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JP2011035493A - アンテナ装置 - Google Patents

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Ryuta Sonoda
龍太 園田
Kazuhiko Niwano
和彦 庭野
Koji Igawa
耕司 井川
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Abstract

【課題】本発明は、設置対象の材質によらず、様々な対象に設置することができるRFIDタグ用のアンテナ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】基板および該基板上に設置された導体パターンを有するアンテナ素子が第1の誘電体層上に配置されて構成されるRFIDタグ用のアンテナ装置であって、さらに、第2の誘電体層と、人工媒質と、グラウンドプレーンとを有し、前記第1の誘電体層は、一方の側に前記アンテナ素子が設置され、他方の側に前記人工媒質が設置され、前記第2の誘電体層は、一方の側に前記人工媒質が設置され、他方の側に前記グラウンドプレーンが設置され、前記グラウンドプレーンは、全長が前記第2の誘電体層の全長と実質的に等しく、またはより短いことを特徴とするアンテナ装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に、RFIDタグ等に使用され得るアンテナ装置に関する。
近年、電磁界や電波を利用した非接触認証技術として、RFID(Radio Frequency Identification)技術が注目されている。RFID技術では、タグやラベル状に加工されたICチップが実装されたアンテナ素子を有するRFIDタグ(ICタグおよび非接触式ICカード等、RFID技術を用いて情報交換が行われる媒体の総称)に含まれる情報を、リーダと呼ばれる装置で読み取ることにより、物体認証等を行うことができる。現在、電波方式のRFIDには、主にUHF帯と2.45GHz帯が利用されている。
一般に、RFIDタグは金属製対象物には貼付することができない。これは、RFIDタグが金属と結合するため、このような状態では本来の性能を維持することができないからである。そこで、この課題を解決するために、金属対応のRFIDタグが開発されている。その構成は、アンテナ基板上に導体パターンおよびICチップを設置することにより構成されたアンテナ素子を、誘電体層上に設置することにより構成される。このような金属対応のRFIDタグは、前記誘電体層側を金属製対象物に設置し、該金属製対象物をグラウンドプレーンとして利用することにより、アンテナ装置として機能し、これにより前述のような動作を行うことが可能となる。
国際公開第WO2008/136530号パンフレット
しかしながら、従来の金属対応のRFIDタグは、金属に設置した状態で、はじめて性能が発揮できるよう設計されているため、単体ではもちろんであるが、セラミックなどの非金属製の対象に設置しても作動しないため、設置対象が金属製のものに限られるという問題がある。また、従来のRFIDタグでは、設置対象が金属製であっても、冷凍製品などのように、その表面が、例えば水分によって濡れている場合など、環境条件によっては、適正に作動しない場合がある。そのため、設置対象の材質および周囲環境に影響されず、様々な設置対象上おいて適正に作動するRFIDタグが要望されている。
本発明は、このような背景の下なされたものであり、本発明は、設置対象の材質によらず、様々な対象に設置することができるRFIDタグ用のアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明では、基板および該基板上に設置された導体パターンを有するアンテナ素子が第1の誘電体層上に配置されて構成されるRFIDタグ用のアンテナ装置であって、
さらに、第2の誘電体層と、人工媒質と、グラウンドプレーンとを有し、
前記第1の誘電体層は、一方の側に前記アンテナ素子が設置され、他方の側に前記人工媒質が設置され、
前記第2の誘電体層は、一方の側に前記人工媒質が設置され、他方の側に前記グラウンドプレーンが設置され、
前記グラウンドプレーンは、全長が前記第2の誘電体層の全長と実質的に等しく、またはより短いことを特徴とするアンテナ装置が提供される。
ここで、本発明によるアンテナ装置において、前記グラウンドプレーンは、幅が前記第2の誘電体層の幅と実質的に等しく、またはより短くなっていても良い。
また、本発明によるアンテナ装置において、前記第1および第2の誘電体層は、実質的に同じ全長を有しても良い。
また、本発明によるアンテナ装置において、前記第1および第2の誘電体層は、実質的に同じ幅を有しても良い。
さらに、本発明によるアンテナ装置において、前記人工媒質は、2つの導体層と、該導体層の間の第3の誘電体層で構成されても良い。
また、本発明によるアンテナ装置において、前記人工媒質は、当該アンテナ装置を厚み方向から見たとき、前記アンテナ素子の給電点と重なるように設置されても良い。
なお、本願において、ある素子の「全長」とは、その素子の縦および横の寸法のうち長い方の寸法を意味し、ある素子の「幅」とは、その素子の縦および横の寸法のうち短い方の寸法を意味する。ただし、縦と横の寸法が実質的に等しい場合は、縦と横のいずれか一方を「全長」とし、他方を「幅」とする。
本発明では、設置対象の材質によらず、様々な対象に設置することができるRFIDタグ用のアンテナ装置が提供される。
従来のアンテナ装置の概略的な断面図の一例である。 本発明によるアンテナ装置の概略的な上面図の一例である。 図2に示すアンテナ装置のA−A線での概略的な断面図の一例である。 図2に示すアンテナ装置のB−B線での概略的な断面図の一例である。 第1の例によるアンテナ装置において、解析の結果得られたリターンロスS11の周波数依存性を示したグラフである。 第2の例によるアンテナ装置において、解析の結果得られたリターンロスS11の周波数依存性を示したグラフである。 第3の例によるアンテナ装置において、解析の結果得られたリターンロスS11の周波数依存性を示したグラフである。 第4の例によるアンテナ装置において、解析の結果得られたリターンロスS11の周波数依存性を示したグラフである。
以下、本発明についてより詳しく説明する。
前述のように、従来のRFIDタグでは、該RFIDタグの誘電体層側を金属製対象物に設置し、金属製対象物の表面をアンテナ装置に対するグラウンドプレーンとして機能させることにより、RFIDタグをアンテナ装置として作動するようにしている。すなわち、RFIDタグは、単独では、アンテナ装置として作動しない。そのため、一般にRFIDタグの設置対象は、アンテナ装置のグラウンドプレーンとしての機能を発揮することができる、金属製のものに限定されている。
また、RFIDタグを金属製の対象物の表面に設置した場合であっても、例えばその表面が濡れている場合など、周囲環境の影響によっては、RFIDタグがアンテナ装置として適正に作動しない場合がある。
また、通常のRFIDタグは、アンテナ装置としての適正な動作特性を得るため、誘電体層などの装置構成部材に対して、微細なスリットを入れるなど、高精度の加工を行う必要がある。このような高精度の加工は、製造工程を煩雑にするだけではなく、得られた製品の性能のバラツキの原因になり得る。
このような背景の下、本願発明者等は、アンテナ装置の構造について鋭意研究開発を重ねた結果、人工媒質を使用し、予めアンテナ装置にグラウンドプレーンを設置しておくことにより、RFIDタグの設置対象が金属製のものに限定されなくなることを見出した。この結果によれば、誘電体として人工媒質を使用し、予めアンテナ装置にグラウンドプレーンを設置しておき、アンテナ装置を「独立作動式ユニット」として構成することにより、設置対象および/または周囲環境に影響を受けにくいRFIDタグを実現することが可能となると予想される。
しかしながら、予めグラウンドプレーンが設置された独立作動式のアンテナ装置を実際に設計、製作しようとすると、最終的に得られるアンテナ装置が大型化してしまい、小型のアンテナ装置を得ることができなくなるという問題がある。
図1には、特許文献1(国際公開第WO2008/136530号パンフレット)に示されているアンテナ装置の断面図を模式的に示す。このアンテナ装置1は、アンテナ素子15(アンテナ基板12および導体パターン10)と、第1のスペーサ層20と、人工媒質50(第1の導電層52、誘電体層54、および第2の導電層56)と、第2のスペーサ層60と、グラウンドプレーン70とで構成される。
図1に示すように、従来、RFIDタグ用のアンテナ装置のグラウンドプレーン70は、できる限り大きくした状態で、設計および製作が行われることが一般的である。これは、グラウンドプレーン70の境界領域の影響をできる限り抑制するためである。すなわち、一般に、グラウンドプレーン70の寸法がアンテナ素子15に対して相対的に小さくなると、アンテナ素子15に及ぼすグラウンドプレーン70の境界領域の影響が無視できなくなり、アンテナ装置1に適正な特性が得られなくなることが予想される。
従って、このような問題を回避するため、グラウンドプレーンの寸法は、例えば図1に示すように、他の構成部材よりも大きくする必要があるが、これによりアンテナ装置全体の寸法も、大きくなってしまうという問題がある。
しかしながら、本願発明者等は、多くの実験および解析から、人工媒質を設けたアンテナ装置において、実際には、前述のような問題は生じ難いこと、換言すれば、グラウンドプレーンの寸法を、例えば、第2のスペーサ層60の寸法程度まで縮小しても、そのようなアンテナ装置が適正に作動することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明では、基板および該基板上に設置された導体パターンを有するアンテナ素子が第1の誘電体層上に配置されて構成されるRFIDタグ用のアンテナ装置であって、
さらに、第2の誘電体層と、人工媒質と、グラウンドプレーンとを有し、
前記第1の誘電体層は、一方の側に前記アンテナ素子が設置され、他方の側に前記人工媒質が設置され、
前記第2の誘電体層は、一方の側に前記人工媒質が設置され、他方の側に前記グラウンドプレーンが設置され、
前記グラウンドプレーンは、全長が前記第2の誘電体層の全長と実質的に等しく、またはより短いことを特徴とするアンテナ装置が提供される。
(本発明によるアンテナ装置の構成)
次に、図2〜図4を参照して、本発明によるアンテナ装置の具体的な構成について説明する。
図2には、本発明によるアンテナ装置の概略的な上面図の一例を示す。また、図3には、図2に示すアンテナ装置のA−A線での概略的な断面図の一例を示し、図4には、図2に示すアンテナ装置のB−B線での概略的な断面図の一例を示す。
図2〜図4に示すように、本発明によるアンテナ装置100は、アンテナ素子115と、第1のスペーサ層120と、人工媒質150と、第2のスペーサ層160と、グラウンドプレーン170とを、この順に積層することにより構成される。
アンテナ素子115は、可撓性樹脂のようなアンテナ基板112(全長Lb、幅Wb、厚さTbとする)と、該アンテナ基板112上に設置され、ICチップを有する導体パターン110(全長La、幅Wa、厚さTaとする)とを有する。図2において、P点は、給電点であり、ここにICチップが配置される。
人工媒質150は、誘電体層154(全長Le、幅We、厚さTeとする)と、該誘電体層154のそれぞれの側に設置された、第1の導電層152および第2の導電層156(それぞれ、全長Ld1、幅Wd1、厚さTd1、および全長Ld2、幅Wd2、厚さTd2とする)とを有する。両導電層152、156は、人工媒質150の厚さ方向に沿って、位置が揃うように設置される。
第1および第2のスペーサ層120、160(それぞれ、全長Lc、幅Wc、厚さTc、および全長Lf、幅Wf、厚さTfとする)は、一般的な誘電体で構成される。グラウンドプレーン170(全長Lg、幅Wg、厚さTgとする)は、例えば銅のような金属で構成される。
なお、明確化および簡素化のため、図3および図4における導体パターン110は、図2の導体パターン110に対応したパターンに従って示されていないこと、すなわち図3および図4における導体パターン110は、均一な層として示されていることに留意する必要がある。また、図2〜図4には示されていないが、第1のスペーサ層120と人工媒質150の間および/または第2のスペーサ層160と人工媒質150の間には、樹脂のような接着層が設置されても良い。
このように、本発明によるアンテナ装置100では、第2のスペーサ層160の外側に、グラウンドプレーン170が設置されているため、「独立作動式」のアンテナ装置が得られる。従って、本発明によるアンテナ装置100は、設置対象の材質によらず、セラミックなど、様々な材質の設置対象に設置することができる。また、水分などの周囲環境に影響を受けにくいRFIDタグを提供することが可能となる。
また、図2〜図4に示したアンテナ装置100では、グラウンドプレーン170の全長Lgは、第2のスペーサ層160の全長Lfと等しくなっている。すなわち、前述の図1のように、アンテナ装置100の他の構成部材に対して、グラウンドプレーン170だけが図2および図3のX方向に拡張された構成とはなっていない。
従って、本発明では、アンテナ装置100を小型化することができ、設置対象の寸法に対しても、制約の少ないRFIDタグを提供することが可能となる。
なお、本発明によるアンテナ装置は、前述のように、「独立作動式ユニット」として構成される。従って、予め製品を単独で評価したり、検査したりすることが可能になるという追加の利点が得られる。
また、従来のように、構成部材にスリット等を設置する必要がなくなり、アンテナ装置の構造が簡単になる。またこれにより、製造工程が簡略化されるとともに、製品間での性能のバラツキが抑制されるという利点が得られる。
なお、図2〜図4の例では、グラウンドプレーン170の全長Lgは、第2のスペーサ層160の全長Lfと実質的に等しくなっている。これは、図2〜図4の例では、アンテナ装置100を構成するアンテナ基板112、人工媒質150(の誘電体層154)、第1のスペーサ層120、および第2のスペーサ層160が全て同じ全長を有するためである。より一般的には、本発明において、グラウンドプレーン170の全長Lgは、アンテナ基板112、人工媒質150、第1のスペーサ層120、第2のスペーサ層160の全長のうち、最も大きな全長と実質的に等しい寸法を有しても良い。
ここで、アンテナ装置を上方から見たときのグランドプレーンの大きさは、アンテナ素子を構成する導体パターンと人工媒質を含む大きさであれば良い。例えば、導体パターンは横方向に長く、人工媒質は横方向と垂直な縦方向に長く、全体として十文字を構成しているとする。この場合、グランドプレーンの大きさは、この十文字をすべて含むような大きさとなる。
一方、グラウンドプレーン170の全長Lgは、第2のスペーサ層160の寸法Lfよりも小さくても良い。例えば、グラウンドプレーン170の全長Lgは、アンテナ素子115の導体パターン110の全長La程度であっても良い。
従って、本発明において、グラウンドプレーン170の全長Lgは、導体パターン110の全長La〜アンテナ基板112、人工媒質150、第1のスペーサ層120、および第2のスペーサ層160のうちの最も大きな部材の全長までの間の範囲にある。
同様に、図2〜図4の例では、グラウンドプレーン170の幅Wgは、第2のスペーサ層160の幅Wfと実質的に等しくなっている。これは、図2〜図4の例では、アンテナ装置100を構成するアンテナ基板112、人工媒質150(の誘電体層154)、第1のスペーサ層120、および第2のスペーサ層160が全て同じ幅を有するためである。より一般的には、本発明において、グラウンドプレーン170の幅Wgは、アンテナ基板112、人工媒質150、第1のスペーサ層120、第2のスペーサ層160の幅のうち、最も大きな幅と実質的に等しい寸法を有しても良い。一方、グラウンドプレーン170の幅Wgは、第2のスペーサ層160の寸法Wfよりも小さくても良い。例えば、グラウンドプレーン170の幅Wgは、アンテナ素子115の導体パターン110の幅Wa程度であっても良い。
従って、本発明において、グラウンドプレーン170の幅Wgは、導体パターン110の幅Wa〜アンテナ基板112、人工媒質150、第1のスペーサ層120、および第2のスペーサ層160のうちの最も大きな部材の幅までの間の範囲にある。
(特性評価)
次に、4つの具体的なアンテナ装置において得られたアンテナ特性の評価結果を用いて、グラウンドプレーンの寸法がアンテナ装置の特性に及ぼす影響について説明する。
アンテナ装置の特性評価には、Finite Integrate法をベースとした、電磁界シミュレータMicrowave Studio(登録商標)を使用し、アンテナ装置の入力インピーダンスのリターンロスS11の周波数依存性を測定した。なお、以下の各例の中には、本発明とは異なる構成が含まれる(例えば第1の例および第2の例)。しかしながら、以下の説明では、明確化のため、アンテナ装置の各部材に、図2〜図4に示した参照番号を付して説明することにする。
表1には、以下に示す4つの例において使用したグラウンドプレーンの寸法をまとめて示した。
Figure 2011035493
(第1の例)
第1の例では、アンテナ装置は、以下の仕様の部材で構成されると仮定した。
(1)アンテナ素子115:
導体パターン110の寸法は、全長Laが94mm、幅Waが16mm、厚さTaが
38μmとした。アンテナ基板112は、PETフィルム製とし、全長Lbが100mm、幅Wbが40mm、厚さTbが0.038mmとした。
(2)第1のスペーサ層120:
第1のスペーサ層120の全長Lcは、100mm、幅Wcは、40mm、厚さTcは、600μmとした。比誘電率は、16とした。
(3)人工媒質150:
2つの導電層152、156の寸法は、いずれも、全長Ld1、Ld2が25mm、幅Wd1、Wd2が40mm、厚さTd1、Td2が18μmとした。2つの導電層152、156は、銅製とし、導電率σは、5.8×10S/mとした。誘電体層154の寸法は、全長Leが100mm、幅Weが40mm、厚さTeが300μmとした。比誘電率εrは、9.6とした。両導電層152、156は、誘電体層154の各側の中心部分に、該誘電体層154の厚さ方向に沿って位置が揃うように配置した。なお、アンテナ素子115の給電点Pは、アンテナ装置を厚さ方向から見たとき、導電層152、156のXY平面の中心部分に配置される。
(4)第2のスペーサ層160:
第2のスペーサ層160の全長Lfは、100mm、幅Wfは、40mm、厚さTfは、15μmとした。比誘電率εrは、3.3とした。
(5)グラウンドプレーン170:
表1に示すように、グラウンドプレーン170は、全長Lgが無限長さ、幅Wgが無限長さ、厚さTgが10μmとした。
(6)その他:
第1のスペーサ層120と人工媒質150の間、および人工媒質150と第2のスペーサ層160の間には、接着層を介在させた。接着層は、いずれも、全長が100mm、幅が40mm、厚さが30μmであり、比誘電率は、εr=2.6とした。グラウンドプレーン170を除く各構成部材は、厚さ方向に沿って、位置が揃うように配置した。
図5には、解析の結果得られたアンテナ装置のリターンロスS11を示す。この図から、周波数が約0.94GHz〜約0.96GHzの範囲において、リターンロスS11は、−10dBを大きく下回っており、アンテナ装置が良好な特性を示すことが分かる。なお、このときのリターンロスは、ICチップとの整合を考慮するため、ICチップの持つ入力インピーダンスに対して、複素共役のインピーダンスで規格化したものである。
(第2の例)
第2の例においても、アンテナ装置は、第1の例とほぼ同様に構成される。ただし、この場合、グラウンドプレーン170の寸法は、第1の例とは異なっている。表1に示すように、グラウンドプレーン170は、全長Lgが200mm、幅Wgが200mm、厚さTgが10μmとした。グラウンドプレーン170は、全長方向(図2〜図4のX方向)および幅方向(図2〜図4のY方向)において、厚さ方向に沿って、他の構成部材が、グラウンドプレーン170の表面の中央部分に配置されるように設置した。
図6には、解析の結果得られたアンテナ装置のリターンロスS11を示す。第2の例において、得られたリターンロスS11は、第1の例における結果と実質的に同じであった。
(第3の例)
第3の例においても、アンテナ装置は、第1の例とほぼ同様に構成される。ただし、この場合、グラウンドプレーンの寸法は、第1の例とは異なっている。表1に示すように、グラウンドプレーンは、全長Lgが100mm(第2のスペーサ層160と同寸法)、幅Wgが100mm、厚さTgが10μmとした。各構成部材は、厚さ方向に沿って、位置が揃うように配置した。ただし、幅方向(図2〜図4のY方向)については、グラウンドプレーン170は、厚さ方向に沿って、他の構成部材が、グラウンドプレーン170の表面の中央部分に配置されるように設置した。
図7には、解析の結果得られたアンテナ装置のリターンロスS11を示す。第3の例において、得られたリターンロスS11は、第1および第2の例における結果と実質的に同じであった。このことから、グラウンドプレーン170の全長Lgを第2のスペーサ層160と同寸法にしても、アンテナ装置100は、適正に作動することがわかった。
(第4の例)
第4の例においても、アンテナ装置は、第1の例とほぼ同様に構成される。ただし、この場合、グラウンドプレーンの寸法は、第1の例とは異なっている。表1に示すように、グラウンドプレーン170は、第2のスペーサ層160と同寸法とした。すなわちグラウンドプレーン170の全長Lgは、100mm、幅Wgは、40mmである。厚さTgは、10μmとした。各構成部材は、全長方向(図2〜図4のX方向)および幅方向(図2〜図4のY方向)とも、厚さ方向に沿って、位置が揃うように配置した(すなわち図2〜図4に示すような配置)。
図8には、解析の結果得られたアンテナ装置のリターンロスS11を示す。第4の例において得られたリターンロスS11は、前述の3つの例における結果と実質的に同じであった。このことから、グラウンドプレーン170を第2のスペーサ層160と同寸法にしても、アンテナ装置100は、適正に作動することがわかった。
以上のように、グラウンドプレーンの寸法が無限長さから、第2のスペーサ層と実質的に等しい寸法まで変化しても、アンテナ装置の特性は、あまり影響を受けないことが確認された。
本発明は、RFID技術を用いたRFIDタグ等に利用することができる。
1 従来のアンテナ装置
10 導体パターン
12 アンテナ基板
15 アンテナ素子
20 第1のスペーサ層
50 人工媒質
52 第1の導電層
54 誘電体層
56 第2の導電層
60 第2のスペーサ層
70 グラウンドプレーン
100 本発明によるアンテナ装置
110 導体パターン
112 アンテナ基板
115 アンテナ素子
120 第1のスペーサ層
150 人工媒質
152 第1の導電層
154 誘電体層
156 第2の導電層
160 第2のスペーサ層
170 グラウンドプレーン。

Claims (6)

  1. 基板および該基板上に設置された導体パターンを有するアンテナ素子が第1の誘電体層上に配置されて構成されるRFIDタグ用のアンテナ装置であって、
    さらに、第2の誘電体層と、人工媒質と、グラウンドプレーンとを有し、
    前記第1の誘電体層は、一方の側に前記アンテナ素子が設置され、他方の側に前記人工媒質が設置され、
    前記第2の誘電体層は、一方の側に前記人工媒質が設置され、他方の側に前記グラウンドプレーンが設置され、
    前記グラウンドプレーンは、全長が前記第2の誘電体層の全長と実質的に等しく、またはより短いことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記グラウンドプレーンは、幅が前記第2の誘電体層の幅と実質的に等しく、またはより短いことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1および第2の誘電体層は、実質的に同じ全長を有することを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1および第2の誘電体層は、実質的に同じ幅を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のアンテナ装置。
  5. 前記人工媒質は、2つの導体層と、該導体層の間の第3の誘電体層で構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のアンテナ装置。
  6. 前記人工媒質は、当該アンテナ装置を厚み方向から見たとき、前記アンテナ素子の給電点と重なるように設置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のアンテナ装置。
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