JP2011023176A - 照明装置、液晶表示装置及び素子基板の板取り方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】固体発光素子を長手方向に複数実装してなる短冊形の素子基板を基板材料から合理的に板取りすることができ、基板材料の削減、及びこれによる製品コストの低減を実現する。
【解決手段】長手方向に沿って複数のLED2,2…が実装された短冊形のLED基板20を支持板1上に並設し、LED2,2…の発光を、夫々の実装位置を覆うレンズ3,3…により拡散して被照射物に照射するように構成された照明装置において、各LED2,2…の実装位置にレンズ3,3…の大きさに対応するリフレクタ部21,21…を、LED基板20の幅方向の両側又は一側に張り出すように設ける。LED2,2…をLED基板20の幅方向中心線から一側に偏倚した線上に実装し、LED基板20の一側のみに張り出すようにリフレクタ部21,21…を設けるのが望ましい。
【選択図】図1
【解決手段】長手方向に沿って複数のLED2,2…が実装された短冊形のLED基板20を支持板1上に並設し、LED2,2…の発光を、夫々の実装位置を覆うレンズ3,3…により拡散して被照射物に照射するように構成された照明装置において、各LED2,2…の実装位置にレンズ3,3…の大きさに対応するリフレクタ部21,21…を、LED基板20の幅方向の両側又は一側に張り出すように設ける。LED2,2…をLED基板20の幅方向中心線から一側に偏倚した線上に実装し、LED基板20の一側のみに張り出すようにリフレクタ部21,21…を設けるのが望ましい。
【選択図】図1
Description
本発明は、LED等の固体発光素子を光源とし、例えば、液晶表示パネルに透過光を照射するバックライト装置として使用される照明装置、及びこの照明装置を備える液晶表示装置並びに素子基板の板取り方法に関する。
近年、液晶表示パネルを画像表示部として備える液晶表示装置が広く普及している。液晶表示装置は、液晶表示パネルの背後にバックライト装置(照明装置)を配置し、該バックライト装置の発光を液晶表示パネルにより変調して透過させ、該液晶表示パネルの正面に画像を表示するように構成されている。
液晶表示装置のバックライト装置は、装置の大型化に伴って、液晶表示パネルの背面全体に光源を配置する直下型が広く採用されており、更に、薄型化を達成し、また消費電力の削減を図ることを目的として、LED(発光ダイオード)等の固体発光素子を光源とする直下型のバックライト装置が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたバックライト装置は、矩形板状の基板の一面に縦横に並べて多数のLEDを実装してあるLED基板を一又は複数枚使用し、これらを箱形の保持枠(バックライトフレーム)の底面上に配置して構成されている。LED基板に実装された多数のLEDは、光拡散用のレンズ(キャップ)により各別に覆ってあり、これらのレンズが夫々のLEDの発光を拡散することにより、液晶表示パネルの背面全体に均等な光照射を行わせるようになしてある。
しかしながら、特許文献1に記載のバックライト装置においては、多数のLEDを縦横に並べて実装してなる矩形のLED基板が使用されており、保持体の内部での配置の自由度が制限されるため、液晶表示パネルのサイズに合わせて構成される異なる大きさの保持体に共通して適用することが難しく、液晶表示パネルのサイズに合わせてLED基板を個々に設計する必要があった。
また特許文献1に記載のバックライト装置に用いられているLED基板において、多数のLEDの実装スペースは、これらの駆動回路の形成スペースを含めてわずかであり、多くの不要スペースを含む大判の基板が用いられることから、バックライト装置及びこれを備える液晶表示装置の製品コストの上昇を招くという問題があった。
このような問題に対応するため、本願出願人は、LEDを光源とする新たな構成の照明装置を先に提案している。この照明装置は、細幅長寸の基板の長さ方向に複数個(5個程度)のLEDを等間隔に実装してなる短冊形のLED基板を使用し、この種のLED基板複数枚を支持板の面上に並置して構成してある。
この構成によれば、短冊形のLED基板の数、及び支持板上での配置を適宜に変更することにより、異なるサイズの液晶表示パネルに柔軟に対応することが可能となる。また短冊形のLED基板は、LEDの実装及び駆動回路の形成のために必要な最小限の幅を有しておればよく、基板材料を削減し、製品コストの低減を達成することができる。
この構成においても、LED基板に実装されたLEDの上部には、前述したように、夫々の発光を拡散するためのレンズを設ける必要がある。光拡散用のレンズは、夫々のLEDの実装位置を中心とし、各LEDを覆うように配置される。このようにレンズによって覆われるLED基板の表面には、夫々のLEDの発光を反射してレンズに導くリフレクタ部を設けるのが望ましい。該リフレクタ部は、LED基板の表面に、例えば、ポリカーボネート等、優れた光反射性を有する樹脂製の反射層を形成することにより設けてある。
従って、短冊形のLED基板の幅寸法は、実際には、前記レンズに対応する形状を有するリフレクタ部の大きさにより支配されることとなり、基板材料の削減及び製品コストの低減に限界があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、LED等の固体発光素子を長手方向に複数実装してなる短冊形の素子基板の形状の簡易な工夫により、基板材料の削減による製品コストの低減を実現し得る照明装置、及びこれを用いた液晶表示装置を提供し、また以上の素子基板を基板材料から合理的に切り出すための板取り方法を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、長手方向に沿って複数の固体発光素子が実装された短冊形の素子基板を支持板上に並設し、前記固体発光素子の発光を、夫々の実装位置を覆うように取り付けたレンズにより拡散し、前記支持板に対向配置された被照射物に照射する照明装置において、前記素子基板は、前記固体発光素子の実装位置の夫々に、前記レンズに対応する大きさを有し前記素子基板の幅方向の外側に張り出して設けられたリフレクタ部を備えることを特徴とする。
本発明においては、複数の固体発光素子の実装位置の夫々に光拡散用にレンズを取り付け、該レンズの形状に対応するリフレクタ部を設けてある構成において、素子基板の幅方向の外側に張り出すようにリフレクタ部を設け、素子基板の幅をリフレクタ部の必要幅よりも小さくして基板材料を削減する。また基板素材から素子基板を切り出す際に、張り出し部分を利用した合理的な板取りを可能とし、基板材料を削減する。
また本発明に係る照明装置は、前記固体発光素子が、前記素子基板の幅方向中心線から一側に偏倚した線上に実装してあることを特徴とする。
本発明においては、短冊形の素子基板の幅方向中心から偏倚した位置に固体発光素子が実装され、この実装位置を中心としてリフレクタ部が設けてある。リフレクタ部は、基板の幅方向の一側に大きく張り出し、他側には小さく張り出す。基板材料から素子基板を切り出す際に、張り出し量の大小を利用した合理的な板取りを実施することにより、基板材料を削減する。
また本発明に係る照明装置は、前記リフレクタ部が、前記素子基板の幅方向一側にのみに張り出すように設けてあることを特徴とする。
本発明においては、リフレクタ部を素子基板の幅方向一側のみに張り出すように設け、幅方向他側へのリフレクタ部の張り出し量をゼロとする。基板材料から素子基板を切り出す際に、一側への張り出しを利用した合理的な板取りを実施することにより、基板材料を効果的に削減する。
また本発明に係る照明装置は、前記素子基板が、前記支持板の面上に、長手方向に複数個並べ、幅方向に間隔を隔てて複数個並べて配設してあることを特徴とする。
本発明においては、以上のような素子基板を支持板上に均等に並べ、各素子基板に実装された固体発光素子の発光を、支持板に対向配置された被照射物に均等に照射する。
また本発明に係る液晶表示装置は、画像表示用の液晶表示パネルの背後にバックライト装置を配置し、該バックライト装置の発光を前記液晶表示パネルにより変調して透過させ、該液晶表示パネルの正面に画像を表示する液晶表示装置において、前記バックライト装置として、前述した構成の照明装置を用いてあることを特徴とする。
本発明においては、液晶表示パネルに透過光を照射するバックライト装置として前述した照明装置を適用し、バックライトシャーシの底面に並置する素子基板の基板材料を削減し、製品コストの低減を達成する。
更に本発明に係る素子基板の板取り方法は、前述した照明装置に使用する素子基板を基板材料から切り出す素子基板の板取り方法であって、2つの素子基板の組を、夫々のリフレクタ部の張り出し側が対向し、夫々の張り出し部が長さ方向に交互に位置して幅方向に重なる状態で切り出すことを特徴とする。
本発明においては、2つの素子基板の組を、夫々のリフレクタ部の張り出し部分が長さ方向に交互に位置し、幅方向に重なる(オーバラップする)状態で基板材料から板取りする。これにより、板取りに必要な幅が張り出し部の重なり幅分だけ小さくなり、基板材料を削減することができる。リフレクタ部の張り出し幅が、素子基板の幅方向に異なる場合には、張り出し幅が大きい側を重ねるように板取りすることで、板取りに必要な幅が更に小さくなり、基板材料を一層削減することができる。リフレクタ部が幅方向の一側のみに張り出している場合には、板取りに必要な幅が更に小さくなり、基板材料をなお一層削減することができる。
本発明に係る照明装置及び液晶表示装置においては、短冊形の素子基板に実装された固体発光素子の実装位置の夫々に、光拡散用のレンズに対応する大きさのリフレクタ部を、素子基板の幅方向に張り出すように設けたから、素子基板の他の部分を最小限の幅として基板材料を削減することができ、またリフレクタ部の張り出し部分を利用した合理的な板取りにより、基板材料を更に削減することができ、製品コストを低減することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
図1は、本発明に係る照明装置の平面図、図2は、本発明に係る照明装置の分解斜視図である。図示の照明装置は、液晶表示パネルの背後に配置し、該液晶表示パネルの全面に均等に光を照射すべく使用されるバックライト装置として構成されたものであり、対象となる液晶表示パネルに対応する矩形平板形の支持板1の全面に、光源となる多数のLED(発光ダイオード)2,2…を縦横に並べて構成されている。
図2に示すように、LED2、2…は、複数個(図においては5個)単位でLED基板20,20…に実装されている。LED基板20は、細幅長寸の短冊形状を有しており、複数のLED2,2…は、LED基板20の一面上に、長手方向に相互に等しい間隔を隔てて実装されている。LED基板20に実装されたLED2,2…の上部には、夫々の上部を覆うように光拡散用のレンズ3,3…が各別に取り付けてある。
図3は、LED基板の20の外観を示す斜視図、図4は、LED2の実装位置の近傍を拡大して示すLED基板20の平面図、図5は、同位置の側断面図である。図4には、LED2の実装位置を明示するために、レンズ3の図示を省略してある。本図に示すようにLED2は、LED基板20の幅方向の中央ではなく、幅方向の中心線Aから一側に所定量Δだけ偏倚した位置に実装してある。図1〜図2に示すように、1つのLED基板20上に並ぶ複数のLED2,2…の偏倚方向及び偏倚量は同じである。
LED基板20には、LED2の実装位置にリフレクタ部21が設けてある。リフレクタ部21は、LED2の実装位置を中心とする円形の部分であり、その表面には、例えば、ポリカーボネート等、優れた光反射性を有する樹脂製の反射層が形成されている。このようなリフレクタ部21は、LED2の実装位置を中心とすることから、LED基板20に対し、該LED基板20の幅方向に偏倚しており、図4に示すように、幅方向の一側のみでLED基板20の外側に張り出し、他側においては、LED基板20の幅内に収まっている。このような配置は、LED基板20上でのLED2の偏倚量Δを、リフレクタ部21の必要直径とLED基板20の幅とに基づいて設定することで実現される。具体的には、偏倚量Δを、リフレクタ部21の直径とLED基板20(リフレクタ部21以外の部分)の幅との差の半量に設定すればよい。
図6は、本発明に係る照明装置に使用するLED基板20の板取り方法の説明図である。LED基板20を大判の基板材料から切り出す場合、図示のように、2つのLED基板20夫々のリフレクタ部21の張り出し側を対向させ、両者の張り出し部が長さ方向に交互に位置し、また幅方向に重なる(オーバラップする)状態で板取りする。これにより、2つのLED基板20は、リフレクタ部21の直径2つ分の幅から、リフレクタ部21の張り出し幅1つ分を減じた幅範囲内で板取りすることができる。従って、図示のように8つのLED基板20,20…を板取りする際に必要な幅寸法Xは、リフレクタ部21の直径8つ分の幅から、リフレクタ部21の張り出し幅4つ分を減じた値となる。
図7は、参考例としてのLED基板20の板取り方法の説明図である。本図に示すLED基板20は、幅方向の中央にLED2,2…が実装され、これらの実装位置を中心として、レンズ(図示せず)の大きさに対応する円形のリフレクタ部21が設けてある。リフレクタ部21は、LED基板20の幅方向両側に張り出し部を有しておらず、LED基板20は、全長に亘ってリフレクタ部21の直径と同じ幅を有している。
このようなLED基板20を8つ板取りする場合、必要となる幅寸法Zは、図7に示すように、リフレクタ部21の直径の8つ分である。この幅寸法Zは、リフレクタ部21の大きさが同一である場合、図6に示す板取り方法において必要となる幅寸法Xよりも十分に、具体的には、リフレクタ部21の張り出し幅4つ分だけ小さい。
このように。本発明の照明装置に使用されているLED基板20,20…は、参考例としての図7に示すLED基板20,20…よりも狭い幅範囲内で基板材料から板取りすることができ、多くのLED基板20,20…を製造する場合、基板材料を削減し、製品コストの低減を達成することが可能となる。本発明においては、以上の効果を、LED基板20上に並ぶLED20,20…の実装位置を幅方向に偏倚し、この実装位置を中心とする円形のリフレクタ部21の張り出し部分をLED基板20の一側だけに生じさせる簡易な構成により達成することができる。
なお、リフレクタ部21を幅方向の一側のみでLED基板20の外側に張り出すように設けることは、本発明の必須の要件ではなく、一側の張り出し量を小さくした構成、及び両側の張り出し量を等しくした構成も本発明の範囲に含まれる。
図8は、本発明に係る照明装置に使用するLED基板20の他の実施の形態を示す外観斜視図、図9は、図8に示すLED基板の要部の平面図である。図9には、LED2の実装位置を明示するために、レンズ3の図示を省略してある。
図8、図9に示すように、LED2,2…は、LED基板20の幅方向の中心線A上に並べて実装してある。LED基板20は、LED2,2…の実装位置の夫々に設けたリフレクタ部21,21…を備えている。リフレクタ部21は、LED2の実装位置を中心とする円形の部分であり、その表面には、例えば、ポリカーボネート等、優れた光反射性を有する樹脂製の反射層が形成されている。
リフレクタ部21は、図9に示すように、LED基板20の幅方向両側に夫々張り出すように設けてある。リフレクタ部21は、LED2の実装位置を中心としており、LED2の実装位置は、LED基板20の幅方向の中心線A上であることから、リフレクタ部21は、LED基板20の張り出し幅は、幅方向両側において略等しい。このようなリフレクタ部21の張り出しは、LED基板20の他の部分の幅を、リフレクタ部21の直径よりも小さくすることで実現される。
図10は、図8に示すLED基板20の板取り方法の説明図である。図8に示すLED基板20を大判の基板材料から板取りする場合、図6と同様に、2つのLED基板20,20を夫々のリフレクタ部21,21…の張り出し側が対向し、夫々の張り出し部分が長さ方向に交互に位置し、また幅方向に重なる(オーバラップする)状態で切り出す。これにより、2つのLED基板20,20は、リフレクタ部21の直径2つ分の幅から、LED基板20の一側へのリフレクタ部21の張り出し幅分を減じた幅範囲内で板取りすることができる。
従って、図10に示すように、8つのLED基板20,20…を板取りする際に必要な幅寸法Yは、リフレクタ部21の直径8つ分の幅から、夫々のLED基板20,20…の間で重なるリフレクタ部21の張り出し幅7つ分を減じ、更に、最も外側に位置するLED基板20,20のリフレクタ部21の張り出し幅2つ分を加えた値となる。この必要幅Yは、参考例として示した図7の板取り方法における必要幅Zよりも十分に、具体的には、リフレクタ部21の張り出し幅5つ分だけ小さい。図8、図9に示すLED基板20においても、基板材料を削減することができる。
レンズ3は、図3、図8に示すように、円形の平面形状を有し、図5に示すように、一面が平坦で、他面が凸状に湾曲した断面形状を有する凸レンズである。レンズ3の平坦な一面の中央には凹部30が設けてあり、この凹部30の周辺には、複数本の支持脚31,31…が突設されている。このように構成されたLED3は、平坦面を下としてLED基板20の表面に載置し、図5に示すように、凹部30内にLED2が受容されるように位置決めし、3本の支持脚31,31…の夫々をLED基板20に接着することにより、LED基板20の表面から適長離れた位置に取付けられている。
前述したようにLED基板20に設けられるリフレクタ部21は、該リフレクタ部21に向かうLED2の発光を反射し、レンズ3の側に導く作用をなすものである。前述の如く形成されるリフレクタ部21は、レンズ3と同心であり、該レンズ3の直径と同じか、又はやや大きくした円形形状を有するから、LED2の発光の反射は良好に行われる。
支持板1上でのLED2,2…の配置は、例えば、図2に示すように、以上の如く構成された8個のLED基板20,20…を、長手方向に2つ並べ、これらを、幅方向に間隔を隔てて4列に並べて実現されている。なお、LED基板20,20…の数及び配置は、図示の形態に限らず、支持板1の大きさ及び形状に応じて適宜に設定することができる。また、各LED基板20に実装されるLED2,2…の数も、図示の5個に限らず、適宜の数に設定することができ、異なる数のLED2,2…が実装されたLED基板20.20…を併用してもよい。
LED基板20,20…の両端部には、外部接続用の端子部22,23が設けてあり、長手方向に並ぶ2つのLED基板20,20は、相対向する位置にある夫々の端子部22.22をコネクタ4で接続することにより相互に接続してある。他端の端子部23,23は、外部電源との接続のために用いられており、LED基板20,20…に実装されたLED2,2…は、外部電源からの給電により発光するようになしてある。
LED基板20,20…には、端子部22,22…の近傍に、表裏に貫通する位置決め孔24,24…が形成され、また支持板1には、LED基板20,20…の列間の3箇所に、端子部22,22の対向部の間に位置して表裏に貫通する固定孔10,10…が形成されており、前述の如く並べたLED基板20,20…は、列間に架け渡すように配した基板保持具6(図11参照)により、前記コネクタ4及び反射シート5(図2参照)と共に、支持板1との間に挾持されるように固定してある。
前記位置決め孔24,24…は、以上の固定に際し、基板保持具6の該当位置に突設された位置決め突起と係合し、支持板1上でLED基板20,20…を位置決めする作用をなす。また前記固定孔10,10…は、基板保持具6から突出する固定爪60(図11参照)を差し込み、支持板1の裏面側周縁に係合させることで、LED基板20,20、コネクタ4及び反射シート5を抜け止めする作用をなす。
本発明に係る照明装置は、複数のLED基板20,20…が配置された支持板1の上面全体を反射シート5で覆って構成される。反射シート5は、ポリカーボネート等、優れた光反射性を有する樹脂製のシートである。反射シート5には、図1、図2に示すように、支持板1上のLED基板20,20…の上に並ぶLED2,2…の対応位置に、円形断面の貫通穴51,51…が形成してあり、LED2,2…の実装位置に取り付けたレンズ3,3…は、各別の貫通穴51,51を経て前記反射シート5の表面に露出するようになしてある。
また反射シート5には、長手方向に並ぶLED基板20,20の対向位置間に、夫々の端部に設けた前記端子部22,22、及びこれらを接続するコネクタ4の受容が可能な矩形断面の貫通穴52,52…が形成され、更に、これらの貫通穴52,52…の間に、支持板1に設けた固定孔10,10…に対応する円形断面の貫通穴53,53…が形成されている。前述した基板保持具6は、貫通穴53,53…を経て固定穴10,10…に固定爪60,60…を差し込むことで支持板1に固定され、該支持板1との間に、反射シート5と共に、貫通穴52,52…から露出するコネクタ4を介してLED基板20,20…を挾持するようになしてある。
以上の如く構成された照明装置において、LED基板20,20…に並ぶLED2,2…の発光は、各別のレンズ3,3…による拡散と、反射シート5による反射との相乗効果により支持板1の面上に均等に分散し、支持板1に対向された被照射物に照射される。
図11は本発明に係る照明装置をバックライト装置として備える液晶表示装置の断面図である。液晶表示装置は、画像表示部としての液晶表示パネル8を備える。液晶表示パネル8は、複数枚の光学シート81,81…(拡散板、反射偏光板、プリズムシート、拡散シート等)と積層し、これらの周縁部を、前保持枠82と後保持枠83とにより一体に挾着して液晶モジュールを構成している。
本発明に係る照明装置は、支持板1を底板とし、該支持板1の周縁に枠部11を立ち上げてなるバックライトシャーシの内部にLED基板20,20…を前述の如く並設し、これらの上部を反射シート5により覆って構成されており、枠部11の周縁を後保持枠体85の背面に固定することで、LED基板20,20…に並設されたLED2,2…が、被照射物としての液晶表示パネル8に背面に光学シート81,81…を介して対向するように取付けてある。
図11には、LED基板20,20…及び反射シート5を支持板1との間に挾持固定する基板保持具6が図示されている。基板保持具6は、支持板1の側に突出する固定爪60を備えており、この固定爪60を、前述したように支持板1に設けた固定孔10に通し、裏面側の周縁に係合させることで、支持板1との間に反射シート5及びコネクタ4を介してLED基板20.20を挾持している。基板保持具6は、液晶表示パネル8の側に突出する支え突起61を備えている。該支え突起61は、図示のように、光学シート81に当接し、該光学シート81の撓みを制限し、支持板1上のLED2,2…との間の間隔を適正に保つ作用をなす。
液晶表示装置は、以上の如く液晶モジュール及び照明装置を組み付けた前保持枠82及び後保持枠83を正面キャビネット 80aに固定し、該正面キャビネット 80aの背面を背面キャビネット 80bにより覆って構成されている。このように構成された液晶表示装置においては、支持板1上に並ぶLED2,2…の発光が、該支持板1に対向配置された液晶モジュールの全面に均等に照射され、光学シート81,81…及び液晶表示パネル8を透過し、正面キャビネット 80aの前面開口に露出する液晶表示パネル8の表示面に画像が表示される。
なお以上の如き液晶表示装置は、本発明に係る照明装置の適用例の1つであり、本発明に係る照明装置は、面状の被照射物の全面に均等に光照射することが要求される各種の用途に適用し得ることは言うまでもない。
1 支持板
2 LED(固体発光素子)
3 レンズ
8 液晶表示パネル
20 LED基板(素子基板)
21 リフレクタ部
2 LED(固体発光素子)
3 レンズ
8 液晶表示パネル
20 LED基板(素子基板)
21 リフレクタ部
Claims (6)
- 長手方向に沿って複数の固体発光素子が実装された短冊形の素子基板を支持板上に並設し、前記固体発光素子の発光を、夫々の実装位置を覆うように取り付けたレンズにより拡散し、前記支持板に対向配置された被照射物に照射する照明装置において、
前記素子基板は、前記固体発光素子の実装位置の夫々に、前記レンズに対応する大きさを有し前記素子基板の幅方向の外側に張り出して設けられたリフレクタ部を備えることを特徴とする照明装置。 - 前記固体発光素子は、前記素子基板の幅方向中心線から一側に偏倚した線上に実装してある請求項1に記載の照明装置。
- 前記リフレクタ部は、前記素子基板の幅方向一側にのみに張り出すように設けてある請求項2に記載の照明装置。
- 前記素子基板は、前記支持板の面上に、長手方向に複数個並べ、幅方向に間隔を隔てて複数個並べて配設してある請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の照明装置。
- 画像表示用の液晶表示パネルの背後にバックライト装置を配置し、該バックライト装置の発光を前記液晶表示パネルにより変調して透過させ、該液晶表示パネルの正面に画像を表示する液晶表示装置において、
前記バックライト装置として、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の照明装置を用いてあることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の照明装置に使用する素子基板を基板材料から切り出す素子基板の板取り方法であって、
2つの素子基板の組を、夫々のリフレクタ部の張り出し側が対向し、夫々の張り出し部が長さ方向に交互に位置して幅方向に重なる状態で切り出すことを特徴とする素子基板の板取り方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10209562B2 (en) | 2012-05-23 | 2019-02-19 | Funai Electric Co., Ltd. | Display device |
WO2020262905A1 (ko) * | 2019-06-25 | 2020-12-30 | 서울반도체 주식회사 | 광원 렌즈 및 이를 포함하는 광원 모듈 |
-
2009
- 2009-07-14 JP JP2009166052A patent/JP2011023176A/ja active Pending
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