JP2013058418A - 接続端子およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】互いに当接する雄端子と雌端子からなる接続端子において、雄端子および雌端子が、それぞれ銅または銅合金からなる導体基材の表面にSnめっき層、Agめっき層またはAuめっき層などのめっき層が形成されためっき材からなり、雄端子と雌端子が当接する部分に、動粘度が6000cSt以上、好ましくは8000cSt以上、さらに好ましくは10000cSt以上である流動パラフィンやシリコンオイルなどのベースオイルのみの組成の潤滑剤が塗布されている。
【選択図】図1
Description
まず、厚さ0.25mmのCu−Ni−Sn合金からなる平板状の導体基材(DOWAメタルテック株式会社製のNB−109−EH材(0.1質量%のNiと0.9質量%のSnと0.9質量%のPを含み、残部がCuである銅合金の基材))に厚さ1μmのSnめっきを施した後にリフロー処理を施したSnめっき材を2枚用意した。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)の代わりに、40℃における動粘度が100000cStのシリコンオイル(KF−96−100000cs、引火点315℃、流動点−50℃、密度0.98g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.19、0.15、0.13、0.12、0.12および0.13であった。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)の代わりに、40℃における動粘度が1000000cStのシリコンオイル(KF−96−1000000cs、引火点315℃、流動点−50℃、密度0.98g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.18、0.14、0.13、0.12、0.12および0.10であった。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)の代わりに、40℃における動粘度が1000000cStより高い真空グリス(引火点>101℃、密度1.1g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.22、0.17、0.15、0.19、0.17および0.16であった。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)の代わりに、40℃における動粘度が1000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs、引火点315℃、流動点−50℃、密度0.97g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.26、0.21、0.19、0.17、0.16および0.16であった。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)の代わりに、40℃における動粘度が5000cStのシリコンオイル(KF−96−5000cs、引火点315℃、流動点−50℃、密度0.98g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.26、0.22、0.20、0.17、0.16および0.16であった。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)を塗布しなかった以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.48、0.34、0.33、0.28、0.24および0.21であった。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)の代わりに、40℃における動粘度が5cStの流動パラフィン(No.40−S、引火点134℃、流動点−8℃、密度0.83g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.38、0.32、0.24、0.22、0.19および0.18であった。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)の代わりに、40℃における動粘度が28cStの流動パラフィン(No.150−S、引火点220℃、流動点−8℃、密度0.86g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.33、0.24、0.23、0.19、0.17および0.16であった。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)の代わりに、40℃における動粘度が78cStの流動パラフィン(No.350−S、引火点224℃、流動点−8℃、密度0.88g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.27、0.22、0.20、0.15、0.15および0.15であった。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)の代わりに、40℃における動粘度が10cStのシリコンオイル(KF−96−10cs、引火点160℃、流動点−100℃、密度0.94g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.33、0.30、0.25、0.23、0.19および0.14であった。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)の代わりに、40℃における動粘度が100cStのシリコンオイル(KF−96−100cs、引火点315℃、流動点−50℃、密度0.97g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.28、0.22、0.20、0.19、0.17および0.16であった。
40℃における動粘度が10000cStのシリコンオイル(KF−96−10000cs)の代わりに、40℃における動粘度が6cStのプレス油(ユニプレスPA5、引火点140℃、流動点−38℃、密度0.83g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、2つの試験片を得た後、試験片同士間の動摩擦係数(μ)を算出した。その結果、荷重1N、2N、3N、5N、10Nおよび13Nの場合の本実施例で得られた試験片の動摩擦係数(それぞれ2回ずつ測定した値の平均値)は、それぞれ0.31、0.26、0.23、0.22、0.18および0.17であった。
Claims (10)
- 互いに当接する雄端子と雌端子からなる接続端子において、雄端子と雌端子が当接する部分に動粘度6000cSt以上の潤滑剤が塗布されていることを特徴とする、接続端子。
- 前記雄端子および前記雌端子が、それぞれ導体基材の表面にめっき層が形成されためっき材からなることを特徴とする、請求項1に記載の接続端子。
- 前記めっき層がSnめっき層、Agめっき層またはAuめっき層であることを特徴とする、請求項2に記載の接続端子。
- 前記導体基材が銅または銅合金からなることを特徴とする、請求項2または3に記載の接続端子。
- 前記潤滑剤が流動パラフィンまたはシリコンオイルであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の接続端子。
- 互いに当接する雄端子と雌端子からなる接続端子の製造方法において、雄端子と雌端子が当接する部分に動粘度6000cSt以上の潤滑剤を塗布することを特徴とする、接続端子の製造方法。
- 前記雄端子および前記雌端子が、それぞれ導体基材の表面にめっき層が形成されためっき材からなることを特徴とする、請求項6に記載の接続端子の製造方法。
- 前記めっき層がSnめっき層、Agめっき層またはAuめっき層であることを特徴とする、請求項7に記載の接続端子の製造方法。
- 前記導体基材が銅または銅合金からなることを特徴とする、請求項7または8に記載の接続端子の製造方法。
- 前記潤滑剤が流動パラフィンまたはシリコンオイルであることを特徴とする、請求項6乃至9のいずれかに記載の接続端子の製造方法。
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