以下、本発明の一実施の形態である写真シール作成装置1について、図面を参照しながら詳細に説明する。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として実行させ、その撮影・編集した画像を、写真シール、写真シール手帳の頁、またはデータとして利用者に提供し、その対価を利用者から受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
ここで、本明細書における利用者などの用語を定義する。
利用者とは、写真シール作成装置1にてゲームを行う人物を指す。利用者グループとは、写真シール作成装置1にてゲームの各工程(後述する撮影、編集など)を同伴して行う1人以上の利用者の集まりを指す。したがって、利用者グループの用語が単独の利用者を指す場合もあるし、2人以上の利用者達を指す場合もある。ただし、撮影を行うスペースや編集を行うスペースなどの制約により、通常、利用者グループは2乃至4人程度であると想定される。
写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者グループ(上述したように、1人であってもよいし、2人以上であってもよい)は、ゲームの対価(代金)を投入し、自身等らが被写体となって撮影を行い、その結果得られる1枚以上の撮影画像の中から編集対象とするもの(編集対象画像)を1枚以上選択し、これらを順次、編集対象画像として背景や前景となるフレーム画像、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能(落書き編集機能)を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かなもの(編集済み画像)にする。そしてゲーム終了後、利用者グループは、編集済み画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。写真シール作成装置1を設置した経営者は、写真シール作成装置1を管理・運営し、女子中高校生に代表される利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。よって、店舗等の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。
つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、その設置場所の自由度が高ければ高いほどよい。またさらに、利用者が複数回繰り返して利用するようになることが望ましい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる必要がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームをプレイしたことのない人が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、常連の利用者、いわゆる、リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者グループにとって、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームでは、自身を被写体として撮影を行うこと、撮影された画像に落書き編集を行うこと、成果物として写真シールなどを取得することなどの娯楽性がある。
写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能の高画質化、落書き等の編集機能の多機能化、操作性の向上、プレイ時間や待ち時間の調整が挙げられる。
写真シールに対する利用者の満足度を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールにおける編集済み画像のサイズや配置などを工夫することなどが挙げられる。
主な利用者層として想定される女子中高校生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話したりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その画像を利用者自身が気に入るだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも期待できる。
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすことが期待できる。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、いわゆる口コミによる新規利用者の増加も期待できる。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成できる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
写真シール作成装置1について具体的に説明する。図1は、写真シール作成装置1の外観を示す斜視図である。
この写真シール作成装置1は、図1に示されるように、その筐体10が、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井照明ユニット14、および背景カーテンユニット15に大別される。
撮影ユニット12は、写真シール作成ゲームの撮影コースを選択させたり、代金を投入させたり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を映像や音声で案内(説明)したりする。このような受付けを済ませた後、さらに、撮影ユニット12には、被写体(利用者)を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間(撮影空間32(図4))において被写体の撮影が行われる。
この撮影ユニット12は、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bから構成される。
前方ユニット12Aは、撮影空間32における利用者(被写体)と向き合う側に配置されるユニットであり、受付けや撮影を行うための構成(カメラ51、タッチパネルモニタ52、照明装置53など(図5))が設けられている。
前方ユニット12Aに前面は、乳白色アクリル板54が略半円筒形の曲面に形成されており、乳白色アクリル板54の背面に設置されている照明装置(蛍光灯など(不図示))からの照射光が被写体に照射される。前方ユニット12Aの構成例については、図5を参照して後述する。
後方ユニット12Bは、撮影空間32における利用者(被写体)の背後側に配置されるユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)から成る背景カーテンユニット15が配置される。後方ユニット12Bの構成例については、図6を参照して後述する。
編集ユニット13は、利用者グループが編集画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63等(図7))が設けられている。図7を参照して後述するように、編集ユニット13は、2組の利用者グループが同時に編集作業を行うことができるように、対向する2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。
これにより、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数の利用者グループが、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。なお、より一層、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるため、編集ユニット13に、2組以上の利用者グループが同時に落書き編集を行うことができるよう3つ以上の落書き編集等を行うための構成を設けるようにしてもよい。
天井照明ユニット14は、撮影空間32の上方に設けられており、撮影タイミングに合わせて撮影空間32に向けて閃光を照射するフラッシュライトを内蔵する。この天井照明ユニット14は、さらに内部に蛍光灯などの照明装置が配置されており、撮影空間32を常時照らすように構成されている。なお、撮影空間32は、簡易的に閉鎖的な空間として構成されており、外部からの光が進入し難く、暗くなりがちであり、利用者の操作性が低下し得る。そこで、天井照明ユニット14が、内蔵する照明装置により撮影空間32を明るく照らすことにより、利用者の操作性の低下を抑止することができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aや後方ユニット12Bにも設けられている。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側から見た斜視図である。
編集ユニット13は、撮影空間32に位置している利用者から見て、前方ユニット12Aの背後側に撮影ユニット12に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者グループが撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。
つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う2組の利用者グループが、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェース13Aおよび13Bが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細についても、図7を参照して後述する。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームの結果として印刷された写真シールが排出される写真シール排出部13Cが設けられている。
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、側面カーテン21が設けられ、撮影作業が行われる撮影空間32や編集作業が行われる編集空間33等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、側面カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部(待機中の次の利用者グループの利用者など)からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
この側面カーテン21の外部側の面は、通常、写真シール作成装置1自身の宣伝を広告する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画などが描かれている。
以上説明したように、写真シール作成装置1は、複数の利用者グループに対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。また、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の利用者グループに写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各利用者グループは、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させることになる。
次に、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者グループの空間の移動について説明する。
図4は、ゲーム中の利用者グループの空間移動を、写真シール作成装置1の上方から見下ろした平面図により示したものである。
図4に示されるように、写真シール作成ゲームをプレイしようとする利用者グループ(AまたはA’に位置する利用者グループ)は、写真シール作成装置1の外の待機領域31にて、撮影ユニット12の撮影空間32(図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成された空間)が空いているかを確認し、空いていればそのまま撮影空間32に入場する。
反対に、撮影ユニット12が先の利用者グループによって使用されている場合、撮影空間32が空くまで待機し、先の利用者グループが撮影を終えて編集ユニット13側に移動し、撮影空間32が空いた後、待機していた利用者グループは、待機領域31から撮影空間32に入場する。
撮影空間32に入場した利用者グループ(Bに位置する利用者グループ)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたタッチパネルモニタ52を操作して受付け処理(コースの選択、オプションの追加、代金の投入など)を行った後、自身が被写体となって撮影を実行させる撮影作業(本撮影)を行う。
なお、撮影空間32で受付け処理を行うのではなく、待機領域31にて受付け処理を行うようにしてもよい。その場合、例えば、前方ユニット12Aの側面などに受付け処理のためのユーザインタフェースを設ければよい。
撮影を終えた利用者グループに対しては、得られた撮影画像のうち、編集処理や印刷処理の対象とするために後段に送る複数の編集対象画像の選択が促される。この選択の後、タッチパネルモニタ52に表示される移動案内に従って、撮影空間32から、図中点線で示される、編集作業を行う第1編集空間33A(編集ユニット13の第1編集インタフェース13A側)または第2編集空間33B(編集ユニット13の第2編集インタフェース13B側)のうち、案内された方に移動する。なお、このときの移動案内では、通常、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bの空いている方に案内される。
第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動した利用者グループ(CまたはC’に位置する利用者)は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを個々に区別する必要がない場合、単に編集空間33と称する。
この後、利用者グループは写真シールが印刷されるまで待機し、この待機の間、この編集空間33において利用者グループは、事後接客処理としてのミニゲームを行ったり、携帯端末に撮影画像や編集済み画像を送信したりすることができる。
そして、印刷が終了すると、その旨が利用者グループに案内される。この案内に従い、利用者グループは、写真シール排出部13Cの前方の印刷物受取領域34に移動し、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32を占めていた利用者グループが第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、撮影空間32が空くので、写真シール作成装置1は、次の新たな利用者グループに撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者グループ、または第2編集空間33Bの利用者グループが、印刷物受取領域34に移動すると、その編集空間(第1編集空間33Aまたは第2編集空間33B)が空くので、写真シール作成装置1は、それまで撮影空間32にいた利用者グループにその編集空間を使用させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間当たりおよび単位床面積当たりの回転率を向上させるために、待機領域31、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数の利用者グループに対して写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、上述した写真シール作成装置1の筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、写真シール作成装置1を構成する各ユニットについて詳述する。
図5は、撮影ユニット12の前方ユニット12Aの正面図である。
同図に示されるように、前方ユニット12Aの正面右下には、利用者が写真シール作成ゲームの代金を投入したり、お釣り等を利用者に返却したりする硬貨投入返却口50が設けられている。
なお、写真シール作成ゲームをプレイするための代金の支払いは硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払い可能とすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払い可能とするようしてもよい。
また、待機領域31にて待機する次の利用者グループが撮影空間32に入場する前に代金を投入できるようにしてもよい。この場合、硬貨投入返却口50を、例えば、前方ユニット12Aの外側の側面に設けるようにすればよい。さらに、この場合、撮影空間32が空くまで待機領域31にて次の利用者を待機させ、撮影空間32が空いた後に次の利用者グループを撮影空間32に誘導するための音声案内などを出力するようにしてもよい。
前方ユニット12Aの正面には、カメラ51、タッチパネルモニタ52、フラッシュライト53−5およびスピーカ55−1が設けられている。また、前方ユニット12Aの正面横には、フラッシュライト53−1乃至53−4が設けられている。
前方ユニット12Aの正面横および下の壁面は、略半円筒形の曲面に形成された乳白アクリル板54−1乃至54−4により構成されている。
前方ユニット12Aの正面の左右下には、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場56−1,56−2が設けられている。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの撮像素子が採用されており、被写体の光学像を電子信号としての画像データに変換する撮像装置であり、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を被写体として、写り具合の確認用に動画像を取得するとともに、所定のシャッタータイミングにおいて静止画像を撮影する。カメラ51の数や設置場所については任意である。
なお、カメラ51は、従来の写真シール作成装置に比較して、その設置位置が若干上方に設置されるとともに、広角レンズが使用される。これにより、従来の写真シール作成装置においては困難であった、被写体が立った状態での全身撮影が容易に実現されている。
タッチパネルモニタ52は、CRT(Cathode Ray Tube)、またはLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ123と、それに積層された無色透明のタッチパネル124(例えば、感圧式や電磁誘導式等)(いずれも図9)により構成される。
ディスプレイ123は、受付時に利用者が撮影コースを選択したり、前景や背景を選択したりするための操作画面などを表示し、タッチパネル124は、例えば利用者の指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
また、ディスプレイ123は、シャッタータイミングに先立ち、カメラ51によって取得される被写体の動画像を、背景または前景となる合成用画像が合成された状態で表示する(ライブビュー表示を行う)。ディスプレイ123に表示されたライブビュー表示を見ることにより利用者は、自身の写り具合を確認することができる。また、ディスプレイ123は、撮影結果として、カメラ51により撮影された静止画像に合成用画像を合成した合成静止画像を表示する。
フラッシュライト53−1乃至53−5は、カメラ51による撮影タイミングに合わせて閃光し、被写体を照射する。以下、フラッシュライト53−1乃至53−5を個々に区別する必要がない場合、単にフラッシュライト53と称する。
乳白アクリル板54−1乃至54−4の背後には、撮影空間32を照らす蛍光灯などの照明装置が設けられている。
乳白アクリル板54−1乃至54−4とその背後に設けられた照明装置、および天井照明ユニット14により、側面カーテン21により囲まれた撮影空間32は、光で包まれた試着室であるかのように演出されるので、被写体(利用者)の全身を影なく照射してより美しく撮影することができる。さらに、利用者に対して、撮影空間32が広い、快適、清潔、明るいなどの好印象を与えることができる。
なお、乳白アクリル板54−1乃至54−3の設置を省略し、蛍光灯などの照明装置を利用者から直接見える位置に配置するようにしてもよい。また、フラッシュライト53の位置に、蛍光灯などの照明装置も含めて配置してもよい。また、さらに、乳白アクリル板54−4の位置(背後を含む)にフラッシュライトを設置するようにしてもよい。
スピーカ55−1乃至55−3(図6)は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等を適宜出力する。なお、スピーカ55−1乃至55−3の設置場所は任意である。
荷物置場56−1および荷物置場56−2は、撮影時における利用者が手荷物の置き場所として利用できる棚である。荷物置場56−1および荷物置場56−2は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとる際に邪魔にならず、かつ、フラッシュライト53による閃光照射の妨げとならない位置に設けられている。
利用者は、自身の手荷物を荷物置場56−1または荷物置場56−2に置くことにより、より快適に安心して撮影作業を行うことができる。以下において、荷物置場56−1および荷物置場56−2を個々に区別する必要のない場合、単に荷物置場56と称する。荷物置場56を設けることにより、手荷物を床面に置いたことにより汚してしまったり、利用者が置引きの被害に遭う事態を抑止することができる。
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した構成以外のものが設けられるようにしてもよい。
図6は、撮影空間32において被写体となる利用者グループの背面に位置する撮影ユニット12の後方ユニット12Bの正面図である。
同図に示されるように、後方ユニット12Bの左側には、上から順にスピーカ55−2、フラッシュライト53−6、および照明装置57−1が設けられている。同様に、後方ユニット12Bの右側には、上から順にスピーカ55−3、フラッシュライト53−7、および照明装置57−2が設けられている。
なお、フラッシュライト53−6、および照明装置57−1、並びにフラッシュライト53−7、および照明装置57−2は、被写体に向くようやや内側に向けて設けられている。
次に、編集ユニット13の構成について詳述する。
図7は、編集ユニット13に2箇所設けられた編集空間33のうち、一方の第1編集空間33Aの構成例を示す図である。
同図に示すように、第1編集インタフェース13Aの上部には、側面カーテン21等で仕切られているために暗くなっている第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。
この照明装置61により、側面カーテン21で覆われた編集空間33における利用者の編集作業効率の低下を抑制するとともに、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。
なお、図7の構成例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上部が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61が第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく、第2編集空間33Bも照明している。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、その正面にタブレット内蔵モニタ62が設けられており、タブレット内蔵モニタ62の左右にはそれぞれタッチペン(タッチペン63−1およびタッチペン63−2)が配置されている。さらに、第1編集インタフェース13Aには、スピーカ64および追加硬貨投入返却口65が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、CRTやLCD等のディスプレイ141とそれに積層されたタブレット142(いずれも図9)により構成され、ディスプレイ141が撮影空間における撮影作業によって得られた撮影画像を編集するためのGUIである編集画面250(図20)等を表示し、タブレット142がユーザの操作を入力する。
なお、詳細は後述するが、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141に表示される編集画面250は、利用者グループを構成する複数の利用者それぞれがタッチペン63−1、または63−2を用いて個別に、あるいは共同して落書き編集を行えるよう、編集する画像を同時に2枚表示できるようになされている。この同時に表示される落書き編集の対象となる2枚の画像は、同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
タブレット内蔵モニタ62のタブレット142は、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明であって、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を用いた利用者からの操作を位置情報に変換する。
このタブレット内蔵モニタ62の左右に設けられたタッチペン63−1および63−2は、所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、利用者グループを構成する複数の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。そして、タッチペン63−1を用いた入力操作であるのか、またはタッチペン63−2を用いた入力操作であるのかも識別される。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を個々に区別する必要がない場合、単にタッチペン63と称する。
タッチペン63は、編集ユニット13内部に設置された制御部101(図9)と有線または無線により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142と連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン63を操作して、そのタブレット142をタップ(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させること)したり、タブレット142上を移動させたりすることにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力デバイスとして動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、BGM等の音声を出力する。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
追加硬貨投入返却口65は、利用者グループが編集可能時間を延長させたいとき、写真シールを複数枚追加して印刷させるとき、写真シール手帳の頁を印刷させるときなどに追加代金としての硬貨を投入したり、お釣り等を返却したりするために設けられている。なお、この追加代金の支払いも硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払い可能とすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払いができるようしてもよい。
ただし、編集可能時間の延長は、現在、撮影空間32にて撮影作業が行われていない場合(次の利用者がいない場合)、または、もう一方の編集インタフェース(いまの場合、第2編集インタフェース13B)が空いている場合にのみ可能であり、撮影空間32にて撮影作業が行われており、かつ、もう一方の編集インタフェースが利用されている場合には延長できないようにしてもよい。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成例は、図7に示された第1編集空間33A側の構成例と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
図8は、編集ユニット13に設けられた写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
同図に示されるように、写真シール排出部13Cには写真シール排出口71が設けられており、写真シール(編集済みの撮影画像が印刷されたシール紙162)が排出される。なお、写真シールは、編集ユニット13に内蔵されたプリンタ114(図9)により、編集インタフェース13が操作されて作成された印刷用の画像がシール紙に印刷されて作成される。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図9は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。なお、上述した部位については、同一の符号を付しているので、その説明を省略する。
写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する制御部101を有している。制御部101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部111、編集部113、およびプリンタ114がそれぞれ所定のバスを介して接続されている。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御部101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御部101に供給したりする。また、記憶部102には、各利用者グループが作成した写真シール(の画像データ)が記憶される。
通信部103は、制御部101の制御に従い、例えばインタネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク、または単に通信ケーブル(いずれも不図示)を介して、他の通信装置、具体的には、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等と通信を行う。より具体的には、通信部103は、制御部101より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御部101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu ray Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御部101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御部101によって実行されるプログラムやデータなどが予め格納されており、ROM106は、制御部101からの制御に従い、プログラムやデータを制御部101に供給する。RAM107は、制御部101が処理するデータやプログラムなどを一時的に保持する。
撮影部111は、撮影ユニット12に関するブロックであり、背景カーテンユニット15、カメラ51、タッチパネルモニタ52、スピーカ55、硬貨処理部121、および照明制御部122を有する。
背景カーテンユニット15は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、背景として用いられる複数の昇降式カーテンとその制御を行う制御部を有するユニットである。各カーテンは互いに色、模様、絵柄等が異なり、互いに異なる背景となるようになされている。つまり、利用者は調節するカーテンを選択することにより背景の色、模様、絵柄等を選択することができる。
背景カーテンユニット15(の制御部)は、後方ユニット12Bの上部に設けられ、利用者により選択された1つまたは複数のカーテンを、撮影空間32の後方(被写体となる利用者の背後側)に吊設する。このとき、既に吊設されている不要なカーテンは、巻き上げて収納する。実際には、背景カーテンユニット15は、制御部101により制御されて動作し、制御部101より供給される背景制御信号に従ってカーテンを吊設したり収納したりする。
なお、各カーテンの素材、形、大きさ等は任意であり、例えばパネル状や立体形状のものも含む。また、各カーテンの素材、形、大きさ等が、互いに異なるようにしてもよい(全てのカーテンにおいて素材、形、大きさ等が統一されている必要はない)。また、背景カーテンユニット15は、利用者が背景を選択できるようになされていればよく、例えば、スライド式、開閉式、折り畳み式等の昇降式以外のカーテンを用いるようにしてもよい。
さらに、背景として使用されるカーテンは吊設されるのではなく、後方ユニット12Bの撮影空間32側の側面、つまり、撮影空間32において、前方ユニット12Aの正面12A−1に対向する、撮影空間32の背面となる面に張り付けられるようにしてもよい。また、制御部101を介さずに、利用者が手動で、背景カーテンユニット15に用意されたカーテンを選択し、設置するようにしてもよい。
なお、撮影時の背景として、背景カーテンユニット15以外を用いることができるようにしてもよい。例えば、利用者が持参した絵やアイテムを撮影空間32の背面(またはカーテン)に貼り付けることができるようにしてもよいし、利用者が持参した、または、選択した画像を撮影空間32の背面(またはカーテン)に表示または映写するようにしてもよい。
また、1枚のクロマキー用のカーテンを予め撮影空間32の背面に張り付けるか、または、昇降式クロマキー用カーテンを撮影空間32の背面に設けるようにし、合成用の背景画像を複数種類用意して編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
以上のように、何らかの方法で利用者が背景を選択できるようにすることにより、利用者の要求により適した画像を提供することができる。
カメラ51は、制御部101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の被写体(利用者)の撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御部101の制御の下、リアルタイムで利用者の動画像を取り込み、その取り込んだ動画像データを制御部101に供給する。また、カメラ51は、制御部101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御部101に供給する。
タッチパネルモニタ52のディスプレイ123は、制御部101より供給されるRGB信号に基づく画像をそのディスプレイ123に表示する。また、タッチパネルモニタ52のタッチパネル124は、利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御部101に供給する。制御部101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ55は、例えば、制御部101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
硬貨処理部121は、硬貨投入返却口50に投入された硬貨の種類を識別して識別結果を制御部101に通知する。
照明制御部122は、制御部101より供給される照明制御信号に基づいて、フラッシュライト53を閃光させたり、乳白アクリル板54の背後に設けられた照明装置や後方ユニット12Bの照明装置57などを点灯したり、消灯したりする。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは、互いに同一の構成を有しており、以下においては第1編集部113Aについて説明するが、その説明は第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図7を参照して上述した、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63、およびスピーカ64に加えて、硬貨処理部130を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、ディスプレイ141とタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141は、制御部101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を表示する。
さらに、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141は、後述する事後接客処理において、ミニゲームの画面を表示したりする。
タブレット内蔵モニタ62のタブレット142は、タッチペン63を用いた利用者によるタブレット142にタップ(接触または近接)する操作に対応して、そのタップされた位置を示す位置情報を制御部101に供給する。制御部101は、その位置情報を解析し、表示画像(GUI等)に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像(撮影画像を用いて作成された合成画像)に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御部101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、BGM等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
硬貨処理部130は、追加硬貨投入返却口65に投入された硬貨の種類を識別して識別結果を制御部101に通知する。
プリンタ114は、内蔵する2つのヘッド151,152により、編集部113により行われた編集作業結果としての写真シールをシール紙162に印刷する。また、プリンタ114は、カッター153を内蔵しており、写真シールを印刷したシール紙162を所定の位置で切断して出力する。
すなわち、プリンタ114は、制御部101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、給紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド151によって写真シールを印刷する。また、プリンタ114は、制御部101より第2編集部113Bにより行われた編集作業結果を取得すると、給紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド152によって写真シールを印刷する。
プリンタ114は、写真シールの印刷を終了すると、その印刷済みのシール紙162をし、所定の位置で切断して写真シール排出口71より排出する。この印刷済みのシール紙162が、写真シール作成ゲームの成果物である写真シールとして利用者グループに提供される。
このように、切断済みのシール紙162を排出することにより、利用者はハサミなどでシール紙162を切り分ける必要がなくなるので、利用者の手間を省くことができる。
次に、制御部101について説明する。図10は、制御部101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理等を行う事前接客処理部201、利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
つまり、制御部101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
図11は、図10の撮影処理部202の詳細な構成例を示している。撮影処理部202は、操作入力処理部211、合成処理部212、表示制御部213、および管理部214から構成される。
操作入力処理部211は、タッチパネル52を制御して、撮影コースを利用者グループに選択させる処理、組み合わせパターンを利用者グループに選択させる処理、撮影された画像の中から編集対象とするもの(編集対象画像)を利用者グループに選択させる処理などを行う。
合成処理部212は、取得された複数の被写体静止画像を、選択された組み合わせパターンに従って組み合わせる処理を行う。または、合成処理部212は、取得された1枚の被写体静止画像を、選択された分割パターンに従って分割するとともに、取得された1枚の被写体静止画像と選択された分割パターンを構成する処理を行う。
表示制御部213は、組み合わせパターンに従って組み合わされた(または分割パターンと合成された)動画像(以下、合成動画像と称する)を、タッチパネル52のディスプレイ123にリアルビュー表示させる。また、表示制御部213は、に従って組み合わされた(または分割パターンと合成された)静止画像(以下、合成静止画像と称する)を撮影結果としてタッチパネル52のディスプレイ123に表示させる。
管理部214は、カメラ51のシャッタータイミングを制御したり、各ゲーム時におけるシャッタ回数や経過時間を計測したりする。
図12は、図10の編集処理部203の詳細な構成例を示している。編集処理部203は、操作入力処理部221、文字入りスタンプ画像生成部222、合成処理部223、および編集画像表示制御部224から構成される。
操作入力処理部221は、タブレット内蔵モニタ62を制御して、GUI(Graphical User Interface)画像を表示したり、利用者による落書き編集の各種の操作入力を受け付けたりする。文字入りスタンプ画像生成部222は、予め用意されているスタンプフレーム画像に、利用者から入力される文字列を組み合わせることにより、文字入りスタンプ画像を生成する。
ここで、スタンプフレーム画像とは、文字入りスタンプ画像を生成するためのベースとなる様々な形(例えば、円形、星形、帯形、リボン形など)の背景画像であり、組み合われる文字列の配置などについて記述されている属性情報を有している(詳細後述)。
合成処理部223は、利用者からの操作に応じ、編集画像(編集対象画像のうちの現在編集中のもの)の任意の位置に文字入りスタンプ画像を合成したり、フリーハンドの線画を合成したり、入力される文字列などを合成したりする処理行う。編集画像表示制御部224は、合成処理部223による合成の過程をリアルタイムにタブレット内蔵モニタ62に表示させる。
次に、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームの一連の処理について、図13のフローチャートを参照して説明する。
写真シール作成ゲームを行う利用者は、待機領域31から撮影領域32に移動し、撮影ユニット12の前方ユニット12Aに設けられた硬貨投入返却口50にゲームの代金である硬貨を投入することにより支払う。この硬貨投入に応じて硬貨処理部121は、硬貨の種類を識別し識別結果を含む起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101の事前接客処理部201は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
ステップS2において、撮影処理部202は、撮影部111の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理であるライブビュー撮影処理を実行する。ライブビュー撮影処理では、利用者を被写体とする動画像に合成用画像が合成された状態でタッチパネルモニタ52に常時表示される。したがって、利用者はタッチパネルモニタ52の画像を見ながら、自身の写り具合を確認することができる。なお、ライブビュー撮影処理については、図14を参照して後述する。
ライブビュー撮影処理が終了すると、撮影処理部202は、ステップS3において、撮影作業を終えた撮影空間32内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
ステップS4において、編集処理部203は、編集空間33に移動した利用者からの操作に応じて、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。なお、編集処理については後述する。
編集作業が終了すると、ステップS5において、印刷処理部204は、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。
ステップS6において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービス、あるいは、写真シール手帳を閲覧したり写真シールを投稿したりすることができる事後接客処理を行う。
そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS7において、編集空間33の利用者を印刷物受取領域34に移動させるための移動案内を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部204は、ステップS8において、プリンタ114を制御し、印刷済みのシール紙を適宜裁断して写真シール排出口71より排出させる。以上で、写真シール作成ゲームの一連の処理が終了される。
次に、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS2のライブビュー撮影処理について、図14を参照して詳述する。
ステップS101において、撮影処理部202の操作入力処理部211は、タッチパネルモニタ52を用いて、例えば図15Aに示すような撮影コース選択画面230を表示させ、利用者に撮影コースの選択を促す。
ここで、こだわりコースが選択された場合、従来と同様に、撮影回数と同じ数の撮影画像が得られ、その中から複数の編集対象画像を選択することになる。
一方、組み合わせ画像コースが選択された場合、撮影回数よりも多い数の画像が得られ、その中から複数の編集対象画像を選択することになる。以下、組み合わせ画像コースが選択された後の第1の動作例について説明を継続する。
ステップS102において、撮影処理部202の管理部214は、ライブビュー撮影処理の経過時間tの計時を開始する。
ステップS103において、操作入力処理部211は、タッチパネルモニタ52を用いて、例えば図15Bに示すような撮影イメージ選択画面231(撮影イメージ選択画面の第1の表示例)を表示させ、利用者に組み合わせパターンの選択を促す。
ここで、組み合わせパターンとは、X回の撮影により得られるX枚の被写体静止画像を組み合わせて1枚の合成静止画像を生成する際の、複数の被写体静止画像の配置を示すものである。なお、組み合わせパターンに前景および背景が含まれていてもよい。
同図Bには、6枚の撮影画像P1乃至P6を組み合わせて1枚の合成静止画像を生成する際の、2種類の組み合わせパターンが表示されており、左側の組み合わせパターンが利用者によって選択された状態を示している。なお、選択肢の数は2種類に限定されるものではない。
ステップS104において、管理部214は、カメラ51を制御して、被写体の動画像(被写体動画像)の取得を開始させる。
ステップS105において、撮影処理部202の合成処理部212は、被写体動画像を組み合わせパターン上の所定の位置(具体的には、1回目の撮影時にはP1の位置、2回目の撮影時にはP2の位置など)に合成する。
さらに、ステップS105において、撮影処理部202の表示制御部213は、タッチパネルモニタ52を用いて、例えば図16Aに示すようなライブビュー画面232を表示させる。具体的には、ステップS104で取得が開始された被写体動画像と、当該被写体動画像が組み合わせパターンに合成された合成動画像とを含むライブビュー画面232を表示する。このライブビュー画面232を見ることによって利用者は、自身の写り具合と、組み合わせパターンにおける配置を確認することができる。
ステップS106においては、管理部214は、シャッタータイミングまでのカウントダウン(例えば、初期値が3秒)を開始するとともに、タッチパネルモニタ52に、例えば「3,2,1,0」などとシャッタータイミングまでの残り秒数を示すカウントダウンインジケータをライブビュー画面232に重畳して表示させ、さらに、スピーカ55からもカウントダウンの音声を出力させて利用者にシャッタータイミングを通知し、カメラ51を制御してシャッタータイミングに同期して撮影を実行させる。これにより、カメラ51からは被写体静止画像が出力されて保存される。
また、合成処理部212では、被写体静止画像が組み合わせパターン上の所定の位置に合成されて合成静止画像が生成される。なお、2回目以降の撮影においては、1回目の撮影で生成された合成生成画像に、2回目の被写体静止画像が組み合わされて合成静止画像が生成される。
ステップS107において、表示制御部213は、タッチパネルモニタ52を用いて、例えば図16Bに示すような撮影結果画面233、または図16Cに示すような撮影結果画面234を表示させる。なお、図16Cに示す撮影結果画面234のように、合成静止画像を被写体静止画像と同じサイズで表示することにより、利用者による合成静止画像の確認が容易となる。
ステップS108において、管理部214は、撮影回数が所定数X(例えば、6回)に到達したか否かを判定する。そして、撮影回数が所定数Xに到達していないと判定された場合、処理はステップS105に戻されて、それ以降が繰り返される。その後、ステップS108において、撮影回数が所定数Xに到達したと判定された場合、処理はステップS109に進められる。
ステップS109において、管理部214は、経過時間tが所定時間T(例えば、5分間)を経過したか否かを判定する。ここで、経過時間tが所定時間Tを経過していないと判定された場合、ボーナス撮影(所定数X回を超える撮影)が許可されて、処理はステップS105に戻される。
反対に、経過時間tが所定時間Tを経過していると判定された場合、処理はステップS110に進められる。
ステップS110において、操作入力処理部211は、タッチパネルモニタ52を用いて、例えば図17に示すような編集対象画像選択画面235を表示させ、利用者に対し、撮影した複数の被写体静止画像とそれらを組み合わせパターンに合成した合成静止画像との中から複数の編集対象画像を選択するように促す。ここで、編集対象画像とは、当該ライブビュー撮像処理の後段に出力し、編集処理を施した後にシール紙162に印刷する画像を指す。
なお、編集対象画像選択画面235には、どちらかを選択可能な組み合わせ有タブ236と組み合わせ無タブ237が設けられており、図17Aは組み合わせ有タブ236が選択された状態を示し、図17Bは組み合わせ無タブ237が選択された状態を示している。
組み合わせ有タブ236が選択された場合、図17Aに示すように、合成静止画像が自動的に編集対象画像の1枚に選択され、さらに、利用者によって、複数の被写体静止画像の中から所定の枚数だけ編集対象画像が選択されることになる。
すなわち、利用者は、合成静止画像を自動的に編集対象画像の1枚に選択させることも含めて、撮影回数よりも多い枚数の選択肢の中から編集対象画像を選択することができる。
組み合わせ無タブ237が選択された場合、図17Bに示すように、合成静止画像は編集対象画像とされない。したがって、利用者は、複数の被写体静止画像の中から所定の枚数だけ編集対象画像を選択することになる。
なお、上述したように、複数の選択肢(合成静止画像、および被写体静止画像)の中から利用者に編集対象画像を選択させるのではなく、複数の選択肢の全てを自動的に編集対象画像とするようにしてもよい。
以上のようにして編集対象画像が決定された後、ライブビュー撮影処理は終了される。
以上説明したように、ライブビュー撮影処理では、経過時間tに拘わらず、撮影をX回行うことができる。さらに、経過時間tが所定時間Tを経過していない場合、ボーナス撮影を許可することができる。なお、ボーナス撮影の撮影回数に上限を設けるようにしてもよい。また、ボーナス撮影の撮影回数に制限を設けず、経過時間tが所定時間Tを経過していない限り、ボーナス撮影を許可するようにしてもよい。
なお、上述したライブビュー撮影処理では、シャッタータイミングまでのカウントダウンを撮影処理部202が自律的に開始するようにしたが、ユーザからの所定の撮影操作に応じ、このカウントダウンを開始するようにしてもよい。
次に、図15Aに示された撮影コース選択画面230にて組み合わせ画像コースが選択された後の第2の例について説明する。
図18Aは、撮影コース選択画面230にて組み合わせ画像コースが選択された後にタッチパネルモニタ52を表示される撮影イメージ選択画面238(撮影イメージ選択画面の第2の表示例)を示している。
撮影イメージ選択画面238では、分割パターンが利用者に提示されて選択が促される。
ここで、分割パターンとは、1回の撮影により得られる1枚の被写体静止画像に前景として合成することにより1枚の合成静止画像を生成するためのものであって、かつ、1枚の被写体静止画像を複数の領域に分割する際の当該複数の領域の配置を示すものである。同図に示された分割パターンの白色部分が被写体静止画像から分割される。なお、分割パターンに背景が含まれていてもよい。
図18Aには、1枚の被写体静止画像を2つの領域に分割する3種類の分割パターンが表示されており、左側の分割パターンが利用者によって選択された状態を示している。なお、選択肢の数は3種類に限定されるものではない。
図18Bは、図18Aの左側の分割パターンが選択された後の、撮影前のライブビュー画面239の表示例を示している。すなわち、利用者グループを構成する4人の利用者A乃至Dが被写体となって撮影空間31に並ぶと、利用者A乃至Dの写る被写体動画像が取得され、これに分割パターンが前景として合成される。各利用者A乃至Dは、ライブビュー画面239を見ることにより自己の写り具合や分割パターンとの合成されたときの状態のを確認しながら自身の立ち位置を調整することができる。
図18Cは、図18Aの左側の分割パターンが選択された後の、撮影結果画面240の表示例を示している。図18Cに示すように、分割パターンを利用した場合、1回の撮影により1枚の合成静止画像を得ることができる。
さらに、撮影された静止画像を分割パターンに従って分割した2つの領域をそれぞれ編集対象画像の選択肢とすることにより、1回の撮影により、編集対象画像として選択可能な3枚の選択肢(1枚の合成静止画像と2枚の分割された領域)を得ることができる。なお、この2枚の分割された領域ぞれぞれに対して前景や背景などを合成するようにしてもよい。
図19は、第2の動作例における編集対象画像選択画面241を示している。編集対象画像選択画面241には、どちらかを選択可能な組み合わせ有タブ242と組み合わせ無タブ243が設けられており、図19Aは組み合わせ有タブ242が選択された状態を示し、図19Bは組み合わせ無タブ243が選択された状態を示している。
組み合わせ有タブ242が選択された場合、図19Aに示すように、すべての合成静止画像が自動的に編集対象画像に選択される。したがって、利用者は、被写体静止画像から分割された複数の領域の中から所定の枚数だけ編集対象画像を選択することになる。なお、すべての合成静止画像を自動的に編集対象画像に選択するのではなく、所定の枚数だけ利用者に選択させるようにしてもよい。
組み合わせ無タブ243が選択された場合、図19Bに示すように、合成静止画像は編集対象画像とされない。したがって、利用者は、被写体静止画像から分割された複数の領域の中から所定の枚数だけ編集対象画像を選択することになる。
なお、上述したように、複数の選択肢(合成静止画像、および分割された領域)の中から利用者に編集対象画像を選択させるのではなく、複数の選択肢の全てを自動的に編集対象画像とするようにしてもよい。
次に、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS4の編集処理について説明する。
図20は、編集処理時においてユーザインタフェースとなる、編集空間33のタブレット内蔵モニタ62に表示される編集画面の表示例を示している。
この編集画面250は、主な構成要素である、編集画像を表示する編集画像表示領域251−1および251−2、各種のボタンから成る編集制御操作部252−1および252−2、並びに、落書き時のフォント、サイズ、色、線種、スタンプ画像などを選択するためのコンテンツパレット255−1および255−2などが、左右に対になって設けられている。
これにより、例えば、利用者グループが複数名で構成される場合、編集画面50において、異なる2枚の編集対象画像に対し、並行して落書き編集入力を行うことができる。
編集画像表示領域251−1は、基本的に編集画面250に向かって左側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域である。編集画像表示領域251−1の上方には、複数の編集対象画像(上述したライブビュー撮影処理のステップS110にて選択されたもの)のサムネイル画像260−1が表示される。サムネイル画像260−1のうち、タッチペン63−1を用いて選択されたサムネイル画像に対応する編集対象画像が編集画像として編集画像表示領域251−1に表示される。
同様に、編集画像表示領域251−2は、基本的に編集画面250に向かって右側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域である。編集画像表示領域251−2の上方には、複数の編集対象画像(上述したライブビュー撮影処理のステップS110にて選択されたもの)のサムネイル画像260−2が表示される。サムネイル画像260−2のうち、タッチペン63−2を用いて選択されたサムネイル画像に対応する編集対象画像が編集画像として表示される。
なお、ライブビュー撮影処理のステップS110にて、編集対象画像として合成静止画像が選択されている場合、合成静止画像のサムネイル画像を、他に編集対象画像として選択された被写体静止画像(図20ではP1乃至P4と記す)のサムネイル画像よりも大きなサイズで表示することが望ましい。ただし、編集画面250の右側の編集画像表示領域251−2の上方に表示したサムネイル画像260−2のように、全てのサムネイル画像のサイズが共通であってもよい。ただし、図20においては、説明の便宜上、サムネイル画像260−1の表示サイズと、サムネイル画像260−2の表示サイズを異なるものとしたが、実際にはサムネイル画像260−1とサムネイル画像260−2の表示サイズは同一である。
また、左側のサムネイル画像260−1と、右側のサムネイル画像260−2の両方を表示するのではなく、例えば、編集画像表示領域251−1と編集画像表示領域251−2の間に、左右から選択操作可能なサムネイル画像を表示するようにしてもよい。この場合においても、合成静止画像のサムネイル画像を被写体静止画像のサムネイル画像よりも大きなサイズで表示することが望ましいが、全てのサムネイル画像のサイズが共通であってもよい。
以下、編集画像表示領域251−1と編集画像表示領域251−2を個々に区別する必要がない場合、単に編集画像表示領域251と称する。編集制御操作部252−1および252−2、並びにコンテンツパレット255−1および255−2についても同様とする。
利用者は、タッチペン63を操作し、編集画像表示領域251に表示されている編集画像に対して落書き編集を行う。編集画像表示領域251には、その落書き編集の内容が即時的(リアルタイム)に編集画像に反映されて表示される。すなわち、編集画像表示領域251には、編集画像の落書き編集結果が随時更新されながら表示される。
編集制御操作部252は、編集作業を制御するための各GUIボタンである「おわり」ボタン252a、「セットですすむ」ボタン252b、「セットでもどる」ボタン252c、「最初から」ボタン252d、「けしゴム」ボタン252e、「すすむ」ボタン252f、および「もどる」ボタン252gから構成される。
「おわり」ボタン252a乃至「もどる」ボタン252gを設けたことにより、利用者としては、落書き編集を効率的に行なうことが可能となる。これに対して、写真シール作成装置1としては、写真シール作成ゲームの回転率、すなわち、単位時間当たりの利用者数を増加させることができるので、収益率の向上を期待することができる。
また、写真シール作成装置1は、例えば、既定の時間よりも編集作業を短時間で終了させた利用者に対し、印刷中に行われる事後接客において、編集処理時間を短縮した分だけ接客の時間を延長したり、短縮した時間に応じた何らかの付加サービスを提供したりするようにしてもよい。これにより、利用者の満足度をより向上させることもできる。
コンテンツパレット255−1は、編集画像表示領域251−1に表示される編集画像に対する落書き編集についての各種の指示(例えば、落書き編集時のペンの種類、線の太さ、色、文字のフォント、スタンプ画像など)を選択するためのGUIを表示する領域である。コンテンツパレット255−2は、編集画像表示領域251−2に表示される編集画像に対する落書き編集についての各種の指示を選択するためのGUIを表示する領域である。
以下、コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2を個々に区別する必要がない場合、単にコンテンツパレット255と称する。
コンテンツパレット255には、その上部に中分類選択タブ255aが設けられており、中分類選択タブ255aの下方には、選択された中分類選択タブ255aに対応する小分類GUI255bが表示される。
コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2の間に設けられた編集ツール選択部256は、コンテンツパレット255に表示させるGUIの種類を選択するための複数のボタン(「スペシャル」ボタン、「デコり」ボタン、「ペン」ボタン、「スタンプ」ボタン、「てがき」ボタン、および「コロコロ」ボタン)から成る。
このように、編集ツール選択部256を左右の利用者が共用することにより、編集画面250において、他の領域をより広く確保することができる。もちろん、コンテンツパレット255−1とコンテンツパレット255−2のそれぞれに対して編集ツール選択部256を個別に設けるようにしてもよい。
BGM制御部257は、現在選択されているBGMの曲名を表示するとともに、落書き編集作業中にスピーカ64より出力されるBGMを選択したり、その音量を調整したりする操作を受け付ける。
なお、編集画面250における編集画像表示領域251乃至BGM制御部257の配置は任意であって、図20の表示例に限定されるものではない。また、編集画像表示領域251に表示される編集画像のアスペクト比に応じ、レイアウトのパターンが変化するようにしてもよい。
図21は、編集ツール選択部256にて「スペシャル」ボタンが選択され、中分類選択タブに255aにて「フレーム文字」が選択されたとき、すなわち、文字入りスタンプ画像貼付処理のためのコンテンツパレット255の第1の表示例を示している。コンテンツパレット255を同図の状態とすることにより、利用者は編集画像に対して文字入りスタンプ画像を貼付する処理を行うことができる。
同図のコンテンツパレット255には、小分類GUIとして、文字種類選択ボタン281、スタンプフレーム画像選択部282、色選択ボタン283、サイズ選択ボタン284、文字入力部285、削除ボタン286、改行ボタン287、入力文字表示領域288、およびサンプル表示領域289が設けられている。
文字種類選択ボタン281は、スタンプフレーム画像と組み合わせる文字の種類(ひらがな、カタカナ、促音文字、濁音文字、英文字、数字など)を選択するためのものである。
スタンプフレーム画像選択部282は、スタンプフレーム画像を選択するためのものである。なお、同図の例においては、7種類のスタンプフレーム画像が選択肢として示されているが、スタンプフレーム画像の形状や種類の数はこれらに限定されるものではない。
色選択ボタン283、スタンプフレーム画像と文字の色を指定するためのものである。サイズ選択ボタン284は、選択されたスタンプフレーム画像のサイズを選択するためのものである。
文字入力部285は、選択されたスタンプフレーム画像と組み合わせる文字を1文字ずつ選択入力するための複数の文字ボタンから成るものであり、ここに表示される文字ボタンは、文字種類選択ボタン282を用いた選択に対応して変更される。すなわち、例えば、文字種類選択ボタン282でひらがなが選択されていれば、文字入力部285は、ひらがなの文字ボタンから成り、文字種類選択ボタン282で英文字が選択されると、文字入力部285は、英文字の文字ボタンに変更される。
削除ボタン286は、文字入力部285にて選択入力された文字を1文字ずつ消去するためのものである。改行ボタン287は、スタンプフレーム画像と組み合わせる文字列を改行させるためのものである。
入力文字表示領域288には、選択されたスタンプフレーム画像の最大文字数(後述)と同数の文字を表示することができ、文字入力部285にて1文字ずつ選択入力された文字列が表示される。サンプル表示領域289には、選択されたスタンプフレーム画像に入力される文字列を組み合わせた状態がリアルタイムに表示される。なお、サンプル表示領域289にも、文字入力部285にて1文字ずつ選択入力された文字列がリアルタイムに表示されるので、入力文字表示領域288を設けないようにしてもよい。
例えば、利用者がスタンプフレーム画像選択部282にてハート形のスタンプフレーム画像を選択すると、サンプル表示領域289にはハート形のスタンプフレーム画像が表示され、利用者が文字入力部285にて順に「あ」、「き」、「こ」を選択入力すると、入力文字表示領域288に順に「あ」、「き、「こ」と表示され、サンプル表示領域289のハート形のスタンプフレーム画像にも順に「あ」、「き」、「こ」が組み合わされて表示される。なお、スタンプフレーム画像内の文字列「あきこ」のサイズは、その文字数に応じ、スタンプフレーム画像のサイズに対して相対的に決定される。
ところで、スタンプフレーム画像選択部282にて選択可能な各スタンプフレーム画像には予め属性情報が対応づけ記憶部102などに記憶されている。属性情報には、組み合わせ可能な最大文字数、並びに、入力された文字数と行数に応じた文字の配置、文字間隔、行間および文字サイズが含まれる。
具体的には、例えば図22に示すように、ハート形のスタンプフレーム画像の最大文字数は8文字、円形のスタンプフレーム画像の最大文字数は10文字、星形のスタンプフレーム画像の最大文字数は8文字などと予め決められている。また、スタンプフレーム画像毎に、図23に示すように、入力された文字数と行数に応じた文字の配置が予め決められている。
ただし、例えば、円形のスタンプフレーム画像が選択されて最大数の10文字が組み合わされている状態において、スタンプフレーム画像が円形からハート形に変更された場合、ハード型のスタンプフレーム画像の最大文字数は8文字であるために2文字分のスペースが不足する。よって、このような場合においてのみ、文字間隔を狭めたり、文字サイズを小さくしたりするなどして、最大文字数を超える文字列の組み合わせを許容するようにしてもよい。
反対に、例えば、星形のスタンプフレーム画像が選択されて最大数の8文字が組み合わされている状態において、スタンプフレーム画像が星形から円形に変更された場合、星形のスタンプフレーム画像の最大文字数は10文字であるために2文字分のスペースが余るのでさらに2文字分の追加が可能である。ただし、この2文字の追加を認めないようにしてもよく、この場合、文字間を広げたり、文字の大きさを変更(大きく)してもよい。
また、図22に示された、帯形、リボン形、矩形形のスタンプフレーム画像の場合、サンプル表示領域289を表示せず、入力文字表示領域288に、重畳表示させてリアルタイムに表示させてもよい。
ここで、編集画像に文字入りスタンプ画像を貼付するときの基本的な処理(以下、文字入りスタンプ画像貼付処理と称する)について、図24を参照して説明する。
なお、前提として、利用者により、編集画面250の編集ツール選択部256にて「スペシャル」ボタンが選択され、中分類選択タブに255aにて「フレーム文字」が選択されているものとする。
ステップS151において、編集処理部203の操作入力部221は、コンテンツパレット255のスタンプフレーム画像選択部282が利用者によって操作されることにより、1つのスタンプフレーム画像が選択されるまで待機する。1つのスタンプフレーム画像が選択された場合、処理はステップS152に進められる。
ステップS152において、編集処理部203の文字入りスタンプ画像生成部222は、選択されたスタンプフレーム画像とその属性情報を読み出す。また、文字入りスタンプ画像生成部222は、読み出したスタンプフレーム画像を、サイズ選択ボタン284により選択されているサイズに応じてスケーリングし、色選択ボタン283により選択されている色でコンテンツパレット255のサンプル表示領域289に表示する。さらに、文字入りスタンプ画像生成部222は、読み出したスタンプフレーム画像の属性情報に含まれる最大文字数に応じ、入力文字表示用領域288のマス目の数を調整する。
ステップS153において、操作入力部221は、コンテンツパレット255の文字入力部285を用いた利用者からの文字入力を受け付ける。これに応じて、文字入りスタンプ画像生成部222は、1文字入力される毎に、入力された文字を入力文字表示用領域288に表示させる。
ステップS154において、文字入りスタンプ画像生成部222は、読み出したスタンプフレーム画像の属性情報に含まれる文字の配置などに従い、入力された文字をスタンプフレーム画像に組み合わせて文字入りスタンプ画像を生成し、サンプル表示領域289の表示を更新する。
なお、ステップS153およびS154の処理は、実際には並行して行われる。
この後、サンプル表示領域289に表示された文字入りスタンプ画像の出来栄えを確認した利用者が、タッチペン63を用いて編集画像表示領域251の編集画像(を表示しているタブレット内蔵モニタ62)の任意の位置に触れると、ステップS155において、図25に示すように、編集画像上のタッチペン63が触れた位置に文字入りスタンプ画像が貼付される。また、編集画像上でタッチペン63がドラッグ(触れたまま移動)された場合、編集画像上のタッチペン63が離された位置に文字入りスタンプ画像が貼付される。
具体的には、操作入力処理部221が利用者の操作を受け付け、合成処理部223が、文字入りスタンプ画像を編集画像上の利用者の操作に応じた位置に合成する。そして、編集画像表示制御部224が、文字入りスタンプ画像が合成された編集画像を編集画像表示領域251に表示させる。
そして、ステップS156において、文字入りスタンプ画像貼付処理を終了するか否かが判定され、文字入りスタンプ画像貼付処理を終了すると判定するまで、処理をステップS151に戻し、ステップS151乃至S155が繰り返される。そして、中分類選択タブに255aにて「フレーム文字」以外が選択されるか、編集ツール選択部256にて「スペシャル」ボタン以外が選択されるか、または予め設定されている編集時間が経過したときに文字入りスタンプ画像貼付処理を終了すると判定されて、文字入りスタンプ画像貼付処理が終了される。
以上説明した文字入りスタンプ画像貼付処理によれば、利用者はオリジナル性のある文字入りスタンプ画像を容易に生成して編集画像に貼付することができる。これにより、利用者の編集処理における満足度を上げることができる。
なお、編集画像表示領域251の編集画像に貼付済みの文字入りスタンプ画像がタッチペン63にてタッチされた場合、その文字入りスタンプ画像を再編集できるようにしてもよい。この再編集は、コンテンツパレット255において行ってもよいし、編集画像表示領域251上において行ってもよい。
次に、図26は、編集ツール選択部256にて「スペシャル」ボタンが選択され、中分類選択タブに255aにて「フレーム文字」が選択されたとき、すなわち、文字入りスタンプ画像貼付処理のためのコンテンツパレット255の第2の表示例を示している。
この第2の表示例は、図21に示された第1の表示例における文字種類選択ボタン281、および文字入力部285の代わりに、手書き文字入力領域291を設けている。その他の部位については第1の表示例と共通であり同一の番号を付しているので、その説明は省略する。
手書き文字入力領域291は、タッチペン63を用いた利用者による手書き文字を入力するための領域であり、ここに入力された手書き文字(線画)が文字認識されて、その認識結果が入力文字表示領域288に表示される。
この文字認識において、ひらがな、カタカナ、促音文字、濁音文字、英文字、数字などを認識できるようにすることにより、第1の表示例における文字種類選択ボタン281を省略することができている。また、この文字認識において、手書き文字入力領域291上の位置に応じて、ひらがなやカタカナの大文字と小文字(例えば、「よ」と「ょ」など)を区別して認識できるようにしてもよい。
もちろん、この文字認識において、漢字も認識できるようにしたり、外国言語の文字(例えば、ハングル文字など)も認識できるようにしたりしてもよい。
なお、図26の第2の表示例においては、3文字分の手書き文字入力領域291を設けているが、少なくとも1文字分の手書き文字入力領域291があればよい。
また、文字認識を行わずに、手書き文字入力領域291に入力された手書き文字(線画)をそのままスタンプフレーム画像に組み合わせるようにしてもよい。
次に、図27は、写真シール作成ゲームの一連の処理において最終的に出力される写真シールにおける編集対象画像(ただし、編集済み)の配置例を示している。
上述したライブビュー撮影処理の最後において、合成静止画像を編集対象画像に含めた場合、同図Aに示すように、写真シール紙における合成静止画像のサイズを、被写体静止画像P1乃至P4それぞれがサイズよりも大きくすることが望ましい。
なお、上述したライブビュー撮影処理の最後において、合成静止画像を編集対象画像の含めていない場合、例えば、同図Bに示すような従来通りの配置で構わない。
また、例えば、ライブビュー撮影処理時、または編集処理時において、写真シールの分割数(すなわち、写真シールを分け合う人数)を利用者に入力させて、その数に応じて、写真シールの分割結果が同一となるように写真シールにおける編集対象画像(ただし、編集済み)の配置を決定し、さらにその数に応じて写真シールを切断して排出するようにしてもよい。
あるいは、取得された撮影画像などに基づいて利用者グループの人数を検出し、検出した人数に応じて、写真シールの分割結果が同一となるように写真シールにおける編集対象画像(ただし、編集済み)の配置を決定し、さらにその人数に応じて写真シールを切断して排出するようにしてもよい。
同図Cは、写真シールを2分割する場合の写真シールにおける編集対象画像(ただし、編集済み)の配置例を示している。この場合、写真シールが横長方向に2つに切断されて排出される。
また、図示は省略するが、例えば、同図Aのものを2つ組み合わせたレイアウトの場合、縦方向に2分割されるように切断してもよい(つまり、図Aのシールを2枚分出力することができる)。また、3枚分出力されるように切断されてもよい。
このように、写真シール紙を切断して排出することにより、利用者グループの利便性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施の形態である写真シール作成装置1によれば、利用者は、ライブビュー撮影処理において、撮影回数よりも多い枚数の撮影画像(被写体静止画像および合成静止画像)を得ることができる。これにより、編集対象画像として利用者が選択する選択肢が増えることになるので、利用者の満足度を上げることができる。
また、本実施の形態である写真シール作成装置1によれば、利用者は、編集処理時において、容易な操作によりオリジナル性が高い文字入りスタンプ画像を生成し、編集画像に貼付することができる。これにより、利用者は、落書き編集をより楽しむことができるとともに、今までにない写真シールを得ることができる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。