JP2010071027A - 建築用外装構造の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、縦葺き外装材2を保持部材1により下地4上に敷設、固定する建築用外装構造の施工方法にあって、前記保持部材1は、左右に斜め下方が窪む被嵌合部14を備え、前記縦葺き外装材2は、左右側縁に外側下方に突出する嵌合部25を備え、該嵌合部25は前記被嵌合部14に取付角度を調整して嵌合でき、前記縦葺き外装材2の左右の何れか一方側の嵌合部25に前記保持部材2の被嵌合部14を嵌合させた状態で、他方側から一方側へ順次縦葺き外装材2を敷設し、前記縦葺き外装材2,2間にカバー材3を取り付けることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
縦葺き屋根の中でも屋根材やキャップ材を上方から押さえ付けて嵌合させて取り付ける完全嵌合方式においては、屋根材やキャップ材の成形に高い寸法精度が求められるが、仮に高精度での屋根材やキャップ材の成形が行われたとしても、前記墨出し作業が適正に行われていない場合には、所定の施工が実施できない。すなわち僅かな墨出しの誤差によって外装材やキャップ材が嵌合できなかったり、施工後に外れたりする事故を生ずるおそれがあった。
また、前記特許文献2に記載の屋根構造は、重合延出部の重合代をテーパ状とすることによって、取付幅の微調整が可能であるが、予め余剰の重合延出部を設けておく必要があるため、部材コストとしては無駄になるものであった。
さらに、前記特許文献3に記載の屋根構造は、カバー材の略U字状、略V字状等に形成された幅方向に変位可能な調整部の開き具合を調整することにより、取付幅の微調整が可能であるが、この調整部自体が余剰の構成であるため、部材コストとしては無駄になるものであった。
前記被嵌合部は、特にその形状を限定するものではなく、後述する縦葺き外装材の嵌合部を嵌合でき、且つ取付角度を調整できるものであればよい。
また、テーパ屋根を施工する場合には、前記被嵌合部を大きく形成したものを数種類用意しておき、最も嵌合部を大きくした保持部材を最水下側に配するようにする。
隣り合う前記縦葺き外装材間に配される構成とは、縦葺き外装材の外側立上り部間を覆う覆い部を備えるということであり、外側立上り部に設けた被係合部に係合させる係合部を備える。
そして、後述する図示実施例のように、前記記係合部分から左右の脚片が外方へ延在し、該脚片が内側立上り部の上端を覆うように取り付けることが望ましい。
このような構成の保持部材1の被嵌合部14は、起立部11と塔状部13との間(平坦部分12の上方空間)を指すものであり、それぞれ後述する外装材2の嵌合部25を嵌合できる。
この外装材2は、表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板、真鍮板、鉛板等の公知の金属素材、炭素繊維積層板、硬質樹脂板等より成形され、素材が金属板の場合にはロール成形、或いはプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)される。素材が非金属素材の場合には、主に型成型により成型される。また、その素材厚は特に限定するものではないが、概ね0.4乃至1.6mm程度である。
また、前記導水溝23の底部は、面板部21よりも低い位置に形成されている。
さらに、前記外側立上り部24は、敷設状態においては外側方向へ弾性抗力が作用するように形成されている。
さらに、前記覆い部31は、敷設状態においては内側方向へ弾性抗力が作用するように形成され、前記脚片33は、敷設状態のいては下側方向へ弾性抗力が作用するように形成されている。
次に、既に下地4上に固定した保持部材1の上方から臨ませ、黒矢印にて示すように、下地4上に取り付ける。その際の取り付けに際しては、前述のように保持部材1の被嵌合部14に外装材2の嵌合部25を取付角度を調整して嵌合させるが、特に面倒な調整操作は全く必要なく、単に上方から落とし込むように配設するだけで、図1(b)に示すように取付角度が調整されて嵌合する。
その後、カバー材3を配設するが、上方から押圧するように配設するだけで、弾性的に嵌合して配設される。
このような操作を順次続けて右側から左側に向かって外装材2が施工され、外装構造が構築される。
なお、保持部材1A,1B,1Cについては、図示する三種に限定するものではなく、屋根面(下地)の大きさに応じて適宜に設ければよい。また、外装材2'については三種の保持部材1A,1B,1Cとは異なり、連続する一つの材料であるため、面板部21a,21b,21cも嵌合部25a,25b,25cもそれぞれ連続している。
図3(d)は、保持部材1Aの被嵌合部14Aに対して、嵌合部25aを臨ませた状態を示すものであり、図3(e)は、保持部材1Bの被嵌合部14Bに対して、嵌合部25bを臨ませた状態を示す。
このように各被嵌合部内に取り付けた嵌合部25a,25b,25cは、それぞれ弾性抗力が作用して傾斜角度が滑らかになる方向に戻ろうとするため、水上側の最も小さい被嵌合部14A内では嵌合部25aは傾斜角度が最も垂直方向に近く、水下側も最も大きい被嵌合部14C内では嵌合部25cは傾斜角度が最も水平方向に近く配設される。
11,11A,11B,11C 起立部
12,12A,12B,12C 平坦部分
13,13A,13B,13C 塔状部
14,14A,14B,14C 被嵌合部
2,2' 外装材
21 面板部
22 内側立上り部
23 導水溝
24 外側立上り部
241 係合部
25,25a,25b,25c 嵌合部
3 カバー材
31 覆い部
32 係合部
33 脚片
4 下地
Claims (3)
- 縦葺き外装材を保持部材により下地上に敷設、固定する建築用外装構造の施工方法にあって、
前記保持部材は、左右に斜め下方が窪む被嵌合部を備え、
前記縦葺き外装材は、左右側縁に外側下方に突出する嵌合部を備え、該嵌合部は前記被嵌合部に取付角度を調整して嵌合でき、
前記縦葺き外装材の左右の何れか一方側の嵌合部に前記保持部材の被嵌合部を嵌合させた状態で、他方側から一方側へ順次縦葺き外装材を敷設し、前記縦葺き外装材間にカバー材を取り付けることを特徴とする建築用外装構造の施工方法。 - 保持部材は、中央に塔状部、その左右に上向きの起立部、及び前記塔状部と前記起立部との間に被嵌合部を備えることを特徴とする請求項1に記載の建築用外装構造の施工方法。
- 縦葺き外装材は、中央に面板部、その左右側縁に内側立上り部、その外側に導水溝、さらにその外側に外側立上り部を備え、前記導水溝と前記外側立上り部に設けた係合部とを含む嵌合部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の建築用外装構造の施工方法。
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JP2019078107A (ja) * | 2017-10-26 | 2019-05-23 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 縦葺き外装材の嵌合用治具、及び該治具を用いた縦葺き外装構造の施工法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH09111961A (ja) * | 1995-10-18 | 1997-04-28 | Gantan Beauty Kogyo Kk | 縦葺き外装構造及びその施工方法 |
JPH09125621A (ja) * | 1995-08-25 | 1997-05-13 | Gantan Beauty Kogyo Kk | 建築用縦葺き外装材及び建築外装構造 |
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- 2008-09-22 JP JP2008242180A patent/JP4901831B2/ja active Active
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JP6999361B2 (ja) | 2017-10-26 | 2022-01-18 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 縦葺き外装材の嵌合用治具、及び該治具を用いた縦葺き外装構造の施工法 |
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