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JP2010229407A - 樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラス転移点が低く、低温での靭性が高い生分解性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】微生物から生産される式(1):[−CHR−CH2−CO−O−](ただし、式中、RはCn2n+1で表されるアルキル基で、n=1〜15の整数)で示される繰り返し単位からなる脂肪族ポリエステル系共重合体(ポリ(3−ヒドロキシアルカノエート)、P3HA)に、ポリアルキレンオキシドを、P3HA/ポリアルキレンオキシドの混合比率が99/1〜82/18(重量部)となるように混合することでガラス転移点を下げる。
【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂組成物に関し、更に詳しくは、生分解性樹脂組成物に関するものである。
近年、廃棄プラスチックが引き起こす環境問題がクローズアップされ、地球規模での循環型社会の実現が切望される中で、使用後、微生物の働きによって分解される生分解性樹脂が注目を集めている。また、生分解性樹脂の中でも、炭酸ガス排出量削減、固定化(カーボンニュートラル)という観点から、植物由来ポリマーであるポリ乳酸やポリヒドロキシアルカノエートは注目されている。しかし、前記ポリ乳酸は、ガラス転移点が比較的高いことから低温での靭性が出難いという課題があった。一方、前記ポリヒドロキシアルカノエートは、常温よりもガラス転移点が低いものの、低温での靭性は十分ではなく、より低いガラス転移点への改善が望まれていた。
従来、前記ポリ乳酸やポリヒドロキシアルカノエートを改質するための種々の提案がなされている。例えば、生分解性樹脂にポリエチレンオキシドを混合することで生分解性速度を高める(特許文献1参照。)、ポリヒドロキシアルカノエートあるいはその共重合体にモノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、モノカルボン酸エステル、ジカルボン酸モノエステル、およびジカルボン酸ジエステルからなる群から選ばれる脂質化合物を可塑剤として混合する(特許文献2参照。)、ポリ3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸共重合体に可塑剤としてジアセチン、ジベンゾエート、フタル酸ブチルベンジル、ネオペンチルグリコール、p−トルエンスルホンアミド、グルタル酸ジアルキルアルキレンオキシドを添加する(特許文献3参照。)、ポリ乳酸に可塑剤としてポリエチレンオキシドを添加する(非特許文献1参照。)、といった各種提案がなされている。
特開平6−299077号公報 特開平3−277656号公報 特開昭63−302845号公報
polymer 46(2005)、p10290−10300
しかしながら、ガラス転移点が低く、低温での靭性が高い生分解性樹脂は未だ得られていない。
本発明は、微生物から生産される脂肪族ポリエステル系共重合体(ポリ(3−ヒドロキシアルカノエート)、以下「P3HA」と略称する。)に、ポリアルキレンオキシドを特定の割合で混合することで、前記目的とするガラス転移点が低く、低温での靭性が高い生分解性樹脂を得た。
即ち、本発明に係る樹脂組成物は、微生物から生産される式(1):[−CHR−CH2−CO−O−](ただし、式中、RはCn2n+1で表されるアルキル基で、n=1〜15の整数)で示される繰り返し単位からなる脂肪族ポリエステル共重合体であるポリ(3−ヒドロキシアルカノエート;P3HA)と、ポリアルキレンオキシドと、を混合してなる樹脂組成物であって、P3HA/ポリアルキレンオキシドの比率が99/1〜82/18(重量部)であることを特徴とする。
前記P3HAは、n=1及び3からなるポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート、以下「PHBH」と略称する。)であることが好ましい。
前記P3HAの重量平均分子量は、30万〜300万であることが好ましい。
前記PHBHの共重合成分の組成比は、(3−ヒドロキシブチレート)/(3−ヒドロキシヘキサノエート)=99/1〜80/20(mol/mol)であることが好ましい。
前記ポリアルキレンオキシドは、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシドからなる群より選ばれる少なくとも1種類であることが好ましい。
また、本発明の第2は、上記のような樹脂組成物からなる成形体である。
本願発明によれば、ポリ乳酸に較べればガラス転移点は低いものの低温での靭性が十分でないポリ(3−ヒドロキシアルカノエート;P3HA)、例えばPHBHに、ポリエチレンオキシドのようなポリアルキレンオキシドを特定量混合することで、樹脂組成物のガラス転移点が下がるとともに、低温での靭性が改善されて伸び特性が向上するとともに、親水性も改善され、この親水性改善により表面抵抗値が下がり帯電防止化されるフィルム、シートを含めた一般的な成形体における埃付着の抑制も期待できる。
本発明に用いられるP3HAは、微生物から生産される脂肪族ポリエステル系重合体であり、P3HAは、式(1):[−CHR−CH2−CO−O−](ただし、式中、RはCn2n+1で表されるアルキル基で、n=1〜15の整数)で示される繰り返し単位を有する脂肪族ポリエステル系重合体である。
PHAを生産する微生物としては、PHA類生産能を有する微生物であれば特に限定されない。例えば、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)(以下、「PHB」と略称する。)生産菌としては、1925年に発見されたBacillus megateriumが最初で、他にもカプリアビダス・ネケイター(Cupriavidus necator)(旧分類:アルカリゲネス・ユートロファス(Alcaligenes eutrophus、ラルストニア・ユートロフア(Ralstonia eutropha))、アルカリゲネス・ラタス(Alcaligenes latus)などの天然微生物が知られており、これらの微生物ではPHBが菌体内に蓄積される。
また、ヒドロキシブチレートとその他のヒドロキシアルカノエートとの共重合体生産菌としては、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシバリレート)(以下、「PHBV」と略称する。)およびポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート(以下、「PHBH」と略称する。)生産菌であるアエロモナス・キヤビエ(Aeromonas caviae)、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−4−ヒドロキシブチレート)生産菌であるアルカリゲネス・ユートロファス(Alcaligenes eutrophus)などが知られている。特に、PHBHに関し、PHBHの生産性を上げるために、PHA合成酵素群の遺伝子を導入したアルカリゲネス・ユートロファス AC32株(Alcaligenes eutrophus AC32, FERM BP−6038)(T.Fukui,Y.Doi,J.Bateriol.,179,p4821−4830(1997))などがより好ましく、これらの微生物を適切な条件で培養して菌体内にPHBHを蓄積させた微生物菌体が用いられる。また上記以外にも、生産したいPHAに合わせて、各種PHA合成関連遺伝子を導入した遺伝子組み替え微生物を用いても良いし、基質の種類を含む培養条件の最適化をすればよい。
本発明で使用するP3HAとしては、前記式(1)において、アルキル基(R)のnが1(PHBホモポリマー)、nが1及び2、3、5、7(P3HA共重合体)が好ましく、nが1及び3がより好ましい。
本発明で使用するP3HAの重量平均分子量としては、30万〜300万が好ましく、40万〜250万がより好ましく、50万〜200万がさらに好ましい。P3HAの重量平均分子量が30万未満では、強度などの機械的特性が不十分である場合があり、300万を超えると、成形加工性が劣る場合がある。なお、ここでの重量平均分子量は、クロロホルム溶離液を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用い、ポリスチレン換算分子量分布より測定されたものをいう。
本発明で使用するP3HAとしては、例えば、PHB〔ポリ(3−ヒドロキシブチレート)〕、PHBH〔ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)〕、PHBV〔ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシバレレート)〕、P3HB4HB〔ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−4−ヒドロキシブチレート)〕、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシオクタノエート)、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシオクタデカノエート)などが挙げられる。これらのなかでも、工業的に生産が容易であるものとして、PHB、PHBH、PHBV、P3HB4HBが挙げられる。
本発明で使用するP3HAとしては、上記したように、工業的に生産が容易であり、物性的に有用なプラスチックであるという観点から、前記式(1)において、アルキル基(R)のnが1である繰り返し単位からなるPHBまたは、前記式(1)におけるアルキル基(R)のnが1である繰り返し単位とnが3である繰り返し単位とからなるP3HAであるPHBHが好ましい。
前記PHBHの共重合成分(繰り返し単位)の組成比は、柔軟性と強度のバランスの観点から、(3−ヒドロキシブチレート)/(3−ヒドロキシヘキサノエート)の組成比(以下、「HB/HH組成比」又は「HB/HH比」と略称する。)が99/1〜80/20(mol/mol)であることが好ましく、97/3〜85/15(mo1/mo1)であることがより好ましい。その理由は、PHBと実質的な差がある点から99/1以下が好ましく、また樹脂が適度な硬度を有する点で80/20以上が好ましいからである。
PHBHは、繰り返し単位の組成比(HB/HH組成比)を変えることで、融点、結晶化度を変化させ、ヤング率、耐熱性などの物性を変化させることができ、ポリプロピレンとポリエチレンとの間に位置づけられる物性を付与することが可能であることから、本発明で使用するP3HAとして、より好ましい。
また、PHBVも、3−ヒドロキシブチレート(3HB)成分と3−ヒドロキシバレレート(3HV)成分の比率によって融点、ヤング率などが変化するが、3HB成分と3HV成分が共結晶化するため結晶化度は50%以上と高く、PHBに比べれば柔軟ではあるが、破壊伸びは50%以下と低い傾向にある。
本発明は、前記のようなP3HAに、ポリアルキレンオキシドを混合することに大きな特徴がある。すなわち、本発明は、ポリアルキレンオキシドが、P3HAのガラス転移点を降下させるとともに、低温での靭性を向上させ、しかも親水性をも改善できることを見出して完成されたものである。
微生物が産生するP3HAは、ガラス転移点は常温以下であるものの、脂肪族ポリエステルの中でも結晶化速度が遅く、また低温での靭性も十分でなかった。このP3HAにポリアルキレンオキシドを添加するとガラス転移点が低下し、低温での靭性(例えば伸び特性)が改善されるとともに、親水性も改善できる。また、P3HAは、好気性,嫌気性、何れの環境下での生分解性にも優れ、燃焼時には有毒ガスを発生しない。とりわけ、PHBHは、原料として石油由来のものを使用せず、植物原料を使用しており、地球上の二酸化炭素を増大させない、つまりカーボンニュートラルであるという優れた特徴を有している点でも好ましい。
本発明で使用するポリアルキレンオキシドとしては、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシド、これらの適宜の組み合わせによる共重合オキシド等が挙げられる。その中でもポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシドが相溶性の点で好ましい。
本発明において、ポリアルキレンオキシドによるP3HAのガラス転移点低下、低温での靭性改善、親水性改善等の効果を発揮する理由は未だ明らかではないが、P3HAに対して比較的相溶性が高くガラス転移点が低いポリアルキレンオキシドが均一に分散しているためと考えられる。
前記ポリオキシアルキレンは、その重量平均分子量が10万〜300万のものが好ましい。
P3HAに対するポリアルキレンオキシドの混合量としては、P3HA/ポリアルキレンオキシドの比率が99/1〜82/18(重量部)の範囲が好ましい。ポリアルキレンオキシドが多すぎるとガラス転移点の低下が十分でなくなり、しかも低温での靭性が元のP3HAよりも低下することから、20重量部を超えて混合することは好ましくない。また、ポリアルキレンオキシドの混合量が少な過ぎると、P3HAに混合することの効果が発揮されにくい。好ましくは、P3HA/ポリアルキレンオキシドの比率が95/5〜85/15(重量部)の範囲である。
なお、本発明にかかる樹脂組成物は、上記P3HAおよびポリアルキレンオキシドの他に、酸化防止剤;紫外線吸収剤;染料、顔料などの着色剤;可塑剤;滑剤;無機充填剤;または帯電防止剤などの他の成分を含有してもよい。これらの他の成分の添加量としては、前記P3HAやポリアルキレンオキシドの作用を損なわない程度であればよく、特に限定はない。
本発明にかかる樹脂組成物は、公知の樹脂組成物の調製方法として一般に用いられる公知の方法により容易に調製できる。例えば、P3HAとポリアルキレンオキシドと、さらに必要であれば他の成分とを混合した後、押出機、ロールミル、バンパリーミキサーなどにより混練してペレットとし、成形に供する方法;ポリアルキレンオキシドの高濃度のマスターバッチを予め調製しておき、これをP3HAに所望の割合で混合して成形に供する方法;などが利用できる。また、例えばP3HA及びポリアルキレンオキシドをクロロホルム等の溶剤に分散し、キャスト(溶媒を飛ばす)して混合物とする方法などが利用できる。
以上のようにして得られる、本発明にかかるポリエステル系樹脂組成物は、各種の加工をされて製品が製造される。加工方法としては、公知のものでよく、例えば、射出成形、フィルム成形、ブロー成形、繊維の紡糸、押出発泡成形、ビーズ発泡成形などが挙げられる。加工条件としては、特に限定はない。
本発明に係る樹脂組成物は、フィルム、シート、チューブ、板、棒、容器、袋、糸、ロープ、織物、編物、不織布などの形態で使用することができ、農業、漁業、林業、園芸、医学、衛生品、食品産業、衣料、非衣料繊維製品(例えば、カーテン、絨毯、カバン、布袋など)、包装、自動車、建材、その他の分野においての0℃以下の低温環境で使用されるものに好適に使用することができる。その中でも、農業用マルチフィルムや薫蒸用シートにはより好ましい。
以下、本発明を、実施例、比較例により具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
<P3HA試料>
P3HAとしては、微生物として、アルカリゲネス・ユートロファス(Alcaligenes eutrophus)にアエロモナス・キヤビエ(Aeromonas caviae)由来のPHA合成酵素遺伝子を導入したアルカリゲネス・ユートロファス(Alcaligenes eutrophus)AC32(J.Bacteriol.,179,p4821−4830(1997))を用い、原料、培養条件を適宜調整して生産されたPHBH(3HH比率:11mol%、重量平均分子量53万)を使用した。
<ポリアルキレンオキシド>
ポリエチレンオキシド(PEO、ALDRICH製 182001−250G;Mw 30万)を用いた。
<ガラス転移点測定方法>
パーキンエルマー社製DSC(PYRIS Diamond DSC)を用い、昇降温速度10℃/分で(−50℃)⇒(180℃)⇒(−50℃)⇒(180℃)の温度プロファイルでの測定を実施し、第2昇温におけるガラス転移点を求めた。
<引張破断伸び測定方法(靭性)>
1mm厚みのプレスシートを23℃、湿度50%雰囲気下にて7日間保存した後、引張強度測定サンプル(JIS K7113 小型試験片2(1/3)号形)を打ち抜き、島津製作所製、引張試験機(Shimazu EZ tester)を用いて23℃での引張り破断伸びを測定した。
<接触角測定方法(親水性)>
1mm厚みのプレスシートを23℃、湿度50%雰囲気下にて7日間保存した後、シート表面に滴下した純水の接触角を協和界面科学製接触角測定機(FACE接触角計CA-X)で測定した。
<実施例1−5>
表1に示した配合比率に従ってPHBH(3HH比率:11mol%)とPEOを混合したものをクロロホルム(1級 国産化学株式会社)に分散させ3分間超音波処理した後に23℃で1日間放置しクロロホルムを揮発させてキャストフィルムを作製した。得られたフィルムを40℃で1週間、真空乾燥機で乾燥した後、DSCでガラス転移点を測定した。また、前記方法で作製したキャストフィルムを重ねたものをプレス機で160℃、3分間加熱溶融させて作製した1mm厚みのプレスシートの引張破断伸び及び接触角を測定した。
<比較例1−3>
PHBH(3HH比率:11mol%)とポリエチレンオキシド(PEO)の混合比を表1に示すとおりとした以外は実施例1と同様にしてキャストフィルムを作製し、同様に評価した。
Figure 2010229407
表1から明らかなように、P3HAに特定の混合比でポリアルキレンオキシドを混合することで、無添加(比較例1)の場合に較べて、ガラス転移点が低下し、低温での靭性(引張破断伸び)、親水性が改善される。一方、ポリアルキレンオキシド量が多すぎると、ガラス転移点が低下しなくなるだけでなく、靭性(引張破断伸び)が無添加の場合よりも低下することから、ポリアルキレンオキシドの20重量部以上の混合は好ましくない。

Claims (6)

  1. 微生物から生産される式(1)[−CHR−CH2−CO−O−]:(ただし、式中、RはCn2n+1で表されるアルキル基で、n=1〜15の整数)で示される繰り返し単位からなる脂肪族ポリエステル系共重合体(ポリ(3−ヒドロキシアルカノエート)、以下「P3HA」と略称する。)と、ポリアルキレンオキシドと、を混合してなる樹脂組成物であって、P3HA/ポリアルキレンオキシドの比率が99/1〜82/18(重量部)であることを特徴とする樹脂組成物。
  2. 前記P3HAが、n=1及び3からなるポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート、以下「PHBH」と略称する。)である請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記P3HAの重量平均分子量が、30万〜300万である請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記PHBHの共重合成分の組成比が、(3−ヒドロキシブチレート)/(3−ヒドロキシヘキサノエート)=99/1〜80/20(mol/mol)である請求項2又は3のいずれかに記載の樹脂組成物。
  5. 前記ポリアルキレンオキシドが、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシドからなる群より選ばれる少なくとも1種類である請求項1〜4いずれかに記載の樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組成物からなる成形体。
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