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JP2010506832A - ヘキソースおよびn−アセチルヘキソサミンの糖模倣体置換 - Google Patents

ヘキソースおよびn−アセチルヘキソサミンの糖模倣体置換 Download PDF

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JP2010506832A JP2009532370A JP2009532370A JP2010506832A JP 2010506832 A JP2010506832 A JP 2010506832A JP 2009532370 A JP2009532370 A JP 2009532370A JP 2009532370 A JP2009532370 A JP 2009532370A JP 2010506832 A JP2010506832 A JP 2010506832A
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Abstract

オリゴ糖模倣体を得るための化合物および方法が提供される。より具体的には、オリゴ糖模倣体が、シクロヘキサン誘導体を組み込むことまたは置換することによって得られる化合物および方法が記載される。本発明の一態様においては、少なくとも1種のシクロヘキサン誘導体を、オリゴ糖または糖模倣化合物に組み込むことを含む、オリゴ糖模倣体を調製するための方法が提供される。本発明の別の態様においては、オリゴ糖または糖模倣化合物において、少なくとも1種のヘキソースまたはヘキソサミンを、シクロヘキサン誘導体で置き換えすることを含む、オリゴ糖化合物もしくは糖模倣化合物において、またはオリゴ糖を含む、もしくは糖模倣体を含む化合物のオリゴ糖もしくは糖模倣体において、少なくとも1種のヘキソースまたはヘキソサミンを、単糖模倣体で置換するための方法が、提供される。

Description

(関連出願への相互参照)
本願は、米国特許法§119(e)の下、2006年10月12日に米国出願された仮特許出願第60/851,467号の利益を主張し、この出願はその全体を本明細書中に参考として援用される。
(背景)
技術分野
本発明は、一般的に、オリゴ糖模倣体を得るための、より詳しくはシクロヘキサン誘導体を組み込むことまたは置換することによってオリゴ糖模倣体を得るための化合物および方法に関する。
関連技術の説明
天然単糖およびオリゴ糖は、様々な生物学的過程に関与するか、または関与し得る。特定の場合においては、天然ではない単糖およびオリゴ糖は、それらの天然の対応物に取って代わることに、またはさらに改善することに役立ち得る。単糖および特にオリゴ糖は、製造するのが難しく、したがって費用がかかり得る。製造する難しさの度合いが特に高くはない場合でさえ、単糖およびオリゴ糖の製造は、それにもかかわらず費用がかかり得る。この問題は、費用のかかる単糖およびオリゴ糖が、大量生産される必要がある場合に拡大される。単糖およびオリゴ糖の模倣体(「糖模倣体(glycomimetic)」)は、それらの生物学的性質を改善し得るが、この模倣体の製造費用を、それらが模倣するものに比べて著しく減少させることはできない。
したがって、糖模倣体の製造費用または複雑性を減少させるための当技術分野におけるニーズが存在する。本発明は、これらのニーズを満たし、さらに他の関連する利点を提供する。
摘要
要約すると、本発明は、オリゴ糖模倣体を得るための化合物および方法を提供する。本発明の一態様においては、少なくとも1種のシクロヘキサン誘導体を、オリゴ糖または糖模倣化合物に組み込むことを含む、オリゴ糖模倣体を調製するための方法が提供され、ここで、該シクロヘキサン誘導体は、式:
Figure 2010506832
を有し、
式中、
=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);
=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);但し、RおよびRは、同時にHであることはなく;
該シクロヘキサン誘導体は、OH、RまたはRにおいて該オリゴ糖または糖模倣化合物に少なくとも結合している。同様に含まれるのは、上記方法で調製される生成物である。
本発明の別の態様においては、オリゴ糖または糖模倣化合物において、少なくとも1種のヘキソースまたはヘキソサミンを、シクロヘキサン誘導体で置き換えすることを含む、オリゴ糖化合物もしくは糖模倣化合物において、またはオリゴ糖を含む、もしくは糖模倣体を含む化合物のオリゴ糖もしくは糖模倣体において、少なくとも1種のヘキソースまたはヘキソサミンを、単糖模倣体で置換するための方法が、提供され、ここで、該シクロヘキサン誘導体は、式:
Figure 2010506832
を有し、
式中、
=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);
=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);但し、RおよびRは、同時にHであることはなく;
該シクロヘキサン誘導体は、OH、RまたはRにおいて該オリゴ糖または糖模倣化合物に少なくとも結合している。同様に含まれるのは、上記方法で調製される生成物である。
別の態様においては、本発明は、少なくとも1種のシクロヘキサン誘導体を含むオリゴ糖または糖模倣化合物を提供し、ここで、該シクロヘキサン誘導体は、式:
Figure 2010506832
を有し、
式中、
=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);
=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);但し、RおよびRは、同時にHであることはなく;
該シクロヘキサン誘導体は、OH、RまたはRにおいて該オリゴ糖または糖模倣化合物に少なくとも結合している。
別の態様においては、本発明は、
Figure 2010506832
を含む化合物を提供し、
=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);
=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);但し、RおよびRは、同時にHであることはなく;
=−OH、
Figure 2010506832
−O−C(=O)−X、−NH、−NH−C(=O)−NHX、または−NH−C(=O)−Xであり、ここで、n=0〜2であり、Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、
Figure 2010506832
Figure 2010506832
から独立に選択され、ここで、Qは、Hであるか、または生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、n=0〜10であり、上記環化合物のいずれも、Cl、F、CF、C〜Cアルコキシ、NO、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C14アリール、またはOY、C(=O)OY、NYもしくはC(=O)NHYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、またはC〜C14アリールであり;
Figure 2010506832
6’硫酸化GlcNAc、6’カルボキシル化GlcNAc、6’硫酸化GalNAc、6’硫酸化ガラクトース、6’カルボキシル化ガラクトース、
Figure 2010506832
(ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩またはC〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、nは、1〜10であり、ここで、Rは、アリール、ヘテロアリール、シクロヘキサン、t−ブタン、アダマンタン、またはトリアゾールであり、Rのいずれも、Cl、F、CF、C〜Cアルコキシ、NO、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはOY、C(=O)OY、NYまたはC(=O)NHYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはC〜C14アリールである);または
Figure 2010506832
(ここで、R10は、
Figure 2010506832
の1つであり、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、n=1〜4であり、ZおよびY=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリール、およびMe、OMe、ハロゲン化物、OHで置換されたヘテロアリールである)であり;
=H、D−マンノース、L−ガラクトース、D−アラビノース、L−フコース、ポリオール、
Figure 2010506832
(ここで、X=CF、シクロプロピルまたはC〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10である)、または
Figure 2010506832
(ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、R11は、アリール、ヘテロアリール、
Figure 2010506832
Figure 2010506832
であり、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、n=0〜10であり、上記環化合物のいずれの1つも、Cl、F、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはOYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルである)である。
本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。本明細書で使用される「本化合物の別のもの」は、第1の化合物と同一の第2の化合物、または本明細書の開示により包含されるが、第1の化合物と同一ではない第2の化合物のいずれかを指す。
別の態様においては、本発明は、
Figure 2010506832
からなる化合物を提供し、
=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);
=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);但し、RおよびRは、同時にHであることはなく;
=−OH、
Figure 2010506832
−O−C(=O)−X、−NH、−NH−C(=O)−NHX、または−NH−C(=O)−Xであり、ここで、n=0〜2であり、Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、
Figure 2010506832
Figure 2010506832
から独立に選択され、ここで、Qは、Hであるか、または生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、n=0〜10であり、上記環化合物のいずれも、Cl、F、CF、C〜Cアルコキシ、NO、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C14アリール、またはOY、C(=O)OY、NYまたはC(=O)NHYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、またはC〜C14アリールであり;
Figure 2010506832
6’硫酸化GlcNAc、6’カルボキシル化GlcNAc、6’硫酸化GalNAc、6’硫酸化ガラクトース、6’カルボキシル化ガラクトース、
Figure 2010506832
(ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩またはC〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、nは、1〜10であり、ここで、Rは、アリール、ヘテロアリール、シクロヘキサン、t−ブタン、アダマンタン、またはトリアゾールであり、Rのいずれも、Cl、F、CF、C〜Cアルコキシ、NO、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはOY、C(=O)OY、NYまたはC(=O)NHYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはC〜C14アリールである);または
Figure 2010506832
(ここで、R10は、
Figure 2010506832
の1つであり、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、n=1〜4であり、ZおよびY=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリール、およびMe、OMe、ハロゲン化物、OHで置換されたヘテロアリールである)であり;
=H、D−マンノース、L−ガラクトース、D−アラビノース、L−フコース、ポリオール、
Figure 2010506832
(ここで、X=CF、シクロプロピルまたはC〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10である)、または
Figure 2010506832
(ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、R11は、アリール、ヘテロアリール、
Figure 2010506832
Figure 2010506832
であり、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、n=0〜10であり、上記環化合物のいずれの1つも、Cl、F、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはOYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルである)である。
本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Meは、メチルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Meは、メチルであり、Etは、エチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Meは、メチルであり、Etは、エチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。あるいは、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体が形成され得る。
本発明のこれらおよび他の態様は、以下の詳細な説明および添付の図面を参照して明らかになろう。本明細書に開示された全ての参照は、それぞれが個別に組み込まれていたかのように、その全体が参照により組み込まれている。
無水テトラヒドロフタル酸からのGlcNAc模倣体の合成を示している図式である。 シクロヘキセノンからのGlcNAc模倣体の合成を示している図式である。 模倣体の合成を示している図式である。 模倣体の合成を示している図式である。 模倣体の合成を示している図式である。 模倣体の合成を示している図式である。 模倣体の合成を示している図式である。 模倣体の合成を示している図式である。 模倣体の合成を示している図式である。 ペグ化模倣体の合成を示している図式である。 模倣体のペグ化四量体の合成を示している図式である。 模倣体の合成を示している図式である。 模倣体の合成を示している図式である。
上記のとおり、本発明は、単糖およびオリゴ糖模倣体を得るための化合物および方法を提供する。このような模倣体は、E−セレクチンのアンタゴニストを含めて、様々なインビトロおよびインビボでの用途を有する。
本発明の範囲内では、オリゴ糖模倣体は、1種または複数のシクロヘキサン誘導体をオリゴ糖または糖模倣化合物に組み込むことによって調製し得る。オリゴ糖は、共有結合で結合した2個以上の単糖を指す。オリゴ糖は、単糖単位を含むポリマーであり、一般的に2から約100個および中間の任意の整数の単糖を含む。2個以上の単糖は、同一であってよいが、オリゴ糖のそれぞれの単糖は、独立に選択される。
本発明の方法のシクロヘキサン誘導体は、式:
Figure 2010506832
を有し、
は、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい)であってよい。Rは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい)であってよく;但し、RおよびRは、同時にHであることはない。シクロヘキサン誘導体は、OH、RまたはRの少なくとも1つにおいてオリゴ糖または糖模倣化合物に結合している。実施形態においては、結合は、OHまたはRの少なくとも1つにおける。結合の他の選択は、OHの両方におけるもの、例えば、OHの1つにおいて結合している1つの単糖または単糖模倣体およびもう1つのOHにおいて結合しているもう1つの単糖または単糖模倣体を含む。
このようなシクロヘキサン誘導体は、少なくとも1種のヘキソースまたはヘキソサミンを単糖模倣体(シクロヘキサン誘導体)で置換するための方法において使用することもできる。ヘキソースまたはヘキソサミンは、オリゴ糖もしくは糖模倣化合物中に、またはオリゴ糖を含むもしくは糖模倣体を含む化合物に保有されているオリゴ糖もしくは糖模倣体中にあり得る。このような置換は、オリゴ糖または糖模倣化合物中の1種または複数のヘキソースまたはヘキソサミンをシクロヘキサン誘導体で置き換えすることによって達成される。それが、複数である場合、それぞれは、独立に選択される。オリゴ糖を含む化合物の例には、糖タンパク質、糖ペプチド、糖脂質および糖核酸が含まれる。
本明細書で使用される「C〜Cアルカニル」は、1から8個の炭素原子を有するアルカン置換基を指し、直鎖、分枝または環式(シクロアルカニル)であってよい。例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルおよびt−ブチルである。「ハロゲン化C〜Cアルカニル」は、少なくとも1つのハロゲンを有する「C〜Cアルカニル」を指す。複数のハロゲンが存在する場合、存在するハロゲンは、同じであるか、異なるか、両方(少なくとも3つが存在する場合)であってよい。「C〜Cアルケニル」は、1から8個の炭素原子、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有するアルケン置換基を指し、直鎖、分枝または環式(シクロアルケニル)であってよい。例は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有することを除いて「C〜Cアルカニル」の例に類似している。「C〜Cアルキニル」は、1から8個の炭素原子、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有するアルキン置換基を指し、直鎖、分枝または環式(シクロアルキニル)であってよい。例は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有することを除いて「C〜Cアルカニル」の例に類似している。「アルコキシ」は、「C〜Cアルカニル」、「C〜Cアルケニル」または「C〜Cアルキニル」を有する酸素置換基を指す。これは、−O−アルキル;例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシなど;およびそのアルケニルまたはアルキニル変型(メトキシを除けば)である。それは、さらに、O−アルキル−W−アルキルの基(ここで、Wは、OまたはNである)、例えば、−O−(CH−W−(CHを指し、ここで、nおよびmは、独立に1〜10である。「アリール」は、結合によって分離されて、または融合されていてよい単環または多環の1から14個の炭素原子を有する芳香族置換基を指す。「ヘテロアリール」は、芳香族置換基が、環炭素の代わりに少なくとも1個のヘテロ原子(N、OまたはSなどの)を有することを除いて「アリール」に類似している。アリールおよびヘテロアリールの例には、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、トリアゾロ、フラニル、オキサゾリル、チオフェニル、キノリニルおよびジフェニルが含まれる。本明細書で使用される用語「独立に選択される」は、同一または異なる置換基の選択を指す。「Me」および「Et」は、それぞれメチルおよびエチルを表す。「Bz」は、ベンゾイルを表す。「Ar」は、アリールを表す。生理学的に許容される塩の例には、Na、K、Li、MgおよびCaが含まれる。本明細書で列挙される単糖置換基(例えば、D−マンノース、L−ガラクトース、D−アラビノースおよびL−フコース)は、フラノース、ピラノースまたは開環形態(open form)であってよい。
リンカーアームは、例えば、単糖、単糖模倣体またはアミノ酸、核酸または脂質などの何か他のものへの結合に望ましくあり得る。リンカーは、−(CH−または−O(CH−などのスペーサー基を含むことができ、ここで、nは、一般的に約1〜20である(本明細書に開示される全ての数量範囲は、その中の任意の全体の整数範囲を含む)。リンカーの一例は、それが短いスペーサー基を含む場合、−NH、例えば、−CH−NHである。
リンカーの実施形態には、次のものが含まれる。
Figure 2010506832
スペーサー基(例えば、CONH(CHNH、COOMe、もしくはポリエチレングリコールまたは誘導体)を含むか、または含まない他のリンカーは、当業者または本開示を所有している者は精通しているであろう。
あるいは、リンカーアームと一緒に、シクロヘキサン誘導体は、1つまたは両方のOHにおいて結合し得る。
本発明の方法は、様々な化合物を提供する。例えば、一実施形態においては、少なくとも1種のシクロヘキサン誘導体を含むオリゴ糖または糖模倣化合物が提供され、ここで、該シクロヘキサン誘導体は、式:
Figure 2010506832
を有し、
式中、
は、上記のとおり定義され、
は、上記のとおり定義され、
該シクロヘキサン誘導体は、OH、RまたはRにおいてオリゴ糖または糖模倣化合物に少なくとも結合している。
別の実施形態においては、
Figure 2010506832
を含む化合物が提供され、
上式のRは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、1種または複数のMe、OMe、ハロゲン化物、またはOHで置換されていてよい)であってよく;
上式のRは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい)であってよく;但し、RおよびRは、同時にHであることはなく;
上式のRは、−OH、
Figure 2010506832
−O−C(=O)−X、−NH、−NH−C(=O)−NHX、または−NH−C(=O)−Xであってよく、ここで、n=0〜2であり、Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、
Figure 2010506832
Figure 2010506832
から独立に選択され、ここで、Qは、Hであるか、または生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、n=0〜10であり、上記環化合物のいずれも、Cl、F、CF、C〜Cアルコキシ、NO、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C14アリール、またはOY、C(=O)OY、NYまたはC(=O)NHYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、またはC〜C14アリールであり;
上式のRは、
Figure 2010506832
6’硫酸化GlcNAc、6’カルボキシル化GlcNAc、6’硫酸化GalNAc、6’硫酸化ガラクトース、6’カルボキシル化ガラクトース、
Figure 2010506832
(ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩またはC〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、nは、1〜10であり、ここで、Rは、アリール、ヘテロアリール、シクロヘキサン、t−ブタン、アダマンタン、またはトリアゾールであり、Rのいずれも、Cl、F、CF、C〜Cアルコキシ、NO、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはOY、C(=O)OY、NYまたはC(=O)NHYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはC〜C14アリールである);または
Figure 2010506832
(ここで、R10は、
Figure 2010506832
の1つであり、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、n=1〜4であり、ZおよびY=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリール、およびMe、OMe、ハロゲン化物、OHで置換されたヘテロアリールである)であってよく;
上式のRは、H、D−マンノース、L−ガラクトース、D−アラビノース、ポリオール、L−フコース、
Figure 2010506832
(ここで、X=CF、シクロプロピルまたはC〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10である)、または
Figure 2010506832
(ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、R11は、アリール、ヘテロアリール、
Figure 2010506832
であり、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、n=0〜10であり、上記環化合物のいずれの1つも、Cl、F、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはOYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルである)であってよい。
別の実施形態においては、
Figure 2010506832
からなる化合物が提供され、
は、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);
は、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);但し、RおよびRは、同時にHであることはなく;
は、−OH、
Figure 2010506832
−O−C(=O)−X、−NH、−NH−C(=O)−NHX、または−NH−C(=O)−Xであり、ここで、n=0〜2であり、Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、
Figure 2010506832
Figure 2010506832
から独立に選択され、ここで、Qは、Hであるか、または生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、n=0〜10であり、上記環化合物のいずれも、Cl、F、CF、C〜Cアルコキシ、NO、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C14アリール、またはOY、C(=O)OY、NYまたはC(=O)NHYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、またはC〜C14アリールであり;
は、
Figure 2010506832
6’硫酸化GlcNAc、6’カルボキシル化GlcNAc、6’硫酸化GalNAc、6’硫酸化ガラクトース、6’カルボキシル化ガラクトース、
Figure 2010506832
(ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩またはC〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、nは、1〜10であり、ここで、Rは、アリール、ヘテロアリール、シクロヘキサン、t−ブタン、アダマンタン、またはトリアゾールであり、Rのいずれも、Cl、F、CF、C〜Cアルコキシ、NO、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはOY、C(=O)OY、NYまたはC(=O)NHYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはC〜C14アリールである);または
Figure 2010506832
(ここで、R10は、
Figure 2010506832
Figure 2010506832
の1つであり、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、n=1〜4であり、ZおよびY=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリール、およびMe、OMe、ハロゲン化物、OHで置換されたヘテロアリールである)であり;
は、H、D−マンノース、L−ガラクトース、D−アラビノース、L−フコース、ポリオール、
Figure 2010506832
(ここで、X=CF、シクロプロピルまたはC〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10である)、または
Figure 2010506832
(ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、R11は、アリール、ヘテロアリール、
Figure 2010506832
Figure 2010506832
であり、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、n=0〜10であり、上記環化合物のいずれの1つも、Cl、F、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはOYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルである)である。
別の実施形態においては、式:
Figure 2010506832
を有する化合物が提供され、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルである。
別の実施形態においては、式:
Figure 2010506832
を有する化合物が提供され、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。
別の実施形態においては、式:
Figure 2010506832
を有する化合物が提供され、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。
別の実施形態においては、式:
Figure 2010506832
を有する化合物が提供され、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。
別の実施形態においては、式:
Figure 2010506832
を有する化合物が提供され、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルである。
別の実施形態においては、式:
Figure 2010506832
を有する化合物が提供され、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。
別の実施形態においては、式:
Figure 2010506832
を有する化合物が提供され、ここで、Meは、メチルである。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルである。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meは、メチルである。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Meは、メチルであり、Etは、エチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。別法として、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体を形成し得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。別法として、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体を形成し得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Meは、メチルであり、Etは、エチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。別法として、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体を形成し得る。
一実施形態においては、本発明は、式:
Figure 2010506832
を有する化合物を提供し、ここで、Meは、メチルであり、Bzは、ベンゾイルである。本化合物は、上記本化合物に結合したポリエチレングリコールを含み得る。別法として、本化合物が、ポリエチレングリコールによって本化合物の別のものに結合している多量体を形成し得る。
本明細書に記載された化合物に関しては、遊離酸置換基、例えば、COHおよび(O=)S(=O)OHは、この酸のナトリウム塩、例えば、COONaおよび(O=)S(=O)ONaを包含し、逆も同様である。さらに、上記酸のナトリウム塩は、典型にすぎず、いずれの生理学的に許容される酸塩(例えば、Li、K、MgおよびCa)も包含される。さらに、本明細書に記載された化合物に関しては、遊離酸置換基(またはその塩)は、エステル(例えば、アルカニルエステル)として、またはアミドもしくはアミド様(例えば、CONHOH)として修飾することができる。
本明細書に記載(一般的および具体的の両方で)された化合物に関しては、その誘導体を含めてポリエチレングリコール(PEG)は、化合物に結合していてよい。別法として、本明細書に記載された化合物の同じ化合物または異なる化合物の多量体(すなわち、互いに結合した2個以上の化合物)を、PEGを用いて形成することができる。PEGの結合またはPEGを含む多量体の形成に適する特定の化合物の例は、本発明の実施形態として上記に開示されている。ペグ化(pegylated)化合物またはペグ化多量体を調製するための手順を、当業者または本開示を把握している者は精通しているであろう。例は、図10(ペグ化化合物)および図11(ペグ化四量体)に示されている。
以下の実施例は、例証の目的で提供され、制限の目的で提供されるものではない。
(実施例1)
テトラヒドロフタル酸無水物からのGlcNAc模倣体の合成(図1)
中間体Iの合成:
Amberlyste 15(50.0g)を、フラスコ中に置き、高真空中で1時間乾燥した。メタノール(1l)を添加し、次いで、シス−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物(50.0g、328mmol)およびトリメチルオルトホルメート(100ml、914mmol)を添加した。この反応混合物を、次いで、勢いよく撹拌した。5日後、さらなるトリメチルオルトホルメート(50ml、457mmol)を添加した。この反応を、9日後に停止し(TLC対照:石油エーテル/EtO、1:2)、セライト上でろ過し、メタノールで洗浄した。溶媒を真空中(20mbar)で除去した。褐色残渣を、CHCl(150ml)と一緒に分液漏斗に移し飽和NaHCO溶液およびブライン(各150ml)で洗浄した。水層を、CHCl(3×150ml)で3回抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空(20mbar)中で濃縮して茶色がかった油(57.5g、88%)としてジエステルIを得た。
中間体IIの合成:
pH7.00リン酸緩衝液(103ml、0.07M)中のジエステルI(2.00g、10.1mmol)の撹拌している懸濁液に、PLE(8.00mg、216単位)を添加した。シリンジポンプによりNaOH溶液(1.0M)を連続して添加することによって、pHを7に保った。この反応物を、1当量のNaOH(10ml)が使用(56.5時間、TLC対照:石油エーテル/EtO、1:2)されるまで20℃で撹拌した。この反応混合物を、酢酸エチル(100ml)と一緒に分液漏斗中に移した。層を分離し、有機層を、pH7.00のリン酸緩衝液(2×60ml)で2回抽出した。合わせた水層を、1MのHCl溶液でpH2に酸性化し、酢酸エチル(4×150ml)で4回抽出した。層を分離するために、NaClを添加した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮して黄色がかった油(1.67g、90%)としてモノエステルIIを得た。96.0%ee.(GC),96.4%ee.(旋光度),[α] 21+15.23° (c=0.195,EtOH),(文献+15.8° (c=0.2,EtOH),[Angew. Chem. Int. Ed. Engl.、1984年、23巻、142頁])。
中間体IIIの合成:
無水CHCl(18ml)中のモノエステルII(0.992g、5.38mmol)の溶液を、(COCl)(0.7ml、8.15mmol)およびDMF(14μl)で処理し、室温で3時間撹拌し、蒸発(アルゴンでパージした、ロータベイパー(rotavapor))した。この残渣の無水THF(20ml)中の溶液を、無水THF(50ml)中の2−メルカプトピリジン−1−オキシドナトリウム塩(974.8mg、6.49mmol)、t−BuSH(3.1ml、27.5mmol)、および4−DMAP(26.3mg、0.216mmol)の沸騰している懸濁液に20分間かけて一滴ずつ添加した。この溶液を、3時間還流撹拌した(TLC対照:石油エーテル/EtO、10:1)。この反応混合物を、次いでr.t.(室温)に冷却し、酢酸エチル(50ml)と一緒に分液漏斗に移し、水(100ml)で洗浄した。水層を、酢酸エチル(2×100ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空中(200mbar)で濃縮した。この粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtO、30:1から15:1)によって精製して、黄色がかった油(584.9mg、83%)としてメチルエステルIIIを得た。[α] 21+78.23° (c=1.010,CHCl)。
中間体IVの合成:
pH7.00のリン酸緩衝液(520ml、0.07M)中のメチルエステルIII(5.19g、37.0mmol)の撹拌している懸濁液に、PLE(51.2mg、1382単位)を添加した。シリンジポンプによりNaOH溶液(1.0M)を添加することによって、pHを7に保った。この反応物を、1当量のNaOH(37ml)が使用されるまで(11時間、TLC対照:石油エーテル/EtO、1:1)、室温で撹拌した。この反応混合物を、分液漏斗に移し、酢酸エチル(2×300ml)で2回洗浄した。層を分離し、有機層を、pH7.00リン酸緩衝液(2×300ml)で2回抽出した。合わせた水層を、水性HCl(30ml、4M)でpH2に酸性化し、酢酸エチル(3×400ml)で3回抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空中(100mbar)で濃縮した。粗製生物を、シリカのショートプラグを通してろ過して、淡黄色がかった油(3.92g、84%)として酸IVを得た。96.3%ee.(GC),94.3%ee.(旋光度),[α] 21+89.12°(c=6.730,MeOH),(文献+94.5°(c=7,MeOH),[ActaChem. Scand.、1970年、24巻、2693頁])。
中間体Vの合成:
酸IV(8.30g、65.7mmol)を、アルゴンでパージしたフラスコ中に置き、水(180ml)中に懸濁した。この反応混合物を、0℃に冷却し、NaHCO(16.6g、197mmol)を添加し、次いで水(150ml)中のKI(65.4g、394mmol)およびヨウ素(17.5g、68.9mmol)の溶液を添加した。この反応物を、室温で24時間撹拌し、次いでCHCl(3×60ml)で3回抽出した。合わせた有機層を、水(250ml)中のNa(50g)の溶液で洗浄した。水層を、CHCl(2×60ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、光から保護し、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空中(20mbar)およびすぐに高真空中で濃縮して、オフホワイト固体(15.79g、95%)としてヨードラクトンVを得た。[α] 21+35.96°(c=0.565,CHCl)。
中間体VIの合成:
ヨードラクトンV(15.73g、62.2mmol)を、無水THF(340ml)に溶解した。次いで、DBU(14ml、93.3mmol)を添加し、この混合物を、20時間還流(TLC対照:石油エーテル/EtO、1:1)した。この反応混合物を、室温に冷却し、EtO(200ml)と一緒に分液漏斗に移し、水性HCl(400ml、0.5M)およびブライン(400ml)で抽出した。水層を、EtO(3×200ml)で3回抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空中(350mbar)で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/CHCl/EtO、20:5:1から8:5:1)によって精製して、黄色がかった油(7.28g、94%)としてラクトンVIを得た。[α] 21+187.31°(c=1.080,CHCl)。
中間体VIIの合成:
NaHCO(4.36g、51.8mmol)を、高真空中で2時間乾燥した。次いで、新しく蒸留したメタノール(268ml)を添加し、次いでラクトンVI(6.38g、51.4mmol)を添加した。この反応混合物を、次いで、アルゴン下で12時間撹拌した(TLC対照:石油エーテル/EtO、1:1)。溶媒を蒸発し、残渣をCHCl(60ml)と一緒に分液漏斗に移し、水(60ml)およびブライン(60ml)で抽出した。水層を、CHCl(2×60ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空中(50mbar)で濃縮して、黄色がかった油(7.77g、96%)としてアルコールを得た。無水CHCl(150ml)中のアルコールの溶液に、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(14.93g、99mmol)を、少しずつ添加し、次いでDBU(18.4ml、123.4mmol)を添加した。この反応物を、室温で12時間撹拌し(TLC対照:石油エーテル/EtO、20:1)、次いで、メタノール(20ml)でクエンチした。この反応混合物を、CHCl(100ml)と一緒に分液漏斗に移し、飽和NaHCO溶液(100ml)およびブライン(100ml)で洗浄した。水層を、CHCl(2×100ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、ろ過し、蒸発(200mbar)した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtO、40:1から20:1)によって精製して無色油(13.96g、量的収率)としてシリルエーテルVIIを得た。[α] 21+1.97°(c=1.045,CHCl)。
中間体VIIIの合成:
CHCl(36ml)中のシリルエーテルVII(1.21g、4.47mmol)の溶液を、10℃に冷却し、次いで、m−CPBA(1.92g、11.1mmol)を、一度に添加した。この反応混合物を、10℃で15時間撹拌した。2時間かけて、温度を室温に上げ、反応を停止した(TLC対照:石油エーテル/EtO、5:1)。この混合物を、CHCl(150ml)で希釈し、分液漏斗に移した。m−CPBAの過剰を、飽和Na溶液(2×150ml)で2回洗浄することによって無効化した。有機層を、連続的に、飽和NaHCO溶液(150ml)およびブライン(150ml)で洗浄した。水層を、CHCl(2×100ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtO、12:1から10:1)によって精製して黄色がかった油(1.001g、78%)としてエポキシドVIIIを得た。[α] 21−25.60(c=0.985,CHCl)。
中間体IXの合成:
CuCN(635.4mg、7.09mmol)を、150℃で、高真空中で30分乾燥し、無水THF(10ml)中に懸濁し、−78℃に冷却した。MeLi(EtO中の1.6M、8.90ml、14.2mmol)を、注射器でゆっくりと添加し、温度を、30分間かけて−10℃に上げた。この混合物を、再び−78℃に冷却し、次いで、THF(2ml)中の新しく蒸留したBFエーテレート(360μl)を添加した。20分間撹拌後、THF(10ml)中のエポキシドVIII(408.0mg、1.42mmol)を添加した。反応を、−78℃で5時間撹拌の後に停止した(TLC対照:石油エーテル/EtO、3:1)。MeLiの過剰を、メタノール(4ml)およびトリエチルアミン(4ml)の混合物によってクエンチした。この混合物を、EtO(100ml)と一緒に分液漏斗に移し、25%水性NH/飽和NHCl(1:9)溶液で抽出した。有機層を、次いで、連続的に、ブライン(60ml)、5%酢酸(60ml)、飽和NaHCO溶液(60ml)およびブライン(60ml)で洗浄した。水層を、EtO(2×100ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空中(20mbar)で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtO、10:1から8:1)によって精製して、赤みがかった油(337.0mg、78%)としてGlcNAc模倣体IXを得た。[α] 21−28.34°(c=1.020,CHCl)。
中間体Xの合成:
CHCl(12ml)およびDMF(3ml)中のIX(347.5mg、1.15mmol)、エチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−L−フコチオピラノシド(1.111g、2.32mmol)、(Bu)NBr(1.122g、3.48mmol)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(713.3mg、3.47mmol)、および粉末4Åモレキュラーシーブ(3g)の混合物を、Ar下、室温で4時間撹拌した後、CuBr(775.9mg、3.47mmol)を添加し、この反応混合物を、室温で20時間撹拌した(TLC対照:トルエン/石油エーテル/EtOAc、3:3:1)。この反応混合物を、セライト上でろ過し、ろ液を、CHCl(20ml)で希釈した。有機層を、飽和NaHCO溶液およびブライン(各40ml)で洗浄し、水層を、CHCl(3×40ml)で3回抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、ろ過し、トルエンと同時蒸発して乾燥した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtO、7:1から5:1)によって精製して黄色がかった油(631.4mg、76%)として化合物Xを得た。[α] 21−40.66°(c=0.790,CHCl)。
中間体XIの合成:
THF(5ml)中の二糖類模倣体X(139.5mg、0.194mmol)の溶液に、TBAF(390μl、0.390mmol)を添加した。26時間後、さらなるTBAF(200μl、0.200mmol)を添加し、この溶液を撹拌しつづけた。反応を、50時間後に停止し、真空中で濃縮した(TLC対照:石油エーテル/酢酸エチル、5:1)。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、3:1)によって精製して、白色固体(95.7mg、81%)として保護されていない二糖類模倣体XIを得た。[α] 21−43.03°(c=1.090,CHCl)。
中間体XIIの合成:
無水CHCl(16ml)を、アルゴン雰囲気下で、チオグリコシド(562.3mg、0.719mmol)、グリコシル受容体XI(335.6mg、0.555mmol)および活性化した4Åモレキュラーシーブ(4g)の混合物に添加した。CHCl(8ml)中のDMTST(440.6mg、1.706mmol)および活性化した4Åモレキュラーシーブ(2g)の懸濁液を、第2のフラスコ中に調製した。両方の懸濁液を、室温で4時間撹拌した後、注射器でDMTST懸濁液を、いくらかのさらなるCHCl(1ml)と一緒にもう一方の懸濁液に添加した。反応を、63時間後に停止し(TLC対照:石油エーテル/EtO、1:1)、セライトを通してろ過し、CHClで洗浄した。ろ液を、NaHCOの飽和溶液(40ml)および水(100ml)で連続的に洗浄した。水層を、DCM(3×60ml)で3回抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、繰り返し行ったカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtO、1:1)によって精製して、白色泡沫(489.9mg、66%)として四糖類XIIを得た。[α] 21−52.80(c=1.050,CHCl)。
生成物XIIIの合成:
XII(132.5mg、0.100mmol)、Pd(OH)/C(50mg)、ジオキサン(3ml)および水(0.75ml)の混合物を、室温で、4bar下で、Parrシェーカー中で水素化した。20時間後、この混合物を、セライトを通してろ過し、さらに26時間、新たなPd(OH)/C(50mg)と一緒に処理し、その後、TLC対照は、反応の完了を示した。この反応混合物を、セライト上でろ過し、蒸発して乾燥した。残渣を、メタノール(4ml)に再溶解し、ナトリウムメタノレート(160μlのMeOH中の0.150mmol)を添加した。室温で16時間撹拌後、反応を、酢酸(17μl)の添加によってクエンチした。この混合物を、真空中で濃縮し、分取逆相HPLCによって精製して、白色固体(57.1mg、76%)として化合物XIIIを得た。[α] 21−85.02°(c=0.570,MeOH)。
(実施例2)
シクロヘキセノンからのGlcNAc模倣体の合成(図2)
中間体XIVの合成:
2−シクロヘキセノン(9.8ml、101mmol)を、光から保護されたフラスコ中でCHCl(250ml)に溶解し、次いで、この溶液を0℃に冷却した。CHCl(100ml)中の臭素(5.4ml、105mmol)を、35分かけて滴下漏斗により添加した。透明な黄色の溶液を、0℃で2.5時間撹拌し、次いで、CHCl(20ml)中のEtN(23.1ml、166mmol)を、滴下漏斗により少量ずつ添加して、透明な黄色から沈殿を含む褐色への色変化を生じた。この混合物を、室温で2時間撹拌し、次いで停止した。この反応混合物を、CHCl(50ml)で希釈し、3%HCl(2×50ml)で2回洗浄した。水層を、CHCl(2×25ml)で抽出し、合わせた有機層を、ブライン(80ml)および水(100ml)の混合物で洗浄した。層を分離し、水層を、CHCl(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を、真空中で濃縮して、数mlのCHClに依然溶解された褐色の残渣を得、次いで、活性炭で処理し、セライトを通してろ過した。透明な緑色の混合物を、濃縮して乾燥した。ヘキサン/EtOAc(100ml:数滴)からの再結晶化によってオフホワイトの結晶が得られた。結晶を、デシケーター中で12時間乾燥して、臭化物XIV(11.0g、62.8mmol、62%)を得た。H−NMR(CDCl,500.1MHz):δ=2.07(m,2H,H−5),2.45(m,2H,H−4),2.63(m,2H,H−6),7.42(t,J=4.4Hz,1H,H−3)。
中間体XVの合成:
(S)−α,α−ジフェニルプロリノール(290mg、1.14mmol)を、火炎乾燥した、光から保護されたフラスコ中でTHF(20ml)に溶解し、次いで、撹拌下でB(OMe)(153μl、1.37mmol)を、注射器でこの溶液に添加した。この混合物を、室温で1時間撹拌した後、BH・N,N−ジエチルアニリン(2.00ml、11.2mmol)を添加し、得られた溶液を−10℃に冷却した。次いで、THF(15ml)中の臭化物XIV(2.00g、11.4mmol)の溶液を、45分かけて添加した。透明な黄色の混合物を、0℃で3時間撹拌した。ケトンの完全な変換後、反応をHCl(1M、20ml)でクエンチした。得られた混合物を、CHCl(40ml)および水(50ml)で希釈した。分離後、有機層を、ブライン(20ml)で洗浄し、両方の水層を、CHCl(2×25ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、真空中で濃縮した。粗生成物のクロマトグラフィー精製(石油エーテル/EtO、2:1から1.5:1)によって、旋光度および(1R)−(−)−MTPA−Clでの誘導体化で測定された96%eeの光学収率で無色の油としてXV(1.89g、10.7mmol、93%)が得られた。[α] 21=+83.0(c=1.01;CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz):δ=1.59−1.66(m,1H,H−5),1.69−1.77(m,1H,H−5),1.86−1.97(m,2H,H−6,H−6),2.00−2.07(m,1H,H−4),2.09−2.16(m,1H,H−4),2.26(m,1H,OH),4.20(m,1H,H−1),6.19(t,J=4.0Hz,1H,H−3)。
中間体XVIの合成:
XV(7.33g、41.4mmol)を、滴下漏斗を備えた火炎乾燥したフラスコ中でEtO(43ml)に溶解した。tert−BuLi(ペンタン中の1.7M、133mmol)を、−78℃で1時間15分かけて一滴ずつ添加した。完全な添加後、透明の黄色がかった混合物を、−78℃で、さらに1時間30分撹拌し、次いで、3時間15分かけて−20℃に温めた。反応を、NaHCOの飽和溶液(50ml)の添加によってクエンチし、室温で、さらに1時間撹拌した。反応物を、水(20ml)およびEtO(20ml)の添加により希釈した。層を分離し、水層をEtO(2×30ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、真空中(>200mbar)で濃縮して黄色の混合物(まだ溶媒が存在)を得、これを、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtO、2:1から1:1)によって精製した。生成物を、真空中(>200mbar)で大部分濃縮し、次いで、残りの溶媒を、ビグリューカラムを用いるアルゴン下の蒸留により除去して、透明の褐色の油としてアルコールXVI(3.39g、34.6mmol、85%)を得た。[α] 21=+117.7(c=0.95;CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz):δ=1.53−1.64(m,3H,H−5,H−6,OH),1.68−1.77(m,1H,H−5),1.87(m,1H,H−6),1.92−2.06(m,2H,H−4,H−4),4.19(s,1H,H−1),5.74(dd,J=2.4,10.0Hz,1H,H−2),5.82(m,1H,H−3)。
中間体XVIIの合成:
アルコールXVI(1.51g、15.3mmol)を、室温でCHCl(35ml)中で撹拌した。トリチルクロリド(9.54g、34.2mmol)を、この混合物に添加し、次いで、DBU(5.9ml、39.5mmol)を注射器で添加した。褐色混合物を、45時間撹拌し、次いで停止した。この反応混合物を、CHCl(50ml)で希釈し、NaHCOの飽和溶液(50ml)で洗浄した。層を分離し、水層をCHCl(2×25ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、濃縮して乾燥した。得られた粘性のある褐色の油を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/トルエン、11:1から4:1)によって精製して、黄色固体としてトリチルエーテルXVII(3.72g、10.9mmol、71%)を得た。[α] 21=+74.6(c=1.15;CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz):δ=1.31−1.41(m,3H,H−5,H−6),1.68−1.76(m,1H,H−5),1.80(m,1H,H−4),1.98(m,1H,H−4),4.06(s,1H,H−1),5.03(m,1H,H−2),5.61(m,1H,H−3),7.21−7.54(m,15H,3C);C2524O(340.46)の元素分析計算値:C 88.20,H 7.10;実測値:C 88.01,H 7.29。
中間体アンチ−XVIIIの合成:
トリチルエーテルXVII(948mg、2.79mmol)を、アルゴン雰囲気下でCHCl(30ml)に溶解し、NaHCO(281mg、3.34mmol)を添加した。この混合物を、0℃に冷却し、撹拌下でm−クロロ過安息香酸(70%、960mg、5.56mmol)を添加した。1.5時間撹拌後、反応温度を、ゆっくりと室温に上げ、この混合物を、さらに3.5時間撹拌した。この反応物を、CHCl(50ml)で希釈し、分液漏斗に移した。m−クロロ過安息香酸の過剰を、Naの飽和溶液(2×150ml)で洗浄することにより無効化した。有機層を、次いで、連続的に飽和NaCO溶液(150ml)およびブライン(150ml)で洗浄した。水層を、毎回、CHCl(2×50ml)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、真空中で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1から15:1)で精製して、無色固体としてエポキシドアンチ−XVIII(714mg、2.00mmol、72%)を得た。[α] 21=+26.6(c=0.67;CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz):δ=1.02−1.11(m,1H,H−5),1.15−1.22(m,1H,H−6),1.37−1.43(m,1H,H−5),1.53(m,1H,H−6),1.64−1.71(m,1H,H−4),1.90(m,1H,H−4),2.25(m,1H,H−2). 2.97(m,1H,H−3),3.86(m,1H,H−1),7.23−7.53(m,15H,3C);C2524(356.46)の元素分析計算値:C 84.24,H 6.79;実測値:C 83.86,H 6.85。
中間体XIXの合成:
ヨウ化銅(I)(499mg、2.62mmol)を、200℃で、高真空で30分間乾燥し、次いで、アルゴンでフラッシュし、無水ジエチルエーテル(10ml)中に懸濁した。−20℃に冷却後、MeLi(エーテル中の1.6M、3.26ml、5.22mmol)を、ゆっくりと添加し、この溶液を、15分間撹拌した。ジエチルエーテル(7ml)中のエポキシドアンチ−XVIII(310mg、0.870mmol)の溶液を、この銅塩に添加した。−20℃で30分間撹拌後、この反応混合物を、ゆっくりと室温にもっていき、1週間撹拌した。この反応物を、tert−ブチルメチルエーテル(10ml)で希釈し、0℃でNaHCOの飽和溶液(10ml)でクエンチした。この反応混合物を、tert−ブチルメチルエーテルおよびNaHCOの飽和溶液(各20ml)で、さらに希釈および抽出した。水層を、tert−ブチルメチルエーテル(2×50ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc/EtN、13:1:0.07)で精製して、黄色がかった樹脂としてXIX(206mg、64%)を得た。[α] 21=−57.6(c=0.52;CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz):δ=0.78(m,1H,H−5),0.94(m,1H,H−4),1.00(d,J=6.4Hz,3H,CH),1.17(m,1H,H−3),1.32(m,1H,H−6),1.40(m,1H,H−5),1.46−1.49(m,2H,H−4,H−6),2.67(s,1H,OH),2.83(ddd,J=4.1,8.6,11.1Hz,1H,H−1),3.32(t,J=9.2Hz,1H,H−2),7.21−7.30,7.49−7.50(m,15H,3C);C2628(372.51)の元素分析計算値:C 83.83,H 7.58;実測値:C 83.51,H 7.56。
中間体XXの合成:
CHCl(1ml)中のBr(43μl、0.837mmol)の溶液を、CHCl(2ml)中のエチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−L−フコチオピラノシド(349mg、0.729mmol)の溶液に0℃で一滴ずつ添加した。0℃で50分間撹拌後、シクロヘキセン(100μl)を添加し、この溶液をさらに20分間撹拌した。この混合物を、活性化した3Åモレキュラーシーブ(850mg)と一緒に2時間撹拌しておいた、DMF/CHCl(10ml、1:1)中のXIX(208mg、0.558mmol)およびEtNBr(154mg、0.733mmol)の溶液に一滴ずつ添加した。この混合物を、室温で14時間撹拌した。反応を、ピリジン(1ml)でクエンチし、CHCl(20ml)を添加してセライト上でろ過した。この溶液を、ブライン(40ml)で洗浄し、水層を、CHCl(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相を、NaSOで乾燥し、溶媒を、トルエンと共沸して除去し、残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/トルエン/酢酸エチル/EtN、20:5:1:0.26)で精製して、無色泡沫として254mg(58%、0.322mmol)のXXを得た。[α] 21=−36.4(c=0.51;CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz):δ=0.81(d,J=6.5Hz,3H,FucH−6),1.05(m,1H,H−6),1.18(d,J=7.6Hz,3H,CH),1.15−1.28(m,2H,H−4,H−5),1.34(m,1H,H−6),1.75(m,1H,H−4),1.85−1.90(m,2H,H−3,H−5),2.91(m,1H,H−2),3.52(m,1H,FucH−4),3.64(m,1H,FucH−5),3.76(dd,J=2.7,10.1Hz,1H,FucH−3),3.81(m,1H,H−1),3.88(dd,J=3.6,10.1Hz,1H,FucH−2),4.54(m,1H,CHPh),4.61(d,1H,FucH−1),4.61,4.64,4.65,4.77,4.92(5 m,5H,3CHPh),7.17−7.34,7.48−7.50(m,30H,6C)。
中間体XXIの合成:
CHCl(4ml)中のトリチルエーテルXX(241mg、0.305mmol)の撹拌している溶液に、ZnBr(208mg、0.924mmol)およびトリエチルシラン(55μl、0.344mmol)を添加した。反応を、8時間後に、100μlの水を添加することによってクエンチした。CHCl(10ml)を添加し、この反応混合物を、NaHCOの飽和溶液(30ml)で抽出した。分離後、水層をDCM(2×20ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、NaHCOの飽和溶液(50ml)で洗浄し、水層を、DCM(2×50ml)で2回抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、真空中で濃縮した。粗生成物のクロマトグラフィー精製(石油エーテル/トルエン/酢酸エチル、5:5:1)によって、黄色がかった固体として140mg(84%、0.256mmol)のXXIを得た。[α] 21=−35.0(c=0.45;CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz):δ=0.98(m,1H,H−4),1.08(d,J=6.4Hz,3H,CH),1.16(d,J=6.5Hz,3H,FucH−6),1.22−1.30(m,2H,H−5,H−6),1.51(m,1H,H−3),1.61−1.67(m,2H,H−4,H−5),2.00(m,1H,H−6),2.87(t,J=9.3Hz,1H,H−2),3.37(m,1H,H−1),3.70(m,1H,FucH−4),3.97(dd,J=2.7,10.2Hz,1H,FucH−3),4.10−4.14(m,2H,FucH−2,FucH−5),4.65,4.70,4.76,4.77,4.86,4.99(6 m,6H,3CHPh),5.00(d,1H,FucH−1),7.25−7.39(m,15H,3C);C3442(546.69)の元素分析計算値:C 74.70,H 7.74;実測値:C 74.68,H 7.80。
中間体XXIIの合成:
無水CHCl(8ml)を、アルゴン雰囲気下で、チオグリコシド(254mg、0.325mmol)、グリコシル受容体XXI(137mg、0.251mmol)および活性化した4Åモレキュラーシーブ(2g)の混合物に添加した。CHCl中のDMTST(206mg、0.798mmol)および活性化した4Åモレキュラーシーブ(1g)の懸濁液を、第2のフラスコ中に調製した。両方の懸濁液を、室温で4時間撹拌した後、DMTST懸濁液を、もう一方の懸濁液に注射器で添加した。反応を、43時間後に停止し、セライトを通してろ過し、CHClで洗浄した。ろ液を、NaHCOの飽和溶液(20ml)および水(60ml)で連続的に洗浄した。水層を、毎回、DCM(3×30ml)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、真空中で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/トルエン/酢酸エチル、7:7:1から5:5:1)で精製して、無色泡沫として187mg(59%、0.148mmol)のXXIIを得た。[α] 21=−51.0(c=0.51;CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz):δ=0.45−1.46(m,19H,CyCH,MeCy),1.04(d,J=6.3Hz,3H,CH),1.44(d,J=6.4Hz,3H,FucH−6),1.86(m,1H,MeCy),3.21(t,J=9.1Hz,1H,H−2),3.48(m,1H,H−1),3.51(s. 1H,FucH−4),3.82(dd,J=3.3,9.9Hz,1H,GalH−3),3.91(m,1H,GalH−5),4.02(dd,J=3.3,10.3Hz,1H,FucH−2),4.05(dd,J=2.3,10.3Hz,1H,FucH−3),4.12(dd,J=4.6,7.9Hz,1H,LacH−2),4.24(dd,J=7.2Hz,J=11.4Hz,1H,GalH−6),4.26(m,1H,CHPh),4.38(dd,J=5.7Hz,J=11.4Hz,1H,GalH−6),4.51(m,1H,CHPh),4.54(d,J=8.2Hz,1H,GalH−1),4.63,4.67,4.74,4.77(4 m,4H,2CHPh),4.88(m,1H,FucH−5),5.05(m,1H,CHPh),5.06(d,J=3.5Hz,1H,FucH−1),5.11(m,1H,CHPh),5.60(m,1H,GalH−2),5.84(m,1H,GalH−4),7.17−7.34,7.42−7.46,7.52−7.58,8.03−8.12(m,35H,7C);C778416(1265.48)の元素分析計算値:C 73.08,H 6.69;実測値:C 73.16,H 6.76。
生成物XXIIIの合成:
Pd/C(50mg、10%Pd)を、触媒量の酢酸と一緒にエタノール(3ml)中にアルゴン雰囲気下で懸濁した。化合物XXII(101mg、79.8μmol)を添加し、得られた混合物を、室温で、70psi下で水素化した。1日後、別の50mgのPd/Cを添加し、水素化を、さらに5日間継続した。反応を、CHClでクエンチし、セライト上でろ過し、メタノールで洗浄した。ろ液を、真空下で濃縮し、メタノール/水(3:1、4ml)に再溶解し、水酸化リチウム(100mg、4.18mmol)を添加した。2日間の撹拌後、この混合物を、Dowex 50x8(H)で中和し、Dowex 50イオン交換カラム(Na型)を通してろ過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(CHCl/メタノール/水、5:1:0.1から5:2.5:0.25)、次いで、Sephadex G15カラムおよびジオキサンからの凍結乾燥で精製して、無色泡沫として36.5mg(74%、59.4μmol)のXXIIIを得た。[α] 21=−84.8(c=0.32;MeOH);H−NMR(MeOD,500.1MHz):δ=0.87−1.00(m,2H,CyCH,MeCy),1.04−1.38(m,6H,CyCH,MeCy),1.13(d,J=6.3Hz,3H,CH),1.20(d,J=6.5Hz,3H,FucH−6),1.55−1.74(m,10H,CyCH,MeCy),1.92(m,1H),2.13(m,1H,MeCy),3.20(t,J=9.3Hz,1H,H−2),3.24(dd,J=2.8,9.3Hz,1H,GalH−3),3.42(m,1H,GalH−5),3.62−3.68(m,3H,GalH−2,GalH−6,H−1),3.70−3.75(m,3H,FucH−2,FucH−4,GalH−6),3.85(dd,J=3.3,10.3Hz,1H,FucH−3),3.88(m,1H,GalH−4) 4.07(dd,J=3.1,9.3Hz,1H,LacH−2),4.29(d,J=7.8Hz,1H,GalH−1),4.89(m,1H,FucH−5),5.00(d,J=3.9Hz,1H,FucH−1);C2847NaO13・1HO(614.65+18.02)の元素分析計算値:C 53.16,H 7.81;実測値:C 53.22,H 7.91。
(実施例3)
{(1R,2R,3S)−2−[(6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−3−エチル−シクロヘキス−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(A−VIII;図3)
銅塩試薬によるエポキシドA−Iの求核開環のための一般手順A。
CuCN(3.81mmol)を、30分間、150℃で、真空中で乾燥し、無水THF(10mL)に懸濁し、−78℃に冷却した。適切な有機リチウム化合物(7.63mmol)の溶液を、注射器でゆっくりと添加し、温度を、30分間かけて−20℃に上げ、この混合物を、この温度で10分間撹拌した。この混合物を、−78℃に冷却し、次いで、THF(2mL)中の新しく蒸留したBFエーテレート(1.53mmol)を添加した。20分間撹拌後、THF(8mL)中に溶解したエポキシドA−I(0.761mmol)を添加した。反応物を、5時間かけてゆっくりと−50℃に温め、次いで、この温度で24時間撹拌した。反応物を、さらに21時間かけて−30℃にゆっくりと温めた後、反応を、25%水性NH/飽和NHCl(1:9、20mL)溶液でクエンチした。この混合物を、EtO(30mL)と一緒に分液漏斗中に移し、さらなる25%水性NH/飽和NHCl(1:9、30mL)溶液で抽出した。層を分離し、有機層を、ブライン(50mL)で洗浄した。水層を、EtO(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtO、20:1から13:1、+1%EtN)で精製して、対応するGlcNAc模倣体を得た。
α−フコシル化および脱トリチル化のための一般手順B。
CHCl(1mL)中のBr(0.837mmol)の溶液を、0℃で、CHCl(2mL)中のエチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−チオ−L−フコピラノシド(A−III、0.729mmol)の溶液に一滴ずつ添加した。0℃で50分間撹拌後、シクロヘキセン(100μL)を添加し、この溶液をさらに20分間撹拌した。この混合物を、活性化した3Åモレキュラーシーブ(850mg)と一緒に2時間撹拌していた、DMF/CHCl(10mL、1:1)中の適切なGlcNAc模倣体(0.558mmol)およびEtNBr(0.733mmol)の溶液に一滴ずつ添加した。この混合物を、室温で14時間撹拌した。反応を、ピリジン(1mL)でクエンチし、CHCl(20mL)を添加してセライト上でろ過した。この溶液を、ブライン(40mL)で洗浄し、水層を、CHCl(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を、NaSOで乾燥し、ろ過し、溶媒を、トルエンと共沸して除去した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/ジエチルエーテル、12:1から7:1、+1%EtN)で精製してフコシル化トリチルエーテルを得た。CHCl(4mL)中のトリチルエーテル(0.305mmol)の撹拌している溶液に、ZnBr(0.924mmol)およびトリエチルシラン(0.344mmol)を添加した。反応を、8時間後に水(100μL)を添加することによってクエンチした。CHCl(10mL)を添加し、この反応混合物を、飽和水性NaHCO(30mL)で抽出した。水層を、DCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、飽和水性NaHCO(50mL)で洗浄し、水層を、DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮した。粗生成物のクロマトグラフィー精製(石油エーテル/トルエン/酢酸エチル、7:7:1から4:4:1)によって、対応する二糖類模倣体を得た。
DMTSTにより促進されるグリコシル化のための一般手順C。
無水CHCl(8mL)中のチオグリコシドA−VI(0.292mmol)および適切なグリコシル受容体(0.225mmol)の溶液を、アルゴン下で、活性化した3Åモレキュラーシーブ(2g)に注射器で添加した。CHCl(4mL)中のジメチル(メチルチオ)スルホニウムトリフレート(DMTST)(0.685mmol)および活性化した3Åモレキュラーシーブ(1g)の懸濁液を、第2のフラスコ中に調製した。両方の懸濁液を、室温で4時間撹拌し、次いで、DMTST懸濁液を、いくらかのさらなるCHCl(2ml)と一緒にもう一方の懸濁液に注射器で添加した。反応を2日後に停止し、セライトを通してろ過し、このセライトをCHCl(10mL)で洗浄した。ろ液を、飽和水性NaHCO(25mL)および水(40mL)で連続的に洗浄した。水層を、CHCl(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/トルエン/酢酸エチル、10:10:1から5:5:1)で精製して、無色泡沫として対応する四糖類模倣体を得た。
Pd(OH)/Cおよびナトリウムメトキシドによる脱保護のための一般手順D。
Pd(OH)/C(50mg、10%Pd)を、アルゴン下でジオキサン/HO(4:1、3.75mL)に懸濁した。適切な保護された化合物(77.7μmol)を添加し、得られた混合物を、室温で、70psi下で水素化した。24時間後、この混合物を、セライトを通してろ過し、TLC対照が反応の完了を示すまで、新たなPd(OH)/C(50mg)とさらに48時間反応させた。この反応混合物を、セライトを通してろ過し、蒸発して乾燥した。残渣を、メタノール(5mL)に再溶解し、ナトリウムメトキシド(190μlのMeOH中の0.194mmol)を添加した。室温で16時間撹拌後、反応を、酢酸(22μL)の添加によってクエンチした。この混合物を、真空中で濃縮し、分取逆相HPLCで精製して、無色固体として対応するアンタゴニストを得た。
(1R,2R,3R)−3−エテニル−1−O−トリフェニルメチル−シクロヘキサン−1,2−ジオール(A−II)。
ビニルリチウム溶液を、0℃で30分間、THF(3mL)中のテトラビニルスズ(409μL、2.25mmol)の溶液をnBuLi(ヘキサン中の2.5M、3.35mL、8.38mmol)で処理することによってその場で生成した。THF(8mL)中のCuCN(373mg、4.16mmol)を、一般手順Aにしたがって、THF(1.5mL)中のビニルリチウム溶液およびBFエーテレート(209μL、1.66mmol)で処理した。THF(8mL)中のエポキシドA−I(296mg、0.830mmol)を、ゆっくりと添加し、この反応物を、−30℃(−78℃:15分;−78℃から−50℃:1.5時間;−50°:13時間;−50℃から−30℃:1.5時間;−30℃:24時間)にゆっくりと温めた。一般手順Aにしたがった後処理および精製によって、黄色がかった樹脂としてA−II(258mg、81%)が得られた。
[α] 21=−33.7(c=0.53,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.84(m,1H,H−5),1.15(m,1H,H−4),1.32(m,1H,H−6),1.43−1.55(m,3H,H−5,H−6,H−4),1.81(m,1H,H−3),2.66(s,1H,OH),2.91(ddd,J=3.9,8.6,11.3Hz,1H,H−1),3.51(t,J=9.3Hz,1H,H−2),5.02(ABXのA,=10.4Hz,=1.7Hz,A,3=0.7Hz,1H,ビニルH),5.04(ABXのB,=17.2Hz,=1.7Hz,B,3=1.1Hz,1H,ビニルH),5.83(ABXのX,=10.4Hz,=17.2Hz,X,3=7.6Hz,1H,ビニルH),7.21−7.31,7.48−7.50(2 m,15H,3C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:23.18(C−5),30.39(C−4),32.21(C−6),47.30(C−3),76.74(C−2),78.53(C−1),114.77(ビニルC),127.11,127.77,128.75,145.07(18C,3C),140.57(ビニルC);IR(NaCl上のフィルム) n:3577(m,OH),3059(m),2932(vs),2860(s),1641(vw),1597(vw),1489(s),1448(s),1278(m),1225(m),1152(w),1064(vs),991(s),915(m)Cm−1;C2728(384.51)の元素分析計算値:C 84.34,H 7.34;実測値:C 84.15,H 7.33.
[(1R,2R,3R)−3−エテニル−1−ヒドロキシ−シクロヘキス−2−イル]2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシド(A−IV)。
一般手順Bにしたがって、CHCl(1.5mL)中のA−III(205mg、0.428mmol)を、0℃で、40分間、CHCl(1mL)中のBr(25.5μL、0.496mmol)の溶液で処理した。臭素の過剰を無効化した後、フコシルブロミド溶液を、活性化した3Åモレキュラーシーブ(500mg)と一緒に4時間撹拌していた、DMF/CHCl(6mL、1:1)中のA−II(126mg、0.329mmol)およびEtNBr(90.8mg、0.432mmol)の溶液に添加した。この反応物を、室温で67時間撹拌し、次いで、ピリジン(1mL)でクエンチした。一般手順Bにしたがった後処理および精製によってトリチルエーテル(213mg)が得られた。CHCl(4mL)中のトリチルエーテルの撹拌している溶液に、ZnBr(179mg、0.793mmol)およびトリエチルシラン(63μL、0.397mmol)を添加した。反応を、2時間後に、HO(100μL)を添加することによってクエンチした。一般手順Bにしたがった後処理および精製によって、無色固体としてA−IV(110mg、2段階で60%)が得られた。
[α] 21=−22.1(c=0.52,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:1.15(d,F6,F5=6.5Hz,3H,FucH−6),1.17(m,1H,H−4),1.26−1.30(m,2H,H−5,H−6),1.72(m,1H,H−5),1.78(m,1H,H−4),2.02(m,1H,H−6),2.13(m,1H,H−3),3.04(t,J=9.5Hz,1H,H−2),3.45(m,1H,H−1),3.69(m,1H,FucH−4),3.98(dd,F3F4=2.6Hz,F2F3=10.1Hz,1H,FucH−3),4.10(dd,F1F2=3.6Hz,F2F3=10.1Hz,1H,FucH−2),4.12(m,1H,FucH−5),4.65,4.70,4.76,4.78,(4 m,4H,2CHPh),4.85(m,2H,CHPh,ビニルH),4.98(m,1H,ビニルH),4.99(m,1H,CHPh),5.03(d,F1F2=3.6Hz,1H,FucH−1),6.25(m,1H,ビニルH),7.27−7.40(m,15H,3C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:16.55(FucC−6),22.81(C−5),29.67(C−4),32.39(C−6),44.33(C−3),67.56(FucC−5),72.97,73.01(CHPh,C−1),73.38,74.85(2CHPh),76.41(FucC−2),77.54(FucC−4),78.86(FucC−3),90.26(C−2),97.98(FucC−1),113.46(ビニルC),127.43,127.48,127.53,127.63,127.82,128.23,128.36(18C,3C),140.43(ビニルC),IR(KBr) n:3429(s,OH),3065(w),3031(w),2932(s),2866(s),1636(vw),1497(w),1454(m),1348(m),1308(w),1246(vw),1212(w),1161(s),1138(s),1101(vs),1064(vs),1027(vs),953(m),911(w)Cm−1;C3542(558.70)の元素分析計算値:C 75.24,H 7.58;実測値:C 74.91,H 7.55。
[(1R,2R,3S)−3−エチル−1−ヒドロキシ−シクロヘキシ−2−イル]2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシド(A−V)。
THF(4mL)中のA−IV(90.0mg、0.161mmol)の溶液を、アルゴン下でPd/C(45.2mg、10%Pd)に添加した。この混合物を、室温で、大気圧下で水素化した。30分後、反応物を、セライトを通してろ過し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(トルエン/石油エーテル/酢酸エチル、7:7:1から5:5:1)で精製して、無色固体としてA−V(69.8mg、77%)を得た。
[α] 21=−37.2(c=0.50,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.78(t,J=7.5Hz,3H,CHCH),0.88(m,1H,H−4),1.06−1.26(m,3H,CHCH,H−5,H−6),1.16(d,F5,F6=6.5Hz,3H,FucH−6),1.30(m,1H,H−3),1.67(m,1H,H−5),1.79(m,1H,H−4),1.99−2.07(m,2H,H−6,CHCH),2.96(dd,J=8.6,10.2Hz,1H,H−2),3.38(ddd,J=4.8,8.5,10.6Hz,1H,H−1),3.70(m,1H,FucH−4),3.98(dd,F3,F4=2.7Hz,F3,F2=10.2Hz,1H,FucH−5),4.10−4.14(m,2H,FucH−2,FucH−5),4.66,4.70,4.77,4.80,4.84(5 m,5H,CHPh),4.89−5.00(m,2H,FucH−1,CHPh),7.27−7.40(m,15H,3C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:10.99(CHCH),16.60(FucC−6),23.09(C−5),24.17(CHCH),29.50(C−4),32.60(C−6),42.64(C−3),67.48(FucC−5),72.83,73.13,73.47(C−1,2CHPh),74.84(CHPh),76.32(FucC−2),77.37(FucC−4),78.86(FucC−3),91.07(C−2),98.31(FucC−1),127.40,127.46,127.50,127.64,127.80,128.21,128.33,128.39,138.31,138.39,138.70(18C,3C);HR−MS(ESI) m/z:C3544NaO [M+Na]の計算値:583.3030;実測値:583.3018(2.1 ppm)。
{(1R,2R,3S)−2−[(2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−3−エチル−シクロヘキシ−1−イル}2,4,6−トリ−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(A−VII)。
一般手順Cにしたがって、無水CHCl(4mL)中のチオグリコシドA−VI(112mg、0.144mmol)およびグリコシル受容体A−V(61.6mg、0.110mmol)を、活性化した3Åモレキュラーシーブ(1g)に注射器で添加した。CHCl(2mL)中のDMTST(87.0mg、0.337mmol)および活性化した3Åモレキュラーシーブ(500mg)の懸濁液を、第2のフラスコ中に調製した。両方の懸濁液を、室温で、4時間撹拌し、次いで、DMTST懸濁液を、いくらかのさらなるCHCl(1mL)と一緒に、もう一方の懸濁液に注射器で添加した。反応を、49.5時間後に停止し、一般手順Cにしたがった後処理および精製によって、無色泡沫としてA−VII(110mg、78%)を得た。
[α] 21=−51.5(c=0.42,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.45−1.61(m,20H,CyCH,EtCy),0.75(t,J=7.3Hz,3H,CHCH),1.41(d,F5,F6=6.4Hz,3H,FucH−6),1.84(m,1H,H−6),1.92(m,1H,CHCH),3.31(t,J=8.7Hz,1H,H−2),3.49−3.52(m,2H,H−1,FucH−4),3.82(dd,G3,G4=3.2Hz,G2,G3=9.8Hz,1H,GalH−3),3.92(m,1H,GalH−5),3.99−4.05(m,2H,FucH−2,FucH−3),4.12(dd,J=4.6,7.9Hz,1H,LacH−2),4.25(dd,G5,G6a=7.2Hz,G6a,G6b=11.4Hz,1H,GalH−6),4.28(m,1H,CHPh),4.39(dd,G5,G6b=5.7Hz,G6a,G6b=11.4Hz,1H,GalH−6),4.51−4.55(m,2H,CHPh,GalH−1),4.63,4.65,4.75,4.78(4 m,4H,CHPh),4.81(m,1H,FucH−5),4.98(d,F1,F2=2.8Hz,1H,FucH−1),5.04,5.11(2 m,2H,CHPh),5.60(m,1H,GalH−2),5.84(m,1H,GalH−4),7.17−7.33,7.42−7.46,7.52−7.58,8.04−8.12(4 m,35H,7C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:10.94(CHCH),16.82(FucC−6),23.18(CHCH),22.11,25.45,25.71,26.07,27.89,30.41,32.60,33.19,33.40,40.49(10C,EtCy,CyCH),44.71(C−3),62.50(GalC−6),66.35(FucC−5),66.64(CHPh),70.17(GalC−4),71.40(GalC−5),72.07(CHPh),72.17(GalC−2),74.29,74.91(2CHPh),76.42(FucC−2),78.06(GalC−3),78.38(LacC−2),79.22,79.27(FucC−4,C−2),79.77(FucC−3),80.95(C−1),97.96(FucC−1),100.05(GalC−1),126.94,127.06,127.21,127.39,127.77,128.05,128.10,128.38,128.44,128.50,128.54,129.66,129.93,133.03,133.17,133.27,135.40,138.64,139.01,139.17(42C,7C),164.58,166.11,166.22,172.48(4C=O);C788616(1279.51)+1/2HOの元素分析計算値:C 72.20,H 6.84;実測値:C 72.37,H 6.82;HR−MS(ESI) m/z:C7886NaO16 [M+Na]の計算値:1301.5808;実測値:1301.5855(3.6 ppm)。
{(1R,2R,3S)−2−[(6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−3−エチル−シクロヘキシ−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(A−VIII;図3)。
A−VII(38.2mg、29.9μmol)を、一般手順Dにしたがって、ジオキサン/HO(4:1、3.75mL)中のPd(OH)/C(50mg、10%Pd)で水素化した。24時間後、この反応混合物を、セライトを通してろ過し、蒸発して乾燥した。残渣を、メタノール(5mL)に再溶解し、ナトリウムメトキシド(73μlのMeOH中の74.6μmol)を添加した。室温で16時間撹拌後、反応を、酢酸(8.5μL)の添加によってクエンチした。この混合物を、真空中で濃縮し、分取逆相HPLCで精製して、無色固体としてA−VIII(16.3mg、77%)を得た。
[α] 21=−89.3(c=0.47,MeOH);H−NMR(MeOD,500.1MHz) δ:0.55−1.69(m,20H,CyCH,EtCy),0.83(t,J=7.3Hz,3H,CHCH),1.32(d,J=6.6Hz,3H,FucH−6),1.90(m,1H,CHCH),1.99(m,1H,H−6),3.24(t,J=8.9Hz,1H,H−2),3.57(m,1H,GalH−5),3.62(m,1H,H−1),3.67(dd,G3,G4=3.0Hz,G2,G3=9.8Hz,1H,GalH−3),3.70−3.75(m,3H,GalH−6,FucH−2,FucH−4),3.79(dd,G5,G6b=6.9Hz,G6a,G6b=11.3Hz,1H,GalH−6),3.86(dd,F3,F4=3.3Hz,F2,F3=10.3Hz,1H,FucH−3),3.97(m,1H,GalH−4),4.07(dd,J=3.0,9.8Hz,1H,LacH−2),4.67(d,G1,G2=8.1Hz,1H,GalH−1),4.90(m,1H,FucH−5),4.91(m,1H,FucH−1),5.43(dd,G1,G2=8.3Hz,G2,G3=9.4Hz,1H,GalH−2),7.49−7.52,7.61−7.64,8.08−8.09(3 m,5H,C);13C−NMR(MeOD,125.8MHz) δ:11.12(CHCH),16.72(FucC−6),23.39,24.59,26.54,26.72,27.27,29.47,31.86,33.14,34.20,35.06,42.76(11C,EtCy,CHCy),45.96(C−3),62.68(GalC−6),67.77(FucC−5),67.83(GalC−4),70.30(FucC−2),71.38(FucC−3),73.12(GalC−2),73.92(FucC−4),75.90(GalC−5),77.94(LacC−2),80.77(C−1),81.11(C−2),83.55(GalC−3),100.20(FucC−1),100.52(GalC−1),129.67,130.84,131.63,134.37(6C,C),166.79(C=O),178.76(COH);HR−MS(ESI) m/z:C3654NaO14 [M+Na]の計算値:733.3406;実測値:733.3409(0.4 ppm)。
(実施例4)
{(1R,2R,3R)−3−シクロプロピル−2−[(6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−シクロヘキシ−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(B−IV;図4)
(1R,2R,3R)−3−シクロプロピル−1−O−トリフェニルメチル−シクロヘキサン−1,2−ジオール(B−I)。
−78℃で80分間、THF(4mL)中のブロモシクロプロパン(370μL、4.63mmol)の溶液を、tBuLi(ペンタン中の1.7M、5.45mL、9.27mmol)で処理することによって、cPrLi溶液を、その場で生成した。THF(5mL)中のCuCN(210mg、2.34mmol)を、一般手順Aにしたがって、THF(1mL)中のcPrLi溶液およびBFエーテレート(115μL、0.914mmol)で処理した。THF(5mL)中のエポキシドA−I(165mg、0.463mmol)を、ゆっくりと添加し、この反応物を、−30℃(−78℃:1.5時間;−78℃から−50℃:1.5時間;−50°:24時間;−50℃から−30℃:40分)にゆっくりと温めた。一般手順Aにしたがった後処理および精製によってB−I(150.7mg、82%)を得た。
[α] 21=−38.8(c=0.50,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:−0.16(m,1H,cPr),0.13−0.23(m,2H,cPr),0.34−0.43(m,2H,cPr,H−3),0.54−0.67(m,2H,cPr,H−5),0.91(m,1H,H−4),1.18(m,1H,H−6),1.27−1.35(m,2H,H−5,H−6),1.44(m 1H,H−4),2.52(s,1H,OH),2.71(ddd,J=4.1,8.6,11.0Hz,1H,H−1),3.47(t,J=9.1Hz,1H,H−2),7.15−7.23,7.42−7.43(2 m,15H,3C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:0.85,4.26,14.56(3C,cPr),23.11(C−5),29.50(C−4),32.15(C−6),46.68(C−3),78.55(C−2),78.92(C−1),86.37(OCPh),127.07,127.73,128.82,145.37(18C,3C);IR(KBr) n:3571(m,OH),3058(w),2930(m),2858(m),1596(vw),1490(m),1448(s),1284(w),1225(w),1152(w),1063(vs),926(w),844(vw),824(vw),761(m),746(m),707(vs)Cm−1;C2830(398.54)の元素分析計算値:C 84.38,H 7.59;実測値:C 84.16,H 7.78。
[(1R,2R,3R)−3−シクロプロピル−1−ヒドロキシ−シクロヘキシ−2−イル]2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシド(B−II)。
一般手順Bにしたがって、CHCl(1.5mL)中のA−III(223mg、0.466mmol)を、0℃で30分間、CHCl(1mL)中のBr(27.5μL、0.535mmol)の溶液で処理した。臭素の過剰を無効化した後、フコシルブロミド溶液を、活性化した3Åモレキュラーシーブ(1g)と一緒に4時間撹拌していた、DMF/CHCl(6mL、1:1)中のB−I(142mg、0.356mmol)およびEtNBr(98.9mg、0.471mmol)の溶液に添加した。この反応物を、室温で67時間撹拌し、次いで、ピリジン(1mL)でクエンチした。一般手順Bにしたがった後処理および精製によって、トリチルエーテル(237mg)を得た。CHCl(4mL)中のトリチルエーテルの撹拌している溶液に、ZnBr(193mg、0.859mmol)およびトリエチルシラン(70μL、0.441mmol)を添加した。反応を、1.75時間後にHO(100μL)を添加することによってクエンチした。一般手順Bにしたがった後処理および精製によって、無色固体としてB−II(136mg、2段階で67%)を得た。
[α] 21=−29.0(c=0.65,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:−0.06(m,1H,cPr),0.08(m,1H,cPr),0.22(m,1H,cPr),0.33(m,1H,cPr),0.87(m,1H,H−4),0.96(m,1H,cPr),1.05−1.27(m,6H,FucH−6,H−3,H−5,H−6),1.54(m,1H,H−4),1.64(m,1H,H−5),1.96(m,1H,H−6),3.11(t,J=9.1Hz,1H,H−2),3.35(m,1H,H−1),3.69(m,1H,FucH−4),3.98(dd,F3,F4=2.5Hz,F2,F3=10.1Hz,1H,FucH−3),4.11−4.16(m,2H,FucH−2,FucH−5),4.66−4.68(m,2H,CHPh),4.76,4.77,4.90,5.01(4 m,4H,CHPh),5.14(d,F1,F2=3.4Hz,1H,FucH−1),7.26−7.41(m,15H,3C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:0.76,4.93,13.58(3C,cPr),16.56(FucC−6),22.86(C−5),28.32(C−4),32.56(C−6),44.14(C−3),67.64(FucC−5),73.14,73.19(2CHPh),73.95(C−1),74.85(CHPh),76.74(FucC−2),77.68(FucC−4),78.63(FucC−3),92.33(C−2),99.20(FucC−1),127.42,127.45,127.50,127.64,128.18,128.22,128.35,128.44,138.44,138.58,138.90(18C,3C);IR(KBr) n:3426(s,OH),3031(vw),3004(vw),2933(s),1497(vw),1453(m),1348(w),1247(vw),1212(vw),1161(m),1136(s),1103(vs),1064(vs),1026(vs),957(w),911(vw),843(vw),736(s),696(s)Cm−1;C3644(572.73)の元素分析計算値:C 75.50,H 7.74;実測値:C 75.38,H 7.75。
{(1R,2R,3R)−2−[(2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−3−シクロプロピル−シクロヘキシ−1−イル}2,4,6−トリ−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(B−III)。
一般手順Cにしたがって、無水CHCl(8mL)中のチオグリコシドA−VI(228mg、0.292mmol)およびグリコシル受容体B−II(129mg、0.225mmol)を、活性化した3Åモレキュラーシーブ(2g)に注射器で添加した。CHCl(4mL)中のDMTST(177mg、0.685mmol)および活性化した3Åモレキュラーシーブ(1g)の懸濁液を、第2のフラスコ中に調製した。両方の懸濁液を、室温で4時間撹拌し、次いで、DMTST懸濁液を、いくらかのさらなるCHCl(2mL)と共に、もう一方の懸濁液に注射器で添加した。反応を、48時間後に停止し、一般手順Cにしたがった後処理および精製によって、無色泡沫としてB−III(253mg、87%)を得た。
[α] 21=−43.1(c=0.61,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:−0.11(m,1H,cPr),0.16 (m,1H,cPr),0.32−0.35(m,2H,cPr),0.46−0.53(m,2H,CyCH),0.64−1.46(m,18H,CyCH,Cy,cPr),1.38(d,F5,F6=6.4Hz,3H,FucH−6),1.80(m,1H,H−6),3.52(t,J=7.3Hz,1H,H−2),3.57(s,1H,FucH−4),3.62(m,1H,H−1),3.84(dd,G3,G4=2.8Hz,G2,G3=9.8Hz,1H,GalH−3),3.93(m,1H,GalH−5),4.03(dd,F1,F2=3.2Hz,F2,F3=10.2Hz,1H,FucH−2),4.07(dd,F3,F4=1.7Hz,F2,F3=10.4Hz,1H,FucH−3),4.13(dd,J=4.5,7.8Hz,1H,LacH−2),4.32−4.40(m,3H,GalH−6,CHPh),4.53(m,1H,CHPh),4.58(d,G1,G2=8.1Hz,1H,GalH−1),4.62,4.68(2 m,2H,CHPh),4.74−4.76(m,2H,FucH−5,CHPh),4.78(m,1H,CHPh),5.05,5.11(2 m,2H,CHPh),5.35(d,F1,F2=2.8Hz,1H,FucH−1),5.61(m,1H,GalH−2),5.87(m,1H,GalH−4),7.20−7.36,7.42−7.44,7.52−7.59,8.03−8.14(4 m,35H,7C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:3.06(cPr),5.26(cPr),13.55(cPr),16.81(FucC−6),20.97,25.46,25.72,26.07,27.71,29.44,32.62,33.21,33.40(9C,CyCH,Cy),40.46(LacC−3),45.35(C−3),62.50(GalC−6),66.34(FucC−5),66.61(CHPh),70.10(GalC−4),71.49(GalC−5),72.13(CHPh),72.32(GalC−2),74.22(CHPh),74.87(CHPh),76.15(FucC−2),77.97(GalC−3),78.38(LacC−2),78.82(C−2),79.13(FucC−4),79.66(C−1),79.83(FucC−3),97.02(FucC−1),99.60(GalC−1),126.96,127.05,127.20,127.38,127.78,128.05,128.09,128.37,128.43,128.47,128.53,129.61,129.73,129.89,129.93,129.96,133.03,133.16,133.23,135.44,138.51,138.95,139.21(42C,7C),164.57,165.98,166.16,172.43(4C=O);IR(KBr) n:3064(vw),3032(vw),2927(s),2854(w),1731(vs,C=O),1602(vw),1497(vw),1452(m),1315(m),1267(vs),1176(s),1097(vs),1027(vs),840(vw),713(vs)Cm−1;C798616(1291.52)の元素分析計算値:C 73.47,H 6.71;実測値:C 73.32,H 6.81。
{(1R,2R,3R)−3−シクロプロピル−2−[(6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−シクロヘキシ−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(B−IV;図4)。
B−III(100mg、77.7μmol)を、一般手順Dにしたがって、ジオキサン/HO(4:1、3.75mL)中のPd(OH)/C(52mg、10%Pd)で水素化した。24時間後、この混合物を、セライトを通してろ過し、さらに48時間、新たなPd(OH)/C(50mg)で水素化した。この反応混合物を、セライトを通してろ過し、蒸発して乾燥した。残渣を、メタノール(5mL)に再溶解し、ナトリウムメトキシド(190μlのMeOH中の194μmol)を添加した。室温で16時間撹拌後、反応を、酢酸(22μL)の添加によってクエンチした。この混合物を、真空中で濃縮し、分取逆相HPLCで精製して、無色固体としてB−IV(40.5mg、72%)を得た。
[α] 21=−85.4(c=0.75,MeOH);H−NMR(MeOD,500.1MHz) δ:−0.04(m,1H,cPr),0.33(m,1H,cPr),0.45−0.52 (m,2H,cPr),0.56−1.65(m,20H,CyCH,cPrCy),1.30(d,F5,F6=6.6Hz,3H,FucH−6),1.94(m,1H,H−6),3.45(t,J=8.5Hz,1H,H−2),3.56(m,1H,GalH−5),3.62(m,1H,H−1),3.66(dd,G3,G4=3.1Hz,G2,G3=9.8Hz,1H,GalH−3),3.71−3.74(m,2H,GalH−6,FucH−2),3.78(m,1H,FucH−4),3.83(dd,G5,G6b=7.1Hz,G6a,G6b=11.4Hz,1H,GalH−6),3.95(dd,F3,F4=3.3Hz,F2,F3=10.2Hz,1H,FucH−3),3.97(m,1H,GalH−4),4.06(dd,J=2.9,9.8Hz,1H,LacH−2),4.66(d,G1,G2=8.0Hz,1H,GalH−1),4.88(m,1H,FucH−5),5.37(d,F1,F2=3.9Hz,1H,FucH−1),5.39(dd,G1,G2=8.1Hz,G2,G3=9.6Hz,1H,GalH−2),7.49−7.52,7.61−7.65,8.07−8.09(3 m,5H,C);13C−NMR(MeOD,125.8MHz) δ:3.96,7.18,15.53(3C,cPr),16.72(FucC−6),22.94,26.54,26.73,27.27,30.78,31.45(6C,CyCH,Cy),33.13,34.20,35.07,42.76(4C,CyCH),48.49(C−3),62.72(GalC−6),67.61(FucC−5),67.88(GalC−4),70.24(FucC−2),71.34(FucC−3),73.16(GalC−2),73.97(FucC−4),76.02(GalC−5),78.01(LacC−2),80.29(C−1),80.52(C−2),83.45(GalC−3),98.97(FucC−1),100.41(GalC−1),129.66,130.82,131.63,134.36(6C,C),166.76(C=O),178.83(COH);HR−MS(ESI) m/z:C3754NaO14 [M+Na]の計算値:745.3406;実測値:745.3407(0.1 ppm)。
(実施例5)
{(1R,2R,3S)−3−ブチル−2−[(6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−シクロヘキシ−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシドナトリウム塩(C−IV;図5)
(1R,2R,3S)−3−ブチル−1−O−トリフェニルメチル−シクロヘキサン−1,2−ジオール(C−I)。
THF(10mL)中のCuCN(342mg、3.81mmol)を、一般手順Aにしたがって、THF(2mL)中のnBuLi(ヘキサン中の2.5M、3.05mL、7.63mmol)およびBFエーテレート(192μL、1.53mmol)で処理した。THF(8mL)中のエポキシドA−I(271mg、0.761mmol)を、ゆっくりと添加し、この反応物を、ゆっくりと−30℃(−78℃:1時間;−78℃から−50℃:4時間;−50°:24時間;−50℃から−30℃:21時間)に温めた。一般手順Aにしたがった後処理および精製によって、C−I(220mg、70%)を得た。
[α] 21=−37.8(c=0.66,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.73(m,1H,H−5),0.85(m,1H,H−4),0.86(t,J=7.2Hz,3H,H−10),1.03−1.16(m,3H,H−3,H−7,H−8),1.21−1.35(m,4H,H−6,H−8,H−9,H−9),1.38−1.49(m,2H,H−5,H−6),1.61(m,1H,H−4),1.75(m,1H,H−7),2.70(s,1H,OH),2.82(ddd,J=4.0,8.6,11.2Hz,1H,H−1),3.40(t,J=9.0Hz,1H,H−2),7.21−7.30,7.48−7.50(2 m,15H,3C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:14.11(C−10),23.10(C−9),23.37(C−5),28.73(C−8),29.38(C−4),32.05(C−7),32.30(C−6),42.45(C−3),77.62(C−2),79.05(C−1),86.43(CPh),127.05,127.74,128.70,145.12(18C,3C);C2934(414.58)の元素分析計算値:C 84.02,H 8.27;実測値:C 84.05,H 8.27。
[(1R,2R,3S)−3−ブチル−1−ヒドロキシ−シクロヘキシ−2−イル]2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシド(C−II)。
一般手順Bにしたがって、CHCl(3mL)中のA−III(308mg、0.644mmol)を、0℃で30分間、CHCl(1mL)中のBr(38μL、0.740mmol)の溶液で処理した。臭素の過剰を無効化した後、フコシルブロミド溶液を、活性化した3Åモレキュラーシーブ(700mg)と一緒に3.5時間撹拌していた、DMF/CHCl(10mL、1:1)中のC−I(205mg、0.495mmol)およびEtNBr(137mg、0.650mmol)の溶液に添加した。この反応物を、室温で67時間撹拌し、次いで、ピリジン(1mL)でクエンチした。一般手順Bにしたがった後処理および精製によって黄色がかった樹脂としてトリチルエーテル(283mg)を得た。CHCl(4mL)中のトリチルエーテルの撹拌している溶液に、ZnBr(229mg、1.02mmol)およびトリエチルシラン(81μL、0.510mmol)を添加した。反応を、1.25時間後に、HO(100μL)を添加することによってクエンチした。一般式Bにしたがった後処理および精製によって、無色固体としてC−II(161mg、2段階で55%)を得た。
[α] 21=−21.3(c=0.56,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.82(t,J=7.0Hz,3H,H−10),0.86(m,1H,H−4),0.98(m,1H,H−7),1.15(d,F5,F6=6.5Hz,3H,FucH−6),1.09−1.37(m,7H,H−3,H−5,H−6,H−8,H−8,H−9,H−9),1.66(m,1H,H−5),1.81(m,1H,H−4),1.98(m,1H,H−6),2.10(m,1H,H−7),2.94(t,J=9.3Hz,1H,H−2),3.36(m,1H,H−1),3.68(m,1H,FucH−4),3.98(dd,F3,F4=2.6Hz,F2,F3=10.2Hz,1H,FucH−3),4.09−4.14(m,2H,FucH−2,FucH−5),4.65,4.70,4.75,4.78,4.85(5 m,5H,3CHPh),4.98−5.00(m,2H,FucH−1,1CHPh),7.25−7.39(m,15H,3C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:14.11(C−10),16.57(FucC−6),22.72(C−9),23.19(C−5),29.03(C−8),30.26(C−4),31.24(C−7),32.55(C−6),41.18(C−3),67.54(FucC−5),72.97(CHPh),73.26(C−1),73.39(CHPh),74.84(CHPh),76.38(FucC−2),77.60(FucC−4),78.80(FucC−3),91.47(C−2),98.31(FucC−1),127.40,127.45,127.52,127.61,127.86,128.20,128.21,128.33,128.38,138.32,138.44,138.79(18C,3C);C3748(588.77)の元素分析計算値:C 75.48,H 8.22;実測値:C 75.55,H 8.28。
{(1R,2R,3S)−2−[(2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−3−ブチル−シクロヘキシ−1−イル}2,4,6−トリ−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(C−III)。
一般手順Cにしたがって、無水CHCl(8mL)中のチオグリコシドA−VI(218mg、0.279mmol)およびグリコシル受容体C−II(126mg、0.215mmol)を、活性化した3Åモレキュラーシーブ(2g)に注射器で添加した。CHCl(4mL)中のDMTST(166mg、0.644mmol)および活性化した3Åモレキュラーシーブ(1g)の懸濁液を、第2のフラスコ中に調製した。両方の懸濁液を、室温で4.5時間撹拌し、次いで、DMTST懸濁液を、いくらかのさらなるCHCl(2mL)と共に、もう一方の懸濁液に注射器で添加した。反応を、65.5時間後に停止し、一般手順Cにしたがった後処理および精製によって、無色泡沫としてC−III(224mg、80%)を得た。
[α] 21=−46.7(c=0.49,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.45−1.84(m,26H,CyCH,nBuCy),0.80(d,J=6.8Hz,3H,nBu),1.40(d,J=6.5Hz,3H,FucH−6),3.36(t,J=8.5Hz,1H,H−2),3.52(s,1H,FucH−4),3.54(m,1H,H−1),3.83(dd,G3,G4=3.0Hz,G2,G3=9.8Hz,1H,GalH−3),3.92(m,1H,GalH−5),4.01(dd,F1,F2=3.2Hz,F2,F3=10.3Hz,1H,FucH−2),4.04(dd,F3,F4=2.0Hz,F2,F3=10.4Hz,1H,FucH−3),4.13(dd,J=4.6,7.8Hz,1H,LacH−2),4.28(dd,G5,G6a=6.7Hz,G6a,G6b=11.4Hz,1H,GalH−6),4.28(m,1H,CHPh),4.39(dd,G5,G6b=5.8Hz,G6a,G6b=11.4Hz,1H,GalH−6),4.52(m,1H,CHPh),4.56(d,G1,G2=8.1Hz,1H,GalH−1),4.65,4.68,4.74,4.76(4 m,4H,CHPh),4.79(m,1H,FucH−5),5.01(d,F1,F2=3.0Hz,1H,FucH−1),5.05,5.11(2 m,2H,CHPh),5.61(m,1H,GalH−2),5.85(m,1H,GalH−4),7.20−7.36,7.42−7.46,7.52−7.59,8.04−8.13(4 m,35H,7C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:14.26(CHCHCHCH),16.81(FucC−6),21.84,22.95,25.46,25.71,26.07,28.34,28.55,30.20,30.39,32.61,33.19,33.39,40.48,42.80(14C,CyCH,nBuCy),62.52(GalC−6),66.37(FucC−5),66.63(CHPh),70.15(GalC−4),71.45(GalC−5),72.11(CHPh),72.21(GalC−2),73.89,74.92(2CHPh),76.17(FucC−2),78.05(GalC−3),78.38(LacC−2),78.76(C−2),79.23(FucC−4),79.75(FucC−3),80.79(C−1),97.71(FucC−1),100.03(GalC−1),126.95,127.04,127.21,127.30,127.80,128.04,128.09,128.15,128.39,128.44,128.48,128.49,128.54,129.66,129.71,129.75,129.92,129.94,133.03,133.16,133.25,135.42,138.70,138.99,139.16(42C,7C),164.56,166.09,166.21,172.47(4C=O);C809016(1307.58)の元素分析計算値:C 73.49,H 6.94;実測値:C 73.16,H 6.93。
{(1R,2R,3S)−3−ブチル−2−[(6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−シクロヘキシ−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシドナトリウム塩(C−IV;図5)。
C−III(100mg、76.5μmol)を、一般手順Dにしたがって、ジオキサン/HO(4:1、3.75mL)中のPd(OH)/C(50mg、10%Pd)で水素化した。19時間後、この混合物を、セライトを通してろ過し、さらに30時間、新たなPd(OH)/C(50mg)で水素化した。この反応混合物を、セライトを通してろ過し、蒸発して乾燥した。残渣を、メタノール(5mL)中に再溶解し、ナトリウムメトキシド(0.191mmol)を添加した。室温で17時間撹拌後、反応を、酢酸(22μL)の添加によってクエンチした。この混合物を、真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(CHCl/メタノール/水、3.4:1:0.1から2:1:0.1)、次いで、Dowex 50(Na型)イオン交換カラム、Sephadex G15カラムで、精密ろ過およびジオキサンからの凍結乾燥で精製して、無色泡沫としてC−IV(32.3mg、56%)を得た。生物学的実験のために、少量を、分取逆相HPLCで精製して、無色針状結晶としてC−IVの遊離酸を得た。
C−IVナトリウム塩:[α] 21=−77.9(c=0.61,MeOH);H−NMR(MeOD,500.1MHz) δ:0.47−1.89(m,25H,CyCH,nBu,Cy),0.88(t,J=7.1Hz,3H,nBu),1.31(d,J=6.5Hz,3H,FucH−6),2.00(m,1H,H−6),3.24(t,J=8.9Hz,1H,H−2),3.56−3.60(m,2H,GalH−5,GalH−3),3.65(m,1H,H−1),3.72−3.77(m,4H,GalH−6,FucH−2,FucH−4,LacH−2),3.80(dd,G5,G6b=6.9Hz,G6a,G6b=11.5Hz,1H,GalH−6),3.88(dd,F3,F4=3.3Hz,F2,F3=10.3Hz,1H,FucH−3),3.95(m,1H,GalH−4),4.68(d,G1,G2=8.1Hz,1H,GalH−1),4.85(m,1H,FucH−5),4.94(d,F1,F2=4.0Hz,1H,FucH−1),5.41(dd,G1,G2=8.5Hz,G2,G3=9.2Hz,1H,GalH−2),7.48−7.51,7.60−7.63,8.07−8.09(3 m,5H,C);13C−NMR(MeOD,125.8MHz) δ:14.48(nBu),16.72(FucC−6),23.27,23.92,26.57,26.82,27.41,29.83,30.04,31.69,31.86,33.06,34.44,35.41,43.54,44.30(14C,nBu,Cy,CHCy),63.06(GalC−6),67.70(GalC−4),67.84(FucC−5),70.21(FucC−2),71.34(FucC−3),73.08(GalC−2),73.90(FucC−4),75.92(GalC−5),80.69(LacC−2),80.41(C−1),81.37(C−2),83.69(GalC−3),99.91(FucC−1),100.53(GalC−1),129.60,130.84,131.76,134.23(6C,C),166.87(C=O),183.26(COOH);HR−MS(ESI) m/z:C3858NaO14 [M+H]の計算値:761.3719;実測値:761.3710(1.2 ppm)。
C−IV遊離酸:H−NMR(MeOD,500.1MHz) δ:0.54−1.91(m,25H,CyCH,nBu,Cy),0.89(t,J=7.1Hz,3H,nBu),1.32(d,J=6.6Hz,3H,FucH−6),1.98(m,1H,H−6),3.23(t,J=8.9Hz,1H,H−2),3.56(m,1H,GalH−5),3.62(m,1H,H−1),3.66(dd,G3,G4=3.0Hz,G2,G3=9.8Hz,1H,GalH−3),3.70−3.75(m,3H,GalH−6,FucH−2,FucH−4),3.79(dd,G6b,G5=6.9Hz,G6a,G6b=11.3Hz,1H,GalH−6),3.85(dd,F3,F4=3.3Hz,F2,F3=10.3Hz,1H,FucH−3),3.97(m,1H,GalH−4),4.06(dd,J=2.9,9.9Hz,1H,LacH−2),4.67(d,G1,G2=8.1Hz,1H,GalH−1),4.88−4.92(m,2H,FucH−1,FucH−5),5.43(dd,G1,G2=8.2Hz,G2,G3=9.6Hz,1H,GalH−2),7.49−7.52,7.62−7.64,8.07−8.09(3 m,5H,C);13C−NMR(MeOD,125.8MHz) δ:14.48(nBu),16.74(FucC−6),23.38,23.90,26.54,26.72,27.28,29.83,29.99,31.71,31.81,33.12,34.19,35.07,42.78,44.51(14C,nBu,Cy,CHCy),62.69(GalC−6),67.79(2C,FucC−5,GalC−4),70.27(FucC−2),71.43(FucC−3),73.10(GalC−2),73.94(FucC−4),75.90(GalC−5),77.93(LacC−2),80.71(C−1),81.45(C−2),83.57(GalC−3),100.29(FucC−1),100.52(GalC−1),129.67,130.85,131.63,134.37(6C,C),166.77(C=O),178.84(COH)。
(実施例6)
{(1R,2R,3R)−2−[(6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−3−(2−メトキシカルボニル−エチル)−シクロヘキシ−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(D−III;図6)
[(1R,2R,3R)−1−ヒドロキシ−3−(2−メトキシカルボニル−エチル)−シクロヘキシ−2−イル]2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシド(D−I)。
A−IV(106mg、0.189mmol)を、CHCl(5mL)に溶解し、第2世代グラブス触媒(16.0mg、18.8μmol)およびアクリル酸メチル(171μL、1.90mmol)を添加した。この反応物を、9日間還流下で加熱した。1日、2日および7日後、さらなる第2世代グラブス触媒(各16.0mg、18.8μmol)およびアクリル酸メチル(各171μL、1.90mmol)を添加した。この混合物を、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、5:1から4:1)で精製してE/Z混合物(53.9mg)を得、これを、水素化に直接使用した。THF(4mL)中のE/Z混合物の溶液を、アルゴン下でPd/C(28.0mg、10%Pd)に添加した。この混合物を、室温で,大気圧下で水素化した。30分後、この反応物を、セライトを通してろ過し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、3:1から2:1)で精製して、茶色がかった油としてD−I(29.1mg、25%)を得た。
[α] 21=−21.2(c=1.46,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.94(m,1H),1.14(d,F6,F5=6.5Hz,3H,FucH−6),1.19−1.28(m,2H),1.35−1.47(m,2H),1.67(m,1H),1.74(m,1H),1.99(m,1H),2.29−2.36(m,3H),2.97(t,J=9.2Hz,1H,H−2),3.36(m,1H,H−1),3.57(s,3H,Me),3.67(m,1H,FucH−4),3.98(dd,F3F4=2.4Hz,F2F3=10.2Hz,1H,FucH−3),4.09−4.13(m,2H,FucH−2,FucH−5),4.65,4.71,4.76,4.78,4.85(5 m,5H,CHPh),4.96(d,F1F2=3.4Hz,1H,FucH−1),4.99(1 m,1H,CHPh),7.25−7.41(m,15H,3C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:16.50(FucC−6),23.03,27.48,30.37,32.02,32.33(5C),40.72(C−3),51.30(Me),67.64(FucC−5),72.97,73.00(CHPh,C−1),73.48,74.82(2CHPh),76.01(FucC−2),77.50(FucC−4),78.84(FucC−3),91.25(C−2),98.33(FucC−1),127.43,127.47,127.58,127.62,127.92,128.19,128.28,128.34,128.36,138.23,138.36,138.73(18C,3C),174.33(COOMe);HR−MS(ESI) m/z:C3746NaO [M+Na]の計算値:641.3085;実測値:641.3080(0.8 ppm)。
{(1R,2R,3R)−2−[(2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−3−(2−メトキシカルボニル−エチル)−シクロヘキシ−1−イル}2,4,6−トリ−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(D−II)
一般手順Cにしたがって、無水CHCl(4mL)中のチオグリコシドA−VI(47.9mg、61.3μmol)およびグリコシル受容体D−I(29.1mg、47.0μmol)を、活性化した3Åモレキュラーシーブ(500mg)に注射器で添加した。CHCl(2mL)中のDMTST(37.6mg、146μmol)および活性化した3Åモレキュラーシーブ(250mg)の懸濁液を、第2のフラスコ中に調製した。両方の懸濁液を、室温で4時間撹拌し、次いで、DMTST懸濁液を、いくらかのさらなるCHCl(1mL)と一緒に、もう一方の懸濁液に注射器で添加した。反応を、65.5時間後に停止し、一般手順Cにしたがった後処理およびカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、4:1から3:1)による精製によって、無色泡沫としてD−II(49.5mg、79%)を得た。
[α] 21=−38.1(c=0.59,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.45−1.57(m,19H,CyCH,Cy),1.37(d,J=6.4Hz,3H,FucH−6),1.61(m,1H,(CHCOMe),1.82(m,1H,H−6),2.13−2.26(m,3H,(CHCOMe),3.39(t,J=8.1Hz,1H,H−2),3.51(s,1H,FucH−4),3.53−3.56(m,4H,H−1,Me),3.84(dd,G3,G4=3.3Hz,G2,G3=9.9Hz,1H,GalH−3),3.93(m,1H,GalH−5),3.98−4.03(m,2H,FucH−2,FucH−3),4.13(dd,J=4.5,8.0Hz,1H,LacH−2),4.28(dd,G5,G6a=7.2Hz,G6a,G6b=11.4Hz,1H,GalH−6),4.31(m,1H,CHPh),4.38(dd,G5,G6b=5.6Hz,G6a,G6b=11.4Hz,1H,GalH−6),4.54(m,1H,CHPh),4.55(d,G1,G2=8.0Hz,1H,GalH−1),4.66−4.71(m,3H,CHPh,FucH−5),4.73,4.77(2 m,2H,CHPh),5.02(d,F1,F2=2.3Hz,1H,FucH−1),5.05,5.12(2 m,2H,CHPh),5.60(m,1H,GalH−2),5.85(m,1H,GalH−4),7.19−7.34,7.42−7.47,7.53−7.59,8.03−8.13(4 m,35H,7C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:16.78(FucC−6),21.18,25.44,25.66,25.70,26.05,27.84,31.26,32.57,33.19,33.38,40.45(12C,CyCH,Cy,(CHCOMe),41.94(C−3),51.42(COMe),62.54(GalC−6),66.50(FucC−5),66.62(CHPh),70.09(GalC−4),71.48(GalC−5),72.24(2C,CHPh,GalC−2),73.79,74.90(2CHPh),76.26(FucC−2),77.91(GalC−3),78.34,78.38(LacC−2,C−2),79.09(FucC−4),79.53(FucC−3),80.22(C−1),97.70(FucC−1) 99.93(GalC−1),126.96,127.06,127.23,127.29,127.83,128.04,128.06,128.08,128.15,128.38,128.44,128.48,128.53,128.57,129.62,129.65,129.69,129.74,129.86,129.88,129.94,129.99,133.05,133.19,133.24,135.39,138.64,138.99,139.07(42C,7C),164.55,166.06,166.17,172.45,174.02(5C=O);C808818(1337.54)の元素分析計算値:C 71.84,H 6.63;実測値:C 71.70,H 6.73。
{(1R,2R,3R)−2−[(6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−3−(2−メトキシカルボニル−エチル)−シクロヘキシ−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(D−III;図6)。
D−III(46.0mg、34.4μmol)を、一般手順Dにしたがって、ジオキサン/HO(4:1、3.75mL)中のPd(OH)/C(25mg、10%Pd)で水素化した。42時間後、この混合物を、セライトを通してろ過し、さらに24時間、新たなPd(OH)/C(27mg)で水素化した。この反応混合物を、セライトを通してろ過し、蒸発して乾燥した。残渣を、メタノール(3mL)に再溶解し、ナトリウムメトキシド(55μlのMeOH中の51.6μmol)を添加した。室温で16時間撹拌後、反応を、酢酸(6μL)の添加によってクエンチした。この混合物を、真空中で濃縮し、分取逆相HPLCで精製して、無色固体としてD−III(19.2mg、73%)を得た。
[α] 21=−78.3(c=0.63,MeOH);H−NMR(MeOD,500.1MHz) δ:0.55−0.75(m,4H,CyCH),0.84−0.96(m,2H,CyCH,H−4),1.04(m,1H,H−6),1.14(m,1H,H−5),1.21−1.36(m,5H,CyCH),1.32(d,J=6.6Hz,3H,FucH−6),1.39−1.60(m,6H,CyCH,H−3,H−5,(CHCOMe),1.66(m,1H,H−4),1.97(m,1H,H−6),2.18−2.38(m,3H,CyCH,(CHCOMe),3.27(t,J=8.4Hz,1H,H−2),3.57(m,1H,GalH−5),3.63−3.68(m,5H,CH,GalH−3,H−1),3.71−3.75(m,3H,GalH−6,FucH−2,FucH−4),3.79(dd,G5,G6b=6.8Hz,G6a,G6b=11.3Hz,1H,GalH−6),3.84(dd,F3,F4=3.3Hz,F2,F3=10.2Hz,1H,FucH−3),3.98(m,1H,GalH−4),4.07(dd,J=3.0,9.9Hz,1H,LacH−2),4.67(d,G1,G2=8.1Hz,1H,GalH−1),4.83(m,1H,FucH−5),4.92(m,1H,FucH−1),5.43(dd,G1,G2=8.2Hz,G2,G3=9.6Hz,1H,GalH−2),7.49−7.52,7.62−7.65,8.08−8.09(3 m,5H,C);13C−NMR(MeOD,125.8MHz) δ:16.73(FucC−6),22.77(C−5),26.55,26.73,27.28,27.34(4C,CyCH),29.49(C−4),31.34(C−6),32.16((CHCOMe),33.13,34.20,35.07(3C,CyCH),42.78((CHCOMe),43.52(C−3),52.03(Me),62.62(GalC−6),67.81(GalC−4),67.89(FucC−5),70.25(FucC−2),71.41(FucC−3),73.09(GalC−2),73.90(FucC−4),75.92(GalC−5),77.98(LacC−2),80.36(C−1),80.96(C−2),83.50(GalC−3),100.34(FucC−1),100.50(GalC−1),129.68,130.85,131.62,134.39(6C,C),166.77,176.09,178.86(3C=O);C385616(768.84)+1 1/2HOの元素分析計算値:C 57.35,H 7.47;実測値:C 57.57,H 7.36;HR−MS(ESI) m/z:C3856NaO16 [M+Na]の計算値:791.3461;実測値:791.3463(0.3 ppm)。
(実施例7)
{(1R,2R,5R)−5−TERT−ブチル−2−[(6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−シクロヘキシ−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(E−XI;図7)
rac−(1S,2R,5S)−5−tert−ブチル−2−ヒドロキシシクロヘキシルベンゾエート(rac−E−IV)およびrac−(1S,2R,4S)−4−tert−ブチル−2−ヒドロキシシクロヘキシルベンゾエート(rac−E−V)。
4−tert−ブチルカテコール(E−I)(2.02g、12.2mmol)、Rh/Al(98.9mg)、シクロヘキサン(4mL)およびTHF(0.5mL)を、室温で、5bar下で水素化した。24時間後、この混合物を、セライトを通してろ過し、蒸発して乾燥した。残渣を、シリカ上のMPLC(CHCl/酢酸エチル、3:1から1:3)で精製して、白色固体としてシン−ジオールの混合物(1.64g、78%、rac−E−II:rac−E−III、1.4:1)を得た。この混合物(1.64g、9.55mmol)およびジブチルスズ酸化物(2.37g、9.52mmol)を、CHCl(50mL)に溶解し、0℃に冷却した。EtN(2.68mL、19.2mmol)および塩化ベンゾイル(1.32mL、11.45mmol)を、ゆっくりと注射器で添加した。この混合物を、3時間、室温に温め、次いで、MeOH(2mL)でクエンチした。溶媒を、真空中で蒸発し、粗製残渣を、シリカ上のMPLC(トルエン/酢酸エチル、10:0から10:1)で精製して、白色固体としてrac−E−IV(1.15g、44%)およびrac−E−V(688mg,26%)を得た。
rac−E−IV:H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.90(s,9H,tBu),1.23(m,1H,H−5),1.42(m,1H,H−4),1.50−1.57(m,2H,H−3,H−4),1.68(m,1H,H−6),1.85(m,1H,H−6),2.04(m,1H,H−3),4.17(m,1H,H−2),5.05(ddd,J=2.7,4.7,11.9Hz,1H,H−1),7.44−7.47,7.56−7.59,8.05−8.07(3 m,5H,C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:19.59(C−4),26.42(C−6),27.51(3C,tBu),30.57(C−3),32.49(tBu),46.35(C−5),67.10(C−2),76.47(C−1),128.39,129.58,130.27,133.07(6C,C),165.62(C=O);HR−MS(ESI) m/z:C1724NaO [M+Na]の計算値:299.1618;実測値:299.1621(1.0 ppm)。
rac−E−V:H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.89(s,9H,tBu),1.18(m,1H,H−5),1.34(m,1H,H−3),1.56(m,1H,H−4),1.83−1.98(m,3H,H−5,H−6),2.04(m,1H,H−3),4.25(m,1H,H−2),4.98(ddd,J=2.8,4.9,11.7Hz,1H,H−1),7.44−7.47,7.56−7.59,8.04−8.06(3 m,5H,C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:25.07(C−5),25.27(C−6),27.48(3C,tBu),31.91(tBu),31.98(C−3),39.43(C−4),68.14(C−2),75.87(C−1),128.39,129.58,130.28,133.06(6C,C),165.72(C=O);HR−MS(ESI) m/z:C1724NaO [M+Na]の計算値:299.1618;実測値:299.1621(1.0 ppm)。
rac−(1R,2R,4R)−2−(ベンゾイルオキシ)−4−tert−ブチルシクロヘキシル3,5−ジニトロベンゾエート(rac−E−VI)
rac−E−IV(400mg、1.45mmol)、トリフェニルホスフィン(1.14g、4.33mmol)および3,5−ジニトロ安息香酸(921mg、4.34mmol)を、トルエン(25mL)に溶解した。ジエチルアゾジカルボキシレート(680μL、4.32mmol)を、この反応物に注射器でゆっくりと添加した。この混合物を、50℃に温め、1日撹拌した。溶媒を、真空中で蒸発し、残渣を、少量のCHClに再溶解し、シリカ上のMPLC(石油エーテル/酢酸エチル、10:0から10:1)で精製して、rac−E−VI(428mg、63%)を得、白色固体として出発原料rac−E−IV(103mg、26%)を回収した。
H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.93(s,9H,tBu),1.25−1.47(m,3H,H−3,H−4,H−5),1.68(m,1H,H−6),1.94(m,1H,H−5),2.29−2.35(m,2H,H−3,H−6),5.27(ddd,J=4.9,9.7,11.4Hz,1H,H−1),5.35(ddd,J=4.7,9.9,10.5Hz,1H,H−2),7.36−7.39,7.48−7.52,7.96−7.98(3 m,5H,C),9.06,9.14−9.15(2 m,3H,C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:24.79(C−5),27.52(3C,tBu),29.76(C−6),31.79(C−3),32.36(tBu),45.73(C−4),74.80(C−2),77.55(C−1),122.31,128.39,129.44,129.58,129.74,133.17,133.81,148.54(12C,C,C),162.16,165.89(2C=O);HR−MS(ESI) m/z:C2426NaO [M+Na]の計算値:493.1581;実測値:493.1582(0.2 ppm)。
rac−(1R,2R,5R)−5−tert−ブチル−2−ヒドロキシシクロヘキシルベンゾエート(rac−E−VII)。
rac−E−VI(135mg、0.287mmol)を、MeOH(5mL)に懸濁した。EtN(1mL)を添加し、この反応物を1時間撹拌した。溶媒を、真空中で蒸発し、残渣を、シリカ上のMPLC(トルエン/酢酸エチル、6:0から6:1)で精製して、白色固体としてrac−E−VII(63.2mg、80%)を得た。
H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.88(s,9H,tBu),1.12(m,1H,H−4),1.19−1.32(m,2H,H−5,H−6),1.41(m,1H,H−3),1.80(m,1H,H−4),2.12−2.18(m,2H,H−3,H−6),3.69(ddd,J=4.9,9.3,11.3Hz,1H,H−2),4.88(ddd,J=4.7,9.4,10.7Hz,1H,H−1),7.43−7.46,7.55−7.58,8.06−8.07(3 m,5H,C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:24.89(C−4),27.54(3C,tBu),31.44(C−6),32.28(tBu),32.61(C−3),46.01(C−5),73.33(C−2),79.47(C−1),128.34,129.64,130.23,133.05(6C,C),166.82(C=O);HR−MS(ESI) m/z:C1724NaO [M+Na]の計算値:299.1618;実測値:299.1619(0.3 ppm)。
[(1R,2R,5R)−5−tert−ブチル−1−ヒドロキシ−シクロヘキシ−2−イル]2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−およびβ−L−ガラクトピラノシド(E−VIII)および[(1S,2S,5S)−5−tert−ブチル−1−ヒドロキシ−シクロヘキシ−2−イル]2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシド(E−IX)。
CHCl(4mL)およびDMF(1mL)中のrac−E−VII(76.9mg、0.278mmol)、A−VI(202mg、0.421mmol)、BuNBr(274mg、0.850mmol)および粉末4Åモレキュラーシーブ(1g)の混合物を、アルゴン下、室温で3.5時間撹拌した。次いで、CuBr(188mg、0.844mmol)を添加し、この反応混合物を、室温で11時間撹拌した。この反応混合物を、セライトを通してろ過し、ろ液を、CHCl(30mL)で希釈した。有機層を、飽和水性NaHCOおよびブライン(各30mL)で連続的に洗浄し、水層を、CHCl(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、ろ過し、トルエンと共に同時蒸発して乾燥した。残渣を、シリカ上のMPLC(石油エーテル/CHCl/ジエチルエーテル、2:1:0から2:1:1)で精製して、フコシル化されたジアステレオマーを得た。メタノール/水(5:1、6mL)中のこれらのジアステレオマーの撹拌している溶液に、水酸化リチウム(200mg)を添加し、この混合物を、50℃に温めた。4時間撹拌後、この反応混合物を、CHCl(30mL)で希釈し、有機層を、ブライン(50mL)で洗浄した。水層を、CHCl(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮した。残渣を、シリカ上のMPLC(石油エーテル/酢酸エチル、4:0から4:1)で精製して、アノマー混合物としてE−VIII(72.1mg、44%、α:β=1:0.12、2段階の収率)および純粋なα−アノマーとしてE−IX(63.0mg、38%、2段階の収率)を得た。
α−E−VIII:[α] 21=−41.3(c=0.31,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.86(s,9H,tBu),0.97−1.38(m,7H,FucH−6,H−3,H−4,H−5,H−6),1.74(m,1H,H−4),1.99−2.06(m,2H,H−3,H−6),3.22(m,1H,H−2),3.47(m,1H,H−1),3.70(m,1H,FucH−4),3.94(dd,F3,F4=2.4Hz,F2,F3=10.1Hz,1H,FucH−3),4.05−4.09(m,2H,FucH−2,FucH−5),4.65,4.66,4.75,4.82,4.87(5 m,5H,CHPh),4.97−5.00(m,2H,FucH−1,CHPh),7.26−7.41(m,15H,3C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:16.65(FucC−6),25.17(C−4),27.55(3C,tBu),29.54(C−3),32.19(tBu),33.63(C−6),45.82(C−5),66.97(FucC−5),73.15,73.33(2CHPh),73.52(C−1),74.86(CHPh),76.16(FucC−2),77.41(FucC−4),79.21(FucC−3),84.09(C−2),96.33(FucC−1),127.40,127.48,127.64,127.69,127.90,128.21,128.35,128.44,138.41,138.50,138.81(18C,3C);HR−MS(ESI) m/z:C3748NaO [M+Na]の計算値:611.3343;実測値:611.3346(0.5 ppm)。
E−IX:[α] 21=−40.7(c=0.38,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.85(s,9H,tBu),1.01−1.17(m,6H,FucH−6,H−4,H−5,H−6),1.29(m,1H,H−3),1.70(m,1H,H−4),1.97−2.04(m,2H,H−3,H−6),3.17(m,1H,H−2),3.45(m,1H,H−1),3.69(m,1H,FucH−4),3.96−4.05(m,3H,FucH−2,FucH−3,FucH−5),4.66,4.73,4.76,4.81,4.87,4.97(6 m,6H,CHPh),4.98(m,1H,FucH−1),7.26−7.41(m,15H,3C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:16.69(FucC−6),25.32(C−4),27.58(3C,tBu),31.26(C−3),32.25(tBu),32.88(C−6),45.78(C−5),66.57(FucC−5),72.63,74.19(2CHPh),74.66(C−1),74.80(CHPh),76.33(FucC−2),77.40(FucC−4),80.01(FucC−3),87.22(C−2),101.01(FucC−1),127.34,127.52,127.58,127.84,128.18,128.22,128.34,128.39,128.47,137.95,138.53,138.65(18C,3C)。
{(1R,2R,5R)−2−[(2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−5−tert−ブチル−シクロヘキシ−1−イル}2,4,6−トリ−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(E−X)。
一般手順Cにしたがって、無水CHCl(4mL)中のチオグリコシドA−VI(125mg、0.161mmol)およびグリコシル受容体E−VIII(71.4mg、0.121mmol)を、活性化した4Åモレキュラシーブ(1g)に注射器で添加した。CHCl(2mL)中のDMTST(120mg、0.465mmol)および活性化した4Åモレキュラシーブ(500mg)の懸濁液を、第2のフラスコ中に調製した。両方の懸濁液を、室温で2時間撹拌した後、DMTST懸濁液を、いくらかのさらなるCHCl(1mL)と一緒に、もう一方の懸濁液に注射器で添加した。反応を、45時間後に停止し、一般手順Cにしたがって後処理した。粗生成物を、シリカ上のMPLC(トルエン/酢酸エチル、11.5:0から11.5:1)で精製して、無色泡沫としてE−X(107mg、68%)を得た。
[α] 21=−57.9(c=0.50,CHCl);H−NMR(CDCl,500.1MHz) δ:0.46−1.43(3 m,17H,CyCH,Cy),0.58(s,9H,tBu),1.36(d,J=6.0Hz,3H,FucH−6),1.60(m,1H,H−4),1.81(m,1H,H−6),1.99(m,1H,H−3),3.45(m,1H,H−2),3.55(m,1H,H−1),3.58(s,1H,FucH−4),3.87−3.90(m,2H,GalH−3,GalH−5),3.97−4.04(m,2H,FucH−2,FucH−3),4.16(m,1H,LacH−2),4.29(m,2H,GalH−6),4.39(m,1H,CHPh),4.55−4.57(m,2H,GalH−1,CHPh),4.63(m,1H,CHPh),4.69−4.74(m,2H,CHPh),4.79−4.83(m,2H,FucH−5,CHPh),4.88(d,F1,F2=2.1Hz,1H,FucH−1),5.04,5.13(2 m,2H,CHPh),5.56(m,1H,GalH−2),5.91(m,1H,GalH−4),7.17−7.35,7.39−7.48,7.54−7.55,8.04−8.11(m,35H,7C);13C−NMR(CDCl,125.8MHz) δ:16.62(FucC−6),24.43(C−4),25.40,25.71,26.06(3C,CyCH),27.19(3C,tBu),28.97(C−3),31.95(tBu),32.23(C−6),32.49,33.17,33.44(3C,CyCH),40.44(CyCH),45.50(C−5),62.21(GalC−6),65.98(FucC−5),66.58(CHPh),69.86(GalC−4),71.19(GalC−5),72.53,72.56(GalC−2,CHPh),73.02(CHPh),74.90(CHPh),75.25(C−2),76.44(FucC−2),77.51(GalC−3),78.08(LacC−2),79.24(FucC−4),79.64(FucC−3),81.37(C−1),94.16(FucC−1),100.24(GalC−1),126.87,126.95,127.22,127.38,127.93,127.95,128.03,128.15,128.34,128.42,128.47,128.50,129.64,129.74,129.83,129.88,129.91,133.04,133.16,133.21,135.43,138.86,139.08,139.14(42C,7C),164.56,165.65,166.11,172.47(4C=O);C809016(1307.56)の元素分析計算値:C 73.48,H 6.94;実測値:C 73.50,H 6.95。
{(1R,2R,5R)−5−tert−ブチル−2−[(6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−シクロヘキシ−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(E−XI;図7)。
E−X(102mg、77.9μmol)、Pd(OH)/C(49.4mg)、ジオキサン(3mL)および水(0.75mL)の混合物を、室温で、4bar下で水素化した。37時間後、TLC対照が、反応の完了を示し、この混合物を、セライトでろ過し、蒸発して乾燥した。残渣を、メタノール(5mL)に再溶解し、ナトリウムメトキシド(255μLのMeOH中の0.195mmol)を添加した。室温で14時間撹拌後、反応を、酢酸(23μL)の添加によってクエンチした。この混合物を、真空中で濃縮し、分取逆相HPLCで精製して、白色固体として化合物E−XI(50.9mg、88%)を得た。
[α] 21=−93.2(c=0.91,MeOH);H−NMR(MeOD,500.1MHz) δ:0.60−0.77(m,5H,H−6,CyCH),0.65(s,9H,tBu),0.84(m,1H,H−4),0.93(m,1H,CyCH),1.01(m,1H,H−5),1.15(m,1H,H−3),1.26(d,F5,F6=6.6Hz,3H,FucH−6),1.29−1.39(m,5H,CyCH),1.43(m,1H,CyCH),1.53(m,1H,CyCH),1.60−1.66(m,2H,H−4,CyCH),1.95(m,1H,H−6),2.05(m,1H,H−3),3.33(m,1H,H−2),3.56−3.61(m,2H,H−1,GalH−5),3.69−3.74(m,4H,FucH−2,FucH−4,GalH−3,GalH−6),3.79(m,G6b,G5=6.9Hz,G6a,G6b=11.3Hz,1H,GalH−6),3.91(dd,F3,F4=3.4Hz,F2,F3=10.1Hz,1H,FucH−3),4.00(m,1H,GalH−4),4.10(dd,J=2.9,10.0Hz,1H,LacH−2),4.67(d,G1,G2=8.0Hz,1H,GalH−1),4.77(m,1H,FucH−5),4.82(d,F1,F2=3.8Hz,1H,FucH−1),5.36(dd,G1,G2=8.0Hz,G2,G3=9.8Hz,1H,GalH−2),7.49−7.52(m,2H,C),7.61−7.64(m,1H,C),8.10−8.12(m,2H,C);13C−NMR(MeOD,125.8MHz) δ:16.53(FucC−6),25.74(C−4),26.60,26.82,27.30(3C,CyCH),27.78(3C,tBu),29.73(C−3),32.83(tBu),33.11(CyCH),33.74(C−6),34.26(LacC−4),35.12(CyCH),42.76(LacC−3),47.02(C−5),62.69(GalC−6),67.38(FucC−5),67.99(GalC−4),70.03(FucC−2),71.57(FucC−3),73.63(GalC−2),73.96(FucC−4),76.02(GalC−5),76.90(C−2),78.03(LacC−2),81.57(C−1),83.17(GalC−3),96.51(FucC−1),101.13(GalC−1),129.74,130.90,131.70,134.40(6C,C),166.83(C=O),178.78(COOH);HR−MS(ESI) m/z:C3858NaO14 [M+H]の計算値:761.3719;実測値:761.3723(0.5 ppm)。
(実施例8)
{(1R,2R,3S,5R)−2−[(デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−3,5−ジメチル−シクロヘキシ−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシドナトリウム塩(F−VI;図8)
[(1R,2R,3S,5R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−5−ヒドロキシメチル−3−メチル−シクロヘキシ−2−イル]2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシド(F−I)。
無水THF(2mL)中のX(137mg、0.191mmol)の溶液に、10分間かけて、アルゴン下で、0℃でTHF中の1MのLiAlH(667μL、0.667mmol)の溶液に添加した。1時間後、反応を、飽和水性(NHSO(0.5mL)でクエンチし、室温で1時間撹拌した。次いで、この混合物を、NaSOで乾燥し、ろ過し、溶媒を真空中で蒸発した。残渣のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、6:1)によってF−I(110mg、84%)を得た。
[α] 20=−51.3(c=0.335,CHCl);ESI−MS m/z:C4158NaOSi [M+Na]の計算値:713.38;実測値:713.35。
[(1R,2R,3S,5R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−5−クロロメチル−3−メチル−シクロヘキシ−2−イル]2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシド(F−II)。
アルゴン下で、無水DCE(1.5mL)中のF−I(105mg、0.152mmol)の溶液に、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロペニルアミン(43μL、0.304mmol)を一滴ずつ添加した。室温で45分間撹拌後、反応を、MeOH/25%水性NH(1:1、0.5mL)でクエンチし、蒸発して乾燥した。残渣のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、19:1)によりF−II(91mg、85%)を得た。
[α] 20=−46.3(c=2.20,CHCl);ESI−MS m/z:C4157ClNaOSi [M+Na]の計算値:731.34;実測値 731.42。
[(1R,2R,3S,5R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−3,5−ジメチル−シクロヘキシ−2−イル]2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシド(F−III)。
無水THF(1.5mL)中のF−II(89mg、0.125mmol)およびAIBN(21mg、0.127mmol)の溶液に、アルゴン下で、注射器で、新しく蒸留したBuSnH(366μL、1.38mmol)を添加した。90℃で90分間撹拌後、この混合物を、室温に冷却し、MeCN(5mL)に希釈した。この溶液を、ヘキサン(5mL)で洗浄し、層を分離した。ヘキサン層を、MeCN(2×5mL)で洗浄した。合わせたMeCN層を、真空中で蒸発し、残渣を、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル+4%酢酸エチル)で精製してF−III(60mg、71%)を得た。
[α] 20=−43.6(c=1.28,CHCl);ESI−MS m/z:C4158NaOSi [M+Na]の計算値:697.97;実測値 697.47。
[(1R,2R,3S,5R)−1−ヒドロキシ−3,5−ジメチル−シクロヘキシ−2−イル]2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシド(F−IV)。
F−III(70mg、0.104mmol)、THF(1.5mL)、AcOH(1.8mL)およびHO(1.5mL)の混合物を、80℃で4時間撹拌した。この混合物を、室温に冷却し、飽和水性NaHCO(約14mL)で中和し、DCM(15mL)で希釈し、水(15mL)で洗浄した。次いで、水層をDCM(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、ろ過し、蒸発して乾燥した。粗生成物のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、8:1)によってF−IV(40mg,68%)を得た。
[α] 20=−40.8(c=2.00,CHCl);ESI−MS m/z:C3544NaO [M+Na]の計算値:583.30;実測値 583.18。
{(1R,2R,3S,5R)−2−[(2,3,4−トリス−O−ベンジル−6−デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−3,5−ジメチル−シクロヘキシ−1−イル}2,4,6−トリ−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−ベンジルオキシカルボニル−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシド(F−V)。
DCM(2mL)中のF−IV(45mg、80.3μmol)、A−VI(85mg、108μmol)および活性化した粉末モレキュラーシーブ4Å(1g)の混合物を、アルゴン下、室温で4時間撹拌した。次いで、無水DCM(2mL)中のDMTST(83mg、0.321mmol)および活性化した粉末モレキュラーシーブ4Å(200mg)の予め撹拌した混合物(4時間、室温)を添加した。24時間後、この反応混合物を、セライト上でろ過し、ろ液をDCM(10mL)で希釈した。有機層を、飽和水性NaHCOおよびブライン(各5mL)で洗浄し、水層を、DCM(2×5ml)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥し、ろ過し、蒸発して乾燥した。残渣を、シリカ上のカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、6:1)で精製してF−V(63mg、62%)を得た。
[α] 20=−47.0(c=2.17,CHCl);ESI−MS m/z:C7886NaO16 [M+Na]の計算値:1301.58;実測値 1301.64。
{(1R,2R,3S,5R)−2−[(デオキシ−α−L−ガラクトピラノシル)オキシ]−3,5−ジメチル−シクロヘキシ−1−イル}2−O−ベンゾイル−3−O−[(1S)−1−カルボキシ−2−シクロヘキシル−エチル]−β−D−ガラクトピラノシドナトリウム塩(F−VI;図8)。
F−V(50mg、39.1μmol)、Pd(OH)/C(27mg、10%Pd)、ジオキサン(1.5mL)および水(400μL)の混合物を、5barで、パールシェーカー(Parr−shaker)中で水素化した。4時間後、この混合物を、セライト上でろ過し、蒸発して乾燥した。残渣を、MeOH(3mL)に再溶解し、NaOMe(160μLのMeOH中の97.8μmol)を添加した。室温で16時間撹拌後、反応を、AcOH(10μL)でクエンチし、真空中で濃縮し、分取逆相HPLCで精製した。凍結乾燥した生成物を、水中に再溶解し、1当量のNaOHを添加した。この溶液を、水から凍結乾燥して、白色固体としてF−VI(23.3mg、80%)を得た。
[α] 20=−89.0(c=1.16,HO);ESI−MS m/z:C3654NaO14 [M+H]の計算値:733.34;実測値 733.41。
(実施例9)
化合物G−IVの合成(図12)
中間体G−IIの合成:化合物XXII(100mg;実施例2)を、室温で2時間、EtOH(2ml)中の0.01NのNaOEtで処理し、AcOHで中和し、この溶液を蒸発して乾燥した。残渣を、カラムクロマトグラフィーで精製してG−II(47mg)を得た。
中間体G−IIIの合成:化合物G−II(250mg)を、ジオキサン−水(10:1、6.6ml)に溶解し、水素雰囲気下で終夜、10%のPd/Cで処理した。固体を、ろ別し、ろ液を蒸発して乾燥した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製して化合物G−III(100mg)を得た。
化合物G−IVの合成:NHOH・HCl(64mg)を、HO(0.5ml)に溶解した。この溶液に、HO(0.5ml)中のNaOH(70mg)の溶液を添加した。MeOH(0.5ml)中の化合物G−III(25mg)を、室温で撹拌しながら上記溶液に添加した。この混合物を、室温で15分撹拌し、次いで、1NのHCl溶液を添加することによってpH7.0に中和した。溶媒を、蒸発除去し、残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製して化合物G−IVを得た。
(実施例10)
化合物H−IVの合成(図13)
中間体H−IIの合成:化合物F−V(100mg;実施例8)を、室温で2時間、EtOH(2ml)中の0.01NのNaOEtで処理し、AcOHで中和し、この溶液を、蒸発して乾燥した。残渣を、カラムクロマトグラフィーで精製してH−II(55mg)を得た。
中間体H−IIIの合成:化合物H−II(125mg)を、ジオキサン−水(10:1、6.6ml)に溶解し、水素雰囲気下で終夜、10%のPd/Cで処理した。固体を、ろ別し、ろ液を蒸発して乾燥した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製して化合物H−III(75mg)を得た。
化合物H−IVの合成:化合物H−IIIを、G−IVの合成について記載されたものと同じ方法で処理してH−IVを得た。
(実施例11)
ペグ化模倣体の合成(図10)
図10の第2の化合物の合成
図10の第1の化合物(100mg)を、アルゴン下でエチレンジアミンと混合した。得られた混合物を、70℃で7時間加熱した。蒸発後、残渣を、C−18カラムで精製して、55mgの第2の化合物を得た。収率68%
図10の第2の化合物のペグ化
第2の化合物(5mg)を、DMF(2mL)中のmPEG−ニトロフェニルカーボネート(5K)75mg、トリエチルアミン5ulと混合した。得られた混合物を、室温で3時間撹拌した。溶媒を、減圧除去した。残渣を、C−18で精製して40mgの生成物を得た。
(実施例12)
四量体ペグ化模倣体の合成(図11)
実施例11からの第2の化合物(20mg)を、200mgの4アームPEGグルタミジルスクシネート、トリエチルアミン5ulおよびDMF2mLと混合した。得られた混合物を、室温で2時間撹拌した。溶媒を除去した後、残渣を、HPLCで精製して生成物を得た。
(実施例13)
E−セレクチンアッセイ
E−セレクチンプロトコル:E−セレクチンの糖模倣体アンタゴニストを選別する阻害アッセイは、競合結合アッセイであり、これによって、IC50値の測定が可能になる。一時的に、E−セレクチン/Igキメラを、96ウェルマイクロタイタープレート中における37℃で2時間のインキュベーションで固定する。非特異的結合を減少させるために、ウシ血清アルブミンを、各ウェルに添加し、室温で2時間インキュベートする。プレートを洗浄し、試験化合物の連続希釈物を、ビオチン化sLeポリアクリルアミドのストレプトアビジン/西洋わさびペルオキシダーゼとの複合体の存在下でウェルに添加し、室温で2時間インキュベートする。洗浄後に固定されたE−セレクチンに結合しているsLeの量を測定するために、ペルオキシダーゼ基質、3,3,5,5テトラメチルベンジジン(TMB)を添加した。3分後、この酵素反応を、HPOの添加により停止し、450nmの波長における光の吸収を測定する。結合を50%だけ阻害するのに必要な試験化合物の濃度を、それぞれの糖模倣体E−セレクチンアンタゴニストについて測定し、IC50値として報告する。上記のとおり測定された絶対的なIC50値を報告することに加えて、相対的なIC50値を、各アッセイについて試験化合物について測定されたIC50の糖模倣体の内部標準(対照)のそれとの比により求める。本明細書に開示された化合物のいくつかのこのアッセイにおける試験からの結果が、以下に示されている。
Figure 2010506832
本明細書に引用され、かつ/または出願データシートに列挙された上記の米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許文献の全ては、それらの全体を参照により本明細書に組み込まれている。
上述より、本発明の特定の実施形態が、説明の目的で本明細書に記載されてきたが、様々な変更形態が、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなくなされ得ることを理解されよう。

Claims (25)

  1. 少なくとも1種のシクロヘキサン誘導体を、オリゴ糖または糖模倣化合物に組み込むことを含む、オリゴ糖模倣体を調製する方法であって、ここで、該シクロヘキサン誘導体は、式:
    Figure 2010506832
    を有し、
    式中、
    =H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);
    =H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);但し、RおよびRは、同時にHであることはなく;
    該シクロヘキサン誘導体は、OH、RまたはRにおいて該オリゴ糖または糖模倣化合物に少なくとも結合している方法。
  2. オリゴ糖化合物もしくは糖模倣化合物における、またはオリゴ糖を含む、もしくは糖模倣体を含む化合物のオリゴ糖もしくは糖模倣体における少なくとも1種のヘキソースまたはヘキソサミンを、単糖模倣体で置換するための方法であって、オリゴ糖化合物もしくは糖模倣化合物における少なくとも1種のヘキソースまたはヘキソサミンを、シクロヘキサン誘導体で置き換えることを含み、ここで、該シクロヘキサン誘導体は、式:
    Figure 2010506832
    を有し、
    式中、
    =H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);
    =H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);但し、RおよびRは、同時にHであることはなく;
    該シクロヘキサン誘導体は、OH、RまたはRにおいて該オリゴ糖または糖模倣化合物に少なくとも結合している方法。
  3. 少なくとも1種のシクロヘキサン誘導体を含むオリゴ糖または糖模倣化合物であって、ここで、該シクロヘキサン誘導体は、式:
    Figure 2010506832
    を有し、
    式中、
    =H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);
    =H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);但し、RおよびRは、同時にHであることはなく;
    該シクロヘキサン誘導体は、OH、RまたはRにおいて該オリゴ糖または糖模倣化合物に少なくとも結合している化合物。
  4. Figure 2010506832
    を含む化合物であって、
    =H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);C(=O)OX、C(=O)OXで置換されたアルカニル、C(=O)NHX、C(=O)NHXで置換されたアルカニル(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);
    =H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリール(これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、OH、またはNHXの1種または複数で置換されていてよく、ここで、X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)OX(Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);−C(=O)NH(CHNH(n=0〜30)、C(=O)NHXまたはCXOH(X=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);O(=O)X、OX、NHX、NH(=O)X(X=H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリールまたはヘテロアリールであり、これらのいずれも、Me、OMe、ハロゲン化物、またはOHの1種または複数で置換されていてよい);但し、RおよびRは、同時にHであることはなく;
    =−OH、
    Figure 2010506832
    −O−C(=O)−X、−NH、−NH−C(=O)−NHX、または−NH−C(=O)−Xであり、ここで、n=0〜2であり、Xは、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、
    Figure 2010506832
    Figure 2010506832
    から独立に選択され、ここで、Qは、Hであるか、または生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、n=0〜10であり、上記環化合物のいずれも、Cl、F、CF、C〜Cアルコキシ、NO、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C14アリール、またはOY、C(=O)OY、NYもしくはC(=O)NHYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、またはC〜C14アリールであり;

    Figure 2010506832
    6’硫酸化GlcNAc、6’カルボキシル化GlcNAc、6’硫酸化GalNAc、6’硫酸化ガラクトース、6’カルボキシル化ガラクトース、
    Figure 2010506832
    (ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩またはC〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、nは、1〜10であり、ここで、Rは、アリール、ヘテロアリール、シクロヘキサン、t−ブタン、アダマンタン、またはトリアゾールであり、Rのいずれも、Cl、F、CF、C〜Cアルコキシ、NO、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはOY、C(=O)OY、NYまたはC(=O)NHYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはC〜C14アリールである);または
    Figure 2010506832
    (ここで、R10は、
    Figure 2010506832
    Figure 2010506832
    の1つであり、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、n=1〜4であり、ZおよびY=C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロゲン化C〜Cアルカニル、アリール、およびMe、OMe、ハロゲン化物、OHで置換されたヘテロアリールである)であり;
    =H、D−マンノース、L−ガラクトース、D−アラビノース、L−フコース、ポリオール、
    Figure 2010506832
    (ここで、X=CF、シクロプロピルまたはフェニルである)、または
    Figure 2010506832
    (ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、R11は、アリール、ヘテロアリール、
    Figure 2010506832
    Figure 2010506832
    であり、ここで、Qは、Hまたは生理学的に許容される塩、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、(CH−アリールまたは(CH−ヘテロアリールであり、ここで、mは、1〜10であり、ここで、n=0〜10であり、上記環化合物のいずれの1つも、Cl、F、C〜Cアルカニル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルまたはOYから独立に選択される1から3個のもので置換されていてよく、ここで、Yは、H、C〜Cアルカニル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルである)である化合物。
  5. 請求項4に記載の化合物からなる化合物。
  6. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Qが、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meが、メチルである、請求項5に記載の化合物。
  7. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Qが、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meが、メチルであり、Bzが、ベンゾイルである、請求項5に記載の化合物。
  8. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Qが、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meが、メチルであり、Bzが、ベンゾイルである、請求項5に記載の化合物。
  9. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Qが、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meが、メチルであり、Bzが、ベンゾイルである、請求項5に記載の化合物。
  10. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Qが、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meが、メチルである、請求項5に記載の化合物。
  11. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Qが、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meが、メチルであり、Bzが、ベンゾイルである、請求項5に記載の化合物。
  12. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Meが、メチルである、請求項5に記載の化合物。
  13. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Qが、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meが、メチルであり、Bzが、ベンゾイルである、請求項5に記載の化合物。
  14. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Qが、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meが、メチルであり、Bzが、ベンゾイルである、請求項5に記載の化合物。
  15. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Qが、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meが、メチルである、請求項5に記載の化合物。
  16. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Qが、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meが、メチルであり、Bzが、ベンゾイルである、請求項5に記載の化合物。
  17. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Qが、Hまたは生理学的に許容される塩であり、Meが、メチルである、請求項5に記載の化合物。
  18. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Meが、メチルであり、Etが、エチルであり、Bzが、ベンゾイルである、請求項5に記載の化合物。
  19. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Meが、メチルであり、Bzが、ベンゾイルである、請求項5に記載の化合物。
  20. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Meが、メチルであり、Etが、エチルであり、Bzが、ベンゾイルである、請求項5に記載の化合物。
  21. 式:
    Figure 2010506832
    を有し、ここで、Meが、メチルであり、Bzが、ベンゾイルである、請求項5に記載の化合物。
  22. 前記化合物に結合しているポリエチレングリコールを含む、請求項4に記載の化合物。
  23. 請求項4に記載の化合物の別のものにポリエチレングリコールによって結合している、請求項4に記載の化合物。
  24. 前記化合物に結合しているポリエチレングリコールを含む、請求項5に記載の化合物。
  25. 請求項5に記載の化合物の別のものにポリエチレングリコールによって結合している、請求項5に記載の化合物。
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