JP2011047986A - トナー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも結着樹脂と離型剤を含有するトナー粒子と酸化チタン微粒子とを有するトナーであって、
該酸化チタン微粒子は、1次粒子の個数平均粒径が1乃至40nmであり、且つ、UV吸光法による波長500nm以上800nm以下の光透過率が80%以上100%以下、波長350nm以上370nm以下の光透過率が40%以上65%以下、波長750nmの光透過率と360nmの光透過率の差が35%以上60%以下であり、
該トナーによる記録媒体上のトナー画像部と非トナー画像部との色差ΔEpcが0.0以上2.0以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
(1)少なくとも結着樹脂と離型剤を含有するトナー粒子と酸化チタン微粒子とを有するトナーであって、
該酸化チタン微粒子は、1次粒子の個数平均粒径が1乃至40nmであり、且つ、UV吸光法による波長500nm以上800nm以下の光透過率が80%以上100%以下、波長350nm以上370nm以下の光透過率が40%以上65%以下、波長750nmの光透過率と360nmの光透過率の差が35%以上60%以下であり、
該トナーによる記録媒体上のトナー画像部と非トナー画像部との色差ΔEpcが0.0以上2.0以下であることを特徴とするトナーに関する。
マゼンタトナー用顔料としては、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、39、40、41、48、49、50、51、52、53、54、55、57、58、60、63、64、68、81、83、87、88、89、90、112、114、122、123、163、202、206、207.209、238;C.I.ピグメントバイオレット19;C.I.バットレッド1、2、10、13、15、23、29、35。
シアントナー用顔料としては、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントブルー2、3、15:3、15:4、16、17;C.I.バットブルー6;C.I.アシッドブルー45、フタロシアニン骨格にフタルイミドメチル基を1乃至5個置換した銅フタロシアニン顔料。
イエロー用顔料としては、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、15、16、17、23、62、65、73、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、185;C.I.バットイエロー1、3、20。
トナーの重量平均粒径(D4)は、以下のようにして算出する。測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)を用いる。測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。尚、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行う。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250ml丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mlを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行なう。そして、専用ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100ml平底ビーカーに前記電解水溶液約30mlを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で約3質量倍に希釈した希釈液を約0.3ml加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)を準備する。超音波分散器の水槽内に約3.3lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを約2ml添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)を算出する。尚、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、「分析/体積統計値(算術平均)」画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。
ワックスおよびトナーの最大吸熱ピークのピーク温度は、示差走査熱量分析装置「Q1000」(TA Instruments社製)を用いてASTM D3418−82に準じて測定する。
酸化チタン微粒子のUV吸光法による光透過率は、以下のようにして測定する。
装置:Ubest V−560型分光光度計(日本分光株式会社製)
測定波長範囲:800−200nm
(測定スタート:800nm、測定エンド:200nm)
バンド幅:2.0nm
レスポンス:Medium
データ取込間隔:0.5nm
走査速度:200nm/min
横軸:Wavelength[nm]
縦軸:%T
データタイプ:等間隔データ
本発明における酸化チタン微粒子自身の一次粒子については透過型電子顕微鏡にて、トナー粒子上の酸化チタンの一次粒子は走査電子顕微鏡でそれぞれ観察し、粒子の長軸と短軸の平均値を粒径とした。また粒子100個の粒径を測定し、その平均値を一次粒子の個数平均粒子径とした。
原料となる合成ルチル鉱を粉砕したものとコークスを混合し、1000℃付近に昇温した流動床塩化炉内に入れ、供給される塩素ガスと発熱反応を行って粗四塩化チタンを得た。得られた粗四塩化チタンから不純物を分離精製し、四塩化チタン水溶液を得た。この四塩化チタン水溶液を室温に保持しながら、水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pHを7.0に調整してコロイド状の水酸化チタンを析出させ、引き続き61℃の温度で2時間熟成してルチル核を有するスラリー状の酸化チタン母粒子とした。このスラリーに硫酸を加えpH3とした後、n−オクチルトリメトキシシランを添加し、1時間かけて温度を60℃に昇温することにより、酸化チタン母粒子表面にn−オクチルトリエトキシシランを、二酸化チタン母粒子に対し8.0質量%被覆した。この後、濾過、洗浄して、得られた湿ケーキを120℃で一昼夜熱処理し、粉砕して1次粒子の個数平均粒子径10nmの酸化チタン微粒子T−1を得た。
硫酸法で得られるメタチタン酸を焼成して得られるルチル形酸化チタンをトルエン溶媒中で、n−オクチルトリメトキシシランによって、TiO2成分に対し6.0質量%被覆した。この後、濾過、洗浄して、得られた湿ケーキを110℃で4時間熱処理し、粉砕して酸化チタン微粒子T−5を得た。特性を表1に示す。
硫酸法で得られるアナターゼ形メタチタン酸を水系中で、n−オクチルトリメトキシシランによって、TiO2成分に対し5.0質量%被覆した。この後、濾過、洗浄して、得られた湿ケーキを120℃で6時間熱処理し、粉砕して酸化チタン微粒子T−6を得た。特性を表1に示す。
硫酸法で得られるアナターゼ形メタチタン酸を水系中で、イソブチルトリメトキシシランによって、TiO2成分に対し10.0質量%被覆した。この後、濾過、洗浄して、得られた湿ケーキを180℃で12時間熱処理し、粉砕して酸化チタン微粒子T−7を得た。特性を表1に示す。また、UV吸光法による光透過率の測定チャートを図3に示す。
硫酸法で得られるメタチタン酸を焼成して得られるルチル形酸化チタンをトルエン溶媒中で、イソブチルトリメトキシシランによって、TiO2成分に対し10.0質量%被覆した。この後、濾過、洗浄して、得られた湿ケーキを180℃で12時間熱処理し、粉砕して酸化チタン微粒子T−8を得た。特性を表1に示す。また、UV吸光法による光透過率の測定チャートを図4に示す。
四塩化チタン火炎法の高温焼成で得られるルチル形酸化チタン粒子を気相中で、HMDSによって、TiO2成分に対し10.0質量%被覆した。この後、180℃で12時間熱処理し、粉砕して酸化チタン微粒子T−9を得た。表面処理して得た。特性を表1に示す。
(結着樹脂A−1の製造例)
〔樹脂の製造例〕
冷却管、撹拌機、及び、窒素導入管のついた反応槽中に、以下の材料を秤量した。
テレフタル酸 42.8質量部
プロピレングリコール 40.0質量部
イソフタル酸とチタンテトラ−i−プロポキサイドの化合物 0.5質量部
〔樹脂の製造例〕
冷却管、撹拌機、及び、窒素導入管のついた反応槽中に、以下の材料を秤量した。
テレフタル酸 22.6質量部
無水トリメリット酸 2.5質量部
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
75.6質量部
・低密度ポリエチレン(DSCによる吸熱ピークが100℃) 30質量部
・スチレン 54質量部
・n−ブチルアクリレート 13質量部
・アクリロニトリル 3質量部
をオートクレーブに仕込み、系内をN2置換後、昇温撹拌しながら180℃に保持した。系内に、2質量%のt−ブチルハイドロパーオキシドのキシレン溶液50質量部を5時間連続的に滴下し、冷却後溶媒を分離除去し、上記低密度ポリエチレンにビニル樹脂成分が反応した重合体Aを得た。重合体Aの分子量を測定したところ、重量平均分子量(Mw)5500、数平均分子量(Mn)2800であった。
個数平均粒径0.30μmのマグネタイト粉と、個数平均粒径0.30μmのヘマタイト粉に対して、それぞれ4.0質量%のシラン系カップリング剤(3−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリメトキシシラン)を加え、容器内にて100℃以上で高速混合撹拌し、それぞれの微粒子を処理した。
・フェノール 10質量部
・ホルムアルデヒド溶液 6質量部
(ホルムアルデヒド40%、メタノール10%、水50%)
・処理したマグネタイト 80質量部
・処理したヘマタイト 4質量部
上記材料と、28%アンモニア水5質量部、水20質量部をフラスコに入れ、撹拌、混合しながら30分間で85℃まで昇温・保持し、3時間重合反応させて、生成するフェノール樹脂を硬化させた。その後、硬化したフェノール樹脂を30℃まで冷却し、さらに水を添加した後、上澄み液を除去し、沈殿物を水洗した後、風乾した。次いで、これを減圧下(5mmHg以下)、60℃の温度で乾燥して、磁性体が分散された状態の球状の磁性体含有樹脂キャリアコアを得た。
結着樹脂A−1 30質量部、結着樹脂B−1 70質量部、離型剤1 5質量部、荷電制御剤として3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物0.5質量部をヘンシェルミキサーにより十分予備混合を行った。回転二軸押出機で溶融混練を行った。回転二軸押出機の原料供給口から出口までの長さは1560/926mm、スクリュー径42mm、バレル内径43mmの同方向回転型である。またバレル内の加熱温度は100℃、スクリュー回転速度は300回転/分、混合物の供給速度は10kg/時、平均滞留時間は約14秒であった。尚、回転二軸押出の原料供給口から出口までの長さは1560mmであり、ベント口は真空吸引されている。
(結着樹脂2の製造例)
テレフタル酸 30mol%
アジピン酸 10mol%
トリメリット酸 8mol%
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
31mol%
ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
23mol%
上記に示す酸成分及びアルコール成分と、エステル化触媒として2−エチルヘキサン酸錫を4口フラスコに仕込み、減圧装置、水分離装置、窒素ガス導入装置、温度測定装置及び撹拌装置を装着し、窒素雰囲気下にて240℃に昇温して反応を行った。反応終了後、生成物を容器から取り出し、冷却、粉砕し、軟化点145℃の結着樹脂2を得た(Mn:4200、Mw:490000)。
・上記結着樹脂2 100質量部
・離型剤1 5質量部
・C.I.ピグメントブルー15:3 5質量部
・荷電制御剤3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物
0.2質量部
を用いて、無色トナー1の製造例と同様にして、シアントナーを得た。
・上記結着樹脂2 100質量部
・離型剤1 5質量部
・C.I.ピグメントイエロー74 8質量部
・荷電制御剤3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物
0.5質量部
を用いて、無色トナー1の製造例と同様にして、シアントナーを得た。
・上記結着樹脂2 100質量部
・離型剤1 5質量部
・C.I.ピグメントレッド122 6質量部
・荷電制御剤3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物
0.5質量部
を用いて、無色トナー1の製造例と同様にして、シアントナーを得た。
・上記結着樹脂2 100質量部
・離型剤1 5質量部
・カーボンブラック(平均一次粒径:60nm) 6質量部
・荷電制御剤3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物
0.5質量部
を用いて、無色トナー1の製造例と同様にして、シアントナーを得た。
市販のフルカラー複写機 imagePRESS C1+(キヤノン株式会社)を下記条件で出力できるように改造した。また、耐久試験は下記条件で実施し、耐久試験10000枚の前後で各種評価を行った。
印刷環境 温度23℃/湿度60RH%(以下「N/N」)
記録媒体 4CC Gloss(CLASSEN PAPIER、150g/m2)
画像形成速度 有色トナーとして、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックトナー、及び本発明の実施例・比較例の無色トナーの全5色の単色画像、フルカラー画像が出力できるように改造した。(A4サイズ、単色で60枚/分、5色フルカラーで11枚/分)
定着条件 定着温度を170℃に設定し、複写機本体の改造を行った。
出力画像1 画像面積比率50%であり、無色トナーベタ画像部と無色トナー非画像部からなる定着画像。無色トナーベタ画像部は、単位面積当たりの無色トナー載り量を0.4mg/cm2となるよう調整した。耐久評価では、本画像を100000枚出力した。
出力画像2 画像面積比率50%であり、各有色トナー単色ベタ画像及びその画像上に形成される無色トナーベタ画像からなる2色画像部と無色トナー非画像部からなる定着画像を出力した。なお、各有色トナーの単色ベタ画像部は、単位面積当たりの有色トナー載り量を0.5mg/cm2となるよう調整した。その画像上に形成される無色トナーベタ画像部は、単位面積当たりの無色トナー載り量を0.4mg/cm2となるよう調整した。なお、無色トナーの耐光性付与の評価には、一般的に耐光性に不利な傾向を示すイエロートナーを用いた上記定着画像をサンプルとして使用する。
上記無色トナーの耐久初期画像及び100000枚耐久後画像を出力し、画像光沢度(%)を測定した。
画像光沢度(グロス)均一性の評価は、耐久初期の無色トナー画像部及び耐久後との差を以下の基準に基づき評価した。これは、有色トナーにおける画像濃度推移に相当する評価である。耐久における無色トナーの帯電安定性を評価する指標である。
A:5.0%以下 非常に良い。
B:5.0%超10.0%以下 ほとんど気にならない。
C:10.0%超15.0%以下 使用上問題ない。
D:15.0%超20.0%以下 推移の変化が確認でき、違和感がある。
E:20.0%超 光沢度安定性に劣る。
画像光沢度(グロス)均一性の評価は、耐久初期の無色トナー非画像部及び耐久後との差を以下の基準に基づき評価した。これは、有色トナーにおけるカブリ濃度推移に相当する評価である。耐久における無色トナーの帯電安定性、特に、低帯電性トナーの増加傾向を評価する指標である。
A:2.0%未満 非常に良い。
B:2.0%超3.0%以下 ほとんど気にならない。
C:3.0%超5.0%以下 使用上問題ない。
D:5.0%超8.0%以下 推移の変化が確認でき、違和感がある。
E:8.0%超 光沢度均一性に劣る。
観測光源:D50
観測視野:2°
濃度:DIN NB
白色基準:Pap
フィルター:なし
一般に、L*、a*、b*とは、色を数値化して表現するのに有用な手段であるL*a*b*表色系で用いられている値である。a*及びb*は、両者で色相を表す。色相とは、赤、黄、緑、青、紫等、色あいを尺度化したものである。a*及びb*のそれぞれは、色の方向を示しており、a*は赤−緑方向、b*は黄−青方向を表している。本発明において、記録媒体上の無色トナー画像部と無色トナー非画像部との色差ΔEpcは、以下のように定義した。
ΔEpc={(記録媒体のL*−無色トナー画像のL*)2+(記録媒体のa*−無色トナー画像のa*)2+(記録媒体のb*−無色トナー画像のb*)2}1/2
市販のウェザーメーターで、JIS K7102にほぼ準じて、長期の暴露テストを行った。長期の暴露テスト前後の記録媒体上の無色トナー画像部と無色トナー及びイエロートナーの2色画像部を色差測定用サンプルとする。
ΔEp={(長期暴露テスト前の無色トナー画像のL*−長期暴露テスト後の無色トナー画像のL*)2+(長期暴露テスト前の無色トナー画像のa*−長期暴露テスト後の無色トナー画像のa*)2+(長期暴露テスト前の無色トナー画像のb*−長期暴露テスト後の無色トナー画像のb*)2}1/2
ΔEt={(長期暴露テスト前の無色トナー及びイエロートナーの2色画像部のL*−長期暴露テスト後の無色トナー及びイエロートナーの2色画像部のL*)2+(長期暴露テスト前の無色トナー及びイエロートナーの2色画像部のa*−長期暴露テスト後の無色トナー及びイエロートナーの2色画像部のa*)2+(長期暴露テスト前の無色トナー及びイエロートナーの2色画像部のb*−長期暴露テスト後の無色トナー及びイエロートナーの2色画像部のb*)2}1/2
A:4.0以下
B:4.0超6.0以下
C:6.0超8.0以下
D:8.0超10.0以下
E:10.0超
(1)サンプルの調製
直径4cmの円筒状の容器にトナー20gを計りとり、表面を平らにして30分間放置する。その後、パウダーテスター(ホソカワミクロン社製)のタッピングモードを使用し、タッピング速度1回/1秒にて50回のタッピングを行い、1時間放置する。そして、容器を23℃、50%RHにて24時間放置した後、測定用サンプルとする。
(2)測定
測定はホソカワミクロン(株)製のパウダーテスターPT−R型を用い、目開き150μm、75μm、38μmの3種類の篩をそれぞれ上段、中段、下段として用いる。上記のトナー5.0gを最上段の篩上に計り取り、振動幅0.50mmで10秒間振動させ、各々の篩上に残存したトナー量から下記式を用いて、上記各サンプルの凝集度を算出する。
目開き150μmの篩上に残ったトナー質量×100/5.0=a
目開き75μmの篩上に残ったトナー質量×0.6×100/5.0=b
目開き38μmの篩上に残ったトナー質量×0.2×100/5.0=c
凝集度(%)=a+b+c
A:20%未満 非常に良い。
B:20%超40%以下 良い。
C:40%超60%以下 使用上問題ない。
D:60%超80%以下 流動性に劣る。
E:80%超 流動性が著しく悪い。
実施例1と同様にして、その他のトナーを評価した。結果を表1乃至3に示す。
Claims (4)
- 少なくとも結着樹脂と離型剤を含有するトナー粒子と酸化チタン微粒子とを有するトナーであって、
該酸化チタン微粒子は、1次粒子の個数平均粒径が1乃至40nmであり、且つ、UV吸光法による波長500nm以上800nm以下の光透過率が80%以上100%以下、波長350nm以上370nm以下の光透過率が40%以上65%以下、波長750nmの光透過率と360nmの光透過率の差が35%以上60%以下であり、
該トナーによる記録媒体上のトナー画像部と非トナー画像部との色差ΔEpcが0.0以上2.0以下であることを特徴とするトナー。 - 該酸化チタン微粒子の結晶形が、ルチル形であることを特徴とする請求項1に記載のトナー。
- 該酸化チタン微粒子は、四塩化チタン水溶液を加水分解し、該加水分解生成物表面をアルコキシシラン化合物によって処理して得られたものであることを特徴とする請求項1または2に記載のトナー。
- 該酸化チタン微粒子は、四塩化チタン水溶液にアルカリを添加して水酸化チタンを析出させ、析出した水酸化チタンを水系媒体中にて加熱してスラリー状態のチタニアを生成し、生成したスラリー状態のチタニアを水系媒体から取り出して乾燥させること無く、アルコキシシラン化合物により表面処理し、その後、加熱乾燥することにより得られたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトナー。
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