JP2010094323A - シートバック構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シートバックを背面側から見たときの外観品質の向上を可能にしたシートバック構造を提供する。
【解決手段】 シートのシートバック構造において、シートバックSBの背面側を形成すると共に、不織布に合成樹脂を含浸させてなる成形不織布により成形されたバックボード1と、前記バックボード1に設けられた凹状のニースペースAと、前記ニースペースAに形成された装飾用孔部10Aと、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 シートのシートバック構造において、シートバックSBの背面側を形成すると共に、不織布に合成樹脂を含浸させてなる成形不織布により成形されたバックボード1と、前記バックボード1に設けられた凹状のニースペースAと、前記ニースペースAに形成された装飾用孔部10Aと、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、自動車用シートのシートバック構造に関するものである。
従来の一般的なシートバックは、左右のフレーム間にS形バネを上下多段状に張架し、そのバネの前面側に発泡体パッドと一体のバネ受材を配設し、これらを袋状に縫合している。そして、シートバックの背面には、後席乗員の膝を収容するための凹状のニースペースが設けられている。
しかしながら、前述した従来のシートバック構造では、背面側から見たとき、ニースペースは単なる凹部として形成されているだけなので、シートバックの背面は、装飾性が乏しいものとなっていた。
本発明は、シートバックを背面側から見たときの外観品質の向上を可能にしたシートバック構造を提供することを目的とする。
本発明は、シートのシートバック構造において、
シートバックの背面側を形成すると共に、不織布に合成樹脂を含浸させてなる成形不織布により成形されたバックボードと、
前記バックボードに設けられた凹状のニースペースと、
前記ニースペースに形成された装飾用孔部と、を備えたことを特徴とする。
シートバックの背面側を形成すると共に、不織布に合成樹脂を含浸させてなる成形不織布により成形されたバックボードと、
前記バックボードに設けられた凹状のニースペースと、
前記ニースペースに形成された装飾用孔部と、を備えたことを特徴とする。
このシートバック構造においては、シートバンクのバックボードに設けられたニースペースに装飾用の孔部が設けられているので、ニースペースの美観を向上させることができる。さらに、バックボードは、不織布に合成樹脂を含浸させてなる成形不織布により成形されているので、孔部の保形性が良好で、しかも,孔部の形状、数、大きさにより、弾性と強度を調節することができる。例えば、バックボードを樹脂で成形した場合、孔部からヒビ割れが発生し易く、布でバックボードを形成した場合、孔部の形状を保持し難い。このように、バックボードを成形不織布で成形すると、ニースペースに設けられた孔部の形状、数、大きさに関して多種多様な対応が可能である。従って、シートバックの背面に多種多様な外観を創出させることができる。
また、左右に配置したフレームと、前記フレームを包囲する左右の発泡体パッドと、前記バックボードの前面側に配設されて、左右の前記発泡体パッド間に延在する面状スプリング体と、を備えると好適である。面状スプリング体を採用することで、シートバックの背当て部分の薄型化を達成することができる。しかも、通気性を有する面状スプリングを利用すると、孔部によってシートバックの通気性を確保することができる。
また、前記発泡体パッドを包囲する表皮の端部と、前記面状スプリング体の周縁部とを縫合すると好適である。このような構成により、面状スプリング体を背当て側に露出させることができ、これによって、背当てクッションを利用する必要がなく、シートバックの薄型化及び軽量化を図ることができる。
また、前記発泡体パッドを包囲する表皮を前記面状スプリング体の前面側に延在させ、前記表皮と前記面状スプリング体とを接着させると好適である。これによって、シートバックの薄型化及び軽量化を図ることができる。
また、光が透過する材質により前記表皮及び前記面状スプリング体を形成すると好適である。表皮及び面状スプリング体を通してニースペースの孔部から光が漏れ出るので、孔部の形状を浮き立たせることができる。
本発明によれば、シートバックを背面側から見たときの外観品質の向上を可能にする。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るシートバック構造の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、シートは、乗員が着座するシートクッションSCと、乗員の背もたれをなすシートバックSBとを備えている。
シートバックSBには、乗員の横揺れを防止するために左右にサイドサポート6が設けられている。各サイドサポート6は、フレーム5の周囲に配置された発泡体パッド4を有し、発泡体パッド4は表皮3により覆われている。
シートバックSBの背面側には、不織布に合成樹脂を含浸させてなる成形不織布のプレス加工により成形されたバックボード1が配置され、バックボード1の下端には、シートバックSBとシートクッションSCとを連結して、バックボード1の傾倒を可能にした蛇腹状の伸縮部11が一体に形成されている。
そして、バックボード1の周縁は、サイドサポート6の横側まで延在して、表皮3の端部に縫合されている。
さらに、バックボード1には、後部座席に着座した乗員の膝を収容するための凹状のニースペースAが設けられている。このニースペースAの底部10には、多数の孔部10Aが形成されている。この孔部10Aは、ランダム形状であっても文字や所望の図柄であってもよい。
このようなバックボード1の前面B側には、左右の発泡体パッド4間で延在する面状スプリング体2が接着剤により固定されている。そして、この面状スプリング体2の周縁に設けられたバネ状のフック20の先端をフレーム5に引っ掛けることで、背当ての形状を保持している。
この面状スプリング体2は、バネのような弾力性を備えた布素材であり、ポリエステル素材を織編組織に形成している。この面状スプリング体2は、軽く弾力性に優れ、体圧を効率よく分散することができるので、背当て部分に発泡体を必要とせず、シートバックSBの背当て部分の薄型化を可能にしている。
さらに、発泡体パッド4を包囲する表皮3は、面状スプリング体2の前面B側を覆うように延在し、この表皮3は、面状スプリング体2に接着剤により固定されている。
このようなシートバック構造においては、シートバックSBがバックボード1と面状スプリング体2と表皮3との3層構造になっているので、シートバックSBの薄型化及び軽量化を図ることができる。
さらに、バックボード1のニースペースAには、装飾用の孔部10Aが形成されているので、ニースペースAの美観を向上させることができる。そして、バックボード1は、不織布に合成樹脂を含浸させてなる成形不織布により成形されているので、孔部10Aの保形性が良好で、しかも、装飾用の孔部10Aの形状、数、大きさにより、弾性と強度を調節することができる。
例えば、バックボード1を樹脂で成形した場合、孔部からヒビ割れが発生し易く、布でバックボード1を形成した場合、孔部の形状を保持し難い。このように、バックボード1を成形不織布で成形すると、ニースペースAに設けられた孔部10Aの形状、数、大きさに関して多種多様な対応が可能である。従って、バックボード1の背面に多種多様な外観を創出させることができる。
また、面状スプリング体2が赤や青などに着色されている場合、面状スプリング体2の色をニースペースAの孔部10Aから見ることができるので、シートバックの意匠性を高めることができる。
また、面状スプリング体2及び表皮3を、光が透過する材質により形成すると、表皮3及び面状スプリング体2を通してニースペースAの孔部10Aから光が漏れ出るので、孔部10Aの形状を浮き立たせることができる。
また、面状スプリング体2及び表皮3に通気性のあるものを利用すると、孔部10AによってシートバックSBの通気性を確保することができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、図4に示すように、サイドサポート6の発泡体パッド4を包囲する表皮30の内側端部が、面状スプリング体2の周縁部に縫合されることで、面状スプリング体2を背当て側に露出させることができる。これによって、シートバックSBの薄型化及び軽量化を図ることができる。
また、図2に示されたシートバックSBにおいて、面状スプリング体2と表皮3との間に薄いクッション材を敷設してもよい。
1…バックボード、2…面状スプリング体、3…表皮、4…発泡体パッド、5…フレーム、6…サイドサポート、10A…孔部、A…ニースペース、B…前面、SB…シートバック、SC…シートクッション。
Claims (5)
- シートのシートバック構造において、
シートバックの背面側を形成すると共に、不織布に合成樹脂を含浸させてなる成形不織布により成形されたバックボードと、
前記バックボードに設けられた凹状のニースペースと、
前記ニースペースに形成された装飾用孔部と、を備えたことを特徴とするシートバック構造。 - 左右に配置したフレームと、
前記フレームを包囲する左右の発泡体パッドと、
前記バックボードの前面側に配設されて、左右の前記発泡体パッド間に延在する面状スプリング体と、を備えたことを特徴とする請求項1記載のシートバック構造。 - 前記発泡体パッドを包囲する表皮の端部と、前記面状スプリング体の周縁部とを縫合したことを特徴とする請求項2記載のシートバック構造。
- 前記発泡体パッドを包囲する表皮を前記面状スプリング体の前面側に延在させ、前記表皮と前記面状スプリング体とを接着させたことを特徴とする請求項2又は3記載のシートバック構造。
- 光が透過する材質により前記表皮及び前記面状スプリング体を形成したことを特徴とする請求項4記載のシートバック構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008268154A JP2010094323A (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | シートバック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008268154A JP2010094323A (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | シートバック構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010094323A true JP2010094323A (ja) | 2010-04-30 |
Family
ID=42256433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008268154A Pending JP2010094323A (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | シートバック構造 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011246025A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Toyota Boshoku Corp | 乗物用シート |
JP2013059405A (ja) * | 2011-09-12 | 2013-04-04 | Okamura Corp | 椅子 |
JP2021137272A (ja) * | 2020-03-04 | 2021-09-16 | 株式会社オカムラ | 椅子 |
-
2008
- 2008-10-17 JP JP2008268154A patent/JP2010094323A/ja active Pending
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JP2013059405A (ja) * | 2011-09-12 | 2013-04-04 | Okamura Corp | 椅子 |
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