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JP2010023975A - エレベータの安全装置 - Google Patents

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Yohei Kawasaki
洋平 川嵜
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

【課題】かご上の作業者によるロープ外し忘れがあった場合にも、かごの走行を阻止できるエレベータの安全装置を得る。
【解決手段】保守作業時において、保守員によるエレベータかごの保守運転が可能な状態にあるか否かを判断するエレベータの安全装置であって、保守員が装着する安全ロープのフックがかご上の所定箇所に装着されているか否かを検出する金属センサ15と、かご上の運転可能領域に保守員がいるか否かを検出する面圧センサ16と、かごの総重量を測定し、所定の基準重量と比較することでかご内あるいはかご上の保守員の有無を検出する秤装置17とを備え、金属センサ15、面圧センサ16、および秤装置17の検出結果に基づいて、保守運転が可能な状態にあるか否かを判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータの保守・点検作業時における運転モードの許可/禁止を制御するためのエレベータの安全装置に関する。
エレベータのかご上での保守・点検作業時において、点検スイッチの未操作、あるいは安全ロープの未着用など、作業中の誤操作による単純なヒューマンエラーが多々見られる。その解決方法として、保守員の安全を確保するために、安全ロープの取付け検出手段、および運転モードを点検モードに切替るモード設定手段を備えたエレベータの安全装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1によれば、かご上での保守・点検作業時に、かご上に保守員が乗り込んだことを自動的に検出して安全装置を動作させ、エレベータの運転モードを運転禁止モードに設定することができる。さらに、安全帯のフックを安全帯保持装置に装着するまで警報を発し、この間は、エレベータを運転禁止モードに保つことで、ヒューマンエラーの防止を図っている。
特開平11-32214号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1のような従来の安全装置では、かご上における保守員の安全ロープ未着用を防止することに着眼している。しかしながら、かご上において、保守員が安全ロープを外し忘れ、そのまま乗場扉を閉じてしまった場合を想定すると、安全ロープがかご上に装着されたまま、かごが運転してしまう問題がある。
従って、これらの問題点を解決するためには、作業開始時のヒューマンエラーの防止だけでなく、例えば、かご上の作業者によるロープ外し忘れに起因したかごの走行を阻止するような、作業中および作業終了後のヒューマンエラーの防止を図る必要がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、かご上の作業者によるロープ外し忘れがあった場合にも、かごの走行を阻止できるエレベータの安全装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータの安全装置は、保守作業時において、保守員によるエレベータかごの保守運転が可能な状態にあるか否かを判断するエレベータの安全装置であって、保守員が装着する安全ロープのフックがかご上の所定箇所に装着されているか否かを検出する金属センサと、かご上の運転可能領域に保守員がいるか否かを検出する面圧センサと、かごの総重量を測定し、所定の基準重量と比較することでかご内あるいはかご上の保守員の有無を検出する秤装置とを備え、金属センサ、面圧センサ、および秤装置の検出結果に基づいて、保守運転が可能な状態にあるか否かを判断するものである。
本発明に係るエレベータの安全装置によれば、保守点検時に、各種センサからの検出結果に基づいて保守員の有無および安全ロープの着用状態を的確に判断することができ、かご上の作業者によるロープ外し忘れがあった場合にも、かごの走行を阻止できるエレベータの安全装置を得ることができる。
以下、本発明のエレベータの安全装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの安全装置の構成図である。機械室1内には、エレベータの運転制御を行う運転制御装置2が備えられている。ここで、運転制御装置2は、プログラム等の情報が格納されている記憶部3、および記憶部3に格納された情報に基づいて処理動作を行うCPU4を備えている。さらに、図示していないが、かごを昇降させるための駆動装置がさらに配置されている。
一方、かご11上には、かご上制御装置12、金属センサ15、面圧センサ16、および秤装置17が備えられている。ここで、かご上制御装置12は、プログラム等の情報が格納されている記憶部13、および記憶部13に格納された情報に基づいて処理動作を行うCPU14を備えている。また、かご内には、図示していないが、かごドアとかご操作盤が設置されている。
まず始めに、かご11上の各構成要素の機能について説明する。かご上制御装置12は、金属センサ15、面圧センサ16、および秤装置17と接続されている。金属センサ15は、安全ロープのフックの装着状態を検出するセンサである。そして、かご上制御装置12は、この金属センサ15からの検出信号を読み取ることにより、安全ロープのフックが所定の固定部にかかった状態であるか否かを監視することができる。
面圧センサ16は、かご上での運転可能領域に保守員がいるか否かを、面圧により検出するセンサである。そして、かご上制御装置12は、この面圧センサ16からの検出信号を読み取ることにより、かご上の運転可能領域における保守員の有無を監視することができる。
ここで、この運転可能領域とは、保守点検時に、保守員がかご上にいる状態でかごの運転を行う際に、保守員の安全を確保するためのかご上の適切なエリアに相当する。より具体的には、例えば、かご上の中心からある一定の範囲として規定されるエリアがこの運転可能領域に相当する。
図2は、本発明の実施の形態1における金属センサ15および面圧センサ16の配置を示した説明図であり、かごの上部からかごの上面を見た図である。図2に示すように、安全ロープのフックの装着状態を検出する金属センサ15は、かご上の中央に位置している。また、面圧センサ16は、かご上の中心からある一定の範囲の面圧を検出するように配置されている。図2において点線で囲まれたエリアが、運転可能領域に相当する。
秤装置17は、かごの重量を検出する。そして、かご上制御装置12は、無負荷状態(かご内およびかご上に誰もいない状態)におけるかごの重量をあらかじめ基準値として記憶部13に記憶しておき、秤装置17で検出された重量と比較することで、かご内またはかご上における保守員の有無を監視することができる。なお、この秤装置17は、通常運転時におけるかご内の重量を計測するためのセンサをそのまま流用することができる。
一方、機械室1内の運転制御装置2は、かご上制御装置12とデータ通信可能な構成を備えている。そして、運転制御装置2は、金属センサ15、面圧センサ16、および秤装置17の検出結果をかご上制御装置12から受け取り、この検出結果に基づいてかごの運転可否の判断処理を行う。あるいは、運転制御装置2は、かご上制御装置12側で実施された運転可否の判断処理結果を受信する構成としてもよい。
次に、本実施の形態1におけるエレベータの安全装置の一連の判断処理について説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの安全装置の一連の判断処理に関するフローチャートである。なお、図3中における(NO1)〜(NO5)という記載部分は、後述する図4に示したNOに対応している。
また、このフローチャートで示されている処理は、かご上制御装置12内のCPU14および運転制御装置2内のCPU4により実行されるものである。より具体的には、この図3のフローチャートは、金属センサ15、面圧センサ16、および秤装置17の検出結果に基づくかご上制御装置12による処理と、かご上制御装置12から運転制御装置2に送られる情報をまとめて示している。
まず始めに、ステップS101において、かご上制御装置12は、かご上の運転可能領域に設置してある面圧センサ16の検出結果から、運転可能領域における保守員の有無を監視する。そして、かご上制御装置12は、面圧センサ16がONであり、運転可能領域に保守員がいると判断した場合には、ステップS111以降の処理を行う。
一方、面圧センサ16がOFFであり、運転可能領域に保守員がいないと判断した場合には、かご上制御装置12は、ステップS102に進み、保守員未検出信号を運転制御装置2に伝送する。
次に、かご上制御装置12は、ステップS103において、金属センサ15の検出結果から、安全ロープのフックが所定の固定部に装着されているか否かを監視する。そして、かご上制御装置12は、金属センサ15がOFFであり、安全ロープが未装着状態であると判断した場合には、ステップS104に進み、安全ロープ未着用信号を運転制御装置2に伝送する。ここでの安全ロープ未着用信号とは、運転可能領域に保守員がおらず、安全ロープも検出されないことから、安全ロープの外し忘れがないことを意味している。
一方、金属センサ15がONであり、安全ロープが装着状態であると判断した場合には、かご上制御装置12は、ステップS105に進み、安全ロープ着用信号を運転制御装置2に伝送する。ここでの安全ロープ着用信号とは、運転可能領域に保守員がいないにもかかわらず、安全ロープが検出されたことから、安全ロープの外し忘れがあったことを意味している。
ステップS104で安全ロープ未装着信号を伝送した後に、かご上制御装置12は、ステップS106において、秤装置17の検出結果から、保守員が運転可能領域以外のかご上またはかご内にいるか、それとも乗場にいるかを監視する。
そして、かご上制御装置12は、秤装置17の検出結果が基準値以上の重さである場合には、かご上に保守員がいる可能性があると判断し、ステップS107に進み、保守員かご上検出信号を運転制御装置2に伝送する。ここでの保守員かご上検出信号とは、運転可能領域に保守員が検出されず、安全ロープも取り外されているが、かご重量が基準値を超過しているため、保守員がかご上の運転可能領域以外のエリアにいる可能性があることを意味している。
一方、秤装置17の検出結果が基準値未満の重さであり、保守員がかご上にはいないと判断した場合には、かご上制御装置12は、ステップS108に進み、保守員かご上未検出信号を運転制御装置2に伝送する。ここでの保守員かご上未検出信号とは、運転可能領域に保守員が検出されず、安全ロープも取り外されており、かつ、かご重量が基準値以下であるため、保守運転が可能な状態であることを意味している。
また、先のステップS101において、面圧センサ16がONであり、運転可能領域で運転する保守員がいると判断した後に、かご上制御装置12は、ステップS109において、金属センサ15の検出結果から、安全ロープのフックが所定の固定部に装着されているか否かを監視する。
そして、かご上制御装置12は、金属センサ15がOFFであり、安全ロープが未装着状態であると判断した場合には、ステップS110に進む。この場合は、運転可能領域に保守員がいるにもかかわらず、安全ロープを着用していない場合に相当する。
一方、金属センサ15がONであり、安全ロープが装着状態であると判断した場合には、かご上制御装置12は、ステップS111に進む。この場合は、運転可能領域に保守員がおり、かつ、安全ロープを着用している場合に相当する。
そして、かご上制御装置12は、ステップS105、ステップS107の処理後、またはステップS109で金属センサ15がOFFと判断された後には、ステップS110において、保守運転条件が整っていないため保守運転を阻止すべきであると判断し、運転制御装置2にその旨を伝送する。
一方、かご上制御装置12は、ステップS108の処理後、またはステップS109で金属センサ15がONと判断された後には、ステップS111において、保守運転条件が整っており保守運転が可能であると判断し、運転制御装置2にその旨を伝送する。
図4は、本発明の実施の形態1におけるセンサの検出結果に基づく運転可能/運転阻止の判断をまとめたものである。かご上制御装置12は、図4に示すように、金属センサ15、面圧センサ16、秤装置17の検出結果に応じて、NO1〜NO5の5通りの判断を行う。NO1およびNO4の状態は、保守運転条件が整っている状態を意味しており、保守運転が可能となる。一方、NO2、NO3、およびNO5の状態は、保守運転条件が整っていない状態を意味しており、保守運転が阻止される。
以上のように、実施の形態1によれば、保守点検時に、各種センサからの検出結果に基づいて保守員の有無および安全ロープの着用状態を判断することができる。この結果、保守運転条件が整っているか否かを的確に判断でき、保守員がかご上にて安全ロープを外し忘れることを防ぐとともに、保守運転を阻止することができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベータの安全装置の構成図である。 本発明の実施の形態1における金属センサおよび面圧センサの配置を示した説明図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベータの安全装置の一連の判断処理に関するフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるセンサの検出結果に基づく運転可能/運転阻止の判断をまとめたものである。
符号の説明
1 機械室、2 運転制御装置、3 記憶部、11 かご、12 かご上制御装置、13 記憶部、15 金属センサ、16 面圧センサ、17 秤装置。

Claims (3)

  1. 保守作業時において、保守員によるエレベータかごの保守運転が可能な状態にあるか否かを判断するエレベータの安全装置であって、
    保守員が装着する安全ロープのフックがかご上の所定箇所に装着されているか否かを検出する金属センサと、
    かご上の運転可能領域に保守員がいるか否かを検出する面圧センサと、
    かごの総重量を測定し、所定の基準重量と比較することでかご内あるいはかご上の保守員の有無を検出する秤装置と
    を備え、
    前記金属センサ、前記面圧センサ、および前記秤装置の検出結果に基づいて、前記保守運転が可能な状態にあるか否かを判断する
    ことを特徴とするエレベータの安全装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータの安全装置において、
    前記金属センサにより前記安全ロープの装着状態が検出され、前記面圧センサにより保守員が前記運転可能領域にいることが検出された場合、または、前記金属センサにより前記安全ロープの未装着状態が検出され、前記面圧センサにより保守員が前記運転可能領域にいないことが検出され、かつ前記秤装置により、かご内あるいはかご上の保守員がいないことが検出された場合に、前記保守運転が可能な状態にあると判断する
    ことを特徴とするエレベータの安全装置。
  3. 請求項1または2に記載のエレベータの安全装置において、
    前記金属センサにより前記安全ロープの装着状態が検出され、前記面圧センサにより保守員が前記運転可能領域にいないことが検出された場合には、前記安全ロープの外し忘れの可能性があるとして前記保守運転が可能な状態にないと判断する
    ことを特徴とするエレベータの安全装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017095251A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 株式会社日立ビルシステム エレベーター保守装置及びエレベーター保守システム
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