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JP2011134885A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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JP2011134885A JP2009292818A JP2009292818A JP2011134885A JP 2011134885 A JP2011134885 A JP 2011134885A JP 2009292818 A JP2009292818 A JP 2009292818A JP 2009292818 A JP2009292818 A JP 2009292818A JP 2011134885 A JP2011134885 A JP 2011134885A
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Abstract

【課題】研磨時にバリア膜が溶解することを抑制することができるような半導体装置及びその製造装置を提供する。
【解決手段】半導体基板上に形成された、溝109を有する絶縁膜107と、溝109に形成された第1のバリア膜111と第2のバリア膜112とを有する配線115とを備えている。第1のバリア膜111は、溝109の側壁及び底面上に形成され、第2のバリア膜112は、第1のバリア膜111を覆うように溝109に形成されている。さらに、第2のバリア膜112は、配線115の上面よりも下側に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
近年、半導体装置の微細化に伴い、配線溝や接続ビアの寸法が縮小し、金属膜の埋め込みが困難になってきている。
そこで、特許文献1に示されているように、銅(Cu)との濡れ性が高く、微細配線の埋め込みを可能にするルテニウム(Ru)やコバルト(Co)等のバリア材料が広く検討されている。特許文献1に示されている半導体装置について、図5を用いて説明する。
図5に示すように、特許文献1は、半導体基板12の上に複数の絶縁膜16、18〜20を形成する工程と、これら絶縁膜に凹部を形成する工程と、自己形成バリア膜210を形成する工程と、自己形成バリア膜の上にRu及びCoの少なくとも1つからなる導電膜211を形成する工程と、導電膜の上に配線材料膜21を堆積させる工程と、配線材料膜を平坦化して配線構造を形成する工程とを備えた半導体装置10の製造方法を開示している。
特開2009−147137号公報
しかしながら、特許文献1の技術には、以下のような問題があることを発明者は見出した。すなわち、図6(a)のような状態から、余剰な自己形成バリア膜501、導電膜502および配線材料503を研磨して凹部内に配線を形成すると、図6(b)のような構造となってしまう。つまり、図6(b)に示すように凹部内の導電膜502が溶出し、スリット(空隙)504が発生してしまう。よって、半導体装置の製造歩留まりの低下や、Stress Migration(SM)やElectro Migration(EM)と言った信頼性の劣化を招いてしまう。
以上に鑑み、本発明は、導電膜の溶出を抑制することで、微細配線への埋め込みを実現し、半導体装置の製造歩留まりと信頼性とを向上できるようにすることを目的とする
上記の課題を解決するために、本発明に係る半導体装置は、半導体基板上に形成された、溝を有する絶縁膜と、溝に形成された第1のバリア膜と第2のバリア膜とを有する配線とを備え、第1のバリア膜は溝の側壁及び底面上に形成され、第2のバリア膜は第1のバリア膜を覆うように溝に形成され、かつ、配線の上面よりも下側に形成されている。
また、第2のバリア膜は、配線の底部にのみ形成されていてもよい。
また、溝には、配線と接続するビアホールが形成されており、ビアホールには、第1のバリア膜と第2のバリア膜とを有するビアが形成されており、第2のバリア膜は、ビアホールの側壁及び底面上にのみ形成されていてもよい。
また、第2のバリア膜を構成する元素の主成分は、コバルト(Co)であることが好ましい。
また、配線を構成する元素の主成分は、銅(Cu)であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程(a)と、絶縁膜に溝を形成する工程(b)と、溝を含む絶縁膜の表面に第1のバリア膜を形成する工程(c)と、第1のバリア膜の表面に第2のバリア膜を形成する工程(d)と、溝の上側及び絶縁膜の上側に形成された第2のバリア膜を除去する工程(e)と、溝に金属膜を埋め込む工程(f)と、第2のバリア膜が露出しないように金属膜と第1のバリア膜とを除去する工程(g)とを備えている。
また、工程(b)において形成される溝は配線溝であり、工程(e)において、第2のバリア膜が配線の底部にのみ形成されるように、第2のバリア膜が除去されてもよい。
また、工程(b)において形成される溝は、配線溝と該配線溝と接続されるビアホールとであり、工程(e)において、第2のバリア膜がビアホールの側壁及び底面にのみ形成されるように、第2のバリア膜が除去されてもよい。
また、第2のバリア膜を構成する元素の主成分が、コバルト(Co)であることが好ましい。
また、金属膜を構成する元素の主成分は銅(Cu)であることが好ましい。
また、工程(e)において、第2のバリア膜の除去は、酸性の薬液を用いた洗浄処理によって行うことが好ましい。
また、工程(e)において、第2のバリア膜の除去は、リスパッタによって行うことが好ましい。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、工程(b)と工程(c)との間に、溝上部に角度を付け、該溝上部の開口部の幅を広げる工程(h)をさらに備えていることが好ましい。
本発明に係る半導体装置の製造方法によると、Cuの埋め込み性能が良好なバリア膜(特にCo)を用いた際に、研磨時の溶解を抑制することができるため、微細配線への埋め込みを実現し、半導体装置の製造歩留まりや信頼性を向上することができる。
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図 第1の実施形態の第1変形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図 第1の実施形態の第2変形例に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図 従来例に係る半導体装置の断面図 従来例に係る半導体装置の課題を説明するための図
(第1の実施形態)
まず、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。但し、以下に示す各図、種々の構成要素の形状、材料、寸法等はいずれも望ましい例を挙げるものであり、示した内容には限定されない。発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、記載内容に限定されることなく適宜変更可能である。また、他の変形例に記載の内容を矛盾の無い範囲で適宜組み合わせることも可能である。
まず、本実施形態に係る半導体装置について説明する。
図2(e)に示すように、本実施形態に係る半導体装置は、複数の半導体素子が形成された、シリコン(Si)からなる半導体基板(図示せず)の上に形成された第1構造と、第1構造の上に形成された第2構造と、第2構造の上に形成された第3構造とを有している。
ここで、第1構造は、第1の層間絶縁膜101と、第1の層間絶縁膜に形成された第1の配線105とを有している。
また、第2構造は、第1構造の上に形成された第1のライナ膜106と、第1のライナ膜106の上に形成された第2の層間絶縁膜107と、第2の層間絶縁膜107に形成された第1のビア116と、第2の層間絶縁膜107に形成され、第1のビア116と接続される第2の配線115とを有している。ここで、第2構造は、実質的に同様な構造が2層積層された積層構造となっている。尚、それぞれの配線構造の間には、ライナ膜が形成されていてもよい。
また、第3構造は、第2構造の上に形成された第2のライナ膜117と、第2のライナ膜117の上に形成された第4の層間絶縁膜118と、第4の層間絶縁膜118に形成された第2のビア125と、第4の層間絶縁膜118に形成され、第2のビア125と接続される第3の配線124とを有している。
ここで、第2構造中の第2の層間絶縁膜107は、第3構造中の第4の層間絶縁膜118よりも誘電率が低い絶縁膜を使用している。具体的には、SiOCなどであり、空孔を多数有する絶縁膜から構成されていることが好ましい。また、空孔形成材料(ポロジェン)を含ませたSiOC膜から空孔形成材料を脱離させることによって形成された絶縁膜から構成されていても構わない。一方、第4の層間絶縁膜118は、SiOなどから形成されている。従って、第2の層間絶縁膜107は、第4の層間絶縁膜118よりも空孔率が高く、誘電率が低い絶縁膜となっている。また、第4の層間絶縁膜118の方が、空孔率が低いので、第4の層間絶縁膜118の方が膜強度は高くなっている。また、第2構造中の配線同士の間隔は、第3構造中の配線同士の間隔よりも短い。
以上のように、高速動作や低消費電力を実現する必要性が高い、より下層の層間絶縁膜に誘電率が低い絶縁膜を使用している。また、高速動作や低消費電力をそれほど必要としていないより上層の層間絶縁膜に、誘電率のそれほど低くない絶縁膜を使用している。このような構成とすることで、より上層の層間絶縁膜に対して、低誘電率化のためのコストを低減することが出来るという効果がある。
ここで、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置は、第2の配線115に形成されているバリア膜に特に特徴がある。具体的には、第2の配線115の側面及び底部には第1のバリア膜111と第2のバリア膜112とが積層された構造となっており、第2のバリア膜112は第2の配線表面に露出しておらず、上面よりも下方にのみ形成されている。
なお、図2(e)においては、第2のバリア膜112は、配線形成用溝109の側壁にも形成されているが、底部にのみ形成されていても構わない。
次に、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を、図1(a)〜図1(j)及び図2(a)〜図2(e)を用いて説明する。図1(a)〜図1(j)及び図2(a)〜図2(e)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の要部の工程順の断面構成を示している。
まず、図1(a)に示すように、例えば化学気相堆積(CVD)法により、複数の半導体素子が形成された、シリコン(Si)からなる半導体基板(図示せず)の上に、膜厚が約200nmのSiOCからなる第1の層間絶縁膜101を堆積する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、第1の層間絶縁膜101に、互いに間隔をおいた複数の第1の配線形成用溝102を形成する。ここで、第1の配線形成用溝102は例えば、幅50nm、深さ150nmで形成する。
次に、図1(b)に示すように、スパッタ法及びめっき法により、第1の層間絶縁膜101の上に各第1の配線形成用溝102を含む全面にわたって、膜厚が約10nmのタンタル(Ta)/窒化タンタル(TaN)からなるバリア膜103及び銅などの導電膜104を順次堆積する。なお、本実施形態においては、バリア膜103にTa膜とTaN膜との積層膜を用いたが、Ta膜、Ti膜、Ru膜若しくはこれらの窒化膜や合金等の単層膜、あるいは積層膜を用いてもよい。また、第1の配線形成用溝102に埋め込む導電膜に銅(Cu)を用いたが、銅に限られず、銀(Ag)若しくはアルミニウム(Al)又はこれらの合金等を用いてもよい。
次に、図1(c)に示すように、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法により、第1の層間絶縁膜101の上の各第1の配線形成用溝102を除く領域に堆積されたバリア膜103及び銅などの導電膜104を除去することにより、各第1の配線形成用溝102にバリア膜103と銅膜104とからなる第1の配線105をそれぞれ形成する。
次に、図1(d)に示すように、第1の層間絶縁膜101及び第1の配線105を含む全面にわたって、例えばCVD法により、膜厚が約50nmのSiCNからなる第1のライナ膜106を形成する。ここで、ライナ膜とは、配線内の材料が拡散するのを防ぐためなどに設けられる絶縁膜のことを言う。その後、第1のライナ膜106の上に、膜厚が約200nmのSiOCからなる第2の層間絶縁膜107を形成する。その後、第2の層間絶縁膜107の上に、膜厚が約100nmのSiOからなる第3の層間絶縁膜108を形成する。なお、SiOからなる第3の層間絶縁膜108は、加工時のハードマスクとして用いる場合、SiOやSiOCからなる絶縁膜上に、TiNやTaNといった金属膜を積層した膜を用いてもよい。
次に、図1(e)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、第2の層間絶縁膜107と第3の層間絶縁膜108に第2の配線形成用溝109を形成する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、第1のライナ膜106と第2の層間絶縁膜107に第1の配線105と接続する第1のビア形成用ホール110を形成する。ここで、第2の配線形成用溝107は例えば、幅50nm、深さ200nmで形成し、第1のビア形成用ホール110は、例えば直径50nm、深さ150nmで形成する。ここで、もし、第3の層間絶縁膜とその上に形成される金属膜がハードマスクとして用いられる場合には、ハードマスクを構成する金属膜は除去されることとなる。このようにして、配線形成用溝とビアホールから構成される溝が形成されることとなる。
次に、図1(f)に示すように、スパッタ法により、第3の層間絶縁膜108の上に各第2の配線形成用溝109と第1のビア形成用ホール(ビアホール)110とを含む全面にわたって、膜厚が約8nmのタンタル(Ta)/窒化タンタル(TaN)からなる第1のバリア膜111を堆積する。なお、本実施形態においては、第1のバリア膜111にTa膜とTaN膜との積層膜を用いたが、Ta膜、Ti膜、Ru膜若しくはこれらの窒化膜や合金等の単層膜、あるいは積層膜を用いてもよい。続いて、第1のバリア膜111上に全面にわたって、CVD法により、膜厚が約2nmのCoからなる第2のバリア膜112を堆積する。なお、本実施形態においては、CVD法を用いて、第2のバリア膜112を堆積したが、スパッタ法を用いてもよい。
次に、図1(g)に示すように、HF溶液を用いたウェットエッチング法により、第2の配線形成用溝109間の上部および第2の配線形成用溝109内部の上側(上部)に形成された第2のバリア膜112を除去する。なお、本実施形態おいては、HF溶液を用いたが、HSO、HCl、HPM又はSPMなどの酸性の溶液を用いてもよい。さらに、本実施形態においては、ウェットエッチング法を用いたが、スパッタ装置を用いて、Arガスでリスパッタを行い除去してもよい。この場合、第2のバリア膜112をスパッタ装置で堆積した後に、同一の装置内で第2のバリア膜を除去することができる利点がある。
次に、図1(h)に示すように、めっき法により、第3の層間絶縁膜108の上に各第2の配線形成用溝109と第1のビア形成用ホール110とを含む全面にわたって堆積した第1のバリア膜111と、第1のバリア膜111上に選択的に形成された第2のバリア膜112上に全面にわたって、銅膜などの導電膜114を堆積する。なお、第2の配線形成用溝109と第1のビア形成用ホール110に埋め込む導電膜に銅(Cu)を用いたが、銅に限らず、銀(Ag)若しくはアルミニウム(Al)又はこれらの合金等を用いてもよい。ここで、第2のバリア膜112として堆積したCoは、銅(Cu)や銀(Ag)、アルミニウム(Al)と合金化することなく、Co層として残る。
次に、図1(i)に示すように、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法により、第3の層間絶縁膜108の上の各第2の配線形成用溝109を除く領域に堆積された第1のバリア膜111と銅膜114及び第3の層間絶縁膜108とを除去し、さらに第2の層間絶縁膜107を約20nm研磨することにより、各第2の配線形成用溝109と第1のビア形成用ホール110に第1のバリア膜111と第2のバリア膜112および銅膜114とからなる第2の配線115と第1のビア116をそれぞれ形成する。このとき、第2の配線115の上面には第2のバリア膜112は露出しておらず、上面よりも下方にのみ形成される。なお、本実施形態においては、第3の層間絶縁膜108を除去し、さらに第2の層間絶縁膜107を約20nm研磨したが、第3の層間絶縁膜108の途中で研磨を終了してもよい。なお、第3の層間絶縁膜を除去すると、配線間比誘電率を低減することが可能となる。
この後、図1(d)〜(i)を繰り返すことにより、図1(j)に示す3層の配線構造が形成される。なお、本実施形態においては、図1(d)〜(i)を繰り返すことにより、3層の配線構造を形成したが、層数はこれに限定されない。
次に、図2(a)に示すように、3層構造の全面にわたって、例えばCVD法により、膜厚が約60nmのSiCNからなる第2のライナ膜117を形成する。その後、第2のライナ膜117の上に、膜厚が約400nmのSiOCからなる第4の層間絶縁膜118を形成する。その後、第4の層間絶縁膜118の上に、膜厚が約100nmのSiOからなる第5の層間絶縁膜119を形成する。なお、本実施形態における、第2のライナ膜117には、SiCNからなる膜を用いたが、SiNからなる膜を用いてもよい。
次に、図2(b)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、第4の層間絶縁膜118と第5の層間絶縁膜119に第3の配線形成用溝120を形成する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、第2のライナ膜117と第4の層間絶縁膜118に第2の配線115と接続する第2のビア形成用ホール121を形成する。ここで、第3の配線形成用溝120は例えば、幅100nm、深さ350nmで形成し、第2のビア形成用ホール121は例えば、直径50nm、深さ210nmで形成する。
次に、図2(c)に示すように、スパッタ法及びめっき法により、第5の層間絶縁膜119の上に各第3の配線形成用溝120と第2のビア形成用ホール121とを含む全面にわたって、膜厚が約20nmのタンタル(Ta)/窒化タンタル(TaN)からなるバリア膜122及び銅などの導電膜123を順次堆積する。なお、本実施形態においては、バリア膜122にTa膜とTaN膜との積層膜を用いたが、Ta膜、Ti膜、Ru膜若しくはこれらの窒化膜や合金等の単層膜、あるいは積層膜を用いてもよい。また、第3の配線形成用溝120と第2のビア形成用ホール121に埋め込む導電膜に銅(Cu)を用いたが、銅に限られず、銀(Ag)若しくはアルミニウム(Al)又はこれらの合金等を用いてもよい。
次に、図2(d)に示すように、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法により、第5の層間絶縁膜119の上の各第3の配線形成用溝120を除く領域に堆積されたバリア膜122と銅膜123及び第5の層間絶縁膜119とを除去し、さらに第4の層間絶縁膜118を約20nm研磨することにより、各第3の配線形成用溝120と第2のビア形成用ホール121にバリア膜122と銅膜123とからなる第3の配線124と第2のビア125をそれぞれ形成する。なお、本実施形態においては、第5の層間絶縁膜119を除去し、さらに第4の層間絶縁膜118を約20nm研磨したが、第5の層間絶縁膜119の途中で研磨を終了してもよい。
この後、図2(a)〜(d)を繰り返すことにより、図2(e)に示す5層の配線構造が形成される。なお、本実施形態においては、図2(a)〜(d)を繰り返すことにより、5層の配線構造を形成したが、層数はこれに限定されない。
なお、本実施形態においては、図1(c)で示す配線の上に、図1(d)〜(i)の繰り返しにより形成された配線と、図2(a)〜(d)の繰り返しにより形成された配線との2通りの配線を用いたが、配線の種類の数はこれに限定されない。
ここで、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法は、図1(g)に示すように、第2のバリア膜112が第2の配線形成用溝113表面より下に位置するように形成することで、図1(i)に対応する工程において、第2のバリア膜112がCMP時の加工表面に対して露出しないことに特に特徴がある。このようにすることで、銅膜114の研磨時に第2のバリア膜が溶出することを防止することができる。そのため、第2の配線115と第2の層間絶縁膜107との間に略スリット状の空隙が形成されるのを防ぐことができるという効果がある。
また、図1(g)において、第2のバリア膜112は、配線形成用溝109の側壁にも形成されるようにしているが、側壁部は完全に除去し、底部にのみ形成されるようにしても構わない。
なお、第3構造の第3の配線124のバリア膜122に対しては、第2の配線115の第2のバリア膜112のように、配線溝上部を除去していない。これは、バリア膜122に含まれる主要な材料は、第2のバリア膜112に含まれる主要な材料よりもCMP研磨時に溶出しにくいからである。このような構成とすることにより、コスト面で有利になるという効果がある。なお、第3構造で用いられる配線のバリア膜に対しても、必要に応じて、第2構造で用いられる配線のバリア膜(研磨時に溶出しやすい材料を主成分に含むバリア膜)をさらに使用しても構わない。その際には、配線溝上部に形成されるバリア膜(研磨時に溶出しやすい材料を主成分に含むバリア膜)を一部除去することが好ましい。
(第1の実施形態の第1変形例)
第1の実施形態の第1変形例に係る半導体装置は、第2のバリア膜112が形成される位置が異なり、それ以外の構成は、同様である。第1の実施形態に係る半導体装置においては、第2の配線形成用溝109の底面及び下部側面に第2のバリア膜112を残しているが、本変形例においては残さない。具体的には、図3(d)に示すように、第2の配線形成用溝109の底面及び下部側面の第2のバリア膜112は完全に除去し、第1のビア形成用ホール110中にのみ残している。
次に、本変形例に係る半導体装置の製造方法を、図3(a)〜図3(d)を参照しながら説明する。図1(a)〜図1(f)に対応する工程を行うことにより、図3(a)に示す構造を形成することができる。
次に、図3(b)に示すように、HF溶液を用いたウェットエッチング法により、第2の配線形成用溝109間の側壁および底面に形成された第2のバリア膜112を除去する。なお、本変形例においては、HF溶液を用いたが、HSO、HCl、HPM、SPMなどの酸性の溶液を用いてもよい。さらに、本変形例においては、ウェットエッチング法を用いたが、スパッタ装置を用いて、Arガスでリスパッタを行い除去してもよい。この場合、第2のバリア膜112をスパッタ装置で堆積後に、同じ装置内で第2のバリア膜を除去することができる利点がある。
以上の工程により、第2の配線形成用溝109の底面および下部側面の第2のバリア膜112は完全に除去し、第1のビア形成用ホール110中にのみ残すことが可能となる。
次に、図1(h)及び図1(i)と対応する工程を行うことにより、図3(c)及び図3(d)に示す構造をそれぞれ形成することが可能となる。
なお、図示していないが、本変形例においても第1の実施形態と同様に、複数の配線構造を形成することが可能である。
(第1の実施形態の第2変形例)
第1の実施形態の第2変形例に係る半導体装置は、第2の配線形成用溝109の上部の幅が下部の幅と比較して広くなるように角度がつけられている点が異なり、それ以外の構成は同様である。第1の実施形態に係る半導体装置においては、第2の配線形成用溝109の上部の幅と下部の幅がほぼ同じであるが、本変形例においては、配線形成用溝109の上部の幅が下部の幅と比較して広く、それに伴い、第2の配線115の上部の幅が下部の幅と比較して広くなる。なお、図4(f)に示すように、最終的に配線上部の幅広部分を除去して配線上部の幅と配線下部の幅がほぼ同じようにしても構わない。
次に、本変形例に係る半導体装置の製造方法を、図4(a)〜図4(f)を参照しながら説明する。図1(a)〜図1(d)に対応する工程を行うことにより、図4(a)に示す構造を形成することができる。
次に、図4(b)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、第2の層間絶縁膜107と第3の層間絶縁膜108に第2の配線形成用溝109を形成する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、第1のライナ膜106と第2の層間絶縁膜107に第1の配線105と接続する第1のビア形成用ホール110を形成する。ここで、第2の配線形成用溝107は例えば、幅50nm、深さ200nmで形成し、第1のビア形成用ホール110は例えば、直径50nm、深さ150nmで形成する。さらに、ドライエッチング法にて全面エッチングを行うことで、第2の配線形成用溝109の上部に角度をつける。このようにすることで、第2の配線形成用溝109の上部の幅が下部の幅と比較して広くなる。
次に、図4(c)に示すように、スパッタ法により、第3の層間絶縁膜108の上に各第2の配線形成用溝109と第1のビア形成用ホール110とを含む全面にわたって、膜厚が約8nmのタンタル(Ta)/窒化タンタル(TaN)からなる第1のバリア膜111を順次堆積する。なお、本変形例においては、第1のバリア膜111にTa膜とTaN膜との積層膜を用いたが、Ta膜、Ti膜、Ru膜若しくはこれらの窒化膜や合金等の単層膜、あるいは積層膜を用いてもよい。続いて、第1のバリア膜111上に全面にわたって、CVD法により、膜厚が約2nmのCoからなる第2のバリア膜112を堆積する。なお、本変形例においては、CVD法を用いて、第2のバリア膜112を堆積したが、スパッタ法を用いてもよい。
次に、図4(d)に示すように、HF溶液を用いたウェットエッチング法により、第2の配線形成用溝109間の上部および第2の配線形成用溝109内部の上側に形成された第2のバリア膜112を除去する。なお、本変形例おいては、HF溶液を用いたが、HSO、HCl、HPM又はSPMなどの酸性の溶液を用いてもよい。さらに、本変形例においては、ウェットエッチング法を用いたが、スパッタ装置を用いて、Arガスでリスパッタを行い除去してもよい。この場合、第2のバリア膜112をスパッタ装置で堆積後に、同じ装置内で第2のバリア膜112を除去することができる利点がある。ここで、図4(b)の工程で第2の配線形成用溝109に角度を付ける(溝109の壁面を基板面に垂直な方向から傾ける)ことにより、第2のバリア膜112の上部の除去効率を上げることができる。
次に、図4(e)に示すように、めっき法により、第3の層間絶縁膜108の上に各第2の配線形成用溝109と第1のビア形成用ホール110とを含む全面にわたって堆積した第1のバリア膜111と、第1のバリア膜111上に選択的に形成された第2のバリア膜112上に全面にわたって、銅膜114を堆積する。なお、第2の配線形成用溝109と第1のビア形成用ホール110に埋め込む導電膜に銅(Cu)を用いたが、銅に限らず、銀(Ag)若しくはアルミニウム(Al)又はこれらの合金等を用いてもよい。ここで、第2のバリア膜112として堆積したCoは、銅(Cu)や銀(Ag)、アルミニウム(Al)と合金化することなく、Co層として残る。
次に、図4(f)に示すように、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法により、第3の層間絶縁膜108の上の各第2の配線形成用溝109を除く領域に堆積された第1のバリア膜111と銅膜114及び第3の層間絶縁膜108とを除去し、さらに第2の層間絶縁膜107を約20nm研磨することにより、各第2の配線形成用溝109と第1のビア形成用ホール110に第1のバリア膜111と第2のバリア膜112および銅膜114とからなる第2の配線115と第1のビア116をそれぞれ形成する。このとき、第2の配線115の上面には第2のバリア膜112は露出しておらず、第2の配線の上面よりも下方にのみ形成される。なお、本変形例においては、第3の層間絶縁膜108を除去し、さらに第2の層間絶縁膜107を約20nm研磨したが、第3の層間絶縁膜108の途中で研磨を終了してもよい。
なお、図示していないが、本変形例においても第1の実施形態と同様に、複数の配線構造を形成することが可能である。
本変形例に係る半導体装置の製造方法によると、図4(b)に示すように、第2の配線形成用溝109の上部幅が下部幅よりも広いテーパー形状となっているために、図4(d)に対応する工程において、溝109上部に形成された第2のバリア膜112を容易に除去できるという効果がある。
以上のように、第1の実施形態及びその変形例に示した半導体装置および半導体装置の製造方法によると、バリア膜の研磨時における溶解を抑制することができるため、微細配線への埋め込みを実現し、半導体装置の製造歩留まりや信頼性を向上することができる。また、Cuの埋め込み性能が良好なCoをバリア膜として用いた際に、本技術は特に有効である。
本発明は、微細で集積度の高い半導体装置を製造する方法等に有用である。
101 第1の層間絶縁膜
102 第1の配線形成用溝
103 バリア膜
104 導電膜
105 第1の配線
106 第1のライナ膜
107 第2の層間絶縁膜
108 第3の層間絶縁膜
109 第2の配線形成用溝
110 第1のビア形成用ホール
111 第1のバリア膜
112 第2のバリア膜
113 加工後の配線形成用溝
114 導電膜
115 第2の配線
116 第1のビア
117 第2のライナ膜
118 第4の層間絶縁膜
119 第5の層間絶縁膜
120 第3の配線形成用溝
121 第2のビア形成用ホール
122 バリア膜
123 導電膜
124 第3の配線
125 第2のビア

Claims (13)

  1. 半導体基板上に形成された、溝を有する絶縁膜と、
    前記溝に形成された、第1のバリア膜と第2のバリア膜とを有する配線とを備え、
    前記第1のバリア膜は、前記溝の側壁及び底面上に形成され、
    前記第2のバリア膜は、前記第1のバリア膜を覆うように前記溝に形成され、かつ、前記配線の上面よりも下側に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2のバリア膜は、前記配線の底部にのみ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記溝には、配線と接続するビアホールが形成されており、
    前記ビアホールには、前記第1のバリア膜と前記第2のバリア膜とを有するビアが形成されており、
    前記第2のバリア膜は、前記ビアホールの側壁及び底面上にのみ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第2のバリア膜を構成する元素の主成分は、コバルトであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記配線を構成する元素の主成分は、銅であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 半導体基板の上に絶縁膜を形成する工程(a)と、
    前記絶縁膜に溝を形成する工程(b)と、
    前記溝を含む前記絶縁膜の表面に第1のバリア膜を形成する工程(c)と、
    前記第1のバリア膜の表面に第2のバリア膜を形成する工程(d)と、
    前記溝の上側及び前記絶縁膜の上側に形成された第2のバリア膜を除去する工程(e)と、
    前記溝に導電膜を埋め込む工程(f)と、
    前記第2のバリア膜が露出しないように、前記金属膜と前記第1のバリア膜とを除去する工程(g)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記工程(b)において形成される溝は配線溝であり、
    前記工程(e)において、前記第2のバリア膜が前記配線の底部にのみ形成されるように、前記第2のバリア膜が除去されることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記工程(b)において形成される溝は、配線溝と前記配線溝と接続されるビアホールとであり、
    前記工程(e)において、前記第2のバリア膜が前記ビアホールの側壁及び底面上にのみ形成されるように、前記第2のバリア膜が除去されることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  9. 前記第2のバリア膜を構成する元素の主成分が、コバルトであることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記導電膜を構成する元素の主成分は、銅であることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記工程(e)において、前記第2のバリア膜の除去は、酸性の薬液を用いた洗浄処理によって行うことを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記工程(e)において、前記第2のバリア膜の除去は、リスパッタによって行うことを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記工程(b)と前記工程(c)の間に、前記溝上部に角度を付け、前記溝上部の開口部の幅を広げる工程(h)をさらに備えていることを特徴とする請求項6〜12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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