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JP2011024280A - シール部材及びシール部材の製造方法 - Google Patents

シール部材及びシール部材の製造方法 Download PDF

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JP2011024280A
JP2011024280A JP2009164442A JP2009164442A JP2011024280A JP 2011024280 A JP2011024280 A JP 2011024280A JP 2009164442 A JP2009164442 A JP 2009164442A JP 2009164442 A JP2009164442 A JP 2009164442A JP 2011024280 A JP2011024280 A JP 2011024280A
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Hiroki Goto
弘樹 後藤
Yasunari Mochizuki
康也 望月
Akihiro Fushiya
昭宏 伏屋
Kazuhiro Kusuyama
一博 楠山
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Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
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Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
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Abstract

【課題】露出したインナ部とアウタ部との間を通って水等の液体が相手側の部材との間に浸入することを防止できるシール部材及びシール部材の製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】グロメット本体1は、補強部材2と平板部11と密着部材3とを備えている。補強部材2は、硬質な材料で構成されている。補強部材2には、グロメット本体1をドアパネル40に固定するための貫通孔24が形成されている。平板部11は、弾性材料で構成され、補強部材2と一体にモールド成形されて貫通孔24を露出した状態で当該補強部材2を埋設している。密着部材3は、補強部材2のドアパネル40から離れた表面20aに貫通孔24の外縁部全周に亘って貼り付けられて補強部材2に密着し、かつ、平板部11内に埋設されて当該平板部11に密着する。
【選択図】図8

Description

本発明は、ドア等の相手側の部材との間を水密に保つシール部材及びシール部材の製造方法に関する。
車両としての自動車のドアと車体とに亘ってワイヤハーネスを配索する際には、当該ワイヤハーネスに水等の液体が付着することを防止するために、従来から種々のグロメット(例えば、特許文献1参照)を用いてきた。
前述した特許文献1等に記載された従来のグロメット110は、図9ないし図11に示すように、ゴム等の弾性材料で構成されたグロメット本体(シール部材)101と、グロメット本体101に取り付けられるプロテクタ(図示せず)とを備えている。
グロメット本体101は、図9に示すように、平板部(アウタ部)111と、チューブ112と、外側リップ113と、内側リップ114と、水抜き部115とを一体に備えている。平板部111は、板状に形成されている。チューブ112は、筒状(蛇腹状)に形成され、平板部111を貫通している。
外側リップ113は、平板部111の外縁部に設けられ、ドア104を構成するドアパネル140の端面140a(図11)と当接して弾性変形し、当該端面140aとの間を水密に保つ。内側リップ114は、外側リップ113より平板部111の内側に配され、ドア104の端面140aと当接して弾性変形し、当該端面140aとの間を水密に保つ。なお、図11において、これらリップ113、114は弾性変形する前の状態を描画している。
水抜き部115は、グロメット110がドア104に取り付けられた際(グロメット110は図10に示す向きになり、図10の紙面手前側に端面140aが配される)に、平板部111の外縁部のうち最も下方に位置する部分(以下、下部という)に設けられている。水抜き部115は、平板部111の下部において下方に直線状に延びた内側リップ114によって形成され、下方に開口している。
前述した平板部111は、図9に示すように、金属材料で構成された補強部材(インナ部)102と一体にモールド成形されて、補強部材102を埋設している。平板部111には、後述する補強部材102の貫通孔124及び貫通孔124の周辺部分を露出する露出孔117が複数設けられている。
補強部材102は、図11に示す本体部120と、図10に示す係止受け部121及びハーネス案内部122とを一体に備えている。本体部120の平面形状は、グロメット本体101の平板部111の平面形状と等しく、かつ平板部111の平面形状より小さい。本体部120は、平板部111内に埋設されている。本体部120の中央には、孔が貫通している。また、本体部120には、グロメット本体101をドア104にボルト固定するための貫通孔124が複数設けられている。そして、ドアパネル140には、これら貫通孔124と連通する孔144が設けられている。
係止受け部121は、グロメット110がドア104に取り付けられた際に、本体部120の孔の内縁部のうち最も車外側に位置する部分に設けられ、前記孔の中央に向かって突出している。係止受け部121は、プロテクタを係止して、プロテクタをグロメット本体101に取り付ける。
ハーネス案内部122は、グロメット110がドア104に取り付けられた際に、本体部120の外縁部のうち最も車内側に位置する部分に設けられている。ハーネス案内部122は、帯板状に形成され、本体部120の外縁部から立設している。補強部材102は、貫通孔124及び貫通孔124の周辺部分と係止受け部121とハーネス案内部122とを外部に露出した状態で、平板部111内に埋設される。
前述したグロメット110をドアパネル140に取り付ける際には、まず、ワイヤハーネスをグロメット本体101のチューブ112内に通して平板部111上に位置付けて、平板部111にプロテクタを取り付ける。そして、平板部111をドアパネル140の凹部を覆うようにドアパネル140に重ねて、補強部材102の貫通孔124とドアパネル140の孔144とを連通させる。そして、連通した貫通孔124と孔144にボルトを通し、当該ボルトにナットをねじ込んで、グロメット110をドアパネル140に固定する。
その後、チューブ112から露出したワイヤハーネスの端部を車体側の電子機器と接続し、平板部111とプロテクタとの間から露出したワイヤハーネスの端部をドア側の電子機器と接続する。こうしてドア104に取り付けられたグロメット110は、内側リップ114と外側リップ113の双方がドア104の端面140aとの間を水密に保って、内側リップ114内の空間に位置付けられたワイヤハーネスに水等の液体が付着することを防止する。
特開平11−20573号公報
前述したグロメット本体101の平板部111は、図11に示すように、露出孔117によって補強部材102の貫通孔124及び貫通孔124の周辺部分を露出している。このため、ドアパネル140に取り付けられたグロメット110に外部から加圧された水等の液体が吹き付けられると、前記液体は、図11中に矢印W1で指す部分から補強部材102の貫通孔124の周辺部分と平板部111との間に浸入する。
そして、前記液体は、図10に示す矢印W2に沿ってドア104から離れた側で補強部材102と平板部111の間を通った後に、平板部111と露出した係止受け部121との間から内側リップ114内の空間に浸入する。その後、この液体は、矢印W3に沿って内側リップ114を伝って水抜き部115から外部に排出される。
このように、前述したグロメット110においては、前記液体が内側リップ114内の空間に浸入するので、内側リップ114内の空間に位置付けられたワイヤハーネスに付着する虞があった。
本発明は、このような問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、露出したインナ部とアウタ部との間を通って水等の液体が相手側の部材との間に浸入することを防止できるシール部材及びシール部材の製造方法を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、硬質な材料で構成され、相手側の部材に固定するための貫通孔が形成されたインナ部と、弾性材料で構成され、前記インナ部と一体にモールド成形されて前記貫通孔を露出した状態で当該インナ部を埋設したアウタ部と、を備え、前記相手側の部材と接触して当該相手側の部材との間を水密に保つシール部材において、前記インナ部の前記相手側の部材から離れた表面に前記貫通孔の外縁部全周に亘って貼り付けられて当該インナ部に密着し、かつ、前記アウタ部内に埋設されて当該アウタ部に密着した密着部材を備えたことを特徴としたシール部材である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載されたシール部材において、前記密着部材が、前記アウタ部を構成する材料と溶着可能な材料で構成されたリング状の溶着部と、前記溶着部の一方の表面に設けられかつ前記インナ部に貼り付け可能な材料で構成された粘着部と、を備えたことを特徴としたシール部材である。
請求項3に記載された発明は、硬質な材料で構成されかつ相手側の部材に固定するための貫通孔が形成されたインナ部の前記相手側の部材から離れた表面に、前記貫通孔の外縁部全周に亘って密着部材を貼り付けて前記インナ部に密着させ、弾性材料で構成されたアウタ部を前記インナ部及び前記密着部材と一体にモールド成形して、前記貫通孔を露出した状態で前記インナ部を前記アウタ部内に埋設するとともに、前記密着部材を前記アウタ部内に埋設して当該アウタ部に溶着させることを特徴としたシール部材の製造方法である。
請求項1に記載された発明によれば、密着部材が貫通孔の外縁部全周に亘ってインナ部とアウタ部の双方に密着する。このため、露出した貫通孔近傍からインナ部とアウタ部との間に水等の液体が浸入することを防止できる。したがって、水等の液体が相手側の部材との間に浸入することを防止できる。
請求項2に記載された発明によれば、密着部材の粘着部がインナ部に貼り付けられて密着し、溶着部がアウタ部と溶着する。このため、密着部材をインナ部とアウタ部の双方と確実に密着させることができる。
請求項3に記載された発明によれば、密着部材が貫通孔の外縁部全周に亘ってインナ部とアウタ部の双方に密着する。このため、露出した貫通孔近傍からインナ部とアウタ部との間に水等の液体が浸入することを防止できる。したがって、水等の液体が相手側の部材との間に浸入することを防止できる。また、インナ部に予め密着部材を貼り付けた後にアウタ部をモールド成形するので、密着部材の貼り付け工程を除いては製造工程が増えることがなく、簡単にインナ部とアウタ部の密着性を向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかるシール部材を備えたグロメットがドアに取り付けられた状態を示す斜視図である。 図1に示されたグロメットを拡大して示す斜視図である。 図2に示されたグロメット本体を示す斜視図である。 図2に示された補強部材を示す斜視図である。 図2に示されたグロメットをドア側から見た平面図である。 図2に示された平板部に埋設された密着部材を示す斜視図である。 図6に示された密着部材の貼り付けられた補強部材をドアと反対側から見た平面図である。 図5中のVIII−VIII線に沿った断面図である。 従来のシール部材を備えたグロメットを示す斜視図である。 図9に示されたグロメットをドア側から見た平面図である。 図10中のXI−XI線に沿った断面図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるシール部材を図1ないし図8を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかるシール部材は、グロメット10を構成する。グロメット10は、所謂貫通レスグロメットであり、車両としての自動車の車体と、この車体に回動自在に設けられたドア4と、に亘ってワイヤハーネス5を配索する。
ワイヤハーネス5は、図1に示すように、複数の電線51と、複数のコネクタ52とを備えている。電気は、導電性の芯線と、絶縁性の被覆部とを備えた所謂被覆電線である。芯線は、銅等の金属で構成された素線が複数撚られて形成されている。被覆部は、絶縁性の合成樹脂で構成され、芯線を被覆している。
コネクタ52は、電線51の端部等に取り付けられる。複数のコネクタ52のうち一つのコネクタ52(以下、符号52aで示す)は、車体側のワイヤハーネスのコネクタ(図示せず)等と嵌合する。他のコネクタ52(以下、符号52bで示す)は、ドア4に取り付けられるスピーカ、スイッチユニット、ドアロックユニット、パワーウィンドモータ等の各種の電子機器のコネクタ(図示せず)等と嵌合する。
前述した構成のワイヤハーネス5は、コネクタ52a、52bが各々相手側のコネクタと嵌合して、車体側から各種の信号や電力を、前述したドア4に取り付けられる電子機器に供給する。また、ワイヤハーネス5は、コネクタ52a、52bが各々相手側のコネクタと嵌合して、前述したスイッチユニットからの信号を車体側のワイヤハーネスに供給する。
前述したドア4は、板金等で構成され、図示しないヒンジにより車体に回動自在に設けられたドアパネル40と、ドアパネル40の内側に取り付けられたドアトリム(図示せず)とを備えている。ドアパネル40には、前述したスピーカ、スイッチユニット、ドアロックユニット、パワーウィンドモータ等の各種の電子機器が取り付けられる。なお、ドアパネル40は、特許請求の範囲に記載の相手側の部材をなしている。
ドアパネル40の前述したヒンジと相対する端面40aには、グロメット10を取り付けるための凹部41が設けられている。凹部41は、前記端面40aから凹に形成されている。凹部41は、端面40aの車内側の縁から車外側に向かって形成されている。
また、凹部41の車内側の端部は、車外側の端部より上方に位置している。このため、凹部41は、ドア4の車内側から車体側に向かうにしたがって徐々に下方に向かうように、水平方向に対して傾斜している。
また、凹部41は、図2に示すように、グロメット10に取り付けられる後述のプロテクタを収容する深溝部42と、深溝部42の周辺に設けられた浅溝部43とを備えている。深溝部42の端面40aからの深さは、浅溝部43の端面40aからの深さより深い。また、浅溝部43の底面には、グロメット本体1をボルト固定するための複数の孔44が貫通している。
グロメット10は、図2に示すように、シール部材としてのグロメット本体1と、プロテクタ(図示せず)とを備えている。グロメット本体1は、ゴムや熱可塑性エラストマー等の弾性材料で構成され、図示例ではエチレン−プロピレン−ジエンゴム(以下、EPDMという)で構成されている。グロメット本体1は、勿論、EPDM以外の弾性材料で構成されていてもよい。グロメット本体1は、図3に示すように、アウタ部としての平板部11と、筒部としてのチューブ12と、外側リップ13と、内側リップ14と、水抜き部15とを一体に備えている。
平板部11は、板状に形成されている。平板部11の平面形状は、前述した凹部41の平面形状と略等しい。平板部11の中央には、孔16が貫通している。平板部11は、凹部41を塞ぐように、前述したドア4の端面40aに取り付けられる。
チューブ12は、筒状(蛇腹状)に形成され、一端が平板部11の孔16の周辺に連なっている。このため、チューブ12と孔16とは、互いに連通している。チューブ12の一端は、平板部11のドア4の端面40aと相対する内面11aの裏側に位置する外面11bに連なっている。チューブ12は、平板部11の外面11bから当該外面11bと前述した内面11aとの双方から離れる方向に延びている。チューブ12と孔16とは、内側に前述したワイヤハーネス5を通す。
外側リップ13は、平板部11の外縁に設けられている。外側リップ13は、ドア4の端面40aと当接して、端面40aとの間を水密に保つ。即ち、外側リップ13は、ドアパネル40と当接して、ドアパネル40との間を水密に保つ。
内側リップ14は、平板部11の内面11aから凸に形成され、外側リップ13より内側に設けられている。内側リップ14は、グロメット本体1に取り付けられるプロテクタを包囲する。内側リップ14の先端面は、断面円弧状の曲面に形成されている。内側リップ14は、グロメット10が凹部41に取り付けられると、浅溝部43の内縁部と当接して、当該浅溝部43との間を水密に保つ。即ち、内側リップ14は、ドアパネル40と当接して、ドアパネル40との間を水密に保つ。なお、図8において、これらリップ13、14は弾性変形する前の状態を描画している。
水抜き部15は、グロメット10がドア4の端面40aに取り付けられた際(グロメット10は図5に示す向きになり、図5の紙面手前側に端面40aが配される)に、平板部11の外縁部のうち最も下方に位置する部分(以下、下部という)に設けられている。水抜き部15は、平板部11の下部側の端部において下方に直線状に延びた内側リップ14によって形成され、下方に開口している。水抜き部15は、内側リップ14内の空間に浸入した水等の液体を通して、当該液体を外部に導く。
前述したグロメット本体1の平板部11は、図2に示すように、インナ部としての補強部材2と一体にモールド成形されて、補強部材2を埋設している。即ち、グロメット本体1は、補強部材2を備えている。平板部11には、埋設した補強部材2の後述する貫通孔24及び貫通孔24の周辺部分を露出する露出孔17が複数設けられている。
補強部材2は、金属や硬質な合成樹脂等の硬質な材料で構成されている。補強部材2は、図示例では板金にプレス加工を施して形成されて、金属材料で構成されている。なお、本明細書でいう硬質な材料とは、ゴムや熱可塑性エラストマー等の弾性材料より鋼性の高い材料を示し、弾性変形及び塑性変形を起こしにくい材料を示している。
補強部材2は、図4に示すように、平板状の本体部20と、係止受け部21と、ハーネス案内部22とを一体に備えている。本体部20の平面形状は、平板部11の平面形状と等しく、かつ平板部11の平面形状より小さい。本体部20の中央には、孔23が貫通している。また、本体部20には、グロメット本体1をドアパネル40にボルト固定するための貫通孔24が複数設けられている。
係止受け部21は、グロメット10がドア4に取り付けられた際に、孔23の内縁部のうち最も車外側に位置する部分(図5中で左側)に設けられている。係止受け部21は、孔23の内縁部から孔23の中央に向かって突出している。係止受け部21は、プロテクタを係止して、プロテクタをグロメット本体1に取り付ける。
ハーネス案内部22は、グロメット10がドア4に取り付けられた際に、本体部20の外縁部のうち最も車内側(図5中で右側)に位置する部分に設けられている。ハーネス案内部22は、帯板状に形成され、本体部20の外縁部の中央から立設している。補強部材2は、貫通孔24及び貫通孔24の周辺部分と係止受け部21とハーネス案内部22とを外部に露出した状態で、平板部11内に埋設される。
また、前述したグロメット本体1の平板部11と補強部材2の間には、密着部材3が埋設されている。即ち、グロメット本体1は、密着部材2を備えている。密着部材3は、補強部材2の複数の貫通孔24のうち一つの貫通孔24(以下、符号24aで示す)の外縁部に設けられている。この貫通孔24aは、グロメット10がドア4に取り付けられた際に、最も上方に位置する貫通孔24aである。密着部材3は、図6に示すように、リング状の溶着部31と、溶着部31の一方の表面31aに設けられた粘着部32とを一体に備えている。
溶着部31は、平板部11を構成する材料と溶着可能な材料で構成されている。溶着部31を構成する材料としては、例えば、平板部11を構成する材料と同じ材料が挙げられる。この場合、グロメット本体1と確実に溶着可能であり、好ましい。溶着部31は、図示例では平板部11と同じEPDMで構成されている。また、溶着部31は、平板部11がEPDMで構成されている場合、熱可塑性エラストマーやクロロプレンゴム(CR)等で構成されていてもよい。さらに、溶着部31は、平板部11が熱可塑性エラストマーで構成されている場合、熱可塑性エラストマー、クロロプレンゴム(CR)や天然ゴム(NR)等で構成することができる。
前述した材料で構成された溶着部31は、シート状に成形された前記材料に打ち抜き加工等を施して、リング状に形成されている。溶着部31の内径は、補強部材2の貫通孔24aの内径よりも大きい。
粘着部32は、補強部材2に貼り付け可能な材料で構成され、周知の粘着剤で構成されている。なかでも、粘着部32は、粘着剤がアクリル系粘着剤やシリコーン系粘着剤であると、モールド成形時の熱劣化を防止でき、好ましい。粘着剤は、図示例ではアクリル系粘着剤とされている。粘着部32は、前記粘着剤を溶着部31の一方の表面31aに薄層状に付着させて形成されている。
前述した密着部材3は、図7に示すように、粘着部32が補強部材2のドアパネル40から離れた表面20aに、貫通孔24aの外縁部全周に亘って貼り付けられて、補強部材2に密着する。そして、密着部材3は、平板部11が補強部材2と一体にモールド成形されると、平板部11内に埋設され、溶着部31が平板部11に溶着(密着)する。
こうして、密着部材3は、図8に示すように、補強部材2と平板部11の双方に密着して、補強部材2と平板部11との間を水密に保つ。そして、密着部材3は、補強部材2の表面20a側の露出した貫通孔24の周辺部分と平板部11との間に、図8中に矢印Wで指す部分から水等の液体が浸入することを防止する。なお、図8においては密着部材3の溶着部31と平板部11とを区別して描画しているが、実際には溶着部31と平板部11とは一体になっている。
プロテクタは、硬質な合成樹脂で構成され、本体部と、係止部と、ハーネス案内部とを備えている。本体部は、底壁と、この底壁の外縁から立設した周壁とを備え、浅蓋状に形成されている。底壁の平面形状は、前述した深溝部42の平面形状と略等しい。底壁は、表面上にワイヤハーネス5を位置付ける。周壁は、グロメット10がドア4に取り付けられた際に車外側に配される外縁に設けられている。
前述した本体部は、底壁が補強部材2の本体部20と間隔をあけた状態に配される。本体部は、底壁と周壁とで囲まれる空間内に前述したチューブ12内に通されたワイヤハーネス5を位置付けて、前述した底壁の表面上にワイヤハーネス5を位置付ける。
係止部は、周壁のハーネス案内部から離れた外縁部に設けられている。係止部は、補強部材2の係止受け部21に係止する。
ハーネス案内部は、本体部の底壁から周壁と逆向きに立設した複数の壁を備えている。これら壁は、底壁の周壁が立設していない外縁(即ち、底壁の車内側の外縁)から立設している。ハーネス案内部は、後述するようにグロメット本体1とプロテクタの本体部との間に通されたワイヤハーネス5を、補強部材2のハーネス案内部22との間に位置付ける。ハーネス案内部と補強部材2のハーネス案内部22は、互いの間にワイヤハーネス5を位置付けた状態でテープ等を巻き付けられ、当該ワイヤハーネス5をドアパネル40の内面側に案内する。
前述した構成のプロテクタは、前記周壁の先端がグロメット本体1の平板部11と相対する向きでグロメット本体1に近づけられ、係止部が平板部11から露出した補強部材2の係止受け部21に係止することで、グロメット本体1に取り付けられる。
前述したグロメット10においてグロメット本体1を製造する際には、まず、補強部材2の表面20aに、貫通孔24aを囲むように粘着部32を貼り付けて、密着部材3と補強部材2とを密着させる。その後、密着部材3の貼り付けられた補強部材2を金型内の所定位置に固定し、この金型内に溶融したEPDMを注入する。そして、EPDMが固化した後に、グロメット本体1を金型内から取り出す。
こうして製造されたグロメット本体1は、以下のようにしてドアパネル40に取り付けられる。まず、ワイヤハーネス5を、チューブ12内に通し、グロメット本体1の平板部11上に位置付ける。そして、プロテクタの周壁の先端がグロメット本体1の平板部11の内面11aと相対するように、プロテクタとグロメット本体1を位置付ける。
その後、プロテクタとグロメット本体1を互いに近づけて係止部を係止受け部21に係止させ、ワイヤハーネス5をグロメット本体1とプロテクタとの間に通す。そして、ワイヤハーネス5をプロテクタのハーネス案内部と補強部材2のハーネス案内部22の間に位置付けて、これらハーネス案内部22の外周にテープ等を巻き付ける。こうして、グロメット10が組み立てられて、ワイヤハーネス5に取り付けられる。
その後、グロメット本体1の平板部11を、凹部41を塞ぐようにドアパネル40に重ねて、補強部材2の貫通孔24とドアパネル40の孔44とを連通させる。連通した貫通孔24と孔44にボルトを通し、当該ボルトにナットをねじ込んで、グロメット10をドアパネル40に固定する。補強部材2によって、グロメット10はより強固にドアパネル40に固定される。
すると、外側リップ13がドアパネル40と当接して、平板部11の外縁部がドアパネル40から離れる方向に弾性変形する。また、内側リップ14が、ドアパネル40と当接して、補強部材2に近づく方向(つぶれる方向)に弾性変形する。そして、これらリップ13、14がドアパネル40との間を水密に保つ。
そして、ワイヤハーネス5の各コネクタ52a、52bを相手側のコネクタと嵌合して、ワイヤハーネス5を車体とドア4とに亘って配索する。ワイヤハーネス5は、車体側のワイヤハーネスとドア4側の各種の電子機器とを電気的に接続する。
このように、グロメット10は、リップ13、14がドアパネル40との間を水密に保つことで、グロメット本体1とプロテクタとの間に通したワイヤハーネス5に外部の水等の液体が付着することを防止する。
本実施形態によれば、密着部材3が貫通孔24の外縁部全周に亘って補強部材2と平板部11の双方に密着する。このため、露出した貫通孔24の周辺部分と平板部11との間に水等の液体が浸入することを防止できる。したがって、水等の液体が相手側の部材との間に浸入することを防止できる。
また、密着部材3の粘着部32が補強部材2に貼り付けられて密着し、溶着部31が平板部11と溶着する。このため、密着部材3を補強部材2と平板部11の双方と確実に密着させることができる。
また、グロメット本体1を製造する際には、補強部材2に予め密着部材3を貼り付けた後に平板部11をモールド成形すればよいので、密着部材3の貼り付け工程を除いては製造工程が増えることがなく、簡単に補強部材2と平板部11の密着性を向上させることができる。
前述した実施形態においては、密着部材3を補強部材2の貫通孔24aの外縁部のみに設けていたが、他の貫通孔24の外縁部に設けてもよい。また、前述した実施形態においては、シール部材をグロメット本体1としているが、グロメット10を構成するグロメット本体1以外の種々の部品に適用してもよい。また、前述した実施形態においては、グロメット10を相手側の部材としてのドアパネル40に取り付けているが、グロメット10をドアパネル40以外の車体を構成するパネルに取り付けてもよいし、前記パネル以外の他の部材に取り付けてもよい。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 グロメット本体(シール部材)
2 補強部材(インナ部)
3 密着部材
10 グロメット
11 平板部(アウタ部)
20a 表面
24 貫通孔
31 溶着部
31a 一方の表面
32 粘着部
40 ドアパネル(相手側の部材)

Claims (3)

  1. 硬質な材料で構成され、相手側の部材に固定するための貫通孔が形成されたインナ部と、
    弾性材料で構成され、前記インナ部と一体にモールド成形されて前記貫通孔を露出した状態で当該インナ部を埋設したアウタ部と、を備え、前記相手側の部材と接触して当該相手側の部材との間を水密に保つシール部材において、
    前記インナ部の前記相手側の部材から離れた表面に前記貫通孔の外縁部全周に亘って貼り付けられて当該インナ部に密着し、かつ、前記アウタ部内に埋設されて当該アウタ部に密着した密着部材を備えたことを特徴とするシール部材。
  2. 前記密着部材が、前記アウタ部を構成する材料と溶着可能な材料で構成されたリング状の溶着部と、前記溶着部の一方の表面に設けられかつ前記インナ部に貼り付け可能な材料で構成された粘着部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシール部材。
  3. 硬質な材料で構成されかつ相手側の部材に固定するための貫通孔が形成されたインナ部の前記相手側の部材から離れた表面に、前記貫通孔の外縁部全周に亘って密着部材を貼り付けて前記インナ部に密着させ、
    弾性材料で構成されたアウタ部を前記インナ部及び前記密着部材と一体にモールド成形して、前記貫通孔を露出した状態で前記インナ部を前記アウタ部内に埋設するとともに、前記密着部材を前記アウタ部内に埋設して当該アウタ部に溶着させることを特徴とするシール部材の製造方法。
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