JP2010012093A - シートバック構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自動車用シートにおけるシートバックの薄形化を図ることである。
【手段】 左右のフレーム3、3の前面に発泡体製芯材20、20を設け、これと、フレーム3、3間に張架したバネ体6とをバネ受材1で被覆し、このバネ受材1とシートバックの背面側の後表皮5とを一体的に連結し、且つ前記バネ受材1と後表皮5を合成樹脂材を含浸させて凹凸状に成形した成形不織布で形成して、バネ受材1と後表皮5を前記バネ体6に近接若しくは接触させ、前記バネ受材1の前面側に表層クッション体Bを固定したことを特徴とする。
【選択図】
図2
【手段】 左右のフレーム3、3の前面に発泡体製芯材20、20を設け、これと、フレーム3、3間に張架したバネ体6とをバネ受材1で被覆し、このバネ受材1とシートバックの背面側の後表皮5とを一体的に連結し、且つ前記バネ受材1と後表皮5を合成樹脂材を含浸させて凹凸状に成形した成形不織布で形成して、バネ受材1と後表皮5を前記バネ体6に近接若しくは接触させ、前記バネ受材1の前面側に表層クッション体Bを固定したことを特徴とする。
【選択図】
図2
Description
本発明は、自動車用シートのシートバック構造に関する。
従来の一般的なシートバックは、左右のフレーム間にS形バネを上下多段状に張架し、そのバネの前面側に発泡体製パッドと一体のバネ受材を配設し、これらを袋状に縫製した表皮で被覆する構造である。
そして、前記バネ受材には例えば実開昭62−190555号公報、実開昭58−111050号公報などに開示するように、異音の発生を防止するために不織布を使用したものがある。
実開昭62−190555号公報
実開昭58−111050号公報
ところで、前記従来品は不織布製バネ受材をパッドと一体成形しているため、不織布にパッドの発泡液が含浸し硬質になりバネ受材の撓み量が少ない。従って、パッドの厚みを厚くしてクッション性を向上させている。
そのため、シートバック自体の厚さが厚くなり、車内のスペースの有効利用を図ることができない不具合があった。
そこで、本発明はシートバックの薄形化を図ることを目的とする。
以上の目的を達成するための本発明は、左右のフレームの少なくとも前面側に設けた発泡体製芯材と、左右のフレーム間に張架したバネ体と、合成樹脂材を含浸して凹凸状に成形した成形不織布で前記芯材を被覆し前記バネ体の前面側に配設したバネ受材と、このバネ受材と一体的で前記フレーム、バネ体の背面側を被覆する合成樹脂材を含浸して凹凸状に成形してなる成形不織布製の後表皮と、前記バネ受材の前面側に固定した発泡体製クッション材と、このクッション材を一体に有する前表皮とからなる表層クッション体とを有し、前記バネ受材と後表皮とをバネ体に近接若しくは接触させてなる構成である。
そして、前記前表皮は前記後表皮に一体的に連結材で連結するようにするのが好ましい。
また、前記表層クッション体は前記バネ受材に固定される多数の表層クッション片からなり、各表層クッション片は、袋状の前表皮とこの前表皮内のクッション材とから構成するにしてもよい。
本発明によれば、合成樹脂を含浸した可撓性を有する成形不織布からなるばね受材がバネと共に撓むため、従来品に対して肉厚が薄いクッション材を使用でき、シートバックの厚みを薄く形成できる。加えて、バネ受材が成形不織布で形成して、バネに対する当接を面で当たるようにしたから、乗員に対する快適性を向上し得る。
また、シートバックの背面側を構成する裏表皮に凹窪状の後席乗員用フットスペースを設けてあるため、更にシートバックを薄形化できる。
更に、左右のフレームの前面側に発泡体製芯材を設けているため、乗員に対するサポート性を確保できる。
クッション材付の前表皮に裏表皮を連結材で一体に連結することにより、シートバックの組付が簡単、容易になる。
また、表層クッション体はバネ受材に固定する多数の表層クッションより構成し、各表層クッション部は袋状の前表皮と前表皮内のクッション材とから構成されているため、各表層クッション部の厚み、クッション性、着色などを替えることにより、バリエーションに富んだシートバックを提供できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る構造のシートバックSBを有する自動車用シートを示し、図中SCはシートクッションで、このシートクッションSCに対してシートバックSBは前後方向にリクライニングデバイスによって傾動可能に取付けられている。
図1において、図中AはシートバックSBの背面側に設けた後席乗員用フットスペースを示す。このフットスペースAは合成樹脂材を含浸させた成形不織布からなる後表皮5をプレスなどで凹窪状に成形することにより形成され、この裏表皮5はシートバックSBの前面側の前表皮4に一体に連結されている。
図2、3に示す第1実施例に示すシートバックSBは左右のフレーム3、3の前面側に設けた発泡体製芯材20,20と、フレーム3、3間に多段状に張架したS形バネなどのバネ体6と、前記芯材20、20を被覆しバネ体6の前面側に配設したバネ受材1と、前記後表皮5と、前記バネ受材1の前面側に固定した表層クッション体Bとから構成されている。
以上の芯材20、20はサポート性を確保できるように、やや硬質のウレタンフォームなどのモールド加工した発泡体で、フレーム3、3を跨ぐように断面略逆U字状に成形してフレーム3、3に対する一体性を向上させている。
図示するバネ受材1は左右の芯材20、20と、バネ体6の前面側を被覆するように、三次元形状に合成樹脂材を含浸させてプレス、真空などで成形した成形不織布で形成され、一定の可撓性を有している。
このバネ受材1はその端末11を後表皮5の端末51に縫着などの方法によって接ぎ合わせて、前記芯材20、20をフレーム3、3に固定している。
後表皮5はバネ受材1と同様に合成樹脂材を含浸してプレスなどで成形した成形不織布で成形されており、シートバックSBの背面側に前記フットスペースAが凹窪状に成形されている。
そして、前記バネ受材1と後表皮5の双方をバネ体6に近接若しくは接触するように取り付けて、シートバックSBの薄形化を図っている。
なお、この後表皮5はバネ受材1の成形不織布に対して、柔軟性、可撓性は要求されないため、バネ受材1の成形不織布に対して合成樹脂材の含浸量など少なくした成形不織布を使用している。
また、以上の成形不織布はいずれも例えば、実開平7−15448号公報に開示されている材質、成形方法によって成形している。
表層クッション体Bは従来の自動車用シートの表皮材に使用されている織物地、合成樹脂レザー…などからなる前表皮4と、この前表皮4の裏側に、一体発泡又は接着した発泡体製クッション材21とから構成されている。
前表皮4はその端末41に連結材、例えばスライドファスナー6の一方のスライドチェーン62を縫着し、前記後表皮5に縫着した他方のスライドチェーン62に係合することにより、後表皮5に一体的に連結される構造である。
つまり、図3に示すように、表層クッション体Bは、バネ受材1、後表皮5で芯材20、20を組付けた後、スライドファスナー6で取付けられるように、バネ受材1…などと別体成形されている。
なお、前記クッション材21は従来のこの種のシートに使用される発泡体製パッドに対して厚さが薄い発泡体を使用して、シートバックSBの薄形化を図っている。
従って、第1実施例のシートバックSBは、芯材20、20を左右に有するため、サポート性が確保され、また、バネ受材1はバネ体6と共に撓むため、振動吸収性、クッション性が良好で、表層クッション体Bを構成するクッション材21の厚みが薄くとも、シートバックとしての快適性を確保できる。
図4は本発明の第2実施例を示し、前記実施例に対して、表層クッション体は多数の表層クッション片2A、2Bで、その各表層クッション片2A、2Bは袋状の前表皮20B、21Bとその内部のクッション材20A、21Aとから構成して、バネ受材1の前面側に固定したものである。
左右の表層クッション片2A、2Aは芯材40、40の内側に対応する位置のバネ受材1に、ベルベット式ファスナー、接着などの方法により固定されている。
また、中央の表層クッション片2Bはバネ受材1の平担状中央部に、前記表層クッション片2Aと同様な方法で固定されている。
以上の表層クッション片2Bはその左右に位置する表層クッション体2A、2Aに対して、その厚み、柔軟性、硬さ、前表皮21Bの材質、着色…など異なるものを使用するようにすることにより、バリエーションに富んだシートバックを提供できる。
そして、各表層クッション片2A、2Bの前表皮21B、20Bは従来自動車用シートの表皮材と使用されているものであり、クッション材20A、21Aは厚さが薄いウレタンフォームを使用している。
なお、芯材40、40は第1実施例の芯材20、20と同一で、バネ体6、バネ受材1、後表皮5も第1実施例のそれと略同一のものを使用している。図示するバネ受材1は芯材40の外側面まで被覆し、フットスペースAを有する後表皮5に一体に縫着されている。
この第2実施例によれば、前記第1実施例の作用、効果に加えて、バリエーションに富んだシートバックを提供できる。
1…ばね受材、B…表層クッション材、2A…表層クッション片、2B… 表層クッション片、20…芯材、40…芯材、3…フレーム、4…前表皮、5…後表皮、6…バネ。
。
Claims (3)
- 左右のフレームの少なくとも前面側に設けた発泡体製芯材と、
左右のフレーム間に張架したバネ体と、
合成樹脂材を含浸して凹凸状に成形した成形不織布で前記芯材を被覆し前記バネ体の前面側に配設したバネ受材と、
このバネ受材と一体的で前記フレーム、バネ体の背面側を被覆する合成樹脂材を含浸して凹凸状に成形してなる成形不織布製の後表皮と、
前記バネ受材の前面側に固定した発泡体製クッション材と、
このクッション材を一体に有する前表皮とからなる表層クッション体とを有し、
前記バネ受材と後表皮とをバネ体に近接若しくは接触させてなるシートバック構造。 - 前記前表皮は、前記後表皮に一体的に連結材で連結してなる前記請求項1記載のシートバック構造。
- 前記表層クッション体は前記バネ受材に固定される多数の表層クッション片からなり、各表層クッション片は、袋状の前表皮と、この前表皮内のクッション材とから構成してなる請求項1記載のシートバック構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008175710A JP2010012093A (ja) | 2008-07-04 | 2008-07-04 | シートバック構造 |
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JP2008175710A JP2010012093A (ja) | 2008-07-04 | 2008-07-04 | シートバック構造 |
Publications (1)
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JP2010012093A true JP2010012093A (ja) | 2010-01-21 |
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ID=41698825
Family Applications (1)
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JP2008175710A Pending JP2010012093A (ja) | 2008-07-04 | 2008-07-04 | シートバック構造 |
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JP (1) | JP2010012093A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102017215998A1 (de) * | 2017-09-11 | 2019-03-14 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Fahrzeugsitz |
DE102019213335A1 (de) * | 2019-09-03 | 2021-03-04 | Audi Ag | Seitenwangenprotektor und Vorrichtung mit Seitenwangenprotektor |
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2008
- 2008-07-04 JP JP2008175710A patent/JP2010012093A/ja active Pending
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DE102019213335A1 (de) * | 2019-09-03 | 2021-03-04 | Audi Ag | Seitenwangenprotektor und Vorrichtung mit Seitenwangenprotektor |
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