JP2012173665A - トナー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも結着樹脂と離型剤を含有するトナー粒子と、微粒子Aを含有するトナーであって、
該微粒子Aは、一次粒子の個数平均粒子径が80nm以上300nm以下、該微粒子Aのトナー粒子表面でのアスペクト比(長軸/短軸)が1.0以上1.3以下であり、
該微粒子Aは、少なくとも重量平均分子量300以上3000以下の炭化水素化合物が、該微粒子Aの原体100質量部に対して、0.1質量部以上30.0質量部以下の割合で、処理されていることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
(1)少なくとも結着樹脂と離型剤を含有するトナー粒子と、微粒子Aを含有するトナーであって、
該微粒子Aは、一次粒子の個数平均粒子径が80nm以上300nm以下、
該微粒子Aのトナー粒子表面でのアスペクト比(長軸/短軸)が1.0以上1.3以下であり、
該微粒子Aは、少なくとも重量平均分子量300以上、3000以下の炭化水素化合物が、該微粒子Aの原体100質量部に対して、0.1質量部以上30.0質量部以下の割合で、処理されていることを特徴とするトナーに関する。
(2)該微粒子Aの30℃、80%RH環境に放置後の水分吸着量が、1.5質量%以上7.0質量%以下であることを特徴とするトナーに関する。
(3)該微粒子Aが、炭化水素化合物及びアルコキシシラン化合物で処理されていることを特徴とするトナーに関する。
(4)該該微粒子Aは、ゾルゲル法により得られる球状の疎水性シリカであることを特徴とするトナーに関する。
(5)該離型剤が、炭化水素系化合物であることを特徴とするトナーに関する。
本発明における微粒子A及びその他無機微粒子の一次粒子の個数平均粒子径については、透過型電子顕微鏡にて、トナー粒子上の微粒子A及び無機微粒子の一次粒子の個数平均粒子径は走査電子顕微鏡でそれぞれ観察し、粒子の長軸と短軸の平均値を粒径とした。また粒子100個の粒径を測定してその平均値を一次粒子の個数平均粒子径、長軸と短軸の比(長軸径/短軸径)をアスペクト比とした。
ワックスおよびトナーの最大吸熱ピークのピーク温度は、示差走査熱量分析装置「Q1000」(TA Instruments社製)を用いてASTM D3418−82に準じて測定する。
トナーの重量平均粒径(D4)は、以下のようにして算出する。測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)を用いる。測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。尚、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行う。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250ml丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mlを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行なう。そして、専用ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100ml平底ビーカーに前記電解水溶液約30mlを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で約3質量倍に希釈した希釈液を約0.3ml加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)を準備する。超音波分散器の水槽内に約3.3lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを約2ml添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)を算出する。尚、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、「分析/体積統計値(算術平均)」画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。
本発明における微粒子Aの吸着水分量は、吸着平衡測定装置(JTトーシ社製「EAM−02」)によって測定したものである。これは、対象とする気体(本発明の場合は水)のみが存在する条件下で固−気平衡に到達させ、この時の固体質量と蒸気圧を測定する装置である。
M={(Wk−Wc)/Wc}×100
Pk=(Q/Q0)×100
(ここで、Mは吸着量(質量%)、Pkは相対蒸気圧(%)、Wk(mg)は試料質量、Wc(mg)は試料の乾物質量、Q0(mmHg)は、吸・脱着平衡時の温度Tk(℃)からAntoineの式により求められる水の飽和蒸気圧、Q(mmHg)は平衡データとして測定した圧力、をそれぞれ示す。)
撹拌機、滴下ロート、温度計をガラス製反応器にセットし、エタノールにアンモニア水を加え撹拌し、20℃に保った。つぎにこの溶液にテトラメトキシシランを60分間で滴下し反応させた。滴下終了後さらに20℃にて5時間撹拌を続けシリカゾル懸濁液を得た。つぎにこのシリカゾル懸濁液を加熱し、エタノールを除去した後トルエンを加え更に加熱し、水を除去した。次に懸濁液中のシリカ粒子に対して40%のヘキサメチルジシラザンと、パラフィンワックス1(Mw:500、融点66℃)を表1に示す添加量になるように調整して加えた後、120℃で2時間反応させシリカの疎水化処理を行った。その後、懸濁液を加熱し、トルエンを除去し、乾燥させたあと、目開き106μmの篩分網にて粗大粉を取り除き、表1に示す物性の微粒子A−1、A−4、A−6を得た。
蒸留精製したメチルトリメトキシシランを加熱し、ここに窒素ガスをバブリングし、メチルトリメトキシシランを窒素ガスで気流伴流して酸水素火炎バーナーに導入し、この酸水素火炎中で燃焼分解させた。このときのメチルトリメトキシシラン添加量は1270g/hr、酸素ガス添加量は2.9Nm3/hr、水素ガス添加量は2.1Nm3/hr、窒素ガス添加量は0.58Nm3/hrであり、生成した球状シリカ微粉末はバグフィルターで捕集した。
メチルメタクリレート40質量部、スチレン45質量部、ジビニルベンゼン15質量部とを蒸留水100質量部に入れ、過硫酸カリウムとチオ硫酸ナトリウムとを5×10-3mol/L、硫酸銅を2.5×10-5mol/Lになる様に添加した。次いで、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.2質量部添加した後、窒素気流下で65℃で2時間反応させた。濾過、乾燥後、表1に示す処理剤と、イソプロパノールを加えて80℃に加熱し、撹拌、乾燥、粉砕して表1に示す物性の微粒子A−7乃至A−17を得た。
四塩化ケイ素を高温で焼成後、気相中でヘキサメチルジシラザンで疎水化処理を行い、一次粒子の個数平均粒子径が87nmであるシリカ微粒子を得た。次に表1に示す処理剤を添加して100℃に昇温し、窒素ガスを通気しながら乾燥、解砕させ、表1に示す物性の微粒子A−18を得た。
個数平均粒径0.30μmのマグネタイト粉と、個数平均粒径0.30μmのヘマタイト粉に対して、それぞれ4.0質量%のシラン系カップリング剤(3−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリメトキシシラン)を加え、容器内にて100℃以上で高速混合撹拌し、それぞれの微粒子を処理した。
・ホルムアルデヒド溶液 6質量部
(ホルムアルデヒド40%、メタノール10%、水50%)
・処理したマグネタイト 80質量部
・処理したヘマタイト 4質量部
上記材料と、28%アンモニア水5質量部、水20質量部をフラスコに入れ、撹拌、混合しながら30分間で85℃まで昇温・保持し、3時間重合反応させて、生成するフェノール樹脂を硬化させた。その後、硬化したフェノール樹脂を30℃まで冷却し、さらに水を添加した後、上澄み液を除去し、沈殿物を水洗した後、風乾した。次いで、これを減圧下(5mmHg以下)、60℃の温度で乾燥して、磁性体が分散された状態の球状の磁性体含有樹脂キャリアコアを得た。
ビニル系共重合体ユニットを得るための材料として、スチレン10質量部、2−エチルヘキシルアクリレート4質量部、フマル酸2質量部、α−メチルスチレンの2量体5質量部、ジクミルパーオキサイド5質量部を滴下ロートに入れた。また、ポリエステル重合体ユニットを得るための材料として、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン25質量部、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン16質量部、テレフタル酸22質量部、無水トリメリット酸6質量部、フマル酸10質量部及び2−エチルヘキサン酸錫0.2質量部をガラス製4リットルの四つ口フラスコに入れた。この四つ口フラスコに温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけ、マントルヒーター内に設置した。次に四つ口フラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、温度130℃の温度で撹拌しつつ、先の滴下ロートより、ビニル系単量体及び重合開始剤を約4時間かけて滴下した。次いで、温度を200℃まで昇温し、4時間反応させ、重量平均分子量89,000、数平均分子量3500のハイブリッド樹脂を得た。
・上記ハイブリッド樹脂 100.0質量部
・3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物 1.0質量部
・C.I.ピグメントブルー15:3 4.0質量部
上記の材料と、表2に示す質量部数の離型剤をヘンシェルミキサー(FM−75型、三井三池化工機(株)製)で混合した後、得られた混合物を回転二軸押出機で溶融混練を行った。
磁性キャリア92質量部に対し、表2に示す各色トナー1を8質量部加え、ターブラーミキサーにより2分間混合し、各色の二成分系現像剤を調製した。
耐久環境 N/N環境 温度23℃、湿度60RH%
N/L環境 温度23℃、湿度5RH%
耐久条件 画像面積比率2.5%で5万枚の通紙耐久
紙 普通紙 カラーレーザーコピアペーパー(81.4g/m2)
光沢紙 NS−701(150g/m2)
(いずれもキヤノンマーケティングジャパン株式会社)
現像条件 現像コントラストを自由に変更できるように改造した。
画像出力条件 定着装置通過前のトナー未定着画像を自由に出力できるように複写機を改造した。さらに定着性の悪いトナーを評価する場合には、定着装置にシリコーンオイル塗布機構を設けられるように改造した。
5万枚耐久後、A4全面ベタ白画像を普通紙で5枚出力した。カブリは白地部分の白色度を、グリーンフィルターを搭載したリフレクトメーター(東京電色(株)製の「REFLECTOMETER MODEL TC−6DS」)により測定し、その白色度と転写紙の白色度の差からカブリ濃度(%)を算出し、5枚の中で最もカブリ濃度の高いものを評価結果とした。評価基準は次の通りである。
A:非常に良好(0.5%未満)
B:良好 (0.5%以上1.0%未満)
C:やや良好 (1.0%以上1.5%未満)
D:普通 (1.5%以上2.0%未満)
E:やや悪い (2.0%以上2.5%未満)
F:悪い (2.5%以上3.0%未満)
G:非常に悪い(3.0%以上)
なお製品として問題ないレベルは、A乃至Dである。結果を表3、4に示す。
5万枚耐久後、光沢紙を用いてブラック単独で連続5枚、細線画像(ライン数20本、ライン幅100μm、間隔300μm)を未定着画像で出力し、100℃のオーブンに3分間放置して定着させた。
A:19本以上(非常に高精細な画像)
B:17本以上18本以下(高精細な画像)
C:15本以上16本以下(高画質として問題無いレベル)
D:13本以上14本以下(使用可能レベル)
E:10本以上12本以下(ガサツキ感がやや目立つ)
F:7本以上9本以下(ガサツキ感が目立ち、悪い)
G:6本以下(ガサツキ性が非常に悪い)
静電オフセットは、トナーの載った紙が定着器を通過する際、トナーが定着ローラ側に静電気的に付着することにより発生する現象である。従って、低湿環境の如き過剰帯電を促す環境下で、且つ連続通紙後のような定着ローラが帯電する状況下での評価が、静電オフセットに対して最も厳しいものとなる。
耐静電オフセット性の評価基準は以下のように定めた。
A:非常に良好(0.5%未満)
B:良好(0.5%以上0.8%未満)
C:普通(0.8%以上1.2%未満)
D:使用可能(1.2%以上1.6%未満)
E:やや悪い(1.6%以上2.0%未満)
F:悪い(2.0%以上2.5%未満)
G:非常に悪い(2.5%以上)
現像電圧を調整し、トナーの紙上への載量をそれぞれ0.5mg/cm2となるようにして、マゼンタ、シアンの順で画像面積100%のA4ベタ画像を出力した。
A:非常に良好(2個未満)
B:良好(2個以上4個未満)
C:普通(4個以上6個未満)
D:使用可能(6個以上10個未満)
E:やや悪い(10個以上15個未満)
F:悪い(15個以上20個未満)
G:非常に悪い(20個以上)
転写中抜けは細線や文字の先端等で顕著に見られ、文字サイズが小さいほど発生し易い。
A:4ポイント文字で発生せず。
B:4ポイント文字で中抜けが3個未満見られる。
C:4ポイント文字で中抜けが3個以上見られる。
D:6ポイント文字で中抜けが3個未満見られる。
E:6ポイント文字で中抜けが3個以上見られる。
F:8ポイント文字で中抜けが3個未満見られる。
G:8ポイント文字で中抜けが3個以上見られる。
図2に示すような縞状の潜像画像を未定着で出力し、100℃のオーブンに3分間放置して定着させた。
A:良好な細線の定着状態を示す。
B:軽微な飛び散りが19本中、2本未満観察される。
C:軽微な飛び散りが19本中、2本以上10本未満観察される。
D:軽微な飛び散りが19本中、11本以上観察される。
あるいは細線の周囲のやや目立つ飛び散りが19本中、2本未満観察される。
E:細線の周囲のやや目立つ飛び散りが19本中、2本以上10本以下観察される。
F:細線の周囲のやや目立つ飛び散りが19本中、11本以上観察される。
G:著しい飛び散りで細線が確認できない線が存在する。
5万枚耐久後の中間転写体に、透明なテープ(リンテック(株)社製 スーパーステック)を貼り、中間転写体に付着したサンプルを採取した。
A:非常に良好(0.4%未満)
B:良好 (0.4%以上0.8%未満)
C:やや良好 (0.8%以上1.2%未満)
D:普通 (1.2%以上1.6%未満)
E:やや悪い (1.6%以上2.0%未満)
F:悪い (2.0%以上2.5%未満)
G:非常に悪い(2.5%以上)
転写効率は、5万枚耐久後の画像を現像、転写し、感光体上の転写前のトナー量(単位面積あたり)を測定した。
転写効率(%)={(普通紙上のトナー量)/(感光体上の転写前のトナー量)}×100
A:非常に良好(94%以上)
B:良好(92%以上94%未満)
C:普通(90%以上92%未満)
D:使用可能(88%以上90%未満)
E:やや悪い(86%以上88%未満)
F:悪い(84%以上86%未満)
G:非常に悪い(84%未満)
表2に示す各色トナー4を使用した以外は実施例1と同様に実施例4の評価を行った。実施例4では、トナー中の離型剤との親和性が若干低下したため、微粒子Aの脱離の影響か、転写飛び散り性が低下したが問題なく優れた画像特性を示した。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー5、6、8を使用した以外は実施例1と同様に実施例5、6、8の評価を行った。実施例5、6、8では、微粒子Aの水分吸着量が若干低くなる影響か、耐静電オフセットや耐転写飛び散り性が低下した。また処理剤2であるアルコキシシラン無いと、帯電性にムラが発生するためか、カブリや耐ガサツキ性にも若干影響がでた。しかしいずれも大きな問題のない画像特性を示した。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー7を使用した以外は実施例1と同様に実施例7の評価を行った。実施例7では、微粒子Aの水分吸着量が若干高い影響か、カブリや転写中抜けが低下したしかし問題ない画像特性を示した。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー9を使用した以外は実施例1と同様に実施例9の評価を行った。実施例9では、微粒子Aの処理に使用する炭化水素化合物の処理量が少ない影響か、帯電不安定による転写ムラや転写中抜けがかなり低下したが使用可能の画像特性を示した。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー10を使用した以外は実施例1と同様に実施例10の評価を行った。実施例10では、微粒子Aの処理に使用する炭化水素化合物の処理量が多い影響か、静電オフセットや転写飛び散り性がかなり低下したが使用可能の画像特性を示した。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー11、13を使用した以外は実施例1と同様に実施例11、13の評価を行った。実施例11、13では、微粒子Aの処理に使用する炭化水素成分の重量平均分子量が小さくなるにつれて、カブリやガサツキ、転写効率等が低下した。中間転写体や各種部材との付着性が向上することによる影響と考えられるが、使用可能の画像特性を示した。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー12、14を使用した以外は実施例1と同様に実施例12、14の評価を行った。実施例12、14では、微粒子Aの処理に使用する炭化水素成分の重量平均分子量が大きくなるにつれて、転写中抜けや飛び散り性、中間転写体の汚染性が低下した。炭化水素成分の重量平均分子量が大きくなると微粒子Aへの処理が難しくなり、処理にムラができたためと考えられるが、使用可能の画像特性を示した。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー15を使用した以外は実施例1と同様に比較例1の評価を行った。比較例1では、微粒子Aの処理に使用する炭化水素成分の添加量が少なすぎるため、微粒子Aが脱離し易くなり、転写ムラや飛び散りに悪影響が出た。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー16を使用した以外は実施例1と同様に比較例2の評価を行った。比較例2では、微粒子Aの処理に使用する炭化水素成分の添加量が多すぎるため、トナー粒子間の滑り性が増すことによる帯電不良の影響か、カブリやガサツキに悪影響が出た。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー17を使用した以外は実施例1と同様に比較例3の評価を行った。比較例3では、微粒子Aの処理に使用する炭化水素成分の重量平均分子量が大きすぎるため、転写中抜けや飛び散り性に特に大きな悪影響が出た。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー18を使用した以外は実施例1と同様に比較例4の評価を行った。比較例4では、微粒子Aの処理に使用する炭化水素成分の重量平均分子量が小さすぎるため、カブリやガサツキ、転写中抜けに特に大きな悪影響が出た。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー19、20を使用した以外は実施例1と同様に比較例5、6の評価を行った。比較例5、6では、微粒子Aの処理剤を炭化水素化合物以外に変更しているが、微粒子Aが脱離は大きくは改善されておらず、画像特性全般に影響が出た。結果を表3、4に示す。また、比較例5、6では定着性が悪化し、光沢や質感のない荒れた画像が出力された。
表2に示す各色トナー21を使用した以外は実施例1と同様に比較例7の評価を行った。比較例7では、微粒子Aのアスペクト比が大きくなることで、微粒子Aへの処理ムラによる帯電不良が起こり、画像特性全般に影響が出たが、特に静電オフセットや転写効率が悪化した。結果を表3、4に示す。
表2に示す各色トナー22、23を使用した以外は実施例1と同様に比較例8、9の評価を行った。比較例8、9では、トナーに離型剤が添加されていないため、微粒子Aの脱離を抑えることはできず、カブリや飛び散り、中抜け等、画像特性全般に悪影響があった。結果を表3、4に示す。なお、比較例8、9では定着不良が発生してで画像の評価が困難であったため、シリコーンオイル塗布機構を装備して評価を行った。
Claims (5)
- 少なくとも結着樹脂と離型剤を含有するトナー粒子と、微粒子Aを含有するトナーであって、
該微粒子Aは、一次粒子の個数平均粒子径が80nm以上300nm以下、
該微粒子Aのトナー粒子表面でのアスペクト比(長軸/短軸)が1.0以上1.3以下であり、
該微粒子Aは、少なくとも重量平均分子量300以上3000以下の炭化水素化合物が、該微粒子Aの原体100質量部に対して、0.1質量部以上30.0質量部以下の割合で、処理されていることを特徴とするトナー。 - 該微粒子Aの30℃、80%RH環境に放置後の水分吸着量が、1.5質量%以上7.0質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載のトナー。
- 該微粒子Aが、炭化水素化合物及びアルコキシシラン化合物で処理されていることを特徴とする請求項1または2に記載のトナー。
- 該微粒子Aは、ゾルゲル法により得られる球状の疎水性シリカであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトナー。
- 該離型剤が、炭化水素系ワックスであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のトナー。
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