JP2012189152A - 取付部材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スパッツ10に形成した係止突起20の係止部24が、フェンダーライナー12に形成された係止孔36の第2スリット43の両縁部32Bに係止されることで、フェンダーライナー12にスパッツ10を仮止めすることができ、組付作業性が向上するようになっている。また、スパッツ10の係止突起20が挿入されたフェンダーライナー12の係止孔36に第1スリット42側からクリップ44を挿入することで、クリップ44の係止爪46が、フェンダーライナー12の縦壁部30における第1スリット42の上側周縁部30Aに係合することで、クリップ44によって、係止突起20が係止孔36から脱落するのを防止できるようになっている。
【選択図】図1
Description
次に、本発明の取付部材の取付構造の第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印Wは車幅方向を示す。
図3に示すように、取付部材の一例としてのスパッツ10は、車両のフロントタイヤ11を覆うフロントタイヤハウスのフェンダ内側に装着された被取付部材の一例としてのフェンダーライナー12の前方下部に、路面100と間隔を開けて取付けられている。なお、スパッツ10は、車両のリヤタイヤを覆うリヤタイヤハウスのフェンダ内側に装着されたフェンダーライナーに取付けてもよい。
フェンダーライナー12における連続壁部としての縦壁部30の下端には、車体前方へ向かって取付壁部としての水平壁部32が形成されており、縦壁部30と水平壁部32とが連結する部分が屈曲部34となっている。また、フェンダーライナー12には、係止孔36が形成されている。係止孔36は車幅方向に所定の間隔で複数個、例えば2個形成されており、スパッツ10の係止突起20の位置と対応している。係止孔36は、フェンダーライナー12の縦壁部30に屈曲部34に沿って形成された第1スリット42と、フェンダーライナー12の水平壁部32に形成され、車体前後方向に沿った後端が第1スリット42と連通する第2スリット43と、を備えている。
図1及び図2に示すように、クリップ44は係止突起20が挿入された係止孔36に、第1スリット42側から図1の矢印A方向へ挿入されることで、係止突起20が係止孔36から脱落するのを防止している。
次に本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、図1に示すように、フェンダーライナー12がスパッツ10を取付ける水平壁部32と、水平壁部32に屈曲部34によって連続する縦壁部30と、を備えていると共に、フェンダーライナー12に係止孔36が形成されている。また、係止孔36がフェンダーライナー12の縦壁部30に屈曲部34に沿って形成された第1スリット42と、フェンダーライナー12の水平壁部32に形成され、第1スリット42と連通する第2スリット43と、を備えている。
次に、本発明の取付部材の取付構造の第2実施形態を図4〜図6に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態では、クリップ50が第1実施形態のクリップ44と異なる形状となっている。
次に本実施形態の作用及び効果を説明する。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、スパッツ10のフェンダーライナー12への組付作業時に、スパッツ10の係止突起20が、フェンダーライナー12の水平壁部32に係止されるため、フェンダーライナー12にスパッツ10を仮止することができる。この結果、作業者がスパッツ10を落下しないように保持する必要がないので、クリップ50を容易に組み付けることができ、組付作業性が向上する。また、スパッツ10に形成した係止突起20の一対の係止部24を、フェンダーライナー12に形成した係止孔36の第2スリット43の両縁部32Bで係止することができるので、スパッツ10の係止が安定する。
次に、本発明の取付部材の取付構造の第3実施形態を図7〜9に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態では、スパッツ10を取付けるフェンダーライナー12の前方下部の形状が第1実施形態と異なっている。
従って、本実施形態では、第1実施形態と同様に、スパッツ10のフェンダーライナー12への組付作業性を向上できる。また、スパッツ10の係止突起20が挿入されたフェンダーライナー12の係止孔36に、クリップ44を第1スリット42側となる車体前方側から車体後方(図7の矢印B方向)へ向かって挿入することで、図9に示すように、クリップ44の係止爪46の傾斜部46Aが、フェンダーライナー12の前縦壁部60における係止孔36の第1スリット42の上側周縁部60Aと摺動し、係止爪46が一旦下方(スパッツ10の高さ方向)へ弾性変形し、その後復帰することで、係止爪46の係止面46Cが、フェンダーライナー12の前縦壁部60における第1スリット42の長手方向(車幅方向)中央部の車体後方の上側周縁部60Aに係合する。また、クリップ44の上壁部44Aの先端と連結壁部44Cの先端とが、係止突起20の先端20Bに当接し、クリップ44の下壁部44Bの先端が、スパッツ10の取付部16の前端16Bに当接する。このため、スパッツ10によって、係止突起20が係止孔36から脱落するのを防止できる。この結果、風等の外力、特に車体上下方向の外力によってスパッツ10がフェンダーライナー12から外れるのを防止できる。また、スパッツ10が車体前方からの風圧を受けた場合に、スパッツ10に作用する荷重を、フェンダーライナー12の水平壁部32で直接支持することができる。
次に、本発明の取付部材の取付構造の第4実施形態を図10〜12に従って説明する。
なお、第3実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、図13に示す第5実施形態のように、スパッツ10がポリアセタール(POM)等の弾性体である場合には、係止突起20の後部(挿入側と反対側の部位)に、係止爪46を形成することで、係止突起とクリップとを一体成型した構成としてもよい。また、図14に示す第6実施形態のように、スパッツ10の係止突起20の前部(挿入側と反対側の部位)に、係止爪46を形成することで、係止突起とクリップとを一体成型した構成としてもよい。同様に、スパッツ10の係止突起20の挿入側と反対側の部位に係止爪52を形成することで、係止突起とクリップとを一体成型した構成としてもよい。そして、係止突起とクリップとを一体成型した構成とすることで部品点数を少なくすることができる。また、組付工数も減るので組付作業性がさらに向上する。
12 フェンダーライナー(被取付部材)
14 スパッツの本体部
16 スパッツの取付部
20 係止突起
22 係止突起の脚部
24 係止突起の係止部
30 フェンダーライナーの縦壁部(連続壁部)
32 フェンダーライナーの水平壁部(取付壁部)
34 フェンダーライナーの屈曲部
36 係止孔
42 係止孔の第1スリット
43 係止孔の第2スリット
44 クリップ
46 クリップの係止爪
46C クリップの係止爪の係止面
50 クリップ
52 クリップの係止爪
52B クリップの係止爪の係止面
60 フェンダーライナーの前縦壁部(連続壁部)
62 フェンダーライナーの屈曲部
Claims (6)
- 取付部材を取付ける取付壁部と、前記取付壁部に屈曲部によって連続する連続壁部と、を有し、前記連続壁部に前記屈曲部に沿って形成された第1スリットと、前記取付壁部に形成され一端が前記第1スリットと連通する第2スリットと、を備えた係止孔が形成された被取付部材と、
前記取付部材に設けられ、脚部が前記第1スリット側から前記第2スリットへ挿入されることで、係止部が前記取付壁部に係止される係止突起と、
前記係止突起が挿入された前記係止孔に、前記第1スリット側から挿入されることで、前記係止突起が前記係止孔から脱落するのを防止するためのクリップと、
を有する取付部材の取付構造。 - 前記第2スリットは前記第1スリットの長手方向中央部に連通されていると共に、前記係止突起の係止部は前記第2スリットの両縁部に係止される請求項1に記載の取付部材の取付構造。
- 前記クリップは、前記第1スリットの周縁部に係合して前記係止突起が前記係止孔から脱落するのを防止するための弾性変形可能な係止爪を有する請求項1または請求項2に記載の取付部材の取付構造。
- 前記係止爪は、前記取付部材の高さ方向に弾性変形すると共に、前記第1スリットの長手方向中央部の周縁部に係止される係止面を有する請求項3に記載の取付部材の取付構造。
- 前記係止爪は、前記取付部材の幅方向に弾性変形すると共に、前記第1スリットの長手方向端部の周縁部に係止される係止面を有する請求項3に記載の取付部材の取付構造。
- 前記クリップと前記係止突起とが一体成型されている請求項1〜5の何れか1項に記載の取付部材の取付構造。
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