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JP2011095453A - ペリクル剥離用冶具および剥離方法 - Google Patents

ペリクル剥離用冶具および剥離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 フォトマスクに貼り付けられたペリクルを容易かつ安全に剥離できる簡便な治具ならびに剥離方法を提供する。
【解決手段】 フォトマスクに対する固定部材とペリクルに対する粘着層とを備えたペリクル剥離用冶具によってフォトマスとペリクルの相互の位置関係を固定し、固定された状態でマスク粘着層を引き出して除去する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体デバイス、プリント基板あるいは液晶ディスプレイ等を製造する際のゴミよけとして使用されるペリクルに関するものである。
LSI、超LSIなどの半導体製造或は液晶ディスプレイ等の製造においては、半導体ウエハーあるいは液晶用原板に光を照射してパターンを作製するが、この時に用いるレチクル等のフォトマスクにゴミが付着していると、このゴミが光を吸収したり光を曲げてしまうために、転写したパターンが変形したり、エッジががさついたものとなるほか、下地が黒く汚れたりするなど、寸法、品質、外観などが損なわれるという問題があった。
このため、これらの作業は通常クリーンルームで行われているが、それでもフォトマスクを常に清浄に保つことが難しい。そこで、フォトマスク表面にゴミよけとしてペリクルを貼り付けした後に露光を行っている。この場合、異物はフォトマスクの表面には直接付着せず、ペリクル上に付着するため、リソグラフィー時に焦点をフォトマスクのパターン上に合わせておけば、ペリクル上の異物は転写に無関係となる。
一般に、ペリクルは、光を良く透過させるニトロセルロース、酢酸セルロースあるいはフッ素樹脂などからなる透明なペリクル膜を、アルミニウム、ステンレス、ポリエチレンなどからなるペリクルフレームの上端面に接着剤によって貼り付ける。さらに、ペリクルフレームの下端にはフォトマスクに装着するためのポリブデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂等からなるマスク粘着層、及び粘着層の保護を目的とした離型シート(セパレータ)が設けられる。
そして、フォトマスクへのペリクルの貼付は、通常、専用の装置または冶具により行われる。どのような装置でも基本的な動作は共通で、ペリクル、フォトマスク相互の位置関係を調整した後、ペリクルフレームをフォトマスクと平行に一定時間加圧することでペリクルが貼り付けられる。
フォトマスクへ貼付した後のペリクルは、何らかの理由で貼替えが必要になれば剥離しなければならない。従来は、図3に示すように、ペリクルフレーム32とフォトマスク31の間のマスク粘着層33の部分に、先端に薄い突起を持つ剥離用治具を外側から差し込んで梃子の原理でペリクルフレーム32を持ち上げて剥離したり、ペリクルフレーム外側面に設けた丸孔にピン状の治具を差し込んでペリクルフレーム32を持ち上げて剥離する方法などが行われてきた。
これらの手法は簡便で、容易にペリクルを剥離することができるが、フォトマスク粘着層の粘着力以上の力を加えて無理やりフォトマスク表面からペリクルを引き剥がすため、フォトマスク上に残るマスク粘着層の残渣が多くなり、その後の洗浄が大変になるという問題がある。また、フォトマスク上からペリクルを剥離した際にマスク粘着層がずれてフォトマスクのパターン上にくっついてしまい、パターンを傷つけたり汚染したりする恐れもある。そのうえ、ペリクルの辺長が長い大型のペリクルの場合には一気に全てを剥離できないため、一部分づつ剥離していかなくてはならないが、先に剥離した部分が再び粘着しないような考慮が必要となり、作業性が悪い。
一方、粘着層を破断させず一体のまま引きずりだして除去するという方法もある(特許文献1)。この方法は剥離後の粘着層の残渣が少なくなるため好適であるが、適用できるのが、引っ張った際に破断しにくい粘着剤に限定される他、最後に粘着層がはがれた際にペリクルフレームが完全に自由になり、横方向へ動いてしまうため、ペリクルフレームによるパターン面損傷の恐れが特に大きい。
このように、いずれのペリクル剥離方法においても、ペリクルフレームは剥離する際に位置ずれしないよう固定しておく必要があるが、ペリクルを剥離しながら、一方では位置が移動しないよう固定するのは実際にはかなり困難である。手で押さえる場合は作業性もさることながら信頼性の点で問題がある。
そのため、この剥離作業を行う装置も提案されている(特許文献2)。強力なクランプでペリクルフレームを固定し、フォトマスク上から引き剥がす。しかし、装置が非常に大掛かりなものとなってしまう。そのため、これまでは、手で押さえながら注意深くペリクルを剥離する方法が主流であり、フォトマスク損傷の危険が大きい上に、生産性が非常に悪いという問題があった。
特開平09−068792号公報 特開2009−151306号公報
本発明が解決しようとする課題は、フォトマスクに貼り付けられたペリクルを、パターン面を傷つけることなく安全かつ容易に短時間でフォトマスクから剥離することができる簡便なペリクル剥離用治具と剥離方法を提供することにある。
本発明のペリクル剥離用治具は、治具をフォトマスクに固定する為の固定部材と、治具をペリクルに固定する為の粘着層(以下「治具粘着層」という。)とを備えていることを特徴としている。
治具をフォトマスクに固定する為の固定部材は、フォトマスクと当接する当接面を有する第1アームと、押圧部材を有する第2アームからなり、第2アームの押圧部材がフォトマスクを第1アームの当接面に押圧することで治具がフォトマスクに固定されるように構成されていることが好ましい。当該押圧部材としてはネジ部材を使用することが好ましい。
治具粘着層を形成する粘着剤はシリコーン樹脂であることが好ましい。
本発明のペリクルの剥離方法は、上述した本発明のペリクル剥離用冶具によってフォトマスクとペリクルを固定し、次いで、ペリクルとフォトマスクの間のマスク粘着層を引き出して除去しペリクルを剥離する方法である。
本発明のペリクル剥離用冶具によってペリクルとフォトマスクを共に固定することで、ペリクルとフォトマスクは相互の位置関係が固定される。この状態で、フォトマスクとペリクルを粘着しているマスク粘着層を除去する。その後、フォトマスクとペリクル剥離用冶具の間の固定を解除し、ペリクルを冶具粘着層に貼り付けたままフォトマスク上から取り外す。
本発明によれば、ペリクルは、マスク粘着層の除去作業の間フォトマスク上で位置が保持されるため、フォトマスクのパターン面に接触することがなくパターン面を傷つけることがない。また、マスク粘着層の除去後は、フォトマスクとペリクル剥離用冶具の間の固定を解除して、ペリクルを治具に貼り付けたままでフォトマスク上から別の場所に移動させることができる。この移動に際しても、ペリクルはフォトマスクのパターン面に接触することがない。したがって、本発明により、安全かつ容易にペリクルの除去が可能となり、人手を要さずに短時間で作業をすすめることができる。
特に、治具粘着層を形成する粘着剤としてシリコーン樹脂を使用した場合は、ペリクル膜がフッ素樹脂である場合でも粘着し固定でき、また、一度使用したペリクル剥離用冶具の治具粘着層を交換する場合、剥離後の残渣(糊残り)をほとんど無いものとすることができる。
本発明のペリクル剥離用治具の一実施形態とその使用状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線による断面図、(c)はB部拡大図である。 本発明のペリクルの剥離方法を示す説明図である。 従来のペリクルの剥離方法の一例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものでなはい。また、本発明は液晶製造用途で使用される、一辺の長さが500mmを超えるような大型のペリクルにおいて特に効果が大きいが、半導体用途で使用される、一辺が150mm程度の小型のペリクルについて適用しても有効性は高く、特にその用途が限定されるものではない。
図1に本発明のペリクル剥離用治具の一実施形態とその使用状態を示す。
図1(b)に示すように、ペリクル剥離用治具10は、ペリクル12ならびにフォトマスク11の上方に配置され、ペリクル剥離用治具の基部13の両端にはフォトマスク11の外周に当接する当接面を有する第1アーム14aと、押圧部材としてのネジ部材14cを有する第2アーム14bが、治具をフォトマスクに固定する為の固定部材として設けられている。第1アーム14aはフォトマスクを位置決めする基準となり、第2アーム14bのネジ部材14cがフォトマスクを第1アーム14aの前記当接面に押圧することで治具がフォトマスクに固定され、フォトマスクが位置決めされる。
この実施態様では、押圧部材をネジ部材14cで構成したが、フォトマスクを押圧できる部材であれば如何なる機構のものであっても押圧部材として使用
できる。
基部13のペリクル12に対向した面には下地部材17を介して治具粘着層16が設けられ、基部13の上部にはハンドル15が設けられている。
基部13は、エンジニアリングプラスチップ、金属等の剛性のある材料を用いて作成するのが良い。
この実施形態で、基部13は図1(a)に示すように枠形状としたが、ペリクル12およびフォトマスク11を固定、ハンドリングするのに十分な剛性と粘着面積が確保できれば、基部の形状はどのようなものであっても良い。例えば、平板状の部材を基部としても、あるいは、枠形状の部材の下にさらに平板状の部材を取り付けたものを基部としてもよい。
治具粘着層16は、下地部材17を介さずに直接基部の下面に設けてもよい。
また、この実施形態ではフォトマスク用の固定部材がフォトマスクの短軸方向だけを固定するように配置したが、長軸方向だけ、あるいは直交する両方向を固定するようにしても良い。
治具粘着層16を構成する粘着剤は特に限定されないが、粘着する対象であるペリクル膜12aへの粘着性を考慮して決定することが良く、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等が使用できるが、中でもシリコーン樹脂を使用することが好ましい。
シリコーン樹脂は、ペリクル膜がフッ素樹脂である場合でも粘着し固定できる。また、一度使用したペリクル剥離用冶具は、治具粘着層にペリクル膜の破片等が付着しているので、これを剥離して新しい治具粘着層と交換する必要があるが、シリコーン樹脂の場合、引っ張った際に破断しにくいので、剥離後の残渣(糊残り)をほとんど無いものとすることができ、作業性が極めて良い。
治具粘着層16の形成方法としては、粘着剤を直接基部13に塗布しても良いが、事前にPETなどの薄いフィルムの両面に粘着剤を塗布して粘着層を形成した、いわゆる両面シート状のものを所望の大きさに切断し、貼り付けて利用することが作業性の点から好ましい。
下地部材17は、基部とペリクルフレーム12bと間の高さ調整ならびにフォトマスク11等の傷つき防止および粘着力調整の目的で設けられる板状部材である。粘着層16のペリクル膜12aへの粘着性が悪い場合には、ゴムのような軟質の樹脂を板状部材として使用することで粘着性を向上することができるし、大きさ、形状の調整によっても粘着力を調節することもできる。この下地部材17は近接するフォトマスクの静電破壊を防止する目的から帯電防止性を有することが好ましい。
第1アームと第2アームはその材質を問わないが、固定するのに十分な剛性を有し、接触によりフォトマスクを傷つけることが無いよう樹脂製であることが良いし、また、異物付着をできるだけ少なくすることと、フォトマスクのパターン面の静電破壊を防ぐ観点から帯電防止性能を有していることが良く、導電性MCナイロン、導電性PEEK、導電性HDPEなどが好適に利用できる。
基部13、ハンドル15、治具粘着層等のペリクル剥離用治具を構成する他の部材全般についても、フォトマスクの静電破壊を防止したり、作業者の帯電を防止する目的から帯電防止性を有する材料を使用することが好ましい。
次に、このペリクル剥離用冶具を使用したペリクル剥離方法について図2を用いて説明する。
はじめに、図2(a)のように第2アーム14bのネジ部材14cを後退させておき、ハンドル15を持って、第1アーム14aをフォトマスク11の一端に接触させながらペリクル12の上に載せていく。すると、最後には図2(b)のように、基部13の下面に設けられた治具粘着層16はペリクル12の最上部、すなわちペリクル膜12aに接触し、直ちに粘着される。この状態で、第2アーム14bのネジ部材14cを締め付け、ペリクル剥離用冶具10をフォトマスク11に対して固定する。
次に、マスク粘着層12cの除去を行う。図2(c−1)の実施形態では、ペリクルフレーム12bの外側からマスク粘着層12cをピンセット28で掴んで引き出している。このまま全周にわたって引き出せば、完全に粘着層は除去される。また、別の方法として図2(c−2)のように、ステンレス、樹脂などの薄板29aの表面に粘着性物質29bを付着させた粘着層引き出し具29を作製し、これをペリクルフレーム12b外側から差し込んで、マスク粘着層12cを付着させ、外側に引き出す方法も有効である。さらに、マスク粘着層12cが硬く引き出せない場合には、ホットエアーガン(図示しない)等を使用してマスク粘着層12cを軟化させながら図2(c−1)、(c−2)の方法を適用すると良い。
こうして、全てのマスク粘着層12cが完全に除去されても、ペリクル12はペリクル剥離用冶具10の治具粘着層16に粘着保持されているため動くことがなく、フォトマスク11から浮いた状態のまま保持される。その後、図2(d)のように、第2アーム14bのネジ部材14cを後退させて固定を解除し、ハンドル15を掴んでペリクル剥離用治具10を上方へ持ち上げると、ペリクル12はペリクル剥離用治具10に粘着したまま、フォトマスク11上から完全に除去される。この一連の作業の間、ペリクル12はフォトマスク11に接触することは一切無く、フォトマスクの損傷は完全に防止される。そして、最後には安全な場所でペリクル剥離用冶具10の治具粘着層16に粘着したペリクル12を剥がし取り、治具粘着層16を貼り代えれば、次回作業への準備が整う。
以下に本発明の実施例を記述するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に示すような構造のペリクル剥離用冶具を製作した。基部13を30mm×30mmの断面を持つA6063アルミニウム合金の押し出し中空材で枠状に作成し、その両端には帯電防止超高分子ポリエチレンで製作した第1アーム14aならびに第2アーム14bを取り付けた。第2アーム14bには帯電防止MCナイロンを素材とするネジ部材14cを取り付けた。また、基部13の上には帯電防止樹脂製のハンドル15を取り付けた。
そして、基部13の下には帯電防止PVC製の下地部材17を設けた。そして厚さ100μmのPETフィルムの両面にシリコーン粘着剤(商品名KR3700/信越化学工業製)を乾燥後膜厚が50μmとなるように塗布し、加熱キュアしておいたものを下地部材17の形状になるように切断し、下地部材17の下面に貼り付けて粘着層16を形成した。
こうして製作したペリクル剥離用治具10を、図1の状態になるように、ペリクル12が貼着されたフォトマスク11に固定した。ここで、フォトマスク11は、1100mm×1620mm×17mmの石英ガラス製であり、ペリクル12は外寸1068mm×1526mm、内寸1031mm×1490mm、高さ8mmであり、ペリクル膜の材料はフッ素樹脂であり、ペリクルフレームはA5052アルミニウム合金製であり、マスク粘着層はシリコーン粘着剤から構成されている。
固定は図2(a)に示すように、第2アーム14bのネジ部材14cを後退させた状態から開始した。治具粘着層16がペリクル膜12aにしっかり粘着してペリクルを固定していることを確認した後、第2アーム14bのネジ部材14cを締め付けて、ペリクル剥離用治具10をフォトマスク11の外形に対して固定した。次いで、図2(c−2)に示すようにマスク粘着層12cの外側から厚さ0.5mmのステンレス製薄板29aにシリコーン粘着剤29bを塗布した粘着層引き出し具29を差込み、マスク粘着層12cを粘着させて引き出した。その後、連続的に引き出し、1周させて全ての粘着層を除去した。
このとき、マスク粘着層の引き出し長さが長すぎると取り扱いしにくくなるため、30−40cmの長さに鋏で切断しながら作業を行った。また、これらの作業を行う上方にはイオナイザを設置し、全ての作業において帯電によるフォトマスクの静電破壊が無いよう留意した。
そして、マスク粘着層除去作業の終了後、第1アーム14b上のネジ部材14cを緩め、ハンドル15を2名で掴んでゆっくりと上方へひきあげ、ペリクル12を完全にフォトマスク11上から除去した。
その後、周囲の照明を消して暗くし、照度30万Lxのハロゲンランプにてフォトマスク表面を検査したが、うっすらとマスク粘着層が粘着していた部分が汚れていた他は特に傷などの損傷は見当たらず、非常に清浄な状態であった。
また、付着していた汚れ(粘着剤の残渣)もワイパーに有機溶剤(商品名:アイソパーE、エクソンモービル製)を浸潤させて軽く拭き取るだけで容易に除去することができた。これらの作業は全くフォトマスク損傷の恐れがないばかりか、本実施例のような非常に大きなペリクルについてもわずか10分程度で作業することができ、きわめて効率の良いものであった。
そして、全ての剥離作業終了後、フォトマスクから離れた安全な場所でペリクル剥離用治具10からペリクル12を取り外し、治具粘着層16の交換を行ったが、この作業にかかる時間はたかだか5分程度であった。
[比較例]
上記実施例と同じペリクルおよびフォトマスクに対して、図3に示すような剥離用治具30を用いて剥離作業を行った。この剥離用治具30はペリクルフレーム32の下端に差し込んで、ペリクルを持ち上げて剥離するものである。剥離用治具30の操作によりマスク粘着層33はフォトマスク31の表面より引き剥がされ、ペリクルフレーム32は持ち上がるが、フレーム全周に渡って一気に全て引き剥がされる訳ではないため、剥離用治具30を戻すとまたフォトマスク31に粘着してしまう。そのため、剥離した部分には樹脂板の小片を挟みながら作業を行い、ペリクル全周に渡ってこれを続けて全てを剥離させた。
このとき、ペリクルフレーム32がフォトマスク31上で動いてフォトマスク31表面を損傷しないよう、ペリクルフレーム32の各コーナー部(図示しない)には作業者を配置し、ズレ防止のためにペリクルフレーム32を押さえながら作業を行った。そして、マスク粘着層33の全てが剥離した後、作業者全員で息を合わせてペリクルフレーム32をゆっくりとフォトマスク31上から持ち上げ、安全なところまで引き離した。
この作業は、所要人数が剥離作業者1名に加えてペリクル押さえ要員4名の最低5名が必要であることに加え、所要時間はおよそ1時間かかる非常に生産性が悪いものであった。また、常にフォトマスクにペリクルが接触する恐れがあり、品質管理上からも非常に好ましくない作業であった。
10 ペリクル剥離用治具
11 フォトマスク
12 ペリクル
12a ペリクル膜
12b ペリクルフレーム
12c マスク粘着層
13 基部
14a 第1アーム
14b 第2アーム
14c ネジ部材
15 ハンドル
16 治具粘着層
17 下地部材

28 ピンセット
29 粘着層引き出し具
29a 薄板
29b 粘着性物質

30 剥離用治具
31 フォトマスク
32 ペリクルフレーム
33 マスク粘着層

Claims (5)

  1. フォトマスクからペリクルを剥離する際に使用されるペリクル剥離用冶具であって、治具をフォトマスクに固定する為の固定部材と、治具をペリクルに固定する為の粘着層とを備えてなることを特徴とするペリクル剥離用冶具。
  2. 固定部材が、フォトマスクと当接する当接面を有する第1アームと、押圧部材を有する第2アームからなり、第2アームの押圧部材がフォトマスクを第1アームの当接面に押圧することにより治具がフォトマスクに固定される請求項1記載のペリクル剥離用冶具。
  3. 押圧部材がねじ部材である請求項2記載のペリクル剥離用冶具。
  4. 粘着層を形成する粘着剤がシリコーン樹脂である請求項1〜3のいずれか1項記載のペリクル剥離用治具。
  5. マスク粘着層によってフォトマスクに貼着されたペリクルをフォトマスクから剥離する方法であって、請求項1〜4のいずれか1項記載のペリクル剥離用冶具によってフォトマスクとペリクルを固定し、次いで、マスク粘着層を引き出して除去することを特徴とするペリクルの剥離方法。
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