JP2010094112A - 野菜汁の呈味改善方法及び野菜汁の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】活性白土、酸性白土又はこれらの混合物を、野菜汁に接触させた後、活性白土、酸性白土又はこれらの混合物を野菜汁から取り除くことにより、野菜汁中のアデニンを白土に選択的に吸着させて除去することができ、野菜汁の呈味を改善することができる。
【選択図】なし
Description
このように、活性白土、酸性白土又はこれらの混合物を、野菜汁に接触させた後、活性白土、酸性白土又はこれらの混合物を野菜汁から取り除くことにより、野菜汁中のアデニンを白土に選択的に吸着させて除去することができ、野菜汁の呈味を改善することができる。よって、このように処理した野菜汁を使って飲み易い野菜飲料を提供することができる。
本野菜汁製法において原料とする原料野菜汁は、アデニンを含有する野菜から得られる野菜汁であればよい。
アデニンを含有する野菜としては、例えばホウレンソウ、小松菜、カラシ菜、サラダ菜、春菊、白菜、レタス、芽キャベツ、キャベツ、チンゲン菜、シソの葉、ブロッコリー、モロヘイヤ、ネギ、ミズナ、ビート、チシャ、ターサイ、カラシナ、ケール、大麦若葉、セロリ、パセリ、ミツ葉、グリーンアスパラガス、クレソン、ニラ、高菜、一般的にスプラウトと称される発芽野菜の新芽などを挙げることができ、モヤシ、ダイコンの葉部、サツマイモの葉部などを挙げることができ、これらからなる群から選ばれる1種の野菜又は2種以上の野菜の組み合わせであればよい。中でも、アデニンをより多く含む素材という観点から、ホウレンソウ、ブロッコリーおよびモロヘイヤが特に好ましく、これらからなる群から選ばれる1種の野菜又は2種以上の野菜の組み合わせがより一層好ましい。
例えば、原料とする野菜を、必要に応じて洗浄、殺菌、剥皮等の前処理した後、これも必要に応じて適切な大きさに粉砕し、搾汁乃至抽出して原料野菜汁を得ることができる。この際、原料とする野菜は、生野菜であっても、乾燥野菜であってもよい。また、搾汁方法としては、例えば圧搾機でプレス処理したり、或は、遠心分離機等を用いて遠心分離したりすることができる。
なお、原料野菜汁が固形分を多く含む場合、固形分の粒度を特に限定するものではないが、例えば白土を充填したカラム内に野菜汁を通液させる場合には、通液可能な粒度に調製する必要がある。
原料野菜汁の温度も特に限定するものではなく、前後の工程に応じて温度を調整すればよく、例えば10〜70℃であればよい。
なお、原料野菜汁はブランチング処理されたものであっても、されてないものであってもよく、ブランチングの有無によってアデニンの低減効果が影響されるものではない。
また、酵素の添加や、ろ過助剤を使用して濾過などの透明化処理の有無も特に問題とするものではない。
処理に用いる白土は、活性白土、酸性白土又はこれらの混合物の何れであってもよいが、好ましくは、酸性白土を用いるのが好ましい。
通常、酸性白土に比べて活性白土の方が比表面積が大きく、吸着能が高いことが知られているが、本発明者は、アデニンの吸着に関しては、酸性白土の方が優れていることを究明した。よって、アデニンを選択的に除去するためには、酸性白土を用いるのが好ましい。
このうちの酸性白土は、天然に産出するモンモリロナイト(化学式:Al2O3・4SiO2・nH2O)系粘土から得られる白土であり、シリカ層・アルミナ層・シリカ層の三層から成る結晶構造を有するモンモリロナイトを原料とする多孔質構造の化合物である。市販されている酸性白土として、水澤化学社製のミズカエースシリーズを挙げることができる。
酸性白土の比表面積は、50〜200m2/gであるのが好ましく、特に50〜150m2/g、中でも特に50〜100m2/gであるのが好ましい。
酸性白土のpH(5質量%懸濁液)は5〜9、特に6〜7のものが好ましい。
活性白土の比表面積は、50〜400m2/gであるのが好ましく、特に200〜300m2/gであるのが好ましい。
活性白土のpH(5質量%懸濁液)は2.5〜7.0、特に3.5〜4.0のものが好ましい。
さらに、活性白土の酸度は、0.5〜7.0、特に1.0〜2.7のものが好ましい。
原料野菜汁に白土を添加して攪拌させる方法を採用した場合には、白土が底部に堆積しない程度に撹拌すればよく、特に液全体に白土が分散することが好ましい。攪拌時間は、特に1分〜2時間がより好ましく、中でも特に5分〜30分がより好ましい。
また、原料野菜汁中に白土を添加して振とうする方法を採用した場合には、白土が溶液中に分散し十分に流動する程度に振とうするのが好ましい。振とう時間は、特に1分〜2時間がより好ましく、中でも特に5分〜30分がより好ましい。
上記の如く原料野菜汁に白土を接触させた後、野菜汁から白土を吸着物とともに取り除く必要がある。
野菜汁から白土を取り除く方法としては、例えば通常使用されているフィルターのほか、ステンレスフィルターやネル布などを使用した濾過、ストレーナーを使用した濾過、遠心分離、フィルタープレスを使用したろ過、珪藻土などのろ過助剤を利用したろ過、或いはその他の濾過方法によって、野菜汁から白土を取り除けばよい。
上記のように白土と接触処理することにより、野菜汁中のアデニンを選択的に吸着除去することができ、アデニンの少ない野菜汁(以下「処理済野菜汁」という)を得ることができる。
従来、アデニンが野菜汁の臭みに関係している知見は知られていないが、本発明者は、後述するように、白土と接触処理した後の野菜汁にアデニンを添加すると、野菜汁の臭みが増したことから、アデニンが野菜汁の臭み成分の一つであることを見出すことに成功した。
同時に、原料野菜汁のアデニン以外の核酸塩基類であるアデノシンの70質量%以上、特に80質量%以上、中でも特に90質量%以上を維持することができる。
また、同時に原料野菜汁のアミノ酸の80質量%以上、特に90質量%以上を維持することができる。
なお、この際のアミノ酸量は、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸(Glu)、アスパラギン(Asn)、セリン(Ser)、グルタミン(Gln)、アルギニン(Arg)、アラニン(Ala)、γ-アミノ酪酸(GABA)、メチオニン(Met)、バリン(Val)、フェニルアラニン(Phe)、イソロイシン(Ile)及びロイシン(Leu)の合計量を意味している。
上記の如く接触処理して得られた処理済野菜汁は、そのままの状態で保管してもよいし、必要に応じて成分を調整した後、濃縮或いは乾燥処理して保管してもよい。また、保管することなく、即座に飲料原料として使用することもできる。
調整するpH範囲は特に限定するものではないが、一般的には野菜飲料の保存安定性及び飲み易さの点からpH3〜6とするのが好ましい。
本野菜飲料を充填する容器は、PETボトル、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等、通常の形態の容器を使用することができる。
本発明において「野菜飲料」とは、野菜成分を含有する飲料の意味であり、「野菜果実飲料」とは、野菜成分と果実成分とを含有する飲料の意味である。
また、「可溶性固形分」とは、Brix測定値から換算した固形分量の意味である。
本明細書において「X〜Y」(X,Yは任意の数字)と表現する場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」の意と共に、「好ましくはXより大きい」及び「好ましくはYより小さい」の意を包含する。
また、「X以上」或いは「Y以下」(X,Yは任意の数字)と表現する場合、特にことわらない限り、「好ましくはXより大きい」或いは「好ましくはYより小さい」の意を包含する。
ホウレンソウ汁中の核酸塩基類を吸着除去する方法について、次のように検討した。
なお、上記のホウレンソウ透明濃縮汁は、ホウレンソウをブランチングして得られたホウレンソウ搾汁液を濃縮して得られたものである。
表1には、添加物の種類毎に、添加量、得られたホウレンソウ汁の色調強度、pH及びBrixを示し、表2には、添加物の種類・添加量毎に、得られたホウレンソウ汁の各種核酸塩基類の濃度(ppm)を示した。
ガレオンアースNF−2は、水澤化学工業株式会社製の活性白土であり、化学組成(Si02:78.3%、Al2O3:10.7%、Fe2O3:2.1%,MgO:2.3%,CaO:0.6%)、水分7.0%、粉末度(;90μmフルイ透過率)81.0%、比表面積290m2/g、酸度0.5mgKOH/g、pH3.3、嵩密度0.68g/mL、真比重2.4である。
酸性白土の吸着挙動より、ホウレンソウ汁に対して酸性白土を約10質量%(約20mg)添加して接触処理することで、ホウレンソウ汁中のアデニンの80質量%を吸着除去できるとものと予想される。
また、活性白土の吸着挙動より、ホウレンソウ汁に対して活性白土を約65質量%(約150mg)添加して接触処理することとで、ホウレンソウ汁中のアデニンの80質量%を吸着除去できるとものと予想される。
なお、酸性白土及び活性白土接触処理によるホウレンソウ中の陽イオン量、陰イオン量の極端な変化は確認されなかった。
ここで陽イオンとはNa+、K+、Mg2+、Ca2+であり、陰イオンとはCl−、MA(リンゴ酸)、NO3−、CA(クエン酸)、OA(シュウ酸)である。
これに対し、活性炭を添加して接触処理すると、核酸塩基類が全体的に吸着傾向を示し、Brixおよび色調風味の減少も確認された。
グレードの異なる白土(酸性白土(ミズカエース#600、#20)、活性白土(ガレオンアースV−2、NF−2))を使用し、前記試験と同様にホウレンソウ汁の白土接触処理を実施し、効果を比較した。
なお、酸性白土の型番は採掘地や採掘地層の違いにより分類され、活性白土では比表面積の違いによりグレード分けされている(V−2の比表面積>NF−2の比表面積)。
ガレオンアースV−2は、水澤化学工業株式会社製の活性白土であり、化学組成(Si02:79.8%、Al2O3:8.7%、Fe2O3:1.9%,MgO:3.2%,CaO:0.7%)、水分10.0%、粉末度(;90μmフルイ透過率)94.5%、比表面積290m2/g、細孔容積0.460mL/g、平均細孔直径63Å、酸度1.2mgKOH/g、pH3.3、嵩密度0.70g/mL、真比重2.4である。
なお、ミズカエース#600及びガレオンアースNF−2は、前記<野菜汁から核酸塩基類を低減する方法の検討>で用いたものと同様である。
アデニンの吸着量は、酸性白土(#600)>酸性白土(#20)>活性白土(V−2)>活性白土(NF−2)の順に高いことが判明した(図6)。
一般的には比表面積の大きな活性白土の方が吸着能は高いが、アデニン、グアニンに関しては活性白土の方が強い吸着力を示す結果となった。
アデニン含有量の異なる2種類のホウレンソウ汁に対して酸性白土接触処理を実施し、白土接触処理の効果を検討した。
これらのホウレンソウ汁(23.7℃)10ccにそれぞれ、可溶性固形分量1gに対し8.7%のミズカエース#600(酸性白土/水澤化学工業株式会社製)を87mg添加し、15mLのポリプロピレン遠沈管に入れて水平に寝かせ、レシプロ往復振とう器(TAITEC RECIPRO SHAKER SR−1)を用いて250回/分で0〜30分間振投した後、遠心分離機(条件:3000rpm10分間)で遠心後、0.45μmのフィルターでろ過し、得られたホウレンソウ汁をHPLC分析した。
表3には、Brixあたり4ppmのアデニンを含有するホウレンソウ汁に対して酸性白土接触処理を実施した際、接触時間毎に「ホウレンソウ汁のBrixあたりの各種核酸塩基類の濃度(ppm/Brix)」を示し、表4には、Brixあたり12.6ppmのアデニンを含有するホウレンソウ汁に対して酸性白土接触処理を実施した際、接触時間毎に「ホウレンソウ汁のBrixあたりの各種核酸塩基類の濃度(ppm/Brix)」を示した。
さらに、アデニンの除去効果を得るためには、白土添加量は、可溶性固形分量に対し4〜500重量%とするのが好ましく、特に20〜150重量%とするのが好ましいと考えられる。
白土と接触処理する際のホウレンソウ透明濃縮汁の温度を変えて白土との接触処理を実施し、効果を検討した。併せて、白土がダマになる等、十分に接触しなかった場合を想定し15%添加での処理を実施した。
表5には、白土接触処理したホウレンソウ汁の温度毎に「ホウレンソウ汁のBrixあたりの各種核酸塩基類の濃度(ppm/Brix)」を示した。
また、白土投入時、撹拌しつつ徐々に添加しても少量はダマになってしまうが、1〜2分ですぐに崩壊することが分かった。そして、撹拌停止により速やかに白土が沈降することが確認できた。
実機で白土接触処理を行いアデニン量を抑えたホウレンソウ汁を製造し、得られた処理液の特徴を検討した。
Brix20%のホウレンソウ透明濃縮汁をプレート式熱交換機で加熱殺菌(97℃)した後、23℃まで冷却して原料野菜汁を調製した。
この原料野菜汁に対し、予め水に懸濁した酸性白土(水澤化学工業株式会社製「ミズカエース#600」)を、原料野菜汁の可溶性固形分量の15重量%となるように添加した後、保温することなく白土が底部に堆積しないように適当な速度で撹拌翼を回転させ接触時間30分以上攪拌し、その後、横型ろ過機による一次ろ過および縦型ろ過機による二次ろ過を行い、次にカートリッジフィルタ(3μm)により異物を除去し、濃縮機にてBrix20%に濃縮し、再度カートリッジフィルタ(1μm)により異物を除去した後、プレート式熱交換器にて97℃±1℃で殺菌し、缶に充填して−18℃以下にて冷凍保管した。
なお、一次ろ過および二次ろ過は、縦型ろ過機および横型ろ過機へ市販のろ過助剤を使用し事前にプレコートを行なった後に白土含有ホウレンソウ汁を通液することにより実施した。
なお、白土接触処理前後の汁中のアミノ酸含有量はほぼ変化がなかった。
pHの異なる2種類のホウレンソウ汁を使用して白土接触処理を行い、白土未処理品、白土接触処理品、白土接触処理品へアデニン標準品を添加したものについて官能評価を実施した。
なお、ホウレンソウ透明濃縮液は、ホウレンソウのブランチング搾汁液を濃縮したものである。
また、このようにして得られたホウレンソウ汁(サンプル)に、14ppmのアデニン標準品を添加してアデニン添加品(サンプル)を調製した。
また、表13には、官能評価での評価基準と評価点を示し、表14には、ホウレンソウ透明濃縮液(pH5.7)を用いたサンプルの官能評価結果(n=9)を示し、表15には、ホウレンソウ透明濃縮液(pH5.2)を用いたサンプルの官能評価結果(n=7)を示した。
活性白土接触処理品は、官能評価においてやや飲み難いとの結果を示しており、これは活性白土の吸着能力が大きいことが影響している可能性が推測される。このことから官能面からも酸性白土接触処理のほうがより好ましいと考えられる。
白土を用いた処理とケイ酸ゲル(シリカゲル)を用いた処理とを比較すると共に、一般的にろ過助剤として使用される珪藻土濾過についても比較した。
このように調製したホウレンソウ汁(23.7℃)10ccに、可溶性固形分量の20%の酸性白土(水澤化学工業株式会社製ミズカエース#600(商品名))、シリカゲル球状(関東化学株式会社製)又は珪藻土(ラヂオライト#700 昭和化学工業株式会社製)を添加し、15mLのポリプロピレン遠沈管に入れて水平に寝かせ、レシプロ往復振とう器(TAITEC RECIPRO SHAKER SR−1)を用いて250回/分で20分間振投した後、遠心分離(条件:3000rpm10分間)に続けてNo.5Cろ紙吸引ろ過して、Brix2%のホウレンソウ汁(サンプル)を調製した。
表16には、各種処理を実施した後のホウレンソウ汁のBrix、pH及び香味を示し、表17には、Brixあたりの各種核酸塩基類の濃度(ppm/Brix)を示した。
また、白土接触処理に比べて、シリカゲル処理は、味の変化が大きく、野菜らしさがなくなり、活性炭処理に近い印象であった。
上記の各試験において、核酸塩基類の含有量の測定は、各溶液を蒸留水で適当な濃度に希釈後、0.45μmフィルターでろ過し高速液体クロマトグラフィー分析装置(HPLC装置)にて下記の条件で実施した。
移動相:A;10mM酢酸アンモニウム(酢酸でpH5.0に調整)
B;60%アセトニトリル
カラムオーブン温度:40℃
検出器:UV260nm
流速:0.6mL/分
アデニンのリテンションタイム: 10分付近
アデノシンのリテンションタイム:19分付近
サンプル注入量:10μL
グラジェントプログラム:表18参照
上記試験において、アミノ酸の含有量の測定は、各溶液を蒸留水で適当な濃度に希釈後、0.45μmフィルターでろ過し高速液体クロマトグラフィー分析装置(HPLC装置)にて下記の条件で実施した。
溶離液A:50mM酢酸ナトリウム
溶離液B:100%エタノール
流速:0.6mL/分
カラムオーブン温度:40℃
サンプル注入量:5μL
検出液:蛍光検出器 励起波長340nm 検出波長455nm(プレカラムOPA法)
グラジェントプログラム:表19参照
上記試験において、陽イオン、陰イオンの含有量の測定は、各溶液を蒸留水で適当な濃度に希釈後、0.45μmフィルターでろ過し高速液体クロマトグラフィー分析装置(HPLC装置)にて下記の条件で実施した。
カラム:Shim−pack IC−C3 4.6mmφ×100mm
溶離液:2.5mMシュウ酸
流速:0.8mL/分
カラムオーブン温度:40℃
サンプル注入量:50μL
検出器:電気伝導度検出器
カラム:Shin−pack IC−A1 4.6mmφ×100mm
溶離液:1.2mMフタル酸水素カリウム:アセトニトリル=95:5
流速:1.5mL/分
カラムオーブン温度:40℃
サンプル注入量:50μL
検出器:電気伝導度検出器
Claims (8)
- 活性白土、酸性白土又はこれらの混合物を、野菜汁に接触させた後、活性白土、酸性白土又はこれらの混合物を野菜汁から取り除くことを特徴とする野菜汁の呈味改善方法。
- 活性白土、酸性白土又はこれらの混合物を、アデニンを含有する野菜汁に接触させた後、活性白土、酸性白土又はこれらの混合物を野菜汁から取り除くことを特徴とする、野菜汁中のアデニンの低減方法。
- 活性白土、酸性白土又はこれらの混合物を、野菜汁(以下「原料野菜汁」とも称する)に接触させた後、活性白土、酸性白土又はこれらの混合物を野菜汁から取り除く工程を備えた野菜汁の製造方法。
- 原料野菜汁中のアデニンの50質量%以上を除去し、かつ原料野菜汁中のアデノシンの70質量%以上を維持することを特徴とする請求項3に記載の野菜汁の製造方法。
- 原料野菜汁中のアミノ酸の80質量%以上を維持することを特徴とする請求項3又は4に記載の野菜汁の製造方法。
- 原料野菜汁は、ホウレンソウ、ブロッコリー及びモロヘイヤからなる群から選ばれる1種の野菜の野菜汁又は2種以上の野菜の野菜汁の組み合わせであることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の野菜汁の製造方法。
- 請求項3〜6の何れかに記載の野菜汁の製造方法によって得られた野菜汁。
- 請求項7に記載の野菜汁を配合してなる野菜飲料。
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