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JP2010069209A - カプセル型医療装置およびその製造方法 - Google Patents

カプセル型医療装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のリジッド基板を内蔵する場合であっても容易にカプセル型医療装置を製造できること。
【解決手段】本発明にかかるカプセル型医療装置1は、機能部品を搭載する複数のリジッド基板3b,11b,9c,6bと、これら複数のリジッド基板3b,11b,9c,6bと各々嵌合する複数の嵌合部16a〜16dを内壁に備える部品保持部16と、これら複数のリジッド基板3b,11b,9c,6bと各々嵌合する複数の嵌合部17a〜17dを内壁に備える部品保持部17と、を備える。一対の部品保持部16,17は、複数のリジッド基板3b,11b,9c,6bを側方から挟持して基板間隔を保持する。この場合、これら複数のリジッド基板3b,11b,9c,6bは、複数の嵌合部16a〜16d,17a〜17dに嵌め込まれる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、患者等の被検体の臓器内部に導入されるカプセル型医療装置およびその製造方法に関するものである。
従来から、内視鏡の分野において、カプセル型の筐体内部に撮像機能と無線通信機能とを備えたカプセル型内視鏡が登場している。カプセル型内視鏡は、臓器内部の観察のために経口摂取等によって患者等の被検体の臓器内部に導入される。その後、被検体内部のカプセル型内視鏡は、蠕動運動等によって臓器内部を移動しつつ、この被検体の臓器内部の画像(以下、体内画像という場合がある)を所定間隔で順次撮像し、得られた体内画像を外部に順次無線送信する。かかる被検体内部のカプセル型内視鏡は、この被検体の外部に排出されるまでの期間、体内画像の撮像および無線送信を順次繰り返し、最終的に被検体の外部に排出される。
かかるカプセル型内視鏡によって撮像された体内画像群は、被検体外部の受信装置に受信され、この受信装置内部の可搬型記録媒体に蓄積される。被検体の体内画像群を蓄積した可搬型記録媒体は、受信装置から取り外されて画像表示装置に挿着される。画像表示装置は、この挿着された可搬型記録媒体から体内画像群を取り込み、得られた体内画像群内の各体内画像をディスプレイに表示する。医師または看護師等のユーザは、かかる画像表示装置に表示された各体内画像の観察を通して被検体の臓器内部を観察し、この観察結果に基づいて被検体を診断することができる。
なお、このようなカプセル型内視鏡には、例えば、照明基板および撮像基板等の複数のリジッド基板の各基板間にリング状の各ホルダーを各々介在させた構造体をカプセル形状の外装ケース内に密閉して実現されるものがある(特許文献1参照)。この特許文献1に記載のカプセル型内視鏡の組立工程において、機能実行手段としての複数のリジッド基板は、リング状のホルダーを介して順次積み重ねられる。この場合、かかる複数のリジッド基板の各基板間隔は、各基板間に介在させたリング状のホルダーによって保持される。
特開2006−141897号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたカプセル型内視鏡に例示される従来のカプセル型医療装置では、カプセル型の筐体に内蔵する機能部品等の内蔵物を組み立てる際、基板間隔を保持するためのリング状のホルダーとリジッド基板とを交互に積み重ねた多重構造体を形成しなければならない。これに起因して、カプセル型医療装置の組立に必要な部品点数が多くなるのみならず、カプセル型医療装置の組立が煩雑になる可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、複数のリジッド基板を内蔵する場合であっても容易に製造できるカプセル型医療装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるカプセル型医療装置は、機能部品を搭載する複数のリジッド基板と、前記複数のリジッド基板を側方から挟持して前記複数のリジッド基板の基板間隔を保持する複数の基板間隔保持部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置は、上記の発明において、前記複数の基板間隔保持部は、前記複数のリジッド基板と各々嵌合する複数の嵌合部を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置は、上記の発明において、前記複数の基板間隔保持部は、互いに係合する係合部を備え、前記複数の嵌合部は、前記複数の基板間隔保持部が前記係合部によって互いに係合した状態で前記複数のリジッド基板と各々嵌合することを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置は、上記の発明において、前記複数の嵌合部は、前記複数のリジッド基板の外周の少なくとも一部と嵌合することを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置は、上記の発明において、前記複数の基板間隔保持部は、前記複数の嵌合部を除く領域の少なくとも一部に最小肉厚領域を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置は、上記の発明において、前記複数の基板間隔保持部は、少なくとも前記複数の嵌合部に連続する内部配線を備え、前記複数のリジッド基板は、前記複数の嵌合部と各々嵌合するとともに前記内部配線と電気的に接続されることを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置は、上記の発明において、前記機能部品に電力を供給する電池を備え、前記複数の基板間隔保持部は、前記複数のリジッド基板を側方から挟持するとともに前記電池を支持することを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置は、上記の発明において、前記複数の基板間隔保持部は、前記複数のリジッド基板を側方から挟持して前記複数のリジッド基板の基板間隔を保持する一体的な基板間隔保持部を当該カプセル型医療装置の長軸と平行に分割した複数の分割体であることを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置は、上記の発明において、前記複数の基板間隔保持部は、少なくとも前記複数のリジッド基板を収納する筐体を兼ねることを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置は、上記の発明において、前記複数の基板間隔保持部は、レーザー溶着によって一体化されることを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置の製造方法は、少なくとも複数のリジッド基板を含む内蔵部品を組み立てる部品組立ステップと、複数の基板間隔保持部によって前記複数のリジッド基板の側方から前記内蔵部品を挟み込むとともに前記複数のリジッド基板を挟持して、前記複数のリジッド基板の基板間隔を保持する保持ステップと、前記複数の基板間隔保持部によって挟み込まれた状態の前記内蔵部品を筐体の内部に密閉する密閉ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置の製造方法は、上記の発明において、前記保持ステップは、前記複数の基板間隔保持部に形成された各嵌合部に前記複数のリジッド基板を側方から各々嵌合して、前記複数のリジッド基板の基板間隔を保持することを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置の製造方法は、上記の発明において、前記保持ステップは、前記複数の基板間隔保持部を互いに係合しつつ前記各嵌合部に前記複数のリジッド基板を各々嵌合することを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型医療装置の製造方法は、上記の発明において、前記保持ステップは、前記複数のリジッド基板の基板間隔を保持した前記複数の基板間隔保持部をレーザー溶着によって一体化することを特徴とする。
本発明にかかるカプセル型医療装置およびその製造方法は、機能部品を搭載する複数のリジッド基板を複数の基板間隔保持部によって側方から挟持して、前記複数のリジッド基板の基板間隔を保持するように構成した。このため、基板間隔保持部材とリジッド基板とを交互に積み重ねた多重構造体を形成しなくとも、複数のリジッド基板の基板間隔を容易に保持できる。この結果、たとえ複数のリジッド基板を内蔵するカプセル型医療装置であっても、容易にカプセル型医療装置を製造できるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明にかかるカプセル型医療装置およびその製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下では、被検体内部に導入され、被検体の体内情報の一例である体内画像を撮像する撮像機能と、撮像した体内画像を無線送信する無線通信機能とを内蔵するカプセル型医療装置を例示して説明するが、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。図2は、図1に示すカプセル型医療装置のA−A線断面模式図である。図3は、図1に示すカプセル型医療装置のB−B線断面模式図である。
図1〜3に示すように、この実施の形態1にかかるカプセル型医療装置1は、カプセル型の筐体2と、方向F1側の被写体を照明する照明部3と、照明部3によって照明された被写体の画像を結像する光学系4と、光学系4によって結像された被写体の画像(方向F1側の体内画像)を撮像する固体撮像素子5とを備える。また、カプセル型医療装置1は、方向F2側の被写体を照明する照明部6と、照明部6によって照明された被写体の画像を結像する光学系7と、光学系7によって結像された被写体の画像(方向F2側の体内画像)を撮像する固体撮像素子8とを備える。また、カプセル型医療装置1は、固体撮像素子5,8によって撮像された各体内画像を外部に無線送信する無線通信部9と、かかる撮像機能および無線通信機能等を制御する制御部10と、電源のオンオフ状態を制御する電源制御部11と、カプセル型医療装置1の各機能部品に電力を供給する電池12a,12bとを備える。また、カプセル型医療装置1は、各種機能部品を搭載するリジッド基板3b,6b,9c,11bおよびフレキシブル基板13a〜13fと、かかるリジッド基板3b,6b,9c,11bを側方から挟持する一対の部品保持部16,17とを備える。
カプセル型筐体2は、患者等の被検体の臓器内部に導入可能な大きさに形成されたカプセル型の筐体であり、筒状筐体2aの両側開口端をドーム形状筐体2b,2cによって塞いで実現される。ドーム形状筐体2b,2cは、照明部3,6によって発光された可視光等の照明光に対して透明なドーム形状の光学部材である。筒状筐体2aは、可視光に対して略不透明な有色の筐体である。筒状筐体2aは、ドーム形状筐体2b,2cに比して大きい外径寸法を有し、かかるドーム形状筐体2b,2cを両側開口端部近傍の内周面に嵌合可能な構造を有する。かかる筒状筐体2aおよびドーム形状筐体2b,2cによって形成されるカプセル型筐体2は、図1,2に示すように、カプセル型医療装置1の各構成部を液密に収納する。
照明部3は、固体撮像素子5の被写体を照明するためのものであり、複数の発光部3aを備える。複数の発光部3aは、LED等の発光素子を用いて実現される機能部品であり、フレキシブル基板13aに搭載される。複数の発光部3aは、ドーム形状筐体2b越しに、方向F1側の被写体(例えば被検体の臓器内部)に白色光等の照明光を照射して、方向F1側の被写体、すなわち固体撮像素子5の被写体を照明する。なお、フレキシブル基板13aは、かかる複数の発光部3aの機能を実現するための回路が形成されており、リジッド基板3b上に取り付けられる。すなわち、リジッド基板3bは、フレキシブル基板13aを介して複数の発光部3aを搭載する。
光学系4は、複数の発光部3aによって照明された被写体の画像を結像するための機能部品であり、被写体からの光を集光するレンズ4a,4bと、レンズ4a,4bの間に配置された絞り部4cと、かかるレンズ4a,4bおよび絞り部4cを保持するレンズ枠4dとを備える。レンズ4a,4bは、上述した複数の発光部3aによって照明された方向F1側の被写体からの反射光を集光して、この方向F1側の被写体の画像を固体撮像素子5の受光面に結像する。絞り部4cは、かかるレンズ4a,4bによって集光される反射光の明るさを好適なものに絞る(調整する)。レンズ枠4dは、両端が開口した筒状構造の枠体であり、筒内部の上端側にレンズ4aを保持し、下端側にレンズ4bを保持し、かかるレンズ4a,4bの間に絞り部4cを保持する。かかるレンズ枠4dは、リジッド基板3bの略中央部に形成された開口部に挿通した態様でリジッド基板3bに固定される。この場合、レンズ枠4dの上端側(レンズ4a側)は、リジッド基板3bおよびフレキシブル基板13aから突出してドーム形状筐体2bと対向する。なお、かかるレンズ枠4dに保持されたレンズ4a,4bの光軸は、カプセル型筐体2の長手方向の中心軸である長軸CLと一致することが望ましい。
固体撮像素子5は、複数の発光部3aによって照明された被写体の画像を撮像するための機能部品であり、CCDまたはCMOS等の半導体素子を用いて実現される。具体的には、固体撮像素子5は、フリップチップ実装等によってフレキシブル基板13b上に実装される。この場合、固体撮像素子5は、上述した光学系4のレンズ4bの脚部に当接し、固体撮像素子5の受光面は、このレンズ4bと対向する。かかる固体撮像素子5は、光学系4のレンズ4a,4bによって集光された被写体からの反射光を受光面を介して受光し、この受光した反射光を光電変換処理することによって、この被写体の画像、すなわち被検体の体内画像(方向F1側の体内画像)を撮像する。なお、この固体撮像素子5を搭載するフレキシブル基板13bには、かかる固体撮像素子5の機能を実現するための回路が形成されている。
照明部6は、固体撮像素子8の被写体を照明するためのものであり、複数の発光部6aを備える。複数の発光部6aは、LED等の発光素子を用いて実現される機能部品であり、フレキシブル基板13fに搭載される。複数の発光部6aは、ドーム形状筐体2c越しに、方向F2側の被写体(例えば被検体の臓器内部)に白色光等の照明光を照射して、方向F2側の被写体、すなわち固体撮像素子8の被写体を照明する。なお、フレキシブル基板13fは、かかる複数の発光部6aの機能を実現するための回路が形成されており、リジッド基板6b上に取り付けられる。すなわち、リジッド基板6bは、フレキシブル基板13fを介して複数の発光部6aを搭載する。
光学系7は、複数の発光部6aによって照明された被写体の画像を結像するための機能部品であり、被写体からの光を集光するレンズ7a,7bと、レンズ7a,7bの間に配置された絞り部7cと、かかるレンズ7a,7bおよび絞り部7cを保持するレンズ枠7dとを備える。レンズ7a,7bは、上述した複数の発光部6aによって照明された方向F2側の被写体からの反射光を集光して、この方向F2側の被写体の画像を固体撮像素子8の受光面に結像する。絞り部7cは、かかるレンズ7a,7bによって集光される反射光の明るさを好適なものに絞る(調整する)。レンズ枠7dは、両端が開口した筒状構造の枠体であり、筒内部の上端側にレンズ7aを保持し、下端側にレンズ7bを保持し、かかるレンズ7a,7bの間に絞り部7cを保持する。かかるレンズ枠7dは、リジッド基板6bの略中央部に形成された開口部に挿通した態様でリジッド基板6bに固定される。この場合、レンズ枠7dの上端側(レンズ7a側)は、リジッド基板6bおよびフレキシブル基板13fから突出してドーム形状筐体2cと対向する。なお、かかるレンズ枠7dに保持されたレンズ7a,7bの光軸は、カプセル型筐体2の長軸CLと一致することが望ましい。
固体撮像素子8は、複数の発光部6aによって照明された被写体の画像を撮像するための機能部品であり、CCDまたはCMOS等の半導体素子を用いて実現される。具体的には、固体撮像素子8は、フリップチップ実装等によってフレキシブル基板13e上に実装される。この場合、固体撮像素子8は、上述した光学系7のレンズ7bの脚部に当接し、固体撮像素子8の受光面は、このレンズ7bと対向する。かかる固体撮像素子8は、光学系7のレンズ7a,7bによって集光された被写体からの反射光を受光面を介して受光し、この受光した反射光を光電変換処理することによって、この被写体の画像、すなわち被検体の体内画像(方向F2側の体内画像)を撮像する。なお、この固体撮像素子8を搭載するフレキシブル基板13eには、かかる固体撮像素子8の機能を実現するための回路が形成されている。
無線通信部9は、上述した固体撮像素子5,8によって撮像された各体内画像を被検体外部の受信装置(図示せず)に無線送信するためのものであり、アンテナ9bと電気的に接続された通信処理部9aを備える。通信処理部9aは、アンテナ9bを介して画像信号を外部に無線送信する機能部品であり、リジッド基板9cに搭載される。通信処理部9aは、上述した固体撮像素子5,8によって撮像された各体内画像の画像信号を制御部10から取得する。通信処理部9aは、これら各体内画像の画像信号に対して変調処理等の通信処理を行って各体内画像の無線信号を生成し、アンテナ9bを介して各体内画像の無線信号を順次送信する。なお、アンテナ9bは、図1,2に示すように、フレキシブル基板13fに実装され、フレキシブル基板13d,13e,13fおよびリジッド基板9cを介して通信処理部9aと接続される。
制御部10は、カプセル型医療装置1の各構成部を制御するための機能部品であり、フレキシブル基板13d上に実装される。制御部10は、処理プログラムを実行するCPUと、各種データを記憶するROMと、演算パラメータ等を一時的に記憶するRAMとを用いて実現される。制御部10は、カプセル型医療装置1の各構成部、具体的には、上述した照明部3,6、固体撮像素子5,8および無線通信部9の各動作を制御し、且つ、これら各構成部間における信号の入出力を制御する。また、制御部10は、ホワイトバランス等の画像処理に関する各種パラメータを有し、固体撮像素子5が撮像した方向F1側の体内画像を含む画像信号と固体撮像素子8が撮像した方向F2側の体内画像を含む画像信号とを順次生成する画像処理機能を有する。制御部10は、かかる方向F1側の体内画像と方向F2側の体内画像とを交互に無線送信するように通信処理部9aを制御する。
なお、この制御部10を搭載するフレキシブル基板13dは、かかる制御部10の機能を実現するための回路が形成されており、リジッド基板9cに取り付けられる。すなわち、リジッド基板9cは、上述した通信処理部9aを搭載するとともに、フレキシブル基板13dを介して制御部10を搭載する。
電源制御部11は、カプセル型医療装置1の電源のオンオフ状態を切り替えるための機能部品であり、リジッド基板11bに搭載される。電源制御部11は、レギュレータおよび磁気スイッチ11aを備え、カプセル型医療装置1の各機能部品に対する電力の供給を制御する。磁気スイッチ11aは、外部から印加された磁界によってオン状態とオフ状態とを切り替える。かかる磁気スイッチ11aは、オン状態の場合、カプセル型医療装置1の各機能部品に電池12a,12bの電力を適宜供給し、オフ状態の場合、カプセル型医療装置1の各機能部品に対する電力供給を停止する。
なお、この電源制御部11を搭載するリジッド基板11bには、かかる電源制御部11の機能を実現するための回路が形成され、且つフレキシブル基板13cが接続される。かかる電源制御部11は、リジッド基板11bおよびフレキシブル基板13c等を介してカプセル型医療装置1の各機能部品と接続される。
電池12a,12bは、例えば酸化銀電池等のボタン型乾電池であり、カプセル型医療装置1の各機能部品の動作に必要な電力を蓄積する。電池12a,12bは、接点ばね(図示せず)等を介して電源制御部11と電気的に接続され、上述したように電源制御部11の制御に基づいてカプセル型医療装置1の各機能部品に電力を供給する。なお、かかるカプセル型医療装置1の電源として内蔵される電池の数量は、各機能部品に必要な電力を供給可能な程度であればよく、特に2つに限定されない。
ここで、上述した照明部3,6および固体撮像素子5,8等の各機能部品を搭載するリジッド基板3b,6b,9c,11bおよびフレキシブル基板13a〜13fは、カプセル型医療装置1に内蔵する一連の回路基板を構成する。具体的には、かかる一連の回路基板において、フレキシブル基板13aは、フレキシブル基板13bと接続され、フレキシブル基板13bは、フレキシブル基板13cを介してリジッド基板11bと接続される。また、フレキシブル基板13fは、フレキシブル基板13eと接続され、フレキシブル基板13eは、フレキシブル基板13dを介してリジッド基板9cと接続される。また、フレキシブル基板13dは、フレキシブル基板13cを介してリジッド基板11bと接続される。一方、リジッド基板9cは、例えば図3に示すように、外周の一部分がDカット加工された円盤型の基板である。かかるリジッド基板9cのDカット部分と筒状筐体2aの内壁との間の空間には、フレキシブル基板13d等の内部部品が配置される。なお、残りのリジッド基板3b,6b,11bの構造についても、かかるリジッド基板9cと同様である。
このような各機能部品を搭載した一連の回路基板を用いて、カプセル型医療装置1に内蔵する内蔵部品15が組み立てられる。かかる内蔵部品15に含まれるリジッド基板3b,6b,9c,11bおよびフレキシブル基板13a〜13fは、図1,2に示すように、互いに基板面を対向させる態様で配置される。
部品保持部16,17は、カプセル型医療装置1の内蔵部品15に含まれる複数のリジッド基板3b,6b,9c,11bの基板間隔を保持する基板間隔保持部として機能する。具体的には、部品保持部16,17は、リジッド基板3b,6b,9c,11bの円弧状の各外周部分に合った筒状構造またはフレーム構造を有する。かかる部品保持部16の内壁には、リジッド基板3b,11b,9c,6bと各々嵌合する複数の嵌合部16a〜16dが形成される。同様に、かかる部品保持部17の内壁には、リジッド基板3b,11b,9c,6bと各々嵌合する複数の嵌合部17a〜17dが形成される。かかる嵌合部16a〜16dおよび嵌合部17a〜17dの各々は、内蔵部品15内のリジッド基板(具体的にはリジッド基板3b,11b,9c,6bのいずれか)の外周部分を嵌合可能な凹形状に形成される。一方、部品保持部16,17の内壁には、互いに対向するように内側へ突出する態様の係合部16e,16f,17e,17fが形成される。かかる係合部16e,16f,17e,17fのうち、部品保持部16の係合部16eと部品保持部17の係合部17eとが互いに係合し、部品保持部16の係合部16fと部品保持部17の係合部17fとが互いに係合する。
このような構造を有する部品保持部16,17は、係合部16e,16f,17e,17fを互いに係合させて一体化しつつ、嵌合部16a〜16d,17a〜17dにリジッド基板3b,11b,9c,6bを側方から嵌合する。これによって、部品保持部16,17は、内蔵部品15内のリジッド基板3b,11b,9c,6bを側方から挟持してリジッド基板3b,11b,9c,6bの各基板間隔を保持する。この場合、かかる一体化した部品保持部16a,17の係合部16e,17eと係合部16f,17fとの間には、電池12a,12bが配置される。なお、部品保持部16,17は、このように内蔵部品15内のリジッド基板3b,11b,9c,6bの各基板間隔を保持する一体的な基板間隔保持部を構成する一対の部材である。かかる一対の部品保持部16,17は、成型加工等によって個別に製造される複数の部材であってもよいし、かかる一体的な基板間隔保持部をカプセル型医療装置1の長軸CLと平行に分割した複数の分割体であってもよい。
つぎに、本発明の実施の形態1にかかるカプセル型医療装置1の製造方法について説明する。図4は、本発明の実施の形態1にかかるカプセル型医療装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。図5は、一対の部品保持部の一方にカプセル型医療装置の内蔵部品を嵌め込む状態を例示する模式図である。図6は、一対の部品保持部によってカプセル型医療装置の内蔵部品を挟み込む状態を例示する模式図である。図7は、一対の部品保持部の係合部の係合状態を例示する模式図である。図8は、図7に示す係合部の断面構造の一例を示す断面模式図である。図9は、一対の部品保持部によって挟み込まれた内蔵部品をカプセル型筐体の内部に収納する状態を示す模式図である。なお、図8には、図7に示す係合部のC−C線断面模式図およびD−D線断面模式図が図示されている。
図4に示すように、一対の部品保持部16,17の内壁に、複数のリジッド基板3b,11b,9c,6bを嵌め込む複数の嵌合部16a〜16d,17a〜17dを形成する(ステップS101)。このステップS101において、嵌合部16a〜16dは、部品保持部16の成型加工とともに形成されてもよいし、部品保持部16を形成後に部品保持部16の壁面に削り加工等によって形成されてもよい。同様に、嵌合部17a〜17dは、部品保持部17の成型加工とともに形成されてもよいし、部品保持部17を形成後に部品保持部17の壁面に削り加工等によって形成されてもよい。
なお、嵌合部16a〜16d,17a〜17dは、一体的に成型加工された基板間隔保持部の内壁に形成されてもよい。この場合、内壁に嵌合部16a〜16d,17a〜17dを有する一体的な基板間隔保持部は、カプセル型医療装置1の長軸CLと平行な分割加工によって、嵌合部16a〜16dを有する部品保持部16と嵌合部17a〜17dを有する部品保持部17とに分割される。
つぎに、カプセル型医療装置1に内蔵する内蔵部品15を組み立てる(ステップS102)。このステップS102において、上述した複数の発光部3a,6a、光学系4,7、固体撮像素子5,8、通信処理部9a、制御部10および電源制御部11等の機能部品は、リジッド基板3b,6b,9c,11bまたはフレキシブル基板13a〜13fに適宜搭載される。かかる機能部品を搭載したリジッド基板3b,6b,9c,11bおよびフレキシブル基板13a〜13fを互いに接続して形成される一連の回路基板および電池12a,12b等を組み合わせて、カプセル型医療装置1の内蔵部品15を組み立てる。
なお、このように組み立てられた内蔵部品15において、リジッド基板3b,6b,9c,11bおよびフレキシブル基板13a〜13fは、上述した図1,2に示したように、互いに基板面を対向させる態様で配置される。また、電池12a,12bは、例えば、この内蔵部品15内のリジッド基板3b,11bの間に配置される。
続いて、ステップS101において嵌合部16a〜16d,17a〜17dを形成された一対の部品保持部16,17によって内蔵部品15のリジッド基板3b,6b,9c,11bを側方から挟持して、その基板間隔を保持する(ステップS103)。このステップS103においては、まず、一対の部品保持部16,17の一方に内蔵部品15を嵌め込み、その後、この内蔵部品15に一対の部品保持部16,17の他方を嵌め込んで一対の部品保持部16,17間に内蔵部品15を挟み込む。
具体的には、図5に示すように、まず、一対の部品保持部16,17のうちの一方の部品保持部16に、内蔵部品15を組み付ける。この場合、この内蔵部品15のリジッド基板3bの外周部分を側方から嵌合部16aに嵌め込み、リジッド基板11bの外周部分を側方から嵌合部16bに嵌め込み、リジッド基板9cの外周部分を側方から嵌合部16cに嵌め込み、リジッド基板6bの外周部分を側方から嵌合部16dに嵌め込む。部品保持部16は、このように各嵌合部16a〜16dにリジッド基板3b,11b,9c,6bを側方から各々嵌合した状態で内蔵部品15を支持する。なお、この内蔵部品15内の電池12a,12bは、図5に示すように、部品保持部16の係合部16e,16f間に配置される。
このように部品保持部16に内蔵部品15を組み付けた後、図6に示すように、一対の部品保持部16,17のうちの他方の部品保持部17をこの内蔵部品15に組み付ける。この場合、この内蔵部品15に既に組み付けられた状態の部品保持部16の係合部16e,16fに部品保持部17の係合部17e,17fを各々係合させつつ、この内蔵部品15内のリジッド基板3b,11b,9c,6bに嵌合部17a〜17dを各々嵌め込む。より具体的には、嵌合部17aにリジッド基板3bの外周部分を側方から嵌合し、嵌合部17bにリジッド基板11bの外周部分を側方から嵌合し、嵌合部17cにリジッド基板9cの外周部分を側方から嵌合し、嵌合部17dにリジッド基板6bの外周部分を側方から嵌合する。
ここで、かかる一対の部品保持部16,17の係合部16e,17eは、例えば図7,8に示すように、互いに係合可能な複数(例えば3箇所)の凹部および凸部を有する。係合部16e,17eは、かかる複数の凹部および凸部を互いに噛み合わせた態様で係合する。なお、一対の部品保持部16,17の残りの係合部16f,17fの構造は、かかる係合部16e,17eと同様である。
かかる係合部16e,17eを係合し且つ係合部16f,17fを係合した状態において、一対の部品保持部16,17は、この内蔵部品15内のリジッド基板3b,11b,9c,6bと嵌合部16a〜16d,17a〜17dとを嵌合する。このように、一対の部品保持部16,17は、かかるリジッド基板3b,11b,9c,6bの側方から内蔵部品15を挟み込むとともにリジッド基板3b,11b,9c,6bを挟持して、これら複数のリジッド基板3b,11b,9c,6bの各基板間隔を保持する。
その後、かかる一対の部品保持部16,17によって挟み込まれた状態の内蔵部品15をカプセル型医療装置1の筐体であるカプセル型筐体2の内部に密閉して(ステップS104)、カプセル型医療装置1の製造が完了する。
このステップS104においては、図9に示すように、カプセル型筐体2の胴部分である筒状筐体2aの内部に、一対の部品保持部16,17によって挟み込まれた状態の内蔵部品15を収納する。その後、この筒状筐体2aの両側開口端部にドーム形状筐体2b,2cを各々嵌め込み、これによって、この筒状筐体2aの両側開口端部を液密に閉塞する。この結果、かかる内蔵部品15は、一対の部品保持部16,17によって基板間隔が保持された状態でカプセル型筐体2の内部に密閉される。ここで、この内蔵部品15を保持する部品保持部16,17の両端部は、カプセル型筐体2の内部においてドーム形状筐体2b,2cの端部に当て付けられる。これによって、カプセル型筐体2の内部空間における内蔵部品15の位置が決定される。
なお、かかるカプセル型医療装置1の製造方法において、上述した内蔵部品15の部品組立ステップ(ステップS102)は、一対の部品保持部16,17に嵌合部16a〜16d,17a〜17dを形成するステップ(ステップS101)の以前に行ってもよい。
以上、説明したように、本発明の実施の形態1にかかるカプセル型医療装置およびその製造方法は、機能部品を搭載する複数のリジッド基板を一対の部品保持部によって側方から挟持して、これら複数のリジッド基板の基板間隔を保持するように構成した。このため、基板間隔を保持するためのリング状または枠形状等の基板間隔保持部材とリジッド基板とを交互に積み重ねた多重構造体を形成しなくとも、互いに基板面を対向させた態様である複数のリジッド基板を各リジッド基板の側方から部品保持部に組み付けて、これら複数のリジッド基板の基板間隔を容易に保持することができる。この結果、たとえ複数のリジッド基板を内蔵するカプセル型医療装置であっても、容易にカプセル型医療装置を製造できる。
また、所定数(例えば一対)の部品保持部によって複数のリジッド基板を側方から一括して挟持しているので、内蔵するリジッド基板の基板間隔数によらず所定数の部品保持部によって複数のリジッド基板の基板間隔を保持することができる。この結果、カプセル型医療装置の製造に必要な部品点数を低減することができる。
さらに、これら複数のリジッド基板を一対の部品保持部によって挟持する際、各リジッド基板の外周部分の少なくとも一部を部品保持部によって支持すればよく、リジッド基板の外周部分の全域を部品保持部に組み付ける必要がない。このため、かかる部品保持部の筒構造またはフレーム構造を可能な限り薄化、細化することができ、この結果、カプセル型医療装置の軽量化を促進することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、カプセル型筐体2とは別体の部品保持部16,17によって内蔵部品15内の基板間隔を保持していたが、この実施の形態2では、複数のリジッド基板を内蔵するカプセル型筐体が、これら複数のリジッド基板の基板間隔を保持する基板間隔保持部としての機能を兼ね備えるようにしている。
図10は、本発明の実施の形態2にかかるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。図11は、図10に示すカプセル型医療装置のA−A線断面模式図である。図12は、図10に示すカプセル型医療装置のB−B線断面模式図である。図10〜12に示すように、この実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21は、上述した実施の形態1にかかるカプセル型医療装置1のカプセル型筐体2および部品保持部16,17に代えて基板間隔保持機能を兼ね備えたカプセル型筐体22を備える。このカプセル型筐体22は、上述した実施の形態1にかかるカプセル型医療装置1の筒状筐体2aに代えて筒状筐体22aを備える。また、カプセル型医療装置21は、電池12a,12bを支持するリジッド基板25a,25bを備える。このリジッド基板25a,25bには、電池12a,12bと電気的に接続するための接点ばね26a,26bが各々設けられる。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
カプセル型筐体22は、基板間隔保持部の機能を兼ね備える筒状筐体22aを胴部として備え、この筒状筐体22aの両側開口端をドーム形状筐体2b,2cによって塞いで実現される。なお、カプセル型筐体22は、かかる筒状筐体22aの構造および機能以外、上述した実施の形態1にかかるカプセル型医療装置1のカプセル型筐体2と同様である。
筒状筐体22aは、カプセル型筐体22の一部(胴部)としての機能と基板間隔保持部としての機能とを兼ね備える。具体的には、筒状筐体22aの内壁には、リジッド基板3bと嵌合する嵌合部23a,24aと、リジッド基板25aと嵌合する嵌合部23b,24bと、リジッド基板25bと嵌合する嵌合部23c,24cと、リジッド基板11bと嵌合する嵌合部23d,24dと、リジッド基板9cと嵌合する嵌合部23e,24eと、リジッド基板6bと嵌合する嵌合部23f,24fとが形成される。かかる嵌合部23a〜23fおよび嵌合部24a〜24fの各々は、内蔵するリジッド基板(具体的にはリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bのいずれか)の外周部分を嵌合可能な凹形状に形成される。
また、筒状筐体22aは、複数の部材を組み合わせて一体化したものである。図13は、カプセル型筐体の胴部である筒状筐体をカプセル型筐体の長軸と平行に分割した状態を示す模式図である。図13に示すように、筒状筐体22aは、一対の分割体22a−1,22a−2に分割される。分割体22a−1,22a−2は、カプセル型筐体22の長軸CL(図11参照)と平行に筒状筐体22aを2分割したものである。分割体22a−1の端部には係合部22d−1,22e−1が形成され、分割体22a−2の端部には係合部22d−2,22e−2が形成される。この場合、係合部22d−1,22d−2が互いに係合可能な凹凸形状に形成され、係合部22d−1,22d−2が互いに係合可能な凹凸形状に形成される。かかる一対の分割体22a−1,22a−2は、図13に示すように係合部22d−1と係合部22d−2とを係合し且つ係合部22e−1と係合部22e−2とを係合した状態で互いに固着することによって、長軸CLの方向または径方向に相対的にずれることなく、上述した筒状筐体22aに一体化される。なお、特に図13には図示していないが、上述した嵌合部23a〜23fは、かかる分割体22a−1の内壁に形成され、上述した嵌合部24a〜24fは、かかる分割体22a−2の内壁に形成される。
なお、かかる筒状筐体22aは、図13に示したように分割体22a−1,22a−2を一体化したものである点および基板間隔保持部としての機能を兼ね備える点を除き、上述した実施の形態1にかかるカプセル型医療装置1の筒状筐体2aと同様の構造および機能を有する。
ここで、カプセル型医療装置21に内蔵する一連の回路基板には、上述したリジッド基板3b,6b,9c,11bおよびフレキシブル基板13a〜13fの他に、電池12a,12bを支持するリジッド基板25a,25bが含まれる。リジッド基板25a,25bには、上述したように接点ばね26a,26bが設けられる。電池12a,12bは、かかる接点ばね26a,26bおよびリジッド基板25a,25b等を介して電源制御部11と電気的に接続される。なお、かかるリジッド基板25a,25bは、例えば図12に示したリジッド基板9cと同様に、外周の一部分がDカット加工された円盤型の基板である。
かかるリジッド基板25a,25b等を含む一連の回路基板を用いて、カプセル型医療装置21に内蔵する内蔵部品28が組み立てられる。かかる内蔵部品28に含まれるリジッド基板3b,6b,9c,11b,25a,25bおよびフレキシブル基板13a〜13fは、図10,11に示すように、互いに基板面を対向させる態様で配置される。
上述した筒状筐体22aを構成する一対の分割体22a−1,22a−2は、図13に示したように係合部22d−1,22d−2,22e−1,22e−2を互いに係合且つ固着して一体化しつつ、嵌合部23a〜23f,24a〜24fにリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bを側方から嵌合する。これによって、一対の分割体22a−1,22a−2は、筒状筐体22aに一体化するとともに、内蔵部品28内のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bを側方から挟持してリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bの各基板間隔を保持する。この場合、嵌合部23a〜23f,24a〜24fの各々には、内蔵するリジッド基板(リジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bのいずれか)の外周の一部分が嵌め込まれる。例えば図12に示すように、嵌合部23e,24eは、リジッド基板9cの外周の一部分(図12では円弧形状部分)と嵌合する。
つぎに、本発明の実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21の製造方法について説明する。図14は、筒状筐体の分割体によってカプセル型医療装置の内蔵部品を挟み込む状態を例示する模式図である。図15は、図14に示す一対の分割体およびカプセル型医療装置の内蔵部品のE−E線断面模式図である。この実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21の製造方法は、一対の部品保持部として筒状筐体22aの分割体22a−1,22a−2を用いていること以外、図4に示したステップS101〜S104と略同様である。
すなわち、上述したステップS101において、筒状筐体22aを構成する一対の分割体22a−1,22a−2の内壁に、複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bを嵌め込む複数の嵌合部23a〜23f,24a〜24fを形成する。この場合、嵌合部23a〜23fは、分割体22a−1の成型加工とともに形成されてもよいし、分割体22a−1を形成後に分割体22a−1の壁面に削り加工等によって形成されてもよい。同様に、嵌合部24a〜24fは、分割体22a−2の成型加工とともに形成されてもよいし、分割体22a−2を形成後に分割体22a−2の壁面に削り加工等によって形成されてもよい。あるいは、嵌合部23a〜23f,24a〜24fは、一体的に成型加工された筒状筐体22aの内壁に形成され、その後、この筒状筐体22aをカプセル型医療装置21の長軸CLと平行に分割加工することによって、嵌合部23a〜23fを有する分割体22a−1と嵌合部24a〜24fを有する分割体22a−2とに分割してもよい。
つぎに、上述したステップS102において、カプセル型医療装置21の内蔵部品28を組み立てる。この場合、電池12a,12bを支持するためのリジッド基板25a,25bとリジッド基板11bとを電気的に接続し、リジッド基板3b,6b,9c,11b,25a,25bおよびフレキシブル基板13a〜13fを互いに接続して形成される一連の回路基板および電池12a,12b等を組み合わせて、カプセル型医療装置21の内蔵部品28を組み立てる。
なお、かかる内蔵部品28において、リジッド基板3b,6b,9c,11b,25a,25bおよびフレキシブル基板13a〜13fは、上述した図10,11に示したように、互いに基板面を対向させる態様で配置される。また、電池12a,12bは、接点ばね26a,26bに接触させた状態でリジッド基板25a,25bの間に挟み込まれる。
続いて、上述したステップS103において、筒状筐体22aを構成する一対の分割体22a−1,22a−2によって内蔵部品28のリジッド基板3b,6b,9c,11b,25a,25bを側方から挟持して、その基板間隔を保持する。
具体的には、図14に示すように、まず、筒状筐体22aを構成する一対の分割体22a−1,22a−2のうちの一方の分割体22a−1に、内蔵部品28を組み付ける。この場合、この内蔵部品28のリジッド基板3bの外周部分を側方から嵌合部23aに嵌め込み、リジッド基板25aの外周部分を側方から嵌合部23bに嵌め込み、リジッド基板25bの外周部分を側方から嵌合部23cに嵌め込む。さらに、リジッド基板11bの外周部分を側方から嵌合部23dに嵌め込み、リジッド基板9cの外周部分を側方から嵌合部23eに嵌め込み、リジッド基板6bの外周部分を側方から嵌合部23fに嵌め込む。分割体22a−1は、このように各嵌合部23a〜23fにリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bを側方から各々嵌合した状態で内蔵部品28を支持する。
このように一方の分割体22a−1に内蔵部品28を組み付けた後、他方の分割体22a−2をこの内蔵部品28に組み付ける。この場合、図15に示すように、分割体22a−1の係合部22d−1と分割体22a−2の係合部22d−2とを係合し且つ分割体22a−1の係合部22e−1と分割体22a−2の係合部22e−2とを係合するとともに、この内蔵部品28内のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bに嵌合部24a〜24fを各々嵌め込む。より具体的には、図14に示すように、嵌合部24aにリジッド基板3bの外周部分を側方から嵌合し、嵌合部24bにリジッド基板25aの外周部分を側方から嵌合し、嵌合部24cにリジッド基板25bの外周部分を側方から嵌合する。さらに、嵌合部24dにリジッド基板11bの外周部分を側方から嵌合し、嵌合部24eにリジッド基板9cの外周部分を側方から嵌合し、嵌合部24fにリジッド基板6bの外周部分を側方から嵌合する。
ここで、かかる係合部22d−1,22d−2を係合し且つ係合部22e−1,22e−2を係合した状態において、一対の分割体22a−1,22a−2は、この内蔵部品28内のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bと嵌合部23a〜23f,24a〜24fとを嵌合する。このように、一対の分割体22a−1,22a−2は、かかるリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bの側方から内蔵部品28を挟み込むとともにリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bを挟持して、これら複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bの各基板間隔を保持する。
かかる基板間隔を保持した状態の分割体22a−1,22a−2は、上述した係合部22d−1,22d−2,22e−1,22e−2において互いに液密に固着されて一体化し、この結果、かかる基板間隔を維持しつつ内蔵部品28を収納した状態の筒状筐体22aを成す。この場合、接着剤によって係合部22d−1と係合部22d−2とを接着し且つ係合部22e−1と係合部22e−2とを接着してもよいし、レーザー溶着によって係合部22d−1と係合部22d−2とを溶着し且つ係合部22e−1と係合部22e−2とを溶着してもよい。
なお、レーザー溶着によって分割体22a−1,22a−2を固着する場合、係合部22d−1,22d−2の溶着面に平行な方向からレーザーを照射して係合部22d−1,22d−2を溶着する。同様に、係合部22e−1,22e−2の溶着面に平行な方向からレーザーを照射して係合部22e−1,22e−2を溶着する。この場合、レーザー吸収剤を含有した樹脂によって係合部22d−1,22d−2,22e−1,22e−2を形成し、これによって分割体22a−1,22a−2のレーザー溶着を容易に行えるようにしてもよい。
その後、上述したステップS104において、一体化された筒状筐体22aの内部に挟み込まれた状態の内蔵部品28をカプセル型医療装置21の筐体であるカプセル型筐体22の内部に密閉する。この場合、上述したように基板間隔を保持しつつ内蔵部品28を収容した状態の筒状筐体22aの両側開口端部にドーム形状筐体2b,2cを各々嵌め込み、これによって、この筒状筐体22aの両側開口端部を液密に閉塞する。この結果、かかる内蔵部品28は、筒状筐体22aによって基板間隔が保持された状態でカプセル型筐体22の内部に密閉される。
以上、説明したように、本発明の実施の形態2にかかるカプセル型医療装置およびその製造方法は、少なくとも複数のリジッド基板を収納する筐体を兼ねる一対の部品保持部、すなわち、基板間隔保持機能を兼ね備えた筐体部分を構成する一対の分割体によって、複数のリジッド基板を側方から挟持して、これら複数のリジッド基板の基板間隔を保持するようにし、その他を実施の形態1と同様に構成した。このため、実施の形態1と同様の作用効果を享受するとともに、カプセル型医療装置の筐体(外装)とは別体の部品保持部を用いなくても、内蔵部品内の複数のリジッド基板の基板間隔を容易に保持することができる。この結果、カプセル型医療装置の製造に必要な部品点数を更に低減できるとともに、カプセル型医療装置の更なる軽量化を図ることができる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態2では、筒状筐体22aのうち、嵌合部23a〜23f,24a〜24fを除く領域の肉厚を嵌合部23a〜23f,24a〜24fの肉厚に比して厚くしていたが、この実施の形態3では、嵌合部23a〜23f,24a〜24fを除く筐体領域に筐体の最小肉厚領域を形成するようにしている。
図16は、本発明の実施の形態3にかかるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。図16に示すように、この実施の形態3にかかるカプセル型医療装置31は、上述した実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21のカプセル型筐体22に代えてカプセル型筐体32を備える。このカプセル型筐体32は、上述した実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21の筒状筐体22aに代えて筒状筐体32aを備える。その他の構成は実施の形態2と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
カプセル型筐体32は、上述した実施の形態2における筒状筐体22aと同様の基板間隔保持機能を兼ね備える筒状筐体32aを胴部として備え、この筒状筐体32aの両側開口端をドーム形状筐体2b,2cによって塞いで実現される。なお、カプセル型筐体32は、かかる筒状筐体32aの構造以外、上述した実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21のカプセル型筐体22と同様である。
筒状筐体32aは、上述した筒状筐体22aのうちの嵌合部23a〜23f,24a〜24fを除く領域の肉厚を可能な限り薄くした構造の筒状筐体である。具体的には、筒状筐体32aのうち、嵌合部23a〜23f,24a〜24fを除く領域(以下、通常領域という)を筒状筐体32aの最小肉厚の領域に薄化する。ここで、この筒状筐体32aの最小肉厚とは、筒状筐体32aの外形を維持可能な強度を確保するために必要な最小限の肉厚である。この筒状筐体32aの通常領域は、嵌合部23a〜23f,24a〜24fの肉厚が筒状筐体32aの最小肉厚である場合、かかる嵌合部23a〜23f,24a〜24fと同じ最小肉厚まで薄化される。一方、この筒状筐体32aの通常領域は、嵌合部23a〜23f,24a〜24fの肉厚が筒状筐体32aの最小肉厚よりも厚い場合、かかる嵌合部23a〜23f,24a〜24fに比して薄い肉厚に形成される。
ここで、筒状筐体32aは、かかる最小肉厚の構造以外、上述した実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21の筒状筐体22aと同様である。すなわち、この実施の形態3にかかるカプセル型医療装置31は、かかる筒状筐体32aの最小肉厚の構造以外、実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21と同様である。このようなカプセル型医療装置31の製造方法は、実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21の製造方法と同様である。
なお、かかる筒状筐体32aの肉厚薄化は、筒状筐体32aのうちの嵌合部23a〜23f,24a〜24fを除く全通常領域に対して行われることが望ましいが、かかる全通常領域のうちの少なくとも一部に対して行ってもよい。すなわち、筒状筐体32aは、嵌合部23a〜23f,24a〜24fを除く領域の少なくとも一部に最小肉厚領域を含む構造であってもよい。
以上、説明したように、本発明の実施の形態3では、基板間隔保持機能を兼ね備えた筐体部分である筒状筐体のうち、リジッド基板と嵌合する嵌合部を除く領域の少なくとも一部の肉厚を筒状筐体の最小肉厚に薄化し、その他を実施の形態2と同様に構成した。このため、実施の形態2と同様の作用効果を享受するとともに、筒状筐体の肉厚を必要最小限に薄化することができ、この結果、カプセル型医療装置の更なる軽量化を実現することができる。
(実施の形態4)
つぎに、本発明の実施の形態4について説明する。上述した実施の形態2では、リジッド基板25a,25bの間に電池12a,12bを挟み込んでいたが、この実施の形態4では、電池12a,12bの側部に対向する筐体部分によって電池12a,12bを挟持するようにしている。
図17は、本発明の実施の形態4にかかるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。図17に示すように、この実施の形態4にかかるカプセル型医療装置41は、上述した実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21のカプセル型筐体22に代えてカプセル型筐体42を備える。このカプセル型筐体42は、上述した実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21の筒状筐体22aに代えて筒状筐体42aを備える。その他の構成は実施の形態2と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
カプセル型筐体42は、上述した実施の形態2における筒状筐体22aと同様の基板間隔保持機能を兼ね備える筒状筐体42aを胴部として備え、この筒状筐体42aの両側開口端をドーム形状筐体2b,2cによって塞いで実現される。なお、カプセル型筐体42は、かかる筒状筐体42aの構造以外、上述した実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21のカプセル型筐体22と同様である。
筒状筐体42aは、上述した基板間隔保持機能に加え、内蔵する電池12a,12bを支持する電池支持機能をさらに備えた筒状筐体である。具体的には、筒状筐体42aは、図17に示すように、電池12a,12bの側部と対向する位置に電池支持部42bを備える。電池支持部42bは、電池12a,12bの側部に対向する筐体部分の肉厚を厚くすることによって形成される。この場合、電池支持部42bの内径は、かかる電池12a,12bの外径に合わせて調整される。かかる電池支持部42bは、電池12a,12bを側方から挟み込んで挟持し、これによって、この電池12a,12bのがたつきを抑制する。この結果、カプセル型筐体42の内部における電池12a,12bと接点ばね26a,26bとの相対的なずれを抑制することができ、これによって、電池12a,12bのショートおよび外れを防止することができる。
なお、筒状筐体42aは、かかる電池支持機能以外、上述した実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21の筒状筐体22aと同様である。すなわち、この実施の形態4にかかるカプセル型医療装置41は、かかる筒状筐体42aの電池支持機能以外、実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21と同様である。このようなカプセル型医療装置41の製造方法は、実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21の製造方法と同様である。
以上、説明したように、本発明の実施の形態4では、基板間隔保持機能を兼ね備えた筐体部分である筒状筐体のうち、内蔵電池の側部と対向する筐体部分の内径をこの内蔵電池の外径に合わせて調整し、この筐体部分によって内蔵電池を挟持するようにし、その他を実施の形態2と同様に構成した。このため、実施の形態2と同様の作用効果を享受するとともに、筐体内部における内蔵電池のがたつきを抑制することができる。これによって、筐体内部における内蔵電池と接点との相対的なずれを抑制することができ、この結果、内蔵電池のショートおよび外れを防止することができる。
(実施の形態5)
つぎに、本発明の実施の形態5について説明する。上述した実施の形態1〜4では、フレキシブル基板を介して複数のリジッド基板を電気的に接続していたが、この実施の形態5では、複数のリジッド基板を側方から挟持する筒状筐体の内壁に、リジッド基板との嵌合部に連続する内部配線を三次元的に形成し、この三次元的な内部配線(以下、三次元配線という)を介して複数のリジッド基板同士の電気的な接続を実現している。
図18は、本発明の実施の形態5にかかるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。図18に示すように、この実施の形態5にかかるカプセル型医療装置51は、上述した実施の形態3にかかるカプセル型医療装置31のカプセル型筐体32に代えてカプセル型筐体52を備える。このカプセル型筐体52は、上述した実施の形態3にかかるカプセル型医療装置31の筒状筐体32aに代えて、内壁に三次元配線55を形成した筒状筐体52aを備える。なお、この実施の形態5にかかるカプセル型医療装置51において、複数のリジッド基板3b,6b,9c,11b,25a,25bは、基板面に適宜回路配線が形成され、上述したフレキシブル基板13a〜13fの代わりに、この筒状筐体52aの三次元配線55を介して電気的に接続される。その他の構成は実施の形態3と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
カプセル型筐体52は、上述した実施の形態3における筒状筐体32aと同様の筐体構造を有する筒状筐体52aを胴部として備え、この筒状筐体52aの両側開口端をドーム形状筐体2b,2cによって塞いで実現される。なお、カプセル型筐体52は、かかる筒状筐体52aの構造以外、上述した実施の形態3にかかるカプセル型医療装置31のカプセル型筐体32と同様である。
筒状筐体52aは、上述した筒状筐体32aと同様の基板間隔保持機能を備え、さらに、複数のリジッド基板同士を電気的に接続する基板接続機能を備える。具体的には、筒状筐体52aは、上述した筒状筐体32aと同様の基板間隔保持機能、すなわち嵌合部23a〜23f,24a〜24fを内壁に備え、さらに、複数のリジッド基板同士を電気的に接続するための三次元配線55を内壁に備える。三次元配線55は、筒状筐体52aの内壁面に沿って三次元的に形成され、複数の嵌合部23a〜23f,24a〜24fに各々連続する。かかる三次元配線55は、嵌合部23a〜23f,24a〜24fに各々嵌め込まれた複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bの各回路配線と電気的に接続し、これによって、これら複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bを電気的に接続する。
なお、筒状筐体52aは、かかる三次元配線55を内壁に備えること以外、上述した実施の形態3にかかるカプセル型医療装置31の筒状筐体32aと同様である。すなわち、この実施の形態5にかかるカプセル型医療装置51は、上述したフレキシブル基板13a〜13fを用いず、かかる筒状筐体52aの三次元配線55を介してリジッド基板同士を電気的に接続する構造以外、実施の形態3にかかるカプセル型医療装置31と同様である。
このようなカプセル型医療装置51の製造方法は、実施の形態3にかかるカプセル型医療装置31の製造方法と略同様である。すなわち、この実施の形態5では、基板面に回路配線が適宜形成され且つ必要な機能部品が搭載された複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bと電池12a,12bとを実施の形態3の場合と同様に組み合わせて、カプセル型医療装置51の内蔵部品を組み立てる。そして、筒状筐体52aの分割体によってこの内蔵部品を側方から挟み込むとともに、この内蔵部品内の複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bを側方から嵌合部23a〜23f,24a〜24fに嵌め込む。これによって、これら複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bの基板間隔を保持するとともに、上述した三次元配線55を介して複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bを電気的に接続する。なお、その他の製造工程は、上述した実施の形態3と同様である。
つぎに、筒状筐体52aの嵌合部23eにリジッド基板9cを嵌め込む場合を例示して、上述した三次元配線55を介したリジッド基板同士の電気的な接続について説明する。図19は、筒状筐体の嵌合部にリジッド基板を嵌め込む状態を例示する模式図である。図20は、リジッド基板と嵌合部との嵌合によって三次元配線とリジッド基板の回路配線とを電気的に接続する状態を例示する断面模式図である。なお、図19において、分割体52a−1は、上述した筒状筐体52aをカプセル型筐体52の長軸CLと平行に分割した一対の分割体のうちの一つである。特に図19に詳細を示していないが、この分割体52a−1の内壁には、上述した嵌合部23a〜23fおよび三次元配線55が形成される。
リジッド基板9cは、表裏両側の基板面に回路配線56を備え、図19,20に示すように分割体52a−1の嵌合部23eに側方から嵌め込まれる。この分割体52a−1の内壁に形成された三次元配線55は、図20に示すように、この嵌合部23eの内側に連続する。リジッド基板9cは、かかる嵌合部23eと嵌合した場合、この嵌合部23eに連続する三次元配線55と電気的に接続される。すなわち、この嵌合部23eに嵌合したリジッド基板9cの回路配線56は、かかる三次元配線55と電気的に接続される。このように、リジッド基板9cの電気的接点は、三次元配線55が形成された嵌合部23eにリジッド基板9cを側方から嵌め込むことによって確保される。
ここで、かかる三次元配線55は、分割体52a−1と残りの分割体(図示せず)とを一体化した筒状筐体52aの内壁において、上述した複数の嵌合部23a〜23f,24a〜24fに各々連続する。複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bが嵌合部23a〜23f,24a〜24fと各々嵌合した場合、これら複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bの各回路配線は、上述したリジッド基板9cの場合と同様に三次元配線55と電気的に接続される。この結果、これら複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bは、かかる筒状筐体52aの内壁の三次元配線55を介して互いに電気的に接続される。
以上、説明したように、本発明の実施の形態5では、複数のリジッド基板を各々嵌合する複数の嵌合部に連続する内部配線を筐体の内壁に三次元的に形成し、これら複数の嵌合部に複数のリジッド基板を各々嵌合した場合に、この三次元的な内部配線(すなわち三次元配線)を介してこれら複数のリジッド基板同士を電気的に接続するようにし、その他を実施の形態3と同様に構成した。このため、実施の形態3と同様の作用効果を享受するとともに、フレキシブル基板によってリジッド基板同士を接続しなくても、複数の嵌合部に複数のリジッド基板を各々嵌め込むことによって、これら複数のリジッド基板同士の導通を容易に実現することができる。この結果、カプセル型医療装置の内蔵部品の組立工数を削減できるとともに、一層容易にカプセル型医療装置を製造することができる。
なお、上述した実施の形態1〜5では、複数のリジッド基板の基板間に電池を配置していたが、これに限らず、複数のリジッド基板の基板間隔を保持する基板間隔保持部としての部品保持部は、機能部品を搭載した複数のリジッド基板等の内蔵部品(電池を除く)とカプセル型筐体との間の空間に電池を保持してもよい。
図21は、複数のリジッド基板の基板間隔を保持する基板間隔保持部としての部品保持部の変形例1を示す模式図である。図22は、複数のリジッド基板の基板間隔を保持する基板間隔保持部としての部品保持部の変形例2を示す模式図である。図23は、複数のリジッド基板の基板間隔を保持する基板間隔保持部としての部品保持部の変形例3を示す模式図である。なお、図21〜23において、一対の部品保持部16,17は、特に図示されていないが、その外壁面とカプセル型筐体の内壁面とを対向(または接触)させている。
図21に示すように、一対の部品保持部16,17は、基板保持空間19aの内部において複数のリジッド基板等を挟持し、且つ、この基板保持空間19aとカプセル型筐体の内壁面との間に形成された電池保持空間19bの内部に電池12a,12bを保持してもよい。一方、図22または図23に示すように、一対の部品保持部16,17は、基板保持空間19aの内部において複数のリジッド基板等を挟持し、且つ、この基板保持空間19aとカプセル型筐体の内壁面との間に形成された電池保持空間19b,19cの内部に電池12a,12bを各々保持してもよい。なお、かかる部品保持部16,17に保持される電池12a,12bは、上述したボタン型に限らず、図21に示すように円筒型の電池であってもよいし、図22に示すように蒲鉾型の電池であってもよいし、図23に示すように直方体型の電池であってもよい。
一方、上述した実施の形態1〜5では、光学系のレンズ枠として外形がテーパ状のレンズ枠を用い、かかるレンズ枠内に、直径の異なる複数のレンズを小径のものから順次配置していたが、これに限らず、円筒形状のレンズ枠の内部に、直径が略同じである複数のレンズを配置してもよい。
図24は、本発明にかかるカプセル型医療装置に内蔵する光学系の変形例を示す模式図である。図25は、図24に示す光学系のH−H線断面模式図である。図26は、図24に示す光学系のI−I線断面模式図である。図27は、図24に示す光学系のJ−J線断面模式図である。なお、図24には、この変形例である光学系101の上面図、側断面図および下面図が図示されている。
図24〜27に示すように、この変形例である光学系101は、被写体からの反射光を集光する略同径のレンズ102,103,104と、これら3つのレンズ102,103,104を内部に保持する円筒形状のレンズ枠105とを備える。レンズ102は、レンズ枠105の上端部に配置されるレンズであり、レンズ枠105の上端部の開口から露出するとともに上端部の内壁と係合する構造を有する。また、レンズ102は、レンズ枠105の内部に形成された溝105aと同形状の突起部を側部に備え、この突起部を溝105aに嵌め込みつつ、レンズ枠105の上端部に嵌め込まれる。レンズ103は、レンズ枠105内に配置されたレンズ102の下段に配置されるレンズであり、レンズ枠105の内壁に係合可能な構造を有する。また、レンズ103は、レンズ枠105の内部に形成された溝105bと同形状の突起部を側部に備え、この突起部を溝105bに嵌め込みつつ、レンズ枠105の内部(レンズ102の下段)に嵌め込まれる。レンズ104は、レンズ枠105の下端部に配置されるレンズであり、レンズ枠105の内壁に係合可能な構造を有する。また、レンズ104は、レンズ枠105の内部に形成された溝105cと同形状の突起部を側部に備え、この突起部を溝105cに嵌め込みつつ、レンズ枠105の下端部に嵌め込まれる。
レンズ枠105は、上端部および下端部が開口した円筒形状の構造体であり、上述したレンズ102,103,104を内部に保持する。具体的には、レンズ枠105の内壁部には、レンズ毎に異なる形状の溝105a,105b,105cが形成される。溝105aは、レンズ102の突起部と同形状の溝であり、レンズ枠105の下端部から上端部近傍に亘って連続的に形成される。溝105bは、レンズ103の突起部と同形状の溝であり、レンズ枠105の下端部からレンズ103の配置箇所に亘って連続的に形成される。溝105cは、レンズ104の突起部と同形状の溝であり、レンズ枠105の下端部からレンズ104の配置箇所に亘って連続的に形成される。かかる溝105a,105b,105cは、図25〜27に示すように、レンズ枠25において互いに異なる位置に形成される。
このような構造のレンズ枠105には、まず、溝105aの上端までレンズ102を嵌め込み、つぎに、溝105bの上端までレンズ103を嵌め込み、その後、溝105cの上端までレンズ104を嵌め込む。これによって、かかるレンズ102,103,104は、レンズ枠105の各位置(上端、中段、下端)においてレンズ枠105に各々当て付けた状態になり、この結果、かかるレンズ枠105におけるレンズ102,103,104の位置決めが成される。
このように、この変形例である光学系101では、レンズ枠の径を上端から下端に向けて大きくしなくても、溝105a,105b,105cに応じてレンズ枠105の内部にレンズ102,103,104を順次嵌め込むことによって、レンズ枠105内におけるレンズ102,103,104の位置決めを容易に行うことができる。この結果、容易に光学系101を組み立てることができる。なお、かかる光学系101は、上述した光学系4,7の代わりに用いることができる。
一方、上述した実施の形態1〜5では、内蔵した電池の加温については考慮されていないが、これに限らず、カプセル型医療装置の内蔵電池を暖め、これによって、この内蔵電池の放電時間を長時間化してもよい。具体的には、本発明にかかるカプセル型医療装置に内蔵する電池12a,12bの近傍に発熱部を設け、この発熱部によって電池12a,12bを暖めて電池12a,12bの放電時間を長時間化すればよい。なお、かかる発熱部として、例えば抵抗線等の発熱手段を用いてもよいが、低消費電力の観点から、電池12a,12bの加温専用の発熱部を設けるのではなく、既存の内蔵部品のうちの無効電力が発生する部分を発熱部として用いることが望ましい。この場合、かかる発熱部として、レギュレータ等の電源制御部、照明駆動回路、発光部、信号処理回路および制御回路等が挙げられる。
また、かかる発熱部は、熱伝導性の高い熱伝導部材を介して電池12a,12bと熱的に接続し、この熱伝導部材を介して電池12a,12bに熱を伝えて効率よく電池12a,12bを暖めてもよい。図28は、熱伝導部材を介して内蔵電池と発熱部とを接続した状態の一例を示す模式図である。図29は、熱伝導部材を介して内蔵電池と発熱部とを接続した状態の別例を示す模式図である。熱伝導部材は、図28に示すように電池12a,12bを覆う態様のものであってもよいし、図29に示すように電池12a,12bの間に挟持される態様のものであってもよい。いずれの場合であっても、発熱部は、かかる熱伝導部材を介して電池12a,12bを効率よく暖めることができ、これによって、電池12a,12bの放電時間を長時間化することができる。なお、かかる熱伝導部材として、金属またはグラファイトシート等の部材が挙げられるが、金属部材を用いる場合は電池12a,12bと発熱部との電気的絶縁を確保しなければならないため、絶縁部材であるグラファイトシートを用いることが望ましい。
一方、上述した実施の形態1では、基板間隔保持機能を備える一対の部品保持部によって複数のリジッド基板を側方から挟持して基板間隔を保持していたが、これに限らず、基板間隔保持部に一体化可能な3以上の部品保持部によって複数のリジッド基板を側方から挟持して基板間隔を保持してもよい。
また、上述した実施の形態2〜5では、基板間隔保持機能を兼ね備える筒状筐体をカプセル型医療装置の長軸と平行に2分割した一対の分割体によって複数のリジッド基板を側方から挟持して基板間隔を保持していたが、これに限らず、かかる筒状筐体に一体化可能な3以上の分割体によって複数のリジッド基板を側方から挟持して基板間隔を保持してもよい。
さらに、上述した実施の形態1〜5では、凹形状の嵌合部にリジッド基板を側方から勘合していたが、これに限らず、リジッド基板の側部に凹部を形成し、この凹部と嵌合可能な凸形状の嵌合部にリジッド基板を側方から嵌合してもよい。
また、上述した実施の形態1〜4では、内蔵するリジッド基板を嵌合部に勘合していたが、これに限らず、カプセル型医療装置に内蔵する複数のリジッド基板は、嵌合部に圧入等によって嵌合されていなくても、上述した部品保持部または筒状筐体によって側方から挟持されることによって基板間隔が保持されていればよい。すなわち、上述した部品保持部または筒状筐体によって挟持された複数のリジッド基板は、カプセル型筐体の内部における位置決めが成されていれば、ある程度のがたつきを有してもよい。
さらに、上述した実施の形態1〜5では、部品保持部または筒状筐体によってリジッド基板の外周の一部分を挟持していたが、これに限らず、部品保持部または筒状筐体によってリジッド基板の外周部分を略全周に亘って挟持してもよい。
また、上述した実施の形態1では、フレキシブル基板を介して複数のリジッド基板同士を電気的に接続していたが、これに限らず、上述した部品保持部の内壁に、複数の嵌合部の各々に連続する三次元配線を形成し、かかる複数の嵌合部に各々嵌合した複数のリジッド基板同士をこの三次元配線を介して電気的に接続してもよい。すなわち、上述した実施の形態1と実施の形態5とを適宜組み合わせたカプセル型医療装置であってもよい。
さらに、上述した実施の形態1では、部品保持部のうちの嵌合部を除く領域の肉厚を嵌合部に比して厚くしていたが、これに限らず、部品保持部のうちの嵌合部を除く領域に最小肉厚の領域を形成してもよい。すなわち、上述した実施の形態1と実施の形態3とを適宜組み合わせたカプセル型医療装置であってもよい。
また、上述した実施の形態1では、部品保持部の係合部間に電池を配置していたが、さらに、部品保持部のうちの内蔵電池の側部に対向する部分の内径を内蔵電池の外径に合わせて調整し、この部分によって内蔵電池を挟持してもよい。すなわち、上述した実施の形態1と実施の形態4とを適宜組み合わせたカプセル型医療装置であってもよい。
さらに、上述した実施の形態1〜5では、2つの固体撮像素子を内蔵し、異なる方向の画像を撮像可能な2眼タイプのカプセル型医療装置を例示したが、これに限らず、本発明にかかるカプセル型医療装置は、単一の固体撮像素子を内蔵した単眼タイプのカプセル型医療装置であってもよいし、3つ以上の固体撮像素子を内蔵し、3つ以上の異なる方向の画像を撮像可能な複眼タイプのカプセル型医療装置であってもよい。
また、上述した実施の形態1〜5では、撮像機能および無線通信機能を内蔵するカプセル型医療装置を例示したが、これに限らず、本発明にかかるカプセル型医療装置は、生体内のpH情報を計測するカプセル型pH計測装置であってもよいし、生体内に薬剤を散布または注射する機能を備えたカプセル型薬剤投与装置であってもよいし、生体内の物質(体組織等)を採取するカプセル型採取装置であってもよい。
さらに、上述した実施の形態2〜4では、カプセル型筐体の一部分である筒状筐体を構成する一対の分割体の各内壁に、カプセル型医療装置の内蔵部品の各リジッド基板を側方から嵌合する複数の嵌合部が設けられていたが、これに限らず、かかる筒状筐体の一対の分割体のいずれか一方の内壁に、リジッド基板を支持するに十分な嵌合長をもつ嵌合部をリジッド基板毎に設け、かかる各嵌合部にリジッド基板を側方から嵌合した状態の分割体に、内壁に嵌合部を備えていない他方の分割体を固着してもよい。
図30は、一対の分割体のうちの一方の内壁に設けた嵌合部にリジッド基板を嵌合して一対の分割体にリジッド基板を挟持させる状態を例示する模式図である。具体的には、実施の形態2にかかるカプセル型医療装置21において、カプセル型筐体22の胴部である筒状筐体22aは、上述したように、一対の分割体22a−1,22a−2によって実現される。かかる一対の分割体22a−1,22a−2のうち、一方の分割体22a−1の内壁には、上述した嵌合部23a〜23fの代わりに、複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bを各々嵌合する嵌合部27a〜27fが設けられる。この場合、他方の分割体22a−2の内壁には、上述した嵌合部24a〜24fが設けられていない。
かかる分割体22a−1の嵌合部27a〜27fのうち、例えば嵌合部27eは、図30に示すように、リジッド基板9cを支持するに十分な嵌合長を有し、このリジッド基板9cを側方から嵌合して支持する。なお、特に図示しないが、残りの嵌合部27a,27b,27c,27d,27fは、かかる嵌合部27eと同様の構造を有する。すなわち、嵌合部27aは、リジッド基板3bを支持するに十分な嵌合長を有し、このリジッド基板3bを側方から嵌合して支持し、嵌合部27bは、リジッド基板25aを支持するに十分な嵌合長を有し、このリジッド基板25aを側方から嵌合して支持する。また、嵌合部27cは、リジッド基板25bを支持するに十分な嵌合長を有し、このリジッド基板25bを側方から嵌合して支持し、嵌合部27dは、リジッド基板11bを支持するに十分な嵌合長を有し、このリジッド基板11bを側方から嵌合して支持する。また、嵌合部27fは、リジッド基板6bを支持するに十分な嵌合長を有し、このリジッド基板6bを側方から嵌合して支持する。
このように嵌合部27a〜27fに複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bを各々嵌合した状態の分割体22a−1は、上述したように、係合部22d−1と係合部22d−2とを係合し且つ係合部22e−1と係合部22e−2とを係合して、他方の分割体22a−2を組み付けられる。この結果、これら複数のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bは、一対の分割体22a−1,22a−2によって側方から挟持される。
例えば図30に示すように、リジッド基板9cは、一方の分割体22a−1の嵌合部27eに側方から嵌合された状態で他方の分割体22a−2によって覆われる。この場合、リジッド基板9cは、この分割体22a−2の内壁と接触状態であってもよいし、非接触の状態であってもよい。いずれの場合であっても、このリジッド基板9cは、一方の分割体22a−1に固着した他方の分割体22a−2によって、嵌合部27eからの脱離を阻止される。すなわち、このリジッド基板9cは、かかる一対の分割体22a−1,22a−2によって側方から挟持され、保持された状態である。なお、かかる一対の分割体22a−1,22a−2は、このリジッド基板9cの場合と同様に、残りのリジッド基板3b,25a,25b,11b,6bを側方から挟持して保持する。
このような構造を有する一対の分割体22a−1,22a−2を用いることによって、一方の分割体22a−1に内蔵部品28を組み付けた後に他方の分割体22a−2をこの分割体22a−1に組み付ける際、この内蔵部品28のリジッド基板3b,25a,25b,11b,9c,6bの嵌合状態を視認する必要がなく、これによって、一対の分割体22a−1,22a−2を容易に組み付けることができる。この結果、カプセル型医療装置21の組立を一層容易に行うことができるという効果を奏する。なお、このような作用効果は、上述した実施の形態3,4の場合についても同様に構成することによって、同様に得られる。
本発明の実施の形態1にかかるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。 図1に示すカプセル型医療装置のA−A線断面模式図である。 図1に示すカプセル型医療装置のB−B線断面模式図である。 本発明の実施の形態1にかかるカプセル型医療装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。 一対の部品保持部の一方にカプセル型医療装置の内蔵部品を嵌め込む状態を例示する模式図である。 一対の部品保持部によってカプセル型医療装置の内蔵部品を挟み込む状態を例示する模式図である。 一対の部品保持部の係合部の係合状態を例示する模式図である。 図7に示す係合部の断面構造の一例を示す断面模式図である。 一対の部品保持部によって挟み込まれた内蔵部品をカプセル型筐体の内部に収納する状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態2にかかるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。 図10に示すカプセル型医療装置のA−A線断面模式図である。 図10に示すカプセル型医療装置のB−B線断面模式図である。 カプセル型筐体の胴部である筒状筐体をカプセル型筐体の長軸と平行に分割した状態を示す模式図である。 筒状筐体の分割体によってカプセル型医療装置の内蔵部品を挟み込む状態を例示する模式図である。 図14に示す一対の分割体およびカプセル型医療装置の内蔵部品のE−E線断面模式図である。 本発明の実施の形態3にかかるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態4にかかるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態5にかかるカプセル型医療装置の一構成例を示す断面模式図である。 筒状筐体の嵌合部にリジッド基板を嵌め込む状態を例示する模式図である。 リジッド基板と嵌合部との嵌合によって三次元配線とリジッド基板の回路配線とを電気的に接続する状態を例示する断面模式図である。 複数のリジッド基板の基板間隔を保持する基板間隔保持部としての部品保持部の変形例1を示す模式図である。 複数のリジッド基板の基板間隔を保持する基板間隔保持部としての部品保持部の変形例2を示す模式図である。 複数のリジッド基板の基板間隔を保持する基板間隔保持部としての部品保持部の変形例3を示す模式図である。 本発明にかかるカプセル型医療装置に内蔵する光学系の変形例を示す模式図である。 図24に示す光学系のH−H線断面模式図である。 図24に示す光学系のI−I線断面模式図である。 図24に示す光学系のJ−J線断面模式図である。 熱伝導部材を介して内蔵電池と発熱部とを接続した状態の一例を示す模式図である。 熱伝導部材を介して内蔵電池と発熱部とを接続した状態の別例を示す模式図である。 一対の分割体のうちの一方の内壁に設けた嵌合部にリジッド基板を嵌合して一対の分割体にリジッド基板を挟持させる状態を例示する模式図である。
符号の説明
1,21,31,41,51 カプセル型医療装置
2,22,32,42,52 カプセル型筐体
2a,22a,32a,42a,52a 筒状筐体
2b,2c ドーム形状筐体
3a,6a 発光部
3b,6b,9c,11b,25a,25b リジッド基板
4,7,101 光学系
4a,4b,7a,7b,102,103,104 レンズ
4c,7c 絞り部
4d,7d,105 レンズ枠
5,8 固体撮像素子
9 無線通信部
9a 通信処理部
9b アンテナ
10 制御部
11 電源制御部
11a 磁気スイッチ
12a,12b 電池
13a〜13f フレキシブル基板
15,28 内蔵部品
16,17 部品保持部
16a〜16d,17a〜17d,23a〜23f,24a〜24f,27e 嵌合部
16e,16f,17e,17f 係合部
19a 基板保持空間
19b,19c 電池保持空間
22a−1,22a−2,52a−1 分割体
22d−1,22d−2,22e−1,22e−2 係合部
26a,26b 接点ばね
42b 電池支持部
55 三次元配線
56 回路配線
105a,105b,105c 溝
CL 長軸

Claims (14)

  1. 機能部品を搭載する複数のリジッド基板と、
    前記複数のリジッド基板を側方から挟持して前記複数のリジッド基板の基板間隔を保持する複数の基板間隔保持部と、
    を備えたことを特徴とするカプセル型医療装置。
  2. 前記複数の基板間隔保持部は、前記複数のリジッド基板と各々嵌合する複数の嵌合部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカプセル型医療装置。
  3. 前記複数の基板間隔保持部は、互いに係合する係合部を備え、
    前記複数の嵌合部は、前記複数の基板間隔保持部が前記係合部によって互いに係合した状態で前記複数のリジッド基板と各々嵌合することを特徴とする請求項2に記載のカプセル型医療装置。
  4. 前記複数の嵌合部は、前記複数のリジッド基板の外周の少なくとも一部と嵌合することを特徴とする請求項2または3に記載のカプセル型医療装置。
  5. 前記複数の基板間隔保持部は、前記複数の嵌合部を除く領域の少なくとも一部に最小肉厚領域を含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載のカプセル型医療装置。
  6. 前記複数の基板間隔保持部は、少なくとも前記複数の嵌合部に連続する内部配線を備え、
    前記複数のリジッド基板は、前記複数の嵌合部と各々嵌合するとともに前記内部配線と電気的に接続されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載のカプセル型医療装置。
  7. 前記機能部品に電力を供給する電池を備え、
    前記複数の基板間隔保持部は、前記複数のリジッド基板を側方から挟持するとともに前記電池を支持することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のカプセル型医療装置。
  8. 前記複数の基板間隔保持部は、前記複数のリジッド基板を側方から挟持して前記複数のリジッド基板の基板間隔を保持する一体的な基板間隔保持部を当該カプセル型医療装置の長軸と平行に分割した複数の分割体であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のカプセル型医療装置。
  9. 前記複数の基板間隔保持部は、少なくとも前記複数のリジッド基板を収納する筐体を兼ねることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のカプセル型医療装置。
  10. 前記複数の基板間隔保持部は、レーザー溶着によって一体化されることを特徴とする請求項9に記載のカプセル型医療装置。
  11. 少なくとも複数のリジッド基板を含む内蔵部品を組み立てる部品組立ステップと、
    複数の基板間隔保持部によって前記複数のリジッド基板の側方から前記内蔵部品を挟み込むとともに前記複数のリジッド基板を挟持して、前記複数のリジッド基板の基板間隔を保持する保持ステップと、
    前記複数の基板間隔保持部によって挟み込まれた状態の前記内蔵部品を筐体の内部に密閉する密閉ステップと、
    を含むことを特徴とするカプセル型医療装置の製造方法。
  12. 前記保持ステップは、前記複数の基板間隔保持部に形成された各嵌合部に前記複数のリジッド基板を側方から各々嵌合して、前記複数のリジッド基板の基板間隔を保持することを特徴とする請求項11に記載のカプセル型医療装置の製造方法。
  13. 前記保持ステップは、前記複数の基板間隔保持部を互いに係合しつつ前記各嵌合部に前記複数のリジッド基板を各々嵌合することを特徴とする請求項12に記載のカプセル型医療装置の製造方法。
  14. 前記保持ステップは、前記複数のリジッド基板の基板間隔を保持した前記複数の基板間隔保持部をレーザー溶着によって一体化することを特徴とする請求項11〜13のいずれか一つに記載のカプセル型医療装置の製造方法。
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