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JP2011109794A - プラグイン充電自動車の制御装置 - Google Patents

プラグイン充電自動車の制御装置 Download PDF

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岳人 岩永
Takaichi Kamaga
隆市 釜賀
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Abstract

【課題】プラグイン充電用のリレーに異常が発生しても、部品コストや製造コストの上昇を来たすことなく、安全を確保することができるプラグイン充電自動車の制御装置を提供する。
【解決手段】プラグイン充電自動車は、第1給電線Lh1に介装した第1リレーRYh1と、第1リレーの下流側で第1給電線に第2給電線Lh2を分岐接続する第2リレーRYh2とが車両後部に設置され、第2給電線に接続され、車両外部から供給される電力でバッテリを充電する充電器18が車両前部に設置され、車両の走行モード時または充電器によるバッテリB1の充電モード時に、第1リレーをオン制御し、走行モード時に第2給電線を介してバッテリB1から充電器18へ流出する電流を阻止するように、第2リレーの下流側近傍で第2給電線に設けられたスイッチ素子SW1を制御する制御装置を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、プラグイン充電自動車の制御装置に関する。
車両の走行用動力源として内燃機関と電動モータを備えたハイブリッド自動車が実用化されている。ハイブリッド自動車には、電動モータに電力を供給するニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池でなる高圧のバッテリが搭載されている。
特許文献1には、電動モータによる車両の走行距離を稼ぐために、車両外部から供給される電力により高圧のバッテリを充電可能なプラグイン充電方式のハイブリッド自動車が提案されている。
このようなハイブリッド自動車は、図1に示すように、バッテリB1と、バッテリB1からモータ駆動回路20への第1給電線Lh1に介装した第1リレーRYh1と、第1リレーRYh1の下流側で第1給電線Lh1に第2給電線Lh2を分岐接続する第2リレーRYh2とが車両後部に設置され、第2給電線Lh2に接続され、車両外部の電源から供給される電力でバッテリB1を充電する充電器18が車両前部に設置されている。
大きなスペースが必要とされるバッテリB1は、通常、車両後部のトランクルームの下部に収容されることが多く、その近傍に第1リレーRYh1及び第2リレーRYh2が配置されているが、電動モータやモータ駆動回路20は、車両前部のエンジンルームやその近傍に設置されているため、車両の後部に設置されたバッテリB1から車両前部に設置されたモータ駆動回路20に到る長さの第1給電線Lh1が車体フレームの前後方向に沿って配線されている。
また、外部電源と車両を接続するための充電ケーブル300の接続口となる充電用インレット200は、通常、車体前部に設けられることが多く、その近傍の運転席下部に配置された充電器18が交流給電線Lacを介して充電用インレット200と接続されているため、車両の後部に設置されたバッテリB1から車両前部に設置された充電器18に到る長さの第2給電線Lh2が車体フレームの前後方向に沿って配線されている。
車両の走行時には、制御装置により第1リレーRYh1がオンされ、バッテリB1からの電力が第1給電線Lh1を介して昇降圧コンバータやインバータを備えたモータ駆動回路20に供給されて電動モータが駆動される。
また、外部電源によるバッテリB1の充電時には、制御装置により第1リレーRYh1及び第2リレーRYh2がオンされ、充電器18により交流電力から変換された直流電力が第2給電線Lh2を介してバッテリB1に供給される。
特開2009−71900号公報
通常、車両の走行時には、バッテリB1と第2給電線Lh2を接続する必要がないため、制御装置により第2リレーRYh2がオフされ、プラグイン充電時にのみ第2リレーRYh2がオンされる。
しかし、例えば、プラグイン充電時に、第2リレーRYh2に異常な高電圧が印加され、接点間に発生する火花放電等により接点が劣化して溶着するような事態が発生すると、車両の走行時にバッテリB1から第2リレーRYh2を介して第2給電線Lh2に高圧が印加された状態に到る。
このような状態で走行中の車両に事故が発生すると、車両の前部から後部に長く引き回された第2給電線Lh2が破断する可能性が相対的に高くなり、そのような場合にバッテリB1から異常な短絡電流が流れて車両に搭載された機器の破損を招く虞がある。
そこで、第2リレーRYh2の異常を検知する電圧センサを備え、制御装置が、電圧センサの出力に基づいて走行制御中に第2給電線Lh2に高圧が印加されていることを検知すると、第1リレーRYh1をオフして車両を停止させる等のフェールセーフ制御を行なう必要があるが、そのために専用の電圧センサを備え、その出力値に基づいて複雑なフェールセーフ制御を実行する制御装置を構築すると、部品コストや製造コストが嵩み、車両価格が上昇するという問題があった。
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、プラグイン充電用のリレーに異常が発生しても、部品コストや製造コストの上昇を来たすことなく、安全を確保することができるプラグイン充電自動車の制御装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明によるプラグイン充電自動車の制御装置の特徴構成は、車両外部の電力により車両に搭載されたバッテリを充電可能なプラグイン充電自動車の制御装置であって、前記バッテリと、前記バッテリからモータ駆動回路への第1給電線に介装した第1リレーと、前記第1リレーの下流側で前記第1給電線に第2給電線を分岐接続する第2リレーと、前記第2リレーとは異なる位置に設けられるとともに、前記第2給電線に接続され、車両外部から供給される電力で前記バッテリを充電する充電器と、前記第2リレーの下流側近傍で前記第2給電線に設けられ、前記第2給電線から前記充電器に流出する電流を遮断するスイッチ素子と、を備えるプラグイン充電自動車に設けられ、車両の走行モード時または前記充電器による前記バッテリの充電モード時に、前記第1リレーをオン制御し、前記走行モード時に前記第2給電線を介して前記バッテリから前記充電器へ流出する電流を阻止するように前記スイッチ素子を制御する制御部と、前記制御部による制御情報を記憶する記憶部と、を備えている点にある。
上述の構成によれば、第2リレーの溶着を検知する別途のセンサを設けなくとも、制御装置により、走行モード時に制御装置により第1リレーがオンされた状態で、第2リレーの下流側近傍で第2給電線に設けられたスイッチ素子が、第2給電線を介してバッテリから充電器へ流出する電流を阻止するように制御されるので、万一、第2リレーに溶着が生じていても第2給電線から負荷回路等に大きな電流が流れるような事態を回避できるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、プラグイン充電用のリレーに異常が発生しても、部品コストや製造コストの上昇を来たすことなく、安全を確保することができるプラグイン充電自動車の制御装置を提供することができるようになった。
本発明によるプラグイン充電自動車の高圧系の配線説明図 本発明によるプラグイン充電自動車の機能ブロック構成図 動力分割機構の説明図 動力分割機構を介して接続されるモータジェネレータとエンジンの回転数の関係を示す説明図 本発明によるプラグイン充電自動車の給電系統図 制御装置の回路図 制御装置により実行される電源制御手順を示すフローチャート 別実施形態を示す要部の回路図 別実施形態を示す要部の回路図 別実施形態を示す要部の回路図 別実施形態を示す要部の回路図 制御装置により実行される走行制御手順を示すフローチャート 制御装置により実行される充電時の電源制御手順を示すフローチャート 制御装置により実行される充電処理手順を示すフローチャートャート
以下、本発明によるプラグイン充電自動車の制御装置、及び制御方法を説明する。
図1及び図2に示すように、プラグイン充電自動車の一例であるハイブリッド自動車1は、動力源として、燃料タンクに充填されたガソリン等で駆動されるエンジン100と、主に発電機として機能する第1モータジェネレータ(以下、モータジェネレータを「MG」と記す。)110、及び、主に電動機として機能する第2MG120が車両前部のエンジンルームに配置され、車両後部のトランクルームの下部に、ニッケル水素二次電池やリチウムイオン二次電池等で構成される高圧のバッテリB1が配置されている。
高圧バッテリB1の近傍にシステムメインリレーとして機能する第1リレーRYh1と、充電リレーとして機能する第2リレーRYh2が配置され、車両前部に配置されたモータ駆動回路20と第1リレーRYh1とが、車体フレームの前後方向に沿って配線された第1給電線Lh1で接続されている。
また、第1給電線Lh1に第2リレーRYh2を介して分岐接続され、車体フレームの運転席側の側方で前後方向に沿って配線された第2給電線Lh2が、運転席下部に収容された充電器18に接続されている。
外部電源と車両を接続するための充電ケーブル300の接続口となる充電用インレット200が車体前部に設けられ、充電器18が交流給電線Lacを介して充電用インレット200と接続されている。
第1MG110及び第2MG120は交流回転電機で構成され、例えば、U相コイル、V相コイル及びW相コイルを備える三相交流同期回転機が用いられる。
エンジン100または第2MG120の少なくとも一方からの駆動力によって車両が走行可能なように、エンジン100と第1MG110及び第2MG120が動力分割機構130に連結されている。
尚、図2中、符号170で示される部位は、車軸160に固定された車輪170を示している。
図3に示すように、動力分割機構130は、サンギヤSGと、ピニオンギヤPGと、プラネタリキャリヤPCと、リングギヤRGとを含み、ピニオンギヤPGがサンギヤSG及びリングギヤRGと係合する遊星歯車機構で構成されている。
ピニオンギヤPGを自転可能に支持するプラネタリキャリヤPCがエンジン100のクランクシャフトに連結され、サンギヤが第1MG110の回転軸に連結され、リングギヤRGが第2MG120の回転軸及び減速機構140に連結され、減速機構140及びデファレンシャルギヤDGを介して車軸160に駆動力が伝達される。
図4に示すように、遊星歯車機構は、サンギヤSG、リングギヤRG、及びプラネタリキャリヤPCのうちの何れか二つについて回転数が決定されると、残り一つの回転数は一定に定まり、エンジン100、第1MG110、及び第2MG120の回転数が共線図上に直線で結ばれるように関係付けられている。
図4(a)の停車時から車両が発進するときには、図4(b)に示すように、エンジン100が停止された状態で、第二MG120が駆動される。軽負荷での走行時も、同様にエンジン100が停止された状態で、第二MG120が駆動される。エンジン効率のよい運転領域で定常走行する場合には、主にエンジン100の出力で走行し、動力分割機構130を介して駆動される第1MG110による発電電力で第2MG120が駆動され、エンジン出力がアシストされる。
図4(c)に示すように、エンジン100の始動時には、スタータとして機能する第1MG110が駆動され、エンジン100の始動後は第1MG110による発電電力で高圧バッテリB1が充電される。図4(d)に示すように、定常走行から加速する場合には、エンジン100の回転数を上昇させると同時に、第1MG110による発電電力により第二MG120を駆動し、発電電力が不十分な場合には、高圧バッテリB1から第二MG120に電力が供給される。
図5に示すように、第1給電線Lh1に接続されたモータ駆動回路20は、昇圧昇降圧コンバータ21とインバータ22,23を備えている。バッテリB1の出力電圧(例えばDC288V)が昇降圧コンバータ21により昇圧され(例えばDC600V)、さらにインバータ23により三相の交流電圧に変換されて第2MG120が駆動される。また、エンジン100により駆動される第1MG110の発電電圧がインバータ22により直流電圧に変換され、さらに昇降圧コンバータ21により所定の充電電圧に降圧されてバッテリB1が充電される。
さらに、第1給電線Lh1には、降圧コンバータ25を介して鉛バッテリでなる補機バッテリB2が充電可能に接続され、補機バッテリB2から車両に備えた各種の補機や複数の電子制御装置に電力が供給されるように構成されている。
補機バッテリB2には、3本の低圧給電線L1,L2、L3が接続されている。
第1低圧給電線L1には、給電リレーRYl1を介して、エンジン100を制御するエンジンECU(以下、「ENG−ECU」と記す。)11、第1MG110及び第2MG120を制御するモータジェネレータECU(以下、「MG−ECU」と記す。)12、ナビゲーションシステムを構成するナビゲーションECU(以下、「ナビECU」と記す。)13、各種の情報を運転席前部のインスツルメントパネルに表示するメータECU14等の電子制御装置(以下、「ECU」と記す。尚、ECUは、Electric Control Unitの略記である。)が接続されている。
第2低圧給電線L2には、給電リレーRYl2を介して、プラグインハイブリッドビークルECU(以下、「PIHV−ECU」と記す。)10の一部回路、充電器18等が接続されている。
第3低圧給電線L3には、PIHV−ECU10の一部回路、盗難防止機能を実現する防盗ECU、スマートキーで車両のロックまたはロック解除を制御するスマートECU等のECUが接続され、これらのECUは補機バッテリB2から常時給電されている。
各ECUには、CPU、CPUで実行される制御プログラムが格納されたROM、ワーキングエリアとして使用されるRAMを備えた単一または複数のマイクロコンピュータと、入出力インタフェース回路等の周辺回路、必要に応じて重要な制御データを格納するためのEEPROM等の不揮発性メモリが設けられている。尚、前記ROMには、フラッシュROM(登録商標)などの不揮発性メモリが採用される場合もある。
各ECUには、補機バッテリB2から供給されるDC12Vの直流電圧から所定レベルの制御電圧(例えば、DC5V)を生成するDCレギュレータが設けられ、DCレギュレータの出力電圧がマイクロコンピュータ等の制御回路に供給され、CPUにより制御プログラムが実行されることにより、ECU毎に所期の機能が実現される。
図6に示すように、各ECUは、バス型ネットワークであるCAN(Controller Area Network)やBEAN(Body Electronics Area Network)等の通信ラインを介して接続され、ECU間で各種の制御情報が授受される。尚、CAN通信ラインにはパワートレーン系のECUが接続され、BEAN通信ラインには電装系のECUが接続され、双方の交信のためにゲートウェイECUが設けられている。
PIHV−ECU10は、上述した複数のECU11,12,13,14,15・・・を統括制御し、これら複数のECUによりハイブリッド自動車の制御システムが実現されている。
PIHV−ECU10は、運転者により操作される電源スイッチの操作状態を検知して、エアコンディショナやオーディオ装置等の補機が動作可能なACC状態と、走行が可能なReady−ON状態と、制御システムが停止したオフ状態の何れかの状態に遷移するように制御する。
また、PIHV−ECU10は、制御システムが停止したオフ状態で充電ケーブル300のコネクタ330が充電インレット200に接続されたことを検知すると、外部電源からバッテリB1を充電する充電状態に遷移し、バッテリB1の充電が終了し、あるいは充電中に充電ケーブル300のコネクタ330またはプラグ320が引き抜かれるとオフ状態に遷移するように制御する。
PIHV−ECU10は、第3低圧給電線L3に接続され、主に車両の制御電源を管理する第1マイクロコンピュータ10aと、第2低圧給電線L2に接続され、主に車両の走行制御及びプラグイン充電制御を実行する第2マイクロコンピュータ10bを備え、各マイクロコンピュータ10a,10bがDMAコントローラにより通信可能な通信線10cで接続されている。
第1マイクロコンピュータ10aはシステムのオフ状態で待機状態に移行している。待機状態とは、第1マイクロコンピュータ10aがストップ命令やホールと命令を実行し、省電力状態に移行した状態である。
以下、図5及び図6、さらに図7に示すフローチャートを参照しながら、PIHV−ECU10により実行されるシステムの電源制御を説明する。
システムのオフ状態で電源スッチがオンされると(S1)、第1マイクロコンピュータ10aは待機状態から通常状態に復帰して、FET1をオンして給電リレーRYl1をオンする。この状態でダイオードD2を介して第1低圧給電線L1からOR回路201の一方の端子にハイレベルの電圧が印加され、OR回路201の出力によりFET2がオンする。第2マイクロコンピュータ10bは、給電リレーRYl2を介して第2低圧給電線L2から印加される制御電圧により起動する。
その後、第1マイクロコンピュータ10aは、通信線10cを介して電源スイッチの投入信号を第2マイクロコンピュータ10bに送信する。
第2マイクロコンピュータ10bは、第1マイクロコンピュータ10aから電源スイッチの投入信号を受信すると、OR回路201の他方の入力端子に制御信号を出力して、給電リレーRYl2のオン状態を保持して(S2)、ACC状態に移行する(S3)。
ACC状態で再度電源スイッチが操作されると(S4)、第1マイクロコンピュータ10aから電源スイッチの投入信号が通信線10cを介して第2マイクロコンピュータ10bに送信される。
第2マイクロコンピュータ10bは、シフトレバーがパーキング位置に操作され、且つ、ブレーキペダルが踏み込まれた状態である走行許可条件が成立しているか否かを検知する。何れかの走行許可条件が満たされていない場合には(S5)、第2マイクロコンピュータ10bは、給電リレーRYl2をオフするようにOR回路201に制御信号を出力するとともに、通信線10cを介して第1マイクロコンピュータ10aにオフ状態に移行する旨の信号を送信する。第1マイクロコンピュータ10aは給電リレーRYl1をオフしてシステムをオフ状態に移行させ、その後待機状態に移行する(S6)。
双方の条件が満たされていると(S5)、第2マイクロコンピュータ10bは、各ECUとCAN通信して各ECUが正常に作動しているか否か、各種センサの値が正常か否か等の車両の状態を確認し、正常であれば、第1リレーRYh1をオンして(S7)、車両の走行制御を実行するReady−ON状態、つまり走行モードに移行する(S9)。尚、走行モードでは、第2リレーRYh2はオフされている。
図5に示すように、第2給電線Lh2には、第2リレーRYh2の下流側近傍で第2給電線Lh2から充電器18に流出する電流を遮断するスイッチ素子SW1が組み込まれている。当該スイッチ素子SW1はパワーMOS−FETや、パワートランジスタで構成され、一端が第2給電線Lh2の電源電圧側に接続され、他端が抵抗R1を介して車体アースに接地されている。
第2マイクロコンピュータ10bは、第1リレーRYh1をオンして走行モードに移行する場合にスイッチ素子SW1をオンする(S8)。
走行モードでは、第2リレーRYh2がオフされているため、第2リレーRYh2が正常な状態では、スイッチ素子SW1がオン/オフ何れの状態であっても、第2給電線LH2にバッテリB1からの電圧が印加されることは無いが、第2リレーRYh2が溶着等により短絡する故障が発生していると、第2給電線LH2にバッテリB1からの電圧が印加された状態になる。
このような状態で第2マイクロコンピュータ10bによりスイッチ素子SW1がオンされると、バッテリB1からスイッチ素子SW1、抵抗R1を介して電流が流れ、第2給電線Lh2を介してバッテリB1から充電器18へ流れる電流が阻止される。尚、抵抗R1の値は、充電器18の入力抵抗値より小さな値に設定されている。
第2マイクロコンピュータ10bには、車両に加えられる衝撃を検知する衝撃センサからの信号が入力されており、第2マイクロコンピュータ10bは、事故等による衝撃を検知すると第1リレーRYh1をオフするように構成されているが、上述の構成を備えていれば、万一第1リレーRYh1が破損して第2給電線Lh2にバッテリB1からの電圧が印加されるような事態になっても、より高い安全性を確保できるようになる。
つまり、仮に走行中に事故が発生して、車両の前部から後部に長く引き回された第2給電線Lh2が破断するような事態に到り、乗員が破断した第2給電線Lh2に触れるような場合であっても、抵抗R1の値を人体の抵抗値よりも小さな値に設定しておけば、バッテリB1からスイッチ素子SW1、抵抗R1を介して車体アースに電流が流れ、人体が感電するような事態を回避できるのである。
特に、第2給電線Lh2が配線されている運転席側への側突事故により、第2給電線Lh2が破断するような事態が発生し易いが、スイッチ素子SW1及び抵抗R1でなる放電経路を第2リレーRYh2の下流側近傍に備えることにより、スイッチ素子SW1の上流側で第2給電線Lh2が破断する確率は極めて低いため、乗員を感電等の二次災害からより確実に保護することができる。
第2マイクロコンピュータ10bは、Ready−ON状態に移行すると(S9)、所定インタバルでバッテリB1に備えた電圧センサ、電流センサ、温度センサの値を検知し、検知した電圧、電流、温度値を変数とする所定の演算式に基づいて、バッテリB1のSOC(State of Charge)を算出して、その値をRAMに記憶するSOC検知処理を実行するように構成されている(S10)。
SOCとは、バッテリの定格容量Ahに対して、充電されている電気量Ahを比率で表した数値である。バッテリの定格容量とは、規定の温度、放電電流及び放電終止電圧で完全充電状態から取り出せる電気量Ahの基準値である。
第2マイクロコンピュータ10bは、第1リレーRYh1及びスイッチ素子SW1をオンした後、走行のためにモータ駆動回路20を作動させる前に、SOCを算出するための電流センサによりバッテリB1の出力電流を検知する。
第2マイクロコンピュータ10bは、検知した電流が所定電流より小さければ、第2リレーRYh2が正常であると判定し、所定電流より大きければ(S11)、第2リレーRYh2が溶着した異常状態であると判定する(S12)。
第2マイクロコンピュータ10bは、第2リレーRYh2が異常であると判定すると、第1リレーRY1をオフして(S13)、対応する異常コードをRAMに記憶し、CANを介してメータECU14に異常コードを送信する。従って、バッテリB1からスイッチ素子SW1及び抵抗R1でなる放電経路から電流が流出し続けるような不都合な事態も回避できる。
また、第2リレーRYh2が溶着した異常な状態で、その後発生するかも知れない事故により第2給電線Lh2が破断して、バッテリB1から第2給電線Lh2へ異常な短絡電流が流れて車両に搭載された機器の破損を招くような事態を未然に回避することができる。
異常コードを受信したメータECU14は、インスツルメントパネルに異常が発生した旨の警告表示を行ない、運転者に異常の発生を報知する。
第2マイクロコンピュータ10bは、第2リレーRYh2が正常であると判定すると(S11)、運転者によるアクセルペダルの操作等に基づいて車両の走行制御を行なう(S14)。
システムのオフ状態で(S1,No)、充電ケーブル300が車両に接続されると(S15)、第1マイクロコンピュータ10aは、通信線10cを介して充電モードへの移行を示す信号を第2マイクロコンピュータ10bに送信する。
第2マイクロコンピュータ10bは、第1マイクロコンピュータ10aから電源スイッチの投入信号を受信すると、OR回路201の他方の入力端子に制御信号を出力して、給電リレーRYl2をオンして、充電状態つまり充電モードに移行し(S16)、その後、第1リレーRYh1及び第2リレーRYh2をオンして(S17)、充電処理を開始する(S18)。
つまり、PIHV−ECU10は、車両の走行モード時または充電器18によるバッテリB1の充電モード時に、第1リレーRYh1をオン制御し、走行モード時に第2給電線Lh2を介してバッテリB1から充電器18へ流出する電流を阻止するようにスイッチ素子SW1を制御するように構成されている。
さらに、図8に示すように、第2リレーRYh2の前後近傍で、第2給電線Lh2に、カソードがバッテリB1側に、アノードが充電器18側に位置するようにダイオードDを直列接続することがより好ましい。万一第2リレーRYh2に溶着異常が発生しても、ACC状態またはReady−ON状態で第1給電線Lh1から第2給電線Lh2に電流が流出するような事態を解消することができる。
充電モードでは、充電器18の出力電圧がバッテリB1の電圧よりも大きな値に設定されているため、ダイオードDの順方向に充電電流を供給することができる。
尚、この場合、図9に示すように、第2給電線Lh2に、第2リレーRYh2やスイッチ素子SW1を設けなくともよい。第2リレーRYh2やスイッチ素子SW1を設けた方が安全性が増すが、第2リレーRYh2やスイッチ素子SW1を省くことにより効果的にコストを低減させることができる。
以上、第2リレーRYh2の下流側近傍で第2給電線Lh2に設けられ、第2給電線Lh2から充電器18に流出する電流を遮断するスイッチ素子SW1が、第2給電線Lh2の電源側から車体アースに電流を流出させるように接続される構成を説明したが、本発明によるスイッチ素子SW1の接続形態はこのような例に限定されるものではない。
例えば、図10に示すように、第2リレーRYh2の下流側近傍で、第2給電線Lh2にスイッチ素子SW1を直列に接続することにより、第2給電線Lh2から充電器18に流出する電流を遮断するように構成してもよい。
この場合には、第2マイクロコンピュータ10bにより、走行モード時にスイッチ素子SW1がオフされ、充電モード時にスイッチ素子SW1がオンされるように構成すればよい。
また、例えば、図11に示すように、第2リレーRYh2の下流側近傍で、充分大きな抵抗値の抵抗R2とスイッチ素子SW1の並列回路を第2給電線Lh2に直列に接続し、第2マイクロコンピュータ10bにより、走行モード時にスイッチ素子SW1をオフし、充電モード時にスイッチ素子SW1をオフするように制御してもよい。
走行モード時にスイッチ素子SW1がオフされると、第2リレーRYh2が溶着している場合であっても、第2給電線Lh2を介してバッテリB1から充電器18へ流出する電流を阻止することができる。
例えば、抵抗R2の抵抗値を数百KΩから数MΩの値に設定すれば、第2リレーRYh2が溶着した場合であっても、第2給電線Lh2から充電器18に流出する電流は数十μAから数百μA程度の微小な値に制限される。
そして、仮に、第2リレーRYh2が溶着した状態で発生した側突事故等により、第2給電線Lh2が破断して車体フレームと短絡するような事態に到っても、バッテリB1から過剰な放電電流が流出するような事態が回避でき、乗員が破断した第2給電線Lh2に触れるような場合であっても、人体に影響を与えない微弱電流が流れる程度で済む。
一方、充電モード時にはスイッチ素子SW1がオンされるので、充電器18からスイッチ素子SW1を経由して充電電流がバッテリB1へ供給されるため、抵抗R2による電力損失の問題も発生しない。
尚、スイッチ素子SW1としてパワーMOS−FETやパワートランジスタ等の半導体スイッチに替えて機械接点式のリレーを採用することも可能である。
以下、図7のステップS14で、第2マイクロコンピュータ10bにより実行される車両の走行制御について簡単に説明する。
図12に示すように、第2マイクロコンピュータ10bは、Ready−ONの状態に移行すると(SA1,Y)、第1リレーRYh1をオンして(SA2)、その後、所定インタバルでバッテリB1の充放電電流、電圧、温度を監視して、それらの値を変数とする所定の演算式に基づいてSOCを算出して、その値をRAMに記憶する(SA3)。
第2マイクロコンピュータ10bは、運転者により操作されるアクセルペダルの踏込み量、シフトレバーの操作位置、プロペラ軸の回転数(車両速度に比例する値)から車両に対する要求トルクを検知して(SA4)、要求トルクとバッテリB1のSOCに基づいて車両に必要なトルクを算出する(SA5)。
その結果、MG−ECU11を介して第2MG120を駆動して車両を走行させ(SA6)、或いはENG−ECU12を介してエンジン100を駆動して車両を走行させる(SA7)。
基本的に、バッテリB1のSOCが十分に高く、エンジン効率の悪い運転領域では、エンジンを停止して第2MG120のみで走行し、エンジン効率のよい運転領域では、主にエンジン100の動力により走行し、エンジン100で駆動される第1MG110による発電電力で高圧バッテリB1を充電する。
例えば、車両に必要なトルクをバッテリB1で賄える場合には、バッテリB1の放電可能な閾値電力(放電許可電力)を超えない範囲で、エンジンを停止させて、MG−ECU11を介して第2MG120を駆動して車両を走行させる。
また、例えば、車両に必要なトルクがバッテリB1の電力で賄える範囲を超える場合には、ENG−ECU12を介してエンジン100を駆動して、第1MG110による発電電力でバッテリB1を充電しながらエンジン100の出力で車両を走行させる。
尚、バッテリB1への充電は、バッテリB1の充電電可能な閾値電力(充電許可電力)を超えない範囲で行なわれる。
ENG−ECU11は、第2マイクロコンピュータ10bからのエンジン制御指令に基づいて、目標回転数と目標トルクを満たすようにエンジン100を駆動制御する。エンジンの動力の一部が車両の走行に用いられ、一部が第1MG110による発電動力に用いられる。
MG−ECU12は、第2マイクロコンピュータ10bからのモータ制御指令に基づいて、動力分割機構130を介して駆動される第1MG110からの発電電力を、インバータ22を介して取り出して、インバータ23を介して第2MGに供給し、或いは、インバータ22を介して取り出した電力を昇降圧コンバータ21を介して所定の充電電圧に降圧して高圧バッテリB1を充電する。
第2マイクロコンピュータ10bは、車両要求トルクが低い場合、或いは運転者により操作されるモータ走行モードスイッチが入力された場合には、エンジン100を駆動することなく、可能な限り、第2MG120のみで車両を走行制御するように構成されている。
モータ単独走行時には、MG−ECU12は、第2マイクロコンピュータ10bからのモータ制御指令に基づいてバッテリB1の出力電圧を昇降圧コンバータ21により昇圧するとともにインバータ23を制御して、第2MG120を所定のトルクで駆動する。
第2マイクロコンピュータ10bは、運転者の操作に基づいて車両が停止すると(SA8)、MG−ECU12及びENG−ECU11に停止指令を出力し(SA9、SA10)、再度アクセルペダルが操作されると、SOC検知処理を実行し、検知したSOCに基づいて車両に必要なトルクを算出するのである。
第1マイクロコンピュータ10aは、Ready−ON状態で、電源スイッチの操作信号が入力されると(SA1,N)、通信線10cを介して第2マイクロコンピュータ10bに電源スイッチの遮断信号を出力する。
第2マイクロコンピュータ10bは、電源スイッチの遮断信号を受信すると、CANを介して各ECUに電源スイッチの遮断信号を送信して、各ECUの動作を停止させ、各ECUの停止を確認すると、第1リレーRYh1をオフする。その後、通信線10cを介して第1マイクロコンピュータ10aに電源スイッチの遮断確認信号を出力し、SOC等の重要な制御情報を不揮発性メモリに退避した後、給電リレーRYl2をオフする。
第1マイクロコンピュータ10aは、電源スイッチの遮断確認信号を受信すると、給電リレーRYl1をオフして、待機状態に移行する(SA11)。
待機状態で電源スイッチが操作されると、第1マイクロコンピュータ10aは、待機状態から通常状態に復帰して、上述した給電制御を実行し、同様の処理を繰り返す。
以下、図7のステップS18で、第2マイクロコンピュータ10bにより実行されるバッテリB1の充電処理について簡単に説明する。
図1、図5及び図6に示すように、充電ケーブル300には、信号生成部と給電用のリレー等が組み込まれたCCID(Charging Circuit Interrupt Device)360を備えている。信号生成部は、マイクロコンピュータ及び入出力回路を備えて構成され、外部電源から車両に給電可能な定格電流を示すパルス信号であるコントロールパイロット信号CPLT(以下、「パイロット信号」と記す。)を生成して、PIHV−ECU10に出力する。パイロット信号は、初期にV1(DC12V)の電圧を示す。
車両に備えたインレット200に充電ケーブル300のコネクタ330が装着されると、PIHV−ECU10にパイロット信号CPLT及びケーブル接続信号PISWが入力される。ケーブル接続信号PISWは、コネクタ330に組み込まれたスイッチ信号で、PIHV−ECU10が、インレット200にコネクタ330が装着されたことを検知するための信号である。
電源スイッチがオフされ、第1マイクロコンピュータ10aが待機状態にあるときに、車両に充電ケーブル300が接続されると、第1マイクロコンピュータ10aにパイロット信号CPLTが入力される。
図13に示すように、第1マイクロコンピュータ10aは、当該パイロット信号CPLTの立ち上がりで待機状態から通常状態に復帰して(SB1)、ポートPa2からOR回路201の一方の入力端子に制御信号を出力し、給電リレーRYl2をオンする(SB2)。
給電リレーRYl2がオンすると(SC1)、第2低圧給電線L2に接続された充電器18及び第2マイクロコンピュータ10bに給電される。
第1マイクロコンピュータ10aは、通信線10cを介してオン状態の充電モード信号を第2マイクロコンピュータ10bに送信して、プラグインの充電モードであることを通知する(SB3)。
第2マイクロコンピュータ10bは、オン状態の充電モード信号を受信すると(SC2)、ポートPb1からOR回路201の他方の入力端子に制御信号を出力して、給電リレーRYl2のオン状態を保持し(SC3)、充電制御の開始を通知すべく、通信線10cを介してオン状態の充電実行モード信号を第1マイクロコンピュータ10aに送信して(SC4)、バッテリB1を充電する(SC5)。
第2マイクロコンピュータ10bは、バッテリB1の充電が終了すると(SC6)、通信線10cを介してオフ状態の充電実行モード信号を第1マイクロコンピュータ10aに送信して、充電が終了したことを通知する(SC7)。
第1マイクロコンピュータ10aは、オン状態の充電実行モード信号を受信した後(SB4)、オフ状態の充電実行モード信号を受信すると(SB5)、充電モード信号をオフ状態に切り替えて、通信線10cを介して第2マイクロコンピュータ10bに送信する(SB6)。さらに、ポートPa2から制御信号を出力して給電リレーRYl2をオフし(SB7)、待機状態に移行する(SB8)。
第2マイクロコンピュータ10bは、オフ状態の充電モード信号を受信すると(SC8)、SOC等の重要なデータを不揮発性メモリに退避するシャットダウン処理を実行し(SC9)、ポートPb1から制御信号を出力して給電リレーRYl2をオフする(SC10)。
シャットダウン処理とは、電源スイッチのオフに伴って、駆動中の各種のアクチュエータの停止処理や、制御データのバックアップ用メモリへの退避処理等をいう。
以下、図13のステップSC5の処理を簡単に説明する。
図14に示すように、第2マイクロコンピュータ10bは、充電実行モード信号を受信した後、電圧V1のパイロット信号を検知すると、パイロット信号の信号線とアースとの間に抵抗とトランジスタスイッチが直列接続された二つの降圧回路の一方を制御して、パイロット信号の電圧レベルをV1からV2(+9V)に降圧する(SD1)。
CCID360は、パイロット信号がV1からV2に低下したことを検出すると、所定周波数(例えば1KHz)のパルス状のパイロット信号を出力する。当該パイロット信号の信号レベルは±V1であるが、上限レベルは降圧回路によりV2に降圧されている。
パイロット信号のデューティ比は、充電ケーブル300の電流容量を示し、充電ケーブル300毎に予め設定されている。例えば、電流容量が12Aの場合には20%、電流容量が30Aの場合には50%に設定されている。
第2マイクロコンピュータ10bは、パイロット信号のデューティ比を検知して、充電ケーブル300の充電容量を認識すると(SD2)、さらに他方の降圧回路を制御してパイロット信号の電圧レベルをV2からV3(+6V)に降圧して(SD3)、第1リレーRYh1及び第2リレーRYh2をオンする(SD4)。
CCID360は、パイロット信号の信号レベルがV2からV3に低下したことを検知すると、給電用のリレーを閉じて車両側に交流電力を供給する。
第2マイクロコンピュータ10bは、充電ケーブル300の電流容量に基づいてバッテリB1のSOCを目標SOCまで充電するための電流値を設定し、充電器18に充電指令を出力する(SD5)。
充電指令を受けた充電器18は、AC/DC変換器から所定の充電電力が出力されるように制御し、バッテリB1に充電電力を供給する。
バッテリB1の給電線には、降圧用のDC/DCコンバータ21を介して補機バッテリB2が接続されているため、同時に補機バッテリB2も充電される。
第2マイクロコンピュータ10bは、バッテリB1の充電電流と電圧と温度をモニタして、それらのモニタ値に基づいてバッテリB1のSOCを算出し、目標SOCまで充電すると充電を終了する(SD6)。
第2マイクロコンピュータ10bは、充電器18に充電終了指令を出力するとともに、第1リレーRYh1及び第2リレーRYh2をオフし(SD7)、降圧回路を介してパイロット信号の電圧レベルをV3からV2に復帰させる(SD8)。
CCID360の信号生成部は、パイロット信号がV3からV2に上昇したことを検出すると、CCID360のリレーを開放して車両側への交流電力の供給を停止する。
第2マイクロコンピュータ10bは、降圧回路を介してパイロット信号の電圧レベルを当初のV1に復帰させる(SD9)。CCID360は、パイロット信号の電圧レベルがV1に復帰すると、発振を停止してパイロット信号の電圧レベルを直流電圧V1に維持して待機する。
本発明は、モータで車輪を駆動し、エンジンがモータへの電力供給のための発電機を駆動するためにのみ用いられるシリーズハイブリッドシステムを採用したプラグインハイブリッド自動車や、エンジンとモータの双方で車輪を直接駆動するパラレルハイブリッドシステムを採用したプラグインハイブリッド自動車にも適用可能である。さらには、プラグイン充電方式の電気自動車にも適用可能である。
以上説明した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各ブロックの具体的構成等を適宜変更設計できることは言うまでもない。
1:プラグイン充電自動車
10:制御装置(PIHV−ECU)
10a:第1マイクロコンピュータ
10b:第2マイクロコンピュータ
18:充電器
300:充電ケーブル
B1:高圧バッテリ
Lh1:第1給電線
Lh2:第2給電線
RYh1:第1リレー
RYh2:第2リレー
SW1:スイッチ素子
R1:抵抗

Claims (7)

  1. 車両外部の電力により車両に搭載されたバッテリを充電可能なプラグイン充電自動車の制御装置であって、
    前記バッテリと、前記バッテリからモータ駆動回路への第1給電線に介装した第1リレーと、前記第1リレーの下流側で前記第1給電線に第2給電線を分岐接続する第2リレーと、前記第2リレーとは異なる位置に設けられるとともに、前記第2給電線に接続され、車両外部から供給される電力で前記バッテリを充電する充電器と、前記第2リレーの下流側近傍で前記第2給電線に設けられ、前記第2給電線から前記充電器に流出する電流を遮断するスイッチ素子と、を備えるプラグイン充電自動車に設けられ、
    車両の走行モード時または前記充電器による前記バッテリの充電モード時に、前記第1リレーをオン制御し、前記走行モード時に前記第2給電線を介して前記バッテリから前記充電器へ流出する電流を阻止するように前記スイッチ素子を制御する制御部と、
    前記制御部による制御情報を記憶する記憶部と、
    を備えているプラグイン充電自動車の制御装置。
  2. 前記プラグイン充電自動車に設けられた前記スイッチ素子は、前記第2給電線を抵抗を介して車体アースに接続するスイッチ素子で構成され、
    前記制御部は、前記走行モード時に前記スイッチ素子をオンする請求項1記載のプラグイン充電自動車の制御装置。
  3. 前記プラグイン充電自動車に設けられた前記スイッチ素子は、前記第2給電線に直列に接続したスイッチ素子で構成され、前記制御部は、前記走行モード時に前記スイッチ素子をオフする請求項1記載のプラグイン充電自動車の制御装置。
  4. 前記第2リレーの前後近傍で、前記第2給電線に、カソードが前記バッテリ側に、アノードが前記充電器側に位置するようにダイオードを直列接続している請求項1から3の何れかに記載のプラグイン充電自動車の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記モータ駆動回路を作動させる前に前記バッテリの出力電流を検知し、検知した電流が所定電流より大きい場合に、前記第1リレーをオフする請求項2記載のプラグイン充電自動車の制御装置。
  6. 車両外部の電力により車両に搭載されたバッテリを充電可能なプラグイン充電自動車の制御装置であって、
    バッテリと、前記バッテリからモータ駆動回路への第1給電線に介装した第1リレーと、前記第1リレーの下流側で前記第1給電線に第2給電線を分岐接続する第2リレーと、前記第2リレーとは異なる位置に設けられるとともに、前記第2給電線に接続され、車両外部から供給される電力で前記バッテリを充電する充電器と、前記第2給電線から前記充電器に流出する電流を遮断するスイッチ素子とを備えるプラグイン充電自動車に設けられ、
    電源スイッチの操作を検知して車両の走行システムを作動させる場合、及び、外部電源に接続された充電ケーブルの車両への装着を検知して前記バッテリの充電システムを作動させる場合に、前記第1リレーをオン制御し、電源スイッチの操作に基づいて前記走行システムを停止させる場合、及び、前記バッテリの充電が終了して前記充電システムを停止させる場合に、前記第1リレーをオフ制御するリレー制御処理と、
    走行システムを作動させ、且つ、前記第1リレーをオン制御する場合に、前記第2給電線を介して前記バッテリから前記充電器へ流出する電流を阻止するように前記スイッチ素子を制御するスイッチ制御処理と、
    を実行する制御部と、
    前記制御部による制御情報を記憶する記憶部と、
    を備えているプラグイン充電自動車の制御装置。
  7. 前記バッテリと、前記第1リレーと、前記第2リレーとが車両後部に設置され、前記充電器が車両前部に設置され、前記第2リレーと前記充電器が車両の後部から前部に配線された前記第2給電線で接続されている請求項1から6の何れかに記載のプラグイン充電自動車の制御装置。
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