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JP2011113746A - Led発光構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 照射範囲が広く、かつ放熱構造の優れたLED発光構造体を提供する。
【解決手段】
少なくとも、主として、基板、発光体及び透過層からなるLED光源装置であって、該基板が、円弧状の断面を有し、金属で一体成形された板材であり、該基板の外観が、球体に類似し、基板の円弧状の外側に、複数の発光体が設置され、その発光体が、晶粒状のLEDであり、基板と発光体の最外側に、透過層が覆われ、また、基板の内縁壁に、複数の熱伝導フィンが設置されてなるLED光源装置から構成されたLED発光構造体。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LED(発光ダイオード。以下、本明細書において同じ。)発光構造体に関するものであり、さらに詳しくはLED光源装置の構造に関し、特に、照明灯として使用可能なLED灯具及び灯具光源に関するものである。
従来のLED灯具は、灯具枠体と発光セットからなるものである。灯具枠体の内部は、複数の組立て空間に区画されたものであり、発光セットは、組立てフレームと回路板及び光ガイド板とを組立てたものからなるものである。回路板には、複数の発光体が設置され、一側に、電源線が接続され、光ガイド板の端面に、回路板の発光体に合わせて、複数の光ガイド弧面が設けられてある。該光ガイド弧面には、第一光ガイド面と第二光ガイド面があり、光ガイド弧面の底端において、中央に、貫通孔が貫設されてある。また、発光セットに応じて、変圧器が設置される。
以上のように、従来のLED灯具は、複数の発光セットを灯具の枠体に組立て、発光セットの光ガイド板は、二つの反射角の光ガイド弧面を有し、光ガイド弧面の第一光ガイド面と第二光ガイド面の設置により、発光体が出射した光束が、より広い照射範囲になって、発光体の発光効率の向上が図られている。
しかし、前記のようなLED灯具は、該発光体が、第一光ガイド面と第二光ガイド面により、比較的に広い照射範囲を実現することができるが、かかる第一光ガイド面と第二光ガイド面を作製するためのコストが高くなり、該第一光ガイド面と第二光ガイド面による照射範囲も、比較的限られたものである。また、かかる構造のLED灯具によれば、放熱構造については十分とはいえない。
さらに、一般市販の白熱電球は、発光のパワーが高ければ、電球球体も、大きくなるため、広い空間を要し、無駄なスペースを要することになる。
かかる状況下において、発光ダイオードを光源とするLED灯具及び照明装置については多数提案されており、例えば、特開2009−187888号公報によれば、LED光源、受光素子、電流制御部とからなるLED照明灯が提案されている。また、米国公開特許和文抄録(公開番号:2002/0126503)によれば、発光ダイオードを用いるリニアLED照明灯が提案されている。
さらに、特開2002−43771号公報によれば、LED発光体をマウントしてなる基盤を基体に装着してなるLED発光灯が提案されている。
しかしながら、かかる提案によっても照明範囲は限られた構造のものであり、さらに放熱構造を組み込みコンパクトに構成されたLED発光構造体については開示されていない。
特開2009−187888号公報 米国公開特許和文抄録 特開2002−43771号公報
従って、本発明の課題は、LED光源装置を用いるLED発光構造体であって、コンパクトな構造で照射範囲が広範囲であり、効率的な放熱可能な放熱構造を有するLED発光構造体を提供することにある。
そこで、本発明者は、前記の本発明の課題を解決するために、鋭意検討を重ねたところ、LEDの晶粒発光体を断面が円弧状の基板に嵌設したLED光源装置を用いることにより、放射状に照射させることができ、また、特定の金属材質の組み合せにより効率的な放熱構造を提供できることに着目し、かかる知見に基いて本発明の完成に想到した。
すなわち、本発明の主な目的は、主として、LEDの晶粒発光体を、断面が円弧状である基板に嵌設し、また、該円弧の中心角が、約270°であるLED光源装置を提供し、これにより、該発光体による照射範囲が、放射状の照明領域及び照射する範囲がより広くなり、従来技術によるLED灯具と一般市販の白熱電球より、本発明のLED光源装置の作製コストが、比較的に低いが、より広い照射範囲が得られ、また、光源球体を交換しなくても、より大きい発光パワーを得ることにある。
かくして、本発明によれば、
請求項1において、
少なくとも、主として、基板、発光体及び透過層からなるLED光源装置であって、基板が円弧状の断面を有し、金属からなる材料により一体成形された板材であり、該基板の外観が、球体に類似したものであり、円弧状の外側に、複数の発光体が設置され、該発光体が、晶粒状のLEDであり、前記基板と前記発光体の最外側に、前記透過層が被覆され、前記基板の内縁壁に、複数の熱伝導フィンが設置されてなるLED光源装置から構成されたことを特徴とするLED発光構造体が提供される。
請求項2によれば、
前記LED光源装置の基板の内壁の裏側に、さらに、放熱装置が接続され、該放熱装置が、主として、熱伝導管、熱伝導板、放熱部材及び放熱片からなり、前記熱伝導管、熱伝導板、放熱部材及び放熱片が、ともに、金属からなり、前記熱伝導管が、複数の管体を集合してなり、前記熱伝導管の先端が、基板の円弧状内に挿入して、基板の内縁壁に設けてある熱伝導フィンと該熱伝導管とが直接に接触し、前記熱伝導管の末端に前記熱伝導板が固定され、前記放熱部材の一端において、中心に、貫通孔が形成され、該貫通孔の口径の大きさが、前記熱伝導板を収納して、前記貫通孔の内壁と直接に接触できるように調整され、前記放熱部材の外側にも、囲むように、複数の前記放熱片が設置されることを特徴とする請求項1に記載のLED発光構造体が提供される。
請求項3によれば、
前記放熱装置の熱伝導管は、複数の多角形管材を集合してからなる蜂巣状の管体であることを特徴とする請求項2に記載のLED発光構造体が提供される。
請求項4によれば、
前記LED光源装置の基板と放熱装置の熱伝導管、熱伝導板、放熱部材及び放熱片は、金属材質からなり、前記基板に使用された金属材質の比熱値が、前記熱伝導管に使用された金属材質の比熱値より大きいか又は等しく、該熱伝導管に使用された金属材質の比熱値が、前記熱伝導板に使用された金属材質の比熱値より大きいか又は等しく、該熱伝導板に使用された金属材質の比熱値が、前記放熱部材に使用された金属材質の比熱値より大きいか又は等しく、該放熱部材に使用された金属材質の比熱値が前記放熱片に使用された金属材質の比熱値より大きいか又は等しいことを特徴とする請求項2に記載のLED発光構造体が提供される。
請求項5によれば、
前記放熱装置の前記放熱部材は、末端に継手が設置され、該継手が、一般の灯座に螺入されることができることを特徴とする請求項2に記載のLED発光構造体が提供される。
本発明は、少なくとも、主として、基板や発光体及び透過層からなり、該基板が、円弧状の断面を有し、金属から一体成形された板材であり、該基板の外観が、球体に類似し、基板の円弧状の外側に、複数の発光体が設置され、その発光体が、晶粒状のLEDで、基板と発光体の最外側に、透過層が覆われ、また、基板の内縁壁に、複数の熱伝導フィンが設置されるLED光源装置から構成される、LED発光構造体に関するものである。
本発明は、前記の構成からなり、コンパクトなLED光源装置であるにも拘らず、照射範囲が広く、また、放熱装置を組み合わせた場合には放熱効率が優れ、著しく顕著な効果を奏する。
以下、図面を参照しながら、本発明の特徴及び技術内容について、詳しく説明する。もっとも、それらの図面等は、参考や説明のためであり、本発明は、それらによって限定されるものではない。
本発明は図1に示すように、LED発光構造体に関するものであり、少なくとも、LED光源装置1と放熱装置2とから構成されるものである。
LED光源装置1は、図1のA−A断面図である図2で示すように、主として、基板11と発光体12、透過層13及び熱伝導フィン14から構成されたものである。
基板11は、金属材質であり、その断面が円弧状で一体成形された板材である。基板11の断面円弧の中心角が、約270°に設定されてある。これにより、該基板11の外観が、球体に類似したものとなる。球体内には、放熱空間111が設けてある。
また、基板11の円弧状の外側に、複数の発光体12が嵌設されてある。その発光体12が、晶粒状のLEDであり、基板11と発光体12の最外側は、透過層13で被覆されてある。該透過層13は、耐熱性樹脂の透過性ゲルからなる。また、基板11の内縁壁に、複数の熱伝導フィン14が固定され、該熱伝導フィン14が、更に、放熱装置2の熱伝導管21に接触するように、貼り付けてある。
LED発光体としては、半導体発光素子、例えば、現在、GaAs(赤)、GaAsP(赤)、GaP(赤、黄、緑)、GaN(青)、2‐4族のZnSeTe1-x、ZnCd1−xTe、3‐5族のGaSb、InAs等が知られているので、適宜使用することができるが、これらに限定されるものではない。
放熱装置2は、図1に示すように、LED光源装置1の基板11の内壁裏側に設置され、主として、熱伝導管21と熱伝導板22、放熱部材23、放熱片24及び継手25からなる。熱伝導管21、熱伝導板22、放熱部材23及び放熱片24が、ともに、金属からなる。熱伝導管21は、図3で示すように、複数の多角形管材を集合した蜂巣状の管体である。
また、該熱伝導管21の先端が、基板11の放熱空間111内に挿入し、基板11の内縁壁にある熱伝導フィン14と熱伝導管21により、図4のように、その放熱空間111が完全に充填される。
また、熱伝導管21の先端だけが、放熱空間111に挿入して熱伝導フィン14の一端に接触し、これにより、基板11内に、より多い放熱空間111が保留される。熱伝導管21の末端に、熱伝導板22が接続し、放熱部材23が設置され、該放熱部材23の一端において、中心に、貫通孔231が形成される。貫通孔231の口径の大きさは、熱伝導板22を収納して、該熱伝導板22が、放熱部材23の貫通孔231の内壁に直接に接触するように調整される。
また、放熱部材23の外側にも、囲むように、多数の放熱片24が設置され、該放熱片24により、快速的に熱エネルギーを伝導できる薄いシートで、放熱部材23の末端に、更に、継手25が設置され、該継手25を、一般の電球ソケットに螺入することができる。
図5を参照する。LED光源装置1の発光体12によって発光する場合、熱エネルギーが発生する時、LED光源装置1の基板11の内縁壁に設置された熱伝導フィン14により、直接に、基板11上の熱エネルギーが、放熱装置2の熱伝導管21へ伝導される。
また、熱伝導管21により、熱エネルギーが、放熱装置2の熱伝導板22と放熱部材23へ順に伝導され、最後に、放熱部材23の外側を囲む放熱片24から放熱される。
前記の基板11、熱伝導管21、熱伝導板22、放熱部材23及び放熱片24等が、ともに金属材料からなるため、その放熱が、よりスムーズに且つ迅速に行われる。
本発明によれば、前記各構成に、それぞれ、異なる比熱値を有する金属を使用し、また、熱伝導率の順に、先に熱エネルギーに接触する構成金属の比熱値が、後から熱エネルギーに接触する構成金属の比熱値より大きくするか又は等しくなるように、調整される。例えば、基板11に、比熱値:900のアルミニウムが使用されると、熱伝導管21に、比熱値:385の銅が使用されると、熱エネルギーが、比熱値の比較的に低い金属での伝導速度が、比熱値の比較的に高い金属より速いという特性により、該金属材質設定により、本発明のLED光源装置1は、図4のように、より効率的に放熱することができる。
そして、熱伝導管21の先端だけを、放熱空間111内に挿入して熱伝導フィン14の一端に接触させることにより、基板11内に、より多い放熱空間111が保留されるので、該発光体12の基板11上に発生した熱エネルギーの一部が、熱伝導フィン14の一端を介して、熱伝導管21へ伝達される。
また、一部のエネルギーが、放熱空間111内の気体により、熱伝導管21へ伝導され、これは、気体の比熱値が、金属材質より高いため、上記の放熱効果が得られる。
本発明に係るLED発光装置によれば、図5のように、該LED光源装置1の基板11上に設けてある発光体12によって発光する場合、基板11の断面の円弧の中心角が約270°に設定されてあるため、光線を該LED光源装置1の照射範囲として設定された照射空間の各隅に、平均的に照射することができる。
また、該基板11の断面の円弧角度が、約270°に設定されているので、同時に、該発光体12により発生した熱エネルギーが、直接に、基板11へ伝導される。基板11上の熱エネルギーが、続いて、基板11の内縁壁に設置されたLED光源装置1の放熱フィン14へ伝導され、放熱フィン14により、更に、熱エネルギーが、放熱装置2の熱伝導管21へ伝導される。その熱エネルギーが、熱伝導管21に沿って放熱装置2の熱伝導板22へ伝導される。
そして、熱伝導板22により伝導された熱エネルギーが、更に、放熱装置2の放熱部材23へ伝導され、放熱部材23を囲む放熱片24により、放熱部材23によって受けた熱エネルギーを分散して放熱する放熱効果を奏することができる。
また、図6に示すように、LED光源装置1の基板11の断面の円弧の中心角が約120°に設定した場合、図7のように、円弧の中心角が270°である基板11に比較すると、その照射範囲が、比較的に狭くなり集光した状態となる。
本発明に係るLED発光構造体は、図4のように、LED光源装置1の発光体12を、中心角が270°である断面円弧状の基板11の外側に沿って嵌設してあるので、該発光体12による照射範囲が、放射状の照射領域に照射し、照射する範囲をより拡大することができる。
また、LED光源装置1の裏端に、放熱装置2が設置されるため、発光体12が発光することにより基板11に発生した熱エネルギーを有効に放熱することができる。
また、放熱装置2の末端に、継手25が設置され、該継手25が、一般電球のソケットに螺合できるため、従来の白熱電球の代わりに、本発明に係るLED発光構造体を使用することができる。また、本発明によれば、図2のように、基板11と発光体12の最外側に、透過層13が被覆されたものである。該透過層13が、耐熱可能な透過ゲルからなるため、透過片が不要になり、コストを節約することができる。また、有効に照射範囲を増大できるLED発光構造体を提供することができる。
以上は、本発明のより好ましい実施例であり、本発明は、それらによって限定されるものではなく、また、本発明に係わる特許請求の範囲及び明細書の内容に基づいて行った等価の変更や修正は、全てが、本発明の特許請求の範囲内に含まれることは明らかである。
本発明の一実施形態によるLED発光灯の分解斜視図である。 図1で示すLED発光灯のLED灯源のA-A断面概念図である。 本発明の一実施形態によるLED発光灯の一部断面斜視図である。 本発明の一実施形態によるLED発光灯のLED灯源が中空である場合を示す断面概念図である。 本発明に係る一実施形態によるLED発光灯のLED灯源が発光する場合を示す断面概念図である。 本発明の他の実施形態によるLED発光灯の分解斜視図である。 本発明の他の実施形態によるLED発光灯のLED灯源が発光する場合を示す断面図である。
1 LED光源装置
11 基板
111 放熱空間
12 発光体
13 透過層
14 放熱フィン
2 放熱装置
21 熱伝導管
22 熱伝導板
23 放熱部材
231 貫通孔
24 放熱片
25 継手

Claims (5)

  1. 少なくとも、主として、基板、発光体及び透過層からなるLED光源装置であって、基板が円弧状の断面を有し、金属からなる材料により一体成形された板材であり、該基板の外観が、球体に類似したものであり、円弧状の外側に、複数の発光体が設置され、該発光体が、晶粒状のLEDであり、前記基板と前記発光体の最外側に、前記透過層が被覆され、前記基板の内縁壁に、複数の熱伝導フィンが設置されてなるLED光源装置から構成されたことを特徴とするLED発光構造体。
  2. 前記LED光源装置の基板の内壁の裏側に、さらに、放熱装置が接続され、該放熱装置が、主として、熱伝導管、熱伝導板、放熱部材及び放熱片からなり、前記熱伝導管、熱伝導板、放熱部材及び放熱片が、ともに、金属からなり、前記熱伝導管が、複数の管体を集合してなり、前記熱伝導管の先端が、基板の円弧状内に挿入して、基板の内縁壁に設けてある熱伝導フィンと該熱伝導管とが直接に接触し、前記熱伝導管の末端に前記熱伝導板が固定され、前記放熱部材の一端において、中心に、貫通孔が形成され、該貫通孔の口径の大きさが、前記熱伝導板を収納して、前記貫通孔の内壁と直接に接触できるように調整され、前記放熱部材の外側にも、囲むように、複数の前記放熱片が設置されることを特徴とする請求項1に記載のLED発光構造体。
  3. 前記放熱装置の熱伝導管は、複数の多角形管材を集合してからなる蜂巣状の管体であることを特徴とする請求項2に記載のLED発光構造体。
  4. 前記LED光源装置の基板と放熱装置の熱伝導管、熱伝導板、放熱部材、及び放熱片は、それぞれ金属材質からなり、前記基板に使用された金属材質の比熱値が、前記熱伝導管に使用された金属材質の比熱値より大きいか又は等しく、該熱伝導管に使用された金属材質の比熱値が、前記熱伝導板に使用された金属材質の比熱値より大きいか又は等しく、該熱伝導板に使用された金属材質の比熱値が、前記放熱部材に使用された金属材質の比熱値より大きいか又は等しく、該放熱部材に使用された金属材質の比熱値が前記放熱片に使用された金属材質の比熱値より大きいか又は等しいことを特徴とする請求項2に記載のLED発光構造体。
  5. 前記放熱装置の前記放熱部材は、末端に継手が設置され、該継手が、一般の灯座に螺入されることができることを特徴とする請求項2に記載のLED発光構造体。
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