JP2011140593A - 樹脂組成物、およびその成形フィルム - Google Patents
樹脂組成物、およびその成形フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011140593A JP2011140593A JP2010003012A JP2010003012A JP2011140593A JP 2011140593 A JP2011140593 A JP 2011140593A JP 2010003012 A JP2010003012 A JP 2010003012A JP 2010003012 A JP2010003012 A JP 2010003012A JP 2011140593 A JP2011140593 A JP 2011140593A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methyl
- pentene polymer
- pentene
- resin composition
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
【解決手段】ポリブテン樹脂を含む100質量部のベース樹脂(A)と、0.1以上20質量部以下の4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)と、を含む樹脂組成物であって、前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の、デカリン溶媒中135℃で測定した極限粘度[η](dl/g)が、0.01以上0.50未満の範囲にある、樹脂組成物;および当該樹脂組成物からなるフィルムを提供する。
【選択図】なし
Description
[1]ポリブテン樹脂を含む100質量部のベース樹脂(A)と、0.1以上20質量部以下の4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)と、を含む樹脂組成物であって、
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の、デカリン溶媒中135℃で測定した極限粘度[η](dl/g)が、0.01以上0.50未満の範囲にある、樹脂組成物。
[2]ベース樹脂(A)が、ポリブテン樹脂とポリプロピレン樹脂とを含む、[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の、デカリン溶媒中135℃で測定される極限粘度[η](dl/g)が、下記式(I)の関係を満たす、[1]または[2]に記載の樹脂組成物。
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が、1.0〜5.0の範囲にあり、
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の、示差走査熱量計で測定した融点(Tm)が、120〜245℃の範囲にあり、
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の臨界表面張力が、22〜28mN/mの範囲にある、[1]〜[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5]前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の、1H-NMRにより算出される末端二重結合量が、1000炭素あたり0.001個以上0.5個以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6]前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)が、メタロセン触媒により重合された4-メチル-1-ペンテン系重合体である、[1]〜[5]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[7]前記[1]〜[6]のいずれかに記載の樹脂組成物からなる、フィルム成形品。
[8]一方の表面を構成する表面層と、他方の表面を構成する粘着層とを有する表面保護フィルムであって、前記表面層は[1]〜[6]のいずれか一項に記載の樹脂組成物からなる、表面保護フィルム。
[9]前記表面層および粘着層は、Tダイから共押出し成形されている、[8]に記載の表面保護フィルム。
本発明の樹脂組成物は、ポリブテン樹脂(A1)と、必要に応じてポリプロピレン樹脂(A2)と、任意の他の重合体と、を含むベース樹脂(A)を含有する。
本発明の樹脂組成物に含まれる4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)は、構成単位の少なくとも一部が4-メチル-1-ペンテン由来の構成単位である重合体である。
適度な相溶性を有する本発明の樹脂組成物により、ブロッキング抑制効果と透明性の両立が実現された。
本発明の樹脂組成物に含まれる4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)は、オレフィン類を重合して直接製造してもよく;高分子量の4-メチル-1-ペンテン系重合体を、熱分解して製造してもよい。また、4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)は、溶媒に対する溶解度の差で分別する溶媒分別、あるいは沸点の差で分取する分子蒸留などの方法で精製されていてもよい。
成分(i):上記一般式(1)または(2)で表されるメタロセン化合物
成分(ii):(ii-1)有機金属化合物、(ii-2)有機アルミニウムオキシ化合物、および(ii-3)メタロセン化合物(i)と反応してイオン対を形成する化合物、から選ばれる少なくとも1種の化合物
成分(iii):微粒子状担体(必須成分ではないが必要に応じて含まれる)
本発明の樹脂組成物は、本発明の目的および効果を損なわない範囲で、任意の添加剤を、必要に応じて有効発現量含有しうる。任意の添加剤の例には、臭素化ビスフェノール、臭素化エポキシ樹脂、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリカーボネート、トリフェニルホスフェート、ホスホン酸アミドおよび赤燐などの難燃剤;三酸化アンチモンおよびアンチモン酸ナトリウムなどの難燃助剤;燐酸エステルおよび亜燐酸エステルなどの熱安定剤;ヒンダードフェノールなどの酸化防止剤;耐熱剤;耐候剤;光安定剤;離型剤;流動改質剤;着色剤;顔料;滑剤;帯電防止剤;結晶核剤;可塑剤;発泡剤;耐候性安定剤;耐熱安定剤;スリップ防止剤;アンチブロッキング剤;防曇剤;核剤;染料;老化防止剤;塩酸吸収剤;銅害防止剤などが含まれる。
本発明の樹脂組成物は、本発明の効果が得られる限り特に制限されない。例えば、ベース樹脂(A)、4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)、およびその他の任意成分を、同時にまたは任意の順序で混合すればよい。混合は、タンブラー、V型ブレンダー、ナウターミキサー、バンバリーミキサー、混練ロール、単軸或いは二軸の押出機などを用いて行うことができる。
本発明の樹脂組成物は、目的に応じて、種々の成形品に成形加工されうる。例えば、本発明の樹脂組成物は、シート、フィルム、パイプ、チューブ、ボトル、繊維、テープなどに成形されうるが;好ましくはシート、フィルム、パイプ、チューブ;特に好ましくはシート、フィルム状に成形加工される。
本発明の表面保護フィルムは、表面層と粘着層の少なくとも2層を有し、必要に応じて表面層と、基材層(中間層)と、粘着層の3層を有していてもよく、さらに別個の層を有していてもよい。いずれにしても、表面保護フィルムの一方の面に粘着層が配置されは、他の面に表面層が配置される。
ポリブテン1(タフマーBL3450、三井化学):密度900、MFR4(190℃)、融点104℃
ポリブテン2(タフマーBL2481、三井化学):密度900、MFR4(190℃)、融点75℃
ホモポリプロピレン1(プライムポリプロF109DV、(株)プライムポリマー):密度910、MFR30(230℃)
ホモポリプロピレン2(プライムポリプロF107DV、(株)プライムポリマー):密度910、MFR7(230℃)
ランダムポリプロピレン(プライムポリプロF227D、(株)プライムポリマー):密度910、MFR7(230℃)
4-メチル-1-ペンテン系重合体の合成(B1)
4-メチル-1-ペンテン系ポリマー(三井化学社製DX310)150gを、500mlの枝付重合フラスコに仕込み、窒素を流通させながら、サンドバスを用い350℃に加熱した。フラスコ壁面の重合体が融解したことを確認した後、温度を保ったまま2時間撹拌を続けることにより、4-メチル-1-ペンテン系ポリマーを熱分解した。その後、常温まで冷却することにより、以下物性を有する4-メチル-1-ペンテン系ポリマーの熱分解物を得た。
A値=4.55
0.2×[η](-1.5) =3.13
4−メチル−1−ペンテン構成単位=89.2wt%、C16およびC18構成単位=10.8wt%
GPCで測定したMw=18300、Mn=3660、Mw/Mn=4.99
融点=208℃
臨界表面張力=25.0mN/m
末端二重結合量=4.8個/1000炭素
4-メチル-1-ペンテン系重合体の合成(B2)
[触媒溶液の調製]
充分に窒素置換したガラス製フラスコに、イソプロピル(3-t-ブチル-5-メチルシクロペンタジエニル)(3,6-ジ-t-ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド1μmolを加え、そこへ助触媒として東ソー・ファインケム社製MMAO(製品名MMAO−3A)のヘキサン溶液をAl原子換算で0.5mmolを添加することにより、触媒溶液を得た。
撹拌器を備え、充分に窒素置換した内容積1リットルのガラス製オートクレーブに、デカン561ml、4-メチル-1-ペンテン180ml、高純度のヘキサデセンとオクタデセンとの混合物である三菱化学社製ダイアレンD168(登録商標)(9ml)を装入した。これに水素(6リットル/時間)を流通させ、30℃で10分間放置した。その後、トリイソブチルアルミニウム0.375mmolを加え、続いて、上記で調製した触媒溶液を加えて、重合を開始した。水素(6リットル/時間)を連続的に供給しながら、常圧下30℃で1時間重合を行った後、少量のメタノールを添加し重合を停止した。重合液を、4リットルのメタノール/アセトン混合液(体積比4/1)に注ぎ込み、濾過により重合体を回収した。回収した重合体を、減圧下80℃で10時間乾燥し、37.6gの以下物性を有する重合体を得た。
A値=2.86
0.2×[η](-1.5) =4.27
4-メチル-1-ペンテン構成単位=93.5wt%、C16およびC18構成単位=6.5wt%
GPCで測定したMw=15900、Mn=4010、Mw/Mn=3.97
融点=192℃
臨界表面張力=27.0mN/m
末端二重結合量=0.2個/1000炭素
サンプル約20mgを、デカリン15mlに溶解し、135℃のオイルバス中で比粘度ηspを測定した。このデカリン溶液に、デカリン溶媒を5ml追加して希釈後、同様にして比粘度ηspを測定した。この希釈操作と比粘度測定とを、さらに2回繰り返した。濃度(C)を0に外挿した時のηsp/Cの値を、極限粘度として求めた。
[η]= lim(ηsp/C) (C→0[分子量])
13C−NMRスペクトルの解析により求めた。
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)は、GPC測定から求めた。測定は以下の条件で行った。また、重量平均分子量と数平均分子量は、市販の単分散標準ポリスチレンを用いて検量線を作成し、下記の換算法に基づいて求めた。
装置:ゲル浸透クロマトグラフAlliance GPC2000型(Waters社製)
溶剤:o−ジクロロベンゼン
カラム:TSKgelカラム(東ソー社製)×4
流速:1.0ml/分
試料:o−ジクロロベンゼン溶液(0.15mg/mL)
温度:140℃
分子量換算:PS換算/汎用較正法
ポリスチレン(PS)の係数:KPS=1.38×10-4,aPS=0.70
ポリエチレン(PE)の係数:KPE=5.06×10-4,aPE=0.70
示差走査型熱量計(Diamond DSC、パーキンエルマー社製)を用いて測定した。試料約5mgをアルミパンに詰めて、10℃/分で280℃まで昇温し;280℃で5分間保持し;10℃/分で30℃まで冷却し;30℃で5分間保持した後;10℃/分で280℃まで昇温する際の吸熱ピークを融点とした。
臨界表面張力測定用の試験サンプルを、以下の通りに調製した。SUSプレート上に、4-メチル-1-ペンテン系重合体をキャスティングした。キャスティングは、窒素雰囲気下、250℃×5分の条件にて、4-メチル-1-ペンテン系重合体をSUSプレート上に加熱溶融し、その後、常温に戻し固化させて行った。得られた試験サンプルの表面について、臨界表面張力を測定した。
4-メチル-1-ペンテン系重合体が有する末端二重結合は、ビニル型、ビニリデン型、2置換内部オレフィン型および3置換内部オレフィン型の二重結合に分類され、その総量を1H−NMRにより測定した。
4-メチル-1-ペンテン系重合体の1H−NMRスペクトラムには、ビニル基に由来する3プロトン分のピークのうち、2プロトン分のピーク(H1)が4.8〜5.0ppm付近に観測され、残りの1プロトン分(H1’)が5.7〜5.9ppm付近に観測される。また、ビニリデン基に由来する2プロトン分のピーク(H2)が4.7ppm付近に観測される。さらに、2置換内部オレフィンに由来する2プロトン分のピーク(H3)が、5.2〜5.4ppm付近に観測され、3置換内部オレフィンに由来する1プロトン分のピーク(H4)が、5.0〜5.2ppm付近に観測される。
L=[2×(H1+H1’)+3×(H2+H3)+6×H4]×1000/3Ha
後述の実施例、比較例で得られるフィルムを加工する際に、離型層の冷却ロールへの貼り付きの程度を評価した。
○:冷却ロールへの貼り付きがなく、スムーズに後の巻取り工程へ搬送される。
×:冷却ロールへの貼り付きがあり、冷却ロールから剥がれる際に音がするか、または冷却ロールへの貼り付きのため、フィルム表面が荒れたり、スジが入る。
JIS K7105に従い、後述の実施例、比較例で得られたフィルムの全ヘイズと内部ヘイズを測定した。
ASTM D1893に従って、後述の実施例、比較例で得られたフィルムのチルロールに接しない面と、下記粘着層を有するフィルムの粘着層面とが接するよう重ね合わせた。積層物を、2kgのハンド型ゴムローラーで2往復させて貼り合わせを行った。幅25mmに切り出し、23℃の条件にて20分放置した。その後、インテスコ社製剥離試験機を用い、23℃条件下、試験速度200mm/分の条件で、180°剥離強度(N/50mm)を測定した。
PEBR:プロピレン・エチレン・1-ブテン共重合体(エチレン含量13モル%、ブテン含量19モル%、融点は観測されない、MFR=7g/10分)45重量%
SIBS:スチレン−イソブチレン−スチレントリブロックコポリマー(商品名:シブスター、銘柄名:062T、MFR=8.0g/10分、カネカ社製) 35重量%
SEBS:スチレン−ブタジエン共重合体水素添加物(商品名:タフテック、銘柄名:H1221、MFR=4.5g/10分、旭化成社製)10重量%
PP−3:ホモポリプロピレン(銘柄名:F107BV、融点=160℃、MFR=7g/10分、プライムポリマー社製)10重量%
マスターバッチペレットの調製
表1(実施例1〜6)および表2(比較例5、6)については、ベース樹脂(A)90質量部と、4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)10質量部との混合物を、二軸押出機(KTX30−SS:神戸製鋼社製)を用いて、220℃にて溶融混練して混練物を得た。この溶融混練物を、マスターバッチペレットとした。
表面層用の単軸押出機には前記マスターバッチペレットと、ベース樹脂(A)とを提供し(表1に記載の配合比とする);粘着層用の単軸押出機には、粘着剤の代わりにホモポリプロピレン2を提供し;基材層用の単軸押出機にはホモポリプロピレン2を提供した。各押出機のシリンダーを220℃に設定し、チルロール温度25℃、粘着層側がチルロール(第1ロール)に接するようにして、引取速度10m/minで引き取った。表面層の厚さ10μm、基材層の厚み30μm、粘着層の厚さ10μmの合計50μmの積層フィルムを得た。
まず、上記の通り、90質量部のポリブテン1と、10質量部の4-メチル-1-ペンテン系重合体(B1)とでマスターバッチペレットを得た。表面層用の単軸押出機に、マスターバッチペレット30質量部と、ベース樹脂(A)としてポリブテン1を70質量部提供して、積層フィルムを得た。
まず、上記の通り、90質量部のポリブテン1と、10質量部の4-メチル-1-ペンテン系重合体(B1)とでマスターバッチペレットを得た。表面層用の単軸押出機に、マスターバッチペレット50質量部と、ベース樹脂(A)としてポリブテン1を50質量部提供して、積層フィルムを得た。
まず、上記の通り、90質量部のポリブテン1と、10質量部の4-メチル-1-ペンテン系重合体(B2)とでマスターバッチペレットを得た。表面層用の単軸押出機に、マスターバッチペレット50質量部と、ベース樹脂(A)としてポリブテン1を50質量部提供して、積層フィルムを得た。
まず、上記の通り、90質量部のポリブテン2と、10質量部の4-メチル-1-ペンテン系重合体(B1)とでマスターバッチペレットを得た。表面層用の単軸押出機に、マスターバッチペレット50質量部と、ベース樹脂(A)としてポリブテン1を50質量部提供して、積層フィルムを得た。
まず、上記の通り、90質量部のポリブテン1と、10質量部の4-メチル-1-ペンテン系重合体(B1)とでマスターバッチペレットを得た。表面層用の単軸押出機に、マスターバッチペレット50質量部と、ベース樹脂(A)としてホモポリプロピレン1を50質量部提供して、積層フィルムを得た。
まず、上記の通り、90質量部のポリブテン2と、10質量部の4-メチル-1-ペンテン系重合体(B1)とでマスターバッチペレットを得た。表面層用の単軸押出機に前記マスターバッチペレット50質量部と、ベース樹脂(A)としてホモポリプロピレン2を50質量部提供して、積層フィルムを得た。
マスターバッチペレットは調製しなかった。表面層用の単軸押出機に、ポリブテン1を提供して、積層フィルムを得た。
マスターバッチペレットは調製しなかった。表面層用の単軸押出機にポリブテン2を提供して、積層フィルムを得た。
マスターバッチペレットは調製しなかった。表面層用の単軸押出機に、ホモポリプロピレン1を提供して、積層フィルムを得た。
マスターバッチペレットは調製しなかった。表面層用の単軸押出機に、ランダムポリプロピレンを提供して、積層フィルムを得た。
まず、上記の通り、90質量部のホモポリプロピレン1と、10質量部の4-メチル-1-ペンテン系重合体(B1)とでマスターバッチペレットを得た。表面層用の単軸押出機に、マスターバッチペレット50質量部と、ホモポリプロピレン1を50質量部提供して、積層フィルムを得た。
まず、上記の通り、90質量部のホモポリプロピレン2と、10質量部の4-メチル-1-ペンテン系重合体(B1)とでマスターバッチペレットを得た。表面層用の単軸押出機に、マスターバッチペレット50質量部と、ホモポリプロピレン2を50質量部提供して、積層フィルムを得た。
Claims (9)
- ポリブテン樹脂を含む100質量部のベース樹脂(A)と、0.1以上20質量部以下の4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)と、を含む樹脂組成物であって、
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の、デカリン溶媒中135℃で測定した極限粘度[η](dl/g)が、0.01以上0.50未満の範囲にある、樹脂組成物。 - ベース樹脂(A)が、ポリブテン樹脂とポリプロピレン樹脂とを含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の全構成単位に対する、4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位の割合が50〜100質量%であり、4-メチル-1-ペンテン以外の炭素原子数が2〜20のオレフィンから選ばれる少なくとも1種以上のオレフィンから導かれる構成単位の合計割合が0〜50質量%であり、
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が、1.0〜5.0の範囲にあり、
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の、示差走査熱量計で測定した融点(Tm)が、120〜245℃の範囲にあり、
前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の臨界表面張力が、22〜28mN/mの範囲にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。 - 前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)の、1H-NMRにより算出される末端二重結合量が、1000炭素あたり0.001個以上0.5個以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
- 前記4-メチル-1-ペンテン系重合体(B)が、メタロセン触媒により重合された4-メチル-1-ペンテン系重合体である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂組成物からなる、フィルム成形品。
- 一方の表面を構成する表面層と、他方の表面を構成する粘着層とを有する表面保護フィルムであって、
前記表面層は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂組成物からなる、表面保護フィルム。 - 前記表面層および粘着層は、Tダイから共押出し成形されている、請求項8に記載の表面保護フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010003012A JP5684986B2 (ja) | 2010-01-08 | 2010-01-08 | 樹脂組成物、およびその成形フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010003012A JP5684986B2 (ja) | 2010-01-08 | 2010-01-08 | 樹脂組成物、およびその成形フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011140593A true JP2011140593A (ja) | 2011-07-21 |
JP5684986B2 JP5684986B2 (ja) | 2015-03-18 |
Family
ID=44456681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010003012A Active JP5684986B2 (ja) | 2010-01-08 | 2010-01-08 | 樹脂組成物、およびその成形フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5684986B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011140595A (ja) * | 2010-01-08 | 2011-07-21 | Mitsui Chemicals Inc | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 |
JP2014526576A (ja) * | 2011-09-12 | 2014-10-06 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 組成物およびそれらから形成される物品 |
EP2799488A1 (en) * | 2011-12-27 | 2014-11-05 | Mitsui Chemicals, Inc. | 4-methyl-1-pentene (co)polymer composition, and film and hollow molded body, each of which is formed from 4-methyl-1-pentene (co)polymer composition |
JPWO2018097161A1 (ja) * | 2016-11-25 | 2019-10-17 | 東レ株式会社 | 積層ポリプロピレンフィルム |
CN115243890A (zh) * | 2020-03-27 | 2022-10-25 | 三井化学株式会社 | 层叠体、使用其的辊体和包装体 |
WO2023063298A1 (ja) * | 2021-10-13 | 2023-04-20 | 東洋紡株式会社 | 低分子量化されたポリ-4-メチル-1-ペンテンの製造方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0376325B2 (ja) * | 1982-08-18 | 1991-12-05 | Mitsui Petrochemical Ind | |
JP2000080225A (ja) * | 1998-09-03 | 2000-03-21 | Mitsui Chemicals Inc | ポリブテン樹脂組成物 |
JP2004315629A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Riken Technos Corp | 表面保護フィルム |
JP2005200450A (ja) * | 2004-01-13 | 2005-07-28 | Mitsui Chemicals Inc | α−オレフィン(共)重合体の製造方法 |
JP2006070252A (ja) * | 2004-08-03 | 2006-03-16 | Mitsui Chemicals Inc | ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂組成物、フィルムおよび電子部品封止体製造用型枠 |
JP2008081709A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-10 | Mitsui Chemical Fabro Inc | 表面保護フィルム |
WO2010005072A1 (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-14 | 三井化学株式会社 | 4-メチルー1-ペンテン系重合体ならびに4-メチルー1-ペンテン系重合体含有樹脂組成物およびそのマスターバッチならびにそれらの成形品 |
-
2010
- 2010-01-08 JP JP2010003012A patent/JP5684986B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0376325B2 (ja) * | 1982-08-18 | 1991-12-05 | Mitsui Petrochemical Ind | |
JP2000080225A (ja) * | 1998-09-03 | 2000-03-21 | Mitsui Chemicals Inc | ポリブテン樹脂組成物 |
JP2004315629A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Riken Technos Corp | 表面保護フィルム |
JP2005200450A (ja) * | 2004-01-13 | 2005-07-28 | Mitsui Chemicals Inc | α−オレフィン(共)重合体の製造方法 |
JP2006070252A (ja) * | 2004-08-03 | 2006-03-16 | Mitsui Chemicals Inc | ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂組成物、フィルムおよび電子部品封止体製造用型枠 |
JP2008081709A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-10 | Mitsui Chemical Fabro Inc | 表面保護フィルム |
WO2010005072A1 (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-14 | 三井化学株式会社 | 4-メチルー1-ペンテン系重合体ならびに4-メチルー1-ペンテン系重合体含有樹脂組成物およびそのマスターバッチならびにそれらの成形品 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011140595A (ja) * | 2010-01-08 | 2011-07-21 | Mitsui Chemicals Inc | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 |
JP2014526576A (ja) * | 2011-09-12 | 2014-10-06 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 組成物およびそれらから形成される物品 |
EP2799488A1 (en) * | 2011-12-27 | 2014-11-05 | Mitsui Chemicals, Inc. | 4-methyl-1-pentene (co)polymer composition, and film and hollow molded body, each of which is formed from 4-methyl-1-pentene (co)polymer composition |
EP2799488A4 (en) * | 2011-12-27 | 2015-04-01 | Mitsui Chemicals Inc | (CO) POLYMER COMPOSITION OF 4-METHYL-1-PENTENE, AND FILM AND MOLDED HOLLOW BODIES MADE OF THIS COMPOSITION |
US9902847B2 (en) | 2011-12-27 | 2018-02-27 | Mitsui Chemicals, Inc. | 4-methyl-1-pentene (co)polymer composition, and film and hollow molded product composed of the composition |
JPWO2018097161A1 (ja) * | 2016-11-25 | 2019-10-17 | 東レ株式会社 | 積層ポリプロピレンフィルム |
JP7070426B2 (ja) | 2016-11-25 | 2022-05-18 | 東レ株式会社 | 積層ポリプロピレンフィルム |
CN115243890A (zh) * | 2020-03-27 | 2022-10-25 | 三井化学株式会社 | 层叠体、使用其的辊体和包装体 |
WO2023063298A1 (ja) * | 2021-10-13 | 2023-04-20 | 東洋紡株式会社 | 低分子量化されたポリ-4-メチル-1-ペンテンの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5684986B2 (ja) | 2015-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5755309B2 (ja) | 離型性フィルムおよびシート | |
JP5489729B2 (ja) | 樹脂組成物、およびそれを含むフィルム | |
US9598567B2 (en) | Propylene-ethylene copolymer resin composition and moulded article, film and sheet thereof | |
JP5684986B2 (ja) | 樹脂組成物、およびその成形フィルム | |
JP5455311B2 (ja) | 表面保護フィルム | |
JP5108436B2 (ja) | 表面保護フィルム | |
US9657117B2 (en) | 4-methyl-1-pentene polymer, resin composition containing 4-methyl-1-pentene polymer, masterbatch thereof, and formed product thereof | |
JP5052434B2 (ja) | 樹脂組成物および該組成物からなる成形体 | |
JP5872048B2 (ja) | 表面保護フィルムおよび表面保護フィルム用プロピレン共重合体組成物 | |
JP2011122039A (ja) | 表面保護用フィルム | |
JP2010180344A (ja) | 表面保護フィルム用基材および表面保護フィルム | |
JP5224763B2 (ja) | シュリンクラベル | |
JP5052068B2 (ja) | 包装材料用プロピレン系樹脂組成物およびその用途 | |
JP2011126187A (ja) | 表面保護用フィルム | |
JP2011126033A (ja) | 表面保護用フィルム | |
WO2020116625A1 (ja) | 水添共重合体組成物、粘接着材組成物及び粘接着フィルム | |
JP6171813B2 (ja) | 積層フィルム | |
JP2011126231A (ja) | 表面保護用フィルム | |
JP2011126168A (ja) | 表面保護用フィルム | |
JP5117807B2 (ja) | 積層フィルム | |
JP2022151039A (ja) | 樹脂組成物および成形体 | |
JP2022151038A (ja) | 樹脂組成物および成形体 | |
WO2003026890A1 (fr) | Film lamine | |
JP2015160853A (ja) | プロピレン−エチレン共重合体樹脂組成物及びフィルムもしくはシート | |
JP2009084305A (ja) | 医療容器用プロピレン系ランダムブロック共重合体および該共重合体等からなる医療容器用シートまたは医療容器用フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130425 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130514 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130705 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140430 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140627 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141224 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150116 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5684986 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |