JP2011020514A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤの外観を損ねることなく、乗り心地を向上しうる。
【解決手段】トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、該カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内方に配されたベルト層7とを具え、カーカス6は、タイヤ赤道に対して75〜90度の角度で配列されたカーカスコード6cを有する少なくとも1枚のカーカスプライ6Aからなる空気入りラジアルタイヤ1である。カーカスプライ6Aは、タイヤ赤道C上でのタイヤ周方向長さ5cm当たりの前記カーカスコード6cの打ち込み本数であるエンズが20〜25(本/5cm)であるローエンズプライ11からなる。両側のバットレス部Bそれぞれには、ローエンズプライ11に隣接して配されかつタイヤ周方向に対して10〜35度の角度で配列された有機繊維コード12cを有するバットレス補強層12を具える。
【選択図】図1
【解決手段】トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、該カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内方に配されたベルト層7とを具え、カーカス6は、タイヤ赤道に対して75〜90度の角度で配列されたカーカスコード6cを有する少なくとも1枚のカーカスプライ6Aからなる空気入りラジアルタイヤ1である。カーカスプライ6Aは、タイヤ赤道C上でのタイヤ周方向長さ5cm当たりの前記カーカスコード6cの打ち込み本数であるエンズが20〜25(本/5cm)であるローエンズプライ11からなる。両側のバットレス部Bそれぞれには、ローエンズプライ11に隣接して配されかつタイヤ周方向に対して10〜35度の角度で配列された有機繊維コード12cを有するバットレス補強層12を具える。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤの外観を損ねることなく、乗り心地を向上しうる空気入りラジアルタイヤに関する。
近年の空気入りラジアルタイヤでは、車両の高速化、高性能化に伴って偏平化が進み、低偏平タイヤが広く使用されている。しかしながら、このような低偏平タイヤは、縦バネが大きいため、乗り心地が悪化する傾向にある。乗り心地の悪化を防止するために、トレッドゴムやベルト層等の剛性を小さくすることも考えられるが、このような方法では、操縦安定性や耐久性が低下するという問題があった。
また、操縦安定性や、耐久性を極力低下させることなく、乗り心地を改善するために、カーカスプライに、カーカスコードの打ち込み本数を少なくした所謂ローエンズプライを用いた空気入りタイヤが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
しかしながら、上述のような、カーカスプライのローエンズ化は、図8に示されるように、タイヤ周方向に隣り合うカーカスコードa1のピッチgが大きくなる。このため、ゴム厚さが比較的小さいバットレス部b近傍では、カーカスコードa1に沿ってタイヤ外表面のゴム部分が波打つアンジュレーションcが目立ちやすくなる。このため、タイヤの外観が悪化するという問題がある。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、カーカスプライに、タイヤ赤道上でのタイヤ周方向長さ5cm当たりのカーカスコードの打ち込み本数であるエンズが20〜25(本/5cm)であるローエンズプライを用いるともに、両側のバットレス部それぞれに、ローエンズプライに隣接して配されかつタイヤ周方向に対して10〜35度の角度で配列された有機繊維コードを有するバットレス補強層を設けることを基本として、上記アンジュレーションを防止して、タイヤの外観を損ねることなく、乗り心地を向上しうる空気入りラジアルタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、該カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内方に配されたベルト層とを具え、前記カーカスは、タイヤ赤道に対して75〜90度の角度で配列されたカーカスコードを有する少なくとも1枚のカーカスプライからなる空気入りラジアルタイヤであって、前記カーカスプライは、タイヤ赤道上でのタイヤ周方向長さ5cm当たりの前記カーカスコードの打ち込み本数であるエンズが20〜25(本/5cm)であるローエンズプライからなるとともに、両側のバットレス部それぞれに、前記ローエンズプライに隣接して配されかつタイヤ周方向に対して10〜35度の角度で配列された有機繊維コードを有するバットレス補強層を具えることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記バットレス補強層は、前記ベルト層のタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向内側に位置する内縁と、前記ベルト層の外端よりもタイヤ軸方向外側に位置する外縁との間をのびる請求項1記載の空気入りラジアルタイヤである。
また、請求項3記載の発明は、前記バットレス補強層は、該バットレス補強層に沿った前記内縁から前記外縁までの幅が、前記ローエンズプライのタイヤ赤道上でのカーカスコードピッチGの10〜20倍である請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤである。
また、請求項4記載の発明は、前記バットレス補強層は、前記ローエンズプライのタイヤ半径方向外側に配される請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤである。
また、請求項5記載の発明は、前記バットレス補強層は、前記ローエンズプライのタイヤ半径方向内側に配される請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤである。
また、請求項6記載の発明は、偏平率が55%以下である請求項1乃至5の何れかに記載の空気入りラジアルタイヤである。
本発明の空気入りラジアルタイヤは、カーカスプライが、タイヤ赤道上でのタイヤ周方向長さ5cm当たりのカーカスコードの打ち込み本数であるエンズが20〜25(本/5cm)であるローエンズプライからなる。このようなカーカスプライにより、空気入りラジアルタイヤの縦バネを小さくできるので、乗り心地を向上しうる。しかも、トレッドゴムやベルト層等の剛性を小さくする必要がないので、操縦安定性や、耐久性を低下させることもない。
また、両側のバットレス部それぞれに、ローエンズプライに隣接して配されかつタイヤ周方向に対して10〜35度の角度で配列された有機繊維コードを有するバットレス補強層を具える。このようなバットレス補強層は、有機繊維コードがカーカスコードと互いに交差する向きに配され、かつバットレス部でのコード密度を増やすことができるので、そこでのカーカスコード間のゴムのアンジュレーションを防止しうる。従って、タイヤの外観の悪化を防止しうる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りラジアルタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されたベルト層7とを具え、本実施形態では、乗用車用のものが例示される。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りラジアルタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されたベルト層7とを具え、本実施形態では、乗用車用のものが例示される。
前記カーカス6は、タイヤ赤道Cに対して75〜90度の角度で配列されたカーカスコード6c(図3に示す)を有する少なくとも1枚(本実施形態では1枚)のカーカスプライ6Aからなる。カーカスコード6cとしては、例えばポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードが望ましいが、必要によりスチールコードが採用される。
また、カーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、この本体部6aからのびて前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを有する。カーカスプライ6Aの前記本体部6aと折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびかつ硬質ゴムからなるビードエーペックス8が配され、ビード部4が適宜補強される。
前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ赤道Cに対して例えば10〜35度の小角度で傾けて配列した少なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向内、外2枚のベルトプライ7A、7Bを前記コードが互いに交差する向きに重ね合わせて構成される。ベルトコードは、本例ではスチールコードが採用されているが、アラミド、レーヨン等の高弾性の有機繊維コードも必要に応じて用いることができる。
図4に示されるように、本実施形態の空気入りラジアルタイヤ1のカーカスプライ6Aには、タイヤ赤道C上でのタイヤ周方向長さ5cm当たりのカーカスコード6cの打ち込み本数であるエンズが20〜25(本/5cm)のローエンズプライ11が用いられる。乗用車用のラジアルタイヤの場合、通常のカーカスプライのエンズは30(本/5cm)以上である。ローエンズプライ11のタイヤ赤道C上でのカーカスコードピッチGは、5cmをエンズ(本/5cm)の本数で除すことによって求めることができ、本実施形態では、2.0〜2.5mmに設定される。
このような、ローエンズプライ11を用いた本実施形態の空気入りラジアルタイヤ1は、操縦安定性や耐久性等に直接影響するトレッドゴム2G(図1に示す)やベルト層7等のタイヤ部材の剛性を低下させることなく、空気入りラジアルタイヤ1の縦バネを小さくできる。従って、操縦安定性や耐久性を低下させることなく、乗り心地が向上する。しかも、本実施形態では、カーカス6が、1枚のローエンズプライ11のみから形成されるので、乗り心地をより一層向上させる点で好ましい。
また、図1に示されるように、本実施形態の空気入りラジアルタイヤ1では、両側のバットレス部Bそれぞれに、ローエンズプライ11に隣接してバットレス補強層12が設けられる。
本実施形態のバットレス補強層12は、ローエンズプライ11のタイヤ半径方向の外側に配される。また、図4に示されるように、バットレス補強層12は、タイヤ周方向に対して10〜35度の角度θ1で配列された有機繊維コード12cを有する。従って、バットレス補強層12の有機繊維コード12cは、カーカスコード6cと互いに交差する向きに配される。
このようなバットレス補強層12は、その有機繊維コード12cがカーカスコード6cと互いに交差する向きに配され、バットレス部B(図1に示す)でのコード密度を増やすことができる。従って、カーカスプライ6Aがローエンズ化された場合であっても、バットレス部B近傍での、ゴムのアンジュレーションを防止して、タイヤの外観の悪化を防止しうる。また、バットレス補強層12は、有機繊維コード12cによって形成されるので、乗り心地の悪化を招くこともない。
なお、バットレス補強層12の有機繊維コード12cのタイヤ周方向に対する角度θ1が、10度未満であると、加硫成形時に十分なストレッチを確保できないおそれがある。逆に、前記角度θ1が35度を超えると、カーカスコード6cと有機繊維コード12cとのなす角度θ2が小さくなり、アンジュレーションを十分に防止できないおそれがある。このような観点により、前記有機繊維コード12cの角度θ1は、好ましくは15度以上、さらに好ましくは20度以上が望ましく、また、好ましくは35度以下、さらに好ましくは30度以下が望ましい。
バットレス補強層12の有機繊維コード12cについては、特に限定されないが、例えばポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどが採用でき、本実施形態では、ナイロンが採用されている。
また、バットレス補強層12の内縁12iでのコード打ち込み変数であるエンズについては、適宜定めることができるが、小さすぎると、バットレス部Bのコード密度を十分増やすことができず、前記アンジュレーションの抑制効果が低下するおそれがある。逆に、大きすぎると、隣り合う有機繊維コード12c同士が接触し、バットレス補強層12の耐久性が低下するおそれがある。このような観点により、バットレス補強層12の内縁12iでのエンズは、好ましくは20(本/5cm)以上、さらに好ましくは25(本/5cm)以上が望ましく、また、好ましくは40(本/5cm)以下、さらに好ましくは35(本/5cm)以下が望ましい。
また、図2に示されるように、バットレス補強層12は、ベルト層7のタイヤ軸方向の外端7oよりもタイヤ軸方向内側に位置する内縁12iと、ベルト層7の外端7oよりもタイヤ軸方向外側に位置する外縁12oとの間をのびるのが好ましい。これにより、ベルト層7とバットレス補強層12とがタイヤ半径方向で重なる重なり部13が形成される。このような重なり部13は、ローエンズプライ11のエンズが比較的小さくなりがちなベルト層7の外端7o付近のコード密度を確実に増やすことができるとともに、バットレス部Bにおいて剛性段差が形成されるのを抑制し、耐久性の向上に役立つ。
バットレス補強層12に沿った内縁12iから外縁12oまでの幅W1については、適宜定めることができるが、幅W1が小さすぎると、バットレス部Bのコード密度を十分に増やすことができない。逆に、前記幅W1が大きすぎると、バットレス部Bの剛性が過度に大きくなり、乗り心地を悪化させるおそれがある。このような観点により、バットレス補強層12の幅W1は、前記カーカスコードピッチGの好ましくは10倍以上、さらに好ましくは15倍以上が望ましく、また、好ましくは20倍以下が望ましい。
なお、本明細書では、特に断りがない限り、バットレス補強層12を含むタイヤの各部の寸法等は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態において特定される値とする。
また、前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" とする。
さらに「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とする。
また、図2に示されるように、前記重なり部13のベルト層7に沿った幅W2についても、適宜定めることができるが、該幅W2が小さくなると、ベルト層7の外端7o付近で大きな剛性段差が生じ、耐久性が悪化するおそれがある。逆に、前記幅W2が大きくなっても、無駄にタイヤ質量を増加させる。このような観点により、重なり部13の幅W2は、バットレス補強層12の幅W1の好ましくは30%以上が望ましく、また、好ましくは40%以下が望ましい。
空気入りラジアルタイヤ1の偏平率については、適宜定めることができるが、小さすぎると、縦バネ定数が過度に大きくなり、単にローエンズプライ11を用いただけでは、乗り心地が向上しないおそれがある。逆に、大きすぎると、縦バネ定数が過度に小さくなり、ローエンズプライ11を用いることによる乗り心地の向上が期待できない。このような観点により、空気入りラジアルタイヤ1の偏平率は、好ましくは30%以上、さらに好ましくは35%以上が望ましく、また、好ましくは55%以下、さらに好ましくは50%以下が望ましい。
本実施形態では、バットレス補強層12が、ローエンズプライ11のタイヤ半径方向外側に配されるものが例示されたが、図5、図6に示されるように、タイヤ半径方向内側に配されるものでもよい。この実施形態のバットレス補強層12は、ローエンズプライ11のタイヤ半径方向内側、かつタイヤ内腔面14をなすインナーライナ15のタイヤ半径方向外側に配される。このようなバットレス補強層12は、ローエンズプライ11の裏当て材として機能し、カーカスコード間からのゴムの内側への侵入を抑え、前記アンジュレーションを抑制しうる。また。本実施形態のバットレス補強層12は、ローエンズプライ11の内側に配されるので、図2の態様に比して乗り心地を向上しうる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示す基本構造をなし、かつ表1に示す空気入りラジアルタイヤを試作するとともに、それらの性能を比較した。
タイヤサイズ:245/45R18
リムサイズ:18×6.5J
内圧:200kPa
なお、各空気入りラジアルタイヤは、表1の記載の構成以外は、いずれも同一とした。共通構成は次の通りである。
カーカスコード
コード材料:ポリエステル
コード構成:1670(dtex/2)
バットレス補強層
有機繊維コードのコード材料:ナイロン
有機繊維コードのコード構成:1400(dtex/2)
テストの方法は、次の通りである。
タイヤサイズ:245/45R18
リムサイズ:18×6.5J
内圧:200kPa
なお、各空気入りラジアルタイヤは、表1の記載の構成以外は、いずれも同一とした。共通構成は次の通りである。
カーカスコード
コード材料:ポリエステル
コード構成:1670(dtex/2)
バットレス補強層
有機繊維コードのコード材料:ナイロン
有機繊維コードのコード構成:1400(dtex/2)
テストの方法は、次の通りである。
<タイヤの外観>
上記タイヤを、上記条件でリム組みし、上記内圧を充填して、バットレス部のアンジュレーションを目視によって観察し、5点法によって評価した。数値が大きいほどアンジュレーションを防止でき、タイヤの外観が良好であることを示す。
上記タイヤを、上記条件でリム組みし、上記内圧を充填して、バットレス部のアンジュレーションを目視によって観察し、5点法によって評価した。数値が大きいほどアンジュレーションを防止でき、タイヤの外観が良好であることを示す。
<乗り心地>
上記条件で各供試タイヤを排気量4000ccの乗用車の四輪に装着し、30km/hの速度で、路上に配置した10cm×10cmの角材を乗り越えたときの衝撃を、ドライバーの官能評価により5点法によって評価した。数値が大きいほど良好であることを示す。
上記条件で各供試タイヤを排気量4000ccの乗用車の四輪に装着し、30km/hの速度で、路上に配置した10cm×10cmの角材を乗り越えたときの衝撃を、ドライバーの官能評価により5点法によって評価した。数値が大きいほど良好であることを示す。
<耐久性>
上記タイヤを上記条件でリム組みし、上記内圧を充填するとともに、ドラム試験機を用いてECE30により規定された荷重/速度性能テストに準拠して、ステップスピード方式により実施した。テストは、逐次走行速度を上昇させるとともに、タイヤが破壊したときの速度と時間を測定した。評価は、比較例1を100とした指数で評価した。数値が高いほど優れている。
テスト結果などを表1に示す。
上記タイヤを上記条件でリム組みし、上記内圧を充填するとともに、ドラム試験機を用いてECE30により規定された荷重/速度性能テストに準拠して、ステップスピード方式により実施した。テストは、逐次走行速度を上昇させるとともに、タイヤが破壊したときの速度と時間を測定した。評価は、比較例1を100とした指数で評価した。数値が高いほど優れている。
テスト結果などを表1に示す。
テストの結果、実施例の空気入りラジアルタイヤは、アンジュレーションを防止して、タイヤの外観を損ねることなく、乗り心地を向上しうることが確認できた。
1 空気入りラジアルタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト
11 ローエンズプライ
12 バットレス補強層
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト
11 ローエンズプライ
12 バットレス補強層
Claims (6)
- トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、該カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内方に配されたベルト層とを具え、
前記カーカスは、タイヤ赤道に対して75〜90度の角度で配列されたカーカスコードを有する少なくとも1枚のカーカスプライからなる空気入りラジアルタイヤであって、
前記カーカスプライは、タイヤ赤道上でのタイヤ周方向長さ5cm当たりの前記カーカスコードの打ち込み本数であるエンズが20〜25(本/5cm)であるローエンズプライからなるとともに、
両側のバットレス部それぞれに、前記ローエンズプライに隣接して配されかつタイヤ周方向に対して10〜35度の角度で配列された有機繊維コードを有するバットレス補強層を具えることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 前記バットレス補強層は、前記ベルト層のタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向内側に位置する内縁と、前記ベルト層の外端よりもタイヤ軸方向外側に位置する外縁との間をのびる請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記バットレス補強層は、該バットレス補強層に沿った前記内縁から前記外縁までの幅が、前記ローエンズプライのタイヤ赤道上でのカーカスコードピッチGの10〜20倍である請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記バットレス補強層は、前記ローエンズプライのタイヤ半径方向外側に配される請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記バットレス補強層は、前記ローエンズプライのタイヤ半径方向内側に配される請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 偏平率が55%以下である請求項1乃至5の何れかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
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JP2009165897A JP2011020514A (ja) | 2009-07-14 | 2009-07-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
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JP2009165897A JP2011020514A (ja) | 2009-07-14 | 2009-07-14 | 空気入りラジアルタイヤ |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2012171377A (ja) * | 2011-02-17 | 2012-09-10 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ対および空気入りタイヤの装着方法 |
CN115257237A (zh) * | 2022-07-15 | 2022-11-01 | 山东玲珑轮胎股份有限公司 | 一种全钢子午线轮胎 |
-
2009
- 2009-07-14 JP JP2009165897A patent/JP2011020514A/ja active Pending
Cited By (2)
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