JP2010071756A - 多層配線基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】絶縁層8上に導電性の配線3がパターン形成され、前記配線3上にコンタクトバンプ4を有する多層配線基板1において、前記絶縁層8の下層に形成された導電性のグランド層6と、前記グランド層6上であって、前記コンタクトバンプ4の直下に形成されると共に、前記絶縁層8によって覆われた内部バンプ7とを備え、前記コンタクトバンプ4は、前記絶縁層8が前記内部バンプ7の高さにより隆起した部位に形成されている。
【選択図】図2
Description
3次元実装に対応したLSIチップは、数十μmサイズの微細電極を介して互いに接続されるため、積層前における機能動作試験及びバーンイン試験の実施には、微細電極に対応した微細ピッチコンタクト機能を有するテストシステムの開発が必須である。
このようにLSIチップにコンタクトするコンタクトシートにあっては、コンタクト性を向上するため、複数のリード端にそれぞれLSIチップとのコンタクト部となるバンプが形成されてなるものがある(特許文献2参照)。
これら複数のバンプ間には、ある程度のばらつきがあるため、従来、コンタクトシートの下に敷設した応力緩衝材であるエラストマ、ゴムシートなどにより、そのばらつきが吸収される構造となっていた。
さらには、バンプの高さが低いために、LSIチップの電極パッド以外の部位がコンタクトシートの配線の一部に接触し、誤った測定結果をもたらす原因となっていた。
勿論、LSIチップにおいて、LSIチップの電極パッド以外の領域が厚い保護膜に覆われていて、電気的に絶縁されている状況であれば、このような問題は生じない。しかしながら、このような保護膜がある場合、電極パッドの高さより保護膜の高さが高くなるため、パッドの領域が窪んだ形状となり、バンプの高さが低いと、コンタクトが不可能な状況となるという課題があった。
尚、前記絶縁層上において、前記配線上に設けられたコンタクトバンプの幅寸法は30μm以下、また、高さ寸法は30μm以下に形成されていてもよい。
また、前記内部バンプの高さ寸法は、少なくとも5μm以上で、特に、LSIチップが保護膜で覆われている場合は、10μm以上であることが望ましい。
したがって、50μm以下の微細ピッチであっても全てのコンタクトバンプをコンタクト対象に正常に接触させることができる。
このように内部バンプが導電性材料で形成されることにより、グランド層と導電性配線との距離をコンタクトバンプの部位まで維持することが可能となる。即ち、配線パターンをコンタクトバンプの形成部位まで含め、全てマイクロストリップ構造とすることができ、高速・高周波数信号の伝送が可能となる。
このように絶縁層をポリイミドとすることにより、内部バンプ上に該絶縁層を積層した際に、低内部応力、高粘弾性、高絶縁性、低誘電率といったポリイミドの優れた特性を利用することができ、高さばらつきを粘弾性により吸収することができる。
また、ポリイミドとして、電着ポリイミドを用いることにより、グランド層及び内部バンプの上に均一な膜形成が可能となり、コンタクトバンプの高さを均一に保つことができる。
尚、ここで用いるコンタクトシートとは、例えばLSIチップの検査において、LSIチップと、そのキャリアとの間に介在させる配線基板を指す。
各銅配線3の一端部には、図示するように基板上方に突出したコンタクトバンプ4が形成されている。このコンタクトバンプ4は、検査対象となるLSIチップの対応するコンタクトパッドとのコンタクト部となる。また、多層シート2及び銅配線3において、コンタクトバンプ4の形成部位は、図示するように隆起した状態となされている。
また、銅配線3及びコンタクトバンプ4は、防蝕性向上のために、好ましくは金めっき9により被覆した状態となされる。
また、内部バンプ7が形成されていることにより、コンタクトバンプ4の形成部位が隆起した状態となされている。
先ず、表面に銅箔層を形成した所定の大きさのポリイミドシート8をエッチングすることにより、シート上に銅配線3のパターンを形成する(図3(a))。
次いで、銅配線3上にコンタクトバンプ4を形成するために、銅配線3が形成されたポリイミドシート8の上面にフォトレジスト15を塗布する(図3(b))。そして、銅配線3上においてバンプ形成したい部位にフォトレジスト15による開口パターン15aを形成する(図3(c))。
そして、フォトレジスト15を除去することにより、銅配線3上に所定の大きさ(例えば幅30μm以下、高さ30μm以下)のコンタクトバンプ4が形成される(図3(e))。また、銅配線3及びコンタクトバンプ4上に、金めっき9を形成する(図3(f))。これにより、防蝕性が向上する。
さらに、前記ポリイミドシート8の下層として、前記グランド層6とポリイミドシート5とを配置するが、積層前に、コンタクトバンプ4の直下部位となるグランド層6上に、バンプ形成を行う。即ち、グランド層6の上面において、全てのコンタクトバンプ4の形成位置に対応する部位にフォトレジストパターン(開口パターン)を形成し、その開口パターンに、電解めっき処理(例えばニッケル(Ni))により所定高さ(例えば5μm以上、特にLSIチップが保護膜で覆われている場合は10μm以上)のバンプ7(内部バンプ7)を形成する(図3(g))。
即ち、先ず、所定の大きさの基板、例えばポリイミドシート58上に、銅箔により所定厚さのグランド層6を形成する(図4(a))。
内部バンプ7の形成後、グランド層6の上面に絶縁層として、ポリイミド層8を形成する(図4(c))。ここで、ポリイミドとして、電着ポリイミドを用いることが好ましく、その場合、グランド層6及び内部バンプ7の上に均一な膜形成が可能となり、その後形成するコンタクトバンプ4の高さを均一に保つことができる。
次いで、銅配線3上にコンタクトバンプ4を形成するために、銅配線3が形成されたポリイミドシート8の上面にフォトレジスト15を塗布する(図4(f))。そして、銅配線3上においてバンプ形成したい部位(内部バンプ7により隆起した部位)にフォトレジスト15による開口パターン15aを形成する(図4(g))。
そして、フォトレジスト15を除去することにより、銅配線3上に所定の大きさ(例えば幅30μm以下、高さ30μm以下)のコンタクトバンプ4が形成される。また、銅配線3及びコンタクトバンプ4上に、金めっき9を形成する(図4(h))。
特に絶縁層をポリイミド(ポリイミド層8)とすることにより、内部バンプ7上に該絶縁層を積層した際に、低内部応力、高粘弾性、高絶縁性、低誘電率といったポリイミドの優れた特性を利用することができ、高さばらつきを粘弾性により吸収することができる。
また、ポリイミドとして、電着ポリイミドを用いることにより、グランド層6及び内部バンプ7の上に均一な膜形成が可能となり、コンタクトバンプ4の高さを均一に保つことができる。
したがって、本実施の形態に係るコンタクトシート1によれば、微細ピッチであっても全てのコンタクトバンプをコンタクト対象に正常に接触させることができる。
また、前記実施の形態においては、本発明の多層配線基板をコンタクトシートに適用する例を示したが、それに限定されず、例えば50μm以下の微細ピッチで設けられたコンタクトバンプを有するフレキシブル基板、プリント配線基板、シリコンインターポーザ基板等の多層配線基板に適用することができる。
2 多層シート
3 銅配線
4 コンタクトバンプ
5 ポリイミド層
6 グランド層
7 内部バンプ
8 ポリイミド層(絶縁層)
9 金めっき
Claims (6)
- 絶縁層上に導電性の配線がパターン形成され、前記配線上にコンタクトバンプを有する多層配線基板において、
前記絶縁層の下層に形成された導電性のグランド層と、
前記グランド層上であって、前記コンタクトバンプの直下に形成されると共に、前記絶縁層によって覆われた内部バンプとを備え、
前記コンタクトバンプは、前記絶縁層が前記内部バンプの高さにより隆起した部位に形成されていることを特徴とする多層配線基板。 - 前記絶縁層上において、前記配線上に設けられたコンタクトバンプの幅寸法は、30μm以下であることを特徴とする請求項1に記載された多層配線基板。
- 前記配線上に設けられたコンタクトバンプの高さ寸法は、30μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された多層配線基板。
- 前記内部バンプの高さ寸法は、少なくとも5μm以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された多層配線基板。
- 前記内部バンプは導電性材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された多層配線基板。
- 前記内部バンプを覆う絶縁層は、ポリイミドにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された多層配線基板。
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