JP2013086821A - シート貼合方法およびシート貼合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機能シートの不良部分を、何処にも引っ掛けることなく、基材シートとともに巻き取ることが容易に可能となり、安定した生産を実現することができるシート貼合方法を提供する。
【解決手段】切断工程15において、基材シート11(第1シートの一例)上で機能シート12(第2シートの一例)のうちの所定部分の一例である不良部分を、当該不良部分の前後の部分から切り離した後、剥離工程18において、基材シート11を剥離ブロック19(剥離部材の一例)の先端部分で鋭角に送ることにより、機能シート12の不良部分の先端を基材シート11から一旦剥がし、次いで、基材シート11から剥離した機能シート12を折り曲げて、機能シート12が剥がされた基材シート11に、基材シート11から剥離した機能シート12の一部を再度貼り付け、機能シート12の所定部分を基材シート11とともに回収する。
【選択図】図1
【解決手段】切断工程15において、基材シート11(第1シートの一例)上で機能シート12(第2シートの一例)のうちの所定部分の一例である不良部分を、当該不良部分の前後の部分から切り離した後、剥離工程18において、基材シート11を剥離ブロック19(剥離部材の一例)の先端部分で鋭角に送ることにより、機能シート12の不良部分の先端を基材シート11から一旦剥がし、次いで、基材シート11から剥離した機能シート12を折り曲げて、機能シート12が剥がされた基材シート11に、基材シート11から剥離した機能シート12の一部を再度貼り付け、機能シート12の所定部分を基材シート11とともに回収する。
【選択図】図1
Description
本発明は、プラズマ・ディスプレイ・パネルや液晶パネル、有機EL、太陽電池等の貼合対象物に、電磁波シールドや光透過率調整、色度調整、反射防止などの機能のうちの少なくとも一つの機能を発現するシートを貼り付けるシート貼合方法およびシート貼合装置に関する。
従来より、ロール状に巻かれた材料を搬送するために、搬送用シート(以降、「基材シート」と述べる。)上に、商品に貼り付けられて各種機能、例えば電磁波シールド、透過率調整、色調調整などの機能のうちの少なくとも一つの機能を発現するシート(以降、「機能シート」と述べる。)を形成してなる積層シートを、ロール状に巻いて、Roll to Rollで基材シートをその長手方向に搬送する技術が一般的に知られている。さらに、従来より、機能シートを貼合対象物に貼り付けるために、積層シートをハーフカットして、基材シート上で機能シートのみを所定の長さに切断した後、基材シートを剥離ブロック上で鋭角に送ることにより機能シートを基材シートから剥離して、基材シートをその長手方向に搬送しながら、機能シートを貼合対象物に貼り付ける技術が一般的に知られている。
図9(a)は、剥離ブロック上で機能シートが基材シートから剥離する動作を示している。図9(a)に示すように、剥離ブロック1上を滑るように基材シート2が搬送されることにより、鋭角な角度θを有する剥離ブロック1の先端部分において基材シート2が折り曲げられる一方で、所定の長さに切断されている機能シート3が、剥離ブロック1の先端において、搬送されている基材シート2から剥離して、図示しない貼合対象物に貼り付けられる。
しかしながら、連続して搬送される機能シートには不良箇所が存在する場合がある。したがって、機能シートのうち、良品部分については貼合対象物に貼り付け、不良箇所を含む不良部分(不要部分)については除去する必要がある。
機能シートの不良部分を除去する方法としては、所定の長さに切断されている機能シートの不良部分を、例えばダミー対象物などの対象物以外の物に貼り付けて除去する方法がある。しかし、この方法では、貼合対象物の、機能シートが貼り付けられる領域が、大きくなればなるほど、機能シートの不良部分を貼り付けるダミー対象物などの対象物以外の物も大きくなるので、設備が過大になり、コスト高を招くという問題がある。
そこで、図9(b)に示すように、機能シートの不良部分4を基材シート2から剥離させずに、基材シート2とともに巻き取る方法が望まれている。
例えば、特許文献1には、積層フィルムの搬送方向が変わる箇所で基材シートから機能シートが剥離しないようにするための技術が記載されている。具体的には、図10に示すように、複数のロールバー5を、搬送ローラ6の周方向に沿って、積層フィルムの厚み以上(基材シート7と機能シート8の合計の厚み以上)の間隔を設けて搬送ローラ6に対向させ、複数のロールバー5と搬送ローラ6との間の隙間に積層フィルムを通すことにより、所定の長さに切断されている機能シート8の剥離を防止している。
しかしながら、特許文献1に記載されている構成は、機能シートを基材シートから剥離するための剥離ブロック上で、機能シートの不良部分が基材シートから剥離しないようにするためのものではなく、積層フィルムを剥離ブロックまで搬送する途中で積層フィルムの搬送方向が変わる箇所において、基材シートから機能シートが剥離しないようにするものであり、積層フィルムの搬送方向を変える搬送ローラは、積層フィルムを鋭角に送る形状とはなっておらず、搬送ローラにおいて機能シートの剥離は起こり難くなっている。そのため、特許文献1に記載されている構成は、機能シートが基材シートから安定して剥離するように基材シートを鋭角に送る剥離ブロックの先端で、不要な機能シートが基材シートから剥離しないようにする構成には適していない。
たとえば、特許文献1に記載されている構成と同様に、複数のロールバーを、積層フィルムの厚み以上の間隔を設けて剥離ブロックの先端部分に対向させると、基材シートから剥がれた機能シートがロールバーに引っかかる等の現象が発生する。この現象は、搬送ミスの原因となる。さらに、機能シートが引っかかったり、それによって擦れたりすると、機能シートから異物が発生するおそれがある。特に、機能シートの最表面層としてハードコートなどの硬い膜が形成されている場合に、その膜が機能シートから剥がれ落ちて異物となることがある。
このように、基材シートから剥離した機能シートを剥離ブロックに押さえつける部材に機能シートが引っかかる等の現象が起こるのは、特に、剥離ブロックの先端部分の極部(剥離ブロックの極先端)の曲率半径、剥離ブロックの先端部分の角度、すなわち、剥離ブロックの先端に向けて送られてくる基材シートが摺動する剥離ブロックの第1摺動面と、剥離ブロックの先端で曲げられた基材シートが摺動する剥離ブロックの第2摺動面とがなす角度、シートの剛性等の影響が大きい。
つまり、剥離ブロックの極先端の曲率半径が小さくなるほど、また、剥離ブロックの先端部分の角度が鋭角になるほど、剥離工程は安定になるが、その反面、機能シートを剥離ブロックに押さえつける部材を剥離ブロックの先端部分に対向させて、機能シートが剥離しないようにする場合には、上記した現象が発生しやすくなる。また、機能シートの剛性が高いほど、上記した現象が発生しやすい。機能シートに導電性金属膜が含まれていたり、機能シートの膜厚が厚い場合に、機能シートの剛性は高くなる。
本発明は、上記問題に鑑み、機能シートの不良部分を、何処にも引っかけることなく、基材シートとともに巻き取ることが容易に可能となり、安定した生産を実現することができるシート貼合方法およびシート貼合装置を提供することを目的とする。
本発明のシート貼合方法は、第1シート上に第2シートを有する積層シートを、その長手方向に搬送しながら、前記第1シート上で所定の長さに切断されている前記第2シートを、前記第1シートから剥がして、貼合対象物に貼り付けつつ、前記第2シートが剥がされた前記第1シートを回収するシート貼合方法において、前記第1シート上で前記第2シートのうちの所定部分を、当該所定部分の前後の部分から切り離した後、前記第1シートを剥離部材の先端部分で鋭角に送ることにより、前記第2シートの所定部分の先端を前記第1シートから剥がし、次いで、前記第1シートから剥離した前記第2シートを折り曲げて、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに、前記第1シートから剥離した前記第2シートの一部を再度貼り付け、前記2シートの所定部分を前記第1シートとともに回収することを特徴とする。
また、本発明のシート貼合方法の他の側面は、前記第2シートの所定部分の先端が前記第1シートから剥離する前に、前記剥離部材の先端部分の極部の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する凹部が形成された押さえ部材を、その凹部と前記剥離部材の先端部分との間に所定の隙間が形成されるように配置し、次いで、前記第1シートから剥がれた前記第2シートを、前記押さえ部材の凹部に沿って搬送することで折り曲げて、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに再度貼り付けることを特徴とする。
また、本発明のシート貼合方法の他の側面は、前記第2シートの所定部分の先端が前記第1シートから剥離した後に、前記剥離部材の先端部分の極部の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する凹部が形成された押さえ部材を移動させて、前記第1シートから剥離した前記第2シートを前記押さえ部材の凹部に当接させて折り曲げ、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに、前記第1シートから剥離した前記第2シートの一部を再度貼り付けることを特徴とする。
また、本発明のシート貼合方法の他の側面は、前記第2シートの所定部分の先端が前記第1シートから剥離した後に、前記第1シートから剥がれた前記第2シートの一部を少なくとも2本のローラで前記剥離部材の先端部分に押さえることにより、前記第1シートから剥離した前記第2シートを折り曲げて、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに、前記第1シートから剥離した前記第2シートの一部を再度貼り付け、次いで、前記剥離部材の先端部分を挟み込むように、前記少なくとも2つのローラを移動させることを特徴とする。
また、本発明のシート貼合方法の他の側面は、前記剥離部材の先端部分を挟み込むように、前記少なくとも2つのローラを移動させる際に、前記少なくとも2つのローラを互いに引き寄せあう力により、前記第2シートを前記第1シートに押圧することを特徴とする。
また、本発明のシート貼合方法の他の側面は、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに、前記第1シートから剥離した前記第2シートの一部を再度貼り付ける作業エリアから離れた位置に前記剥離部材の先端部分が待機しており、前記剥離部材の先端部分の仰角が変化することにより、前記剥離部材の先端部分が前記作業エリアに配置されることを特徴とする。
また、本発明のシート貼合装置は、第1シート上に第2シートを有する積層シートを、その長手方向に搬送しながら、前記第1シート上で所定の長さに切断されている前記第2シートを、前記第1シートから剥がして、貼合対象物に貼り付けつつ、前記第2シートが剥がされた前記第1シートを回収するシート貼合装置において、前記第1シート上で前記第2シートのうちの所定部分を、当該所定部分の前後の部分から切り離す切断機構と、前記第1シートを剥離部材の先端部分で鋭角に送ることにより、前記第2シートの所定部分の先端を前記第1シートから剥がす剥離機構と、前記第1シートから剥離した前記第2シートを折り曲げて、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに、前記第1シートから剥離した前記第2シートの一部を再度貼り付ける再貼付機構と、を備え、前記第2シートの所定部分を前記第1シートとともに回収することを特徴とする。
また、本発明のシート貼合装置の他の側面は、前記再貼付機構が、前記剥離部材の先端部分の極部の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する凹部が形成された押さえ部材を含むことを特徴とする。
また、本発明のシート貼合装置の他の側面は、前記再貼付機構が、少なくとも2本のローラを含むことを特徴とする。
また、本発明のシート貼合装置の他の側面は、前記剥離部材の先端部分が前記再貼付機構から離れた位置に待機しており、前記剥離部材の先端部分の仰角が変化することにより、前記剥離部材の先端部分が前記再貼付機構の作業エリアに配置されることを特徴とする。
本発明によれば、第2シートの所定部分を、何処にも引っかけることなく、第1シートとともに巻き取ることが容易に可能となり、安定した生産を実現することができる。
以下、本発明を実施するための形態の幾つかの例について、図面を参照しながら説明する。但し、同じ構成要素には同じ符号を付して、重複する説明を省略する場合もある。また、図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。また図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は図面作成の都合上から、実際とは異なる。なお、以下の実施の形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって特に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るシート貼合装置の構成図である。まず、図1を用いて、本実施の形態1に係るシート貼合装置10の概要を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るシート貼合装置の構成図である。まず、図1を用いて、本実施の形態1に係るシート貼合装置10の概要を説明する。
このシート貼合装置10には、第2シートの一例である機能シート12を、第1シートの一例である基材シート11上に有する積層シートが巻かれてなる原反13が設置される。この原反13から引き出された積層シートは、その長手方向に、複数本の搬送ローラ14を介して搬送されて、切断工程を実施する切断機構15へ送られる。
切断機構15には、下台16と刃物17とが所定の間隔をあけて保持されている。切断機構15まで送られた積層シートは、下台16と刃物17と間を搬送される。積層シートが、機能シート12の切断したい長さ分だけ搬送されると、下台16と刃物17との間隔が狭まり、刃物17が機能シート12へ切り込むことで、機能シート12のみが切断される。機能シート12のみを切断するためには、下台16と刃物17との間隔は、刃物17が基材シート11を切断しない範囲で保持される必要がある。このように機能シート12のみが切断され、基材シート11が切断されていない切断状態は、ハーフカットと呼ばれる。この切断機構15と切断工程によれば、基材シート11上で機能シート12のみを所望の長さに切断することができる。
切断機構15によって所定の間隔ごとにハーフカットされた積層シートは、次に、複数本の搬送ローラ14を介して搬送されて、剥離工程を実施する剥離機構18に送られる。剥離機構18には、鋭角な角度の先端部分を有する剥離部材の一例である剥離ブロック19が設けられている。積層シートは、剥離ブロック19の表面を基材シート11が摺動するように搬送される。
剥離ブロック19には第1摺動面と第2摺動面が設けられており、この剥離ブロック19の第1摺動面と第2摺動面の上を基材シート11が摺動する。この第1摺動面と第2摺動面によって、剥離ブロック19の先端部分の鋭角な角度θ1が形成される。第1摺動面上では、第1の方向に沿って剥離ブロック19の先端に向けて送られてくる基材シート11が摺動する。第2摺動面上では、剥離ブロック19の先端で第2の方向へ折り曲げられた基材シート11が摺動する。つまり、基材シート11は、剥離ブロック19の先端に向けて、第1の方向に沿って第1摺動面上を摺動し、剥離ブロック19の先端で折り曲げられて、第2の方向に沿って第2摺動面上を摺動する。したがって、基材シート11は、剥離ブロック19上で鋭角に送られる。
基材シート11は、剥離ブロック19の先端を介して一定のテンションがかけられた状態で、剥離ブロック19の第1摺動面上と第2摺動面上を、鋭角な角度θ1を有する剥離ブロック19の先端部分を介して搬送される。これにより、通常は、積層シートのハーフカットされた部分が剥離ブロック19の先端を通過するときに、機能シート12が基材シート11から剥離して、貼合対象物20に貼り付けられる。一方、基材シート11は、剥離ブロック19の先端で折り曲げられて、剥離ブロック19に沿ってさらに搬送される。そして、剥離ブロック19から送られた基材シート11は、その長手方向に、複数本の搬送ローラ14を介して搬送されて、巻取りローラ21によって巻き取られる。
このように、第1の方向から送られてきた基材シート11が、剥離ブロック19の、鋭角な角度を有する先端部分に沿って、第2の方向へ折り曲げられることにより、つまり、基材シート11が剥離ブロック19上で鋭角に送られることにより、機能シート12が基材シート11から剥離する。
機能シート12の剥離のしやすさは、基材シート11と機能シート12の接着力や、機能シート12の硬さ、すなわち剛性等によって異なるため、剥離ブロック19の先端部分の角度θ1、すなわち、基材シート11が剥離ブロック19の先端へ向けて搬送される第1の方向と、剥離ブロック19の先端で折り曲げられた基材シート11が搬送される第2の方向とがなす角度、または、剥離ブロック19の先端に向けて送られてくる基材シート11が摺動する剥離ブロック19の第1摺動面と、剥離ブロック19の先端で折り曲げられた基材シート11が摺動する剥離ブロック19の第2摺動面とがなす角度は、45°以下であることが望ましいが、剥離ブロック19の先端部分の極部であって、第1摺動面と第2摺動面がつながる部分である剥離ブロック19の極先端は、角がないように曲面加工を施している。このように剥離ブロック19の極先端を曲面加工することは、シートにキズが入り破断することを防止する。さらには、シート搬送時における抵抗の低減や、静電気発生の防止などの効果を生み出す。
以上のように、このシート貼合装置10は、通常、第1シートの一例である基材シート11上に第2シートの一例である機能シート12を有する積層シートを、その長手方向に搬送しながら、基材シート11上で所定の長さに切断されている機能シート12を基材シート11から剥がして、貼合対象物20に貼り付けつつ、機能シート12が剥がされた基材シート11を回収する。
ここで、機能シート12には、製造上の問題で、異物が付着していたり、打痕やキズが生じていたり、積層された各層の厚みに異常が生じていたりする。このような不良箇所が存在するため、安定して連続生産するためには、機能シート12の良品部分については貼合対象物に貼り付け、不良箇所を含む不良部分については除去しながら、積層シートをその長手方向に連続して搬送する必要がある。
この実施の形態1では、基材シート11を剥離ブロック19上で鋭角に送り、基材シート11から機能シート12の不良部分を一旦剥離させた後、折り曲げることにより、貼合対象物20に貼り付けずに、再度、機能シート12が剥がされた基材シート11に貼り付けて、基材シート11とともに巻き取る。
具体的には、この実施の形態1では、剥離ブロック19の極先端の曲率半径よりも大きい曲率半径を有する凹部が形成された押さえ部材(後述する)を、その凹部と剥離ユニット19の先端部分とが対向して、それらの間に所定の間隔が維持されるように配置し、剥離ブロック19の先端で基材シート11から一旦剥離した機能シート12を、押さえ部材の凹部が有する曲率に沿って搬送して、機能シート12が剥離されている基材シート11へ向けて送る。これにより、基材シート11から剥がれた機能シート12の不良部分が再度、機能シート12が剥離されている基材シート11に貼り付けられて、基材シート11とともに巻き取られる。
さらに具体的な内容について、図面を参照しながら以下で説明する。
まず、この実施の形態1で用いる積層シートの構成について説明する。この実施の形態1では、プラズマ・ディスプレイ・パネルの表示面に直接貼り付ける電磁波シールド用シートを積層フィルムとして用いて検討した。図2(a)は、積層シートの一例である電磁波シールド用シートの構成を示す図である。
電磁波シールド用シート(積層シート)26は、図2(a)に示すように、膜厚30〜50μmの基材シート11の上に、膜厚20〜40μmの接着層22、膜厚70〜130μmの樹脂フィルム層23、膜厚1〜10μmの金属メッシュ層24、膜厚2〜10μmのハードコート層25がこの順序で積み重なった構成をしている。
基材シート11および樹脂フィルム層23には、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネイト(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのフィルムを用いることが可能である。
接着層22には、例えば、アクリル系モノマーをベースにした接着剤を用いることが可能であり、好適には、接着層22は、紫外線や熱および圧力などにより重合が開始する反応開始剤を含んでいる。また、必要に応じて色素などを接着層22に導入することで、光透過率や色調などを調節する機能を付加してもよい。
金属メッシュ層24としては、例えば、銅、銀、金、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル、コバルトなどの導電性金属もしくはその合金、またはバインダ樹脂に導電性微粒子を分散した材料をメッシュ状にシート全面に形成したものを用いることができる。
ハードコート層25は、例えばアクリル系樹脂などの紫外線硬化樹脂を用いた硬度の高い樹脂により形成することができる。
但し、ここで説明したシートの材料は、あくまでも一例であり、特に限定されるものではない。
図2(a)に示すように、機能シート12は、基材シート11以外の層、つまり接着層22、樹脂フィルム層23、金属メッシュ層24、ハードコート層25からなる。この機能シート12を、貼合対象物の一例であるプラズマ・ディスプレイ・パネルに貼り付けた状態を図2(b)に示す。図2(b)に示すように、機能シート12をプラズマ・ディスプレイ・パネル27に貼合する際は、接着層22がプラズマ・ディスプレイ・パネル27の表示面に貼り付けられる。このように、機能シート12をプラズマ・ディスプレイ・パネル27に貼り付けたものが、プラズマ・ディスプレイ28として製品となる。
この実施の形態1で使用した電磁波シールド用シート(積層シート)26の詳細内容は以下のとおりである。
・基材シート11(膜厚35〜40μm):ポリエチレンテレフタレート
・接着層22(膜厚25〜30μm):アクリル系接着剤および感圧式反応開始剤
・樹脂フィルム層23(膜厚100μm):ポリエチレンテレフタレート
・金属メッシュ層24(膜厚1〜3μm):銅
・ハードコート層25(膜厚3〜5μm):アクリル系紫外線硬化樹脂
・基材シート11(膜厚35〜40μm):ポリエチレンテレフタレート
・接着層22(膜厚25〜30μm):アクリル系接着剤および感圧式反応開始剤
・樹脂フィルム層23(膜厚100μm):ポリエチレンテレフタレート
・金属メッシュ層24(膜厚1〜3μm):銅
・ハードコート層25(膜厚3〜5μm):アクリル系紫外線硬化樹脂
次に、シート貼合装置の構成とその動作について、上記した電磁波シールド用シート26を積層シートとして使用した場合を例に、図1を用いて説明する。
始めに、電磁波シールド用シート26(以下、「積層シート26」と称す。)を搬送して、貼合対象物20であるプラズマ・ディスプレイ・パネルに機能シート12を貼合する流れを順に説明する。
まず、基材シート11と機能シート12が積層されてなる積層シート26をロール状に巻いた原反13をシート貼合装置10に設置する。原反13は、図示しない回転可能なモータに連動して回転する。このモータの回転を制御することで、積層シート26の送り量が制御される。この回転により、原反13から引き出された積層シート26が、その長手方向に複数本のローラ14を介して搬送される。ここで、積層シート26の搬送は、積層シート26が垂れないように、積層シート26にテンションをかけた状態で実施される。
積層シート26は、まず切断工程を実施する切断機構15へ送られる。切断工程では、積層シート26は、例えば、所定の間隔をあけて保持されている下台16と刃物17との間に搬送され、貼合対象物20であるプラズマ・ディスプレイ・パネルの表示面へ貼り付けるのに必要な長さ分だけ送られて、下台16に基材シート11が接するように設置される。この状態で、積層シート26は、刃物17でハーフカットされる。これにより、積層シート26が所望の長さにハーフカットされる。つまり、機能シート12が所望の長さに切断される。これ以降は、前回ハーフカットした位置から換算して、貼合対象物20であるプラズマ・ディスプレイ・パネルの表示面へ貼り付けるのに必要な長さ分だけ積層シート26を搬送して、刃物17で積層シート26をハーフカットする作業を繰り返す。これにより、積層シート26は、所定の間隔ごとにハーフカットされる。
ハーフカットは、刃物17と下台16の一方を駆動するか、もしくは刃物17と下台16の両方を駆動して、下台16と刃物17とのギャップを制御することで、機能シート12にのみ刃物17を食い込ませることにより実現する。
刃物17には円盤状の刃物を用いることができる。この場合、円盤状の刃物を回転させながら積層シート26に押し付け、回転刃の刃先が機能シート12に食い込んだ状態で積層シート26の幅方向に回転刃を走引させることで、ハーフカットを実現することができる。なお、無論、刃物17は回転刃に限定されるものではなく、カッター刃のような固定刃を用いてもよい。また、この実施の形態1では、切断工程に刃物17を用いたが、積層シート26をハーフカットするのに、刃物の代わりに、例えばレーザ等の刃物以外のものを用いてもよい。
次に、所定の間隔でハーフカットされた積層シート26は、剥離工程を実施する剥離機構18に送られる。剥離工程では、基材シート11が、先端部分の角度が約10〜45°の剥離ブロック19上を搬送される。これにより、所定の間隔で切断された機能シート12の先端が基材シート11から剥離される。この先端が剥離された機能シート12は、基材シート11を巻き取ることにより徐々に剥離されながら、貼合対象物20であるプラズマ・ディスプレイ・パネル上に搬送されて、プラズマ・ディスプレイ・パネルの表示面に貼り付けられる。機能シート12が剥がされて残った基材シート11は、巻取りローラ21に巻きとられて、廃棄される。
このとき、図1に示すように、剥離された機能シート12を、貼合対象物20であるプラズマ・ディスプレイ・パネルの表示面と貼合ローラ29との間に挟みこんでもよい。この構成によれば、良好に機能シート12を貼合対象物20に貼り付けることが可能となる。
このシート貼合装置10において、基材シート11と機能シート12からなる積層シート26の搬送は、巻取りローラ21の回転により実施してもよい。なお、シート送りを安定して制御するために、2本のローラで基材シート11を一定の圧力で挟み、一方のローラを回転させることで基材シート11を搬送する構成を、必要に応じて導入してもよい。この構成によれば、より安定した搬送を実現できる。
また剥離ブロック19の極先端は、角がないように曲面加工が施されている。このように曲面加工することにより、基材シート11が剥離ブロック19上を滑りやすい状態にしておくことが望ましい。このようにすれば、基材シート11にキズが入り破断することを防止できる。さらに、シート搬送時の抵抗の低減や静電気の発生防止などを図ることも可能となる。なお、必要に応じて、剥離ブロック19の表面にすべりやすいコーティングを施すことも可能である。
続いて、機能シート12に欠陥が存在した場合の巻き取り方法について説明する。
この実施の形態1のシート貼合装置10には、積層シート26を原反13から切断機構15へ搬送する途上に、機能シート12の欠陥を認識するためのシート検査工程を実施するシート検査機構30が設けられている。このシート検査機構30により、切断工程へ積層シート26が搬送されるよりも前に、あらかじめ、機能シート12のどの位置に欠陥が存在するのかが把握される。ここでは、シート検査機構30に、認識カメラ等の検出手段31が設けられており、この検出手段31により、機能シート12の表面の欠陥または、あらかじめ別工程で欠陥が存在する箇所に対応して設けた目印を検出することで、機能シート12のどの位置に欠陥が存在するのかを把握している。欠陥が存在する箇所に対応して設ける目印としては、例えば、シートの端に線状または点状の印を印字してもよいが、検出手段31で検出可能なものであれば特にこれに限ったものではない。
なお、この実施の形態1では、シート検査工程を実施するシート検査機構30をシート貼合装置10に設ける場合について説明したが、積層シート作製段階であらかじめ欠陥を検査しておき、原反13をシート貼合装置10に設置する前に欠陥位置をあらかじめ把握しておいてもよい。
その後、切断工程において、貼合対象物20であるプラズマ・ディスプレイ・パネルに貼り付けるのに必要な機能シート12の長さと、欠陥の位置との関係から、良品部分が得られないと判断した場合に、積層シート26の搬送方向に沿って刃物17を機能シート12の欠陥箇所(不良箇所)の終端位置まで移動させて、積層シート26をハーフカットする。これにより、機能シート12の不良部分(不要部分)が切断されて、その前後の部分から切り離される。
次に、切断された機能シート12の不良部分の先端が剥離ブロック19の先端まで搬送されて、機能シート12の不良部分の少なくとも一部が、剥離ブロック19の先端で基材シート11から剥離される。一方、機能シート12の不良部分が基材シート11から剥離される前に、凹部が形成された押さえ部材の一例である押さえブロック32が、剥離ブロック19の先端部分と所定の間隔を保つ位置に、機能ブロック19の先端部分に対向して配置される。
押さえブロック32は、例えば、機能シート12の良品部分を貼合対象物20に貼り付ける際には、その良品部分の貼り付け作業が安定して実施される程度に機能ブロック19の先端から遠い位置に、機能ブロック19の先端に対向配置させておき、機能シート12の不良部分を巻き取る際に、押さえブロック32の凹部と機能ブロック19の先端部分とが所定の間隔を保つ位置まで移動してもよい。押さえブロック32の駆動装置には、図1に示すように、例えばエアシリンダ33を用いてもよい。
このように押さえブロック32が機能ブロック19の先端部分と所定の間隔を保つ位置まで移動した状態で、機能シート12の不良部分の先端が剥離すると、その剥離された先端が、押さえブロック32の凹部に押し当たり、折り曲げられる。その結果、機能シート12の不良部分の搬送方向が、剥離ブロック19上で折り曲げられて巻取りロール21へ向かう方向へ変化して、剥離された機能シート12の不良部分が基材シート11に再度、貼り付けられ、基材シート11とともに巻き取られる。
ここで、剥離された機能シート12の不良部分を基材シート11に再度貼り付ける動作について、図3を用いて、さらに詳細に説明する。図3は、剥離ブロック19の先端部分付近を拡大して示している。
上述したように、機能シート12の不良部分は、当該不良部分の前後で機能シート12の他の部分から切断された後、図3(a)に示すように、剥離ブロック19の先端付近まで搬送される。この状態で、図3(b)に示すように、剥離ブロック19の先端に向かって、押さえブロック32が移動する。
押さえブロック32には、図4に示すように、凹部32aが形成されており、その凹部32aの最深部に、剥離ブロック19の極先端の曲率半径よりも大きい曲率半径を有する湾曲部32bが形成されている。押さえブロック32の凹部32aは、積層シート26の幅方向に長く、好適には、少なくとも、積層シート26の幅方向と略同等かそれ以上に長い。
押さえブロック32を剥離ブロック19の先端に向かって移動させる際には、押さえブロック32の凹部32aが剥離ブロック19の先端部分を囲むように対向し、かつ、押さえブロック32の凹部32aと剥離ブロック19の先端部分との間に少なくとも積層シート26の厚み以上の所定のギャップが保たれる位置まで、押さえブロック32を移動させる。
剥離ブロック19と押さえブロック32との間に所定のギャップが保たれた状態で、基材シート11を巻き取ると、機能シート12の不良部分の先端が、剥離ブロック19の先端で一旦剥離された後、その不良部分の先端の搬送方向が押さえブロック32の凹部32aに沿って変化して、図3(c)に示すように、機能シート12の不良部分の先端が基材シート11上へ再度貼り付けられる。
このように機能シート12の不良部分の先端を基材シート11に貼り付けるには、剥離ブロック19と押さえブロック32との位置関係が重要となる。好適には、図3(b)に示すように、剥離ブロック19の先端部分に対向配置された押さえブロック32の凹部32aにおける機能シート12の入口部Xから出口部Yにかけて、剥離ブロック19と押さえブロック32との間に形成される空間が徐々に狭くなるように、剥離ブロック19の先端部分と押さえブロック32の凹部32aとの間のギャップを保持することが望ましい。このように構成すれば、より安定して、機能シート12の不良部分の先端を、剥離ブロック19の先端で折り曲げられた基材シート11へ向けて送ることができる。
さらに好適には、図3(c)に示すように、押さえブロック32によって基材シート11へ向けて送られる機能シート12の不良部分の先端の搬送方向、この実施の形態1では、押さえブロック32の凹部32aに押し当たり、折り曲げられた機能シート12の不良部分の先端の搬送方向と、剥離ブロック19の先端で折り曲げられた基材シート11の搬送方向とがなす角度θ2(図3(c)に示すθ2)が0°を超え45°以下であることが望ましい。角度θ2が0°では、機能シート12が基材シート11に安定して再付着しにくく、角度θ2が45°を超える大きい角度では、機能シート12が基材シート11に再付着するときに、機能シート12と基材シート11との間に気泡がかみこみ易くなり、基材シート11に再貼り付けされた機能シート12の不良部分の搬送中に、当該不良部分が基材シート11から剥がれ落ちる可能性があるためである。
また、図3(d)に示すように、基材シート11に再度貼りつけた機能シート12に対し、補助ローラ34で基材シート11へ向けて圧力をかけるのが望ましい。こうすることで、機能シート12と基材シート11との密着力が増加するので、機能シート12の不良部分の巻き取りを安定して実現することができ、有効である。
また、機能シート12の接着力や、硬さ、すなわち剛性により、機能シート12と押さえブロック32との間の摩擦力が異なるため、押さえブロック32の湾曲部32bの曲率半径は機能シートに適したものを選択するのが望ましい。
例えば、この実施の形態1では、積層シートとして上記した電磁波シールド用シート26を使用し、剥離ブロック19として、先端部分の角度θ1が10〜30°の金属ブロックを使用し、剥離ブロック19の先端で基材シート11にキズが発生して基材シート11に破れなどが起こるのを防止するため、剥離ブロック19の極先端の基材シート11が接する面全体にR2.5mmの曲面加工を施した。このような場合、押さえブロック32の湾曲部32bの曲率半径は、R3〜5mmとするのが好適である。このような加工を施すことで、機能シート12の先端と押さえブロック32との間の摩擦力を下げることができ、押さえブロック32の凹部32aでの機能シート12の引っ掛かり等を防止できる。
ここで、押さえブロック32の湾曲部32bの曲率半径がR3mmよりも小さい場合や、R5mmよりも大きい場合に発生する不具合の例について、図5を用いて具体的に説明する。
押さえブロック32の湾曲部32bの曲率半径がR3mmよりも小さいと、基材シート11から剥がれた機能シート12の先端が、図5(a)に示すように、押さえブロック32の湾曲部32bの入り口付近で引っかかる現象が発生する。
さらに、機能シート12の剛性が高いと、押さえブロック32の湾曲部32bに機能シート11の表面が強く接触し、摩擦が高くなる。その結果、図5(b)に示すように、基材シート11から剥離された機能シート12の先端が、押さえブロック32の湾曲部32b内で引っかかる現象が発生する。また、剛性が高い機能シート12を搬送して、押さえブロック32の凹部に無理に押し付けると、図5(c)に示すように、押さえブロック32を通過した機能シート12に湾曲した形状が残る。そのため、基材シート11に機能シート12の不要部分を再付着させて巻き取るときに、機能シート12の不要部分が基材シート11から剥がれて落下する現象が発生する。
一方、押さえブロック32の湾曲部32bの曲率半径がR5mmよりも大きい場合、図5(d)に示すように、基材シート11から一旦剥離した機能シートの不良部分12aを基材シート11に再度貼り付けたときに、機能シートの不良部分12aと基材シート11との、基材シート11の搬送方向に沿った位置ずれが大きくなり、機能シートの不良部分12aの終端部分が、基材シート11に貼り付けられずに、剥離ブロック19からはみ出す。この機能シートの終端部分のはみ出し量が大きくなると、次に搬送される機能シートの良品部分12bを貼合対象物20に貼合する際に、機能シートの不良部分12aが機能シートの良品部分12bと一緒に貼合ローラ29によって押し付けられ、巻き込まれてしまう可能性がある。
以上のように、使用する機能シート12に対して、押さえブロック32の湾曲部32bの曲率半径が小さすぎたり、大きすぎたりすると、様々な不具合が起こるので、押さえブロック32の湾曲部32bの曲率半径は機能シートに適したものを選択するのが望ましい。
また、剥離ブロック19と押さえブロック32との間のギャップは、シートの幅方向に沿って一定であることが望ましい。
また、剥離ブロック19の極先端のR形状の曲率中心軸と、押さえブロック32の凹部32aのR形状の曲率中心軸(湾曲部32bの曲率中心軸)とを平行にするのが望ましい。そのため、その2つの曲率中心軸を平行にする調整機構をシート貼合装置10に設けることが望ましい。この2つの曲率中心軸が平行でないと、機能シート12の不良部分を基材シート11に再度貼り付ける際に、機能シート12が基材シート11の幅方向にズレて貼り付けられてしまい、その結果、機能シート12の不良部分の接着層が搬送ローラ14と接触して、搬送ローラ14が汚染されるおそれがある。
(実施の形態2)
続いて、本発明の実施の形態2について、前述した実施の形態1と異なる点を、図6を用いて説明する。図6は、剥離ブロック19の先端部分付近を拡大して示している。
続いて、本発明の実施の形態2について、前述した実施の形態1と異なる点を、図6を用いて説明する。図6は、剥離ブロック19の先端部分付近を拡大して示している。
この実施の形態2は、剥離された機能シート12の不良部分を基材シート11に再度貼り付ける動作が、前述した実施の形態1と異なる。なお、前述した実施の形態1において説明した部材に対応する部材には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
この実施の形態2では、まず、図6(a)に示すように、機能シート12の不良部分が先端から3〜10mm程度剥がれるまで、基材シート11を送る。この状態で、図6(b)に示すように、押さえブロック32を実施の形態1と同様に剥離ブロック19の先端へ近づけて、剥離した機能シート12の不良部分を押さえブロック32の凹部32aに沿って折り曲げ、機能シート12の不良部分の先端を基材シート11上へ再度貼り付ける。この状態で基材シート11を巻き取ることにより、機能シート12の不良部分が基材シート11に再貼り付けされる。
この実施の形態2によれば、前述した実施の形態1による効果に加えて、基材シート11から剥離した機能シート12の不良部分の先端を、押さえブロック32の凹部32aに沿って搬送することなく、基材シート11に再貼り付けすることができるので、機能シート12の不良部分の先端が、押さえブロック32と擦れることがなくなる。よって、押さえブロック32の磨耗防止や、押さえブロック32との摩擦により機能シート12の不要部分から発生する異物を抑制する効果も期待できる。
なお、基材シート11から剥離した機能シート12が短く、押さえブロック32を剥離ブロック19に近づけただけでは、剥離した機能シート12の先端が基材シート11に再貼り付けできない場合には、前述した実施の形態1と同様に、基材シート11を巻き取って、機能シート12を搬送すればよい。このようにすれば、基材シート11から剥離した機能シート12の不良部分を、押さえブロック32の凹部32aに沿って搬送して折り曲げ、機能シート12が剥がれた基材シート11に再貼り付けすることが可能となる。
(実施の形態3)
続いて、本発明の実施の形態3について、前述した実施の形態2と異なる点を、図7を用いて説明する。図7は、剥離ブロック19の先端部分付近を拡大して示している。
続いて、本発明の実施の形態3について、前述した実施の形態2と異なる点を、図7を用いて説明する。図7は、剥離ブロック19の先端部分付近を拡大して示している。
この実施の形態3は、剥離された機能シート12の不良部分を基材シート11に再貼り付けする際に剥離ブロック19が回動する点が、前述した実施の形態2と異なる。なお、前述した実施の形態1および2において説明した部材に対応する部材には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
この実施の形態3では、図7(a)に示すように、剥離ブロック19は、その先端が押さえブロック32の凹部32aと対向しない位置に、押さえブロック32から離れて待機している。好適には、基材シート11から剥がれた機能シート12の良品部分を貼合対象物20に貼り付ける位置に待機している。
そして、機能シート12の不良部分を基材シート11とともに巻き取るときには、まず、図7(a)に示すように、機能シート12の不良部分が先端から3〜10mm程度剥がれるまで、基材シート11を送る。この状態で、図7(b)に示すように、剥離ブロック19を回動して、その先端部分の仰角を変化させ、剥離ブロック19の先端が押さえブロック32の凹部32aに対向するようにする。
このとき、好適には、図7(b)に示すように、あらかじめ剥離しておいた機能シート12の不良部分の一部が押さえブロック32に当接して、剥離している機能シート12の不良部分が折れ曲がるように構成する。このように構成することで、機能シート12の剛性が高い場合に、安定して機能シート12を一方向に曲げることができ、有効である。
以降は実施の形態2と同様に、押さえブロック32を剥離ブロック19の先端へ近づけることにより、剥離している機能シート12の不良部分を押さえブロック32の凹部32aに沿って折り曲げ、機能シート12の不良部分の先端を基材シート11上へ再度貼り付けた後、基材シート11を巻き取ることにより、機能シート12の不良部分を基材シート11に再貼り付けする(図7(b)、図7(c)を参照。)。
この実施の形態3によれば、剥離ブロック19の先端部分の仰角を可変にすることで、前述した実施の形態1および2による効果に加えて、機能シート12の良品部分を貼合対象物20へ貼合する作業エリアと、機能シート12の不良部分を基材シート11に再貼り付けする作業エリアとを離すことが可能になる。したがって、基材シート11から剥離した機能シート12の良品部分を貼合対象物20に貼り付ける機構と、機能シート12の不良部分を基材シート11に再貼り付けする機構を離れた位置に設置することができる。よって、機能シート12の不良部分を基材シート11に再貼り付けするための設備機構を簡易にすることが可能となる。なお、剥離ブロック19の先端部分を揺動させる駆動機構は、モータ等を用いて容易に構築することができる。
また、この実施の形態3によれば、剥離ブロック19の先端部分の仰角を可変するだけで、基材シート11から剥離した機能シート12の良品部分を貼合対象物20に貼り付ける機構と、機能シート12の不良部分を基材シート11に再貼り付けする機構の使用を簡易に切り替えることが可能となる。
なお、この実施の形態3では、機能シート12の不良部分の先端が基材シート11から剥がれた後に、押さえブロック32から離れて待機している剥離ブロック19の先端部分が、押さえブロック32の凹部32aに対向するように、剥離ブロック19の先端部分の仰角を変化させ、次いで、押さえブロック32の凹部32aと剥離ブロック19の先端部分との間に所定の隙間が形成されるように押さえブロック32を移動させたが、機能シート12の不良部分の先端が基材シート11から剥がれる前に、剥離ブロック19の先端部分の仰角を変化させてもよい。
また、実施の形態2で説明したように、基材シート11から剥離した機能シート12が短く、押さえブロック32を剥離ブロック19に近づけただけでは、剥離している機能シート12の先端が基材シート11に再貼り付けできない場合には、前述した実施の形態2と同様に、基材シート11を巻き取って機能シート12を搬送すればよい。
(実施の形態4)
続いて、本発明の実施の形態4について、前述した実施の形態1〜3と異なる点を、図8を用いて説明する。図8は、剥離ブロック19の先端部分付近を拡大して示している。なお、前述した実施の形態1〜3において説明した部材に対応する部材には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
続いて、本発明の実施の形態4について、前述した実施の形態1〜3と異なる点を、図8を用いて説明する。図8は、剥離ブロック19の先端部分付近を拡大して示している。なお、前述した実施の形態1〜3において説明した部材に対応する部材には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
前述した実施の形態1〜3では、ブロック状の部材を用いて、剥離ブロック19の先端で一旦剥離した機能シート12を折り曲げることにより、その剥離した機能シート12を基材シート11に再度貼り付けたが、この実施の形態4では、複数の押さえローラを用いて、一旦剥離した機能シート12を基材シート11に再度貼り付ける。
具体的には、この実施の形態4では、図8(a)に示すように、機能シート12の不良部分を基材シート11とともに巻き取る際に、前述した実施の形態1〜3で用いた押さえブロックの代わりに、2本の押さえローラ35、36を剥離ブロック19の先端付近に配置する。この押さえローラ35、36は、積層シート26の幅方向に長く、好適には、少なくとも、積層シート26の幅方向と略同等かそれ以上に長い。また、この2本の押さえローラ35、36は、例えばバネや磁気などの力により互いに引き寄せられる構造となっている。この実施の形態4では、バネ37の両端をそれぞれ押さえローラ35、36に固定する構成を採用した。
続いて、2本の押さえローラ35、36の動作について説明する。機能シート12の不良部分を基材シート11とともに巻き取るときには、まず、図8(a)に示すように、機能シート12の不良部分が先端からある程度剥がれるまで、基材シート11を送った後、互いに引き寄せられて近接する2本の押さえローラ35、36によって、図8(b)に示すように、基材シート11から剥がれた機能シート12の不良部分の一部を剥離ブロック19の先端部分に押し付けて、剥離した機能シート12を、剥離ブロック19の極先端に沿って折り曲げ、その一部を基材シート11に再度貼り付ける。
次に、2本の押さえローラ35、36は分かれて、剥離ブロック19に沿うように移動する。このとき、2本の押さえローラ35、36は、バネ37の力(2本の押さえローラ35、36を互いに引き寄せあう力)によって機能シート12を基材シート11に一定の力で押さえつけながら、剥離ブロック19の先端部分を挟み込むように移動する。これにより、剥離した機能シート12の全部を基材シート11に再度、貼り付けることができる。その後、機能シート12を複数の押さえローラで剥離ブロック19に押さえつけながら基材シート11とともに巻き取る。
以上説明した2本の押さえローラ35、36の移動は、例えば、押さえローラ35、36をそれぞれ回動可能に支持するユニットの全体を例えばエアシリンダ等のアクチュエータで移動させることで実現してもよい。この場合、2本の押さえローラ35、36を支持するユニットは、2本の押さえローラ35、36が分かれて剥離ブロック19に沿うように移動する際に、その移動を阻害しないように変形可能な構成とする。例えば、そのユニットは、2本で1組のアームを2組備え、そのアームが一方の端部で押さえローラを回動可能に支持し、他方の端部で軸廻りに回動する構成としてもよい。また、押さえローラ35、36は、シートとの摩擦によって自然に回転するようにしてもよいし、必要に応じて、ギアやベルトで回転させることも可能である。
基材シート11から剥がれた機能シート12の不良部分を2本の押さえローラ35、36により剥離ブロック19の先端部分に押し付ける際には、基材シート11から剥がれた機能シート12の不良部分の一部が剥離ブロック19の極先端に押し付けられるように2本の押さえローラ35、36を移動させるのが好適である。このようにすれば、より安定して、剥離した機能シート12を基材シート11に再度、貼り付けることができる。
前述した実施の形態1および2のように押さえブロック32を用いた場合、機能シート12の不良部分の先端が押さえブロック32と擦れるおそれがあるが、この実施の形態4によれば、機能シート12の不良部分の先端が擦れるおそれがないので、機能シート12の不良部分からの異物発生の抑制などの効果を期待できる。また、機能シート12の不良部分の先端のみを剥がして基材シート11に再度貼り付け、当該不良部分の残りの部分は基材シート11から剥離させずにそのまま基材シート11とともに巻き取ることも可能であり、機能シート12と基材シート11との位置ずれが発生することなく、機能シート12を基材シート11とともに安定して巻き取ることが可能となる。
なお、前述した実施の形態3のように、剥離ブロック19の先端部分の仰角を可変にしてもよい。また、この実施の形態4では、2本の押さえローラ35、36が、例えばバネや磁気などの力により互いに引き寄せられる構造としたが、無論、2本の押さえローラを個別に駆動させてもよい。また、この実施の形態4では、2本の押さえローラを用いたが、3本以上の押さえローラを用いてもよい。
以上説明したように、各実施の形態では、第2シートの一例である機能シート12の不良部分を除去するために、第1シートの一例である基材シート11上で機能シート12のうちの所定部分を、当該所定部分の前後の部分から切り離した後、剥離部材の一例である剥離ユニット19上で基材シート11を鋭角に送ることにより、機能シート12の所定部分の先端を一旦基材シート11から剥離し、次いで、その基材シート11から剥離した機能シート12を折り曲げて、機能シート12が剥がされた基材シート11に、基材シート11から剥離した機能シート12の一部を再度貼り付け、機能シート12の所定部分を基材シート11とともに回収する方法を採用した。
この方法によれば、機能シート12の所定部分として、不良箇所を含む不良部分を基材シート11上で切断することで、機能シート12の不良部分を貼合対象物20に貼り付けずに、基材シート12とともに巻き取ることが可能となる。
また、各実施の形態では、第1シートの一例である基材シート11上に、第2シートの一例である機能シート12を有する積層シート26を、その長手方向に搬送する機構と、基材シート11上で機能シート12のうちの所定部分を、当該所定部分の前後の部分から切り離す切断機構15と、基材シート11を剥離部材の一例である剥離ブロック19の先端部分で鋭角に送ることにより、機能シート12の所定部分の先端を一旦、基材シート11から剥がす剥離機構18と、基材シート11から剥離した機能シート12を折り曲げて、機能シート12が剥がされた基材シート11に、基材シート11から剥離した機能シート12の一部を再度貼り付ける再貼付機構と、を備え、機能シート12の所定部分を基材シート11とともに回収する構成を採用した。
この構成によれば、機能シート12の所定部分として、不良箇所を含む不良部分を基材シート11上で切断することで、機能シート12の不良部分を貼合対象物20に貼り付けずに、基材シート12とともに巻き取ることが可能となる。
なお、以上説明した各実施の形態は、本発明を実施するための形態の幾つかの例であって、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明のシート貼合方法およびシート貼合装置は、機能シートの不良部分を、何処にも引っ掛けることなく、基材シートとともに巻き取ることが容易に可能となり、安定した生産を実現することができ、特に、機能シートの剛性が高いほど効果的である。よって、樹脂層および、塗布や薄膜プロセスにより形成される金属層を有する積層シートや、キズおよび汚れの防止のために表面にハードコートを形成したシートなどに適用可能であり、プラズマ・ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイおよび太陽電池などへの電磁波シールド・フィルム、色調・透過率調整フィルム、反射防止フィルムなどの貼合など、幅広い分野のフィルム貼合に有用である。
1 剥離ブロック
2 基材シート
3 機能シートの良品部分
4 機能シートの不良部分
5 ロールバー
6 搬送ローラ
7 基材シート
8 機能シート
10 シート貼合装置
11 基材シート
12 機能シート
13 原反
14 搬送ローラ
15 切断機構
16 下台
17 刃物
18 剥離機構
19 剥離ブロック
20 貼合対象物
21 巻取りローラ
22 接着層
23 樹脂フィルム層
24 金属メッシュ層
25 ハードコート層
26 電磁波シールド用シート
27 プラズマ・ディスプレイ・パネル
28 プラズマ・ディスプレイ
29 貼合ローラ
30 シート検査機構
31 検出手段
32 押さえブロック
32a 凹部
32b 湾曲部
33 エアシリンダ
34 補助ローラ
35、36 押さえローラ
37 バネ
2 基材シート
3 機能シートの良品部分
4 機能シートの不良部分
5 ロールバー
6 搬送ローラ
7 基材シート
8 機能シート
10 シート貼合装置
11 基材シート
12 機能シート
13 原反
14 搬送ローラ
15 切断機構
16 下台
17 刃物
18 剥離機構
19 剥離ブロック
20 貼合対象物
21 巻取りローラ
22 接着層
23 樹脂フィルム層
24 金属メッシュ層
25 ハードコート層
26 電磁波シールド用シート
27 プラズマ・ディスプレイ・パネル
28 プラズマ・ディスプレイ
29 貼合ローラ
30 シート検査機構
31 検出手段
32 押さえブロック
32a 凹部
32b 湾曲部
33 エアシリンダ
34 補助ローラ
35、36 押さえローラ
37 バネ
Claims (10)
- 第1シート上に第2シートを有する積層シートを、その長手方向に搬送しながら、前記第1シート上で所定の長さに切断されている前記第2シートを、前記第1シートから剥がして、貼合対象物に貼り付けつつ、前記第2シートが剥がされた前記第1シートを回収するシート貼合方法において、
前記第1シート上で前記第2シートのうちの所定部分を、当該所定部分の前後の部分から切り離した後、
前記第1シートを剥離部材の先端部分で鋭角に送ることにより、前記第2シートの所定部分の先端を前記第1シートから剥がし、
次いで、前記第1シートから剥離した前記第2シートを折り曲げて、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに、前記第1シートから剥離した前記第2シートの一部を再度貼り付け、
前記2シートの所定部分を前記第1シートとともに回収する
ことを特徴とするシート貼合方法。 - 前記第2シートの所定部分の先端が前記第1シートから剥離する前に、前記剥離部材の先端部分の極部の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する凹部が形成された押さえ部材を、その凹部と前記剥離部材の先端部分との間に所定の隙間が形成されるように配置し、
次いで、前記第1シートから剥がれた前記第2シートを、前記押さえ部材の凹部に沿って搬送することで折り曲げて、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに再度貼り付ける
ことを特徴とする請求項1記載のシート貼合方法。 - 前記第2シートの所定部分の先端が前記第1シートから剥離した後に、前記剥離部材の先端部分の極部の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する凹部が形成された押さえ部材を移動させて、前記第1シートから剥離した前記第2シートを前記押さえ部材の凹部に当接させて折り曲げ、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに、前記第1シートから剥離した前記第2シートの一部を再度貼り付けることを特徴とする請求項1記載のシート貼合方法。
- 前記第2シートの所定部分の先端が前記第1シートから剥離した後に、前記第1シートから剥がれた前記第2シートの一部を少なくとも2本のローラで前記剥離部材の先端部分に押さえることにより、前記第1シートから剥離した前記第2シートを折り曲げて、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに、前記第1シートから剥離した前記第2シートの一部を再度貼り付け、
次いで、前記剥離部材の先端部分を挟み込むように、前記少なくとも2つのローラを移動させる
ことを特徴とする請求項1記載のシート貼合方法。 - 前記剥離部材の先端部分を挟み込むように、前記少なくとも2つのローラを移動させる際に、前記少なくとも2つのローラを互いに引き寄せあう力により、前記第2シートを前記第1シートに押圧することを特徴とする請求項4記載のシート貼合方法。
- 前記剥離部材の先端部分は、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに、前記第1シートから剥離した前記第2シートの一部を再度貼り付ける作業エリアから離れた位置に待機しており、前記剥離部材の先端部分の仰角が変化することにより、前記剥離部材の先端部分が前記作業エリアに配置されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のシート貼合方法。
- 第1シート上に第2シートを有する積層シートを、その長手方向に搬送しながら、前記第1シート上で所定の長さに切断されている前記第2シートを、前記第1シートから剥がして、貼合対象物に貼り付けつつ、前記第2シートが剥がされた前記第1シートを回収するシート貼合装置において、
前記第1シート上で前記第2シートのうちの所定部分を、当該所定部分の前後の部分から切り離す切断機構と、
前記第1シートを剥離部材の先端部分で鋭角に送ることにより、前記第2シートの所定部分の先端を前記第1シートから剥がす剥離機構と、
前記第1シートから剥離した前記第2シートを折り曲げて、前記第2シートが剥がされた前記第1シートに、前記第1シートから剥離した前記第2シートの一部を再度貼り付ける再貼付機構と、
を備え、前記第2シートの所定部分を前記第1シートとともに回収することを特徴とするシート貼合装置。 - 前記再貼付機構が、前記剥離部材の先端部分の極部の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する凹部が形成された押さえ部材を含むことを特徴とする請求項7記載のシート貼合装置。
- 前記再貼付機構が、少なくとも2本のローラを含むことを特徴とする請求項7記載のシート貼合装置。
- 前記剥離部材の先端部分は、前記再貼付機構から離れた位置に待機しており、前記剥離部材の先端部分の仰角が変化することにより、前記剥離部材の先端部分が前記再貼付機構の作業エリアに配置されることを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載のシート貼合装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014196334A1 (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-11 | 株式会社ウイル・コーポレーション | ラベル貼付装置 |
KR20160126658A (ko) * | 2015-04-24 | 2016-11-02 | 엘지전자 주식회사 | 편광 필름 부착 시스템 및 편광 필름 부착 방법 |
JP2016203999A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | リンテック株式会社 | シート供給装置およびシート供給方法 |
-
2011
- 2011-10-17 JP JP2011227523A patent/JP2013086821A/ja active Pending
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