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JP2012054287A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【解決手段】バスバー電極を有する複数の太陽電池セルと、これら太陽電池セルどうしを電気的に接続するインターコネクタとを備え、互いに隣接する太陽電池セルのそれぞれ1つのバスバー電極が1つのインターコネクタによって接続されてなる太陽電池モジュールであって、上記インターコネクタが、上記隣接する太陽電池セルのバスバー電極相互を接続するための2つの電極接続部と、これら電極接続部を連結するジョイント部とを備え、上記電極接続部はその長さ方向両端部が薄く、長さ方向中間部が両端部より厚く形成されている太陽電池モジュール。
【効果】本発明の太陽電池モジュールは、電極端部(セル端部)に結合する薄いインターコネクタが基板界面の収縮応力の総和を小さくするため、太陽電池モジュールの製造過程で、太陽電池セルの半導体基板に大きな反りが生じたり、セル割れや電極剥がれ等が発生したりするのを防止する。
【選択図】図4

Description

本発明は、太陽電池モジュールに関し、更に詳述すると、太陽電池セルの表面に備えられたバスバー電極にインターコネクタを接続して複数の太陽電池セルを接続した太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュールは、インターコネクタ(平角状の銅箔やインバール等の導体)を使用して、太陽電池セルを直列又は並列にはんだ付けして作製される。しかし、太陽電池セル全面にインターコネクタをはんだ結合すると、インターコネクタが冷える際に収縮し、太陽電池セルが反り上がると同時に、界面に収縮応力が働き、割れてしまう場合があった。セル割れを低減する方法、即ち界面の応力を減らす方法として、インターコネクタを薄くする方法があるが、単純に薄くすると抵抗損失が増大し、F.F.(フィルファクター)が低下する。抵抗損失を低く保つためには、インターコネクタの表面積を増大させて断面積を確保しなければならない。幅広の薄いインターコネクタを用意し、バスバーとの接触面積を増やさずはんだ付けすれば界面の収縮応力は減るが、表面積が増大するためシャドウロスが発生してしまう。一方、インターコネクタを厚くすると抵抗損失は減るが、インターコネクタと基板の界面の収縮応力が強まるため、割れが発生する確率が高まるという欠点がある。
また、シリコン基板のコスト低減のために、シリコンインゴットを薄くスライスする。これにより多くの基板が得られるが、基板の厚さが薄くなり、基板が薄くなるとインターコネクタを結合する際に太陽電池セルの反りが増大し、セル割れが顕著になる。特に、セル割れ箇所はインターコネクタを結合した部分であって、応力集中に弱い太陽電池セルの端部分で発生する。
なお、本発明に関連する先行技術文献としては、下記のものが挙げられる。
特開2010−27659号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、太陽電池モジュールの製造過程で、太陽電池セルの割れや電極剥がれ等が発生したりするのを防止でき、製造歩留りの低下を防止できると共に、抵抗損失を低減してF.F.(フィルファクター)を向上した太陽電池モジュールを提供することを目的としている。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、バスバー電極を有する複数の太陽電池セルどうしをインターコネクタによって電気的に接続する際、互いに隣接する太陽電池セルのそれぞれ1つのバスバー電極どうしを、隣接する太陽電池セルのバスバー電極相互を接続するための2つの電極接続部と、これら電極接続部を連結するジョイント部とを有するインターコネクタを用い、上記電極接続部の長さ方向両端部を薄く、長さ方向中間部を両端部より厚くし、電極接続部の長さ方向両端部及び中間部をバスバー電極の長さ方向両端部及び中間部にそれぞれ対応するよう接続することで、セルの端部はインターコネクタの熱収縮による応力集中に弱く、割れが発生しやすいが、この箇所を薄くしたインターコネクタで結合することで応力の集中を緩和し、セル割れを防ぐことができることを見出した。また、セル端部ではバスバー電極を流れる電流は小さいのでインターコネクタが薄く、電気抵抗が高くても電力損失は小さく抑えられる。一方、バスバー電極中央ではフィンガー電極で集電される電流が集中するが、インターコネクタが厚いため電気抵抗が低く抑えられ、結果として電力損失が抑制されることを見出し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、下記の太陽電池モジュールを提供する。
請求項1:
バスバー電極を有する複数の太陽電池セルと、これら太陽電池セルどうしを電気的に接続するインターコネクタとを備え、互いに隣接する太陽電池セルのそれぞれ1つのバスバー電極が1つのインターコネクタによって接続されてなる太陽電池モジュールであって、上記インターコネクタが、上記隣接する太陽電池セルのバスバー電極相互を接続するための2つの電極接続部と、これら電極接続部を連結するジョイント部とを備え、上記電極接続部はその長さ方向両端部が薄く、長さ方向中間部が両端部より厚く形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
請求項2:
上記インターコネクタのジョイント部が、電極接続部の長さ方向中間部に接続されている請求項1記載の太陽電池モジュール。
請求項3:
上記インターコネクタの電極接続部の長さ方向両端部の厚さが10μmを超え200μm以下であり、長さ方向中間部の厚さが200μmを超え3000μm以下である請求項1又は2記載の太陽電池モジュール。
本発明の太陽電池モジュールは、電極端部(セル端部)に結合する薄いインターコネクタが基板界面の収縮応力の総和を小さくするため、太陽電池モジュールの製造過程で、太陽電池セルの半導体基板に大きな反りが生じたり、セル割れや電極剥がれ等が発生したりするのを防止する。また、セル間は厚いインターコネクタで接続されるためフィルファクタを向上した太陽電池モジュールを提供できる。
本発明に係る太陽電池セルの構造の一例を示す概略断面図である。 本発明に係るインターコネクタの一例を示す概略断面図であり、(A)は非折曲状態、(B)は折曲した状態を示す。 本発明の太陽電池セル相互をインターコネクタによって互いに連結した場合の一例を示し、(A)は概略平面図であり、(B)は(A)中のB−B線に沿った概略断面図である。 本発明の太陽電池モジュールの一例を示し、(A)は概略平面図であり、(B)は(A)中のB−B線に沿った概略断面図である。 本発明の太陽電池モジュールの他の例を示し、(A)は概略平面図であり、(B)は(A)中のB−B線に沿った概略断面図である。 本発明の太陽電池モジュールの別の例を示し、(A)は概略平面図であり、(B)は(A)中のB−B線に沿った概略断面図である。 従来の太陽電池セル相互をインターコネクタによって互いに連結した場合の一例を示し、(A)は概略平面図であり、(B)は(A)中のB−B線に沿った概略断面図である。 従来の太陽電池モジュールを示し、(A)は概略平面図であり、(B)は(A)中のB−B線に沿った概略断面図である。
以下、本発明に係る太陽電池モジュールの一実施形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は、この方法で作製された太陽電池モジュールに限られるものではない。
図1に示すように、本発明の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池セル1は、半導体基板2と、その表面(受光面、以下同じ。)の集電電極3及び裏面の集電電極4とを具備する。半導体基板2としては、例えば、一辺が155mm程度の擬似四角形で、厚みが0.2〜0.3mm程度の単結晶シリコンや多結晶シリコン等のP型又はN型シリコン基板が用いられる。
P型シリコン基板の場合、この基板表層にはP/N接合が形成される。このP/N接合の形成は、具体的には、リン等のN型の不純物を含む溶液をP型シリコン基板の表面に塗布した後、熱処理するか、あるいはP型シリコン基板同士を重ね合わせ、これをボートに移載して気相中において800〜900℃程度でその表面からリン、砒素、アンチモン等のN型の不純物を含む化合物、例えばオキシ塩化リンなどを気相拡散することにより、P型シリコン基板の表層に不純物拡散層を形成することで行なわれる。即ち、半導体基板2内にN型領域2−2とP型領域2−1が形成され、N型領域2−2とP型領域2−1との界面部分に半導体接合部が形成される。こうして形成された太陽電池セル1の受光面であるN型拡散面を表面とし、この面と反対側の不拡散面を裏面とする。受光面である表面には、図示していないが、反射防止膜を形成しておくことが望ましい。なお、この半導体基板2は、シリコン以外に単結晶ガリウム砒素等を用いてもよいし、N型基板に臭化ボロンなどの拡散源を用いてP型の拡散層を設けてP/N接合を形成してもよい。
上記の半導体基板2には、図1に示すように、基板2の受光面にN型領域2−2と接して受光面集電電極3が形成され、基板2の裏面にP型領域2−1と接して裏面集電電極4が形成されている。図3(A),(B)に示すように、表面の集電電極3は、フィンガー部(フィンガー電極)3a(3’a)と、バスバー部(バスバー電極)3b(3’b)とで構成される。図中、バスバー部3’bは、半導体基板2’の受光面を長さ方向(隣接する半導体基板との連設方向)に沿ってその一端部から他端部にかけて2本平行に形成されているが、バスバー部は1本以上、2〜10の多数本形成されていてもよい。フィンガー部は、バスバー部と直角に交差するようにして複数本が基板の全幅にわたって形成されることが多い。バスバー部の幅は、例えば1〜3mm程度であり、フィンガー部の幅は、例えば0.05〜0.15mm程度が好ましいが、これに限定されるものではない。
受光面の集電電極及び裏面の集電電極は、具体的には、次のようにして形成される。即ち、電極形成工程において、半導体基板2の受光面には線状に、裏面には全面に、金属又はそれに準じる物質を各集電電極としてパターニングし、真空蒸着法やスクリーン印刷法を用いて各集電電極を形成する。スクリーン印刷の場合、例えば、銀粉末、ガラスフリット、結合剤、溶剤等を含むペーストをスクリーン印刷して、700〜800℃程度の温度で焼き付け、全体をはんだ層で被覆することにより形成される。また、裏面の集電電極4は、インターコネクタを接続するための銀電極(裏面バスバー電極(図3中の4b又は4’b))と、それを除くほぼ全面に形成された集電用のアルミニウム電極(図示せず)とで構成され、通常、銀電極ははんだ層で被覆される。
このようにして得られる太陽電池セル1の受光面バスバー電極3bと、この太陽電池セル1と隣接する他の太陽電池セル1’の裏面バスバー電極4bに、図2に示すインターコネクタを接続して、図3(A),(B)に示すような太陽電池モジュールを得る。なお、太陽電池セルの連結数は、通常2〜80個である。
本発明で用いられるインターコネクタは、図2に示すように、互いに隣接する太陽電池セルのバスバー電極相互を接続するための2つの細長テープ状の電極接続部5a,5aと、これら電極接続部を連結する紐状のジョイント部5bとからなり、平角状の銅箔やインバール等で形成される。図2(A)は非折曲状態、(B)は太陽電池のバスバー電極に接続すべく折曲させた状態を示す。電極接続部5aの長さはこれを接続するバスバー電極に対応する長さであることが好ましく、電極接続部5aの長さ方向両端部5a−1,5a−3及び中間部5a−2は、バスバー電極の長さ方向両端部及び中間部にそれぞれ対応するように接続される。電極接続部5aの両端部5a−1,5a−3は薄く、中間部5a−2は両端部より厚くなっており、例えば図2〜4に示すような長さ方向中間部から両端部に向かうに従い、漸次薄くなるテーパー形状とすることができる。また、このようなテーパー形状だけでなく、図5に示す中間部が厚く、その両側が薄い2段形状、図6に示す多段形状でもよい。
接続部5a(一端部5a−1、中間部5a−2、他端部5a−3)及びジョイント部5bを有するインターコネクタ5の太陽電池セル1への接続例を以下に説明する。
まず、図3に示すように、電極接続部の長さ方向一端部5a−1、中間部5a−2、他端部5a−3を、太陽電池セル1の受光面バスバー電極部3bに接続する。具体的には、電極接続部の長さ方向両端部5a−1、5a−3及び中間部5a−2がそれぞれ太陽電池セル1の受光面バスバー電極の長さ方向両端部及び中間部に対応するよう接続し、一端部5a−1、中間部5a−2、他端部5a−3の上部をはんだごてでなぞり、太陽電池セル1とインターコネクタ電極接続部の一端部5a−1、中間部5a−2、他端部5a−3をはんだ接続する。次いで、太陽電池セル1と隣接する太陽電池セル1’にも同様に接続する。
ここで、インターコネクタの電極接続部の両端部5a−1,5a−3の厚さは10μmを超え200μm以下であることが好ましく、より好ましくは50〜150μmである。バスバー電極端部(セル端部)に接続するインターコネクタの厚さを10μmを超え200μm以下とすることで、セル端部におけるインターコネクタの冷却収縮による応力集中が緩和される。応力集中が緩和されることで応力集中に弱いセル端部の割れが低減できる。また、セル端部のバスバー電極の電流は小さいのでインターコネクタ端部の薄い部分で電気抵抗が高くても電力損失は小さく抑えられる。
一方、インターコネクタ電極接続部の中間部5a−2は、両端部よりも厚くなっており、200μmを超え3000μm以下であることが好ましく、より好ましくは500〜3000μm、更に好ましくは500〜1000μmである。電極接続部中間部5a−2ではフィンガー電極で集電される電流が集中するが、インターコネクタが200μmを超え3000μm以下と厚いため電気抵抗が低く抑えられ、結果として電力損失が抑制される。なお、インターコネクタ電極接続部の幅は特に制限されないが、バスバー電極に対応する幅が好ましく、例えば1〜4mm程度、特に1〜3mm程度が好ましい。
この場合、インターコネクタ電極接続部の両端側の厚さの薄い部分は、それぞれバスバー電極の長さの1/30〜1/3を占めるようにすることが好ましい。
また、インターコネクタジョイント部の厚さは、200μmを超え3000μm以下、特に1000〜3000μmであることが好ましく、このジョイント部は、図2に示すように、電極接続部の中央部分に接続していることが好ましい。セル同士をバスバー中央部で200μmを超え3000μm以下の厚いインターコネクタジョイント部により接続するために、セル間の電気抵抗も低くなっている。ジョイント部の幅も特に制限されないが、インターコネクタ電極接続部と同じであることが好ましく、例えば1〜4mm程度、特に1〜3mm程度が好ましい。
また、図3(A)に示すように、太陽電池セル1と1’を接続するときに、インターコネクタジョイント部5bは、電極接続部5aの中間部5a−2及び他端部5a−3に重なるように接続できるため、シャドウロスを必要最小限にとどめることができる。
次に、上記のようにして形成された太陽電池セルを用いて、図4(A),(B)に示すようにこれと隣接する他の太陽電池セルどうしを接続し、太陽電池モジュールを形成する。なお、図4では、簡単のため2つの太陽電池セルの接続例を示したが、必要に応じて2〜80の複数の太陽電池セルを接続した構成とすることができる。
一般に、太陽電池モジュールでは、太陽電池セルの表面や裏面を保護する必要があることから、太陽電池モジュール製品としては、上述したインターコネクタを備えた複数の太陽電池セルを、図4(A),(B)に示すように、透明基板10と裏面カバー(バックシート)13との間に挟んだ構成になっている。この場合、例えば、ガラス板等の透明基板10と裏面カバー13との間に、太陽電池セルの受光面である表面を透明基板に向けて挟み、透明な充填材12でインターコネクタを備えた複数の太陽電池セルを封入し、外部端子11を接続したスーパーストレート方式が一般に用いられる。ここで、透明な充填剤としては、光透過率の低下の少ないPVB(ポリビニルブチロール)や耐湿性に優れたEVA(エチレンビニルアセタート)等が用いられる。太陽電池セル及び外部端子間は、上記インターコネクタと同様に、電極接続部の両端部が薄く、中間部がこれより厚い形状のインターコネクタ6,7をそれぞれ接続することが好ましい。
こうして作製した太陽電池モジュールは、製造歩留りの低下を防止できると共に、太陽電池モジュールの抵抗損失を低減し、F.F.を高めることができる。また、上記例では一般的な両面電極型セルについて説明したが、同一面にP,N電極を設けたいわゆる裏面接合型セルにも適用できる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例,比較例]
厚さ300μm、比抵抗0.5Ω・cmの、ホウ素ドープ{100}p型アズカットシリコン基板4枚を用意した。濃水酸化カリウム水溶液によりダメージ層を除去した後、これらの基板を同時に水酸化カリウム/2−プロパノール混合溶液に浸漬した。水洗、乾燥後、アンモニア過水・フッ酸・塩酸過水・フッ酸洗浄を順次行い、水洗・乾燥した。次に、基板4枚を非受光面どうし重ね合わせ、石英ボートに搭載して、熱処理炉に投入した。ヒーター温度を850℃まで昇温して、オキシ塩化リンを窒素1リットル/分にてバブリングさせた。バブリング蒸発したオキシ塩化リンは、酸素ガス1リットル/分を伴ってシリコン表面にリンガラスとして堆積させた。引き続き、窒素雰囲気中に30分間放置した後、熱処理炉から取出した。
拡散したこれら4枚の基板に対しHFでリンガラスを除去後、900℃の酸素雰囲気で熱処理し、酸化膜パッシベーション層を形成した。
次に、上記基板に対しプラズマCVD処理により表面にSiN膜を製膜した。この際、原料ガスとしてモノシランガスとアンモニアガスを使用した。また、プラズマを発生させるための電源の周波数は、マイクロ波を用い、圧力は0.5Torr、基板温度は400℃、処理時間は5分間とした。
その後、スクリーン印刷でアルミニウムをほぼ全面に印刷し、銀をバスバー形状に印刷・焼成して裏面電極を形成した。
最後に、受光面にスクリーン印刷により銀をパターン印刷・焼成し表面電極フィンガー部と、バスバー部を形成し、太陽電池セル4枚を得た。なお、バスバー部の長さは150mmであった。
上記太陽電池セルを用いて下記に示す2種類の太陽電池モジュールを作製した。
[実施例1:インターコネクタテーパー(幅2mmで長さ方向両端縁からそれぞれ中央部に向かうに従い厚さが0.1mmから3.0mmに厚膜となる断面テーパー形状)と厚いインターコネクタジョイント(幅2mmで厚さが3.0mm)を有するインターコネクタを使用した太陽電池モジュールの作製(図2〜4参照)]
得られた太陽電池セル4枚のうち太陽電池セル1及び1’の2枚を使用した。図2に示すインターコネクタを使用して、図3に示すように、インターコネクタにフラックスを予め浸漬塗布し、太陽電池セル1’の裏面バスバー4’bにはんだ接続した。また、もう一つの太陽電池セル1の表面銀電極3もはんだ接続した。また、図4に示すようにモジュール外部への配線として受光面バスバー部と裏面銀電極に上記と同様にインターコネクタ電極接続部に予めフラックスを塗布して、受光面バスバーと裏面銀電極にはんだ接続した。
最後に、ガラス板と裏面バックシートとの間に、太陽電池セルの受光面である表面をガラス基板に向けて挟み、透明なEVA充填材を伴ってインターコネクタを備えた太陽電池セルを封入し、太陽電池モジュールIを得た。また、モジュール製作時に太陽電池セルの割れは全くなかった。
[比較例1:厚いインターコネクタ(幅2mmで厚さが0.3mm)を使用した太陽電池モジュールの作製(図7,8参照)]
残り2枚の太陽電池セルを使用して、図7に示すようにインターコネクタ20にフラックスを予め浸漬し、インターコネクタ20と太陽電池セル1の受光面バスバー全体をはんだ接続した。もう一つの太陽電池セルの裏面バスバー電極もはんだ接続した。また、図8に示すようにモジュール外部への配線として受光面バスバー部と裏面銀電極にインターコネクタ21,22をそれぞれ、予めフラックスを塗布してはんだ接続した。最後に、ガラス板と裏面バックシートとの間に、太陽電池セルの受光面である表面をガラス基板に向けて挟み、透明なEVA充填材を伴ってインターコネクタを備えた太陽電池セルを封入し、太陽電池モジュールIIを得た。また、モジュール製作時にインターコネクタを接続した太陽電池セルの端部に欠けが一個所発生した。
得られたモジュールI,IIをモジュールシュミュレータにて測定した結果を表1に示す。
Figure 2012054287
実施例1では、F.F.が極めて高い太陽電池モジュールが得られ、変換効率も大幅に高くなった。
1,1’ 太陽電池セル
2,2’ 基板
2−1,2’−1 P型領域
2−2,2’−2 N型領域
3,3’ 表面集電電極
3a,3’a フィンガー電極
3b,3’b バスバー電極
4 裏面集電電極
4b,4’b バスバー電極
5,6,7,8,9 インターコネクタ
10 透明基板
11 外部端子
12 充填材
13 裏面カバー
20,21,22 インターコネクタ

Claims (3)

  1. バスバー電極を有する複数の太陽電池セルと、これら太陽電池セルどうしを電気的に接続するインターコネクタとを備え、互いに隣接する太陽電池セルのそれぞれ1つのバスバー電極が1つのインターコネクタによって接続されてなる太陽電池モジュールであって、上記インターコネクタが、上記隣接する太陽電池セルのバスバー電極相互を接続するための2つの電極接続部と、これら電極接続部を連結するジョイント部とを備え、上記電極接続部はその長さ方向両端部が薄く、長さ方向中間部が両端部より厚く形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 上記インターコネクタのジョイント部が、電極接続部の長さ方向中間部に接続されている請求項1記載の太陽電池モジュール。
  3. 上記インターコネクタの電極接続部の長さ方向両端部の厚さが10μmを超え200μm以下であり、長さ方向中間部の厚さが200μmを超え3000μm以下である請求項1又は2記載の太陽電池モジュール。
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