JP2011057041A - テールゲート構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車幅方向両側にテールランプ配設部24が形成されたアウタパネル20と、テールランプ配設部24の前方から車幅方向中央側へ車両下側に傾斜して延びる一対の補強部が形成されたインナパネル30と、前記テールゲートの下部を車体に係止するロック機構50と、インナパネルにおけるテールランプ配設部の前方に車幅方向端部を結合されており、テールランプ配設部とロック機構とを結ぶ直線上に位置するリンフォース60と、を備え、インナパネルは、テールランプ配設部の車両前方側に形成された左右一対の開口36と、前記開口の車幅方向内側に前記補強部と一体で形成され、前記リンフォースの車幅方向端部が結合される左右一対のリンフォース結合部44と、を有する。
【選択図】図2
Description
この場合に、上記補強部は、アウタパネルの車幅方向両端部に形成されたテールランプ装着穴(即ち、テールランプ配設部)とロック機構とを直線状に結ぶ領域に沿って延在する。このため、当該補強部によっては、車外からテールランプ装着穴を通じてロック機構を操作することを阻止することができず、テールランプをテールゲートから取り外した状態で行う車外からのテールゲートの施錠の不正解除を防止することができない。
本発明は上記事情に鑑み、テールランプ配設部の車両前方側から車幅方向中央側へ延在する左右一対の補強部がインナパネルに形成され、かつ、テールランプを車幅方向両側に備えるテールゲート構造において、テールゲートの剛性を確保できると共に、施錠の車外からの不正解除を防止でき、かつ、車室側からのテールランプの検査、配線等の作業を可能とするテールゲート構造を提供することを課題とする。
上記テールゲート構造において、前記遮壁部は、前記テールゲートの内部における前記遮壁部より車幅方向中央側が、前記テールランプ配設部の上側及び下側の少なくとも一方に開放されるように配設されていてもよい。
図1は、本発明のテールゲート構造を備える車両100の後部を示す斜視図である。この図に示すように、車両100の後部には、車両上下方向に開閉されるテールゲート10が配設されている。テールゲート10の車両上側には、リアウインド12が配設されており、当該リアウインド12には、リアウインドガラス14が装着されている。
図2は、テールゲート10を示す分解斜視図である。この図に示すように、テールゲート10は、テールゲート10の外面を構成するアウタパネル20と、テールゲート10の内面を構成するインナパネル30とを備える。アウタパネル20の周縁部とインナパネル30の周縁部とが溶接等により接合されている。
また、テールゲート10は、ロック機構50を備えている。ロック機構50は、インナパネル30の車幅方向中央の下部に配設されており、インナパネル30を車両10のテールゲート開口部の下部に係止する。また、インナパネル30の車幅方向中央の下部には、ロック機構50の施錠解除用の操作部を車室側に開放させる開口32が形成されており、乗員が、車室側から当該開口32を通してロック機構50の施錠解除用の操作部を操作して、テールゲート10の施錠を解除することができるようになっている。
テールゲート10は、リンフォース60を備えている。リンフォース60は、テールゲート10の内部において車幅方向に延在する板状部材である。リンフォース60の車幅方向両端部は、左右の隔壁部44に溶接等により結合される。
図6は、テールランプ16が非装着の状態のテールゲート10の左側を拡大して示す斜視図である。この図に示すように、テールゲート10では、装着穴24、リンフォース60の遮壁部62、及びロック機構50が、車幅方向外側から車幅方向中央の下側へかけて記載順に並べて配設されている。即ち、リンフォース60の遮壁部62が、装着穴24をロック機構50の施錠解除用の操作部に向けて投影した(即ち、装着穴24と当該操作部とを直線状に結んだ)領域に挿入されており、当該領域が、遮壁部62により車幅方向及び投影方向に遮断(二分)されている。
図8は、リンフォース60を備えない比較例に係るテールゲートを示す斜視図である。この図に示すように、当該テールゲートにおいて、テールランプ16をアウタパネル20の装着穴24から取り外した場合、補強リブ38は、装着穴24をロック機構50の施錠解除用の操作部に向けて投影した領域に沿って延在しており、当該領域には、その他のフレームやパネル等も介在しない。このため、車外から装着穴24を通してロック機構50の施錠解除用の操作部を操作することが可能となり、車外からのロック機構50の不正解除が可能となる。
従って、装着穴24の車両前方側から車幅方向中央側へ延在する補強リブ38がインナパネル30に形成され、かつ、テールランプ16を車幅方向両側に備える本実施形態に係るテールゲート10において、テールゲート10の剛性を確保できると共に、車外からのテールゲート10の施錠の不正解除を防止できる。
また、本実施形態に係るテールゲート10では、リンフォース60の車幅方向両端部を、作業穴36の車幅方向内側に配設された隔壁部44に結合したことにより、テールランプ16のハウジング部19が、リンフォース60によって遮られることなく、作業穴36を通して車室側に開放される。よって、上記効果に加えて、車室側からのテールランプ16の検査、配線等の作業が妨げられることを防止できるという効果も得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
16 テールランプ
20 アウタパネル
24 装着穴(テールランプ配設部)
30 インナパネル
36 作業穴(開口)
44 隔壁部(リンフォース結合部)
50 ロック機構
60 リンフォース
62 遮壁部
Claims (4)
- テールランプが配設されるテールランプ配設部が車幅方向両側に形成されており、テールゲートの外面を構成するアウタパネルと、
それぞれ前記テールランプ配設部の車両前方側から車幅方向中央側へ車両下側に傾斜して延びる左右一対の補強部が形成されており、前記テールゲートの内面を構成するインナパネルと、
前記テールゲートの内部における車幅方向中央下部に配設され、前記テールゲートの下部を車体に係止するロック機構と、
前記テールゲートの内部において車幅方向に延設され、前記テールランプ配設部の車両前方側において前記インナパネルの車幅方向両端部に結合されており、前記ロック機構を前記テールランプ配設部側から遮るリンフォースと、を備え、
前記インナパネルは、
前記テールランプ配設部の車両前方側に形成された左右一対の開口と、
前記開口の車幅方向内側に前記補強部と一体で形成され、前記リンフォースの車幅方向端部が結合される左右一対のリンフォース結合部と、
を有するテールゲート構造。 - 前記リンフォースは、前記リンフォースの車幅方向端部を車両前方側へ屈曲させることにより形成され、前記テールランプ配設部と前記ロック機構とを直線状に結ぶ領域に位置して前記ロック機構を前記テールランプ配設部側から遮る左右一対の遮壁部を有する請求項1に記載のテールゲート構造。
- 前記遮壁部は、前記テールゲートの内部における前記遮壁部より車幅方向中央側が、前記テールランプ配設部の上側及び下側の少なくとも一方に開放されるように配設されている請求項2に記載のテールゲート構造。
- 前記リンフォースは、前記アウタパネルの内面に沿って車幅方向に延在しており、
前記リンフォースと前記アウタパネルの内面との間に充填材が充填されている請求項1から請求項3までの何れか1項に記載のテールゲート構造。
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