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JP2010089541A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライ操縦安定性能を向上しつつ、アイス制動性能とアイス旋回性能とを両立した空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド面の陸部に、幅方向に延びるサイプ5を形成した空気入りタイヤにおいて、サイプ5を、トレッド面の踏面より始端し、サイプ5の溝底側に向かってサイプ幅が小となるように傾斜しつつ、サイプ壁面の途中で終端する傾斜面Iと、傾斜面Iとサイプ壁面とを連結する側面Eと、を有する幅広部6を、長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に備える。好ましくは、幅広部6の側面Eを、サイプ5の溝底側に向かって傾斜面Iの長さが小となるように傾斜するものとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、トレッド面の陸部に、幅方向に延びるサイプを形成した空気入りタイヤに関し、特にスタッドレスタイヤとして有用である。
従来、スタッドレスタイヤでは、ブロックやリブなどの陸部にサイプと呼ばれる切り込みを形成しており、このサイプによるエッジ効果や除水効果によって、摩擦係数が低いアイス路面での走行性能(以下、「アイス性能」という。)を高めている。かかるサイプとしては、長手方向に沿って直線状に延びる直線サイプや、波形状に延びる波形サイプなどが実用化されている。
例えば、下記特許文献1では、トレッド面に複数のブロックを設けるとともに、該ブロックに1本以上の幅方向に延びるサイプを形成した空気入りタイヤにおいて、サイプの回転方向前側側面の開口側に、半径方向外側に向かって回転方向前方に傾斜した傾斜面を形成した空気入りタイヤが記載されている。かかる空気入りタイヤは、サイプの開口側に傾斜面を形成し、傾斜面のエッジ部でのエッジ効果を高めることにより、アイス路面での制動性能(以下、「アイス制動性能」という。)の向上を図るものである。しかし、かかる空気入りタイヤでは、タイヤの幅方向(旋回方向)に作用するエッジ成分がないため、アイス路面での旋回性能(以下、「アイス旋回性能」という。)の点で、さらなる改良の余地があった。また、かかる空気入りタイヤでは、エッジ効果を高めるためにサイプの傾斜面の傾斜角度を大きくすると、そのサイプを形成したブロックにてブロック剛性が低下するため、乾燥路面での操縦安定性(以下、「ドライ操縦安定性能」という)が悪化する、あるいはブロック前後での偏摩耗が発生する傾向があった。
下記特許文献2では、トレッド面に複数のブロックを設けるとともに、該ブロックに幅方向に延びるサイプを形成した空気入りタイヤにおいて、該サイプの幅を、両端部を含めた少なくとも3箇所で、トレッド面からサイプ底まで幅広にした空気入りタイヤが記載されている。しかし、かかる空気入りタイヤでは、サイプの開口側に傾斜面を設けていないため、サイプのエッジ効果が不十分となり、アイス制動性能およびアイス旋回性能の両方においてさらなる改良の余地があった。さらに、サイプの幅を、両端部を含めた少なくとも3箇所で、トレッド面からサイプ底まで幅広にしたことにより、そのサイプを形成したブロックにてブロック剛性が低下しやすく、やはりドライ操縦安定性能が悪化する、あるいはブロック前後での偏摩耗が発生する傾向があった。
また、下記特許文献3では、トレッド面に複数のサイプを形成した空気入りタイヤにおいて、該サイプを同一方向に延びる主部と、主部に対して略直行する方向に延びる連結部とから構成し、かつ隣接する主部を、深くなるに従い相互間距離が大となるように半径方向に対してそれぞれ逆方向に傾斜させた空気入りタイヤが記載されている。また、下記特許文献4では、トレッド面に複数のサイプを形成した空気入りタイヤにおいて、該サイプはトレッド面の踏面側で互いに離間しており、溝底側で互いに接近または連結している空気入りタイヤが記載されている。しかし、これらの空気入りタイヤでは、いずれもサイプのエッジ効果が不十分となり、やはりアイス制動性能およびアイス旋回性能の両方においてさらなる改良の余地があった。
特開2007−223493号公報 特開平9−272312号公報 特開2000−318413号公報 特開平11−78430号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドライ操縦安定性能を向上しつつ、アイス制動性能とアイス旋回性能とを両立した空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド面の陸部に、幅方向に延びるサイプを形成した空気入りタイヤにおいて、前記サイプが、トレッド面の踏面より始端し、前記サイプの溝底側に向かってサイプ幅が小となるように傾斜しつつ、サイプ壁面の途中で終端する傾斜面と、前記傾斜面とサイプ壁面とを連結する側面と、を有する幅広部を、長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に備えることを特徴とする。
上記空気入りタイヤでは、幅方向に延びるサイプが、トレッド面の踏面より始端し、サイプの溝底側に向かってサイプ幅が小となるように傾斜しつつ、サイプ壁面の途中で終端する傾斜面を有する幅広部を備えるため、かかる傾斜面のエッジ部分にて接地圧が大きくなり、周方向に作用するエッジ効果が高まる。さらに、かかるサイプが、長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に有する幅広部を備えるため、傾斜面のエッジ部分にて作用するエッジ効果が、アイス路面での制動時および加速時の両方において高まる。加えて、かかるサイプが、長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に有する幅広部を備える場合、サイプを形成する陸部の剛性低下を抑制しつつ、サイプ壁面に対する傾斜面の傾斜角度を大きくすることができる。その結果、ドライ操縦安定性能を向上しつつ、特に空気入りタイヤのアイス制動性能を向上することができる。
また、上記空気入りタイヤでは、サイプが、傾斜面とサイプ壁面とを連結する側面を有する幅広部を備えるため、かかる側面のエッジ部分にて接地圧が大きくなり、幅方向(旋回方向)にもエッジ効果が作用する。その結果、空気入りタイヤのアイス旋回性能を向上することができる。
上記の空気入りタイヤにおいて、前記幅広部の側面が、前記サイプの溝底側に向かって前記傾斜面の長さが小となるように傾斜するものであることが好ましい。かかる空気入りタイヤでは、サイプが、サイプの溝底側に向かって傾斜面の長さが小となるように傾斜する側面を有する幅広部を備えるため、かかる側面のエッジ部分にて接地圧が特に大きくなり、旋回方向に作用するエッジ効果がより高まる。その結果、空気入りタイヤのアイス旋回性能をさらに向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤのトレッド面の一例を示す展開図である。この空気入りタイヤは、複数のブロック1(陸部の一例)とリブ2(陸部の一例)とを有するトレッドパターンを備える。ブロック1は、タイヤ周方向に延びる主溝3とタイヤ幅方向に延びる横溝4とによって4列のブロック列として区分されている。この図では、各ブロック列にてブロック1を区分する横溝4の周方向位置を、ブロック列ごとに異ならせて配置している。また、リブ2は、タイヤ赤道線CLを挟んで幅方向最内側にて周方向に延びる2本の主溝3によって、タイヤ赤道線CLを含むように区分されている。矢印Sは、タイヤ装着時の回転方向を示す。
ブロック1およびリブ2には、幅方向に延びるサイプ5が形成されている。アイス制動性能とアイス旋回性能とを向上するためには、ブロック1には少なくとも2本のサイプ5が形成されることが好ましい。図示した例では、ブロック1には6本のサイプ5が形成されている。一方、リブ2には、サイプ5を所定の間隔で適宜形成すればよい。本発明において、サイプ5は、ブロック1および/またはリブ2の側壁にて、片端または両端が閉口してもよく、両端が開口するものであってもよい。
図2は、ブロック1の斜視図を示し、図3はサイプ5の部分拡大図を示す。図示のとおり、幅方向に延びるサイプ5は、トレッド面の踏面より始端し、サイプ5の溝底側に向かってサイプ幅が小となるように、タイヤ半径方向に対して傾斜しつつ、サイプ壁面の途中で終端する傾斜面Iと、傾斜面Iとサイプ壁面とを連結する側面Eとを有する幅広部6を備える。このため、本発明に係る空気入りタイヤでは、傾斜面Iのエッジ部分にて周方向(制動方向)に作用するエッジ効果が高まり、かつ側面Eのエッジ部分にて幅方向(旋回方向)にもエッジ効果が作用する。加えて、サイプ5が、長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に幅広部6を備えるため、サイプ5を形成する陸部の剛性低下を抑制しつつ、サイプ壁面に対する傾斜面Iの傾斜角度を大きくすることができる。その結果、本発明に係る空気入りタイヤでは、ドライ操縦安定性能を向上しつつ、アイス制動性能とアイス旋回性能とを両立することができる。
ここで、ドライ操縦安定性能を向上しつつ、アイス制動性能とアイス旋回性能とを両立するためには、トレッド面の踏面における傾斜面Iのサイプ長手方向での長さWは1〜4mmであることが好ましく、トレッド面の踏面からの傾斜面Iの深さDは0.5〜4mmであることが好ましく、トレッド面の踏面における側面Eの長さTは0.2〜0.6mmであることが好ましい。また、サイプ5の深さHに対する傾斜面Iの深さDの比(D/H)は、7〜40%であることが好ましい。サイプ5の深さHに対する傾斜面Iの深さDの比(D/H)が上記範囲外であると、傾斜面Iのエッジ部分にて作用するエッジ効果が低くなる傾向がある。
本実施形態では図示のとおり、サイプ5は、サイプの長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に、連続的に配設された幅広部6を備える。この場合、傾斜面Iも同様にサイプの長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に、連続的に配設されることとなり、ブロック1の剛性低下を抑制しつつ、周方向(特に制動方向)に作用するエッジ効果を、効率よく高めることができる。
図1〜3では、サイプ5が直線サイプである例を示したが、本発明はこれに限らず、上述した幅広部を、長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に備えるものであれば、サイプとして波形サイプやジグザグサイプを形成したものであってもよい。波形サイプやジグザグサイプでは、直線サイプに比べてサイプの開口部が狭くなり難いので、幅広部による開口部の狭小化を抑制する効果と相俟って、サイプによるエッジ効果や除水効果を効果的に確保できるうえ、ドライ路面での陸部の倒れ込みを抑制できる。
本発明の空気入りタイヤは、陸部に上記の如きサイプが形成されること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用できる。
本発明は、いわゆる夏用タイヤにも適用できるが、アイス性能に優れていることから、特にスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)として有用である。
[他の実施形態]
(1)前述の実施形態では、特にブロック1にて、トレッド面の踏面より始端し、サイプ5の溝底側に向かってサイプ幅が小となるように傾斜しつつ、サイプ壁面の途中で終端する傾斜面Iと、傾斜面Iとサイプ壁面とを連結する側面Eとを有する幅広部6を備えるサイプ5を形成した例を示したが、本発明においてはリブ2にて、同様に幅広部6を備えるサイプ5を形成してもよい。
(2)前述の実施形態では、側面Eがタイヤ半径方向に対して傾斜していない例を示したが、図4に示すとおり、幅広部6の側面Eが、サイプ5の溝底側に向かって、傾斜面Iの、サイプ長手方向での長さが小となるように傾斜するものであるものであってもよい。この場合、側面Eのエッジ部分にて旋回方向に作用するエッジ効果がより高まる。その結果、空気入りタイヤのアイス旋回性能をさらに向上することができるため好ましい。ここで、アイス制動性能を向上しつつ、アイス旋回性能をより向上するためには、図4に示す側面Eの長手方向長さT1は、0.3〜1mmであることが好ましい。
(3)前述の実施形態では、サイプ5は、サイプの長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に、連続的に配設された幅広部6を備える例を示したが、図5(a)に示すとおり、サイプの長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に、重複するように配設された幅広部6を備えるものであってもよい。この場合、サイプが倒れ込んだ場合であっても、サイプ壁面の両側の幅広部6が重なり合う部分にて、溝体積が確保されるため、サイプの除水効果が高まる傾向がある。また、図5(b)に示すとおり、サイプの長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に、一定の間隔Lを空けて断続的に配設された幅広部6を備えるものであってもよい。この場合、トレッド面の踏面における傾斜面Iのサイプ長手方向での長さWに対する間隔Lの比(L/W)は、50%以下であることが好ましい。L/Wが大きくなりすぎると、サイプ5の総長さに対する傾斜面Iの長さWの比が低下し、かつ側面Eの数も少なくなるため、空気入りタイヤのアイス制動性能およびアイス旋回性能が低下する傾向がある。
(4)前述の実施形態では、トレッド面の踏面に現れる幅広部6の形状が長方形となるように形成された例を示したが、図5(c)に示すとおり、台形となるように形成されたものであってもよい。この場合、側面Eでのエッジ効果を維持するために、トレッド面の踏面における周方向(回転方向)Sと側面Eとの角度θは35°以下であることが好ましい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、タイヤの各性能評価は、次のようにして行った。
(1)アイス制動性能
テストタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を実車(1500ccクラスのセダン(4WD車))に装着し、アイス路面を走行して速度40km/hから制動力をかけてABSを作動させた際の制動距離を測定することで評価した。比較例1の制動距離の逆数を100として指数で示し、数値が大きいほどアイス制動性能が良好であることを示す。
(2)アイス旋回性能
タイヤを上記の実車に装着し、アイス路面を走行して速度20km/hでJターンした際に、タイヤの全輪にかかる横力値(G)を測定することで評価した。比較例1の横力値(G)を100として指数で示し、数値が大きいほどアイス旋回性能が良好であることを示す。
(3)ドライ操縦安定性能
タイヤを上記の実車に装着し、1名乗車の荷重条件で一般路をドライ条件下にて走行し、操縦安定性のフィーリング評価を行い、その評価ポイントを指数で評価した。比較例1の評価を100として指数で示し、数値が大きいほどドライ操縦安定性能が良好であることを示す。
比較例1
図1に示すトレッド面を備えた空気入りタイヤにおいて、主溝3および横溝4の溝深さを8.7mm、サイプ5のサイプ深さを6.3mm、サイプ幅を0.3mmとし、図2〜4および6に示す幅広部を備えないサイプ5をトレッド面の陸部に形成した空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
比較例2
図1に示すトレッド面1を備えた空気入りタイヤにおいて、サイプ5を、長手方向に沿ってエッジ部全体に傾斜面を備えたものとし、サイプ5のトレッド面の踏面におけるサイプ幅を0.6mm、トレッド面の踏面からの傾斜面の深さを2mmとした以外は、比較例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
実施例1〜6
図1〜3に示す空気入りタイヤにおいて、サイプ5を、トレッド面の踏面における傾斜面Iのサイプ長手方向での長さW、トレッド面の踏面における側面Eの長さT、およびトレッド面の踏面からの傾斜面Iの深さDを表1に記載する寸法に設定した幅広部6を備えるものとした以外は、比較例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
実施例7〜8
サイプ5を、図4に示す幅広部6を備えるものとし、側面Eの長手方向長さT1を表1に記載する寸法に設定した以外は、実施例1〜6と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
比較例3
図1に示すトレッド面1を備えた空気入りタイヤにおいて、サイプ5を図6に示すとおり、長手方向の長さW’を2mm、側面の長さT’を0.3mmとし、トレッド面の踏面よりサイプ底まで幅広とした(傾斜面を有しない)幅広部6を、サイプ5の長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に、断続的に備えるものとした以外は、比較例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
Figure 2010089541
表1の結果から、実施例1〜8の空気入りタイヤでは、比較例1の空気入りタイヤに比べて、ドライ操縦安定性能を向上しつつ、アイス制動性能とアイス旋回性能とを両立できることがわかる。特に、実施例7〜8の空気入りタイヤでは、幅広部6の側面Eが、サイプ5の溝底側に向かって傾斜面Iの長さが小となるように傾斜するものであるため、アイス旋回性能が著しく向上することがわかる。一方、比較例2の空気入りタイヤでは、タイヤの幅方向(旋回方向)に作用するエッジ成分がないため、比較例1の空気入りタイヤに比べて、アイス旋回性能が悪化した。また、比較例3の空気入りタイヤでは、サイプの開口側に傾斜面を有しないため、タイヤの周方向(制動方向)に作用するエッジ成分が存在せず、かつトレッド面の踏面よりサイプ底まで幅広とした幅広部を有するため、比較例1の空気入りタイヤに比べて、アイス制動性能およびアイス旋回性能はやや向上するもののドライ制動性能が大きく悪化した。
本発明に係る空気入りタイヤのトレッド面の一例を示す展開図 ブロックの斜視図の一例 サイプの部分拡大図の一例 サイプの部分拡大図の一例 (a)〜(c)トレッド面の踏面におけるサイプの形状の例 比較例3のサイプの部分拡大図の一例
符号の説明
1:ブロック
2:リブ
3:主溝
4:横溝
5:サイプ
6:幅広部
I:傾斜面
E:側面

Claims (2)

  1. トレッド面の陸部に、幅方向に延びるサイプを形成した空気入りタイヤにおいて、
    前記サイプが、トレッド面の踏面より始端し、前記サイプの溝底側に向かってサイプ幅が小となるように傾斜しつつ、サイプ壁面の途中で終端する傾斜面と、前記傾斜面とサイプ壁面とを連結する側面と、を有する幅広部を、長手方向に沿ってサイプ壁面の両側に交互に備えることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記幅広部の側面が、前記サイプの溝底側に向かって前記傾斜面の長さが小となるように傾斜するものである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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