JP2012017787A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012017787A5 JP2012017787A5 JP2010154645A JP2010154645A JP2012017787A5 JP 2012017787 A5 JP2012017787 A5 JP 2012017787A5 JP 2010154645 A JP2010154645 A JP 2010154645A JP 2010154645 A JP2010154645 A JP 2010154645A JP 2012017787 A5 JP2012017787 A5 JP 2012017787A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- inner ring
- axial
- groove
- axial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Description
(請求項1)本発明のボール型等速ジョイントは、少なくとも軸方向一方に開口部を備える筒状に形成され、内周面に外輪ボール溝が複数形成された外輪と、前記外輪の内側に配置され、外周面に内輪ボール溝が複数形成された内輪と、それぞれの前記外輪ボール溝および前記内輪ボール溝を転動し、前記外輪と前記内輪との間でトルクを伝達する複数のボールと、環状に形成され、前記外輪と前記内輪との間に配置され、周方向に前記ボールをそれぞれ収容する複数の窓部が形成された保持器と、を備えるボール型等速ジョイントにおいて、隣り合う前記内輪ボール溝の側壁面により構成される複数の溝壁突条部のうち少なくとも1つには、前記内輪の軸方向両端側の前記内輪の外周側に、切欠がそれぞれ形成され、軸方向他方側の前記切欠が形成されている軸方向位置は、トルク伝達時における前記内輪ボール溝と前記ボールとの接点軌跡より前記軸方向他方側に設定される。
(請求項3)また、本発明において、前記内輪の前記軸方向他方側において、前記ボールが前記内輪ボール溝を転動する際の前記ボールの中心軌跡は、前記内輪の軸方向に沿った形状に設定されるようにしてもよい。
(請求項1)保持器の内側に内輪を組み付けるには、内輪の溝壁突条部(内輪の外周側の突部)を保持器の窓部に対してより深く挿入する必要がある。本発明は、内輪の溝壁突条部(内輪外周突部)の外周面のうち軸方向両端側に、切欠が形成されている。従って、従来に比べて、同程度のボール型等速ジョイントの大きさであれば、当該溝壁突条部を保持器の窓部へより深く挿入することができる。換言すると、本発明によれば、ボール型等速ジョイントを小型化したとしても、保持器の内側に内輪を組み付けることができる。ここで、保持器の柱部を細くすることもないため、保持器の強度および剛性を従来と同程度に確保することができる。このように、本発明によれば、保持器の強度および剛性を確保しつつ、ボール型等速ジョイントの小型化を図ることができる。
また、ジョイント作動角を所定の角度として、内輪の外径を小さくするように設計変更した場合には、トルク伝達時、すなわちボール型等速ジョイントの使用状態におけるボールの動作範囲は短くなる。このことは、ある点を中心とした円弧長は、半径が大きいほど長くなり、半径が小さいほど短くなる関係から明らかである。一方、内輪の内周面には、シャフトの外周面とトルク伝達を可能とするために、例えばスプラインが形成されている。必要なトルクを伝達するためには、当該スプラインの軸方向長さは設計上決定される。つまり、内輪の軸方向長さは、スプラインの軸方向長さから決定される。従って、内輪の外径の小型化を図ることによりボールの動作範囲が狭くなるのに対して、必要な内輪の軸方向長さは変わらないため、内輪ボール溝において内輪ボール溝とボールとの接点軌跡を確保しなくてもよい部分が存在することになる。そこで、この部分を利用して、本発明は、軸方向他方側において切欠を形成することにしている。
つまり、本発明は、軸方向他方側の切欠が形成される軸方向位置は、内輪ボール溝とボールとの接点軌跡が設定されないようにしている。これにより、軸方向他方側の切欠の径方向深さを十分に深くすることができる。従って、内輪および保持器を小型化したとしても、内輪と保持器の組み付けが可能となる。
また、ジョイント作動角を所定の角度として、内輪の外径を小さくするように設計変更した場合には、トルク伝達時、すなわちボール型等速ジョイントの使用状態におけるボールの動作範囲は短くなる。このことは、ある点を中心とした円弧長は、半径が大きいほど長くなり、半径が小さいほど短くなる関係から明らかである。一方、内輪の内周面には、シャフトの外周面とトルク伝達を可能とするために、例えばスプラインが形成されている。必要なトルクを伝達するためには、当該スプラインの軸方向長さは設計上決定される。つまり、内輪の軸方向長さは、スプラインの軸方向長さから決定される。従って、内輪の外径の小型化を図ることによりボールの動作範囲が狭くなるのに対して、必要な内輪の軸方向長さは変わらないため、内輪ボール溝において内輪ボール溝とボールとの接点軌跡を確保しなくてもよい部分が存在することになる。そこで、この部分を利用して、本発明は、軸方向他方側において切欠を形成することにしている。
つまり、本発明は、軸方向他方側の切欠が形成される軸方向位置は、内輪ボール溝とボールとの接点軌跡が設定されないようにしている。これにより、軸方向他方側の切欠の径方向深さを十分に深くすることができる。従って、内輪および保持器を小型化したとしても、内輪と保持器の組み付けが可能となる。
(請求項3)本発明によれば、軸方向他方側のボール中心軌跡は、内輪の軸方向に沿った形状としている。この場合には、軸方向他方側の内輪ボール溝の溝深さが浅くなってしまう。そのため、十分な切欠の径方向深さを確保することが容易ではない。しかし、本発明によれば、内輪ボール溝とボールとの接点軌跡を確保することなく軸方向他方側の切欠を形成することができるため、径方向深さの深い切欠を形成することができるようになる。このように、軸方向他方側の切欠の径方向深さをできる限り深くすることができるため、内輪および保持器を小型化したとしても、内輪と保持器の組み付けが可能となる。
Claims (3)
- 少なくとも軸方向一方に開口部を備える筒状に形成され、内周面に外輪ボール溝が複数形成された外輪と、
前記外輪の内側に配置され、外周面に内輪ボール溝が複数形成された内輪と、
それぞれの前記外輪ボール溝および前記内輪ボール溝を転動し、前記外輪と前記内輪との間でトルクを伝達する複数のボールと、
環状に形成され、前記外輪と前記内輪との間に配置され、周方向に前記ボールをそれぞれ収容する複数の窓部が形成された保持器と、
を備えるボール型等速ジョイントにおいて、
隣り合う前記内輪ボール溝の側壁面により構成される複数の溝壁突条部のうち少なくとも1つには、前記内輪の軸方向両端側の前記内輪の外周側に、切欠がそれぞれ形成され、
軸方向他方側の前記切欠が形成されている軸方向位置は、トルク伝達時における前記内輪ボール溝と前記ボールとの接点軌跡より前記軸方向他方側に設定されるボール型等速ジョイント。 - 請求項1において、
前記内輪の軸方向一方側において、前記ボールが前記内輪ボール溝を転動する際の前記ボールの中心軌跡は、円弧状に設定され、
軸方向一方側の前記切欠が形成されている軸方向位置に前記内輪ボール溝と前記ボールとの接点軌跡が設定されるように、前記軸方向一方側の前記切欠が形成されるボール型等速ジョイント。 - 請求項1または2において、
前記内輪の前記軸方向他方側において、前記ボールが前記内輪ボール溝を転動する際の前記ボールの中心軌跡は、前記内輪の軸方向に沿った形状に設定されるボール型等速ジョイント。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010154645A JP5740857B2 (ja) | 2010-07-07 | 2010-07-07 | ボール型等速ジョイント |
PCT/JP2011/065262 WO2012005206A1 (ja) | 2010-07-07 | 2011-07-04 | ボール型等速ジョイント |
US13/807,834 US8808098B2 (en) | 2010-07-07 | 2011-07-04 | Ball type constant velocity joint |
EP11803540.1A EP2592293B1 (en) | 2010-07-07 | 2011-07-04 | Ball type constant velocity joint |
CN201180031557.6A CN102959261B (zh) | 2010-07-07 | 2011-07-04 | 滚珠式等速接头 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010154645A JP5740857B2 (ja) | 2010-07-07 | 2010-07-07 | ボール型等速ジョイント |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014262625A Division JP5967185B2 (ja) | 2014-12-25 | 2014-12-25 | ボール型等速ジョイント |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012017787A JP2012017787A (ja) | 2012-01-26 |
JP2012017787A5 true JP2012017787A5 (ja) | 2014-02-27 |
JP5740857B2 JP5740857B2 (ja) | 2015-07-01 |
Family
ID=45441185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010154645A Active JP5740857B2 (ja) | 2010-07-07 | 2010-07-07 | ボール型等速ジョイント |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8808098B2 (ja) |
EP (1) | EP2592293B1 (ja) |
JP (1) | JP5740857B2 (ja) |
CN (1) | CN102959261B (ja) |
WO (1) | WO2012005206A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7102195B2 (ja) * | 2018-04-04 | 2022-07-19 | 株式会社ジェイテクト | 等速ジョイント |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5509857A (en) * | 1993-12-17 | 1996-04-23 | General Motors Corporation | Constant velocity universal joint |
JP2000145805A (ja) * | 1998-11-11 | 2000-05-26 | Nsk Ltd | 等速ジョイント及び等速ジョイント付自動車用ハブユニット |
JP3678026B2 (ja) | 1998-11-19 | 2005-08-03 | 豊田工機株式会社 | 等速ジョイント |
DE10032854C1 (de) * | 2000-07-06 | 2002-04-04 | Gkn Loebro Gmbh | Kugelgleichlaufdrehgelenk |
US6817950B2 (en) * | 2002-11-14 | 2004-11-16 | Gkn Driveline North America, Inc. | High angle constant velocity joint |
US7211002B2 (en) * | 2002-11-14 | 2007-05-01 | Gkn Driveline North America, Inc. | High angle constant velocity joint |
US20050101391A1 (en) * | 2003-11-10 | 2005-05-12 | Ingalsbe Steven L. | Constant velocity joint having friction reducing web locators |
JP4339144B2 (ja) * | 2004-02-12 | 2009-10-07 | Ntn株式会社 | 固定型等速自在継手 |
DE102004023817A1 (de) * | 2004-05-13 | 2005-12-08 | Volkswagen Ag | Gleichlaufgelenk mit magnetischer Partikelsammelzone |
JP4729445B2 (ja) | 2006-06-27 | 2011-07-20 | トヨタ自動車株式会社 | 等速継手 |
JP2008309221A (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-25 | Ntn Corp | 固定式等速自在継手 |
JP5138449B2 (ja) * | 2008-04-08 | 2013-02-06 | Ntn株式会社 | 等速自在継手 |
-
2010
- 2010-07-07 JP JP2010154645A patent/JP5740857B2/ja active Active
-
2011
- 2011-07-04 EP EP11803540.1A patent/EP2592293B1/en active Active
- 2011-07-04 US US13/807,834 patent/US8808098B2/en active Active
- 2011-07-04 CN CN201180031557.6A patent/CN102959261B/zh active Active
- 2011-07-04 WO PCT/JP2011/065262 patent/WO2012005206A1/ja active Application Filing
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6113296B2 (ja) | 内レースおよびブーツスリーブ | |
JP2012017787A5 (ja) | ||
JP5131064B2 (ja) | ボール型等速ジョイント | |
JP2010185541A (ja) | ボール型等速ジョイント | |
JP2012021608A (ja) | ボール型等速ジョイント | |
JP2010019275A (ja) | ボール型等速ジョイント | |
JP2006266329A (ja) | 固定型等速自在継手 | |
JP2008121791A (ja) | ボール形等速ジョイント | |
JP5740857B2 (ja) | ボール型等速ジョイント | |
JP2017201196A (ja) | 等速ジョイント | |
JP5967185B2 (ja) | ボール型等速ジョイント | |
JP2012077857A (ja) | ダブルオフセット型等速ジョイント | |
JP2008075820A (ja) | 固定型等速自在継手 | |
JP4515377B2 (ja) | 固定型等速自在継手 | |
JP5146769B2 (ja) | ボール型等速ジョイント | |
JP2010190265A5 (ja) | ||
JP2008051190A (ja) | 固定式等速自在継手 | |
JP2008057613A (ja) | 固定型等速自在継手 | |
JP2007132379A (ja) | 固定式等速自在継手 | |
JP2008075821A (ja) | 固定型等速自在継手 | |
JP6025084B2 (ja) | 内レースとブーツスリーブとの結合体 | |
JP6287877B2 (ja) | 等速ジョイント | |
JP2014031821A (ja) | ダブルオフセット型等速ジョイント | |
JP2008039077A (ja) | 固定型等速自在継手 | |
JP2009144828A (ja) | ボール形等速ジョイントおよびその製造方法 |