピンセットにて取り出す事ができない程度に繊維束が小さいものについては、まとめて最後に重量を測定する(Wk)。このとき、1/1000gまで測定可能な天秤を用いる。なお、特に強化繊維を炭素繊維とした場合や、繊維長が短い場合には、繊維束の重量が小さく、測定が困難になる。こういった場合には、分類した繊維束を複数本まとめて重量を測定する。
測定後、以下の計算を行う。使用している強化繊維の繊度(F)より、個々の繊維束の繊維本数(Ni)は次式により求めた。
Ni=Wi/(Li×F)。
強化繊維束(A)中の平均繊維数(N)は以下の式により求める。
N=ΣNi/I
また、個々の繊維束の体積(Vi)及び、強化繊維束(A)の繊維全体に対する割合(VR)は、使用した強化繊維の繊維比重(ρ)を用いて次式により求めた。
Vi=Wi/ρ
VR=ΣVi/Va×100
ここで、Vaは切り出したマットの体積であり、Va=100×100×Ta
成形体については、500℃×1時間程度、炉内にて樹脂を除去した後、上記のランダムマットにおける方法と同様にして測定した。
複合材料を成形した後、繊維の等方性は、成形板の任意の方向、及びこれと直行する方向を基準とする引張り試験を行い、引張弾性率を測定し、測定した引張弾性率の値のうち大きいものを小さいもので割った比(Eδ)を測定する事で確認した。弾性率の比が1に近いほど、等方性に優れる材料である。
得られた成形体に含まれる強化繊維平均繊維長は、500℃×1時間程度、炉内にて樹脂を除去した後、無作為に抽出した強化繊維100本の長さをルーペで1mm単位まで測定して記録し、測定した全ての強化繊維の長さ(Li)から、次式により平均繊維長(La)を求めた。
La=ΣLi/100
炭素繊維(東邦テナックス社製の炭素繊維“テナックス”(登録商標)STS40−24KS(繊維径7μm、引張強度4000MPa)を、開繊させながら長さ20mmにカットし、炭素繊維の供給量を300g/minでテーパー管内に導入し、テーパー管内で空気を炭素繊維に吹き付けて繊維束を部分的に開繊しつつ、テーパー管出口の下部に設置したテーブル上に散布した。またマトリックス樹脂として、2mmにドライカットしたPA66繊維(旭化成せんい製 T5ナイロン 1400dtex)を500g/minでテーパー管内に供給し、炭素繊維と同時に散布することで、平均繊維長20mmの炭素繊維とPA66が混合された、厚み4mm程度のランダムマットを得た。得られたランダムマットの平均繊維長(La)及び強化繊維束(A)の割合と、平均繊維数(N)を調べたところ、平均繊維長(La)は20mm、式(3)で定義される臨界単糸数は86であり、強化繊維束(A)について、マットの繊維全量に対する割合は35%、強化繊維束(A)中の平均繊維数(N)は240であった。
このランダムマットを280℃に加熱したプレス装置にて、2.0MPaにて5分間加熱し、厚み0.8mmの成形板を得た。
得られた成形板の繊維体積含有率は約30Vol%であった。
炭素繊維(東邦テナックス社製の炭素繊維“テナックス”(登録商標)IMS60−12K(平均繊維径5μm、繊維幅6mm)を長さ30mmにカットし、炭素繊維の供給量を1000g/minでテーパー管内に導入し、テーパー管内で空気を炭素繊維に吹き付けて繊維束を部分的に開繊しつつ、テーパー管出口の下部に設置したテーブル上に散布した。またマトリックス樹脂として、平均粒径約1mmに冷凍粉砕したPC樹脂(帝人化成製 パンライト(登録商標) L−1225L)を3000g/minでテーパー管内に供給し、炭素繊維と同時に散布することで、平均繊維長30mmの炭素繊維とPCが混合された、厚み10mm程度のランダムマットを得た。得られたランダムマットの平均繊維長(La)及び強化繊維束(A)の割合と、平均繊維数(N)を調べたところ、平均繊維長は30mm、式(3)で定義される臨界単糸数は120であり、強化繊維束(A)について、マットの繊維全量に対する割合は80%、強化繊維束(A)中の平均繊維数(N)は1000であった。このランダムマットを300℃に加熱したプレス装置にて、2.0MPaにて5分間加熱し、厚み3mmの成形板を得た。
得られた成形板の繊維体積含有率は約20Vol%であった。
参考例1で得られたランダムマットをプレス成形し、パネルユニットシャーシとバックライトシャーシと前キャビネットを一体成形したシャーシ8、およびシャーシ機能を有する後キャビネット6を成形した。得られたシャーシ8の前側にバックライトユニット4を固定し、さらにその前側に表示パネル2を固定した後、後キャビネット6を締結する構造の薄型ディスプレイ筐体とした。
図6に斜視図、図7に図6の上部中央Aの断面模式図、図8に図6の角部Bの構造模式図を示す。一体成形されたシャーシ8の額縁部8aと周面部8bの内側には肉厚部13を設け、シャーシ全周を補強すると同時に、嵌合構造凹部9とボス部11を設け、後キャビネット6を締結した際に、後キャビネット6に設けられた嵌合構造凸部10と螺子留め用ボス部11によって締結されることによって筐体全体の剛性を上げ、捩れや反りを少なくする構造とした。肉厚部13を設けることで、意匠面8aにヒケや反りなどの影響を少なくするために意匠面8aに角度を設ける工夫を施した構造とした。バックライトユニット4を保持するシャーシの背面部分には平面を保持し、捩れや反りを防ぐためにリブ補強12を設けた。肉厚部13と同様、シャーシ8の額縁部8aは意匠面となるため、ヒケや反りなどの影響を少なくするためにリブ補強12は表示パネル2の後側までで止めた構造とした。表示パネル2を組付ける部分は表示パネル2の厚み分をシャーシ8側で薄くすることでシャーシ8との段差を無くし一体感を持たせる工夫をした。
このようにパネルユニットシャーシとバックライトシャーシと前キャビネットを一体成形したシャーシ8に、シャーシ機能を持たせた後キャビネット6を、嵌合構造を用いて締結することによって、2部品からなる軽量で捩れや反りが少ない、薄型ディスプレイ筐体が製作できた。
参考例2で得られたランダムマットをプレス成形し、実施例1と同様に図6〜8に示すパネルユニットシャーシとバックライトシャーシと前キャビネットを一体成形したシャーシ8、および後キャビネット6を得て、薄型ディスプレイ筐体を製作した。実施例1と同様に軽量で捩れやソリが少ない、薄型ディスプレイ筐体が製作できた。
1a 額縁部
1b 周面部
2 表示パネル
3 パネルユニットシャーシ
4 バックライトユニット
5 バックライトシャーシ
6 後キャビネット
7 パネルユニットシャーシとバックライトシャーシとの一体成形部品
7a さらに後キャビネットの一部も一体成形した場合
8 前キャビネットとパネルユニットシャーシおよびバックライトシャーシとの一体成形部品
8a 額縁部
8b 周面部
9 勘合凹部
10 勘合凸部
11 ボス部
12 リブ形状
13 肉厚部
A 薄型ディスプレイ筐体の上部中央
B 薄型ディスプレイ筐体の角部
Claims (9)
- パネルユニットシャーシ、バックライトシャーシ、および後キャビネットとを含む薄型ディスプレイ筐体であって、パネルユニットシャーシおよび/またはバックライトシャーシが、熱可塑性樹脂中に不連続の強化繊維がランダム配向して存在する繊維強化複合材料からなり、複合材料中に含まれる強化繊維の平均繊維長が5mm超100mm以下を満たす薄型ディスプレイ筐体。
- 繊維強化複合材料中に含まれる強化繊維が、下記式(1)で定義される臨界単糸数以上で構成される強化繊維束(A)について、該成形体中の強化繊維全量に対する割合が5Vol%以上80Vol%未満であり、かつ強化繊維束(A)中の平均繊維数(N)が下記式(2)を満たす、請求項1に記載の薄型ディスプレイ筐体。
臨界単糸数=600/D (1)
0.7×104/D2<N<6×104/D2 (2)
(ここでDは強化繊維の平均繊維径(μm)である) - 前キャビネットをさらに有する請求項1または2に記載の薄型ディスプレイ筐体。
- パネルユニットシャーシとバックライトシャーシが一体成形部品からなる請求項1〜3のいずれかに記載の薄型ディスプレイ筐体。
- 前キャビネット、パネルユニットシャーシおよびバックライトシャーシとが一体成形部品からなる請求項3に記載の薄型ディスプレイ筐体。
- 後キャビネットが熱可塑性樹脂と強化繊維とを含む繊維強化複合材料からなる請求項1〜5のいずれかに記載の薄型ディスプレイ筐体。
- パネルユニットシャーシと後キャビネットとが嵌合を含む手段で締結されている請求項1〜6のいずれかに記載の薄型ディスプレイ筐体。
- 前キャビネットと後キャビネットが嵌合を含む手段で締結されている請求項3〜7のいずれかに記載の薄型ディスプレイ筐体。
- 外表面側に加飾層を配置した配置した請求項1〜8のいずれかに記載の薄型ディスプレイ筐体。
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