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JP2010539131A - アミリンとそのアナログの安定的製剤 - Google Patents

アミリンとそのアナログの安定的製剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、アミリンペプチド及びアニオン界面活性剤を含む、非経口投与のための可溶性製薬組成物、及び高血糖症の治療方法に関する。

Description

本発明は非経口投与のための可溶性製薬組成物であって、アミリンペプチドとアニオン界面活性剤を含む組成物に関する。また、高血糖症の治療方法を記載する。
発明の背景
真正糖尿病はグルコースを利用する能力が部分的にまたは完全に失われる代謝異常である。
真正糖尿病の治療において、多種類のインスリン製剤がある。通常、インスリン製剤は皮下注射によって投与される。
糖尿病の治療に対する関心の他のペプチドは、アミリンである。糖尿病に関するアミリンの作用は、以下の通りである:低体重につながる食糧摂取量の減少、より遅い胃内容排出、食後のグルコースプロフィールを滑らかにすること、及び過剰な糖尿病性グルカゴン放出の減少(A.Young,Amylin:Physiology and Pharmacology,Academic Press(2005))。概して、アミリンは、直接的に標的器官に作用するよりもむしろ、同定されたCNS受容体を経て作用する。
ヒトアミリンは、37アミノ酸長ペプチドであり、薬としての使用が問題となる生理−化学的性質を有する。特に、それはエクスビボでフィブリル化する傾向があり、沈殿により効果がなくなる。市場には、現在、シムリン(登録商標)と呼ばれる位置25、28及び29の3アミノ酸がプロリンに各々置換されているヒトアミリン(プラムリンチド)のアナログを含む医薬品がある。これは、フィブリル化傾向をかなり改良する。しかしながら、プラムリンチドであっても中性pHの溶液中に保つことは難しく、そのため酸性溶液で提供される(すなわちシムリン(登録商標))。薬剤が酸性pHで投与される場合、それによって患者の局所刺激が生じるリスクがある。
生理的pHの安定溶液中にアミリンペプチドを含む製薬組成物を提供することは有用である。
(発明の開示)
本発明は非経口投与のための可溶性製薬組成物であって、アミリンペプチド及びアニオン界面活性剤を含む組成物に関する。
また、本発明は非経口投与のための可溶性製薬組成物であって、アミリンペプチド及び、1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−rac−(1−グリセロール)(DMPG)であるアニオン界面活性剤を含む組成物に関する。
生理的pHで安定している製薬組成物を得ることは、本発明の目的である。本発明の一態様において、製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHは、約pH4.0から約pH9.0である。
更に、本発明は、本発明に係る製薬組成物を投与することによる高血糖症の治療方法及び医薬として使用される定義のとおりの製薬組成物に関する。
(定義)
本願明細書で使用する「アミリンペプチド」なる用語は、アミリン、アミリンアナログ、アミリン誘導体またはアミリンアゴニストを意味する。
本願明細書で使用する「アミリン」は、すい臓のβ細胞からインスリンと共に分泌されるアミリンと称される37アミノ酸のヒトペプチドホルモンを指す。ヒトアミリンは、以下のアミノ酸配列を有する:Lys−Cys−Asn−Thr−Ala−Thr−Cys−Ala−Thr−Gln−Arg−Leu−Ala−Asn−Phe−Leu−Val−His−Ser−Ser−Asn−Asn−Phe−Gly−Ala−Ile−Leu−Ser−Ser−Thr−Asn−Val−Gly−Ser−Asn−Thr−Tyr(配列番号1)。従って、構造式は、2つのCys残基の間のジスルフィド架橋、及びC末端アミノ酸にペプチド結合を介して結合されるアミド基を有するLys−Cys−Asn−Thr−Ala−Thr−Cys−Ala−Thr−Gln−Arg−Leu−Ala− Asn−Phe−Leu−Val−His−Ser−Ser−Asn−Asn−Phe−Gly−Ala−Ile−Leu−Ser−Ser−Thr−Asn−Val−Gly−Ser−Asn−Thr−Tyr−NH(配列番号1)である。当該用語は、単離可能な形態で、他の哺乳類の種に存在するアミリンの変異体を更に含む。天然に存在するアミリン化合物に関して、該用語は単離された形態、精製された形態、又はさもなければ天然に見られない他の形態を含む。
アミリンの「アゴニスト」は、インビトロまたはインビボでアミリンの一つ以上の効果(または活性)を模倣するする化合物を指す。アミリンの効果は、直接的または間接的に相互作用する能力又はアミリンにより活性化されるか又は不活性化される一つ以上の受容体と結合する能力を含む(例えばWO2004/037168の実施例2及び3に記載されている受容体結合アッセイ及びヒラメ筋アッセイ)。好ましくは、アミリンアゴニストはカルシトニンではなく、それは本願明細書において使われる場合、ヒトペプチドホルモンカルシトニン及びラット、サーモン10とウナギ(アミノスベリン酸ウナギカルシトニンを含む)のそれのような種間変異体を指す。
好適なアミリンアゴニストは、また、配列番号1に対する少なくとも60、65、70、75、80、85、90、95または99%のアミノ酸配列同一性を有し、且つアミリン活性を有する化合物であってもよい。
本発明の使用において意図される例示的なアミリンアゴニストアナログは、米国特許第5686411号、6114304号及び6410511号(Amylin Pharmaceuticals Inc)に記載されているものを含み、それらの全部について本願明細書に引用により援用される。
アミリンの「アナログ(analog)」または「アナログ(analogue)」または「アゴニストアナログ」は、アミリンに構造が類似しており(例えば、一つ以上の天然又は非天然アミノ酸又はペプチド疑似体を置換することによって、アミリンの一次アミノ酸配列から誘導される)、インビトロ又はインビボでアミリンの効果を模倣する化合物を指す。
本発明において有用なさまざまなアミリンアナログの命名法は、配列が基づくペプチド及び任意の基礎ペプチドアミリン配列(例えばヒトアミリン)される修飾の両方を示すために用いることができる。番号が続くアミノ酸又は上付きの番号の後のアミノ酸は、名づけられたアミノ酸が基礎のアミノ酸配列の番号/上付き番号のアミノ酸の位置において通常存在するアミノ酸を変えたことを示す。例えば、「Arg18 Pro25 Pro28−h−アミリン」及び「18Arg25,28Pro−h−アミリン」は、「h−アミリン」または「ヒト−アミリン」の配列に基づいて、以下の置換を有しているペプチドに関連する:残基18のHisが置換されたArg、残基25のAlaが置換されたPro及び残基28のSerが置換されたPro。「des−Lys1−h−アミリン」及び「des−Lys−h−アミリン」なる用語は、ヒトアミリンの配列に基づくペプチドであって、第1又はN末端のアミノ酸が欠失したペプチドを指す。本発明による有用なアミリンアナログは、また、EP289287に記載されているようなアミリンの断片を含み、その内容は引用によって本願明細書に組み込まれる。
更にアミリンアナログは、配列番号1の少なくとも1つ以上のアミノ酸位置に挿入、欠失および/または置換を有するアミリンを含む。アミノ酸挿入、欠失または置換の数は、少なくとも1、2、3、4、5、6、10あってもよい。挿入または置換は、他の天然又は非天然アミノ酸、合成アミノ酸、ペプチド疑似体、または他の化学物質によってされてもよい。
非限定的な例示的化合物は、des−Lys1−h−アミリン、Pro28−h−アミリン、Pro25 Pro28 Pro29−h−アミリン、Arg18 Pro25 Pro28−h−アミリン、Pro25 Val26 Pro28 Pro29−h−アミリン及びArg18 Pro25 Pro28−des−Lys1−h−アミリンであり、それら全ては処理された試験動物においてインビボでアミリン活性を示す(例えば、高血糖症が続く著しい高乳酸血症が誘発される)。アミリンに特徴的な活性を有することに加えて、ヒトアミリンと比較した場合、特定の本発明の好適な化合物はより望ましい溶解及び安定特性を備えていることが更に見いだされている。
アミリンの「誘導体」は、化学的に改変されたアミリンを指し、例えばアミリン主鎖の一つ以上の位置に側鎖を導入することによって、又はアミリンのアミノ酸残基の基の酸化または還元によって、またはフリーのカルボキシ基をエステル基またはアミド基に変換することによって改変される。他の誘導体は、フリーのアミノ基または水酸基をアシル化することによって得られる。アミリン誘導体の例は、国際特許出願WO2007/104789(ノボノルディスク エー/エス)及び系属中の欧州特許出願番号第07116067.5号に記載されている。アミリン誘導体の更なる例はN−メチル化アミリンであって、例えばYan等(PNAS,vol.103,no.7,p.2046-2051,2006)に記載アミリンが位置24と26においてN−メチル化されたアミリンペプチドである。
(本発明の説明)
一態様において、本発明は、アミリンペプチドと界面活性剤とを含む非経口投与のための可溶性製薬組成物に関する。
生理的pHで安定している製薬組成物を得ることは、本発明の目的である。本発明の一態様において、前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHは、約pH4.0から約pH9.0である。本発明の更なる態様において、前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHは、約pH5.0から約pH8.5である。本発明の更なる態様において、前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHは、約pH6.0から約pH8.5である。本発明の更なる態様において、前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHは、約pH6.5から約pH8.5である。本発明の更なる態様において、前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHは、約pH6.5から約pH8.0である。本発明の更なる態様において、前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHは、約pH7.0から約pH8.0である。本発明の更なる態様において、前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHは、約pH7.4である。
本発明の他の態様では、製薬組成物は溶液である。本発明の他の態様では、製薬組成物は固体である。本発明の他の態様では、製薬組成物は、水溶液(例えばバッファーまたは注射用蒸留水)によって再構成されることになっている。本発明の他の態様では、製薬組成物は、注射または注入による投与に適している。本発明の更なる態様において、製薬組成物は、皮下投与のための投与に適している。本発明の他の態様では、製薬組成物は、筋肉内投与に適している。本発明の他の態様では、製薬組成物は、静脈内投与に適している。
本発明のある態様において、アミリンペプチドは、アミリン、アミリンアナログ、アミリン誘導体またはアミリンアゴニストである。
本発明のアミリンペプチドは、アミリン受容体、又はアミリン自体が生物反応(例えば摂食量の減少)を引き出すために相互作用する他の受容体に、結合できるか、さもなければ直接的または間接的に相互作用できてもよい。本発明の化合物は、20nM、10nM、5nMを超える親和性により、より好ましくは「アッセイ」のセクションにおいてアミリン受容体アッセイにより測定されたように、0.10nMを超える親和性によりアミリン受容体に結合できる。
更に、アミリンアナログは、挿入、欠失および/または置換を有するアミリンを配列番号1の少なくとも1つ以上のアミノ酸位に含む。アミノ酸挿入、欠失または置換の数は、少なくとも1、2、3、4、5、6、10であってもよい。
挿入または置換は、他の天然又は非天然アミノ酸、合成アミノ酸、ペプチド疑似体、または他の化学物質によってされてもよい。
本発明の一態様において、前記アミリンペプチドは、ヒトアミリンである。本発明の一態様において、前記アミリンペプチドは、Pro25 Pro28 Pro29−h−アミリン(プラムリンチド)である。本発明の更なる態様において、前記アミリンペプチドは、位置24と26においてメチル化されたヒトアミリンである。
本発明の一態様において、前記アミリンペプチドの濃度は、約0.05mg/mlから約10mg/mlまで、または約0.1mg/mlから約4mg/mlまで、又は約0.4mg/mlから約1.2mg/mlまでの範囲である。
本発明の一態様において、界面活性剤は、アニオン界面活性剤である。
本発明の一態様において、製薬組成物は、その臨界ミセル濃度(CMC)より高い濃度のアニオン界面活性剤を含む。
アニオン界面活性剤は、ケノデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸ナトリウム塩、コール酸、デヒドロコール酸、デオキシコール酸、デオキシコール酸メチルエステル、ジギトニン、ジギトキシゲニン、N,N−ジメチルドデシルアミンN−酸化物、ドキュセートナトリウム、グリコケノデオキシコール酸ナトリウム、グリココール酸水和物、グリコデオキシコール酸一水和物、グリコデオキシコール酸ナトリウム塩、グリコデオキシコール酸ナトリウム塩、グリコリトコール酸3−硫酸ジナトリウム塩、グリコリトコール酸エチルエステル、N−ラウロイルサルコシンナトリウム塩、N−ラウロイルサルコシンナトリウム塩、N−ラウロイルサルコシン、N−ラウロイルサルコシン、リチウム・ドデシルスルフェイト、ルゴール、1−オクタンスルホン酸ナトリウム塩、1−オクタンスルホン酸ナトリウム塩、1−オクタンスルホネート、ナトリウム1−ブタンスルホネート、ナトリウム1−デカンスルホネート、ナトリウム1−ドデカンスルホネート、ナトリウム1−ヘプタンスルホネート、ナトリウム1−ヘプタンスルホネート、ナトリウム1−ノナンスルホネート、ナトリウム1−プロパンスルホネート一水和物、ナトリウム2−ブロモエタンスルホネート、コール酸ナトリウム水和物、雄牛またはヒツジ胆汁、コール酸ナトリウム水和物、胆汁酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、ナトリウムヘキサンスルホネート、オクチル硫酸ナトリウム、ナトリウムペンタスルホネート、タウロコール酸ナトリウム、タウロケノデオキシコール酸ナトリウム塩、タウロデオキシコール酸ナトリウム塩一水和物、タウロリトコール酸3硫酸ジナトリウム塩、タウロウルソデオキシコール酸ナトリウム塩、トリズマ(登録商標)ドデシル硫酸、DSS(ドキュセートナトリウム、CAS登録番号[577−11−7])、ドキュセートカルシウム、CAS登録番号[128−49−4])、ドキュセートカリウム(CAS登録番号[7491−09−0])、SDS(ドデシル硫酸ナトリウムまたはラウリル硫酸ナトリウム)、ドデシルホスホコリン(FOS−コリン−12)、デシルホスホコリン(FOS−コリン−10)、ノニルホスホコリン(FOS−コリン−9)、ジパルミトイル・ホスファチジン酸、カプリル酸ナトリウムおよび/またはウルソデオキシコール酸からなる群から選択される。
本発明の一態様において、アニオン界面活性剤はグリセロホスホグリセロール誘導体である。本発明の一態様において、前記グリセロホスホグリセロール誘導体は、ジミリストイル誘導体、例えば1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−rac−(1−グリセロール)(DMPG)である。本発明の一態様において、ジミリストイル誘導体は、0.1mMと10mMとの間、好ましくは0.5mMと5mMとの間、好ましくは0.5mMと3mMとの間の濃度において加えられる。本発明の一態様において、ジミリストイル誘導体は、0.1mMと0.5mMとの間の濃度において加えられる。本発明の一態様において、前記グリセロホスホグリセロール誘導体は、1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−rac−(1−グリセロール)(DMPG)、例えばCAS番号67232−80−8である。
本発明の一態様において、前記界面活性剤の濃度は、約5mg/Lから約50g/Lまでである。本発明の更なる態様において、前記界面活性剤の濃度は、約10mg/Lから約30g/Lである。本発明の更なる態様において、前記界面活性剤の濃度は、約20mg/Lから約3000mg/Lである。本発明の更なる態様において、前記界面活性剤の濃度は、約30mg/Lから約500mg/Lである。本発明の更なる態様において、前記界面活性剤の濃度は、約50mg/Lから約200mg/Lである。
本発明の一態様において、界面活性剤は、0.1mMと10mMとの間、好ましくは0.5mMと5mMとの間、好ましくは0.5mMと3mMとの間の濃度において、好ましくは加えられる。
一態様において、本発明の可溶性製薬組成物は、更なる界面活性剤を含む。更なる態様において、更なる界面活性剤が、アニオン界面活性剤、非イオン性活性剤、双性イオンの界面活性剤、カチオン界面活性剤、ポロキサマー、及びアルキルポリグルコシドからなる群から選択される。更に他の態様において、更なる界面活性剤がポロキサマー188、ポロキサマー407、ポロキサマー124、ポロキサマー181、ポロキサマー182、ポロキサマー237、ポロキサマー331、ポロキサマー338、ポリソルベート20(トゥイーン20)、ポリソルベート80、Solutol HS 15、d−α−トコフェリルポリエチレングリコール1000スクシナート、テトラデシル−β−D−マルトシド及びn−ドデシルβ−D−マルトシドからなる群から選択される。
本発明の製薬組成物は、物理的と化学的に安定しており、所望のpHで可溶性である。「所与のpHで可溶性」により意味されるのは、本発明の組成物に含まれるアミリンペプチド組成物が、組成物のpHで完全に溶解されることである。ここで、本発明の組成物に含まれるアミリンペプチドが溶解しているか否かを測定する方法は当該分野で知られている。
一態様において、製薬組成物は30,000gで20分間の遠心にかけることができ、それにより上澄みのアミリンペプチド濃度はRP−HPLCによって測定することができる。この濃度が組成物を作るために本来使用されるアミリンペプチド濃度に実験誤差の範囲内で等しい場合、それによりアミリンペプチドは本発明の組成物に完全に可溶性である。
別の態様においては、本発明の組成物におけるアミリンペプチドの溶解性は、簡単に見た目で組成物が含まれる容器を調べることによって測定することができる。溶液が見た目には透明であり、微粒子物質が容器の側面/底に懸濁も沈殿もしていない場合、アミリンペプチドは可溶性である。
別の態様においては、本発明の組成物におけるアミリンペプチドの物理的安定性は、タンパク質製剤の物理的安定性の評価のためのThTフィブリル化アッセイによって測定することができる。
本発明の一態様において、本発明による製薬組成物は、薬学的に「物理的に安定」な組成物である。本願明細書において使用される場合「物理的に安定」なる用語は、アミリンペプチドがフィブリル形成しないか、又は凝集の他の形態、沈殿又は表面(例えば、製薬組成物を含んでいる容器)への吸着により失われないことを意味する。物理安定性は、セクション「アッセイ」において、ThTフィブリル化アッセイに記載したように測定することができる。
当然ながら、本発明の組成物におけるアミリンペプチドの溶解性が組成物及びそのpHによって影響を受けるだけではなく、溶解性の測定の前に組成物が保存される温度及び時間によっても影響を受けうることは、当業者によってよく理解される。
本発明の一態様において、前記製薬組成物は防腐剤を含む。ある態様において、前記防腐剤は、フェノール、m−クレゾールまたはそれら混合物からなる群から選択される。
本発明の更なる態様において、前記製薬組成物は、バッファーを含む。一態様において、前記バッファーは、ホスフェート、TRIS、BICINE、及びHEPESのようなグッドバッファー、グリシン、グリシルグリシン、シトレートまたはそれらの混合物からなる群から選択される。更なる態様において、前記バッファーは、TRIS、BICINE、及びHEPESのようなグッドバッファー、グリシン、グリシルグリシンまたはそれらの混合物から成る群から選択される。
本発明の更なる態様において、前記製薬組成物は等張剤を含む。一態様において、前記等張性剤は塩ではない。更なる態様において、前記等張性剤は、トレハロース、グルコース、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、プロピレングリコール及びそれら混合物からなる群から選択される。
本発明の更なる態様において、前記製薬組成物は安定剤を含む。一態様において、前記安定剤は、L−ヒスチジン、イミダゾール及びL−アルギニンからなる群から選択される。一態様において、前記安定剤は、ポリエチレングリコールである。
別の態様において、本発明は、アミリンペプチド及び界面活性剤を含む製薬組成物の有効量の非経口投与による、高血糖症の治療方法に関する。
別の態様において、本発明は、アミリンペプチド及び界面活性剤を含む製薬組成物の有効量の非経口投与を含む、過食症及び過食の治療方法に関する。
別の態様において、本発明は、アミリンペプチド及び界面活性剤を含む製薬組成物の有効量の非経口投与を含む、2型糖尿病、耐糖能障害、1型糖尿病、肥満、高血圧、エックス症候群、異脂肪血症、認知傷害、アテローム硬化症、心筋梗塞、虚血性心疾患及び他の心血管疾患、脳卒中、炎症性腸症候群、消化不良及び胃潰瘍の治療または予防方法に関する。
別の態様において、本発明は、アミリンペプチド及び界面活性剤を含む製薬組成物の有効量の非経口投与を含む、2型糖尿病の疾患の進行を遅延又は予防する方法に関する。
別の態様において、本発明は、アミリンペプチド及び界面活性剤を含む製薬組成物の有効量の非経口投与を含む、摂食量減少、β細胞アポトーシス減少、β細胞機能及びβ細胞量の増大、および/またはβ細胞のグルコース感受性回復のための方法に関する。
更なる態様において、本発明は、薬学的に適切な量のインスリン、インスリンアナログ、インスリン誘導体、GLP−1またはGLP−1誘導体をそれを必要とする患者に投与することを更に含む、上記の病状の何れかを治療する方法に関する。
別の態様において、本発明の組成物と組合わせて使用されるインスリンとして指すものは、ヒトインスリンである。
別の態様において、本発明の組成物と組合わせて使用されるインスリンとして指すものは、ヒトインスリンアナログである。
別の態様において、本発明の組成物と組合わせて使用されるインスリンとして指すものは、ヒトインスリンアナログの誘導体である。
別の態様においては、インスリンアナログ及び誘導体は、EP375437、EP0792290、EP0214826、EP1660531、EP1846446、EP1846447、WO2007/096431、WO2007/128817、WO2007/128815及びEP0705275(ノボノルディスク エー/エス)、US5504188およびEP383472(イーライ・リリー)およびEP0368187(Aventis)において開示されるもの中から選択される。
一態様において、インスリン誘導体は商品名Apidra(登録商標)で販売されているインスリングルリシン(LysB3 GluB29ヒトインスリン)および、US621633(Sanofi Aventis)において開示されている他のインスリン誘導体を含んでもよい。
一態様において、インスリン誘導体およびインスリンアナログは、商品名ランタス(登録商標)により酸性の製剤として現在販売されている持続性インスリンアナログであるインスリングラルジン(glargine)(GlyA21 ArgB31 ArgB32ヒトインスリン)を含んでもよい。一態様において、インスリンアナログは、商品名Humalog(登録商標)の下で販売されるインスリンlyspro(LysB28 ProB29ヒトインスリン)又は商品名Novorapid(登録商標)またはNovolog(登録商標)の下で販売されるインスリンアスパート(AspB28ヒトインスリン)である。
別の態様において、本発明の組成物と組合わせて使用されるインスリンは、例えばB29位置のような一以上の位置でアシル化されたインスリン分子又はdesB30ヒトインスリンを指す。
別の態様においては、本発明の組成物と組合わせて使用されるインスリンは、GlyA21 ArgB31 ArgB32ヒトインスリン、NεB29−テトラデカノイルGlnB3des(B30)ヒトインスリン)、NεB29−トリデカノイルヒトインスリン、NεB29−テトラデカノイルヒトインスリン、NεB29−デカノイルヒトインスリン、DesB30 ArgB31 ArgB32ヒトインスリン、NεB29−ドデカノイル・ヒトインスリン及びLysB29(Nε−ヘクサデカノイル−γ−Glu)des(B30)ヒトインスリンからなる群から選択される。
本発明の他の態様において、インスリンアナログは、例えばGlyA21 AspB28 desB30ヒトインスリンまたはGlyA21 GluB28 desB30ヒトインスリンのようなWO2004/080480において開示されるそれらの酸性安定するインスリンアナログから選択される。
本発明の他の態様において、前記ヒトインスリンアナログは、ヒトインスリンdesB30(別名des(B30)ヒトインスリン)である。
別の態様において、本発明の組成物と組合わせて使用されるGLP−1誘導体は、GLP−1(1−37)、エキセンディン−4(1−39)、そのインスリン分泌促進断片、そのインスリン分泌促進アナログとそれのインスリン分泌促進誘導体に関する。GLP−1(1−37)のインスリン分泌促進断片は、全ての配列がGLP−1(1−37)の配列に見いだすことができ、少なくとも一つの末端アミノ酸が欠失したインスリン分泌促進ペプチドである。GLP−1(1−37)のインスリン分泌促進断片の例は、GLP−1(1−37)の位置1−6のアミノ酸残基が欠失したGLP−1(7−37)であり、GLP−1(1−37)の位置1−6と37のアミノ酸残基が欠失したGLP−1(7−36)である。エキセンディン−4(1−39)のインスリン分泌促進断片の例は、エキセンディン−4(1−38)及びエキセンディン−4(1−31)である。化合物のインスリン分泌促進特性は、公知技術のインビボ及びインビトロアッセイによって測定することができる。例えば、化合物を動物に投与して、時間とともにインスリン濃度を監視することができる。GLP−1(1−37)及びエキセンディン−4(1−39)のインスリン分泌促進アナログは、アミノ酸残基の一つ以上が他のアミノ酸残基と置換されており、および/または、一以上のアミノ酸残基が欠失しており、および/または、一以上アミノ酸残基が付加されているそれぞれの分子であるが、但し前記アナログはインスリン分泌促進であるか、インスリン分泌促進化合物のプロドラッグである。GLP−1(1−37)のインスリン分泌促進アナログの例は、例えば位置1から6のアミノ酸残基が欠失しているおり且つ位置8のアラニンがメチオニンと交換されたMet8−GLP−1(7−37)であり、位置1から6のアミノ酸残基が欠失しているおり且つ位置34のバリンがアルギニン交換されたArg34−GLP−1(7−37)である。エキセンディン−4(1−39)のインスリン分泌促進アナログの例は、位置2と3のアミノ酸残基がそれぞれセリンとアスパラギン酸と交換されたSer2Asp3−エキセンディン−4(1−39)である(この特別なアナログはエキセンディン−3として知られている)。GLP−1(1−37)、エキセンディン−4(1−39)及びそのアナログのインスリン分泌促進誘導体は、当業者がこれらのペプチドの誘導体であると考えるもの、すなわち親ペプチド分子に存在しない少なくとも一つの置換基を有するものであって、但し前記誘導体がインスリン分泌促進であるか、又はインスリン分泌促進化合物のプロドラックである。置換基の例は、アミド、糖、アルキル基及び親油性置換基である。GLP−1(1−37)、エキセンディン−4(1−39)とそれのアナログのインスリン分泌促進誘導体の例は、GLP−1(7−36)−アミド、Arg34、Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)及びTyr31−エキセンディン−4(1−31)−アミドである。GLP−1(1−37)、エキセンディン−4(1−39)、そのインスリン分泌促進断片、そのインスリン分泌促進アナログ及びそのインスリン分泌促進誘導体の更なる例は、WO98/08871(ノボノルディスク エー/エス)、WO99/43706(ノボノルディスク エー/エス)、US5424286(eng)、WO00/09666(米国政府)、WO2006/097537(ノボノルディスク エー/エス)及び欧州特許出願第08101008.4号(ノボノルディスク エー/エス)に記載されている。
本発明による製薬組成物が例えばペン型注射器または注射器を介して注射によって投与される場合、好ましくは食事前に通常は1日につき3回投与される。より大きな注射体積は患者にとって不快であるので、各投与は約500μL未満または約200μL未満を含むことが好ましい。本発明による製薬組成物がポンプによって投与される場合、通常は連続的に、又は1日につき少なくとも10回かそれ以上の投与により不連続的に投与される。
本発明の一態様において、治療方法は、30μL/日から約600μL/日の、約60μL/日から約360μL/日の製薬組成物の有効量の投与を含む。本発明の別の態様において、方法は、皮下注射による投与のための製薬組成物を含む。本発明の他の態様では、方法は、ポンプによる投与のための製薬組成物を含む。本発明の他の態様において、方法は、前記製薬組成物の不連続量を送達するポンプによる投与を含む。本発明の他の態様において、方法は、前記製薬組成物の前記不連続な投与がパルス間の周期より短い周期のパルス投与によりなされる、前記製薬組成物の不連続量を送達するポンプによる投与を含む。
別の態様において、本発明は、非経口投与のためのアミリンペプチドと界面活性剤とを含む製薬組成物の製造のためのアミリンペプチド及びの界面活性剤の使用に関する。本発明の一態様において、使用は、皮下注射によって投与するための製薬組成物を含む。本発明の他の態様において、使用は、ポンプによる投与のための製薬組成物を含む。本発明の他の一実施態様において、使用は、前記製薬組成物の不連続量を送達するポンプによる投与を含む。本発明の他の態様において、使用は、前記製薬組成物の前記不連続な投与がパルス間の周期より短い周期のパルス投与によりなされる、前記製薬組成物の不連続量を送達するポンプによる投与を含む。
別の態様において、本発明は非経口投与による高血糖症の治療のための製薬組成物の製造のためのアミリンペプチド及び界面活性剤の使用であって、組成物がアミリンペプチド及び界面活性剤を含む使用に関する。
別の態様において、本発明は、高血糖症の治療に使用するための、本発明による製薬組成物に関する。別の態様において、本発明は、アミリンペプチドの使用及び過食症または過食の治療のための製薬組成物の製造のための界面活性剤に関する。
(本発明の更なる態様)
1. アミリンペプチド及びアニオン界面活性剤を含む、非経口投与のための可溶性製薬組成物。
2. アニオン界面活性剤がグリセロホスホグリセロール誘導体またはアニオンリン脂質である、態様1に記載の製薬組成物。
3. アニオン界面活性剤がジミリストイル誘導体である、態様1又は2に記載の製薬組成物。
4. アニオン界面活性剤が1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−rac−(1−グリセロール)(DMPG)である、態様1−3の何れかに記載の製薬組成物。
5. 前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHが約pH4.0から約pH9.0である、態様1−4の何れか一つに記載の製薬組成物。
6. 前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液が約pH4.5から約pH8.5である、態様1−5の何れか一つに記載の製薬組成物。
7. 前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHが約pH5.0から約pH8.5である、態様1−6の何れか一つに記載の製薬組成物。
8. 前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHが約pH6.0から約pH8.5である、態様1−7の何れか一つに記載の製薬組成物。
9. 前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHが約pH6.5から約pH8.5である、態様1−8の何れか一つに記載の製薬組成物。
10. 前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHが約pH6.8から約pH8.0である、態様1−9の何れか一つに記載の製薬組成物。
11. 前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHが約pH7.0から約pH7.8である、態様1−10の何れか一つに記載の製薬組成物。
12. 前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHが約pH7.2から約pH7.6である、態様1−11の何れか一つに記載の製薬組成物。
13. 組成物が溶液である、態様1−12の何れか一つに記載の製薬組成物。
14. 組成物が固体である、態様1−12の何れか一つに記載の製薬組成物。
15. バッファーまたは注射用蒸留水のような水溶液によって再構成されることになっている、態様14に記載の製薬組成物。
16. 注射または注入による投与に適している、態様1−15の何れか一つに記載の製薬組成物。
17. 前記アミリンペプチドがアミリン、アミリンアナログまたはアミリンアゴニストである、 態様1−16の何れか一つに記載の製薬組成物。
18. 前記アミリンペプチドがヒトアミリンである、態様1−17の何れか一つに記載の製薬組成物。
19. 前記アミリンペプチドがPro25 Pro28 Pro29 25,28,29Pro−h−アミリンである、態様1−17の何れか一つに記載の製薬組成物。
20. 前記アミリン・ペプチドが位置24と26においてメチル化されたヒトアミリンである、態様1−17の何れか一つに記載の製薬組成物。
21. 前記アニオン界面活性剤がDMPGであり、前記アミリンペプチドがPro25 Pro28 Pro29 25,28,29Pro−h−アミリンである、態様1−17又は19の何れか一つに記載の製薬組成物。
22. 前記アニオン界面活性剤がDMPGであり、前記アミリンペプチドが位置24と26においてメチル化されたヒトアミリンである、態様1−17又は20の何れか一つに記載の製薬組成物。
23. 前記アニオン界面活性剤がDMPGであり、前記アミリンペプチドがヒトアミリンである、態様1−18の何れか一つに記載の製薬組成物。
24. 前記アミリンペプチドの濃度が約0.05mg/mlから約10mg/ml、または約0.1mg/mlから約4mg/ml、または約0.4mg/mlからの約1.2mg/mlの範囲にある、態様1−23の何れか一つに記載の製薬組成物。
25.アニオン界面活性剤の濃度が約0.1mg/mlから約4.0mg/ml、または約1.0mg/mlから約4.0mg/ml、または約1.3mg/mlから約3.4mg/mlの範囲にある、態様1−24の何れか一つに記載の製薬組成物。
26. アニオン界面活性剤の濃度が約2.1である、態様1−25の何れか一つに記載の製薬組成物。
27. アニオン界面活性剤の濃度が約0.1mg/mlから約3.4mg/mlまで範囲にある、態様1−25の何れか一つに記載の製薬組成物。
28. 前記アミリンペプチドの濃度が約0.05mg/mlから約10mg/mlの範囲にあり、前記アニオン界面活性剤の濃度が約0.1mg/mlから約4.0mg/mlの範囲にある、態様1−27の何れか一に記載の製薬組成物。
29. 前記アミリンペプチドの濃度が約0.05mg/mLから約10mg/mLの範囲にあり、前記アニオン界面活性剤の濃度が約1.0mg/mlから約4.0mg/mlの範囲にある、態様1−27の何れか一に記載の製薬組成物。
30. 前記アミリンペプチドの濃度が約0.05mg/mlから約10mg/mlの範囲にあり、前記アニオン界面活性剤の濃度が約1.3mg/mlから約3.4mg/mlの範囲にある、態様1−27の何れか一に記載の製薬組成物。
31. 前記アミリンペプチドの濃度が約0.05mg/mlから約10mg/mlの範囲にあり、前記アニオン界面活性剤の濃度が約2.1mg/mlにある、態様1−27の何れか一に記載の製薬組成物。
32. Pro25 Pro28 Pro29 25,28,29Pro−h−アミリンの濃度が約0.05mg/mlから約10mg/mlの範囲にあり、DMPGの濃度が約0.1mg/mlから約4.0mg/mlの範囲にある、態様21に記載の製薬組成物。
33. Pro25 Pro28 Pro29 25,28,29Pro−h−アミリンの濃度が約0.05mg/mlから約10mg/mlまで範囲にあり、DMPGの濃度が約1.0mg/mlから約4.0mg/mlまで範囲にある、態様21に記載の製薬組成物
34. Pro25 Pro28 Pro29 25,28,29Pro−h−アミリンの濃度が約0.05mg/mlから約10mg/mlまで範囲にあり、DMPGの濃度が約1.3mg/mlから約3.4mg/mlまで範囲にある、態様21に記載の製薬組成物
35. Pro25 Pro28 Pro29 25,28,29Pro−h−アミリンの濃度が約0.05mg/mlから約10mg/mlまで範囲にあり、DMPGの濃度が約2.1である、態様21に記載の製薬組成物。
36. Pro25 Pro28 Pro29 25,28,29Pro−h−アミリンの濃度が約0.1mg/mlから約4mg/mlまで範囲にあり、DMPGの濃度が約0.1mg/mlから約3.4mg/mlまで範囲にある、態様21に記載の製薬組成物。
37. 前記製薬組成物が防腐剤を含む、態様1−36の何れか一つに記載の製薬組成物。
38. 前記防腐剤がそれについてフェノール、m−クレゾールまたはその混合物からなる群から選択される、態様1−37の何れか一つに記載の製薬組成物。
39. 前記製薬組成物がバッファーを含む、態様1−38の何れか一つに記載の製薬組成物。
40. 前記バッファーは、ホスフェート、TRIS、BICINE、及びHEPESのようなグッドバッファー、グリシン、グリシルグリシン、シトレートまたはそれらの混合物からなる群から選択される、態様39に記載の製薬組成物。
41. 前記バッファーがTRIS、BICINE及びHEPES、グリシン、グリシルグリシンまたはその混合物から選択される、態様40に記載の製薬組成物。
42. 前記製薬組成物が等張性剤を含む、態様1−41の何れか一つに記載の製薬組成物。
43. 前記等張性剤が塩でない、態様42に記載の製薬組成物。
44. 前記等張性剤がトレハロース、グルコース、マンニトール、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコールまたはそれらの混合物からなる群から選択される、態様42に記載の製薬組成物。
45. 前記製薬組成物が安定剤を含む、態様1−44の何れか一つに記載の製薬組成物。
46. 前記安定剤がL−ヒスチジン、イミダゾール及びL−アルギニンからなる群から選択される、態様45に記載の製薬組成物。
47. 前記安定剤がポリエチレングリコールである、態様45に記載の製薬組成物。
48. 更なる界面活性剤を含む、態様1−47の何れか一つに記載の製薬組成物。
49. 前記更なる界面活性剤が、アニオン界面活性剤、非イオン性活性剤、双性イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ポロキサマー及びアルキル−ポリグルコシドから成る群から選択される、態様48に記載の製薬組成物。
50. 前記更なる界面活性剤がポロキサマーである、態様49又は50に記載の製薬組成物。
51. 前記更なる界面活性剤がポロキサマー188である、態様49又は50に記載の製薬組成物。
52. 前記更なる界面活性剤がポロキサマー407、ポロキサマー124、ポロキサマー181、ポロキサマー182、ポロキサマー237、ポロキサマー331及びポロキサマー338からなる群から選択される、態様49に記載の製薬組成物。
53. 前記更なる界面活性剤がポリソルベート20(Tween−20)である、態様49に記載の製薬組成物。
54. 前記更なる界面活性剤がポリソルベート80である、態様49に記載の製薬組成物。
55. 前記更なる界面活性剤がSolutol HS 15である、態様49に記載の製薬組成物。
56. 前記更なる界面活性剤がd−α−トコフェリルポリエチレングリコール1000スクシナートである、態様49に記載の製薬組成物。
57. 前記更なる界面活性剤がテトラデシル−β−D−マルトシデまたはn−ドデシルβ−D−マルトシデである、態様49に記載の製薬組成物。
58. 前記更なる界面活性剤の濃度が約5mg/lから約50g/lである、態様48−57の何れか一つに記載の製薬組成物。
59. 前記更なる界面活性剤の濃度が約50mg/lから約200mg/lである、態様48−58の何れか一つに記載の製薬組成物。
60. 態様1−59の何れかに記載の製薬組成物の有効量の非経口投与を含む、高血糖症の治療方法。
61. 製薬組成物の前記有効量が、約30μL/日から約600μL/日、約60μL/日から約360μL/日である、態様60に記載の方法。
62. 投与が皮下注射によってである、態様60−61の何れか一つに記載の方法。
63. 投与がポンプによってである、態様60−62の何られ一つに記載の方法。
64. 投与が前記製薬組成物の不連続量を分配するポンプによってである、態様60−63の何れか一つに記載の方法。
65. 前記製薬組成物の前記不連続投与がパルス間の周期より短い時間の周期のパルス投与によってである、態様64に記載の方法。
66. 医薬として使用するための態様1−59の何れか一つに記載の製薬組成物。
67. 皮下注射用医薬として使用するための態様66に記載の製薬組成物。
68. ポンプによる投与用医薬として使用するための態様66に記載の製薬組成物。
69. 前記製薬組成物の不連続量を分配するポンプによる投与のための医薬として使用するための態様66または68に記載の製薬組成物。
70. パルス間の時間の周期より短い時間の周期のパルス投与による前記医薬の不連続投与のための医薬としての使用するのための態様66に記載の製薬組成物。
71. 高血糖症の治療における医薬として使用するための態様66に記載の製薬組成物。
72. 過食症または過食の治療における医薬として使用するための態様66に記載の製薬組成物。
(アッセイ)
ルシフェラーゼアッセイ(I)
1. アミリンアッセイ概略
アミリンによるアミリン受容体(カルシトニン受容体の共発現及びペプチドRAMPsを修飾する受容体活性)の活性化がcAMPの細胞内濃度の増加につながることは、以前発行されている(Poyner DR等2002,Pharmacological Reviews54(2)233-246)。結果的に、転写は、cAMP応答エレメント(CRE)の多重コピーを含むプロモーターで活性化される。したがって、アミリン受容体も発現するBHK細胞に導入されたCREルシフェラーゼレポーター遺伝子を用いてアミリン活性を測定可能である。
2. アミリン3(a)/CRE−luc細胞株の構築
BHK570細胞株はヒトカルシトニン受容体(CTa)とCRE応答ルシフェラーゼレポーター遺伝子によって安定にトランスフェクトされた。細胞株は、標準方法を用いてRAMP−3によって更にトランスフェクトした。これは、カルシトニン受容体をアミリン3(a)受容体に変える。メトトレキサート、ネオマイシン及びハイグロマイシンは、それぞれルシフェラーゼ、カルシトニン受容体及びRAMP−3のための選択マーカーである。
3. アミリンルシフェラーゼアッセイ
活性アッセイを行うために、BHKアミリン3(a)//CRE−luc細胞は、約20,000の細胞/ウェルの密度で、白い96ウェル培養プレートにまかれた。細胞は、100μlの増殖培地(10%のFBS、1%のPen/Strep、1mMのNa−ピルベート、250nMのメトトレキサート、500μg/mlのネオマイシン、及び400μg/mlのハイグロマイシンを有するDMEM)中であった。オーバーナイトで37℃及び5%のCOのインキュベーション後、増殖培地は、50μl/ウェル分析培地(DMEM(フェノールレッドなし)、GlumamaxTM、10%のFBS及び10mMのHepes、pH7.4)と交換された。更に、50μl/ウェルのアッセイバッファー溶液中の標準又は試料のを加えた。37℃及び5%のCOにおける4時間のインキュベーション後、標準または試料を有するアッセイ培地は取り除かれて、100μl/ウェルのPBSと交換された。更に、100μl/ウェルのLucLiteTMを加えた。プレートはシールされて、30分間の室温でインキュベートした。最後に、発光は、SPC(単光子計数)方法によりTopCounter(パッカード)で測定された。
(アッセイ(II) タンパク質製剤の物理的安定性の評価のためのThTフィブリル化アッセイの一般的説明)
ペプチドの低い物理的安定性はアミロイド繊維形成につながる可能性があり、それは規則正しい糸状の高分子構造として試料中に観察され、最終的にゲル形成に結果としてなる。これは伝統的に試料の外観検査により測定された。しかしながら、このような測定は非常に主観的であり、観察者次第である。従って、小分子インジケータープローブの適用は、はるかに有利である。チオフラビンT(ThT)はこのようなプローブであり、フィブリルと結合した場合、異なった蛍光シグネチャーを有する[Naiki等(1989)Anal.Biochem.177,244-249;LeVine(1999)Methods.Enzymol.309,274-284]。

フィブリル形成の経時変化は、次の式によりS字曲線によって記載することができる[Nielsen等.(2001)Biochemistry40,6036-6046]:
式1
Figure 2010539131
式中、Fは時間tのThT蛍光である。定数tは50%の最大蛍光に到達するために必要な時間である。フィブリル形成を記載する2つの重要なパラメータは、t−2τにより計算される遅延時間と見かけの速度定数kapp=1/τである。

ペプチドの部分的に折り畳まれた中間体の形成は、フィブリル化のための一般的な始まりの機構として示唆される。それら中間体の少数がテンプレートを形成する核となり、その上に更に中間体が集まり、フィブリル化が進む。遅延時間は核の臨界量が構築される間隔に相当し、見かけの速度定数がフィブリル自体が形成される速度である
(試料調整)
試料は、各アッセイの前に新しく調製された。各試料組成は、各実施例に記載する。試料のpHは、濃縮NaOHとHClOまたはHClの適切な量を使用して所望の値に調整した。チオフラビンTは、HOのストック液から最終濃度1μMまで試料に加えられた。
200μlの試料アリコートは、96ウェルのマイクロタイタープレート(パッカードOptiPlateTM−96、白ポリスチレン)にに配置された。通常、各試料の4又は8の複製(1テスト条件状態に相当する)は、ウェルの1カラムに配置された。
プレートは、Scotch Pad(Qiagen)によってシールした。
(インキュベーション及び蛍光測定)
所与温度でのインキュベート、振盪及びThT蛍光放出の測定は、Fluoroskan Ascent FL蛍光プレートリーダー又はVarioskanプレートリーダー(Thermo Labsystems)で行われた。温度は37℃に調整した。全ての示されたデータにおいて、軌道振盪は1mmの振幅を有する960rpm/分に調整した。蛍光測定は、444nmのフィルターを介した励起を使用して、485nmのフィルターを介した放出の測定により実施された。
各ランは、10分間、アッセイ温度でプレートを暖めることによって開始した。プレートは、所望の一定期間20分ごとに測定された。各測定の間に、記載のとおりプレートは振盪され、加熱された。
(データ処理)
測定ポイントは更なる処理のためにマイクロソフトExcel形式で保存され、曲線描画及びフィッテイングはGraphPadPrismを使用して行われた。フィブリルの非存在下においてThTからのバックグラウンド放出は無視できるものだった。データポイントは通常4又は8試料の平均であり、標準偏差エラーバーと共に示される。同じ実験(すなわち同じプレート上の試料)において得られたデータだけを同じグラフに示し、実験間のフィブリル化の相対的測定を確実にする。
データセットは、式(1)に合わせることができる。しかしながら、この場合に完全なS字曲線が測定時間の間に必ずしも得られなかったので、フィブリル化の程度は試料の平均を表にしたThT蛍光として示され、さまざまな時点で標準偏差によって示される。
(初期及び最後の濃度測定)
各試験製剤のペプチド濃度は、ThTフィブリル化アッセイ適用前(「初期」)及びThTフィブリル化完了後(「ThTアッセイ後」)に測定された。濃度はプラムリンチド標準をリファレンスとして使用して逆相HPLC方法によって測定された。完了後の測定前に、各複製から150μlが収集されて、エッペンドルフチューブへ移された。これらは、40分間、30000Gで遠心分離された。上澄みは、HPLCシステムに適用する前に、0.22μmのフィルターによってろ過された。
ThTフィブリル化アッセイを使用して評価した、市販のシムリン(登録商標)製剤に類似したプラムリンチド製剤の物理的安定性。図は、時間の関数としてThT蛍光を示す。 ThTフィブリル化アッセイを使用して評価した、異なるプラムリンチド製剤の物理的安定性。図は、時間の関数としてThT蛍光を示す。 図3は異なるプラムリンチド製剤のプラムリンチドの初期濃度、及び濃度はThTアッセイの完了後の溶液に残った濃度を示す。
実施例1
市販のシムリン(登録商標)製剤に類似したプラムリンチド製剤の物理的安定性は、図1に示すようにThTフィブリル化アッセイを使用して評価された。製剤Aは150μMのプラムリンチド、4.5mMの酢酸ナトリウム、25.5mMの酢酸、236mMのマンニトール、20mMのm−クレゾールから成り、pH4.0に調整した。適用された条件下で、ThT蛍光シグナルが現れなかった時、製剤はフィブリル化に対し不活性だった。
実施例2
生理学的pHでプラムリンチドを調製することは、物理的に不安定な製剤に結果としてなった。これは、図2に図示したように、ThTフィブリル化アッセイを使用して示された。4製剤の特定の時点のThT蛍光を下に示す:
Figure 2010539131
製剤Bは、100μMのプラムリンチド、174mMのグリセロール、30mMのフェノール、8mMのグリシルグリシンpH7.4から成る。この製剤は、ほぼ即座にフィブリル化を始めた。1.0mMのDMPGの製剤Bへの添加により安定性が改良され、約5時間の遅延時間後にフィブリル化が開始した。製剤Bにおいて3.0mMまでDMPG濃度を増加させることによりフィブリル化に対し不活性な製剤に結果としてなり、ThT蛍光シグナルが測定時間の間に現れなかった。5.0mMまでDMPGを添加された製剤Bは約22時間の遅延時間後、わずかなThT蛍光を呈した。それはDMPG無しの製剤Bよりかなり長かった。
実施例3
初期濃度及びThTフィブリル化アッセイ完了後のペプチド濃度を、上の「初期及び最後の濃度測定」で述べた通りに測定した。これは、実施例1に記載した製剤A及び実施例2に記載したDMPGの有無の4つの製剤Bのためにされた。結果を、図3にグラフで示し、更に下に表で示す:
Figure 2010539131
製剤Aのプラムリンチドの93%以上は、このアッセイの間、作用する苛酷なストレス条件にもかかわらず、ThTアッセイ完了後に回復した。それゆえに、ThT蛍光の遅延は、吸着または沈殿または他の手段によってペプチドの減失よりむしろ安定プラムリンチド製剤と一致した。
DMPG無しの製剤Bにおいて、全プラムリンチドは、ThTアッセイの間に失われた。製剤BにDMPGを1mMに加えることは、ThTフィブリル化アッセイ後に初期プラムリンチドの約40%の回復に結果としてなった。製剤Bにおいて3.0mMまでDMPG濃度を増加させることはアッセイ後にプラムリンチドの約100%の回復に結果としてなり、これはThT蛍光の遅延が他の手段(例えば吸着または沈殿)によるペプチド減失のためでなかったことを示している。DMPGを5.0mMまで添加した製剤Bにおいて、約100%のプラムリンチドは、非常に小さいThTシグナルにもかかわらず、アッセイの後で回復した。

Claims (12)

  1. アミリンペプチド及びアニオン界面活性剤を含む、非経口投与のための可溶性製薬組成物。
  2. アニオン界面活性剤がアニオンリン脂質である、請求項1に記載の製薬組成物。
  3. アニオン界面活性剤が1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−rac−(1−グリセロール)(DMPG)である、請求項1又は2に記載の製薬組成物。
  4. 前記製薬組成物または前記製薬組成物の再構成された溶液のpHが約pH4.0から約pH9.0である、請求項1から3の何れか一項に記載の製薬組成物。
  5. 組成物が溶液である、請求項1から4の何れか一項に記載の製薬組成物。
  6. 前記アミリンペプチドがヒトアミリン、Pro25 Pro28 Pro29−h−アミリン又は位置24と26においてメチル化されたヒトアミリンである、請求項1から5の何れか一項に記載の製薬組成物。
  7. 前記アミリンペプチドの濃度が約0.05mg/mLから約10mg/mL、または約0.1mg/mLから約4mg/mL、または約0.4mg/mLから約1.2mg/mLの範囲である、請求項1から6の何れか一項に記載の製薬組成物。
  8. アニオン界面活性剤の濃度が約0.1mg/mLから約4.0mg/mL、または約1.0mg/mLから約4.0mg/mL、または約1.3mg/mLから約3.4mg/mLの範囲にある、請求項1から7の何れか一項に記載の製薬組成物。
  9. 前記アニオン界面活性剤がDMPGであり、前記アミリンペプチドがPro25 Pro28 Pro29−h−アミリンである、請求項1から8の何れか一項に記載の製薬組成物。
  10. 請求項1から9の何れか一項に定義の製薬組成物の有効量の非経口投与を含む、高血糖症の治療方法。
  11. 医薬として使用するための、請求項1から9の何れか一項に記載の製薬組成物。
  12. 高血糖症の治療において医薬として使用するための、請求項10に記載の製薬組成物。
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